【溶岩】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:13:24

概要

地中の【マグマ】がドロドロの状態で地表に噴き出しているもの。
正確に言えば溶岩とは「火山の熱によって溶けた岩石」と「それが(人間が触っても問題ないほど)冷えて固まったもの」の両方を指すが、DQシリーズを含めた多くのビデオゲームにおいてはダメージ障害物やトラップとして登場することが多く、その場合専ら前者のみが溶岩と呼ばれている。
【ダメージ床】としての溶岩はその中間(固まって歩くことはできるがまだ熱を持っている状態)といったところなのだろう。
 
DQシリーズでは【毒の沼地】【バリアー】と同じダメージ床の一つ、または障害物として登場。
ダメージ床の場合、一定歩数ごとに多くの作品では1ダメージ、DQ9では3ダメージ、DQ10では10ダメージ、モンスターズ1では5ダメージを受ける。
DQ2とモンスターズ1ではずっとここを移動し続けるとHPが0になって死ぬ可能性があるが、DQ5以降はマップ上ではHPは1で下げ止まるため死ぬことはない。
FC版DQ2以外では【トラマナ】の呪文でダメージを回避可能なのも毒沼・バリアーと同じ。
しかし毒沼と違って相当な熱さを持っているであろう溶岩の中に足を踏み入れて、それでダメージが1か3で済むというのにはどうも違和感を禁じ得ない(他のRPGやアクションゲーム等でも溶岩に落ちたら【即死】というゲームが多い)。
現実の溶岩は、地上に露出して温度が下がった状態でも大体1,000℃前後、DQのように煮えたぎった溶岩なら数千度の超高温の物体である。
言うまでもないが実際に溶岩に入ったら人間の体は一瞬で燃え尽き、跡形も残らず即死する。
まあ、激しい炎や灼熱の炎、マグマといった攻撃を受けても消し炭になったりしないのがドラクエのプレイヤーキャラクターたちの常識なので、あまり気にしてはいけない。
 
ちなみに溶岩(あるいはマグマ)によって身体を構成されているモンスターに【ようがんまじん】【ようがんげんじん】【マグマロン】【マグマスライム】などがいる。

DQ2

【海底の洞窟】にあり、各フロアの広範囲に渡り設置されている。
しかし何故か、FC版でのトラマナは【バリアー】しか無効化できない。
【ロトのよろい】【みずのはごろも】の装備者はダメージを受けないが、ロトの鎧があるのはロンダルキアへの洞窟であり、この時点では持っていない。よってパーティー3人のうち2人(羽衣を2つ入手していても1人)は必ずダメージを受ける事になるので、かなりきついトラップと言える。
一応回避不能という点を考慮したのか、受けるダメージ自体はダメージ地形の中では最も低いのが救いか。
 
上述の理由で実用性は無いのだが、ロトの鎧習得後であれば【水の羽衣重複技】を使うことで、誰もダメージを受けないで通行することは一応可能である。当時の作品にはクリア後のやり込み要素がほとんど無かったのだが、手作業でマッピングやドロップリストを作ることは自由なので、遊び足りなくてたまたまここへ来てみたら、溶岩に入ってもダメージをまったく受けなくなっていて驚いた人もいたのではなかろうか。
 
なお、リメイク版ではトラマナで回避できるように改善されている。

DQ3

【ジパングの洞窟】にあり、前作と違い通り抜けることができない。というか通れてしまう前作がおかしかったと言えるだろう。しかも1歩あたりたった1ダメージで・・・
そのため大幅に回り道をしなければならないが洞窟自体狭いのでそれほど問題にならない。
 
またフィールド上で【火山】噴火させてマグマ(溶岩)が流れるイベントもある。
こちらは溶岩流が砂地に変わり、歩くことができるようになる。と言うかなぜ溶岩が海に流れてすぐに砂地に変わるのかが謎だが…
 
一方で必ずしも本作だけが設定上リアルというわけでもなく、火口に落ちて死ななかった人間は登場している(ただし溶岩に落ちたとは言われていない)。

DQ4

【闇の世界】【海】にあたる部分が真っ赤なマグマで構成されている。踏み入れることはできない。
一方で、内陸の【デスマウンテン】を囲う川(湖?)は、通常の水のマップチップ(海岸)になっている。

リメイク版

PS版・DS版以降とも【謎のダンジョン】内に溶岩に囲まれたフロアがある。

DQ5

【死の火山】の地下2階と3階に設置されている。色はオレンジ。
ただし歩ける範囲は暗いオレンジ色の低温溶岩に限定されており、明るいオレンジ色の高温溶岩は歩くことすら不可能。DQ2とDQ3の溶岩が両方存在することになる。
 
【公式ガイドブック】にも書かれている通りトラマナでダメージは回避できるのだが、この時点で覚えている可能性があるのは【スライム】のみであり、普通はまだ覚えていないと思われる。
スライムが習得するLv25(主人公がLv23~24になるころ)という数値は、加入率の低い仲間の勧誘でかなり粘ったりしていればありえない数値とまではいかないが、さくさくストーリーを進めた場合の死の火山の到達レベルは主人公がLv20になる程度なので、トラマナを使うためにはどうしても腰を据えたレベル上げが必須となる。
他にトラマナを覚えるキャラは【ビアンカ】【フローラ】【男の子】【オークキング】(+リメイク版のみ【しびれくらげ】)とそれなりにいるが、この時点では未加入。
ビアンカの一時加入後に【滝の洞窟】に行く前に馬車の入れる死の火山でレベルを上げるというプレイヤーもいるかもしれないが、その場合は溶岩の上を歩く必要性もない。
というわけで、ダメージをできるだけ抑えたい場合は馬車の外にメンバー1人だけを出して、強引に突破してしまおう。
くれぐれも敵の【不意打ち】には注意するように。

リメイク版

リメイク版では溶岩の上を直接歩く表現にはなっておらず、該当のダメージゾーンはひび割れのある赤熱化した岩肌に置き換えられた。赤熱化しているので、当然ながらまだまだ熱い。
 
PS2版ではエンカウントするとトラマナの効果が切れてしまうという理不尽なバグ(仕様?)がある。そのためわざわざトラマナを覚えるまでレベル上げをする必要はかなり薄れている。

DQ6

【ムドーの島】下層部に設置。今作から痛々しい効果音が削除されている代わりに、通る際に画面にモザイクが掛かったようなエフェクトが追加された。
他のダメージ床と同じエフェクトではあるが、溶岩に関してはあまりの熱さに視界が朦朧としているようにも見える。
 
この時点でトラマナを習得しているキャラは存在しないので、必ずダメージを受ける。
しかもダンジョンを抜けるための階段は溶岩を強行突破しないとならず、前作と違って馬車も使えないダンジョンなのでダメージを軽減する手段がない。
実質、道順さえ知っていれば踏まなければならないのは30歩弱ほどしかないのだが、初見だとあちこち歩いて回る必要があるのと、ドット絵のリアル化に伴って当たり判定がわかりづらく、ダンジョン内でのキャラの移動速度が前作より速いために細かい制御が難しいこともあり、普通はビシバシダメージをうけて回復に追われることになる。
これがムドーの島の難易度上昇に拍車をかけている。
というより、設置場所やダメージ幅のHPへの影響を考えると、本作ではほとんど唯一の意味のあるダメージ床となっている。
【やくそう】を買い溜めしておいてこまめに回復しよう。

DQ7

【炎の山】に障害物として通れない高温溶岩がある。
加えて深部の地下3階の1フロアにのみ、地面に空いた無数の穴から定期的に溶岩が吹き出し、その時に溶岩の近くにいるキャラがダメージを受けるという一風変わったトラップもある。
噴出する溶岩を見切ること自体はそれほど難しくないが、DQ7ではキャラ一人ごとにダメージ判定があるため、先頭のキャラが無事でも後列のキャラに溶岩が命中してダメージを受けていたなんてことがある。
全員無傷で進むのは結構難しい。
……とまあ、なかなか面白い仕掛けなのだが、階段を下りた次のフロアに回復ポイントがあるのでほとんど意味が無くなってしまっている……。
 
このフロアの中央の宝箱には【マグマのつえ】が入っている演出がある。
ただしこの杖の力で溶岩が湧き出している、というわけではないようだ。
 
この他にもラストダンジョン深層の【業火の洞窟】も大半がマグマの海で構成されている。
 
ダンジョン以外では【モンスターパーク】にも火山のエリアが存在。
溶岩で満ちた洞窟が口を空けており、中ではマグマロンなどの炎系モンスターが暮らしている。

DQ9

【ドミール火山】に存在。また、ドミール周辺のフィールド上にも点在する。
今まで一貫して1だったダメージは3に増えた。
しかもDQ9ではトラマナの効果が戦闘に入ると切れてしまう上に、ダンジョンの通路の狭さもあって戦闘を避けるのも難しい事情もある。
呪文の消費MPがもったいないのであれば、無視して一気に突っ切ってしまうのもいいだろう。どっちみちダメージ床では死なないし。
ドミール火山では周囲のグラフィックも赤やオレンジ一色であるのも相まって、見た目は非常に暑苦しい。

DQ10オンライン

【炎の領界】に存在。登場が遅かったためかダメージは10に。
ダンジョンでは通路の上下左右が真っ赤になっている箇所もある。

DQ11

【ヒノノギ火山】の下層で登場。機種によってダメージが異なっている(DQ11Sは移植元に準じる)。

PS4版

ダメージゾーンにいると、一定時間ごとにダメージを受け続ける。またスタンバイキャラも一緒にダメージを受ける。
地面の高温溶岩の部分では、一回ごとに20ダメージを受ける。また、マグマが溶岩溜まりから放物線状に飛び出してくる箇所では、一回あたり40ダメージとなる。
結構バカにできないダメージなので、モンスター乗り物に乗って回避するか、ダメージを受け続けたら【ほぼまんたん】などで回復を怠らないようにした方がいい。
なおDQ11Sでは主人公のいる場所のみでダメージ判定される。

3DS版

ヒノノギ火山の他、同じマップを利用した【ネルセンの迷宮】【勇者の試練】(常闇の火山)にも登場。
2種類の溶岩トラップがあり、常時ある溶岩床は3ダメージで固定。
それとは別に「地面から噴き出す炎」という新たなトラップがあり、当たると最大HPの1/5を削られる。
今までの感覚で強行突破を試み、うっかりエンカウントでもしようものなら普通に全滅する。
この炎は一定間隔で出たり消えたりするので、炎が出ていないタイミングを見計らって通過しよう。不安なら、モンスター乗り物を利用してダメージを防ぐのが無難。

DQM、テリワン3D

中盤の異世界から出現。ダメージは5となかなか重い上、運が悪いと上を何歩も進まないと次のマップまで進めないこともある。
同作では地形ダメージで仲間が力尽きるため、HPが少ないモンスターにとっては文字通りの致命傷となる。
仲間になった【ミミック】を即戦力として採用しつつ、トラマナ要員にしたマスターも多いのではないだろうか?
 
リメイクに当たるテリワン3Dには火山エリアがあり溶岩もあるが背景としてのみで通行はできない。今回のみ【毒の沼地】の仕様が異なるためであろう。

DQM2、イルルカ

【水の世界】の火山島に存在。
イルルカではジャンプアクションである程度は回避できる。

ジョーカー3

【焦熱の火山】に存在。毒の沼は潜ることができるが、さすがに溶岩に潜ることはできない。
ライドモンスターの炎耐性が「無効」以上だとダメージを回避できる。
ここに【石炭つむり】が落ちると【フレイム】になってしまう。
【マグマロン】がうろついているが保護色で分かりにくい。

ヒーローズ1

【次元島】に存在。今作では落とし穴扱いになっており味方が落ちた時はダメージだけで済むが敵の場合は即死する。【イーメス】を倒すにはここに落とす以外ほかはない。

ヒーローズ2

【ラオ荒野】中央部に存在。普通に歩けるがこの地形にいる間は徐々に体力が減少していく。
ここを通らないと取れない素材もあったりするのでその場合は嫌でもここを通るしかない。
毒の沼地とは違い予防策はないのでここを通る時は多少のダメージを覚悟しておこう。

ビルダーズ1

3章と終章に存在。受けるダメージは5と、毒沼の5倍の量なので長時間浸かるのはかなり危険。
登場する頃には敵の攻撃も激しくなってきており、両方のダメージで一気に倒されてしまう事もありえるので十分気をつけよう。
中に【雪】【氷】を置くと、溶岩が冷え固まって【マグマ岩】に変化する。水や温泉でも冷え固まりそうな気もするが、何故か互いに干渉しあわない。
溶岩自体は光っていて暗くてもよく見えるが、周囲を照らす効果はないので夜の溶岩周辺は妙な景色になる。
【みずのはごろも】を装備していれば受けるダメージを3に、【ひかりのよろい】を装備すればダメージを無効にできる。

ビルダーズ2

【オッカムル島】の下層や【ピカピカ島】などに存在。【水】などの他の液体と同様に、広がる場所があると溶岩流を作るようになった。
【ようがんルーム】【部屋レシピ】には必須。
 
中に落ちると継続5ダメージに加え水中と同様の操作になる。
本作の溶岩湖は3段以上の深さがあることも多く、深みにハマってしまうと抜け出せずにそのまま焼死する可能性も高い。ダメージ床(液?)としての危険度はシリーズ随一である。ハマって出られなくなってしまった場合、無理に上がろうとせず、底まで沈んで【ワープ】で脱出した方が良い。
地形ダメージは【みずのはごろも】などで軽減・【ひかりのよろい】で(自分だけは)無効化できる分対策はとれるが、本作の溶岩にはダメージ面以外の厄介な特性が多数追加されている。
 
雪や氷で【マグマ岩】に冷え固まるのは前作と同じだが、本作ではさらに【土】のような溶岩に耐性が無いブロックを中に置いても、瞬時に熱されてマグマ岩になってしまう。
上記のブロックの大半は溶岩に触れるだけなら特に反応は起こさないが、【赤山岩】だけは別。水平方向に隣接すると、時間経過で熱されてマグマ岩→新たな溶岩源と変化し、囲いを崩して外に流れ出る危険も出てくる。
 
【かわきのつぼ】を使い水などをかけて冷やすと赤山岩に変化し、安全に上を歩けるようになる。だが溶岩が残っていると赤山岩を熱で侵食し始め、さらに周囲の水まで干上げてしまう。広い溶岩湖相手では、つぼでの放水すら「焼け石に水」程度にしか働かない。
水を高所から流し込むと源泉が潰れず、干上がるそばから流れ込む形になる為、固まったままになる。オッカムル島下層の探索ではこれを利用して少しづつ水を広げていくと、面倒ではあるが安全に進める。水平方向に隣接しなければ溶岩は増えない為、時間さえかければこの洞窟を水で満たしてしまう事も可能である。逆に言うと低い位置から流しても固まった赤山岩で放水が止まってしまうのでより高い位置から流さないと意味がほとんどない。だからと言って自分で高い位置までブロックを積んでそこから流しても何故か下から全部干上がってしまうので元からある高所から流すこと。
 
逆に「溶岩流が水場へ被さるように流れ込む」とさあ大変。固めた赤山岩が更に溶岩源になり、溶岩を広げる結果になってしまう。まるで溶岩が襲ってくるように迫ってきて軽い恐怖を覚えるので絶対に溶岩流の下で水を流してはいけない。
 
溶岩湖周辺は非常に高温となり、広げている【かぜのマント】が熱で焼かれてしまう。他にも主人公が暑さで汗をぬぐうモーションが道具の使用を妨げたりと、小さな面倒事のおまけつき。
 
【かいたくレシピ】を進めかわきのつぼを強化すれば、溶岩の汲み取り・放流ができるようになる。溶岩にしかできない景観を自由に作れるようになるものの、扱いを間違えると大規模な環境破壊を引き起こす危険な液体であることに変わりはない。細心の注意を払おう。
「とりあえず【からっぽ島】に持ち込みたい」という時は【黒い岩】もしくは【泥】で床面と縁を覆えばマグマが増えない状態で置いておくことが可能なので、参考にしてもらいたい。

ダイの大冒険

【フレイザード】によって死火山であった【地底魔城】のある山が活性化され噴出。
【ヒュンケル】【不死騎団】を地底魔城ごと飲み込んだ。
ヒュンケルはどっぷり溶岩に浸かり一度は完全に沈んだが、軽い火傷(?)で済んでいる。一応、全身は黒焦げになり本人も死の寸前で【クロコダイン】に助けられたと言ってるが、髪すら燃えていない。
「その場から動かなければダメージを受けない」というメタな設定を再現しているのか?
まあ彼は致命的なダメージを受けても毎回のように生還して「不死身」と称されるほどなので、これは原作リスペクトと言うよりヒュンケルが異常ということなのだろう。