武器/ヴァルハザク武器

Last-modified: 2023-11-30 (木) 02:15:24

瘴気の谷の深奥に潜む屍套龍ヴァルハザクの素材を用いた武器群。

目次

概要

  • 古龍ヴァルハザクの素材から作られた武器。
    骨素材の武器から派生するため、見た目も骨武器にヴァルハザクの素材を組み込んだような物が多い。
    一方で、大剣、ハンマー、ランス、ライトボウガンの4種は最終強化で名前が大きく変わり、
    見た目も「骨部分が無くなり、ヴァルハザクの銀色の甲殻に赤い布を巻いた」ような物に変わる。
  • 共通する性能としては、「やや高めの物理攻撃力」、「高い龍属性」を有しており、
    龍封力:中」、「斬れ味は止まりだが、スキルによりゲージが出現する」点が挙げられる。
    • 同時期に製作可能なネルギガンテ武器と比較した場合、あちらは「高めの物理攻撃力」、「中程度の龍属性」と、
      「龍封力:大」、「斬れ味は青が長いが、匠は無効で白ゲージは無し」となっている。
      MHWでは古龍の第一弱点が龍属性ではないというパターンが多いため、特に対古龍戦に関しては
      龍属性はそこそこに、物理攻撃力が高く、龍封力が大で、
      「匠」も必要ないネルギガンテ武器の方が基本的には扱いやすい。
    • 一方で、ヴァルハザク武器はその高い龍属性を活かせるような、
      龍属性を第一弱点とするモンスター、あるいは肉質に対しては効果的。
      また、匠スキルにより斬れ味:白が出現する点もネルギガンテ武器にはない長所であり、
      多くの場合白ゲージを維持している限り物理ダメージもこちらが上回る。
    • 上記4種を除けばレア度7なので、カスタム強化が2回可能という点は他の古龍武器に無い特徴となっている。
    • なお、高い属性値の恩恵が大きい手数武器の片手剣と双剣が存在しないのは残念な点である。
    • イビルジョーの追加と共に実装されたイビルジョーの武器と比較すると
      マイナス会心を加味しても攻撃値と龍封力がイビルジョー武器に大きく負け、
      属性値も僅差まで詰められているため苦戦している。
      単純にイビルジョー武器と比較した場合、Lv2スロットと匠への依存度*1では分があるが、
      匠無しでの継戦能力では上述のネルギガンテ武器が立ちはだかり板挟みになっている。
      どの相手にも担げるというポジションでは無いが、Lv2スロットの拡張性、高い属性値、
      他のスキルの為に高Lvの匠を諦めざるを得ない状況が重なれば他の2振りでは出来ない立ち回りも可能かもしれない。

一覧

武器種上位(通常種)マスターランク(特殊個体)ギリシャ語
大剣ハザクラキスモンストロの憤怒モンストロの狂気ドネス=モンストロραχισ(骨)
太刀ハザクグローサ?屍刀ヴァルグローサγλώσσα(舌)
ハンマーハザクヴラフォスデモナスの禍根?デモナスの復讐グラド=デモナスβράχος(岩)
ランスハザクヴェヒターラ・モールの哀愁ラ・モールの悲劇ブレイン=ラ・モールWächter(独語:番人)
ガンランスハザクスピサ屍銃槍ヴァルスピサσπίθα(火花)
スラッシュアックスハザクデミオス屍剣斧ヴァルデミオスδήμιος(処刑人)
チャージアックスハザクアスピダ屍盾斧ヴァルアスピダασπίδα(盾)
操虫棍ハザクエントマ?屍杖ヴァルエントマέντομα(昆虫)
ライトボウガンハザクエリピアグルゴレットの叫喚?グルゴレットの絶望ディザ=グルゴレットερείπια(廃墟)
ハザクヴェロス?屍弓ヴァルヴェロスβέλος(矢)
オトモ武器ウルズネコソードヴァルネコセプター-
 
  • 第一段階は、いずれの武器も名前に「ハザク」を冠し、続いて武器種を形容したかのギリシャ語が続く(ランスのみドイツ語)。
    外見は「骨製武器+ヴァルハザク素材」といったシンプルな見た目で、赤い布のようなものが巻かれているのが特徴。
    説明文は基本的に以下で統一されている。○○には「大剣」「太刀」などの武器種名が入る。

    ヴァルハザクの○○
    彼岸の力が込められた一撃は
    生の執着を捨てた者こそ相応しい。

  • 上位最終強化は殆どの武器種で外見、名前、説明文を引き継ぐ。末尾の「I」が「II」に変わるだけである。
    ただし前述の通り、大剣、ハンマー、ランス、ライトボウガンの4種類だけ、外見と名前が大きく変わる。
    • 外見はそれまでの無骨な見た目から、
      ヴァルハザクの素材で統一された「銀色の本体に赤色のアクセント」というなかなか渋い見た目へ変化する。
    • 名前は「外国語+日本語」のような構文へ変化する。
      この類のネーミングでは、過去にブッ飛んだ例が頻発したため、若干心配になるが、
      ヴァルハザクのイメージを鑑みたのか、本武器群に関しては比較的落ち着いた名前が多い。
      シンプル過ぎてガロン武器と共に某コピペ臭が漂ってくる。
    • 一見優遇されているように見えるが、上記の4種類のみレア度が8になる為
      カスタム強化が1回限りになってしまう。その為ネルギガンテ武器との差別化が難しい。

個別概要

モンストロの憤怒

  • 大剣の最終強化。
    詳しくは個別項目を参照のこと。

デモナスの禍根

  • ハンマーの最終強化。
    前段階のハザクヴラフォスは、強化元のロックボーンを踏襲した丸っこい見た目だったが、
    強化を行うと一転、いかにも斬れ味が鋭そうな銀色の斧と化す。尻尾でも切れそうな見た目だが斬撃属性は無い。
    斧の刃は片刃であり、また全長の半分程まで刃が伸びている。
    また、刃の部分には血に濡れたような赤い布のようなものが巻かれており、
    さながら処刑人の振るう斬首斧を彷彿させる外見である。
    ハンマーは物理ダメージメインの武器なので属性値に能力を割いているこの武器は最強争いに加われてはいないが、
    見た目の評価はかなり高くガイラ睡眠やブロスシャッターⅡを持っていてもこちらも趣味で使う人も。
  • 名前の「デモナス(δαίμονας)」とは、ギリシア語で「悪霊」や「」といった、超自然の心霊的なものを指す。
    「禍根」は日本語で「災いの起こる元」という意味である。直訳するならば「悪霊の禍根」となる。
    • なお、「守護霊」という意味の英語「ダイモン(daemon)」や、
      「悪魔」という意味の英語「デーモン(demon)」は、上記の「デモナス」を語源としている。
    • 英語版では”Pandemonium's Root”という武器名。
      「Pandemonium」は「伏魔殿、地獄」あるいは「全ての悪魔の住む場所」という意味。
      「Root」は「根」と言う意味であり、日本語の「禍根」に対応している。

ラ・モールの哀愁

  • ランスの最終強化。
    詳しくは個別項目を参照のこと。

グルゴレットの叫喚

  • ライトボウガンの最終強化。
    強化前のハザクエリピアは銃器のような外見だったが、
    強化すると正統派のボウガン、つまり銃と弓を組み合わせたような見た目になる。
    ただし、針のようなパーツがやたらと装着されているため、見た目が非常に刺々しい。納刀時に刺してしまいそうである。
    そして例によって赤い布のようなものが巻かれている。
  • 名前の「グルゴレット(Gulgoleth)」は、ヘブライ語で「ゴルゴタ」の意味。
    英語では「Golgotha」となる。イエス・キリストが十字架に掛けられた場所である。
    「叫喚」は日本語で「大きな声でわめき叫ぶこと」を意味する。「阿鼻叫喚」という四字熟語で知る人も多いだろう。
    • 余談ではあるが、「ゴルゴタ」は本来「髑髏」という意味の単語である。
      丘の形状が髑髏(頭蓋骨)の様であったため、古代アラム語で「gulgth'」と呼ばれ、
      そこから「ゴルゴタ(Golgotha)」や「グルゴレット(Gulgoleth)」へ派生したとされている。
      また、頭蓋骨を意味する「カルバリ(Calvary)」という英単語は、ゴルゴタを象徴するものとして、
      現在においてもキリスト教関係で広く使われている。

関連項目

モンスター/ヴァルハザク
モンスター/死を纏うヴァルハザク


*1 青ゲージがかなり短く、匠無しでの戦闘は絶望的なイビルジョー武器に比べればまだ青ゲージの長さはある方なので、低Lvの匠か他の斬れ味維持スキルを用意して戦う事も可能