システム/モンスターライド

Last-modified: 2024-01-18 (木) 16:13:16

モンスターハンターワールド:アイスボーンから登場した新要素。
これまで多くのハンターが夢想・期待しつつもまず実現しないだろうと思われていた、
モンスターに騎乗し、移動に利用するシステムである。

目次

概要

  • MHWorldでは、オトモアイルーが小型モンスターの言葉を覚え、
    手懐けて仲間に加えるオトモダチモンスターが実装されていた。
    その延長として、MHW:Iへの大型アップデートにおいて追加された仲間に加えたモンスターにハンターが騎乗する
    という機能が、モンスターライドである。
    つまり、騎乗できるモンスターは、オトモダチシステムの対象となる小型モンスター達。
    流石にワイバーン種に代表される大型モンスターに飛び乗り大空を翔ける…という
    ハンター諸兄の夢とロマンまでは叶わなかったが、
    移動の便を向上し、うまく扱えば戦闘以外の面で狩りの流れを大きく変える新要素である。

操作・挙動

  • オトモダチモンスターが進入可能な場所で「ライドコールの指笛」を使うと
    ハンターが指笛を吹き鳴らし、各フィールドに対応した小型モンスターが颯爽と駆けつける。
    この状態で近づいて○ボタンを押す事でライド開始となる。
    地形や状況にもよるが、基本的にモンスターはハンターの後方からやや前方へ回り込むように現れるので、
    歩きながら指笛を吹いてもスムーズに飛び乗れる。
    • ミニマップの枠が赤くなった戦闘状態では呼び出せない
      呼び出した後に戦闘状態に突入した場合も、オトモから
      「今は危険な状態」と警告され、乗ることができなくなる。
    • そのクエストで最初に跨がった時のみ、ライドモンスターが唸り声をあげたり棹立ちになるのをハンターが撫でてなだめる、
      目的地を確認するためか立ち止まって周囲を見渡す、という二種類の硬直が発生する。
      これらのモーションはL3でキャンセル可能だが、戦闘の合間の追跡で対応するのが面倒なら、
      どうせモンスターのもとへ急行するクエスト開始時に一度乗ってしまおう。
      また、指笛で呼んでから一定時間騎乗しなかったり一定距離離れたりすると何処かに去っていく。
      ちなみに到着時にネムリガスガエルの放つ睡眠ガスに巻き込まれるとそのまま眠ってしまう。
      当然呼び出し損である。
  • 降りる場合は×ボタン。
    また、△ボタンを押す事でモンスターの背中から跳躍し、そのままジャンプ攻撃に繋ぐ事ができる。
    モンスターからの跳躍は普通のジャンプと同じ扱いなので、ジャンプからの溜め攻撃も可能なほか、
    ジャンプR2攻撃のある武器なら、飛び上がった直後にR2を入力すればそちらの攻撃も出せる。
    戦闘システムの方の「乗り」の値が溜まっていれば
    ライドモンスターから狩猟ターゲットへ瞬時に乗り換えなんて事も可能。
  • 野生動物であるモンスターを完璧に意のままにする事はできないので、
    騎乗中の移動操作はできず、オートで目標に向かう
    移動先となる目標物は、マップ画面からR3スティックの押し込みで指定と解除が可能。
    モンスターが進入可能な場所であれば、マップに個別表示される物体を何でも目標に指定できる。
    基本的な挙動は導蟲のガイドとほぼ同じなので、
    導蟲を追う際の移動操作がオート化されるものと覚えておけば良い。
    • 狩猟クエストではターゲットとなる大型モンスターがデフォルトの目標に設定されているため、
      モンスターが発見済みでマップ上に表示されていれば、ライドと同時に追跡を始める。
      モンスターを見つけていない場合は手近な痕跡へと向かい、
      位置を特定できる量が集まるまで次々に痕跡を追う。
      モンスターと痕跡の位置によっては、近くにいる未発見モンスターより遠くの痕跡に向かってしまう場合もあるので注意。
      モンスター発見後もライドで別のものを追跡したい場合は、マップ画面から行き先指定を解除・変更すれば良い。
      大型モンスターのみ、地図上から以外にも、マップ左下のモンスター名表示をR3押し込みで行き先に指定できる。
      • 導きの地ではターゲットカメラでモンスターを指定しても直接追跡してくれない。
        生体マップからモンスターアイコンや左下のモンスターのインジケーターをR3で指定しよう。
      • 目標がライド状態で進入できない場所へ移動した場合、
        オトモから「見失った」「そこへは行けない」とメッセージが出て、ライドモンスターは周囲を見回すだけになる。
    • 大型を目標から外した場合や採取クエストなどでは、自動で手近な痕跡や採集ポイントに近づき、
      採取されるとまた次のポイントへ移動を繰り返す。
    • 大きな崖などを登る速度はスリンガーワイヤー移動に劣るので、陸珊瑚の台地の頂上など、連続ショートカットが最速になる場所では遠回りになることもある。
      完全に自動で登っていけるモンスターライドとは好きに使い分けよう。
  • 騎乗状態のモンスターはハンターのダッシュをやや上回る速度で走り続ける事が可能なほか、
    ツタ登りが必要な高い段差もジャンプで一跳びにしたり、爪を立てて素早くよじ登っていく。
    ハンターのようなスタミナゲージ管理も不要なので、長距離移動や多くの段差を越える場所などでは
    徒歩とは比べ物にならない機動力を得られ、キャンプから遠いエリアに向かいたい時などに重宝するだろう。
    L3で「歩き」の指示、照準ボタンでスリンガー待機する事もでき、
    この状態だとモンスターは非常にゆっくりと進みながら付近の採取ポイントや痕跡に立ち寄るようになる。
    • ちなみにL3スティックのしゃがみ操作により、行き先指定時に周囲をキョロキョロ見渡すモーションをキャンセルし、少しだけ早く移動開始出来る。
  • 小型モンスターなら発見・敵対されても置き去りにして駆け抜けられるが
    真正面から接触した場合は飛び退いて急激に速度を落とし、
    大型モンスターに接近した場合も、オトモから「オトモダチが警戒している」とメッセージが出て減速する。
    広いエリアならゆっくり素通りすることもできるが、
    狭い通路で大型モンスターと鉢合わせになったり、アプトノスの群れなどにぶつかった場合、
    ライドモンスターは飛びのいては低速移動するモーションを繰り返してしまうので、
    降りて徒歩で迂回するほうが早い事もある。
    ランゴスタ相手には怯まないでほしい
    • そのまま戦闘になった場合、吹っ飛びレベルの攻撃を食らうと振り落とされるが、
      軽い攻撃に対しては何度か攻撃されてもしがみついて騎乗し続ける。
      かと言って、そうなるとほぼ確実に警戒状態で減速するので、乗り続ける意味は殆ど無い。
      固執せず降りて逃走するかジャンプ攻撃に移ろう。
  • 騎乗状態でも多くのアイテムはそのまま使用でき、採取やスリンガーの発射も行える
    モンスターを追いかける移動中に武器を研ぐなどが可能でありとても便利。
    • モンスター追跡中の移動ルートは導蟲の飛行経路に近いラインを自動でなぞるだけなので、
      アイテムや採取ポイントを惜しい距離で素通りしてしまうことも多いが、
      騎乗採取は全て手を伸ばして掴むアクションだけなので、骨塚や大型痕跡など、
      ハンターがしゃがみ込んで手探りするタイプのものも一瞬で回収できるのが便利。
  • 騎乗モンスターには疲労のステータスが設定されていて、オトモ装備メニューから閲覧可能。
    同じフィールドでライドコールを使い続けると「休憩中」となり、指笛に応答できない状態になる。
    これはライドコールを使わず、あるいはそのモンスターが呼び出されない別フィールドでクエストを行うと回復していく。
    確かに数十kgは下らないであろう武器と防具を
    全身に装備した人間一人をそのまま背中に乗せて運ぶのだから疲れるのはごもっともだが、
    ゲーム的には単に不便要素でしかないので、これに関しては批判が多い。
    次作のRISEでは無制限にオトモに乗れる事も考えると尚更である。

狩り場での運用

  • 基本的には狩猟ターゲットの大型モンスターと接触する前にライドして現場に急行するか、
    戦闘状態を解除してエリア移動したモンスターの追跡に使う事になる。
    • 古代樹の森のような入り組んだマップの上空を、地形を無視して飛んで移動するリオレウスバゼルギウスを捕捉する際に力を発揮する。
  • 騎乗中にアイテムを使うことが可能なのが特に便利。
    歩きながらショートカット指笛で流れるようにライドを開始し、
    騎乗モンスターの背に揺られながら武器の手入れと体力やスタミナの回復を済ませ、
    大型モンスターに接近したら突撃しながら装衣を纏い、
    跳び降りジャンプ斬りで先制攻撃を仕掛ける…といった動きを実に滑らかに行う事ができる。
    • ちなみに騎乗中の研ぎ回数は地上と変わらないが、研ぎ終わると即納刀する
      普段は戦闘中ですらじっくり研ぎ上がりを確かめているのに。
  • オートで移動、○ボタンで採取という性質上、発見→戦闘状態にならない温厚な大型モンスターの周りであれば、
    わざと大型モンスターを目標指定から外して痕跡と採集ポイントを巡る状態にし、
    ○ボタン連打で痕跡を拾い続ける事ができる。
    中でもキリンは歴戦個体なら危険度3、そして他の大型モンスターが殆ど出現しないため、この○連打痕跡集めがやりやすい。
  • マルチプレイでは他のハンターを行き先に指定する事もできるので、探索導きの地でホストと連れ立って行動し続ける際に役立つだろう。
    • 行き先指定時にはオトモがメッセージを出すが、これは他のプレイヤーにも見えているので、
      救難信号で合流した場合など「今そちらに向かっている」という意思表示にもなる。
      呼び出せないのに指笛を使用した場合も「呼べなかった」メッセージが出てしまうので微妙に気まずいが。

生態乗り

  • ケルビアプトノスポポといった比較的おとなしい野生モンスターにも
    接近し○ボタンで乗ることが可能になった。
    もちろん行き先指定して移動させることはできないし、振り落とされることもあるが、
    たまにアイテムを掘り出してくれる。消費アイテムは怪力の種や忍耐の種が2つ掘り出され、稀に低レアの装飾品が掘り出される。
    また、乗ったままアイテムの使用やスリンガーやクラッチクローを使用および付近の翼竜や楔虫などの移動アクションが可能。
    飛び降りからジャンプ攻撃に繋ぐこともできる。
    なお、大型モンスターに遭遇すると別のエリアに逃げだしその際に乗ると逃げた先のエリアに留まり一時的に群れから孤立する。ハンターが降りると元のエリアに戻る。
  • ただしガウシカなど比較的気性の荒いモンスターは
    すぐに振り落とされてしまう為殆ど乗ることは出来ない。
  • ちなみに主にモスに乗っていると匍匐前進で進む事になる通路へ行く事があるが、
    その場合どうするのかと言うとハンターが限界まで身を伏せ、一気に通り抜ける
    匍匐前進する必要はなかったのでは…

余談

  • 導きの地で呼び出せるモンスターはランダムなのだが、
    実装当初は火山地帯や寒冷地体が存在しないのにもかかわらずガストドンやウルグを呼び出す事が出来た。
    この為、アップデートで龍結晶の地や渡りの凍て地に相当する地帯が追加されるのではないか?という予想がなされており、
    結果として第一弾及び第二弾アップデートでそれぞれの地帯が追加される事となった。
  • 古今東西の神話伝承や創作物で「竜や魔獣に騎乗する」という話は決して珍しいものではないが、
    モンスターに騎乗できる世界観ならば、戦いの主題が「モンスターの力を操る人間」となるのは必定である。
    「人間の狩人VS野生のモンスター」を強く推し出していたモンハンでは、
    「モンスターを御する」という概念が表立って触れられる事は無かった。
  • それでも荷役や人員輸送にアプトノスポポが利用されている様子は最初期の作品から描かれていたし、
    ゲーム中には竜騎槍の名を冠する武器と、
    その関連情報で「竜に騎乗する失われた技術があるらしい」というフレーバーテキストは存在していた。
    そうした情報を元にした冗談や空想のレベルで
    「あのモンスターに乗れたらさぞ面白いだろう&そして世界観的には無理だろう」
    という話題は、無印時代からある鉄板のネタでもあった。
    • 時が経ち、MH4で攻防アクションとしてモンスターに飛び付く乗り状態が実装された際も、
      「ついにモンスターに乗れた」と冗談混じりに歓喜するプレイヤーの姿が見られた。
  • 世界観が大きく異なる外伝ではあるが、MHSTではついに「モンスターに騎乗する人々」が主人公となり、
    「ライドオン!」のキャッチコピーと共にモンスター騎乗がメイン要素としてクローズアップされた。
    しかし、こちらはボス級の大型モンスターが乗るのに丁度良いサイズに小型だったり、時には古龍にさえ跨ってしまうなど、
    メインシリーズにダイレクトに持ち込む事は不可能なものであった。
    それでも発表時系列で言えばMHWorldより前の作品であり、モンスターライドの実装に大きな影響を与えたと考えるプレイヤーは少なくない。
  • 更に時が経ち、MHRiseでは小型牙竜種と同じ骨格を持つ牙獣種のオトモ、
    オトモガルクが登場し、ガルクに乗りながら順応無尽にフィールドを駆け巡れる様になった。
    乗りながら砥石や回復薬が使えると言った特徴はそのままに、自分で走行を自由に操作できる上、
    ドリフトによるダッシュや攻撃すらも可能という、モンスターライドを更に昇華したようなシステムである。
    • 同作の舞台であるカムラの里では、なんとギルドマネージャーのゴコクが体長2メートルほどのテツカブラの幼体に跨がって集会所に鎮座している。
      こちらは後述する操竜で拘束している訳でもなく、おとなしく彼を背中に乗せている。どうやって手懐けたのだろうか…?
  • また、MHRiseではモンスターに跨って鉄蟲糸で無理やり操る操竜が登場した。
    かつて夢見られたような、大型モンスターに騎乗して自在に操り戦う事が実際に可能となったのだ。
    ただしMHSTやモンスターライドと異なり、そこに絆など微塵もない
    糸で傀儡回しの様に無理やり操っているだけなので、興奮はすれども風情はあまりないが…。
    • 因みに操竜時の移動速度はかなり早い。モンスターにもよるが、
      操竜タイマーが尽きるまでにフィールドを一周するくらいは普通に可能である。
      この為ターゲットモンスターが遠くにいる場合、
      操竜のダメージを稼ぐ為に近くの非ターゲットモンスターのところまで行って
      タクシーか何かの様にモンスターに乗って目的地に向かうという光景は普通に見られる。業が深い……

関連項目

世界観/鉄騎世界観/竜操術 - 竜騎槍ゲイボルグ関連で、シリーズ初期から「竜に騎乗する術」の存在を匂わせていた情報群。
シリーズ/モンスターハンターストーリーズ - 「モンスターに騎乗する」という要素をメインとした外伝作品。
オトモ/オトモガルク - MHRiseにおける実質的な後継者
システム/操竜 - MHRiseで登場した、大型モンスターに騎乗し操る事を可能とした技術。
世界観/ウマ - 詳細な実態は不明なのだが、モンハン世界にも乗馬文化は存在する。
アイテム/地図