MH3(G)に登場する戦闘システム。読んで字の如く、水中で行う戦闘のこと。
今まではモンスターでもガノトトスしか入れなかったことを考えると凄い進歩である。
目次
概要 
- 水中戦の存在するMH3(G)にはコックピット左端に「酸素ゲージ」があり、
水中にいる間はそのゲージが減少していき、尽きれば体力が減少していく。
消費した酸素は増息薬、酸素玉、イキツギ藻などの酸素ゲージ関連アイテムを使用、
もしくは水面に顔を出したり水底から(または古代のお面から)湧き上がる泡に触れることによって回復する。- カプコンにしては珍しいことに酸素ゲージの消費は遅く、デフォルトの酸素ゲージ100で
約7分息継ぎなしで活動できる。
長すぎるだろ
更に水中戦独自のスキル「酸素無限」が発動すれば、酸素を補給する必要が無くなる*1。
まさにモンスター(な)ハンター - 大型モンスターを追い回していると意図せずに泡に突っ込んで回復していることもあるため、
よほど何かない限り実は酸素ゲージがなくなることはほとんどない。
特にスキルをつけなくても通過するだけなら海底遺跡のエリア二個分ぐらいでも余裕なので
意識的にお世話になる機会はあまりないかもしれない。
また、スタミナや攻撃、回避等との相互関係もない。 - なお、泡を吸い込んで回復するというのは他のゲームでも良く見る仕様であるが、
浮力によって早く水上へと浮き上がる泡へ瞬時に口を付け、気泡内の酸素だけを吸い尽くす
というのは何気にとんでもない事で、
仮に現実で行なえば、水ごと吸って溺れてしまうのが関の山と考えると、フィクションとはいえ凄まじい事である。
- カプコンにしては珍しいことに酸素ゲージの消費は遅く、デフォルトの酸素ゲージ100で
- あまり知られていないが、水中にいるとスタミナの最大値の減りが遅くなる(陸上の倍の時間まで持つ)。
減っても携帯食料や元気ドリンコは水中でも使えるので、すぐに取り戻せる。
- 水中ではモンスター、ハンター共にモーションが大きく変化する。
また、水中にはハンターにも上下の概念があるため、三次元的な動きを強要される。
高台レベルの話ではないため序盤でロアルドロスなどが水中に逃げたら
逆にチャンスと思って積極的に追撃し、早いうちに水中の動きになれることをお勧めする。
水中でもハンターの基本は変わらない。当然攻撃は出来るし採取も採掘もリロードも可能。
また、シビレ罠をも設置できるため、捕獲も可能。
回復アイテムに関しても砥石の使用に薬草や携帯食料など固形物の摂取はおろか、
ビン入りの飲料を飲むことだって出来る。
にもかかわらずこんがり肉のようにがつがつ食べるアイテムが使用できないのは
さすがに水中で肉を取り出してがっつくなどできないからであろう。
口に水が大量に入ってえらいことになりそうだ。
- 水中で優位な武器種はランス、慣れないと劣勢を強いられるのはボウガン、最悪なのは片手剣とされている。
水中では機動力が大幅にダウンするため、太刀の移動斬りや回避動作で補わないと回避しづらい。
完全に機動力を得るには武器をしまわなければならず、その分手間と隙が生まれる。
スイマーで幾らか機動力を上げられるが完全に上げるには回避距離UPがほしいところ。
全ての武器に言えることだが、回避性能があると少しは楽になる。余裕があれば是非。- ただし、MH3Gに関して言えば、通常弾Lv3の性質変化による高い火力が実現できるため、
特定条件においてはあえてボウガンの運用がなされることも。
例:ナバルデウス通常種・亜種に対して(リミッター解除した)ヘビィボウガンで跳弾をねらう
また、ガンランスの踏み込み突き上げが地上での鈍重さを覆すような機動性を手に入れ、
ランスと並ぶ水中戦の最適解となることも。
- ただし、MH3Gに関して言えば、通常弾Lv3の性質変化による高い火力が実現できるため、
- 機動力の大幅な低下、上下の概念の追加、ダッシュの出始めがアイテム・抜刀などの操作を受け付けない
(Rボタンを押して動く癖があると抜刀すらできない)、緊急回避ができないなど、
水中戦に苦手意識を持つハンターは少なくない。
上下の概念については、ある程度は敵自体がこちらに合わせてくれるのでまだ良いが、
機動力低下と抜刀攻撃の不備は、武器種次第ではかなり厳しいものがある。
だが物語が進むにつれ、水中戦の頻度は増えていく。特にMH3Gではボスの多くが水中戦である。
武器によって水中での操作がしやすいものとしにくいもので大きく格差があったり、
三次元的な戦闘となる関係でカメラワークが大きく変わり距離感がつかみづらいことが賛否を呼んだ。- ただ、陸上生物である人間が、水中で水生生物と同等に立ち回れてもそれはそれで不自然な話であり、
世界観の点でいえば、彼らのホームグラウンドにこちらから飛び込んでいくのだから、
多少自由が利かない位が自然といえばその通りである。
武器種の格差が生じる点も、人間本来の動きができない環境で使用する以上、
(ゲーム的にはともかく)考えようによっては納得の仕様ともいえる。
そもそもハンターは基本的にアイテムや武具によって軽く数十キロは超えるであろう重装備である。
普通の人間は衣服を身に着けていない状態ですら水生生物ほど素早く自由に水中を泳ぐ事は出来ないが、
陸地ほどの機動力は出せないとはいえ溺れる事なく何十分も動き回っている時点で常人以上と言えるだろう。- ちなみに水泳に関してMHRiseのNPCアイルーである魚屋のカジカは
主人公であるカムラの里ハンターに対して、
「(プレイヤー名)も服なんて着ないほうがいいニャよ。
すぐ川に飛び込めないニャ。
服を着たままで泳ぐと危ないのニャよ?
命は大事にしたほうがいいニャ。」
…とアドバイスしてくれている。
モガの村のハンター達の水泳技術が特殊過ぎるだけなのかもしれない…。
- ちなみに水泳に関してMHRiseのNPCアイルーである魚屋のカジカは
- ただ、陸上生物である人間が、水中で水生生物と同等に立ち回れてもそれはそれで不自然な話であり、
水中戦を行うモンスター 
水中戦が可能なフィールド 
余談 
- MHP3では容量の問題等から水中戦はカットされていた。
それ故、ラギアクルスやチャナガブル、ナバルデウスなどは登場しない。- 因みに、あるインタビューにおいて辻本プロデューサーは、
「MHP3の水中戦カットは、様々な検証やPシリーズの方向性等が理由で、かなり早い段階から決定していた」
と語っていた。
- 因みに、あるインタビューにおいて辻本プロデューサーは、
- 現状、MH4以降の作品でも水中戦がオミットされた状態が続いているが、
その代わりに地形の高低差を利用した戦闘が行えるようになっており、
これは水中戦で取り入れられた「三次元的な戦闘」の流れを汲んでいるとも考えられる。- 一方、水中戦カットの関係でリストラされてきたラギアクルスが
MHXで復活を果たし、陸上戦で大きなテコ入れがなされている。
- 一方、水中戦カットの関係でリストラされてきたラギアクルスが
- MHWorldでは水中を移動する場面が存在するが、あくまでもイベント演出のようなもので、
ハンターを任意で操作できる訳ではない。
しかし本作の一コンセプトである、
「自然界の地形を適応・駆使してのアクション」を体現したワンシーンであるといえる。
また、ラギアクルスが開発中のプロトタイプでは作成されており、水中戦要素が考慮されていた可能性がある。
- 海外のプレイヤー達からは水中戦のオミットを残念がる声が各所で見られ、
国内にも水中戦の復活を望むプレイヤーは多い。
世界(リアリティ)の拡張を象徴する水中戦が一定の好評を得ていた事が窺える。
- 様々な理由でトライ系列を未プレイのプレイヤー層も一定数存在するし、
トライ系列が発売されたハードも第一線を退いてから期間を経てプレイの機会が失われていく中、
水中戦をやってみたいから復活を望んでいるというプレイヤーも少なくないようだ。
- ハンターの武器はいくら精密機械だろうと中に水が入り込んで不具合を起こすような様子は一切見られず、
なんなら水中で笛を吹くことすらできる。
もっと言えばどれだけ水耐性が低い防具でも(水ブレスでも食らえば話は別だが)水中では問題なく活動することができる。
こんな超高性能の装備を製造してしまう工房の技術力には目を見張るものがある。
- 現時点では水中で気絶する事はあっても眠る事は無い。
しかし、気絶にも言える事だが、水中で意識を失って生きていられるのだろうか?
気絶なら百歩譲って呼吸停止状態も有り得るが、睡眠中は間違いなく呼吸をしているため
すぐに口や鼻に水が入って飛び起きそうだが…。- ただしいわゆる昏睡状態になっていると、水が体内に入っても反応を起こさない。
風呂で眠って溺死する、というのは概ねこのパターンであると言われている。
まぁ、仮に昏睡だったとしたら溺れてしまうだけなので、結局何で生きていられるんだという話にはなるが…。
しかし後年の作品では水棲でありながら睡眠属性を扱うイソネミクニも登場しており、
将来水中戦が復活する際にモンスター側も水中で睡眠属性を扱う様になるのかもしれない。 - ただしいわゆる昏睡状態になっていると、水が体内に入っても反応を起こさない。
関連項目 
シリーズ/モンスターハンター3
シリーズ/モンスターハンター3G
アクション/水流
スキル/泳ぎ
スキル/水流
スキル/酸素
スキル/水の心
アイテム/イキツギ藻
アイテム/酸素玉
アイテム/増息薬
アイテム/水中弾