収録拡張 | 名前 | コスト | カード種別 | 効果(※日本語訳はDominion Onlineより) |
ギルド | 石工 | 2+ | アクション | 手札1枚を廃棄する。それよりコストが安いカード2枚を獲得する。 -------------------- 過払い:追加の支払いと同コストのアクションカード2枚を獲得する。 |
ギルド | 名品 | 3+ | 財宝 | 1コイン -------------------- 過払い:追加で支払った1コインにつき1枚、銀貨を獲得する。 |
※過払い効果を持つカードの例
概要 
ギルドで登場したシステム。
ギルドの一部のカードは、購入時にそのカードのコスト以上にコストを支払うことで、追加の『過払い効果』を得られるものがある。
過払いが可能なカードのコスト表記は、「コストの黄色の〇の中の数字の右肩に"+"がある」という表記となっている。
※便宜上、当Wiki上では過払い可能なカードのコストを"X+"と表記することがある。
過払いについては以下のルールがある。
- 過払いが可能なカードを購入する際、まずは通常通りカードの購入を行う(コスト分のコインと1購入権を消費する)。
- その後、カード購入プレイヤーは購入時効果として「過払い処理」を行うことができる。
- 過払い処理では、カード購入プレイヤーの持つコイン分、追加でコストを支払うことができる*1。(この時、購入権は消費しない。また、追加でコストを支払わず、過払い効果を得ないことも選べる)
- その後、購入したカードを獲得し、獲得時効果としてカードの「過払い効果(カードの仕切り線以下の効果)」を得る。
- 過払い処理でコストを支払った場合、可能な限り支払ったコスト分の過払い効果を得る。
- 過払い効果を得た後、購入権とコインが残っていれば通常通り他のカードの購入を行ってよい。
※「過払い処理」と「過払い効果」は別物であり、処理タイミングが異なることに注意。
利用法 
- 特性上、1コイン分の過払い効果を得てもメリットが薄いモノが多い。ビッグターンを作り、大量のコイン分の過払い効果を得て大きなリターンを得ることを狙いたい。
- 過払いしてもカードのコストが上がるわけでは無いので、獲得したカードを改築の弾にする動きがそこまで強力ではない。
また、各種過払い効果はカードを購入して過払い処理を発生させないと得られないので、そもそもカード獲得効果とは基本的に相性があまり良くない。 - 過払い効果を何度も得るには、元となるカードをその分購入しなければならない。石工や医者はターミナルアクションである関係上、何枚も獲得するのは考え物だが、購入さえすればよいので望楼や交易人や取り替え子で処理する手もある。
詳細なルール 
過払い処理について 
- 過払い処理が可能なカードのコストは、例えば【4+】のように表記されるが、このカードのコストを参照する際は4コインとして扱う。また、例えばこのカードの購入時に2コイン分過払い処理をした場合でも、カードのコストが6コインとなることは無く、4コインとして扱う。
- 過払い処理が可能なカードのコストは、橋などのコスト減効果を通常通り受ける。例えば、橋使用後は名品(コスト3+)のコストは2コインとして扱われる。
なお、この時、コスト減効果は過払い処理で消費されるコインには影響しない。例えば、4コイン持っており、橋使用後に名品(コスト3+)購入する際、2コイン分過払い処理した、という場合は、2枚の銀貨を獲得する。 - 過払い処理はカード購入時に誘発する「購入時効果」である。他の「購入時効果」が同時に誘発した場合、カード購入者が好きな順番で処理できる。
- なお、第二版への以降などでほとんどの全ての購入時効果自体が撤廃(or獲得時効果にエラッタが発表)されているので、初版のカードやエラッタ前ルールで遊ぶ場合でない限り、このことが問題になることは無い。
- 後述の通り、過払い処理は過払い効果の前に発生し、処理が終わるので、過払い効果を得る前に明確に過払い処理時に支払うコストを宣言しておくことが必要。
- 過払い処理時に「0コインを支払う」ということはできない。
- 過払い処理時に「負債コストを支払う」ということはできない。
- ポーションコストは過払い処理できる。例えば、石工購入時に過払い処理で2コインとポーションコストを支払い、過払い効果でサプライの薬師2枚を獲得する、という動きができる。
※石工以外の過払い処理可能なカードポーションコストを支払っても、特に効果は無い。 - 闇市場で過払い処理可能なカードを購入した際も、過払い処理が誘発する。
過払い効果について 
- 過払い効果はカード獲得時に誘発する「獲得時効果」である。購入時効果の後、カードが獲得先(通常は捨て札置き場)に移動したタイミングで誘発し、他の「獲得時効果」が同時に誘発した場合、カード獲得者が好きな順番で処理できる。
【失敗例】技術革新を購入済みで、捨て札に予言者と屋敷と金貨と改築が1枚ずつある状態で、伝令官の購入時に…
- 伝令官の過払い処理で4コイン支払う。
- 伝令官を獲得し、過払い効果の処理を行う。
- 捨て札から予言者1枚をデッキトップに乗せる
- 捨て札から屋敷1枚をデッキトップに乗せる
※ココはまだ過払い効果の"一連の処理"の間なので、「別の『伝令官の獲得時効果』の処理」である技術革新の処理を始めることはできない。- 捨て札から改築1枚をデッキトップに乗せる
- 捨て札から金貨1枚をデッキトップに乗せる
- これで過払い効果の"一連の処理"が終わる。
「別の『伝令官の獲得時効果』の処理」として技術革新の効果を処理できるタイミングはココとなるが、ここで技術革新の効果で伝令官を使用しても、改築にヒットしてしまい、当初の目的が達成できない。
【成功例】技術革新を購入済みで、捨て札に予言者と屋敷と金貨と改築が1枚ずつある状態で、伝令官の購入時に…
- 伝令官の過払い処理で4コイン支払う。
- 伝令官を獲得し、過払い効果の処理を行う。
- 捨て札から改築1枚をデッキトップに乗せる
- 捨て札から金貨1枚をデッキトップに乗せる
- 捨て札から予言者1枚をデッキトップに乗せる
- 捨て札から屋敷1枚をデッキトップに乗せる
- これで過払い効果の"一連の処理"が終わる。
「別の『伝令官の獲得時効果』の処理」として技術革新の効果を処理できるタイミングはココなので、ここで技術革新の効果で伝令官を使用すれば予言者にヒットし呪い撒きができる&デッキトップに金貨と改築を残すことができ、当初の目的が達成できる。
- 過払い処理でコストを支払った場合、可能な限り支払ったコスト分の過払い効果を得る。
- 伝令官の購入時に過払い処理で4コイン支払った場合、捨て札から可能な限り4枚のカードをデッキトップに置く。捨て札にカードが3枚しか無ければ3枚まで置く処理になるが、4枚以上ある場合は必ず4枚置かなければならない。
関連カード 
拡張 | 名前 | 関連 |
ギルド | 石工 | 購入時に過払いすると、過払いと同じコストのアクション2枚を獲得 |
医者 | 購入時に過払いすると、過払いコスト1につき、自分のデッキの上の1枚を見て、それを廃棄するか捨てるかデッキに戻す | |
名品 | 購入時に過払いすると、過払いコストと同じ枚数の銀貨を獲得 | |
伝令官 | 購入時に過払いすると、捨て札の(過払いコスト)枚のカードをデッキの一番上に置く |
余談 
移動動物園で収録されている旅籠は「手札から財宝カードを捨て札にした枚数分馬を獲得する」という獲得時効果を持っており、これは名品の過払い効果に似ている。
ただし、①購入時効果ではなく獲得時効果であること ②コインコストを消費する処理ではなく、財宝カードを捨てる処理であること などの違いがある。
コメント 
- エラッタ後の過払いでも支払いのタイミングは購入時のままなのでしょうか?もしそうならば、司祭望楼コンボで過払いコストを捻出するのは無理なのでは? -- 2022-06-26 (日) 10:29:59
- ドナルドに確認しました。エラッタ後は、過払いが、唯一の「購入時効果」となります。そのためご指摘のように、司祭と望楼で過払いコストの捻出はできません。 -- 2022-06-28 (火) 23:46:50
- おぉドナルドに確認されたんですか!?お手数お掛けしました。購入時にコスト負担する方が感覚的にスッキリするので、良かったです。 -- 2022-06-29 (水) 13:20:05
- 支配のコメント欄でも言及されていますが、過払い処理(購入時効果)の後にそのカードの獲得に失敗した場合は過払い効果(獲得時効果)を得ることは出来ないのですか? -- 2023-05-18 (木) 21:57:35