概要 
攻撃が持つ【属性】の1つ。
【ヒャド系】と【吹雪系】が統一した属性になったもの。
むしろこれまで分かれていたのが不思議なくらいであり、実に理にかなっている。
DQ9 
多くのRPGでは炎属性が属性攻撃の基本として扱われることが多いが、DQ9ではこちらの氷属性が属性攻撃の基本となる。
主人公も、初期職業ではまず氷属性を覚える。
何かと不遇なヒャド系と、何かと優遇される吹雪系の合体ということでどうなるか注目された(?)が、結果としてはヒャド系呪文が強化されたことで使いやすい属性となっている。
特に効きやすい系統があるわけではないが、とりあえず炎っぽいヤツには効きやすいほか、クリア後のボスにも氷属性に弱いものがそこそこおり、最初から最後まで使い途が途切れることはないはずだ。
ただ、氷属性を弱点とする敵の数はやや少なめな上、ゾンビ系と毛皮をかぶった奴を中心に耐性を持つ敵が結構多い。
実は氷弱点の敵より氷耐性の敵のほうが多いのだ。
死んでそうなのとぬくそうなのには使わないのが吉。
吹雪ブレスが属している都合上、当然敵が使ってくることも多い属性。
その分耐性持ち防具も豊富であり、序盤から【てつのたて】などの氷耐性防具が手に入る他、見た目やネーミングから「防寒」や「炎」を連想させる防具は大方氷属性への耐性を持っている。
特に【けがわのフード】や【ぬくもりのシャプカ】は数少ない属性軽減持ちの頭部防具。
DQ3に準じて氷属性攻撃のみを使う【ゾーマ】との戦闘ではぜひ身に着けておきたい。
該当呪文・特技・アイテム 
特技(味方使用可能)
【氷結らんげき】【アイスフォース】使用後の無属性攻撃特技(敵専用)
【つめたいいき】【こおりのいき】【こごえるふぶき】【かがやくいき】【アイスジャベリン】アイテム(攻撃属性)
【ネコのおうぎ】【びゃっこのおうぎ】【ふぶきのオノ】【ブリザードアックス】アイテム(道具使用時属性)
【こおりのやいば】【フェンリルのキバ】
【魔法使い】と【旅芸人】の覚えるヒャドが序盤で重宝する。
その後ヒャダルコを使う時期が非常に長く、砂漠地帯や【ドミール火山】では特に主力となる。
終盤ギリギリの時期で覚えるマヒャドは、クリア前までに覚えないと今一つ活躍できない。イオナズンを覚えてしまい、活躍の場を奪われるためだ。
まぁ、属性の関係上【アルマの塔】などでは結構役に立つのだが。
最後に覚えるマヒャデドスは最初は燃費の割に威力が低く、最初は役に立つとは言い難いものの、攻撃魔力の上昇に比例して威力が非常に高くなる。
氷属性は軽減されることは多いものの、敵を選んで使っていけばかなりのダメージを見込める。
最終的に宝の地図でも通用する魔法使いの主力呪文となるだろう。ボス相手に結構通用するのも美味しい。
新しい攻撃呪文の追加や攻撃魔力での威力強化のおかげで、DQ5~7の時代に比べて随分扱いも良くなってきているようだ。
また、ヒャド系は全体的にイオ系よりも威力の伸びが良い。成長株と言える。
本作では、(特に序盤は)無理矢理にでもこの系統を使わせるようにしたような設定も目立つが、改良の弊害と言うことでそこは目をつぶりましょう。
ギラ系が無いからライバルが減っただけな気もするが。
一方、呪文の使いやすさに反して該当する特技は【棍スキル】の氷結乱撃のみ。
しかも「【さみだれ突き】と違って属性がある分使いにくい」などと言われる始末。
DQ10 
【フリーズブレード】、【真マヒャド斬り】といった特技も加えられた。
これらの技や【絶対零度】はわずかな間ではあるが相手を凍らせて行動不能にすることが出来る。
呪文は魔法使い、旅芸人(ヒャダルコまで)、デスマスター、仲間になったプリズニャン(マヒャドまで)が習得。
イオ系が術者を中心とした範囲となっているため、射程距離がそこそこあるヒャド系の活躍の場は多い。
詳しくはこちらを参照。
DQ11 
引き続きヒャド系や吹雪ブレスが属するほか、本作では【水属性】を内包し【海波斬】や【みずばしら】なども含まれる。
味方サイドは【氷の旋律】で氷耐性を高めることができる。
本作の氷属性は、攻撃手段が豊富ではあるものの耐性を持った敵が多く、全体の属性の強さランキングで言えば中位には入るものの実際の有用性はかなりの北風に晒されている。
過去作でも氷使い、ドラゴン系、ゾンビ系、毛皮を纏った者など様々なモンスターが氷耐性を持っていたが、本作では水属性を内包した弊害で、ここに旧水系の水棲モンスターまで加わってしまったのだ。
優遇属性の光や雷と比べると泣けてくるくらいの格差であり、【ベロニカ】と【ロウ】の火力差はステータスだけでなく属性によるところも大きい。
水の技は数少ないが、氷と分離してくれればまだ使いやすかったのに…。ザバ系呪文の本編輸入が待たれるところ。
一方、弱点とする敵はそこそこ存在し比較的わかりやすく、【おにびドングリ】系などのあからさまな炎使いや、呪文やブレスで炎を使うモンスターはだいたい氷に弱い。
考えなしに使うと軽減されがちな冷遇属性だが、この属性が付いた武器は割と多いので、【人食い火竜】や【バクーモス】への【カミュ】の全てを賭した【タナトスハント】、【ヒュプノスハント】を強化しやすいのは強み。上手く使いどころを見極めていきたい。
敵側の使用者はいうまでもなく多い。もともと敵もよく使う属性であったが、今作では海上のモンスターに氷属性の使用者が多くなっている点と、【クレイモラン地方】が歴代の【雪原】マップとしては広く取られていることが大きい。
もっとも炎属性と並んで耐性防具が多く、序盤から【毛皮のフード】【ネコのきぐるみ】といった耐性防具が手に入るため対処には困らない。
終盤は【ロイヤルチャーム】が性能の割りに楽に手に入るので、入手の手間さえ惜しまなければそこまでプレイヤーに冷や汗をかかせることは無いだろう。
なお、敵専用呪文の【メイルストロム】は水の攻撃でありながらDQ7の設定を踏襲して風属性となっている。
該当呪文・特技・アイテム 
特技(味方使用可能)
【海波斬】【フリーズブレード】【氷結らんげき】特技(敵専用)
【つめたいいき】【こおりのいき】【こごえるふぶき】【かがやくいき】
【みずばしら】
【ゆきだま】【いてつくゆきだま】
【マヒャド斬り】【マヒャドブレード】れんけい技(味方使用可能)
【ブリザードソード】【氷炎乱舞】【アイスストーム】
【マヒャダイン】【ばくれいきゃく】【氷雷陣】れんけい技(敵専用)
【クロスヒャダルコ】【クロスマヒャド】【クロスマヒャデドス】
【ブレスブリザード】アイテム(攻撃属性)
【こおりのやいば】【フェンリルのキバ】【こおりのブーメラン】
【ふぶきのオノ】【ブリザードアックス】アイテム(道具使用時属性)
【こおりの杖】【こおりのやいば】【フェンリルのキバ】
DQMJ3・DQMJ3P 
DQMJ3における属性
【火属性】―【水属性】―【風属性】―【地属性】―【爆発属性】―【氷結属性】―【電撃属性】―【重力属性】―【光属性】―【闇属性】
属性概念が変更され、「氷結」属性の名前で登場。
DQ9・10のものと同じく、イルルカまでのヒャド系と吹雪ブレス系を統合した属性となっている。
該当呪文・特技・アイテム 
呪文
【ヒャド】【ヒャダルコ】【マヒャド】【マヒャデドス】
【ヒャドマータ】
【メドローア】(火との複合属性)物理
【零度斬り】
【海波斬】(水との複合属性)
【ギガクロスブレイク】(電撃との複合属性)
【闇獄凍滅斬】(プロフェッショナル版で追加、合体特技、闇との複合属性)体技
【みずしぶき】【てっぽうみず】【つなみ】(水との複合属性)
【天変地異】(光との複合属性)ブレス
【つめたいいき】【こおりのいき】【こごえるふぶき】【かがやくいき】【絶対零度】
【オーロラブレス】(火との複合属性)