- 種族
- 鋏角種(鋏角目 ヤツカダキ科)
- 別名
- 臣蜘蛛(しんぐも)
- 英語表記
- Rachnoid
- 登場作品
- MHRise, MHR:S
目次
生態・特徴
- 比較的高温で乾燥した地域に生息する小型の鋏角種モンスター。
妃蜘蛛ヤツカダキの幼体及び雄個体であり、
親であるヤツカダキに付き従い攻撃や移動などの支援を行う事から《臣蜘蛛》とも呼ばれる。
胴体の大部分を糸で包んでおり、まるで繭玉のような外見をしている。
産まれて間もない頃から糸を吐くことが可能であり、その強度は親が生成するものにも引けを取らないという。
幼いうちは親の腹部に張り付き、親が捕食して吐き出した獲物を食べて過ごすが、
親から離れて生活している個体も見られる。
外敵と遭遇した際は可燃性のガスを吹き付けて攻撃するほか、
粘着性の高い糸を吐き出して相手の動きを止めようとする。
しかし臆病な一面もあり、付近の大型モンスターが戦闘を始めると地面に潜ってその場から退散しようとする。
- 親であるヤツカダキを糸で引っ張って移動の補助をする、火炎ガスや糸弾を放って援護射撃するなど、
巨体で動きの鈍いヤツカダキの弱点を補うような形でサポートを行う。
しかしながら、親が窮地に陥ると腹部から一斉に離れ、逃げ出してしまう。
ちなみにツケヒバキは親が放つガスを指示として読み取り、統率の取れた動きをしているとされる。
- ツケヒバキが吐く糸は引っ張る力に強く、
上質なものは糸でありながらロープに匹敵する強度を持つため、武具の素材としても重宝されている。
また、雄個体のツケヒバキ自体が白子のような味わいとされる事から、珍味として食す文化を持つ里村が存在する。
概要
- MHRiseで新登場した小型モンスターであり、初の小型の鋏角種。
また、成体である妃蜘蛛ヤツカダキと共に、約6年半ぶりに追加された鋏角種モンスターでもある。
亜種に当たる個体については下記の記事を参照されたし。- モンスター/ハゼヒバキ(衛蜘蛛、MHR:Sより登場)
- 親のヤツカダキとは大きなサイズ差があり、小型モンスターとその主という関係にしても異質。
ヤツカダキは一般的な大型モンスターとおよそ同じくらいのサイズを持ち、中型モンスターのそれよりは確実に大きい。
対してこのツケヒバキは小型モンスターの中でも特に小さく、環境生物かと見紛うほどに小さい体を持つ。
ヤツカダキの生態ムービーでは腹部に数匹のツケヒバキがまとわりついているのを確認出来る。
- ヤツカダキは上位集会所の★7クエストまで登場しないが、ツケヒバキは砂原や溶岩洞に普通にうろついているので、
集会所では下位の★2クエスト、里では★3クエストからでもその姿を見る事が出来る。
今作は小型モンスターが豊富なものの、その親玉は登場しないモンスターも多い。
また下位に子分格のモンスターが出現するのに、親玉が出るのは上位だけというのはかなり珍しく、
緊急クエストから突如現れるツケヒバキの親玉の存在に面食らったハンターも多い事だろう。
ロード画面の百竜夜行絵には最初からヤツカダキの姿が描かれているため何となく察しが付いたハンターも多いだろうが。
- 甲虫種と同じように、攻撃を受けると緑の体液を吹き出すが、
甲虫種の小型モンスターと違って武器で倒しても体が砕け散ることは一切なく、剥ぎ取り可能。
全身を覆う強靭な糸のおかげだろうか。
ハンマーのインパクトクレーターでペシャンコにしたって大丈夫。もしかすると糸玉の中で体が…いや、やめておこう
素材としてモンスターの体液(濃汁)をそれなりの確率で剥ぎ取れ、集める為に毒殺などの特別な手段を用意したり、
わざわざ大型モンスターを狩猟したりする必要が無いので、集める時に役立つかもしれない。
- 攻撃方法は、火炎放射型ブレス、糸弾の発射(糸拘束状態になる)、体当たりの3つ。
火炎放射を扱える小型モンスターはツケヒバキがメインシリーズ初である。*4
ヤツカダキ戦以外でそう起こる事ではないが、大型モンスターの狩猟中に糸拘束状態にされると厄介。
- ツケヒバキの糸は非常に丈夫なようで、親の作り出す糸とも遜色が無いらしい。
超人ハンターを拘束させるだけの事はある。
また、糸をたぐりよせる事で自身の何倍ものサイズのある親を高速で移動させたりする。
糸の強度だけの問題じゃない気がするが力も強いという事だろうか。
- なぜかやたらと好戦的な性格で、ハンターを未発見の場合、大型モンスターに積極的に攻撃を仕掛けることがある。
しかも生息地の都合上、居合わせるモンスターは強力なものばかり。
時にはあの空の王者や業火の王相手にあろうことか火炎放射で挑みかかるという
身の程知らずも甚だしい行動に移ることも。
一体何がそこまで駆り立てるのだろうか…。そして地獄行きの判決を下される。
ハンターとの戦闘後だと割と王たちの角をへし折ったりもする
余談
- 前述した通り別名は「臣蜘蛛」。しんぐもと読むのだが、
文字が似ている影響か「巨蜘蛛」と間違えられることがある。
確かに一般的な蜘蛛と比べれば巨大だが…。もっと巨大な蜘蛛もいるし。
ヤツカダキに付き従い、忠実な家来のように動くことから「家臣」「臣下」などの「臣」であると覚えよう。- …また、ヤツカダキの別名は「妃蜘蛛(きさきぐも)」と訓読みだけであるのに対し、
ツケヒバキの別名は「臣蜘蛛(シンぐも)」と重箱読みをする。
もし「臣」を親に倣って訓読みするならば「おみぐも」であるため、そう誤解しているハンターも数多い。
読めないハンターたちは「巨蜘蛛」のまま進んでしまうかもしれない- ちなみにMHRiseの公式ガイドブックでは、臣蜘蛛の素材の読みは「しんぐもの~」で統一されている。
しかし、MHR:Sの公式ガイドブックでは新たに追加された「臣蜘蛛の艶糸」の読みは
「おみぐものあでいと」と記載されている。こちらは恐らく誤植だろう。
- ちなみにMHRiseの公式ガイドブックでは、臣蜘蛛の素材の読みは「しんぐもの~」で統一されている。
- …また、ヤツカダキの別名は「妃蜘蛛(きさきぐも)」と訓読みだけであるのに対し、
- 全身が糸で覆われ丸っこい姿をしているからか、「かわいい」と言う意見も多い。
たしかにヤツカダキと違い目も大きく、口もあまり虫っぽくないし、
ヤツカダキの登場ムービーでも「甘えん坊の童」と言われているため、
母に甘える小さな子供と考えると確かに可愛いのかも知れない。
気を抜いて近づきすぎると火炎放射してくるが。- ちなみに覆っている糸で見えにくくはあるが、きちんと頭に相当する部分が存在している。
白粉を塗ったような真っ白な顔に青い目と、親のヤツカダキとは全く真逆なカラーリングなのが印象的である。 - 本作の作曲者の一人である茅根美和子氏も、サウンドトラックのライナーノーツで
かわいい、ぬいぐるみが欲しいと語っている。
- ちなみに覆っている糸で見えにくくはあるが、きちんと頭に相当する部分が存在している。
- ネーミングはそのまま「付け火」+「火吐き」からか。
昨今では放火と表現する事が多いが、古くは「付け火」「火付け」と言い回される事が多かった。
木造建築物が密集していた江戸では、火事は一瞬にして凄まじい人数の命や家、家財を奪うことから
殺人以上の重罪とみなされており、6段階ある死刑の処遇のうち最も重い「火罪」=本人も火炙りにされていた。
また、現代でも現住建築物放火*5の量刑は2004年の法改正前の場合"殺人より重い"とされ、
誰一人死んでいなくても、小火であっても死刑になり得た程の重罪である*6。
- Twitterで公開されたヤツカダキの設定イメージ案にて、
集団でイソネミクニと思しき獲物を糸で雁字搦めにして捕獲するツケヒバキという衝撃のイラストが公開された。
あくまで設定イメージ案であり、実際の設定に活かされているかどうかは不明だが
ヤツカダキ種の生態系地位の高さが窺えるだろう。
同じく鋏角種であるネルスキュラもゲリョスやフルフルなどの中堅モンスターを狩猟している事が示唆されていたが、
こちらは親と一緒とは言え、小型モンスターのツケヒバキがイソネミクニを捕らえているという点で更に恐ろしい。- 因みにイラストの中ではヤツカダキの「ヤッチマイナー!」と言う号令に対して
「アイアイサー!」「ママのためなら!!」と返しており、
恐ろしい風景に反して意外にも微笑ましいやり取りが為されている。かわいい
- 因みにイラストの中ではヤツカダキの「ヤッチマイナー!」と言う号令に対して
- MHR:Sでは、橙色の糸玉と黄色い眼を持つツケヒバキによく似たモンスター、衛蜘蛛ハゼヒバキが新登場。
こちらは熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種の幼体であり、その攻撃に付随して出現する他、
また別個のモンスターとしても登場し、固有の素材をはぎ取れる。
一方のツケヒバキもリストラされる事なくしっかりMRに登場し、新規の素材を貰っている。- 小型の亜種モンスターのような立ち位置でありながら固有の名前を貰っているのは
かつてのギアノス(元ランポス亜種)を思わせる。
- 小型の亜種モンスターのような立ち位置でありながら固有の名前を貰っているのは
素材
- 臣蜘蛛の糸
- ツケヒバキの吐き出す糸。張力に優れており、見た目以上の強度を誇る。
その強度ゆえか加工が難しいようだ。
より上質なものは「絹糸」と呼ばれ、ロープにも引けを取らぬ丈夫さと柔軟性の高さが特徴。
最も強度が高く、ツケヒバキ自身の何倍もの重量を牽引しても切れないものは「艶糸」と呼ばれる。
関連項目
モンスター/ハゼヒバキ - 本種の亜種にあたる。
モンスター/鋏角種
モンスター/ヤツカダキ - 親、成体