比類なき猛き王者の具現。
紫電をまとう数千の刺突が獲物の姿を跡形もなく消し去る。
目次
概要
- MHP3にて初登場した雷狼竜ジンオウガの素材で作られたランス。
まるで電極のような二叉に分かれた構造が特徴的であり、
抜刀した時にはジンオウガの蓄電殻を模したような形に開くというギミックを持つ。
そして盾の方は丸形盾で表側には小さな牙のようなもの、
さらに、外側には二つの大きなブレードがついている。
ものすごくベ○ブレードっぽい。
こっちだけを振り回していても充分戦えそうである。
- 「獲物の姿を跡形もなく消し去る」らしいが、
これが本当だったらどれだけ性能が良くてもこの槍を担ぐハンターは皆無だっただろう。
もちろん普通に剥ぎ取れるので安心していい。- 次回作にも、似たような解説文を持つ武器が登場した。
なんなら、前々作にも似たような解説文の雷属性ランスが存在していたのだった。
- 次回作にも、似たような解説文を持つ武器が登場した。
- ここではジンオウガ亜種、二つ名持ちモンスターである金雷公ジンオウガの武器も扱う。
性能
MHP3
- 他の雷属性ランスが、完全劣化のドリルランス系統しかない(一応あちらの方が簡単に作れる)ので、
他のジンオウ武器以上に独占状態が強い。
もちろん性能は優秀であり、高い攻撃力225と、雷属性22、
スロット1に匠で長めの白ゲージを持つ。
まさに今作最高峰の雷属性ランスといえる存在である。
- また、この武器特有の長所もある。
なぜか見た目に反して、最終強化まで雷狼竜の角系の素材を一つも使わないのだ。
王槍テンライの段階で尻尾が一本いるが、
ジンオウガの尻尾は位置が低くランスでも斬りやすいので苦労しないだろう。
MH3G
- ボルボロスランスの削槍ボルボロスから強化可能。
ゴツいあのランスを、どのように加工してスラリとした王槍テンライにしているかは謎。
強化の場合尻尾を回避して生産可能。
何気に今作から加工屋のプレビューでも抜刀状態の見た目になっている。
- やはりMH3Gにおける他のジンオウ武器同様、生産が上位からなので
下位から使えるクルスランス系統より若干活躍の場が少ない。
しかしクルスランス系統にはないスロットが2個あり、物理攻撃力も優秀なので相手を選べば十分強い。- 今回は【若雷】の強化に尖角が必須(しかも3本も)になり、生産難易度は上がった。
さらに、ベリオロス亜種の群青色の鋭牙も3本必要。
入手困難というわけではないが、需要が高いので数不足になりやすい素材である。
しかもクルスランス系統のアムピトリィテにもやはり3本いる。
- 今回は【若雷】の強化に尖角が必須(しかも3本も)になり、生産難易度は上がった。
- G級強化は真・王牙槍【天衝】。ラギア希少種武器への派生は無くここで打ち止め。
攻撃力598・属性値260と物理重視で、素の白ゲージは僅かしかないが匠で紫ゲージ20を得る。
そして、最大の強みはスロットが3つある事。
スロット3の武器は大抵が低スペックだったりするのだが、コイツは十分な性能も兼ね備えている。
ランス自体が必須スキルが多い武器種であり、そのアドバンテージは大きいだろう。- 同じ攻撃力の白雷槍ガイオスと比べると属性値や白ゲージの長さで少し劣っているものの、
スロットは此方が一つ多い。ぶっちゃけ性能差は殆ど無いので装備構成や好みで使い分けよう。
尚、作成難度に関しては彼方はラギア亜種の硬い頭を破壊しないと手に入らない剛角が必要なのに対し
此方は雷狼竜の天玉ぐらいしか面倒なものがないので王牙槍に分がある。
- 同じ攻撃力の白雷槍ガイオスと比べると属性値や白ゲージの長さで少し劣っているものの、
MH4
- ジンオウガの続投により登場。ケチャワチャ素材で作られたランスから派生する。
- 今回のジンオウ武器は金獅子武器や海竜武器などの元になっているのだがこの武器もその対象内。
【若雷】は最終形態では無くなり、鬼槍ラージャンと亜種武器獄槍リュウビの派生元となった。
MH4G
- 無印では金獅子・獄狼竜武器の踏み台となってしまった当武器であったが、
今作ではG級での強化先として真・王牙槍【天衝】が復活。
更に、新たなる強化先としてガオウ・バルクラノスが追加された。
- 前作での派生先の一つであった金獅子ランスの最終強化形である鬼神天槍ラージャンと比較すると、
攻撃力は劣るが属性値やスロット数、斬れ味では勝っており、総合的な性能はトントンと言った所。- ジンオウガ通常種と戦えるようになるG2時点で作成が可能という生産時期の早さも魅力的。
セルレギオスやリオレウス、そしてティガレックスやジンオウガ亜種など、
G2クエストに登場する雷属性が弱点のモンスター達と対峙する際の心強い相棒となってくれることだろう。
- ジンオウガ通常種と戦えるようになるG2時点で作成が可能という生産時期の早さも魅力的。
- 余談だが、某チャージアックスと名前がよく似ている。偶然だろうか?
MHX
- ジンオウガが続投につき、本武器も引き続き登場。また、二つ名の武器も新たに登場する。
- 本作では踏み台になることも無く、きっちり王牙槍【若雷】に強化できる。
その性能は- 高めの攻撃力210
- 十分な雷属性22
- 斬れ味は素で青30、斬れ味+2で白40に
- スロットは1
およそ欠点らしい欠点が無く、全方位にバランスが取れた逸品。
かつて苦汁を飲まされたラージャン槍や新顔のゼクス槍に比べても見劣りはしない。
どんな用途でも使える上に、素材まで比較的容易なのも嬉しい。
MHXX
- 今作ではG級素材で強化可能。
通常種武器は究極強化で「真・王牙槍【天衝】」となる。
その性能は、- 雷ランスの中では高い攻撃力320
- かなり伸びた雷属性35
- 斬れ味は素で白30、匠+2で紫40
- スロットは1
物理・属性共に優秀なバランスの良い1本となった。
- ライバルとなるのは、ゼクス槍のベルデライトニングか。
攻撃力290に会心率20%、雷32にスロット1つ、と一見天衝の方が有利に見える。
が、ベルデは匠+1でも十分な紫ゲージを確保でき、スキル自由度が比較的高いのが利点。
スキル構成によって使い分けるのが良いだろう。
MHW:I
迅雷の疾槍
- アイスボーンで新たに登場した、ジンオウガ素材のランス。
外観はライトニングボルトにジンオウガ素材を張り付けた物になっている。
MHRise
- 骨系からクルルヤック素材のピコ・ピックを経て派生、もしくは一発生産。
その性能は- 属性付きとしては優秀な攻撃力200
- 斬れ味は優秀な青50、匠2から白ゲージ出現
- 高めの雷29
- 悪くないスロット1-1
- 有用な百竜スキル「水棲系特効」と攻撃力強化II、属性強化【雷】II
- 発売当初から雷属性ではギガドリルランスと二分する槍だったが
アップデートによってランスでも匠の採用難度が下がり白ゲージが実用可能なこちらの価値が大きく上がった。
もちろんドリルも素で10しかない青を剛刃研磨で維持する会心特化構成が非常に強力。- しかし、ライバルというよりは背中合わせというべき存在。
というのも、青ゲージ会心20%時点のドリルが空棲系特効が付いた淵源ランスに物理で勝っているため、
結果的に水辺以外の雷弱点は全部ドリルの方がいいというすごいことが起きているからである。
詳しくはあちらの記事を参照してほしい。
- しかし、ライバルというよりは背中合わせというべき存在。
- 水棲系特効はタマミツネやヨツミワドウなどに有効で、最終物理ダメージ1.1倍。
- 竜種特効や空棲系特効などがダメージ1.05倍なのに比べて効果量が高く、
クリア後でもヌシ・タマミツネ単独クエストでの瑠璃原珠集めなどにも有用。
- 竜種特効や空棲系特効などがダメージ1.05倍なのに比べて効果量が高く、
MHR:S
- MRのジンオウガを狩猟することで、王牙槍【若雷】改が作成可能になる。
この時点では万雷槍【御手杵】やヴェールライトニング、エクサドリルランスといった
武器が並んでいるが、当武器はかなりバランスの取れたスペックとなっている。
傀異化した牙、甲殻を用いてXXのG級以来約5年ぶりの真・王牙槍【天衝】となる。
性能は- 平均的な攻撃力320
- 雷属性52、雷ランスで2番目
- 紫10、匠で延長可能
- スロットLv1×1、百竜装飾品スロットはLv2
最も強敵となるのが、激昂したラージャンの鬼神天槍ラージャン。
あちらは百竜装飾品スロットと属性値こそ貧弱であるものの、
雷ランス2番目の攻撃力330にスロットLv2×2、50という長い紫ゲージを有している。
かといって属性値を活かそうとすると、今度は上位時代こちらが優位に立っていたナルハタタヒメのMR武器、
神穿・雷禍三絶が立ちはだかる。
向こうは向こうで雷属性71、匠Lv1から紫ゲージとなっており、属性補正の高い飛び込み突きの威力に秀でている。
- そうした中でこちらは前者に対して百竜装飾品スロット、後者に対して通常のスロットで勝っている。
- 鬼神天槍ラージャンの百竜スロットをLv2にするためには傀異スロットを4枠使うため、
こちらが同じ枠を攻撃力強化に使えば追いつくことができる。
斬れ味についても傀異スロットを拡張していけば少しはフォローがなされるため、
ターゲットの属性肉質に応じて使い分けていこう。 - 神穿・雷禍三絶についてはこちらより攻撃力が20劣っているため、差別化は容易。
物理にも属性にも弱いモンスターに使っていこう。
反逆者や鬼、神と名槍、機械槍にも脅かされない真なる王の力を発揮させていこう。 - 鬼神天槍ラージャンの百竜スロットをLv2にするためには傀異スロットを4枠使うため、
- 本作のジンオウガ武器は天玉を使用することでMR一発生産ができる。
しかし、どの武器種を見ても要求される素材が多く、とても1回の狩猟では集めきれるものではない。
そうした中で【若雷】改はなんと- 雷狼竜の重殻×5
- 雷狼竜の雷電毛×6
- 雷狼竜の雷電殻×9
他にもMRの武器を一発生産できる武器はそこそこあるのだが、
今作で同じ素材を8個以上も要求されるのは厚鱗や重殻といった比較的集めやすいものくらい。
10個同じ素材が要求されることがあっても、ランスではヒートランスIの火薬草、撃竜槍【阿】IIのカブレライト鉱石、
パラッシュニードルIのマヒダケなど採取で簡単に集められるもので、それらを考慮すると明らかに多い。
背中破壊以外でも背中からの採取、オトモのぶんどりなど入手する手段はいくらかあるが、
確定ではないため奴の目にとまることも起こり得る。
では強化の場合どうかというと、- 雷狼竜の重殻×2
- 雷狼竜の雷電毛×2
- 雷狼竜の雷電殻×6
- 傷ついた重古骨×3
獄槍リュウビ
天下無双の勇猛な獄帝の具現。
剛健な二叉の刃からほとばしる黒き稲妻の前には何者も無力。
MH3G
- 龍属性を持つ亜種武器。
【若雷】から派生強化して入手できる。一発生産は不可。
獄槍リュウビから狼牙槍【怒獄】に強化できる。
- 狼牙槍【怒獄】は攻撃力598に龍280と高次元でバランスのとれた龍槍。
スロットが2つあり、匠で紫が40も付くのが最大の長所か。
実は属性と斬れ味を除き、攻撃力、属性値、スロット全てが白雷槍ガイオスと同じである。
新旧のメインモンスターの亜種同士の対決、といったところか。
MH4
- 前作同様【若雷】から派生強化して入手できる。一発生産は不可。
MH4の龍属性ランスにはTHEガーディアンという強力なものが存在するがとここまでなら物理特化のリュウビ・属性特化のガーディアンと使い分けができ、武器名 攻撃力 会心率 龍属性 斬れ味 レベル+1発動時 スロット 獄槍リュウビ 414 0% 350 青50 青100 2 THEガーディアン 368 35% 440 青50白10 白60 1
リュウビも十分選択肢に入るように見える。
しかし、匠をつけてもリュウビは白ゲージが一切得られ無いという重大な欠点が存在した。
因みに今作の近接狼牙武器では唯一、白ゲージがない武器カテゴリである。
そのため匠で極長の白ゲージを得るTHEガーディアンに物理期待値、属性値共に劣る結果となった。
本当に斬れ味さえ良ければ…
幸い素の青ゲージはそこそこ長いので、白ゲージが出ないのを逆手にとって
匠を捨てるという選択肢はある。ガーディアンより多いスロット2を上手く活用できれば
上手く差別化が計れるかもしれない。
ガーディアンの素の青ゲージもリュウビと同じだし、攻撃UPスキルは高会心率武器と相性が良いとか言ってはいけない
MH4G
- 4Gでもめでたく続投。そして当然のようにG級強化先が現れた。
前作ではガーディアンに敗北を喫していたが、G級強化でそのライバルとうまく差別化…できなかった。
- 実際THEガーディアンの強化形、THEパラディンと性能比較すると、
なんと、スロットを除いて怒獄の上位互換となってしまっている。
武器名 攻撃力 会心率 会心込み期待値 属性値 匠発動時の斬れ味 スロット 狼牙槍【怒獄】 621 0% 621 420 白60+紫30 2 THEパラディン 575 45% 640 560 白80+紫40 1
唯一勝っているスロット数も1と2では大差ない。非常に残念である。
- ならば前作同様、製作難易度で差を付けていきたいところである。
確かに黒蝕竜と天廻龍の天鱗をそれぞれ要求されるパラディンと比べると、怒獄の方が製作はラクである。
しかし怒獄はそれだけではなく、恐暴竜の重牙まで要求される。
当初、集会所G級イビルジョーのクエストは存在せず、
素材集めには探索かギルドクエストを利用しなければならなかった。
もちろん探索にイビルジョーが出現するのを待ちながら素材を集めるのなら
普通にG級を進めた方が早いわけで…
パラディンができるまでの繋ぎとしても正直微妙なところである。
性能でほぼ完敗しているというのに繋ぎとしてもこの体たらくでは…お察しください。
- しかし、エピソードクエストでイビルジョーのクエストが追加されたため、素材集めの難易度は多少低下した。
現在は一応は繋ぎとして使えなくもないという状況になっている。
あとはどうしても武器スロットが2つ欲しい時くらいか。
金狼槍テンライ
MHX
- 二つ名持ち個体、金雷公ジンオウガの素材で金狼槍テンライを生産可能。
最終形態である金狼牙槍【若雷】の性能は- 控えめの攻撃力190
- 会心率5%
- 高い雷属性30
- 斬れ味は素で青50、斬れ味+2も白50
- スロット0、狩技ゲージ増加効果
この属性値は、規格外のキリン槍を除けばもっとも高く、雷属性槍として恥じない性能と言える。
作製難易度は非常に高いものの、作っておいて損は無いだろう。
MHXX
- 二つ名武器は、究極強化で「極・金狼牙槍【穿】」となる。
その性能は- そこそこの攻撃力310
- 会心率5%
- 高めの雷属性37
- 斬れ味は素で白50、匠+2では紫30になる
- スロット0、狩技ゲージ増加効果
とはいえ、狩技ゲージボーナスで十分差別化は可能。
素で白50とやや長めなので、匠を切る選択肢も視野に入るだろう。
余談
- 王牙槍に付く若雷(わかいかづち)は八雷神の一つである若雷神から採られた銘である。
黄泉国において伊耶那美神の左手にいた神であると言われている。
このワカイカヅチであるが、書物により表記が異なり
古事記では「若雷」と、日本書紀では「稚雷」と書かれる。
すなわちランスと弓は同じ神がご由緒ということになる。
八雷神はそれぞれが雷の諸要素を表すとする説もあり、
若雷神は雷のもつ若々しい活力や、雷の落ちた後の清浄な様子を神格化したものと言われている。
- 「怒獄」の銘はダンテの『神曲』に登場する地獄の第五層、「憤怒者の地獄」からと思われる。
怒りに我を忘れた者が、血の色をしたスティージュの沼で互いに責め苛むという。
さらに奥には、永劫の炎に赤熱した環状の城塞、ディーテの市が佇む。
堕天使と重罪人が容れられており、ここより下の地獄圏はこの内部にある。