一部アイテム使用不可・爆破やられを無効化するスキル。スキルポイント10以上で「抗菌」が発動する。
当記事では、こやし玉名人との複合スキルである「細菌学」、
爆破やられ無効化の効果のみを抜き出した「爆破耐性」と「爆破やられ耐性」についても解説する。
目次
概要
- ハンターに悪臭が付いてしまうと、
口から摂取することによって効果の現れるアイテムを使用できなくなる(いわゆる悪臭状態)。
こちらの詳細は一部アイテム使用不可の項目に譲るが、
とにかくモンスターとの戦闘中に薬などが使えなくなるのはハンターにとっては大きな痛手となり得る。
この抗菌スキルはそれを防ぐことができる防御系スキルである。
- 装飾品は代々、抗菌珠【1】にてSPが+2である為、5個装着するだけで手軽に発動できる。
しかしながら悪臭攻撃をするモンスターは限られており攻撃を受ける頻度は少なく、
また消臭玉を使えば大抵はそれで事足りしまう上、
さらに薬を使わなくても戦えるハンターにはまるで影響がない為、どうにもスキルとしては影が薄い。
性能
MH2~MHP2G
- MH2で初登場。ババコンガ戦などで有用。
この頃は「抗菌・抗毒」というスキル名だった。
MH2限定で悪臭やられの効果時間を延長するマイナススキル「バイキン」が存在する。
- 初登場時は+2と-1まで存在し、SP15で発動する+2でなければ「悪臭状態の無効化」はできず、
SP10での+1では「悪臭の付いている時間の半減」に留まっていた。
また、抗菌・抗毒という名の通り、どちらにも毒状態の時間半減化の効果もあった*1。
- MHP2(G)ではSP10の+1のみとなり、効果も悪臭状態の無効化のみ、と非常にシンプルになった。
MHP3
- とはいえ、悪臭攻撃をしてくるモンスターは前述の2種しか存在せず、
かつ悪臭状態に陥る攻撃はやはりそう頻繁にしてこない。
消臭玉があればそちらで間に合ってしまう上に、薬を使わなければやはりどうということは無いので、
相変わらず影の薄いスキルであった。
MH3G
- メインモンスターであるブラキディオスの爆破やられに対する防御効果が追加された。
- ブラキディオスはその粘菌の付いた腕で攻撃された時以外にも、
殴りつけ突進で地面のあちこちにこびり付いた粘菌に触れただけで爆破やられに陥ってしまう。
立ち回りの関係でついうっかり触れることも多く、時には立て続けに侵されてしまう事さえ珍しくはない。
解除の為には消臭玉を使うか、回避行動を3回繰り返して粘菌を振り落とさなくてはならず、
そのまま放っておくと数秒置いて爆発してダメージを受けた上に吹っ飛ばされてしまい、
大きな隙を作ってしまう。
また、爆破やられ状態でさらに粘菌の爆発攻撃を受けると追加で被ダメージが増えてしまう……
といった具合に放置するのも危険なので、どうしても解除の為に一手間が必要になる。
- 故に、
- 納刀が遅く、回避行動がステップなので武器出し状態では粘菌解除が色々と困難なランスやガンランス
- 同じく納刀が遅くスタミナが重要で、かつ防御力が低い弓装備
- 納刀は早いが鬼人化の関係でスタミナの浪費は厳禁、かつ鬼人回避がステップ扱いの為に
鬼人化や鬼人強化状態で武器出しだと粘菌解除に6回も回避行動が必要となってしまう双剣
もちろん上記以外の武器でも、
立ち回りでうっかり粘菌を踏んでしまった時の粘菌解除の手間を省く事ができるので、
ブラキディオス戦においてはかなり有用なスキルであることに変わりはない。
- ただG級においては後述するバイオドクターが上位互換となっているためか、
本作で抗菌が付いている防具は
いわゆる「虫装備」であるロワーガ・ファルメル装備の上位一式のみとなっている。
MHF
- 名前を「脱臭」に改めて登場。こちらでも簡略化され、+1のみに。
毒状態の時間を半減する効果はMH2から変わらず据え置き。
- G装飾品などの追加によって発動自体が他作品よりもかなり容易なことに加え、
悪臭状態を連発するババコンガ特異個体や覇種パリアプリアなどの登場により、
ピンポイントな活躍ではあるが注目度が上がっている…とはいえ、
これに貴重なスロットを割くよりは消臭玉で済ませる人の方が圧倒的に多いのは相変わらず。
- スキル名がネタ性の強いものであることから、
時たま装備シミュレートなどで「脱臭のみを発動させている」例が提示されたりすることも。
ちなみにMHFの防具環境上、特に前線向けの装備では脱臭のみが発動している構成を組むのは極めて難しい。- なお「発動」はしないのだが、ブルファンゴフェイクは脱臭-10のSPを持っていたりする。
- ラスタに発動させると、消臭玉を使用しなくなってしまう。
元々プレイヤーの悪臭に合わせて使ってくれるわけではないので大した欠点ではないが、
このスキルのみを発動させた状態だと、消臭玉で解除可能なはずの泥酔状態を放置してしまう。
合わせて酒豪を発動させていれば問題ない。状態異常無効【多種】には両方備わる。
- MHF-G8.1ではブラキディオス参戦とともに爆破やられまで導入されたが、
爆破やられをこのスキルで防ぐことはできない。
これを防げるのは新実装された後述の「爆破耐性」スキルである。
細菌学
- MH3Gより登場した複合スキルで、「抗菌」と「こやし玉名人」の効果を兼ね備えたもの。
MH3GではSP+10でバイオドクターが発動、
MH4以降はSP+10で細菌研究家、SP+15でバイオドクターがそれぞれ発動する。
MH3G
- 初登場。本作ではSP10でバイオドクターが発動し、上位スキルは無い。
本作では珍しい装飾品で発動できる複合スキル。
- 防具の場合、ラングロXとガンキンZ一式で発動できる。
一方、発動に必要な「細菌学」を持つ菌究珠【1】がSP+2の装飾品であるため、こちらも5つで手軽に発動できる。
この装飾品の作成に必要な素材もG級に入ってから割と簡単に集められるものだけなので、
2頭同時狩猟だらけのG級クエストでは、モンスターの分断に重宝するこやし玉名人スキルをも兼ね備えた
バイオドクターを発動できる菌究珠【1】が5つ集まれば、
下位劣化版でしかない抗菌珠【1】は事実上お払い箱となってしまう。
MH4(G)
- 本作ではSPが15まで振れるようになり、
SP+10で発動するスキルは「細菌研究家」という名称に変更され、
「バイオドクター」はSP+15で発動する上位スキルという立場になった。
また、上記の抗菌はこちらに統合され、オミットされた。
- 細菌研究家はMH3G時代のスキルと同じ効果を持つが、
バイオドクターにはそれに「狂竜症の発症時間を短くする」という効果が追加されている。
本来の発症時間が60秒のところを48秒に軽減。2割カットである。
バイオドクターまで持っていくのは少々辛いが、
攻撃が苛烈な狂竜モンスターの脅威を少しだが和らげることができるだろう。
尤も、危険な狂竜症を発症して初めて真にスキルが活きるので(そもそも克服した方が恩恵もあって良い)、
わざわざ15ポイントまでポイントを振る必要性が薄いのだが。
- MH3Gでは対ブラキディオスにしか強い有難味を感じなかったのだが、
本作では狂竜化したブラキディオスに更なる恐ろしい強化が施され、
更に他の爆破やられを使うモンスター2頭が共に圧倒的な強さを持っているため、
このスキルの有用性は(限定的とは言え)急上昇したと言える。- 爆破やられ以外にも悪臭状態を防ぐ効果もなかなか馬鹿にできないもので、
特に蔦エリアで蔦の下を飛び回りながら悪臭を撒き散らしてくるババコンガ亜種などは
いつまでも悪臭まみれのままで回復アイテムが使えず屈辱の敗北、なんて事にもなりかねない。 - また、今作ではどのモンスターもラッシュ性能が大幅に強化されているため、
今まで以上に2頭同時狩猟が厳しいものとなっている。
そういう意味でもこやし玉名人を兼ね備えたこのスキルは有効であると言える。
- 爆破やられ以外にも悪臭状態を防ぐ効果もなかなか馬鹿にできないもので、
- 5スロスキルであるにもかかわらず、微妙に発動難易度が高いスキルである。
まずお守り非対応なので、防具と装飾品のみで発動させなければならないが、
そのどちらも微妙に使いにくい・手に入れにくいのだ。- 防具は一式で発動するのはゴアシリーズかコンガシリーズのみ。
このうちコンガは下位も上位のSも、他に発動するのはまんぷくだけで実戦的とは言いがたい。
まともな実戦装備で発動を狙えるのは匠が発動するゴア混合くらいである。 - 装飾品は、1スロ1ポイントの5スロスキルにならない方の装飾品からして上位ブラキディオスの素材を使うので、
下位ブラキディオスや上位ババコンガ辺りを相手にする時は、
上述のスキル持ち一式を使わない限りまず発動は無理。
そして上位の砕竜素材を集められるようになったとしても、5スロスキルになる1スロ2ポイントの方は
生産に金剛原珠が必要となる。
金剛原珠はレベル76以上の高レベルギルドクエストかG級クエストでしか入手できないので、
上位のうちは装飾品を作る事が難しい。
- 防具は一式で発動するのはゴアシリーズかコンガシリーズのみ。
- G級までくれば、その辺のフィールドの採掘から金剛原珠を手に入れられる上、
上位ブラキディオスを狩るのも容易になっていると思われるので、発動難易度はがくっと下がる。
多くのテンプレ装備に引っ張りだこなカイザーXシリーズにポイントがついているのも後押しする。
MHX(X)
- 無事続投。効果はMH4Gの頃と同じ。
- MHXでは悪臭状態の使い手がたまにガスを噴射する程度のゲネル・セルタスとラングロトラ程度になったものの、
爆破やられへの耐性スキルとしてみればまだ使い道がある。
爆破やられの使い手自体は減ったものもいれば新顔もおり、相変わらず一定の需要がある。
また狂竜ウイルスに感染する機会も今作では基本的にマガラ種との戦闘中に限られているため、
結果的にバイオドクターまで上げる必要性がほぼ消滅、ますます5スロスキル化に拍車がかかっている。
- 一式でスキルを発動できるのはブラキ(S)シリーズとラングロ(S)シリーズに加えサージュシリーズ、
後はEXゴアシリーズでバイオドクターが発動可能。
その他の防具にはそもそも細菌学のSPが付いていないので、一式以外では装飾品とお守り頼りになる。
- 装飾品は下位で作れる菌学珠【1】と上位で作れる菌究珠【1】の2つで、
菌究珠ではSP+2になるので5スロスキル化する。
素材も集めやすく交換も可能な修羅原珠でいいため、ネックなものは砕竜の堅黒曜甲になるだろう。- 堅黒曜甲はモンニャン隊を上位ブラキディオスの生息地域に送ることでも入手できる。
装飾品のためだけにわざわざ狩猟しに行くのが億劫な場合には、利用するのも手だろう。
- 堅黒曜甲はモンニャン隊を上位ブラキディオスの生息地域に送ることでも入手できる。
- MHXXでは悪臭状態の使い手にババコンガが加わり、
爆破やられの使い手に紅龍ミラボレアス、猛り爆ぜるブラキディオスが増えたため、
どちらかというと、即死攻撃持ちの強豪モンスターに対する一撃死対策としての需要が高まった。
- またMHXXの新規スキルとして龍識船の心が増え、龍耐性【小】との複合スキルとなっている。
これも5スロスキルなためバイオドクターを狙わない場合や装飾品のみで発動させる場合は完全な上位互換となる。
- そして、MHP2Gぶりの復活となる複合スキル、「鋼殻の護り」にも細菌研究家が内包されている。
MH4以降のテオ・テスカトルが爆破属性を用いるようになったことへの対応だろう。
発動するのは勿論、クシャナXシリーズである。
爆破耐性
- 先述の通り、ブラキディオスと共にMHFへ実装されたスキル。
抗菌の効果が分割された形となる。
また、同時に状態異常無効【多種】にも爆破耐性が内包されるようになった。
- SPを持つのは、装飾品の状強珠G(5P)と、
トリドバレッタ/コサージュ、ボガバレッタ(3種とも10P)。
- 爆破耐性"単体"としては、実質的に死にスキルである。
まず状強珠Gは脱臭5Pと耐雪5Pも併せ持っているため、
爆破耐性を発動させると脱臭と耐雪まで発動し、スキル枠が大きく圧迫されてしまう。
またバレッタ系も運気10~20Pが入り込んでおり、
状強珠Gほどではないがこちらもスキル枠圧迫の要因となる。
よって、爆破耐性を発動させたい場合は状態異常無効【多種】が前提となる。
爆破やられ耐性
- こちらはメインシリーズに登場する爆破やられ単体への耐性スキル。
初登場作品はMHWorldで、同作には一部アイテム使用不可の状態異常自体が存在せず、
こやし名人は別スキルとなっているための処置と思われる。
- スキルLv制により、Lv1~3までのスキルとなっている。
無効化より下の効果が追加され、その際に爆破ダメージも軽減するようになっている。
Lv1:爆破までの時間が延長、爆破ダメージを軽減 (5秒延長、50%軽減)
Lv2:爆破までの時間がさらに延長、爆破ダメージを大きく軽減 (10秒延長、75%軽減)
Lv3:爆破やられを無効化- 回避で治癒する際の回数にも一応影響するがLv2の時に1回分減る程度である。
- 爆破やられに対するスキルなので、バゼルギウスの爆鱗によるダメージは軽減できない。
- MHW:Iではブラキディオスの復活と共に強爆破やられという爆破やられの上位版が追加。
本スキル効果は強爆破やられにも対応しており、Lv3であれば強爆破やられも無効化可能である。
- MHRiseでも続投しているが、爆破やられと似た特性を持つ鬼火やられは、
残念ながら本スキルで無効化することが不可能。
このページにもある通り、使い道はほとんど皆無である。- 装飾品でスキルを付与するための素材は比較的容易に集められるため、
上位のマガイマガドに備えて作成したものの容赦なく追加ダメージなどが発生し、
結果的に素材(と装備スロット)を無駄にしただけ、など泣きを見た人もそれなりにいたかもしれない。 - また、ラングロトラの参戦で一部アイテム使用不可の状態異常も復活したが、
何故か悪臭への耐性スキルは復活していないため、無効化が不可能になっている。
- 装飾品でスキルを付与するための素材は比較的容易に集められるため、
- MHR:Sでは新たな爆破やられ使いのモンスターが何体が登場したが、
やはりスキルの方の存在感は薄く、状況はあまりMHRiseから変わっていない。
ただ、スキル全般が大幅に付けやすくなった関係で発動させるだけなら気軽にできるように。
MRではモンスターの攻撃が苛烈になるため、爆破やられを使う相手の時に
余裕があれば保険として発動させるに越したことはないと言えるレベルになった。- また、防具スキルとして備わっている場合は、
傀異錬成の餌にして優秀な効果を発現させるという使い方ができるため、
その点でも有用と言える。
- また、防具スキルとして備わっている場合は、
悪臭耐性
- MHWildsでようやく登場した、抗菌の正統な後継スキル。その名の通り悪臭状態への耐性を付与する。
- スキルレベルは2段階で、Lv1では悪臭状態の時間半減、Lv2で悪臭無効となる。
余談
- ブラキディオス戦に有用となれば、MH3G屈指の鬼畜クエストとして名高い、
ジョジョブラキこと黒曜石は砕けないに是非使いたいと思うところだが、
このクエストではブラキディオスがほぼ常時怒り状態であるため粘菌が即爆発して爆破やられになることが少なく、
発動させていっても思ったよりは役に立たない。- そして時は流れてMHXXでは過去最大級のお守り炭鉱にて
MH3Gのジョジョブラキを超える勢いでブラキディオスとの激闘が語り種になったが、
こちらはこちらで瞬殺特化か物欲装備が優先されるため
抗菌スキルの存在は完全に無視されている。
- そして時は流れてMHXXでは過去最大級のお守り炭鉱にて
- ババコンガのアレを食らった場合、身体にアレがこびりつくことになる。
抗菌や消臭でどうにかなる問題なのだろうか。というか、ニオイだけの問題なのだろうか…。
- MH4の発売前、SSでコンガシリーズに細菌学のSPがつくことが判明していたことから、
「対粘菌の効果を持つバイオドクターが続いて登場するということは、
粘菌を持つブラキディオスが続投することを意味しているのではないか…?」という見方があった。
結果的にその考察は現実のものとなったが、
まさか他にも爆破属性の使い手となるモンスターが登場するとは誰も思わなかったであろう。- 初出のMH3Gでは、ブラキディオスの粘菌を防ぐといったフレーバーとして納得は出来たのだが、
テオ・テスカトルや紅龍ミラボレアスなどの粉塵による爆破やられまで無効化出来るのはどういった理屈だろうか。
特にテオ・テスカトルの粉塵は古くなった組織片であり、細菌の出る幕は確実に皆無なのだが…。
- 初出のMH3Gでは、ブラキディオスの粘菌を防ぐといったフレーバーとして納得は出来たのだが、