概要
DQ4やDQ7等に登場するモンスターで、その名の通り巨大な鉄球を持った魔人。
鍛えあげられた肉体と立派なヒゲが素敵。
DQ4
【オーガー】の上位種で、【闇の世界】に出現。
下位種と同じく図体がデカく、最大で2匹までしか出ない。
闇の世界限定のモンスターとしては珍しく【公式ガイドブック】に掲載されているのだが、恐らく後述の闘技場に出場するためだろう。
見た目通りのパワーファイターで、その攻撃力は【エスターク】と同値の220という、通常エンカウントの雑魚モンスターでは最高の数値。
しかし、最終戦間近でありながら攻撃パターンは通常攻撃オンリーで、オーガーとは違って【痛恨の一撃】も出すことはない。
エスタークと違って2回攻撃もしてこないので、実際に戦ってみればそこまでの脅威は感じないだろう。
HPの低い仲間が狙われたら多少脅威にはなるが、普通はHP豊富な前列を狙ってくるのでほとんど関係ない。
ちなみに、その攻撃力の高さのおかげで、作戦を【いのちだいじに】にしたときに【クリフト】が珍しく【スクルト】を唱えてくれやすい相手でもある。
首尾よくスクルトが出れば、もうほぼ問題ではなくなる。
ちなみに、このモンスターの最大の特徴は、最大HPが380と非常に高いうえに毎ターン100前後の【自動回復】という反則レベルの耐久力にある。
下位種のオーガーも50前後の自動回復能力を持ってはいたが、雑魚敵で100という数値はかなり酷い。
ただし、ザキ系に対して強耐性止まりなので、これまたクリフトが連発するザラキが有効に働いてくれる。
消耗を避けて【じゅもんせつやく】とかにしていると、「500ポイント以上のダメージは与えたはずなのに、死なない?…おかしいだろ!」なんて事態になるかもしれないが、【ガンガンいこうぜ】にしておけば、よほど低レベルで進めてきたわけでなければ、わりとすんなり倒せる。
攻撃呪文はバギ系以外はどれも有効なので、【マーニャ】の【イオナズン】に【勇者】の【ギガデイン】も組み合わせれば1ターンキルもそこまで難しくはない。
補助呪文も【ラリホー】・【メダパニ】が効きやすく、特に【ラリホーマ】ならば100%効く。
【ブライ】や【ミネア】を使っていれば、AIがこれらの呪文で援護してくれるだろう。
まあ、上記の自動回復のことを考えれば、結局は最大火力で瞬殺する方が節約になるかもしれない。
倒す労力に見合うだけ報酬も多く、特に経験値は1094と、同じエリアに出現する強敵【ガーディアン】(1040)よりも高い。2体組で現れることが多く、倒せばそれだけで2000以上の経験値が入るのでMPに余裕があれば積極的に倒していきたいところである。
また、落とすアイテムは、呪われてはいるがレアアイテムである【まじんのよろい】。落とす確率は非常に低いものの、自動回復を含めた驚異的なタフさが逆に仇となり、ラリホーマや【どくがのナイフ】で動きを止めれば【トルネコの盗み】の発動をじっくりと吟味することができる。
まあ、FC版だと魔神の鎧の装備可能者は2人しかおらず、【勇者】は【てんくうのよろい】があるので実質【ライアン】の分が1着あれば事足りるが、2着以上欲しい人や、あるいは誤って解呪でぶっ壊してしまった人は狙ってみよう。
ちなみに、カジノの【格闘場】では1対1なのにも関わらず両者共に約130倍という異常な倍率の鉄球魔人同士の試合があるが、これは1/2の確率で大量コインをゲットできるボーナスゲーム等ではない。
格闘場のオッズは「そのモンスターが勝ち残る確率の高さ」が低いほど倍率が高くなるのだが、この組合せに関しては「絶対に決着が付かない=勝ち残る確率が極めて低い=高倍率」となっているのである。
こんなことが起こるのは、鉄球魔人が鉄球魔人に与えるダメージが100を超えず、自動回復によりいつまでもHPが減らないのが原因。痛恨の一撃も出さないので万が一が起こることもなく、100%引き分けとなる。
このような組合せを採用した理由はいまいち不明であるが、何にせよ時間の無駄なのでダブルアップ挑戦中でなければキャンセルした方が良いだろう。
…ちなみに時間制限がない場合、自動回復の低値と攻撃の高値が連続で20~30ターン出続ければ決着がつく。【堀井雄二】の「【チュンソフト】の浅井くんが勝率を計算してオッズを作ったので、勝つ確率が0っていうカードはないです」発言は、事実ならば時間制限がなかった開発初期のデータと推察される。
リメイク版
DQ7のグラフィックを流用してサイズダウンした影響か、最大出現数が2匹から3匹にアップ。
サクサク進めるようになった影響で終盤になってもギガデインやイオナズンを習得できていないケースも多くなり、FC版のような攻撃呪文攻めはやり難くなったが、
ミネアの他にブライもラリホーを習得するようになり、【めいれいさせろ】のおかげで任意に補助呪文を使えるようになったので、無力化は容易になった。
【バイキルト】やスクルトも任意に使えるので、FC版よりも楽に戦えるだろう。
なお、FC版とリメイク版では立ち絵がオーガー共々若干異なっている。
リメイクにあたり、下記のDQ7同様の攻撃アクションが付けられた関係上と思われる。
ただし通常攻撃で鉄球を叩きつけた瞬間のポーズとしてFC版の立ち絵(に近いポーズ)も採用されている。
追加武器の【はかいのてっきゅう】を1/4096の確率でドロップ・・・なんて事は無い。【エビルフランケン】よりもイメージ的にはピッタリなのに。
まぁ、仮に落としたとしても9人中2人しか装備できないのであまり旨味は無さそうだが。
DQ7
現代【聖風の谷】や、【フォロッド城】周辺など異変後のフィールドに多く分布している。
こちらでは表記は『鉄球まじん』になっている。
下級種の【オーガソルジャー】という敵がDQ4のこいつの色とそっくりになったので、
逆にDQ4のオーガーと同じ色をしている。
持っている鉄球を振り回す強化攻撃の他に、痛恨の一撃を放つが、守備力の影響を受けるタイプなのであまり怖くない。
強い耐性を持つバギ系以外の攻撃で攻めればそのうち倒せる。はっきり言って地味。
倒すと皮のこしまきを落とすことがある。
リメイク版
同時に出る数がFC版DQ4と同様に2匹になった。
また、配信石版の導かれし魔物たちでとさかへびやサンダーサタンと共に出現する。
DQM3
モンスターズシリーズではオーガーが登場し続けていたが、こちらも遂に参戦。
シナリオでは同じ姿の【ジンマー将軍】も登場している。
悪魔系のCランク。
悪魔系と物質系(どちらかがCランク)の系統配合か、オーガーと【ランプのまじん】の特殊配合で生まれる。
オーガーは同系統だからとして、ランプのまじんは「まじん」繋がりか?
特性は【ファイターズハイ】・【バースト確率アップ】(Lv20)・【ラストスタンド】(Lv40)・【1~3回行動】(Lサイズ)・【超会心率アップ】(Lサイズ)・【会心かんぜんガード】(Lサイズ・Lv60)。
ステータスはHPと守備に優れる。意外な事に攻撃は並で、残りは非常に低い。特に賢さは最低ランク。
初期スキルは【マッスル】。
ファイターズハイと会心の一撃を活かしたアタッカー構成。ラストスタンドとバースト確率アップのおかげで窮地に強い。
……のだが、例によって例の如くコツブレイクに加えてキラーも無し。斬撃アタッカーとしては欲しい全体攻撃もない。
ジンマー将軍は平気で全体攻撃してきたのに。
【サイレス】との配合で【アンクルホーン】、【モヒカント】との配合で【ゴレオン将軍】が生まれる。
バトルロード2
モンスターバトルロード2では第二章から登場。
ステータスはHP:715 ちから:166 かしこさ:21 みのまもり:88 すばやさ:13。
【ギガンテス】、【ボストロール】に次いで高い力を持ち、同2体のような致命的な打たれ弱さも無い。
使える技は「ふりまわす」と「アイアンスロー」。
前者は鉄球を2回ぶつけて敵1体を攻撃。後者は鉄球を投げつけ、敵全体を攻撃。
魔法使いと組むとアイアンスローが「大鉄球」に変化。
巨大化した鉄球で敵全体を押しつぶして敵全員に打撃・爆発属性のダメージを与えつつ行動不能にする便利な技。
どの技も威力は申し分ないが、命中率がやや低めな点には注意。
魔法使いチームのバランスを良くするために、魔法使いと組ませたい。
余談だが、こいつの【モリーセレクション】はトゲ付きの鉄球でボーリングに興じるシュールな姿である。
それ、ちゃんと転がるのか…?
ライバルズ
第5弾カードパック「勇気の英雄譚」にて実装。商人専用のレア。
6/4/5
自分の場と手札の冒険者の数分コスト-1
冒険者の数だけコストが下がり、冒険者デッキで採用すればコスト0での召喚も可能。
バフを交えたり同時期に登場した【豪商のそろばん】と組み合わせたりして、強固な盤面を作らせよう。
実装当初は冒険者の数が少なくあまり目立つ存在ではなかった。
【勇者姫アンルシア】のデッキでも採用されることなく、特に活躍しないままスタン落ちしていった。
しかしスタン落ちからしばらく後、実装から約2年の時を経て転機が訪れることとなる。
真2弾カードパックで【伝説の勇者】が登場しマスターズルールでこの英雄を軸にしたデッキが組まれたが、それにこいつが採用されることとなった。
グランプリとは異なり大量の冒険者を採用できるため、こいつの効果との相性が抜群に良い。
同デッキはマスターズルールで圧倒的な強さを誇ったが、こいつはそれを支えていた主力のうちの1体であった。
屈強な冒険者と共に0コストでこいつが召喚されステータスの暴力だけで押しつぶす様は対戦相手に大きな絶望を与え、新たなトラウマモンスターへの仲間入りを果たした。
ライバルズエース
一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」の通常モンスターとして、デスキャッスル周辺などに出現。
【ピサロナイト】3体を初期配置に持ち、「さくせんがえ」などのさくせん付与を主体に攻めてくる。
さくせんの付き方によっては苦戦必至なので、初動が大切だ。
ウォーク
イベント「スライム冒険譚~勇者は征くよどこまでも~」で2023年4月27日より登場。
1章3話でボスとして登場し、クリア後に出現する強敵モンスターと同日からのほこらで現れる。
どちらでもギラ系が最も有効で、次いでバギ系、ジバリア系の順で有効。イオ系は等倍でそれ以外は耐性持ち。
ほこらは推奨レベル上級職レベル80と特級職レベル35、強版は特級職レベル50。
開始直後に回復の霧を使う。回復量は強敵では最大1100程度だが、ほこらでは2500、強版は5000程度までになる。
それ以外は物理攻撃のみで、2回攻撃の鉄球振り落とし、6回攻撃の連続振り回し、全体攻撃のアイアンスローの3つは全て守備力低下効果がある。
HPが50%を切ると最大700程度の大ダメージに転び効果のある「大鉄球」を使用する。
攻撃力低下と混乱が有効で、効けばダメージ軽減や足止めになる。単体出現のわりにHPも高くないので攻略は比較的容易な部類。
こころは赤色でコストは140。
力が少し高めである以外は中程度の能力値配分。高グレードでは体技ダメージ上昇と悪魔系へのダメージが増加し、眠りに耐性がつく。
モンスター物語
【デスピサロ】によって魔界から召喚された魔物の1体。
召喚直後こそすべてを叩き壊す怪力をデスピサロは「いたく気に入った」との事だが、その後出現した謎の黒い怪物に対し無謀な攻撃を仕掛けた事で彼の失意を買い、案の定返り討ちに遭い助けを乞うも「バカにかける情けなどないわ」と一蹴されそのまま捕食される最期を迎えてしまう。
この物語の文章では「五メートルを越す巨体」と表現されているのだが、挿絵では他の魔物達も大半が同程度の体躯で描かれ、【バアラック】ですら鉄球魔人の胸元辺りの背丈となっている(あるいは遠近法のせいかもしれないが)。
この設定や描写を真に受けるなら、人間である勇者一行の目にはこれらの魔物が闊歩する闇の世界はカオスに映る事だろう。
ダイの大冒険
最終決戦の処刑場に【ザボエラ】が潜ませた【魔界】の怪物の一員として、系統モンスターが多数登場した。
【クロコダイン】を二匹がかりで鎖で縛ったりもしているが、他のモンスター同様倒された。
最後には【超魔ゾンビ】のパーツにされている。
また【バーンパレス】で【ヒュンケル】に襲い掛かるモンスター軍団にも多数含まれている。
新アニメでは【ロロイの谷】に登場したものは、第67話で3Dモデルを使用して大量に描かれたものはてっきゅうまじんカラーだったのだが、第68話や第76話の作画だとオーガーの色合いになっている。意図的なものか色指定ミスかは不明。
一方バーンパレスに登場するものは、てっきゅうまじんカラーで統一されている。ただし第75話で「それだけではない! あの城の中にはどんな外敵も入ることはできん!」と喋った際に字幕表示をすると、話者はオーガーになっている。