【とつげきうお】

Last-modified: 2024-04-18 (木) 14:02:05

概要

青いシイラのような前頭部の発達した魚のモンスター。
シリーズ初の【魚】系モンスターの一つ。【さつじんえい】系・【エビルアングラー】系も同じDQ4でデビューした。
突き出た頭(額)は伊達ではないようで、鋼鉄のように堅く発達し、頭突きして船底を攻撃するため、船乗りたちに大いに忌み嫌われ、恐れられているらしい。
見た目からして読み間違えることは少ないだろうが、とげつきうお(棘付き魚)ではなく、とつげきうお(突撃魚)である。

前2作の【海】には無脊椎動物系モンスターや空飛ぶモンスターが多かった。
一応魚類というか半魚人のモンスターがいるにはいたが、完全な「魚」としてはDQ4が初登場。
 
色違いには【バラクーダ】【ピラニアン】がいる他、ボツ枠としてGBC版のDQ4に登場予定だった「エビルシャーク」がいる。

DQ4

海に出現するモンスターの一種。
【おおめだま】等と同じ攻撃力×5倍タイプの【痛恨の一撃】を放ち、30の固定ダメージを与えてくる。
しかも1人を【集中攻撃】するので、連続で痛恨を食らうとなかなか痛い。
逆にいうと攻撃力はたったの6しかないので、通常攻撃は全くダメージが通らないという極端な敵。
守備力も低く、勢いのありそうな名前に反して素早さも海の敵では最低クラス。
ついでにHPも低いので、実際には不意打ちでもされない限り行動する前に簡単に倒せるだろう。
攻撃呪文を使うのであれば、メラ系、イオ系、ヒャド系、および【ラリホー】が有効で、【ガンガンいこうぜ】にしていれば姉妹が適宜これらを唱えて蹴散らしてくれる。
もちろん通常攻撃だけでも十分仕留められる。
一人旅や極端な低レベルプレイなどの縛りプレイでもない限り初見であっても苦戦することはまずない。
本作では海域の出現モンスターが統一されているため、世界を探索している間は割と何度も出会うことになる。
 
落とすアイテムは【てつかぶと】。ドロップ率も1/64とまずまず高め。 
船入手直後といえば【勇者】【トルネコ】はもちろんのこと、これから仲間にする【ライアン】【クリフト】【きのぼうし】を被っていると思われるので、タダで彼らの守備力アップに大きく貢献してくれるのでなかなかありがたい。
しかし、金策目的なら陸上で【ミステリドール】を狙うのが基本なのでわざわざ海上でコイツを狩る人は稀だろう。
 
小説版では直接人間を襲うより集団で船自体を攻撃することを優先し、勇者達を苦しめた。

DQ7

表記は「突げきうお」。「突げきホーン」と同じである。
船の入手がウッドパルナクリア直後とシリーズ最速なので、かなり序盤の敵となっている。
今回は攻撃力もそこそこあり、強化攻撃の体当たりをしてくる。
また、名前からは脳筋っぽく思えるが【ルカニ】を唱える知能を持った。
まあ、そうはいっても序盤の敵であり、メダパニと麻痺に少しの耐性をもつ以外は全くの無耐性なので、そこまで苦戦することもないだろう。
そもそも海上のエンカウント率が低すぎてまともに出会うのが難しい。
落とすアイテムはやくそう。
ディスク1の内に【モンスターパーク】に送るのを忘れたら次の機会がクリア後の【謎の異世界】になってしまう。
新大陸への移動中に【くちぶえ】でも吹いてパークに送還しておこう。

DQ10オンライン

そのものはVer.6.5現在未登場だが、とつげきうおの形状をした【とつげき丸】というネタ武器(【おしゃれ装備】)が実装されている。
なお分類としては片手剣なので、とつげきうおで大魔王を滅多切りにする勇者姫というシュールな光景を拝むこともできる。

DQM2、DQM1(PS版)

水系として登場。【水の世界】に出現。
スカラ、とっこう、すなけむりを習得する。
【キラーグース】【デンタザウルス】【キラーウェーブ】などを相手に配合することで、【ディゴング】が産まれる。
また、会心の一撃の出やすさが最高に設定されているため、高レベルな対戦では使うプレイヤーもいたとか。
 
頭の硬さを活かした体当たり攻撃を得意とするため、スカラと特攻を覚えるのは概ねイメージ通りと思われるが、若干謎なのが砂煙。
海底の砂を巻き上げる様子をイメージしているのかもしれないが、本作に海中戦は無くそもそもDQの砂煙は「吐く」ものなのでミスマッチな感が否めない。
ちなみに同じ海のモンスターでは【グラコス】も同様に砂煙を覚える。

キャラバンハート

キャラバンハートでは何と【動物系】である。ランクはD。
他の元水系同様、低ランクにもかかわらずクリア後にしか出会えない。
ただ、心はサマルトリアの船着場のタルの中に入っているので、かなり早く入手できる。
習得特技はスカラ、とっこう、てっぽうみず。
動物系に動物系の心とエレメント系の心を与えると転身できる。
魚なので水耐性は完璧。HPが程よく成長し、他は良くも悪くもなく平均的なステータス。

ジョーカー2・2プロ

自然系のCランク。
見た目どおり海岸に生息。魔界の海岸エリアにも出現する。
【こうどう はやい】【ヘロヘロ】【マインドブレイク】の特性を持つ。
スキルは【イオ&ギラ】
 
プロフェッショナル版では【エビルアングラー】×【スライム系】でも作れるようになった。
特性はこうどうはやい、【きょうせんし】、ボミエブレイクに変更。
最強化で【会心出やすい】を習得。

テリワン3D

たくらみの扉に生息。海岸フロアの雨天時のみ出現するが、エリアによって空中を泳いでいたり、砂の中に埋まっていたりする。
解禁される時期がクリア後とかなり遅いので、専ら配合で工面することになるだろう。
位階配合の他、前作と同じく【エビルアングラー】×スライム系の配合で作ることができる。
特性は【スタンダードボディ】【こうどう はやい】【きょうせんし】、+25で【パラメータブレイク】、+50で【会心出やすい】
スキルは変わらず「イオ&ギラ」。【究極配合】すると【最強イオ&ギラ】

行動速い持ちの例に漏れず異常耐性が貧弱で、特に自然系ゆえにマインド耐性を上げるのが難しい。
スキル枠がもったいないので多少は妥協したほうが無難だが、どうしても気になるなら【ホラー】辺りがおすすめ。
とはいえ基本的にはチームで支え合うことになるだろう。

イルルカ

野生では出現しなくなった。【水の世界】あたりにいても良いのに…。
前作と同じくエビルアングラーとスライム系の配合でできる。ただしスライム系は超Gサイズ以外。といってもスライム系の4枠は【メタルゴッデス】しかいないので、これまでと同じような感覚でOK。
【新生配合】【メタルキラー】【メガボディ】化で【AI1~2回行動】【ギガボディ】化で【ギャンブルカウンター】、SP版では【超ギガボディ】化で【まれにまもりの霧】を習得。

ジョーカー3

自然系Dランクで、ライドタイプは水中・浮遊。
野生では出現せず、一般配合でのみ手に入る。
特性はイルルカと同じ。
超ギガボディ化で【水系のコツ】を習得。
初期スキルは【ワイルドフォース】
 
【イルカちょうちん】系、【エビルアングラー】系、【フィッシュライダー】系、【ポグフィッシュ】系、【ようかい魚】系とはモーションが同じ。
一匹(ある意味4匹)だけ魚じゃないのが混ざってる……
ちなみにその4匹とはイルカちょうちん、ニードルフィン、フィッシュライダー&うおのりデビルの魚に乗っかってる悪魔のことである。
また、上記モンスターの内【ピッグマリオン】【シーデーモン】も凍骨の氷原の水中に生息しているため、モーションが使い回されているモンスターが3体も生息していることになる。追加シナリオを途中まで進めるとさらに【ボーンフィッシュ】が加わって4種になる。

ジョーカー3プロ

【凍骨の氷原】のフィールドと鉄の箱舟に野性個体が生息するようになった。
この個体は【すてみ】を使ってくる。
なぜか貰える経験値が同じ地域のモンスターよりも多くスカウト難易度も高い。突然変異体を倒せばこちらのパーティーが4枠を占めていても幸運の妖精なしで1体に4000近くもの経験値が入る。
ちなみに、同じくプロ版で凍骨の氷原に出現するようになった【スノーモン】はさらに経験値が多い。こちらはスカウト難易度はとつげきうおほど高くないが、ボスですらないのに合体特性の【絶対会心】を持っており痛恨の一撃を連発してくる鬼畜モンスターである。

合体特性は【背水の陣】、合体特技は【宇宙のきせき】

DQM3

本作での入手手段は【モンスターのタマゴ・銀】から孵化のみ。
 
特性は【水のコツ】【とうそうほんのう】(Lv20)・【水ブレイク大】(Lv40)・【1~3回行動】(Lサイズ)・【いきなりバイキルト】(Lサイズ)・【ラストスタンド】(Lサイズ・Lv60)。
能力は攻撃と素早さに優れ残りは平均以下と、見たまんまの突撃仕様。
 
特性と能力から水斬撃アタッカーとして大いに活躍する……ことは、残念ながらできない。
なぜなら水系の特技は攻撃力が反映されない呪文と【つなみ】しかないから。このせいで優秀な特性がほとんど腐ってしまっている。
呪文に頼ろうにも賢さは下から数えた方が早い上限320でどうしようもない。
 
【エビルハムスター】と配合すると【エビルアングラー】が生まれる。
配合ルートはそれ以上続かないためタマゴ限定モンスターの中では優先度は低め。

ライバルズ

1/1/1
速攻

【マーマン】の効果で出てくるトークンカード。
マーマンは1枚で多面展開できるうえれんけい持ちのため、【セレン】との相性が良く一緒に使われることが多かった。
その結果、こいつは魚なのにセレンにお魚の気持ちを教えられるというシュールな光景が度々生まれていた。

蒼天のソウラ

【ソウラ】のあだ名がとつげきうお(正面突撃を好むウェディであるため)である。
1巻で登場・・・は、していない。

魔博士達を笑わせて時間稼ぎをしようというとソウラと【うりぽ】のギャグでイメージとして登場。
うりぽがとつげきうおの顔マネをして、ソウラがヒレを担当するというコンビ芸だった。
 
3巻では【エクステンション・ライン】により【ソウラの鬼面】が変化した姿として登場。【エクステンション・頭突き】【<勇者>ユルール】との接近戦に打ち勝つが、ユルールの中にある【拡大・幻惑呪文(エクス・マヌサ)】と共鳴することで現状打破のきっかけとなった。
 
そして、ソウラのあだ名がとつげきうおであるためか、DQ10ではとつげきうおをモチーフとした【とつげき丸】という剣が漫画作者の【中島諭宇樹】デザインで登場している。

余談

特徴的な頭部の形からモデルは恐らくシイラだと思われるが、現実のシイラは頭突きなんて物騒な芸当はできない。
ただし食用にはなり、刺身やフライなどにすると美味しい。どうやらとつげきうおも食べられるようで、実際DQ4のゲームブックではこいつを食べる様子がある。
 
なおシイラといえば緑と黄色の派手な色で知られるが、実はこれは警戒色(他の生物に警戒心を起こさせる色)といい、遊泳中はこいつのように青銀色。さらに漂流物の周りに集まる習性から時に沈没船や水死体に群がることがあり、かつてはその様子から人喰いの魚と誤解されて恐れられたという。
船底に強烈な頭突きを食らわせるのはこのあたりが拾われたからなのかもしれない。