スキル/酸素

Last-modified: 2023-10-07 (土) 15:54:06

MH3, MH3Gに登場する、酸素ゲージに関わるスキル。

概要

  • 水中戦が実装されたMH3にて初登場。
    SP10以上で酸素消費量が半分になる息継ぎ半減が、
    同じくSP-10以下で消費量が1.25倍になる息継ぎ倍加が発動する。
  • MH3Gではスキル効果が変更され、SP10で酸素ゲージが減らなくなる酸素無限
    SP-10で酸素ゲージが半分になる息継ぎ倍加となる。
    • スキル名通り、『時間経過』での酸素ゲージの消費を抑える(MH3Gでは一切減らない)。
      あって困るスキルではないものの、元々水中での酸素の減りはそこまでシビアではなく、
      そもそも水中で酸素を確保する手段は水面や気泡での息継ぎ、
      酸素玉増息薬(グレート)古代のお面とたくさん用意されているため、
      発動させても劇的に便利になる訳ではない。
      使い時があるとすれば、常時水中戦を強いられる水中闘技場か海底遺跡ぐらいだろう。
    • 注意点として、このスキルは『時間経過による』酸素の減少をなくすスキルであること。
      つまりどういうことかと言うと、ラギアクルス希少種の渦潮攻撃を食らった際にはしっかりと酸素ゲージが減る。
      このスキルに頼ってアイテムなどのリカバリー手段を用意しなかった場合、
      酸素無限の状態で酸素が切れることになる。皮肉もいいところである。
      こうした事態に陥らないためにも、ラギア希少種戦では酸素無限や水神の加護が発動していても
      酸素玉や増息薬(グレート)を持って行った方が良い。
  • SP-10で両作品とも「息継ぎ倍加」が発動するものの、MH3とMH3Gで効果は異なっている。
    MH3は「酸素ゲージの減少速度が早くなる」なのだが、MH3Gでは「酸素ゲージが半分になる」というもの。
    常人に一歩近づいた
    なお、後者は食事効果や増息薬で誤魔化すことができる。
  • 水中戦が廃止されたMHP3やMH4以降のシリーズではスキルも削除されている。
    今後の新シリーズで水中戦が復活しない限り、陽の目を見ることはないだろう…。

余談

  • よく考えてみると、肺呼吸を行うはずのハンターがたった1つのスキルで
    水中でも息継ぎが不要になるというのはあまりにも無茶苦茶な話である。
    まさか一時的に鰓呼吸をしているのでは…
    • 酸素無限が発動する防具の一例として、モガピスカノーズ
      角の部分に特殊加工されたイキツギ藻を含ませており、
      酸素ボンベの役割を果たすといった防具なので説明はつく。
      また、ルドロスSシリーズモンハン部で連載中の4コマ漫画『モンハン絵日記 トライG』の
      エピソード58において「スポンジ部分に酸素をためられるようになっている」と説明されている。
    • しかし、受付嬢なりきり装備のセイラーシリーズも一式で酸素無限が発動する。
      見た感じただのセーラー服なのだが…
      一応説明文には「水に強い素材で出来ている」と書かれているものの、
      これが酸素要らずになるメカニズムとどう繋がっているのだろうか…
      根性で乗り切っているのかもしれない
  • 常人離れしていても、基本的に水中にいる限り肺に溜めてある酸素は減る一方である。
    酸素ゲージの残量が無くなると、体力が減り始める。極端に言えば命を削られる。
    そのため酸素を何らかの方法で肺に補給しなければならない。
    最も簡単に補給する方法は水面から顔を出すことだが、水底から発生している泡に近づいても回復する。
    酸素玉を使う事も有効。
  • 地球上の生物は呼吸器官に酸素を取り込む事で活動できる。
    舞台が地球であるかは別としてモンハンの世界でもこれは同様で、
    地上に適応し肺で呼吸を行う生物であるハンターは水中に長時間居る事は出来ない。
    しかし常人より遥かに長い時間潜っていられるのは、流石ハンターといったところか。
    • 水中に潜むモンスターも、ほとんどは肺呼吸である。
      しかしそのどれもがハンターより身体が大きく、肺も同様に巨大なため、
      圧倒的な量の酸素を取り込めるので十数分潜っていてもまったく平気である。
      チャナガブルに至っては鰓があるんじゃないかと思えるぐらい、長時間水の底で獲物を待ち続ける。
      古龍であるナバルデウスも肺呼吸だが、一回水面から出て呼吸しただけでまた何ヶ月も活動できる。
      流石古龍…と言いたいところだが、後に発売された『モンスター生態図鑑』において、
      鎧毛に多量の共生藻を養殖させ、そこから酸素を得ているため長時間の潜水が可能である
      ということが明かされた。
    • 酸素は生命活動に必須の重要な物質であるが、それ自体は大変猛毒である。
      鉄の腐食や油の酸化などの原因物質でその性質を著しく劣化または破壊させ、
      多くの菌も過剰に酸素を与えると死滅する。
      動物の体にも、近年よく「体の錆び」と称させる「活性酸素*1」によって細胞の劣化または破壊を起こしている。
      無ければ無いで酸欠を起こし瞬く間に死に至るため、多すぎても少なすぎても良くない物質である。
  • ちなみに、現実世界のクジラなどの水生哺乳類が長時間息を止めて潜水していられるのは幾つか理由があり、
    • 肺が大きく、たくさんの酸素を一度に取り込める
    • 心臓や脳、泳ぐ際に使用する筋肉といった、潜水に必要な部位以外の血流を遮断して、酸素を節約している
    • ミオグロビンという筋肉内にある酸素と結合してため込む機能を持ったタンパク質が非常に多い
    • 体内の二酸化炭素の濃度が上昇しても問題ない体のつくりをしている
      (息を止めていると息苦しくなるのは、酸素が少なくなるからではなく二酸化炭素が増えるから)
    といった事が挙げられる。
    また、水陸両生のワニは心臓にバイパス経路を持っており、
    潜水時は肺への血流を止めて体に再び血液を送り出すことが出来る。
    このように現実世界の水中に適応した生物たちは、酸素を唯ため込んでおけるだけでなく、
    それを無駄なく使う仕組みにも優れているのである。
  • 「酸素を取り込むための行為」が呼吸ではあるが深海のような高圧力の環境で酸素のみを吸引するのは、
    酸素分圧の問題で酸素中毒を引き起す非常に危険な行為である
    『酸素だけを無限』にしても、それはそれで生命の危機なのだ*2やはり鰓呼吸か…。
    何れにしろ人外化が著しいスキルである。

関連項目

システム/水中戦
スキル/水の心 - 水神の加護が発動し、このスキルが内包されている。


*1 ちなみに活性酸素自体は体の免疫機能として体内の雑菌を殺す事に使われているため、そのすべてが有害というわけではない。あくまで過剰に取り過ぎると有害な雑菌のみならず健康な細胞まで攻撃してしまうため、良くないという事である。
*2 一般に「酸素ボンベ」と呼ばれるガスタンクに入っているのは「空気」である。空気の8割方は窒素、1.9割は酸素で残りの0.1割はヘリウム、アルゴン、二酸化炭素etc。
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