鬼面の盾が相対する者の魂を縛り、
三つ叉の黒槍がその魂を貫き、冥府へ連れ去るという。
(シールドofアーネスト~シールドofレイジ)
鬼面の盾にはめこまれた第三の瞳が弱点を見抜き、
虹色に輝く槍がそこを的確に貫くという。
(THEガーディアン~THEパラディン)
目次
概要 
- MH4にて初登場したゴア・マガラのランス。
- やはりと言うか何と言うか、マガラ武器の類に漏れず不気味。
槍部分は先端が三又に分かれた、いわゆる「三叉槍(トライデント)」と言われるタイプなのだが、
なんとこれ、根元にあしらわれたドクロから生えている。
どうやらドクロの角に見立てているようである。怖い。
シールドは武器名で堂々謳っている割には小さいが、やっぱり睨みを効かせるドクロが。
ある意味「アイギスの盾」はこちらのほうが似合っているのではあるまいか…。- また、槍に貼り付いてる布はゴア・マガラの翼のように納刀・抜刀を問わず風に靡き続けている。
発光部分が明滅するランスや特定のアクションでギミックが動く武器はあるが、常に動き続けるギミックを持つ武器は少ない。- この仕様はグラフィックが一新されたMHR:Sでも受け継がれている。
- また、槍に貼り付いてる布はゴア・マガラの翼のように納刀・抜刀を問わず風に靡き続けている。
- そしてマガラ武器らしく、最終強化を施すと驚くべき変貌を遂げる。
性能 
シールドofアーネスト 
MH4 
- 数少ない下位龍属性のランス。
生産段階では、- 攻撃力276とやや低め
- 攻撃力を補う会心率15%
- 貴重な龍属性200
- 斬れ味は長い緑ゲージ
下位では龍属性ランスはこれ一択なので、
シャガルマガラやグラビモスを屠るのに最適な一丁と言えるだろう。
- ちなみに、斬れ味レベル+1を発動させると、青ゲージがちょこんと出てくる。
…のだが、実は強化前のランパートのほうが微妙に青ゲージが長く現れる。
マガラ武器は斬れ味が優秀なことで有名だが、斬れ味が劣化する武器は珍しい。
下位では緑ゲージがあればだいたい困らないので、素直に緑ゲージ武器として扱おう。
- 強化を重ねるにつれ、アーネスト→ヒート→レイジと強化される。
上位からは他に強力な龍属性ランスも現れてくるが、
シールドofレイジに強化すると斬れ味ゲージが素晴らしくなり、
匠で白ゲージが60も現れる。
斬れ味だけでも十分他のランスと差別化できるだろう。
MHX 
- 本作では他の武器からの派生が無くなり、シールドofアーネストの一発生産でのみ入手可能となった。
他のマガラ武器同様、ゴア系統とシャガル系統の2つの完成形を持つ。
- ゴア武器として強化していくと最終強化はLV5のシールドofヒート。
攻撃力190・会心率20%・龍属性30・スロ1・素で青、匠で白と実に平均的な性能。- 癖の強い武器の多い龍属性ランスとしては、最も使いやすい性能と言える。
物理火力と属性値と斬れ味のバランスが絶妙で、スロットによる最低限の拡張性も確保。
大体のクエストで採用できる強さはある。 - 性能の傾向からするとライバルはスカイスクレイパーか。
期待値はこちらの方が上だが、あちらは匠を付けた分が全て白ゲージで出るので継戦能力が高く、
スロットも1個多いなど火力を犠牲により取り回しを良くした性能になっている。
- 癖の強い武器の多い龍属性ランスとしては、最も使いやすい性能と言える。
MHXX 
- シールドofヒートはLV7の究極強化でシールドofレイジとなる。
- 属性武器では高めの攻撃力320
- 期待値を押し上げる会心率20%
- 十分な龍属性34
- 素では長めの青、匠+2で紫30に白20
- スロット1
斬れ味が悪いので業物等によるフォローは必要だが、それさえ用意すれば高い攻撃性能を存分に発揮できるだろう。 - ライバルは久々に復活したラオシャンロン武器の封龍槍【刹那】。
物理期待値と属性値で僅かに勝り、スロットもあるため基本的にはこちらが有利。
ただしあちらは素で白ゲージが出ている為、継戦能力では一歩劣る。
総合的には僅差であり、見た目で選んでも良いレベルだろう。
MHR:S 
- MHX同様にシールドofアーネストを生産し、そこから派生していく。
シールドofアーネスト改を経由し到達する、ゴア・マガラ原種の最終強化武器。- それなりの攻撃力320
- 微妙な龍属性27
- 優秀な会心率20%
- 斬れ味紫10、白50
- スロット2×1
- 百竜スロット2
今作では攻撃力330で属性値50を超えるランスもあり、明確な強みが会心率だけでは少々寂しい。
とは言え僅かな紫ゲージ中はなかなかの期待値なのでそこを活かす達人芸装備などに向く。
THEガーディアン 
MH4 
- シャガルマガラ素材を投入する事で、突如禍々しいドクロランスから変貌する純白のランス。
神々しい槍身に盾と、まさに王国の「ガーディアン」がピッタリ似合う武器である。
ギルドナイトシリーズにもマッチしそうだ。
- 気になるその性能は、
- 及第点の攻撃力368
- 高水準の龍属性440
- 素晴らしい会心率35%
- 匠で白60の安定した斬れ味
- 地味に嬉しいスロット1
シャガルマガラ討伐後は、様々な古龍が出現してくるため、
彼らとの戦いではとても頼りになる槍になるだろう。
- 龍属性ランスはマテンロウや黒龍槍などライバルも多いが、
期待値にして400を超える火力とランスとして十分な白ゲージを持つこの武器は頭ひとつ抜けている。
ランスは手数が多いため斬れ味の消耗が激しい部類に入り、さらに納刀が遅く研ぐ機会を得にくい武器なので、
強敵との戦いでは継戦能力が圧倒的な本武器が第一候補として上がるだろう。
発掘武器ですらもこの武器を超える性能のものはなかなか存在しないため、どこまでも担いでいける一本である。
MH4G 
- シールドofアーネスト派生のG級最終強化形態。
THEガーディアンからG級ゴア・マガラの素材を取り入れたTHEセージを経てTHEパラディンになる。
- 性能であるが
- まずまずの攻撃力575
- 更に増した龍属性560
- 会心率は45%まで上昇
- 匠で紫40が発生と安心の斬れ味
- 変わらぬ安定のスロット1
祖龍霊槍などの強敵も多い龍属性槍の中でもTOP争いに食い込んでおり、
本作ではライバルに喰われ気味な天廻龍武器達の中ではかなり強力な1本で、
ミラボレアス系と比べても遜色ない、むしろアドバンテージが多いくらいである。
高い属性値と会心率を持つため、
属性会心や龍属性強化、極限強化【攻撃】などの様々なスキルと相性が良く、
紫ゲージと白ゲージが長いため火力・持続力共に不足なし。
総合性能は龍属性ランスの中で最も高く、並の発掘武器を超えることもある。
最後まで使っていける一本と言えるだろう。
- しかし作成難度も性能相応に高く、
強化段階のTHEセージで黒蝕竜の天鱗を使用し、このTHEパラディンで天廻龍の天鱗を使用する。
MHX 
- シールドofアーネストLV2以上からはシャガル武器のTHEガーディアンへ派生可能となり、
こちらはゴア武器と同様、LV5で最終強化のTHEセージとなる。
攻撃力160・会心率35%・龍属性38・スロ1・素で白、匠で延長可。- ヒートに比べるとやや癖が強くなっている。物理火力を下げ、属性値と斬れ味を強化した性能と言えるか。
実は38という微妙な属性値ながら龍属性ランストップの属性火力持ちだったりする。
これは他の武器では属性特化傾向の強い風化した系武器(マテンロウ)がランスでは物理型なのが原因だが。 - 素で白があるとはいえ長さは心もとない。よって「斬れ味レベル+1を付けて長さを伸ばす」か
「業物や剛刃研磨で無理矢理白ゲージを維持する」かどちらかの対策は必須と言える。 - クリア後になると煌黒槍アルトラスの存在がキツイ。
流石に属性値では勝っているものの、物理攻撃力で負けている上、
素でこちらの斬れ味レベル+2相当の白ゲージ持ち、さらにはスロット2と多くの面で上を行かれている。
もっとも、アルトラス相手では多くのランスが同様の立ち位置に追いやられるのは仕方ない側面もあるが……。
- ヒートに比べるとやや癖が強くなっている。物理火力を下げ、属性値と斬れ味を強化した性能と言えるか。
MHXX 
- THEガーディアンはLV8の究極強化でTHEパラディンとなる。
- 龍属性ランスワースト2の攻撃力280
- 龍属性ランストップの会心率35%
- 高めの龍属性45
- 素で白60、匠+2で紫40
- スロット1
そのためバランス型の龍属性ランスとしてはシールドofレイジに敵わず、属性ランスとしては
4G時代のライバル、真・祖龍霊槍【無始】に敵わないという中途半端な一本になってしまった。
素の白ゲージの長さを活かしたスキル自由度の高さで差別化していきたい。 - 素白運用する場合のライバルは前作のライバルだった神滅槍アル・トリアと新顔の赫醒槍エールエンケ。
前者は紫ゲージの弱体化によって攻撃性能ではこちらに一歩劣るという事態に陥っているため、
特に差別化を意識する必要は無いだろう。- ただし、紫ゲージの弱体化や、高い会心率を踏まえての話で、
スキルの負担や、単純な攻撃力では敵わない。
その上、こちらは素の会心率の高さが仇となって弱点特効などを活かせない点は要注意。- 弱点特効を採用した場合、挑戦者+1や+2を追加できるなら弱点攻撃時の会心率は95%を超える。
怒り時攻撃UPの効果も付くため、超会心も盛ればかなりすごいことになる。
連撃の心得の方が安定はするが、そう考えれば弱点特効そのものは無い選択肢ではない。
- 弱点特効を採用した場合、挑戦者+1や+2を追加できるなら弱点攻撃時の会心率は95%を超える。
- ただし、紫ゲージの弱体化や、高い会心率を踏まえての話で、
- 後者は白250というとてつもない継戦能力を持ち、スキル自由度では歯が立たない。
こちらが短いのではなく、向こうが長すぎるのだが・・・。
とはいえ会心率も含めた物理火力、超会心との相性、属性火力はこちらが上であり、差別化は十分可能だろう。
MHR:S 
- シールドofアーネストからTHEガーディアンを経由し、天廻龍素材で最終強化。
- かなり控えめな攻撃力300
- 水準レベルの龍属性41
- 極めて高い会心率35%
- 斬れ味紫20、白70
- 残念ポイントであるスロット0
- 百竜スロット1
弱点特効や見切りなどが積みやすい今作において、
高い会心率はそれら会心スキルに割くスロットを浮かせて他のスキルを積める事が強み。
しかしその点スロット0が大きく足を引っ張る要素になってしまう。
属性槍が高水準揃いの今作では龍属性にも攻撃力330で龍属性50オーバーの剛撃竜槍【二神】改や、
攻撃力340で継戦能力にずば抜けた赫絶の尖翼スパルカと言った強力なライバルがおり少々厳しい立場か。
セージorデビル 
MH4G 
- シールドofアーネスト系統が続投し、新たに強化先が追加。
更に、同作にて登場した脱皮不全の特殊個体・渾沌に呻くゴア・マガラの素材を用いた
セージorデビルが追加された。 - 渾沌に呻くゴア・マガラの素材で作成するランス。
強化ツリーは独立している為に一発生産限定であり、また強化先も無い。
ランスのデザインはシールドofアーネスト系をベースにTHEガーディアン系のデザインが混じったものである。
盾の方は睨みを効かせるドクロのままだが右側の一部が金色になっており、
渾沌に呻くゴア・マガラの頭部を象ったような造形を思わせる。
- 攻撃力がかなり高く、何とネロ=アトロシスと同値の690。が、属性値は110とかなり低め。
会心率の方は-30/15%で、狂撃化時は60%になる。
斬れ味ゲージもそれなりの白で匠でちゃんと紫が出る。スロ2なのもおいしい。
狂竜化モンスターに頼りになる一本といえるだろう。
- 作成にはレア素材である背反する双逆鱗が必要になるため難易度は高め。
ただし渾沌に呻くゴア・マガラ武器故にレア度が9なので極限強化がし易いのはありがたい。
- MH4GのG級闘技大会クエストの1つ、「ティガレックス3頭討伐」では、
武器にランスを選択するとこの武器を所持して出撃することとなる。
3頭のうち2頭は狂竜化個体と極限個体であるため、狂撃化時に会心率が大きく上がるこの武器は相性が良い。
手にした盾のおかげで危ない状況でもガードが可能であり、他の武器に比べて安定した戦いが行なえる。
また、撃龍槍の前でガードしつつ最初の2頭を誘導し、まとめて撃龍槍で大ダメージを与えるなんて芸当も可能。
抗竜石が持ち込めない点は痛いが、極限状態であっても頭部への攻撃ははじかれず、
ランスと言う武器自体が比較的ティガレックスの頭を狙いやすいこともあり、攻撃手段にも困らない。
腕に自信があるのならばハンマーなどの方が好タイムを出しやすいが、
どうしてもクリアができないという人はこの武器を選ぶのもいいだろう。
MHXX 
- それぞれのG級強化に加え、渾沌に呻くゴア・マガラが復活したことで3種類のランスが登場するようになった。
- 生産・強化段階としてアネストorフォールス、パラディンorヴィランが追加された。
LV3の究極強化でセージorデビルとなる。- 属性武器では高めの攻撃力320
- 渾沌武器特有の会心率-30%と15%
- ほぼオマケレベルの龍属性11
- 素で白50、匠+2で紫20
- スロット2
ただし4G時代のライバル、ネロ=アトロシスの壁が厚く、
スロットと素の斬れ味を除いて下位互換になってしまっている。- 差別化を狙うなら、やはり狂竜身を使って能動的に狂撃化を狙う必要があるだろう。
狂撃化時は60%という凄まじい会心率になり、超会心と合わせた時の火力はネロ=アトロシスを突き放す。
さらに素の白ゲージが長く匠を切る事もできるため、スロット2と合わせてスキル自由度が高めなのも利点。 - 狩技枠が埋まる都合上、狩技が1枠のスタイルでは必須狩技のガードレイジが使えず相性が悪い。
狩技を複数搭載できるギルドやストライカー、レンキンを選んだ方が良いだろう。
特にストライカーは狩技ゲージブーストで狂竜身を維持しやすい上に、
ストライカーの強力な突進フィニッシュをさらに強化ができる為相性がとても良い。
MHR:S 
- アップデートVer.13.0で追加。
- シールドofアーネストから渾沌に呻くゴア・マガラ素材で強化する。
- 攻撃力340
- 龍属性45
- 会心率(-30%/15%)
- 斬れ味白60、匠で白20紫30
- スロット3×1、1×1
- 百竜スロット2
攻撃力が強力な上に属性値も水準以上で、斬れ味白も長持ちする。
最大の特徴はやはり過去作同様の特殊な会心率。
通常時は正の15%と負の-30%が両立し、狂竜症克服状態で-30%が反転して正の会心率に加わる。
- 今作は常時狂竜症に成れるスキル狂竜症【蝕】が存在するのが過去作との大きな違い。
狂竜症克服前の効果もハンターに有利に変質する上、克服後の会心率も強化されてこの武器に打って付け。
狂竜症【蝕】Lv1でも克服時会心率20%アップなので、30+15+20=会心率65%になる。
狂竜症の克服は攻めれば自動的に、比較的容易に克服できるのでアテにしやすい。
- 逆に言えばこのランスを使う上で狂竜症【蝕】は最低限Lv1は付けたい。
使用せずとも優秀な性能ではあるが、克服無しではいくら会心率を上げてもマイナス会心は解消出来ない。
- 狂竜症克服を前提とすると赫絶の尖翼スパルカのほぼ上位互換にすらなり得る。
斬れ味の持続で劣るものの赫絶の尖翼スパルカの斬れ味ゲージは少々オーバースペック気味であり、
それ以外の属性値や会心率の強みは非常に大きい。スロットも極めて優秀なのが追い風。
余談 
- アーネストはおそらく"Earnest"で「真剣、本気」を意味する名詞だと思われる。
ヒート(Heat)は「熱」「熱気」と言う意味があるが、「怒り」「激怒」と言う意味もある。
レイジ(Rage)は「激怒」。この武器銘は「怒り」がイメージされているようだ。
- ガーディアンとは言わずもがな「守護者」。
強化前のシールド共々、大きな盾をイメージして銘打たれたのであろう。
強化後のセージは"Sage"で、ガーディアンとの対比から「賢者」を意味するものと思われる。
的確に弱点を突くランスのイメージに合っている。
最終強化のパラディン(Paladin)は「聖騎士」という意味。
シャガルマガラの素材から作られる本武器の神々しい見た目とピッタリだろう。
- MHXXで追加されたアネストorフォールスのフォールスは、不誠実な事を意味する形容詞の"False"だと思われる。
アーネストには「まじめな」という意味も含まれており、「誠実か不誠実か」という対比になっているのだろう。
パラディンorヴィランのヴィランは"Villain"で「悪役」を意味する名詞。
パラディンには「大義のために戦う人」という意味もあり、そのまま「正義か悪か」という対比になっているのだろう。
ネタ武器の項目は微妙に惜しかった。