【ネネ】

概要

本編DQ4、そして【不思議のダンジョン】シリーズに登場するキャラクターの1人。
一介の雇われ店番から、世界一の都市【エンドール】に【トルネコの店】を構え、更には専用の【船】（トリスタン号）を築くまでに大出世した、武器商人【トルネコ】を内助の功で支えた妻。
英語版での名前はNES版DW4ではNeta、トルネコ2ではNina、DS版以降のDQ4ではTessie、と全てバラバラ。
息子に【ポポロ】がいる。この息子も、外伝ではのちに大出世を果たすことになる（詳細は「ポポロ」の項目を参照）。
　
FC版DQ4の【公式ガイドブック】では、登場人物紹介のコーナーではトルネコと同世代の様な奥様として描かれていた。
だが、【預かり所】の挿絵ではどういう訳か全く異なる若い女性として描かれている。
　
【ドラゴンクエストIV　ワールド漫遊記】では前者のデザインだったが、トルネコの大冒険1で一気に若返り、年齢不詳の美人となった。
が、実はFC版の時点でゲーム中のグラフィックは若い娘のものが使用されている。
音源が広くなったリメイク版では、若い女や【チキーラ】などに使われる音源が充てられているので、恐らく公式設定は若い側である。
その為、案外【トルネコの大冒険】のデザインの方が元々の意図していたデザインに近いのかもしれない。
リメイク版では、デザイン変更に合わせる形でゲーム内では「若くて綺麗な奥さん」と呼ばれている。
【スコット】からも「美人」と賞賛される程で、彼曰く「（トルネコにこんな美人な嫁がいるのは）世の中間違っている」とのことらしい。
　
トルネコ1～トルネコ3の間にポポロはだいぶ成長しているが、いかなる大魔術によるものか彼女の容姿だけは恐ろしい程に時間の経過を感じさせていない。
【月刊Ｖジャンプ】によれば、トルネコの服や帽子のデザインもしているらしい。服装の派手さは宣伝の為だそうだ。
幼い頃からトルネコに一目惚れをされ、将来は自分と【結婚】をすると言われて様々な贈り物をもらい、本人はもちろん、村の人間もその気にさせ、実際にそうなった様だ。
本編では一切見せないが、トルネコの恋愛テクニック恐るべしである。
とは言え年齢差的には我々の現実の世界での価値観では、かなりの「年の差婚」の状況になっている。
また、トルネコはキングレオ大陸の出身らしいので、幼い頃からの知り合いということはネネもそちらの出身であると思われる。
　
恐らくモチーフは豊臣秀吉の正妻「ねね（高台院）」。いわゆる糟糠の妻として知られる。
本編・外伝共にトルネコを陰に日向に支える姿は正にそれであり、またトルネコ自身の金回りの良さも秀吉に通じるものが感じられる。
また秀吉とねねもトルネコ夫妻同様に歳の差婚であった（諸説あるが6～13歳差とされる）。
ただし、ねねには子供はいなかったが。
　
CVはCDシアターシリーズでは関根明子、ライバルズでは日髙のり子。

DQ4

【第三章 武器屋トルネコ】から登場。
3章開始時点の【レイクナバ】在住時は雑事に追われる日々を送っているが、武器屋の雇われ店番で日銭を稼ぐ夫の為に毎日【おべんとう】を持たせてくれる。
非常に料理が上手らしく、彼女の愛妻弁当は食べるだけで【やくそう】並の薬効があり、不思議とみるみるキズが治ってゆく。愛ゆえの賜物だろうか。
　
【エンドール】に【トルネコの店】が開店してからは、仕入れに忙しい夫に代わり、店番から経理まで店の経営一切を取り仕切る様になる。
トルネコが各地を飛んで廻って集めたアイテムを彼女に渡すとお店で販売してくれて、翌日に売上金を渡してくれる。
そして彼女は「夫以上の商売上手」で、あらゆるアイテムを定価の1.5倍以上という価格で販売してしまう。
本人曰く「何でもにっこり笑う」ことで高く販売できているらしいが、彼女目当てに来店するお得意さんやファンが多数いたりもするのだろうか。
このことから、巷では「彼女の商才はトルネコ本人を遥かに凌駕するのでは？」とも言われている。
何だか「とても宜しく無い方法で売上を伸ばしているのでは？」と邪推する声も多いが、CDシアターやワールド漫遊記によると、どうやら「おべんとうを付けているので高値で販売できている」様だ。
　
仕入れを担当していたトルネコが【エンドール】を出奔した後は自身のお店を畳み、【預かり所】（【ゴールド銀行】）の経営に切り替えている。
第三章でトルネコが持っていた【鉄の金庫】が五章になると持ち物から無くなるのは、この預かり所で使われているからという裏設定がある。
（マイコンBASICマガジン1990年度6月号掲載の堀井雄二×山下章の対談より）
もっとも三章の時点で金庫を放置し、五章で回収した場合でもネネはしっかり預かり所を営むのだが。
　
【知られざる伝説】では、これほど商才のあるネネが商人として自立しないワケが語られている。
ネネは確かに接客業を含めて客商売は非常に上手なのだが、残念なことに鑑定眼が無い為に商品の仕入れができないのだ。
逆にトルネコはお人好しで他の【旅の商人】を筆頭に村人や街の人達、仕舞いには狐達からも良いダシにされてしまう為、
ネネ本人とは対照的に、接客業を含めて客商売は非常に苦手だが、DQ4に登場する全てのアイテムを鑑定できる確かな眼を持っている。
お互いの長所と短所を双方で補える、とても相性の良い夫婦と言えるだろう。

DQ8

ネネ自身はこの作品には登場していないが、【バトルロード】に登場するトルネコのチーム名が【アイラブネネさんズ】というたいへんこっ恥ずかしいシロモノとなっている。
不器用な夫が糟糠の妻へ送る、彼なりの思いやりなのだろう。

トルネコ1

世界一の大都市に建てた自らの店を引き払い、新天地を求め冒険に出たトルネコ。
【商人】としては無謀と言っても良い按配で、妻に愛想をつかされても文句は言えないだろうが、無二の良妻たるネネは家族と夢の間で思い悩む夫を迷うことなく後押しし、息子とともに【不思議のダンジョンがある村】へと甲斐甲斐しくもついて行く。
今作でも冒険に出掛ける夫にお弁当として毎回【大きなパン】を持たせてくれる。
トルネコが持ち帰ったアイテムをお客さんへ販売するのが主な仕事だが、今作では定価よりも高い値段で販売してくれたりはしない。
【ゴールド】を一定額稼ぐと【エド】・【モンド】コンビを雇って、自身のお店を大きく拡張していく。
余ったゴールドは家族の為や店の宣伝に使っているらしい。
　
ちなみにエンディングの「BARネネ」でのイベント中にポポロが、

ポポロ「ボクも、お酒、のんでみたいなあ。
ねえ、パパ、飲んでもいい？」

と問い掛けてくるのだが、このポポロからの問い掛けに対してトルネコが「はい」と答えると、
普段は温厚な筈のネネがメチャクチャ怖い。

トルネコ2

一家揃って別の家に引っ越した為、店は雇い人に任せている。
最初に必ず訪れることになる【ちょっと不思議のダンジョン】で7回連続で失敗すると、【倉庫】に隠していた【はぐれメタルの剣】と【はぐれメタルの盾】のセットを持ってきてくれる。
ゲームのシステム上の一種の救済措置なのは分かるが、それでも更に失敗すると、何故か何度でもはぐれメタルの剣と盾のセットを持ち出してくれる。
DQ4本編に持ち出してくれれば間違い無く大活躍してくれるだろう資財とは言え、一体どれ程隠し持っているのだろうか……。
　
夫が突然【戦士】や【魔法使い】に【転職】しても、「あなたステキよ」「ミステリアスな雰囲気がして良い感じね」と許容してしまう彼女の寛大な心は、
恐れ名高い【開幕大部屋モンスターハウス】よりも広く、そして【もっと不思議のダンジョン】よりも深いに違い無い。
　
そして倉庫では、絶対に割ることができない【われない壺】や、壊れると爆発してしまう【火薬壺】を、安全かつ確実に割ることができる唯一の存在だったりする。
しかしとりわけ気になるのは、上述の「危険な壺」を一体どの様にして割っているのだろうか……。

トルネコ3

前作から6年半も経過したというのに本編同様に全く老けていない。というか何故か若干若返っている。
とうとう息子【ポポロ】も父を追ってダンジョンへ潜る様になってしまい、内心心配は尽きないだろうが、そんな父親息子に不満一つ顔に出さない彼女はまごうことなき良妻賢母の鑑と言って良いだろう。
　
シナリオ序盤のトルネコ編では冒険へ出掛ける夫にお弁当として【大きなパン】を持たせてくれる演出が復活した。
その代わり【バリナボの村】の最初の拠点となる【タダ宿】のベッドで任意で休憩しないと入手できない。
また【占いババの家】に住む【占いババ】と合流するとポポロ編に強制移行する為、トルネコ編終了までの期間限定となる。
　
エンディング後に本人に聞くことができるが、本人曰く「料理とかは得意だけど、手芸は苦手」な様だ。

トルネコ一家の冒険記

トルネコ、ポポロとともに【不思議のダンジョン】を探す旅に出る。
直接戦闘はせず、家族の身の回りの世話や料理の担当。
普段は優しいが、怒るとものすごく怖く、トルネコですら恐れて近付けない程だそうだ。
　
【ギラの巻物】入手後は戦闘にも参加する様になる。
しかし、巻物の効果を多用し過ぎて精神力を消耗し、倒れてしまうこともあったが、最終的には平然と【ベギラゴン】を放てる様になる程に勇ましく成長する。
まるでこの姿は後作に登場するおてんばな金髪の天空の花嫁の様だ。
　
ちなみに服装も強化されており、普段着には【みかわしの服】と結構贅沢で、最終的にはなんと【ひかりのドレス】に身を包んでいる。

トレジャーズ

お宝に【ネネの像】が登場。

ライバルズ

第七弾「光と闇の異聞録」にてまさかのユニットとして実装。夫がリーダーをつとめる【商人】専用のレジェンドレア。

3/1/4　冒険者
召喚時:この対戦中「お宝発見」で手に入る道具カードの数+2枚

お宝発見で手に入る種系カード、少年ヤンガスの効果が発動している場合は【弟切草】等の道具カードの数が増加。
前者の場合は単純にユニットのバフや【レッドプレデター】等に繋げる動きが強化され、後者の場合は【火炎草】で敵モンスターを除去しつつ弟切草で回復する……と言った、持久戦に持ち込める粘り強い動きが強化される。
但し入手できるカードの枚数が増える代わりに手札溢れする可能性がある点に注意。