プレイヤーに発生する状態異常の一種。一部の作品では「悪臭」という名称になっている。
目次
概要
- 初出はMH2のババコンガが繰り出す一部の攻撃の追加効果。
体や武具などに悪臭が染みついてしまっている状態で、
正式名称が長い上に効果がいまいち把握しづらいこと、そして後述の発生条件や特性から
プレイヤーの間では「悪臭状態」と通称されることが多い。
MHFのキャラバンクエストでは「臭い状態」とも呼ばれている。- 英語版では昔から「Soiled(汚染された)」「Stench(悪臭)」と呼ばれており、実態に即していると言える。
一部アイテム使用不可
MH2~MHXX, MHR(:S)
- 発症している間はハンターの体からもうもうと黄土色の煙が立ち昇る。
あまりに強烈な異臭のため、口を開けるだけで否応なしに吐き気を催してしまい、
とても物を口に運ぶことができない状態になっている。俗に言う『お食事中の方はご注意ください』である。
つまり「一部アイテム」とは回復薬やこんがり肉を初めとする「口に入れて使用するアイテム」を指す。
その対象になっているアイテムの殆どは体力やスタミナの回復に使う物であり、
実質的に回復の手段を封殺されることに等しい、危険な状態である。
消臭玉によって悪臭を取り除くか、一定時間放っておくと解除される。
また、この状態でも狩猟笛の回復旋律の他、
味方からの粉塵や広域化によって回復することはできる。- MHWorldで粉塵の使用モーションが飲み込むものから振り撒くものに変更されたため、
MHRiseでは悪臭状態でも自ら粉塵で回復することが可能になった。
- MHWorldで粉塵の使用モーションが飲み込むものから振り撒くものに変更されたため、
- 角笛や回復笛などの呼気によって吹きならす笛はこの状態でも使用できる。
なので回復笛を持ち込めば効率は悪いが回復はできる。
しかし笛を吹くには当然大きく息を吸い込む必要があるわけで、それが可能なら薬くらい飲めるのではなかろうか。
- また、地域によってはドキドキノコを食べた副作用として発症するケースがある。
ドキドキノコによる発症は極めて稀ではあるが、他の状態異常も同時に発症するため非常に危険。
- ニャンターモードではそもそもアイテムを使用できないため、この状態異常にはならない。
強烈な悪臭を浴びても平然とドングリを頬張るその様は、野性の賜物か……。
悪臭
MHWilds
- ババコンガが久しぶりに登場しこの状態異常も登場。
今作ではMHSTから引き継ぐ形で「悪臭」という名前になった。- ババコンガとの初戦では悪臭状態でスタートし消臭玉で治して狩猟することとなる。
- また、火属性やられ等と同様に水場で回避を行うことでも解除できるようになった。
緋の森では水場が多いため、戦う際には活用していくと良い。
MHST
- MHSTでの効果は、ハンティングアクション作品におけるハンターに対する効果より凶悪になっており、
ライダーの場合は3ターンの間はアイテムを使用することができなくなるというもの。
回復薬など口に入れるものだけでなく、罠や爆弾、砥石や閃光玉などアイテムは例外なく使えなくなってしまう。
一方のオトモンは3ターンの間、アイテムの効果を受け付けなくなるという効果になっている。
MHSTシリーズではアイテムが使用できなくなることは非常に大きなペナルティになるため、
かなり危険な状態異常の1つと言える。- 基本的にはババコンガとその亜種しか用いることができない状態異常だが、
桃毛獣遺伝子を伝承させることで他のオトモンでも使うことができるようになる。
やったね、色々なモンスターの臭いブレスを拝むことができるよ。
- 基本的にはババコンガとその亜種しか用いることができない状態異常だが、
- スキル「悪臭率増」で発生率を上げられるほか、「状態異常長持ち」で効果時間の延長ができる。
また、「悪臭無効」を発動させると防ぐことができる。
悪臭に関してはアイテムが使えなくなる関係上、治療方法がかなり限られてしまうため、
予防したい場合は是非ともスキルで防ぐように。- その性質上、通信対戦においてはかなり強力な状態異常と言えるのだが、
通常の野生モンスターが相手の場合はそもそも相手はアイテムを使用することはないため、
完全に無駄な状態異常になってしまう。
- その性質上、通信対戦においてはかなり強力な状態異常と言えるのだが、
MHST2
- MHST2では効果が変更され、絆ゲージが溜まらなくなるというものになった。
- 本ゲームでは通信対戦が可能であり、アイテムの使用が戦術の肝となっている場面が少なくない。
悪臭が必須状態異常になってしまう事で、互いに窮屈な戦いとなるのを防ぐための措置だろう。 - 絆ゲージが溜まらない効果は地味にいやらしく、特技が発動出来なくなったり、
ライドオン出来なくなったりと、回復せずに放置すると前作よりもかなり厄介な状態異常になっている。
今までの「回復アイテムを使用出来なくなる効果」でも十分に厄介な効果ではあったものの、
アイテムを使用しないプレイヤーにとっては全く無意味な状態異常であった為、無難な落とし所と言えよう。
また、前作では悪臭ごときで砥石や罠すら使えなくなるというのもツッコミどころだったため、
それに比べれば納得のできる変更内容と言えるかもしれない。
- 本ゲームでは通信対戦が可能であり、アイテムの使用が戦術の肝となっている場面が少なくない。
- ちなみに、通信対戦以外では敵側には、全く発症することが無くなるように変更された。
つまり、ストーリー上の敵モンスターに当てた時は全く悪臭状態が発症させる事が出来ない。- 救済措置として、ストーリー上の敵モンスターに当てた場合は「絆ゲージが多めに上昇する」という効果になる。
まさかとは思うが「臭い仲でより強い絆」とでも言いたいのだろうか。
とはいえ、本来の効果である「3ターンの悪臭状態異常」にはできないので、
最も使われるであろう「状態異常の相手に大ダメージが入るスキル」との戦術的なコンボでは使えない。
これによりババコンガ種の悪臭ブレス・爆裂悪臭ガスの戦術評価を大きく落としており、
悪臭・爆破状態異常のどちらかを付与する「爆裂悪臭ガス」のハズレ効果程度の立ち位置になっている。
悪臭系の技はだいたい見た目が汚らしいので、コンボ用必須スキルにならなかったのはある意味救いか……
とはいえ、あんなモンスターからこんなモンスターまで、臭い息を吐きかける様は面白く、趣味には使えるが…… - ただ、野生モンスター相手ならそれでも問題は何もなかったのだが、
作中で対峙することになるライダーとの戦闘でも発症しなくなってしまっている点が地味に痛い。
ライダーと戦う回数自体は少ないが、いずれも強敵なため意外と影響は大きい。
- 救済措置として、ストーリー上の敵モンスターに当てた場合は「絆ゲージが多めに上昇する」という効果になる。
MHNow
- 配信当初は存在しなかったが、シーズン4「銀雪のランページ」にて初実装された。
登場モンスターがMHWorld以降の作品に限定されている都合上、この状態異常を初めて携えてきたのはラングロトラになる。
- 今作ではメインシリーズともMHSTシリーズとも異なる効果になっており、
悪臭を受けるとSPスキルの発動、並びにSPゲージの蓄積が出来なくなってしまう。
言うなればSPゲージ使用不可の状態異常になっていると言えるか。
システムメッセージによれば、悪臭のせいで集中出来ないのが理由なようだ。
他シリーズのハンターやライダーは問題なく集中出来ていたようだが…
流石に現実世界出身の今作ハンターにはキツかったのだろうか?- 効果が変更された理由は不明だが、今作は戦闘時間が75秒しかないため即座に回復できないのは致命的である事、
倒れたら復活するのに回復薬を使わざるを得ない事などが考えられる。
また、ペイントボールや肉はフィールド上でしか使えないため戦闘中に使うアイテムは回復薬しかないのも一因か。
- 効果が変更された理由は不明だが、今作は戦闘時間が75秒しかないため即座に回復できないのは致命的である事、
- 全戦闘時間がたったの75秒しかない関係か、悪臭状態も10秒そこらで解除されるようになっている。
このため、SPスキルも使わず通常攻撃で倒せる格下ならばそこまで問題ないが、
体力が異常に高い格上相手だと火力の大幅ダウンになりかねない。
SPスキルの無敵時間も使えなくなるなど危険な状態でもあるので、敵が格上であるほど警戒すべき状態異常であると言える。
余談
- MH3では未登場だが、内部データにこの状態になった際のアイコンだけは一応存在している。
- 類似の効果に「疲労」状態があり、Pシリーズのオオナズチのブレスで発生する。
いにしえの秘薬と元気ドリンコを除くスタミナ回復アイテムを使用できなくなる。
使えなくなるアイテムは悪臭によるアイテム使用不可よりも少ないが、
疲労状態になると同時にスタミナが最低値になるのでより深刻な事態になりやすい。
- 現実世界でも人は糞尿や嘔吐物を見た際に「顔をしかめる」という反応を取る。
これは全世界で共通の反応であり、いずれの文化圏でも「目を閉じ、口を閉じる」。
実は気づいていないだけで息も止めている。
これは糞尿、嘔吐物といったものが伝染病を媒介するものだからだと考えられている。
そうした伝染病を媒介するものに対して即座に目や口を閉じる反応をしたものだけが生き延びたのだろう。