槍先が示すは常世の理。
封印と解放を司る一対の矛盾。
(ラ・モールの哀愁)
禍々しき冥府からの寵愛を受け、
矛先は新たな同胞を求め続ける。
(ブレイン=ラ・モール)
目次
概要
- MHWorldに登場する屍套龍ヴァルハザクの素材から作られるランス。
くすんだ暗青色をした三つ又の槍に、刃先はヴァルハザクの爪を用い、
槍の柄や盾にはハザク武器の特徴である赤い布状の装飾が施されている。
盾の形状もボーン系の丸盾から、ふちに棘状の装飾が並ぶカイトシールド型になり垢ぬけたものになった。- 三叉槍は過去作だとシールドofアーネストや蛇槍【ナーガ】などがあったが、
MHWだとこの武器だけであった。
その後、MHW:Iではラスボス武器が三叉戟のデザインを持って登場している。
- 三叉槍は過去作だとシールドofアーネストや蛇槍【ナーガ】などがあったが、
- 本作に登場するランスの最終形態は先端が杭状になっていたり、
ネルギガンテの手と爪がそのままくっついた様になっていたり、
おおよそ刺さりそうにない回転する円柱状の何かだったり、
とにかく厳ついものが多いのだが、この槍は例外的に非常にすっきりとしたデザイン。- 不気味ながら細身で洗練された印象であり、
他の高レアランスとは一線を画す風貌が一部プレイヤーを惹きつけて止まない。
- 不気味ながら細身で洗練された印象であり、
性能
MHW
- ボーンランス系からヴァルハザク素材を使ったハザクヴェヒターに派生し、
そこから冥灯龍の幽幕とヴァルハザクの宝玉などを使ってラ・モールの哀愁になる。
気になるスペックは以下の通り。- 攻撃力460
- 斬れ味青40、匠2以降白ゲージ
- 龍属性270
- 龍封力【中】
- Lv2スロットが1つ
- レア度8
- 前述した通り冥灯龍素材を要求されるため、作成時期はシナリオクリア目前と相当遅い。
一応強化素材は落とし物で拾えるとはいえ、これが抜け道になるかは微妙なところ。
- 青ゲージのみではネルギガンテ素材のランス亡滅の腕に劣るが、
白ゲージを出すことによって物理・属性の両面で同武器を上回る火力を発揮する。
斬れ味の都合で快適な亡滅の腕の人気は高かったが、当初はラ・モールの哀愁も十分な強みがある環境だった。
- しかし、アップデートによりアトロシスタワーが実装されると状況は一転。
青ゲージでも白ゲージでも期待値でアトロシスタワーに完敗してしまう。
さらに後で追加されたガイラクレスト・惨爪にも、
ドラケン装備と合わせた運用のしやすさや圧倒的な物理火力の前に、
龍属性弱点のモンスター相手ですら総合火力で惨敗。
その結果、現環境では大抵の場合最適解にはなり得ない状態になってしまった。
名に違わず哀愁が漂ってしまっている。- 一応アトロシスタワーに次ぐ物理火力があり、ガイラクレスト・惨爪と違い龍属性もあるので、
リオ夫妻など相手ならばそこまで圧倒的すぎる差を付けられるわけではない。
1位や2位にはなれないが3位にはたまになれる、そんな一振りである。
- 一応アトロシスタワーに次ぐ物理火力があり、ガイラクレスト・惨爪と違い龍属性もあるので、
MHW:I
- アイスボーンでは特殊個体の「死を纏うヴァルハザク」が登場。
この武器にも新たな強化先が2段階も追加された。
ラ・モールの悲劇を経てブレイン=ラ・モールと銘を変える。
その性能はというと- やや低めの攻撃力575
- 大きく改善された斬れ味白60、匠でも紫ゲージは無し
- 高い龍属性480
- 龍封力【中】
- スロットは増え、Lv2スロットが2つ
- レア度12
- 依然としてやや中途半端な性能であるとは言えるのだが、
斬れ味とスロットが改善された事により、
使いやすさという点ではカテゴリ内でもトップクラスとなっている。
- 今作では新たにオドガロン亜種とラスボス*1のランスも増えた事により
MR帯の龍属性槍は6本と激戦区になっている。 - その性能を比較してみると
名称 攻撃力 属性値(龍封力) 会心率 斬れ味(匠レベル5) スロット レア度 ブレイン=ラ・モール 575 480(中) 0% 白60(白110) レベル2×2 12 業槍ベルゼベリスク 644 360(大) -30% 白20(紫30) なし 12 金剛輪宝―仁王― 644 (510)(大) 0% 白20(紫30) レベル1×2 12 亡滅の腕【邪】 667 180(大) 0% 白120 レベル1×1 12 獄界の戦槍改 621 330(中) 0% 紫60(紫110) レベル2×1 12 ゼノ=ザウータ改 644 210(小) 15% 白40(白90) レベル4×2 12 皇金の槍・屍套 621 570(中) 10% 白70(白70) なし 12 煌黒槍アルトラス 644 660(小) 0% 紫90(紫130) レベル2×2 12 真・黒龍槍 851 120(大) -20% 紫30(紫80) レベル4×2 12 龍封じの古槍 552 630(中) 0% 青60(白30) レベル1×2 11 兇槍デスガロン 529 300(大) 25% 白70 レベル1×1 10
- ベルゼベリスクは強化前より悪化した会心率にスロ無し、そして白20と心許ない斬れ味。
亡滅の腕はトップクラスの攻撃力と非常に長い白ゲージを持つものの相変わらずの低すぎる属性値、
そして強化可能になる時期の遅さ故に攻略段階では運用できないのも欠点だろうか。
仁王は攻撃力、属性値共に非常に高水準だが属性解放が必要、斬れ味も白20と何らかのフォローが必要。
龍封じの古槍は性能が似ており、属性値ではダントツだが素では青ゲージと微妙。
デスガロンに至っては会心率と斬れ味以外では勝っており、カスタム強化とパーツ強化の両方でここからどう伸ばすか…
といった具合であり、一癖も二癖もある武器が多い。
一方ラ・モールの哀愁はレア12中最低の攻撃力であるものの、その他の能力は高水準でまとまっている。- さすがにアップデートにより追加された龍属性ランスには見劣りするが、
これらについては作成・強化が可能になる時期で差別化はやはりできている。
- さすがにアップデートにより追加された龍属性ランスには見劣りするが、
余談
- ランスに限らずヴァルハザク武器の最終形態は独特のネーミングセンスだが、
「ラ・モール(la Mort)」とは、フランス語で「死神」の意味。
哀愁は日本語で「物悲しく思う気持ち」の意味。直訳するなら「死の哀愁」「死神の哀愁」となる。
憤怒、禍根、叫喚と比べて、ここだけ落ち着いている気がしなくもない。- 余談ではあるが、英語版だと"Love's Sorrow"という武器名になる。
「愛の悲哀」という意味になるが、「ラムール(l'amour、フランス語で「愛」)」と混同したのだろうか?
- 余談ではあるが、英語版だと"Love's Sorrow"という武器名になる。
- MHFでは、同じくラ・モールの名を冠するコラボ防具が登場していた。