概要 
DQ3、DQ7、DQ9、DQ10、DQ11に登場するアイテム。毒蛾から採取される鱗粉であるが、多くの作品では毒蛾が落とすケースは稀。
戦闘中に使うと、DQ3とDQ7では敵1体を【混乱】、DQ9以降では【おかしな薬】に混乱の役割を譲り、【麻痺】させることができる。
ちなみに蛾の燐粉には毒が含まれているとよく言われるが、皮膚がかぶれるなどの実害がある有毒な蛾は実際にはほんの一握りであり、それらの蛾でも鱗粉には毒はない。大体が体毛に毒を持つ。
DQ3 
初登場。【ムオル】、【スー】、【サマンオサ】等で買うことができるが、FC版では500Gと消耗品としてはとても高価。
【アッサラーム】にこれの効果を説明してくれる【兵士】がいる。
混乱効果は強力とあって、非常に有用なアイテムではあるのだが、その値段がネックになる。
本作は中盤に買うべきものが多くて金欠に陥りやすく、これを雑魚戦で気軽に使えるような余裕はあまりない。
これを大量に買えるようになるころには、【魔法使い】や【賢者】が【メダパニ】を覚えている可能性が高く、勇者に使わせるぐらいしかお呼びがかからない。
さらにそのような時期となると、女性であれば道具として無限に使える【ゆうわくのけん】がタダで確実に貰えることもあり、毒蛾の粉は(オール男パーティでもない限り)なおのこと見向きもされなくなる。
100%確実ではないものの、【メタルスライム】を混乱させることができる。
混乱中は残り1匹になるまでは絶対逃げないので、複数出れば同士討ちも狙いやすい。
少人数プレーなどで、お金に余裕があれば試してみるのも悪くない。
リメイク版 
約4割引の310Gになったが、それでも依然として高価な消耗品である。
しかし、リメイクでは中盤に換金可能な金策アイテムが豊富に手に入る上、タダで手に入る武具も多く、FC版に比べ遥かにお金が余りやすい。
相変わらずメタルスライムに有効なままなので狩りのメッカである【ガルナの塔】に大量に持ち込みたい。
【転職】で下がったレベルを戻すのに最適な狩場となる。
メタル本人を混乱させるだけでなく、周囲の敵を混乱させて同士討ちを狙ってもいい。この方法ならはぐれメタルとの戦いでも有効。
DQ3の同士討ちはメタル系相手でも1ダメージ固定ではなく、一撃で倒してくれることも珍しくない。
またFC版およびGBC版ではメタル系でもブレス系攻撃は無効化できないので、【スカイドラゴン】や【ようがんまじん】が一緒に出現した場合は非常に頼もしい味方になる。
なお、スマホ版以降では「使用して効かなかった場合」および「既に混乱している敵に使用した場合(「~は ますます こんらんした!」のメッセージが表示された場合)はなぜか消費されることがない。
メタル狩りをしているときには大変有難い。遠慮なく連打しよう。
DQ7 
久々に登場。【メモリアリーフ】で買えるが、値段はリメイク版3と同じく310G。
DQ3と違ってメタル系に混乱が効かなくなった他、混乱させたモンスターに攻撃させてもプレイヤーと同様に1ダメージしか与えられず、呪文や特技も一切効かなくなったため、メタル狩りのお供としてはほぼ意味がなくなってしまった。
混乱に弱い雑魚の動きを止めておくのに一応役には立つが、少しストーリーを進めると同効果で使ってもなくならない【ほしのかけら】が買えてしまうので、これを使う期間はユバール編~ダーマ編前半くらいのごく短い期間でしかない。転職で【メダパニダンス】を覚えたらほぼ使われない。
敵では【さんぞく】が乱用し、地獄を見せてくれる。
DQ9 
おかしな薬との共演が実現したため、効果が麻痺に変わった。
同時に買値がかなり安くなり、【カルバドの集落】、【ナザム村】、【ドミールの里】で90Gで売られている。
また、【セントシュタイン城】の入口前に採取スポットがあるため、リッカの宿屋利用や錬金のために【ルーラ】で戻ってくると、嫌でも素材落下を知らせる点滅が目に付くことになる。
敵では【ひとくいが】、【ギズモ】、【しびれあげは】、【ウドラー】、【ヒートギズモ】がそこそこの確率で落とす。
DQ9では、敵にダメージを与えず麻痺させる手段はこれしかない。
麻痺させるならさっさと倒してしまった方が楽なのだが、【バトルマスター】に転職するためのクエストでは、こちらが強いと逃げてしまう【スライム】をその場に縛り付けておく手段として有用。
これ自体も錬金素材として使えるが、レシピは下記の2つのみ。
どくがのこな×2 | + | 聖なるナイフ×1 | + | どくどくヘドロ×1 | → | 【どくがのナイフ】 |
どくがのこな×3 | + | どくがのナイフ×1 | + | ちょうのはね×3 | → | 【バタフライダガー】 |
DQ10オフライン 
【どくイモムシ】、【しびれだんびら】、【ハンターフライ】、【ヘルゴースト】のレアドロップ。
以下の装備の素材にもなる。
どくがのこなx1 | + | どうのこうせきx3 | = | 【どくがのナイフ】 | ||||
+ | ぎんのこうせきx6 | + | よるのとばりx1 | = | 【よるのパピヨン】 | |||
+ | プラチナこうせきx4 | + | げんませきx1 | + | ようせいのひだねx4 | = | 【スコーピオンテイル】 |
DQ10オンライン 
ランプ錬金(攻撃時○%で急所突き)の素材でもあるが、プレイヤー側の確率が下げられて使い物にならない。
詳しくはこちらを参照。
DQ11 
【ユグノア地方】(キャンプ)にて90Gで売っている他、【バンデルフォン地方】の【キラキラ】から採取可能。
【タナトスハント】の仕込みに使えないことも無いが、やはり道具単体としてみると魅力は薄い。
麻痺という強敵にも有効な状態異常を誰でも使えるため、低レベル攻略など著しく戦力が限られる場合にはこれに頼ることもありうるが、言うまでもなく低確率に賭ける運ゲーとなる。
しかし、ふしぎな鍛冶の素材としてはそれなりに使うので、見かけたら纏めて大量に購入しておくと後から悩まなくてすむだろう。
落とすモンスターがいないので買い物ができない場合は地味に悩まされる事になる。
以下の装備の素材になる。
どくがのこな×1 | + | ぎんのこうせき×2 | + | ちょうのはね×1 | → | 【バタフライダガー】 | ||
+ | プラチナこうせき×2 | + | つきのめぐみ×3 | → | 【まんげつのリング】 | |||
どくがのこな×2 | + | プラチナこうせき×2 | + | よるのとばり×1 | → | 【よるのパピヨン】 | ||
+ | ミスリルこうせき×2 | + | ちょうのはね×1 | + | あやかしそう×1 | → | 【パピヨンマスク】 | |
どくがのこな×3 | + | へびのぬけがら×2 | + | 特どくけしそう×3 | → | 【破毒のリング】 |
DQトレジャーズ 
【お宝】の一種として登場。
お宝No. | 288 |
レアリティ | ジャンク |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | どうぐ |
標準価格 | 50,000G |
星ドラ 
☆1のどうぐで登場。
もっていける数 ソロプレイ9個まで マルチプレイ2個まで
ダイの大冒険 
【アバン】の若かりし頃(【カール】王国騎士時代)を描いた読み切り短編、及び【月刊Vジャンプ】で連載中のスピンオフ作品「勇者アバンと獄炎の魔王」に登場。
国を【ハドラー】率いる魔王軍に襲撃され、騎士団長ロカすら倒されて窮地に陥る中、密かにアバンが森の蛾から採取し調合していたこれを使った事で魔物たちが同士討ちを始め魔王軍は完全に機能停止、一気に体勢を立て直した。
アバンの「力だけが強さではない」という性質は当時から健在だった、というのを知らしめるのに一役買ったアイテムである。
ついでに、DQ9に先駆けて「野外での採取」が描写されていたりもする。
新アニメの勇者アバンでは【魔弾銃】のプロトタイプで撃ち出すシーンが追加されている。
余談 
かつて【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】に掲載された【柴田亜美】のネタの中に、「塩と間違えて毒蛾の粉を【おおなめくじ】にかけるローレ」という内容のものがある(3巻P117)。
が実のところDQ2に毒蛾の粉は存在しないし、それどころか現在に至るまで、この両方が共演した作品は存在しなかったりする(本来その作品に登場しないはずのアイテムやモンスターが出演するネタはこれに限った話ではないが)。