闇市場

Last-modified: 2025-10-17 (金) 13:46:46
収録拡張カード名コストカード種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
PromoBlack Market3Action+2 Coins
Reveal the top 3 cards of the Black Market deck.
Play any number of Treasures from your hand.
You may buy one of the revealed cards.
Put the rest on the bottom of the Black Market deck in any order.
--------------------
Setup: Make a Black Market deck out of different unused Kingdom cards.
プロモ闇市場3アクション+2 コイン
闇市場デッキの上から3枚を公開する。
手札から好きな枚数の財宝カードを使用する。
公開した中の1枚を購入してもよい。
残りを好きな順番で闇市場デッキの下に置く。
--------------------
準備:このゲームで使わない王国カード各1枚で闇市場デッキを作る。
 英語版第二版(日本語カード未発売)でのテキスト変更
このカードは日本語版カード(初版)と英語版第二版でカードテキストと効果が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは英語版第二版のテキストに基づき処理が行われています。
日本語版のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるためどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(日本語版カードのテキストについては余談を参照してください。)
 財源の処理ルール変更について
財源のルールについて、「ギルド(初版)orルネサンス付属の取説(海外版含む)に記載のあるルール」と「収穫祭&ギルド付属の取説に記載のあるルール」との間で処理が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは、財源は変更後のルールに基づき処理が行われています。
オフラインでゲームを行う際は、混乱を避けるためどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(詳細についてはコイントークン財源のページを参照してください。)
 負債の処理ルール変更について
負債のルールについて、「帝国付属の取説(海外版含む)に記載のあるルール」と「旭日の取説に記載のあるルール」との間で処理が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは、負債は変更後のルールに基づき処理が行われています。
オフラインでゲームを行う際は、混乱を避けるためどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(詳細については旭日発表に伴う2024年版エラッタのページを参照してください。)

概要

サプライに存在しない王国カードを購入できるカード。
お目当てのカードが手に入るかは運次第だが、圧縮カードや呪い撒きカードが無いサプライにおいてそれらを一方的に調達できれば、それだけで相手に大差をつけることができる。
ただし、どれだけ強力なカードを獲得できても所詮1枚しかないので過信は禁物。
実機においては、運要素が強すぎる効果、手間すぎる試合の準備、そもそもこのカード自体が物理的に入手困難、といった理由により実際の試合でお目にかかれることは少ない。

利用法

※闇市場デッキ内にあると注意が必要な個別カード」についての詳細は小見出しを参照。

  • 闇市場デッキから購入できるカードは運次第なので、繰り返し闇市場を使用してパワーカードを探し当てるべきである。
  • 闇市場デッキから獲得したカードは1枚しかないため、どんなカードも早い者勝ちとなる。
  • 以上の2点から、回転を早めるべく、以下のような組み合わせを利用したい。
    • 地下貯蔵庫などで、デッキをどんどん回す。
    • ゴミあさりなどで、デッキを捨て札に置くことで強制的にデッキを回す。
    • 山村進軍などで、捨て札置き場のカードを利用できれば、闇市場自体や闇市場デッキから獲得したカードが使用しやすい。
  • デッキに多くの種類のカードが含まれるようになることから、以下ようなカードと相性が良い。
    • 豊穣の角笛収穫Carnivalといった、カード種類が多いと効果が強力になるカード。
    • 同様に、品評会博物館が用いられるゲームでは勝利点に直結するので利用しない手はない。
    • 反対に、狩猟団願いの井戸といったカードの種類が多いことがマイナスとなるカードとは相性が悪い。
    • 特にランドマーク狼の巣を用いるゲームでは、闇市場デッキからのカード購入で3勝利点減ることになるため、陳腐化する。
  • サプライに似た能力のカードが無いが、闇市場デッキにはある、という場合、そのようなカードを優先して購入したい。以下は一例。
    • 礼拝堂鍛造などの1枚あれば十分なほど強力な圧縮カード。
    • サプライに他の呪い撒きカードが無い場合、独占的に呪い撒きすることでかなり有利になる。
    • 追加ターンを得る前哨地などを所有できれば、自分だけが倍速で構築できる。
      • もちろん、宮廷などの1枚でもデッキ構成を大きく変えるパワーカードも独占できると強力なのは言うまでもない。
    • 岐路は2コストとついでに買いやすい上に3アクションが確定でもらえるため便利。ただし、玉座の間系で複数回使用しても+3アクションは1回しか得られないことには注意。
    • 相打ちの可能性が無くなる騎士は、一方的なデッキ破壊により手数差を押し付けられる。特に闇市場デッキ産のカードは一点モノなので替えがきかないことも多い。
    • 褒賞/Rewardを独り占めできる馬上槍試合/Joust。焦らず適切なタイミングで各褒賞/Rewardを選べる。
    • 旗手出納官もアーティファクトを独り占めできるので強力になる。
    • サプライに戻らなくなる実験。同様に、馬の習性を用いるゲームでは、闇市場デッキから購入したアクションカードは全て研究所相当の活躍が保証されるため強力。
    • ランドマークにを用いるゲームでは、闇市場デッキから財宝カードを購入するだけで5勝利点を得ることになるため、運ゲーが加速する。
    • 連携カードは、同盟の内容によっては独占できると強力。特に占星術師団高原の羊飼い辺りが用いられる場合は、独占者がかなり有利になるといえる。
  • 逆に、闇市場デッキからは、以下のようなカードは(カード種類数を増やすなどの特別な目的が無ければ)購入すべきとは言えないだろう。
    • 複数枚持っていることが前提の宝の地図愚者の黄金など。
    • 自己複製効果が利用できないカササギ
    • 交換による出世ができなくなるトラベラー
    • 勝利点トークンを置く山札が無い農家の市場ワイルドハントなどの集合カード。
      • 神殿は獲得時に勝利点トークンを受け取るので、1枚しかない場では結局意味がない。そのため、上記2枚よりは損失が少ない。
    • また、ポーションコストを持つカードは、手札にポーションを揃えた上で闇市場デッキから公開されないといけないので、購入を狙いにくい。
    • 前兆カードは、予言の発動がかなりゲーム後半となる(あるいは予言発動せずゲーム終了する)可能性が高い&そもそも予言は全プレイヤーに影響するので、独占するメリットが弱いことに注意(前兆カード自身はカードパワーが強いことが多いので、予言発動がなくてもデッキに入れたくなる場合はあるだろうが)。
  • 闇市場デッキを構成するカードは(ゲーム開始前に確認できるが、シャッフルされるので)ランダムに公開されるが、
    闇市場デッキを一巡公開しきると、おおよそのカード公開順がわかる。*1
    カード(あるいはへそくり)はカード裏面で判別できるので、いつ公開されるかがわかる。
    という特徴もあるので、見逃さないように。
  • 闇市場デッキからの購入以外でも、「アクションフェイズ中に財宝カードを使用できる」という特徴を生かした戦略もある。
    • 手札の財宝カードを減らすことで、書庫系カードのドロー枚数を増やしたり、移動動物園で3ドローしやすくしたり、救貧院の出力を強化したりできる。
      • 特に移動動物園は闇市場を使うことによって得られる「カードの多様性」ともかみ合っている。
    • 石切場ティアラをプレイし、アクションフェイズ中でもこれらのカードの恩恵を得る。
    • 策士狩猟小屋などの使用前に闇市場を使用すると、本来捨て札になるはずの手札の財宝を先に使用しておけるため、デメリットが緩和される。
  • 一応単なる3コス2金のアクションカードとして用いることもできる。その場合、ほぼ銀貨の劣化版なのであまり意味があるとは言えないが、購入したいほどのカードがなかったとしても一応無駄にはならない。
    • 資本主義購入後なら、闇市場が使い放題になる他、闇市場の効果中に財宝化したアクションカードを財宝として用いることがで着るようになる。単なるキャントリップ財宝化アクションでもアクションを消費せずに発動できるため、実質相当の効果として用いることができ、覚えておいて損はない。
      • 財宝化闇市場発動中に重ねて財宝化闇市場を発動すると、若干ややこしい事態になる。現在どの闇市場の効果で出現しているカードを購入しようとしているかの把握は怠らないように。
  • 悟り発動後は「アクションフェイズに使用する財宝カードはキャントリップになる」効果の影響で闇市場デッキからの購入は闇市場本体含むアクションカード頼みとなるため、出力は大幅に落ちる。
    • その代わり、「闇市場の効果中はアクション権を消費せずにキャントリップを打てる」ことになるため、アクション権を大きく増やす村のような用途で用いることが可能になり、一概に弱体化するとは言い難い。事前に闇市場で集めておいた大量のアクションカードをキャントリップ財宝で使い倒せば十分なリターンは見込める。
      • 語り部もそうだが、この辺りの処理のややこしさは「カードの使用判定」はアクションカードの指示である「このカードの効果で財宝カードを使っても良い」に従って財宝カード(=アクション無消費)として扱われる一方、「アクションフェイズに発動した財宝カードはキャントリップになる」という悟りの指示については上書きする効果が存在しないために発生する。

闇市場デッキから獲得すべきもの・獲得すべきでないもの・注意が必要なもの

※編集中

開く

太字のものは、特に獲得すべきものor獲得すべきでないもの。

名前備考
闇市場デッキから
獲得すべきもの
収穫異なる種類のカードがデッキ内に多いことで効果が強力になりやすく、比較的獲得すべきと言える。
Carnival
賞金稼ぎ
豊穣の角笛
移動動物園上記に加え、闇市場の効果で場に財宝カードを置けることも相乗して効果が強力になりやすい。
絵師
魔導士闇市場デッキのカードを獲得している他プレイヤーには呪いを撒きやすい。
馬上槍試合早い者勝ちのハズの褒賞レースが一人参加となるメリットは非常に大きい。
Joust早い者勝ちのハズのRewardレースが一人参加となるメリットは非常に大きい上に、Housecarl自体が異なる種類のカードがデッキ内に多いことで効果が強力になりやすいカードなので、相乗して効果が強力になりやすい。
旗手奪われないアーティファクトはメリットが大きい。
出納官
隠し財産闇市場が用いられるゲームは、「購入したカードを獲得した際に誘発する効果」が働きやすくなる。
値切り屋
呪いの森
沼の妖婆
実験由来する山がないことでサプライに戻るデメリットが無くなるため非常に強力。
騎士実質的に不死になるので、強力になる。また、闇市場デッキ産のカードは一点モノなので、デッキ破壊アタックの有用性も高い。
闇市場デッキから
獲得すべきでないもの
密輸人闇市場デッキのカードを獲得できないことが弱体化に働きやすい。
道化師
願いの井戸デッキのカードの種類が多くなるため、カードを当てづらくなる。
秘術師
女魔術師
宝の地図複数枚持っていることが前提のカードは非常に弱体化する。
愚者の黄金
公家
狩猟団異なる種類のカードがデッキ内に多いことがデメリットになる。
熟練工
農民由来する山がないことでトラベラー効果は得られないので弱体化する。
騎士見習い
農家の市場由来する山がないことで勝利点トークンが置けず弱体化する。
ワイルドハント
いわゆる分割された山札内のカードとシナジーが大きいカードは、大きく弱体化する。
濡女由来する山がないことでサプライに戻せず呪い撒きができない。
注意が必要なもの陣地由来する山がないことでサプライに戻らなくなるとは言え、金貨非公開時は脇に置かれっぱなしになる。(使い捨て効果と割り切ってもコスパは悪くないが、ルーリングに注意が必要と言える。)
備蓄品性質上、使い捨てとなるが、コスパは悪くない。
カササギ自己複製効果は得られないことを前提にデッキに組み込む必要がある。
ネズミ
公爵デッキ内容を問う特殊勝利点カードは、カード種類が多いことでだけでVPを稼ぎ易いが、勝利点カードを購入する行為自体はゲーム序中盤には憚られるのでスルーされがち。ただ、ゲーム終盤にたまたま購入できればラッキーな場合がある上に、闇市場デッキが一周以上するなら「序中盤にスルーされた勝利点カード」の購入チャンスがゲーム終盤に発生しうることは覚えておきたい。
品評会
封土
領土
境界地
吸血鬼由来する山がないことでコウモリ化が起きない。カード獲得効果と呪詛撒きメインで考えるとメリットだが、コウモリによるデッキ圧縮は望めないことに注意が必要。
ポーションコストを持つカード手札にポーションを揃えた上で闇市場デッキから公開されないといけないので、購入を狙いにくい。
連携カード(輸入者以外)同盟(ランドスケープ)の内容によっては独占できると強力。特に占星術師団高原の羊飼い辺りが用いられる場合は、独占者がかなり有利になるといえる。
前兆カード予言の発動がかなりゲーム後半となる(あるいは予言発動せずゲーム終了する)可能性が高い&そもそも予言は全プレイヤーに影響するので、独占するメリットが弱いことに注意(前兆カード自身はカードパワーが強いことが多いので、予言発動がなくてもデッキに入れたくなる場合はあるだろうが)。

詳細なルール

闇市場デッキの準備

  • 闇市場デッキを構成するカードはプレイヤー同士の合意で決め、またゲーム開始前に確認することができる。
  • 闇市場デッキを構成するカードを決めたら、それをシャッフルして闇市場デッキとして裏向きに置く。
    • なお、この時カード(あるいはへそくり)の「デッキシャッフル時に特定の位置に移動できる効果」は発揮されない。*2
  • 闇市場デッキの枚数に特に決まりはない。
    • 公式では15種類以上のカードを含めることが推奨されている。
  • 王国カード以外のカードを闇市場デッキに入れることはできない。
  • サプライにすでにあるカードを闇市場デッキに入れることはできない。
  • 同じ名前のカードを2枚以上闇市場デッキに入れることはできない。
  • 騎士分割された山札といった名前の異なるカードからなる山札からは、そのうち1枚だけ闇市場デッキに入れることができる。
    • そのため、例えば開拓者騒がしい村の両方が闇市場デッキに入っているといったことはない。
  • 特別な準備が必要orルールが書き換わるカードが闇市場デッキに含まれていた場合、それも準備or適用する。
    • コストにポーションを含むカードが含まれていた場合、サプライにポーションの山札を用意する。
    • 交易路が含まれていた場合、サプライの勝利点カードの山札の上にトークンを置く。
    • 魔女娘が含まれていた場合、サプライに災いカードの山札を用意する。*3
    • パン屋が含まれていた場合、プレイヤー全員が財源1枚を持ってゲームを開始する。
    • トラベラーカードが含まれていた場合、その出世先のカードも用意する。ただし実際には後述の通りカードを交換することはできない。
    • ピクシーなどの家宝カードを用いるカードが含まれていた場合、初期デッキの銅貨を家宝と置きかえる。
    • ごますりなどの連携カードが含まれていた場合、プレイヤー全員が1好意を持ってゲームを開始する&同盟をランダムに1枚選ぶ。
    • 山師が含まれていた場合、このゲーム中「呪いは財宝カードでもあり、1コインを生む」が適用される。
    • シャーマンが含まれていた場合、各プレイヤーの各ターンの開始時に、廃棄置き場からコスト6以下のカード1枚を獲得する。
    • Ferrymanが含まれていた場合、【Ferrymanカード】の山札を用意する。*4
    • Footpadが含まれていた場合、アクションフェイズにカード1枚を獲得した際には【Footpadドロー】が発生する。
    • 川船が含まれていた場合、【脇に準備したカード】を準備する。
    • 前兆カードが含まれていた場合、予言を準備する。

闇市場デッキの性質

  • 闇市場デッキはサプライの山札ではない。
  • 闇市場デッキは(サプライ扱いか否かではなく)そもそも「山札」を作らない。つまり、闇市場デッキ由来のカードは『由来する山札がないカード』として扱われる。
    • 厳冬で負債トークンが置かれることはない。
    • 農家の市場など、由来する山札を参照するカードを使用しても本来の効力を得られない。
    • 闇市場デッキから購入した陣地を使用して金貨を公開しなかった場合、陣地は脇に置かれたままそのゲームが終了するまでどこにも移動しない。
      ただし、この陣地はあなたのカードと見なされるので、ゲーム終了時に庭園ブドウ園などの得点計算においてあなたのカードとして数えられる。
    • 闇市場デッキから購入した実験は、(由来する山札が無いので)使用時効果で自身を由来する山札に戻す処理に失敗する。結果的に、デッキに残り続ける。ただし、(由来する山札が無いので)実験の獲得時効果で別の実験を獲得する処理にも失敗する。

闇市場を使用した時の処理

  • 闇市場デッキからの購入時、手札の財宝カードおよびプレイエリアに出ているコインで未だ消費されていない分をすべて使用しても良い。
    • 手札の財宝カードを使用する際はプレイエリアに出される。
    • 購入せずに手札から財宝カードを出してもよい(余剰コイン扱い)。
    • 余ったコインは購入フェイズに持ち越せる。
  • 闇市場デッキからの購入は購入権を消費しない。
  • 購入権が増えている状態でも、1回の闇市場の使用で闇市場デッキから2枚以上のカードを購入することはできない。
  • 闇市場デッキからの購入はあくまでアクションフェイズ中である*5ため、一部の行動が制限される。
    • 負債を所持したままでは闇市場デッキからの購入もできないが、負債は自分のターン中であればいつでも(=闇市場の処理中でも)支払うことができる。
    • 行商人のコストは、場に出ているアクションカードの枚数にかかわらず8のままである。
    • 闘技場があるゲームでも闇市場デッキからの購入前にアクションカードを捨て札にできず、勝利点トークンも得られない。
      • 財源を支払うことはできる。
  • 闇市場でを使用する場合、フェイズに応じてアクションや財宝を使用し、即座に処理する。この処理が解決してから闇市場の処理に戻る。
  • 冠や資本主義を介して闇市場の処理中に別の闇市場を使用することになった場合、公開中のカードとは別に闇市場デッキからカードを公開して先に処理する。
  • 闇市場デッキからの購入についても購入時効果は発生する。
    • ならず者が場に出ていた場合、闇市場デッキからの購入でもトークンを得られる。
    • 石工など、コストに+が含まれるカードの購入に対して過払いを行うことができる。
      • なお、石工の過払い効果で闇市場デッキから公開中の他のカードを獲得することはできない。獲得できるのはあくまでサプライのカードのみである。
  • 禁制品で指定されたカードは闇市場デッキからも購入できない。またサプライにあるカードを指定されると通常の購入フェイズでもそのカードを購入できない。
  • 呪いの森沼の妖婆によるアタックなどは闇市場デッキからの購入によるカード獲得にも及ぶ。
  • 使節団による追加ターン中はカード購入が行えないため、闇市場デッキからのカード購入もできない。
  • 呪詛によって得た錯乱や嫉妬は闇市場の使用時には戻さず、影響も受けない。これらは購入フェイズの開始時に状態を戻して初めて効果を発揮するためである。
    • 一方、一度購入フェイズに入りこれらを得た後に、ヴィラの獲得時効果でアクションフェイズに戻ったり先述の方法で購入フェイズ以降に闇市場を使用した場合は、「このターンが終わるまで」の制約に該当するため現在のフェイズと無関係に影響を受ける。
  • 闇市場デッキから購入し、獲得しようとしたカードに対して交易人を公開した場合、そのカードは闇市場デッキの一番上に戻される。
    海辺・繁栄・異郷の2020年版についてにより、交易人のリアクション効果が「獲得カードを銀貨交換する」に変更された。
    なお、闇市場デッキのカードは交換の条件である「由来する山札」が無いカードなので、交換処理は必ず失敗する。
    • 闇市場デッキから購入し、獲得したカードに対して交易人を公開しても、銀貨への交換に失敗し、獲得したカードはそのまま獲得される、と処理される。
  • 闇市場デッキからパトロンが公開された場合、闇市場の使用者は財源を得る。パトロン自身を所有していないにもかかわらずリアクションできる珍しい挙動となる。
  • 闇市場が場から捨て札になるタイミングは、常に「闇市場使用ターンのクリーンアップフェイズ」である。玉座の間はみだし者などの『自身の効果で使用したカードが場から離れるまで場に残るカード』との違いに注意。
    • 闇市場の効果でアストロラーベを使用すると、アストロラーベは「闇市場使用者の次のターンのクリーンアップフェイズ」まで場に残るが、闇市場自身は「闇市場使用ターンのクリーンアップフェイズ」に捨て札になる。

余談1

  • 拡張マークの元ネタはSpielbox magazine(シュピールボックス・マガジン)*6のシンボルマークである。*7
    • ただし、プロモカードの拡張マークは2016年頃に旗マークに統一されており、Dominion Onlineなどでもこの変更の状態となっている。

余談2

  • 現行のDominion Onlineではいくつかの点で仕様が異なる。上述したルールとは食い違う箇所があるため注意。
    • 闇市場デッキには「15種類以上のカードを含める」ことが推奨されているが、Dominion Onlineではプレイヤー人数に関わらず自動で60枚のデッキがセットアップされる。
    • 闇市場デッキは「内訳をプレイヤー同士の合意で決めることになっている」が、Dominion Onlineでは所有カードのうちからランダムである。卓内プレイヤーのサブスクリプション範囲に応じたカード群から選出される。
    • 闇市場デッキに「特別な準備が必要orルールが書き換わるカードが含まれていた場合にそれも準備or適用する」決まりがあるが、Dominion Onlineではそもそもこれらのカード群が選出されてくることが無い。
      • 災いの山札を準備する必要がある魔女娘、ゲーム開始時に財源を持つことになるパン屋呪いに1金出力を与えるルールを追加する山師などは選出されない。
      • Steam版の場合は、ルールが書き換わるカードを含めて選出され、さらに準備or適用もされる。
    • 闇市場デッキは「内訳をゲーム開始時に確認することができる」のが本来だが、Dominion Onlineではゲーム中にいざ闇市場を使用して3枚を公開してみないことには内訳を知ることはできない。
      • そのため、Dominion Onlineで闇市場デッキの全容を把握しようとした場合、60枚を3枚ずつ、つまり闇市場を最低でも20回は使用しなければならない。
      • 戦術面でも、村系ドローソースや廃棄手段の有無など、それらの機能を持つカードが残りの闇市場デッキにあるつもりで判断できるか否かの観点で大きくプレイングが異なる。
      • Steam版であれば闇市場デッキ1枚を右クリックでカードの詳細の確認は可能となっている。一度に確認することはできないため、すべてを把握する場合は60枚の闇市場デッキを1枚ずつ見る必要がある。
      • Steam版のアップデートにより、闇市場デッキ閲覧専用のボタンが設けられ、そちらから一覧を確認できるようになった。

余談3

  • 以下、日本語版カードのカードテキストを残しておく。
    収録拡張コストカード種別効果
    プロモ3アクション+2 コイン
    闇市場のデッキの上から3枚のカードを公開する。
    あなたは公開したカードのうち1枚を即座に購入してもよい。
    購入しなかったカードは、好きな順番で闇市場のデッキの下に置く。
    (このカードをゲームで使用する場合、ゲーム開始前に、サプライにない王国カードを1枚ずつ使って闇市場のデッキを作っておく。)
    • 初版では「手札から好きな枚数の財宝カードを使用する。(Play any number of Treasures from your hand.)」のテキストが無かった。追加され、闇市場のデッキのカード購入時に財宝を自由に使用できることが明確になった。

コメント

  • 購入時効果のくだりでの値切り屋の記述がおかしいのでは? -- 2022-02-27 (日) 01:01:25
  • ↑ご指摘の通り記入ミスでした。 -- 2022-02-27 (日) 16:03:15
  • 闇市場デッキに連携カードが含まれている場合、Allyの採用は義務ですか? -- 2022-03-15 (火) 12:25:24
  • 「特別な準備が必要なカードが闇市場デッキに含まれていた場合」に該当しますので闇市場デッキに連携が含まれるならAllyは必須ではないかと思われます -- 2022-03-15 (火) 14:54:08
  • なおDominion Online(ブラウザ版)ではサプライに連携が無い場合は同盟のみに拡張を絞っても闇市場デッキに連携カードは入らずAllyも出てきません(※他の特別な準備が必要なカードも同様の挙動であるため逆説的に連携が闇市場デッキに入ればAllyが出るともいえる) -- 2022-03-15 (火) 14:55:59
  • 回答ありがとうございます。オンライン版の闇市場の仕様ってそうなってたんですか、勉強になりました。 -- 2022-03-15 (火) 22:30:19
  • 契約書のくだり、投機からのコピペのままですよ。 -- 2022-05-25 (水) 12:41:56
  • にしても、王子と並んで、Theプロモって感じを出しまくってるカードだな。 -- 2024-08-29 (木) 20:04:28
  • ドナルド的には「ルールが複雑だけどルールブックを付けれないからプロモ向きじゃない」らしい。 -- 2024-08-30 (金) 18:52:55
  • アプリ版でしかできないだろうけど、80枚程度の山札ができた状態で山札操作をするとアプリが落ちるだけじゃなくて復帰できなくなるみたい 闇市場だとカードがそれぞれなせいか負担が重いのだろうか -- 2024-09-01 (日) 13:56:22
  • アプリ版でもいつの間にかシャーマンとfootpadが選出されなくなったっぽいがどこかでアナウンスとかあった? -- 2024-10-12 (土) 11:38:29
  • 「逆に、闇市場デッキからは、以下のようなカードは(カード種類数を増やすなどの特別な目的が無ければ)購入すべきとは言えないだろう。」「勝利点トークンを置く山札が無い農家の市場やワイルドハントなどの集合カード。」「神殿は獲得時に勝利点トークンを受け取るので、1枚しかない場では結局意味がない。そのため、上記2枚よりは損失が少ない。」神殿の損失が少ない、の意図が分かりません……。「仮にルール改正などで、勝利トークンを置く山札があったとしても、神殿の場合は回収できないから、勝利トークンを"置けない"ことによる損失が少ない」ということなのでしょうか?あるいは、単に神殿自身が「山札にトークンを置く集合としての機能の他に、使用時効果として単純に使用者が勝利点トークンを受け取れる」という観点とごちゃまぜになっている、とかでしょうか?
    また別の話になりますが、ワイルドハントは「勝利点は受け取れないが、3ドロー(もしくは屋敷獲得)としては機能する」し、神殿は「廃棄カードとしては機能する」んですが、農家の市場については「+購入は得られるが、バースト時の勝利点トークン獲得だけではなく、仮想コイン産出時に山札の勝利点トークン数を参照するためそれも機能しない」というので強いて言うなら農家の市場の方が「サプライの山が存在しないときの弱体化」が大きいと思いました。が、それは農家の市場の問題なので、闇市場のページで「どれがどのくらい弱化するか」まで触れずに「山札にトークンを置いて参照するような機能は使えなくなる」旨で良いかもしれないですね。 -- 2025-07-25 (金) 15:56:53
  • 「農家の市場やワイルドハントは使用時効果由来の勝利点回収である一方、神殿は獲得時効果由来の勝利点回収なので、前者2枚は常に(通常のサプライに比べて)損しているが、後者の神殿は獲得時に損をするだけであり損失が少ない」という意味だと私は理解しました。 -- 2025-07-25 (金) 18:13:04
  • 神殿は使用時の効果のみでは弱く、山札にトークンを置かれることに大きな使用意義があるので、むしろ鍛冶屋として使えるワイルドハントの方が損失が少なく思えますね -- 2025-07-25 (金) 21:55:59
  • ↑↑「獲得時に損をするだけで使用時効果は(置いたトークンを相手に回収される可能性も元々あるわけだから)期待値が変わらず、損失が少ない」というのは、それ自体はしっくりきました。(使用者がコントロールして追加購入しやすいみたいな非対称性は今はさておき)
    しかし、その考えを頂戴したうえでも、記事の文章に対しては、「1枚しかない場では結局意味がない」という一文により「獲得時効果は、闇市場の性質により山札が一枚しかないので、意味がない」「だから使用時効果のトークンが置けない問題は問題じゃない」という文意を感じてしまいます。(つまり、「闇市場デッキ由来であることの損失であること」は否定できていないのに、「ゆえに損失が少ない」に繋がっているので意味が分かりにくい。)
    神殿の損失が少ないことを説明する表現について議論して改善しようかとも思ったのですが、↑のように「損失の多寡の比較結果(闇市場デッキ内でコストに見合う働きをするかという損失問題)自体に疑問」もあるなら、「これらが弱体化する」旨だけ書いてあればそれでいいかもしれないですね。
    ※ちなみに「2025-07-25 (金) 15:56:53」と同一人物ですが、当該の2段落目は混乱してプラスマイナスが逆転して意味不明になっているので忘れてください。 -- 2025-07-26 (土) 00:34:37
  • 闇市はサプライにない要素を引きにいくカードなので、神殿もワイルドハントも相性悪いカードとしてあげる必要はないんじゃないかと思います。圧縮のないサプライで神殿を引いたら「やったー!」ですし、鍛冶屋のないサプライでワイルドハントを引いたら「やったー!」なので。宝の地図とかカササギみたいな本来の役割を行えないカードだけ上げてればいいんじゃないかと。 -- 2025-07-26 (土) 05:00:21
  • 「相性が悪いカード」として挙げるというよりは、「注意の必要なカード」みたいな項目で紹介すればいいんじゃないですかね。勝利点トークンを回収できないので注意、みたいな -- 2025-07-26 (土) 05:03:16
  • 農家の市場市場跡地相当なので、宝の地図級には相性が悪い。どっちの項目に入れてどっちを注釈とするかは任せます。 -- 2025-07-26 (土) 18:01:08
  • あー市場跡地になっちゃうんですね。それは流石に相性悪いな…。 -- 2025-07-27 (日) 05:45:02
  • 「闇市場デッキから獲得すべきもの・獲得すべきでないもの・注意が必要なもの」を小見出しで作成してみました。ちょっと色付けがまだなところなどは個人的にもう少し編集しようとは思いますが、各自追加等はご自由にどうぞ。 -- 2025-07-27 (日) 23:58:40
  • お疲れ様です。見てて思ったのは、「獲得すべきカード」ではなく「強化されるカード」の方が表現が丸いのかな?と。農家の市場は市場跡地なので基本は取るべきではない、でも市場跡地を買いたいサプライもあるわけで、「弱体化されるカード」という方が無難かなと -- 2025-07-28 (月) 04:31:54
  • 賞金稼ぎは、例えば屋敷より避難所場の方が強化されるのは分かるんですが、闇市場で購入したカードを賞金稼ぎで追放せんやろ、って感じてしまいます。が、闇市場から品評会領土を得られた場合には噛み合うし、そもそも追放ギミック自体が本来無いサプライで自分だけ確保出来たら強力なので、一概に削除しろって意見でもなく、難しい。 -- 2025-07-28 (月) 11:32:28
  • 「闇市場デッキから獲得すべきもの・獲得すべきでないもの」について、闇市場デッキから出てくることよりも「闇市場との相性がいい/悪いカード」(あるいは上のコメで挙げられている「強化/弱化されるカード」)と表現すべきものが一部ある気がします(賞金稼ぎなど)。いやまあもちろん闇市場デッキから出てきたらそれぞれ獲得すべき/獲得すべきでないとは思いますが、サプライに並んでいてもそれは変わらないかなと……。 -- 2025-07-28 (月) 12:43:54
  • ↑ちょっと近い話で、密輸人なんかは「闇市場があるサプライでは、(相手が闇市場を買うなら)弱体化するカード」で、願いの井戸なんかは「"自分が"闇市場品を採用するなら弱体化するカード」なので、表を分ける必要は無いですが備考欄で上手く説明したいなと思いました。あと女魔術師(相手のアクションを一枚ブタ化するアタック)は多分ミスですよね、すみません今パッと調べられませんが4分割の山札のアレのことをきっと言っていそう。 -- 2025-07-28 (月) 16:32:56



*1 闇市場デッキの下に置かれた順番を正確に把握できれば、の話だが。
*2 これらの効果はデッキシャッフル時に誘発されるもので、闇市場デッキシャッフル時に誘発されるものではないため。
*3 ただしこの場合、準備の順番の都合上闇市場自体が災いカードに選ばれることはない。
*4 【Ferrymanカード】は、Ferrymanのルールに従い獲得される。また、この場合準備の順番の都合上闇市場自体が【Ferrymanカード】に選ばれることはない。
*5 何らかの効果でアクションフェイズ中以外に闇市場を使用した場合を除く
*6 ボードゲーム愛好家にとって世界的に有名なドイツ発の専門誌
*7 画像は英語版WikiのBlack Marketのページ>Black Market - Dominion Strategy Wikiを参照