アイテム/剛力珠

Last-modified: 2023-10-17 (火) 11:41:13

MHFに登場していた装飾品の一つ。
MH2にも同名の装飾品があったが、本項ではMHFのものについて中心的に扱う。

目次

概要

  • そのスキルポイントは、1スロットで『攻撃+3、達人+2、底力+2』というとんでもないもの。
    サービス後期のMHFであればこの程度の水準を超える装飾品などざらに存在するが、
    本装飾品はサービス黎明期に実装されており、多くのプレイヤーに衝撃を与えることになった。
  • この装飾品を10個装備することで、
    攻撃力UP【大】・見切り+3・火事場力+2が防具側に該当するスキルがなくても発動できる。
    当時のMHFの防具スロットは、組み合わせ次第だが10~15は概ね確保できるため、
    この水準に到達させることは、剛力珠が安定して入手できるHR3より現実的に可能である。
    故にこの3つは剛力3点、もしくは単に剛力スキルと呼ばれる。
    • ちなみに剛力スキルの攻撃と、見切りのスキルポイントと
      発動スキルの上昇数値を見るとわかるが、スキルポイント1点と比較した効果の上昇で最も効率がいいのが
      攻撃力アップ【大】(比率0.8)と見切り+3(比率1.5)である。その面でも基本とされる剛力スキルが
      攻撃力アップ【大】と見切り+3というのは理に適っている…気がする。
  • サービス後期のMHFにおいて、火事場力+2は純粋な腕試し、
    もしくは競争要素のあるコンテンツで用いられるスキルとなっており、
    HR帯のプレイヤーが発動させることはあまり想定されていない(そこまでする必要がない)。
    また、G級ではハンターナビで入手でき、G級序盤にお世話になる
    「グレン剣珠GF」という装飾品に早々に置き換えられることになる。
    このグレン剣珠GFは攻撃力UPと重複しない剛撃+2、達人+3、
    そして真根性と火事場を内蔵する怒+2で構成されており、
    事実上剛力珠の上位版となっている。
    また、火事場はともかく、攻撃UP系(剛撃)と会心UP系(主に閃転)は、
    後期のMHFプレイヤーのスキル構成を語る上で欠かせないものとなっている。

入手手段

  • MHF-G6以降の最も有力な入手手段は、クエスト「上位装飾品【剛力珠】 」のクリア報酬である。
    上位ゲリョスの狩猟クエストを回すだけで高確率で入手できるため、最も簡単かつ確実性の高い方法と言えるだろう。
    元は復帰区限定だったクエストであることもあり、お手軽にクリアできる難易度となっている。
  • 本来の入手手段はギャラリー大会である。上記クエスト実装以前は唯一でもあった。
    ギャラリー大会ではマイギャラリーにて家具を飾り、一定の得点をキープすることで、
    家具と交換で報酬として剛力珠などの装飾品が手に入る可能性がある。
    しかしながら家具を揃えるにはかなりのゼニーまたは素材が必要であり、
    ギャラリーと家具屋を往復して大会を繰り返すのも慣れないと結構な手間である。
    何より賞品はランダムであり、運が悪いと必要でない珠ばかりが集まってしまう。
  • ちなみに上述したクエストの前身は「家具屋とドクドク怪鳥」である。
    ギャラリー大会の主催者こそが「家具屋」であり、その家具屋から剛力珠(など)が盗まれてしまった、という設定である。
    • 現在はメゼポルタ広場の改修によって家具屋自体が姿を消してしまっている
      家具の売買やギャラリー大会の受付は総合ショップに引き継がれている。
  • もう一つの入手手段としてポイント交換がある。狩人祭で手に入る祭Pか、
    ネットカフェ接続時等に貯まるNポイントとの交換である。
    確実に手に入るが、ポイントは他の有用なアイテムとも交換できるため無駄にはできない。
    特にNポイントは貴重な武具が生産できるため交換には適さない。
    というより、前述のクエストが実装されて以後は明らかに割に合わないレートである。
  • パッケージ特典などに付属する特別交換券5枚を剛力珠1個に交換することも可能だが、
    特別交換券はパッケージに16枚付属。同じパッケージ特典の武具のG級化にはG強化券が1枚ずつ必要で、
    それは特別交換券と1:1で交換可能。つまり剛力珠1つでG級武具5個と引き替え
    言うまでもなく割に合わないにも程があるどころか、完全に罠でしかないレートである。
    うっかり交換してしまったら、G強化券を別途購入しなければ武具を強化できなくなってしまう。

関連装飾品

  • 攻撃のSPのみを見れば、腕力珠(攻撃+3、防御-1)がこれの下位、
    怪力珠(攻撃+4)がこれの上位といえなくもない。
    作成難易度はいずれも低いので腕力珠は下位序盤などでしか使われないが、
    怪力珠は序盤の火力アップのみならず、剛力珠と組み合わせて攻撃力UP【特大】を発動させる時や、
    剛力珠を抜いて保護スキル等を重視したい(見切りや火事場が入りきらない)場合にも使われる。
    G級では前述の通りグレン剣珠GFが事実上の上位互換に相当している。
  • MHF-G8またはG9の時期に相当すると思われる2015年10月末には、
    新たな装飾品である「剛護珠」が実装された
    (8周年記念グッズの早期購入特典として先行入手が可能だった)。
    スキルは攻撃+3、達人+2、聴覚保護+3という、当時のトレンドを反映したスキル構成になっている。
    先行入手クエストでは直接手に入ったが、本来は「銀朱原珠」15個を素材として生産する。
    この点は他のG装飾品と共通だが、原珠以外の素材を必要としないのが特徴。
    HR5~6のコンテンツ攻略で役立つ「超高級耳栓」をかなり容易に発動できるようになるため、
    火事場+2が必須ではなくなった現在では、HRの攻略に剛力珠ではなくこちらが推奨されることも多い。
    • ただ、こちらは剛力と異なり剛護珠本体は手に入らず、材料になる珠を手に入れての生産となる。
      必要個数は15個なのに対し対象クエ1回では1つ分の素材すら手に入らないことも多く
      まとまった個数を手に入れるのに相当時間が掛かった。
      そのためさっさとG級に上がりたい場合は火事場を使わないとしても剛力のほうが好都合。
  • 「剛力珠」という装飾品はMH2にも登場するが、
    3スロットで攻撃+5、防御-1という全く異なる効果だった。
    こちらは後の作品でも「超攻珠」や「攻撃珠【3】」に名を改めて登場している。

変遷

  • 剛力珠はMHFサービス開始当初から存在する
    (入手手段は上記のギャラリー大会のみであったが)装飾品であるが、
    そのあまりの高性能さからMHF運営側でバランスブレイカーとして認識され、
    一時弱体化する案が挙がっていたことがある。
    ただ、プレイヤー側の反対もあってそれは実現せず、
    それ以降はあえて装飾品(とスキル)を高性能化していくという方針に舵を切ったことがうかがえる。
    • その後、底力スキルは火事場+2を発動させるためにスキルポイントを15~20ptに抑えなければならない、
      というバランス調整が行われ、21pt以上にすると火事場+1や心配性にランクダウンしてしまうという
      間接的にではあるが剛力珠を過剰に使用することへのペナルティが実装される形となった。
  • 当時のMHFはサービス後期とは比較にならないほどの効率至上風潮が跋扈しており、
    前述した剛力スキル(と高級耳栓)が基礎中の基礎とされ、
    剛力スキル(上記の3点)+高級耳栓が無いハンターはどんな理由*1があろうとも地雷である
    手間さえかければ誰でも剛力珠が手に入るのに、それすらしないのはPTに貢献する気がない
    といった主張が、一般的な攻略サイト・個人ブログですらごく当たり前のように行われていた
    これは、基本的に装備やスキルの選択は各々の自由というのが当然であった
    MH3G以前のメインシリーズプレイヤーから見てあまりに異質なことであり、
    前述の通り一度は弱体化されようとしていた存在であることもあって、
    剛力珠(剛力スキル)の是非を巡る論争も度々発生していた。
    • これはMHFのモンスターの体力が、PT前提とは言えそれでも高めで、
      剛力スキルがないと討伐時間がいたずらに長引いてしまうことが最大の理由とされていたが、
      必須スキルの記事にもあるが、これは正確なものではない。
      どちらかと言えば真の原因は火事場力+2と、MHFで跋扈していた「ハメ」狩猟にあると言える。
      ハメでは火事場を発動させてもさほど問題なく、
      発動と非発動で1.3~1.5倍の攻撃力差が出てしまえば、狩猟時間に大きく影響が出る。
      つまり「剛力スキルで」火力がものすごく上がったように見えてしまうのである。
  • ただしその後、2011年に剛力珠をクエスト報酬で(一応)得られるイベントが配信され、
    この頃になると剛力スキルの存在は広く定着するようになり、
    MHFのスキル構築環境が他シリーズと一線を画するものになってきたこともあって、
    剛力スキルそのものの是非に関しては論議は起こらなくなった。
    ただ、この内「火事場力」については、特異個体・覇種などハメが難しい相手などが増えたことや
    (一般的に)最も安全に火事場できるボウガンの火事場発動時の攻撃力UPが弱体化されたことのほかに、
    秘伝防具・覇種防具等の高火力防具の影響で相手によっては
    火事場している時間が無駄となるぐらいになったため、必須という声が小さくなっていった。
    • ちなみに秘伝防具の絶頂期においては、
      剛力スキルを一切搭載せずに物欲スキルを満載する秘伝防具装備構成が、
      よりによって上級者プレイヤーの間で提言され、論議を招いたことがある。
      これは、秘伝防具の補正が剛力スキル搭載通常装備のそれを上回るためという、
      剛力スキルが火力面に大きな影響を与える(からどんな装備でも必須である)
      ことを否定するものとなっており、同時に前述した火事場も必須と捉えられていなかった事が分かる。
  • HR帯の大幅な改修が行われ、完全な通過点と化した現在においては、
    剛力珠及び剛力スキルについてはあくまでプレイヤーの選択肢の1つに過ぎないものとして認識されている。
    また、剛護珠の実装によって剛力スキル(から必要性の薄い火事場を削ったもの)に、
    超高級耳栓を搭載することも容易になったため、前述の通り仮にHRで「剛力スキル」を発動させる場合も、
    剛力珠だけでなく剛護珠の使用も推奨されることが多い。
  • なお、かつては「PTメンバーに火事場スキル持ちがいるとラスタが生命の粉塵や広域回復を使わない」
    という仕様があったため、特に初心者にとってはマイナススキルとなってしまう場合があった。
    現在では火事場スキルの有無や発動に関係なく回復するようになっている。
    火事場の発動手段として「秘伝食材を使って体力の最大値を40に下げる」方法が定着したためと考えられる。
  • G5アップデートで撤廃されたものの、MHFでは装飾品の着脱が有料だった。
    そして驚くなかれ、その剛力珠の装着費用12000ゼニーである。
    ちなみに回収費用は2400ゼニー。
    かつてのMHFにおいて剛力珠は8~10個は普通に装着するもので、
    火事場を発動させない場合でも4~6個は装着するのが大抵であるため、
    装備一式にこれだけで安くても5万ゼニー高いときは10万ゼニー近く費用がかかっていたのである。
    上述したように現在は撤廃されているものの、MHF-G7までは装着・回収は武具工房でしか行えなかった。
    そのため、とりあえず10個作成して使いまわし…という行為がかなり面倒だった。
    古くからのハンターであれば、数十個単位で所持している人も多いのではないだろうか。
    G7にて装飾品の装着・回収が装備変更で行えるようになると共に、
    装飾品の状態もマイセットに登録されるようになり、この手間がなくなった。
  • 最終的な環境(MHF-Z)としては、上述の通りHR帯を突破する時だけ使う珠ではあった。
    とはいえ、ゆっくりやってもG級まで概ね半日足らずで到達できるゲームバランス、
    コルーデFなど剛種以降でも剛力スキルを投入することが前提(防具のみで他の生存スキルが盛れるなど)の
    剛力珠を使いやすい一式装備が進行過程で配布される、
    そもそもHR帯自体が通過地点でしかなく剛護珠やその他有力なG装飾品なども全て無視して
    剛力珠オンリーでG級に行く方がたいていは手っ取り早いなどの事情から
    ある意味ではこの珠にとって(有用な期間のうちは)非常に有利な環境であった。
    結果的にだが、サービス黎明期からサービス終了まで一定以上の需要と存在感を常に持ち続けた
    MHFという作品を象徴する装飾品のひとつとなったと言えるだろう。

関連項目

スキル/攻撃
スキル/達人
スキル/底力
モンハン用語/必須スキル - 「剛力スキル」とその後の変遷について詳しく解説されている。


*1 下位等で物理的に搭載不能な場合を除く