- 主にオープンワールド系ゲームにおける
「プレイヤーの任意で特定の場所に瞬時に移動する」機能を指すゲーム用語。
モンスターハンターシリーズではMHWorldにて初導入された。
RPG作品であるモンスターハンターストーリーズ系列にも同様のシステムが存在する。
目次
概要
- オープンワールド系ゲームでは広大なフィールドの自由な探索を売りにした作品が多いが、
一方で遠い場所への移動に時間がかかり、プレイヤーの利便性を著しく損ねてしまうデメリットが存在する。
そこで、利用する機会が多い拠点間の移動などを瞬時に行える機能が導入されるようになった。
プレイヤーの利便性を高めるために導入された機能であり、
どのプレイヤーでも利用可能となるケースが多いが、
大多数の作品では「利用するプレイヤーが一度訪れている拠点」同士を結ぶ形になっている。
飛行船や魔法という形でシステムに世界観的な理由付けをしている作品も多い。- 地道な探索(もとい自分で歩くこと)こそが妙味であり、
利便性の高い機能はゲーム性に合わないとして「ファストトラベルは邪道」とするプレイヤーもいる。
この手の議論は好みによる部分が大きく対立しやすい話題なので、
必要か否かはさておき、自分の意見を押し付けることが無いように。
- 地道な探索(もとい自分で歩くこと)こそが妙味であり、
MHW(:I)
- 「クエスト中や探索中にベースキャンプ(BC)へ移動できる」機能としてファストトラベルが実装。
MHWorldはベースキャンプが複数設営できるため、
「生態マップで行きたいBCを選択、決定する」ことで即座に利用することが可能。
逆に言えば設営済みのベースキャンプしか移動先に指定できないため、
より狩場での自由度を高めたいのであれば積極的にBC設営を進める必要性がある。- また、MHWorldのフィールドは全エリアが繋がった一体構造であり、
プレイヤーが訪れる時点で1フィールド内のロードは完了しているため、
ファストトラベル中の暗転時にロードが入らないという、他のゲームでも珍しい部類に入る。
無論、探索中に自分のいるフィールドでのクエストを受注した場合や他のフィールドに向かう場合は、
各種情報を読み込むためにロードが発生する。
- また、MHWorldのフィールドは全エリアが繋がった一体構造であり、
- 使用可能な状況であればアイテムや金銭などは不要な他クールタイムも無いが、
大型・小型問わずモンスターに捕捉されてミニマップが赤くなっている場合や
警戒中に移行した場合のミニマップの縁が紫の状態では使用不可能となっている。
ついでに、運搬中などの両手が塞がっている場合も使用できない。 - MHW:Iでは各フィールドにおいて住処を築いている獣人族との「ぶつぶつ交換」が可能になったが、
このぶつぶつ交換の場所にもファストトラベルが可能になった。
住処はいずれも僻地にあるため狩猟時の移動に使うことは少ない*1と思われるが、
反対に僻地すぎて向かうのが面倒であることも多く、この仕様はありがたいところ。
また、救援のろしを使用した後でオトモダチが撤退した場合、
必要なら住処に移動してすぐにオトモダチを連れて行くことも可能である。
- ファストトラベル時には、口笛を吹くことで調査団が飼い慣らしている翼竜が飛来、
スリンガーのワイヤーを翼竜に固定し、翼竜に運ばれる形で空を飛ぶ。
そして暗転の後指定したBCへと移動、ワイヤーを外して到着という演出が入る。
ワイヤーを引っ掛けられても全く動揺しないのは訓練の賜物なのだろう。
場合によっては拠点間、拠点内の移動にも用いられ、ムービー演出でもよく登場することから、
調査団の基本的な移動手段として使用されていると思われる。- なお、ファストトラベルとは違うが
フィールド内に生息する野生の翼竜種モンスターにワイヤーを引っかけることで、
モンスターごとの飛行ルートを利用したショートカットが可能。
- なお、ファストトラベルとは違うが
- 移動モーションは翼竜に掴まって飛んでいく物しかないので、
途中の壁や障害物など一切気にせず、真っ直ぐに目的地を目指して壁にめり込んで飛んでいく。
我が道を行くハンターと翼竜は非常にシュールである。
MHR(:S)
- MHRiseでも概ね同じ仕様で続投。
ベースキャンプの他、設置済みのサブキャンプに対して移動可能。
また、小型モンスターとの交戦中は利用制限がかからなくなった。
- 使用時は一旦ケムリ玉のようなものを焚いた後、翔蟲で上空へと飛んでいくというモドリ玉と同じ演出である。
大型モンスターとの交戦中には使えないし、翔蟲はプレイヤーが手元に所持しているものなので、ケムリを焚く必要性は不明。
翔蟲を使用するモーションが大翔蟲のそれと一緒なので、
ケムリ玉のような物は大翔蟲が好む勾玉草の匂いを詰めた物で、瞬時に大翔蟲を呼び寄せているのではないか?という考察もある。
ラスボスに挑む際のエリア移動も同じモーションなので、単に使い回しの結果なのかもしれない。
あるいは煙と共に一瞬で消え失せる忍者のイメージなのかもしれないか。- キャラクターボイスをカゲロウに設定していると、ファストトラベル時に「モドリ玉!」と言うため、
設定的にはモドリ玉と同一のものと思われる。
戦闘中も使える消耗型の特別品と、非戦闘時にのみ使える常備品の違いかもしれない。
- キャラクターボイスをカゲロウに設定していると、ファストトラベル時に「モドリ玉!」と言うため、
- クエストクリアのタイミングに合わせてファストトラベルを実行するとデモが省略され、通常より早く帰還できる。
このデモ省略自体は他の行動でも可能なのだが、
ファストトラベルによるデモ省略は画面の暗転も早くなるため、他の手法よりさらに早くなる。- 具体的には、翔蟲を放った瞬間から移動先が映し出されるまでにクエストクリア表示がされると成功となる。
なお、その範囲外でクエストクリア表示された場合でも、他のデモ省略と同等の効果が得られる。
- 具体的には、翔蟲を放った瞬間から移動先が映し出されるまでにクエストクリア表示がされると成功となる。
- MHR:Sではベースキャンプ・サブキャンプに加え、新たに「オトモ偵察隊」の偵察地点にも移動できるようになった。
予め各フィールドの偵察地点と呼ばれる場所にオトモを派遣しておくと、
クエスト中にその地点にファストトラベルすることができる。
ただし使えるのは1クエストで1回のみ、かつ使用時にはカムラポイントを100p消費する。
複数偵察地点があるフィールドでは、一度に1箇所しか派遣できない。
派遣地点で出迎えてくれたオトモはすぐに凧で飛び去っていき、クエスト終了後に経験値を得る。
風もないのにどうやって自力で飛ぶのかとか何でインナー姿なのかとか気にしだしたら負けである。- 偵察地点を利用するには事前に候補地を見つけ出しておく必要がある。
候補地には白い綿毛のようなエフェクトが舞っており、近づくとコガラシからのメッセージが入るので探す際の目安にしよう。
そこを調べると小さな立札が出現し次回のクエストから利用可能となる。サブキャンプと違いサイドクエストは発生しない。 - 一度派遣設定をしておけば再び設定を変更するまで同じ場所で待機し続けるので、いちいち派遣し直す必要はない。
- 使用時にはポイント消費が発生するものの、MRの特産品はポイントが高いため、
道中ないしクエスト後に適当なものを拾えば補填どころかお釣りがくるほどとなる。 - MHRiseはMHWと比べるとキャンプの総数がかなり少なくなっており、
特にモンスターの初期位置への移動に手間取ることもあった。
オトモ偵察隊のおかげでその面倒さがかなり軽減されることとなった。
それでも砂漠の下層などイマイチアクセスが不便な場所はあるが。
また、全ての偵察地点を解放すると勲章が手に入るため、解放しておくに越したことはない。- 余談になるが、派遣設定してクエストに出ると、遥か上空に微かに浮かぶ凧らしきものが見える。
この凧、どれくらいの高度かと言うと、翔蟲を最大限に駆使し、
限界ギリギリまで空を駆け上がって近づいてもなおよく見えないというレベル。
フィールドによっては僅かに凧からはみ出たオトモの手足が干からびたミイラのように見えるという声も…
派遣地点に翔ばない限り彼らは超高度で空中停止しているのだが、本当にどんな技術を使っているのだろうか…。
- 余談になるが、派遣設定してクエストに出ると、遥か上空に微かに浮かぶ凧らしきものが見える。
- 偵察地点を利用するには事前に候補地を見つけ出しておく必要がある。
MHSTシリーズ
- 各地に点在する「ネコタクスタンド」という施設の間を自由に移動できる。
詳しくはこちらの記事を参照。
類似システム
- ファストトラベルというシステムではないが、
「特定地点に瞬時に移動する手段」には、BCへと帰還できるモドリ玉とネコタクや
MHFの「戦闘復帰玉」や「ホルクの呼び声」などの「PTメンバーが居る他エリアへと移動する」効果、
「クエストボードへ移動」といった拠点内の特定地点に移動する機能が存在する。
関連項目
フィールド/ベースキャンプ
アイテム/モドリ玉
システム/モンスターライド - MHW:Iで導入された新移動システム。こちらは小型モンスターを乗り物にしフィールドを移動する。
モンハン用語/○オチ - 移動時間を短縮するテクニック、デスルーラについての記載あり。