MH3(G)に登場する戦闘システム。読んで字の如く、水中で行う戦闘のこと。
目次
概要
- 一部フィールドに存在する、深い水場に飛び込む事で行える新たなスタイルの戦闘。
水中では攻撃や回避、移動動作までもが完全に別のモーションに切り替わり、
前後左右の他に上下の概念も加わるなど、三次元的な動きの狩猟が可能となるシステムである。
それまではモンスターでもガノトトスしか水中に入れなかったことを考えると、物凄い進歩である。- 水中戦ができる水場に近づくと、ハンターが水に飛び込むモーションを取り、
シームレスに水中戦へ移行する。ボタンなどを押す必要は無い。
水中から地上に戻る際も同様に、水面近くまで上がって陸に近づけば良い。
- 水中戦ができる水場に近づくと、ハンターが水に飛び込むモーションを取り、
- 水中戦の存在するMH3(G)にはコックピット左端に「酸素ゲージ」があり、
水中にいる間はそのゲージが減少していき、尽きれば体力が減少していく。
消費した酸素は増息薬、酸素玉、イキツギ藻などの酸素ゲージ関連アイテムを使用、
もしくは水面に顔を出したり水底から(または古代のお面から)湧き上がる泡に触れることによって回復する。- 酸素ゲージの消費はそこまで激しいものではなく、デフォルトの酸素ゲージ100で約7分息継ぎなしで活動できる。
長すぎる
更に水中戦独自のスキル「酸素無限」が発動すれば、酸素を補給する必要が無くなる*1。
まさにモンスター(な)ハンター- 酸素ゲージが25以下になるとゲージに赤い円が発生し、アラートが鳴り始める。
0になるまでの時間は100秒強。0になるとアラートの速度が上がり、体力が秒間2ずつ減少する。
水中での待機モーションも首元に手を当ててもがき苦しむようなものに変わる。
- 酸素ゲージが25以下になるとゲージに赤い円が発生し、アラートが鳴り始める。
- 大型モンスターを追い回していると意図せずに泡に突っ込んで回復していることもあるため、
よほど何かない限り実は酸素ゲージがなくなることはほとんどない。
特にスキルをつけなくても通過するだけなら海底遺跡のエリア二個分ぐらいでも余裕なので
意識的にお世話になる機会はあまりないかもしれない。
また、スタミナや攻撃、回避等との相互関係もない。
- 酸素ゲージの消費はそこまで激しいものではなく、デフォルトの酸素ゲージ100で約7分息継ぎなしで活動できる。
- 水中ではモンスター、ハンター共にモーションが大きく変化する。
また、水中にはハンターにも上下の概念があるため、三次元的な動きを強要される。
高台レベルの話ではないため序盤でロアルドロスなどが水中に逃げたら
逆にチャンスと思って積極的に追撃し、早いうちに水中の動きになれることをお勧めする。
水中でもハンターの基本は変わらない。当然攻撃は出来るし採取も採掘もリロードも可能。
また、シビレ罠をも設置できるため、捕獲も可能。
回復アイテムに関しても砥石の使用に薬草や携帯食料など固形物の摂取はおろか、
ビン入りの飲料を飲むことだって出来る。
にもかかわらずこんがり肉のようにがつがつ食べるアイテムが使用できないのは、
さすがに水中で肉を取り出してがっつくなどできないからであろう。
口に水が大量に入ってえらいことになりそうだ。- 当然投擲するアイテムも使えるが、地上とは放物線の描く軌道が違うので注意。
ペイントボールを外す位ならまだいいが、あらぬ方向へ捕獲用麻酔玉をぶん投げ、
シビレ罠から逃げられるともうやりきれない。
投擲系のアイテムは出来る限り相手に密着して使うことをおすすめする。 - なお、投擲物以外にも通常と異なる放物線を描くアイテムも存在する。
決戦兵器の水中用バリスタ弾は空気中と違い落下せずに直進し、
打上げタル爆弾は魚雷の如くハンターの真正面へ向かって発射される。打ち上げとは。
知らずに使うと大外ししかねないので注意しよう。 - シビレ罠が使えるのは上述の通りだが、一方の落とし穴は水中では使用できない。
そもそも海底などに仕掛けても浮力が存在する以上は効果がほぼないと思われるので、
使えなくても仕方ないだろう。
- 当然投擲するアイテムも使えるが、地上とは放物線の描く軌道が違うので注意。
- 水中で優位な武器種はランス、慣れないと劣勢を強いられるのはボウガン、最悪なのは片手剣とされている。
水中では機動力が大幅にダウンするため、太刀の移動斬りや回避動作で補わないと回避しづらい。
完全に機動力を得るには武器をしまわなければならず、その分手間と隙が生まれる。
スイマーで幾らか機動力を上げられるが完全に上げるには回避距離UPがほしいところ。
全ての武器に言えることだが、回避性能があると少しは楽になる。余裕があれば是非。- ランスは元々歩きでの移動が遅いため機動力の低下が気にならず、
緊急回避が使えないという水中のデメリットも堅牢なガードで補えるため安全性もピカイチと、
これ以上ないほど水中戦と相性が良い。
また、MH3Gで水中戦に参入したガンランスも高いガード性能を持っている他、
踏み込み突き上げが地上での鈍重さを覆すような機動性を手に入れており、
ランスと並ぶ水中戦の最適解と言われることも。 - ボウガンは水平に加え垂直方向へのエイムも要求されるため、運用難度は高くなっている。
機動力の低下も被弾率を抑えたいガンナーにとっては大きく響く。
ただしMH3Gに関して言えば、水中でLV3通常弾が物凄い勢いで跳弾するため、高い火力が実現できる。
特に体躯の大きい相手には途轍もないヒット数が期待できるので、あえてボウガンの運用がなされることも。
その場合は回避の難しさを補うために、リミッター解除しシールドを取り付けたヘビィボウガンが使われることが多い。 - 片手剣は本来の売りだったフットワークの軽さが奪われただけでなく、
攻撃動作が遅くなったりコンボが短縮されていたりと謎の仕様変更が多く重なっており、
悪い意味で地上とはまるで別物の武器に仕上げられている。
その結果として元々のリーチの短さが目立つ形となってしまい、水中戦との相性は最悪であるとの評が多い。
しかしアイテムを自由に使える、緊急時にはガードを張れるといった長所は残っており、
難度こそ高いが決して戦えない武器ではない。
- ランスは元々歩きでの移動が遅いため機動力の低下が気にならず、
- 水中で武器を使用する際は前(あるいは後)、左右に加え、上下への回避行動もとることができる。
前にキーを入れると上回避、後ろに入れると下回避。本来の前(あるいは後)回避はスティックを倒さず回避ボタンで使用できる。
ただこの上下への回避行動は本来の回避と仕様が異なっているようで、水平回避からは攻撃につなげられるが
上下回避からはつなげられない武器種が存在する*2。
また上下回避は左右回避と同じくキャンセル行動であり単独で上下回避を使用することはできない。- 回避ボタンを押しっぱなしにして前か後ろを入力することで垂直方向へ移動することができる。
この垂直移動は納刀時・抜刀時問わず可能。
水中のモンスターが上下軸を合わせに来るのは水中戦の難しさを緩和する目的もあるが
そもそも上下軸をずらされると攻撃が当たらないからでもある。
そのため、落ち着いて垂直移動を使用すれば一部の攻撃を簡単に回避することができる。
ガノトトス亜種の水平なぎ払い水流ブレスなどはその好例で、
ラギアクルスのショルダータックルも下に移動することでかなり避けやすくなる。
一見対処が難しく見える攻撃も垂直移動を使えば新たな解決策を見出せるかもしれない。- この垂直移動への移行には回避行動同様にスタミナを一定量消費し、垂直移動中のダッシュはできない。
また、上下回避はハンターの向いている方向に対して垂直方向の移動であるが
こちらはハンターの向いている方向に関係ない垂直移動になる点に注意。
要はハンターがどこを向いていようと水面あるいは水底への最短ルートを取るように移動するということである。
- この垂直移動への移行には回避行動同様にスタミナを一定量消費し、垂直移動中のダッシュはできない。
- 回避ボタンを押しっぱなしにして前か後ろを入力することで垂直方向へ移動することができる。
- 機動力の大幅な低下、上下の概念の追加、ダッシュの出始めがアイテム・抜刀などの操作を受け付けない
(Rボタンを押して動く癖があると抜刀すらできない)、緊急回避ができない*3など、
水中戦に苦手意識を持つハンターは少なくない。
上下の概念については、ある程度は敵自体がこちらに合わせてくれるのでまだ良いが、
機動力低下と抜刀攻撃の不備は、武器種次第ではかなり厳しいものがある。
だが物語が進むにつれ、水中戦の頻度は増えていく。特にMH3Gではボスの多くが水中戦である。
武器によって水中での操作がしやすいものとしにくいもので大きく格差があったり、
三次元的な戦闘となる関係でカメラワークが大きく変わり距離感がつかみづらいことが賛否を呼んだ。- ただ、陸上生物である人間が、水中で水生生物と同等に立ち回れてもそれはそれで不自然な話であり、
世界観の点でいえば、彼らのホームグラウンドにこちらから飛び込んでいくのだから、
多少自由が利かない位が自然といえばその通りである。
武器種の格差が生じる点も、人間本来の動きができない環境で使用する以上、
(ゲーム的にはともかく)考えようによっては納得の仕様ともいえる。
そして大抵の作品のハンターが水中へ追いかけていくのではなく、
音爆弾や釣りカエルでこちらに地の利がある地上に引きずり出す選択をすることにも納得がいく。 - そもそもハンターは基本的にアイテムや武具によって軽く数十キロは超えるであろう重装備である。
繰り返すが普通の人間は陸上生活に適応しているため、衣服無しの裸であっても
水中の行動に特化している水生生物のように水中を素早く自由に泳ぐ訳では無いが、
陸地ほどの機動力は出せないとはいえ溺れる事なく何十分も動き回っている時点で常人以上と言えるだろう。- ちなみに水泳に関してMHRiseのNPCアイルーである魚屋のカジカは
主人公であるカムラの里ハンターに対して、
…とアドバイスしてくれている。(プレイヤー名)も服なんて着ないほうがいいニャよ。
すぐ川に飛び込めないニャ。
服を着たままで泳ぐと危ないのニャよ?
命は大事にしたほうがいいニャ。
モガの村のハンター達の水泳技術が特殊過ぎるだけなのかもしれない…。
- ちなみに水泳に関してMHRiseのNPCアイルーである魚屋のカジカは
- ただ、陸上生物である人間が、水中で水生生物と同等に立ち回れてもそれはそれで不自然な話であり、
水中戦を行うモンスター
水中戦が可能なフィールド
類似要素
- 水中戦そのものはMH3Gを最後に登場していないが、水中に関連するアクションは後の作品にも存在する。
水中探索
- MHWorldより追加された、特定のエリアで水中に潜って移動するフィールドギミック。
探索向けの非戦闘エリアに配置されている。
泳いでいる間は決められたルートを自動で移動するものになっており、自由に泳ぎ回れる訳ではない。- 陸に上がると、ハンターの装備が水浸しになるという細かな描写もある。
- 続くMHWildsではMHWorldのそれから更に自由度が増し、来たルートを戻ることが可能になったうえ、
水中を泳ぎながらフックスリンガーを用いて採取をしたり、
捕獲用ネットで遊泳する魚を捕えるといった行動が可能になった。
ナガレツボボヤ、グラスウィードといった水中でのみ採取可能なアイテムも存在する。
水中探索が可能なフィールド
水上アクション
- MHW(:I)及びMHR(:S)では、ジュラトドスやガライーバといった水棲モンスターが泥沼を利用する事で、
持ち前の遊泳能力を活かした戦闘能力を発揮出来る様になっており、
泥沼上では所謂水棲モンスターとの「水上戦」を展開する事が出来る。
MHW(:I)では深い水場で移動速度が低下する厄介な仕様もあったが、MHRiseからは削除されている。
なおハンターやモンスターは泥沼上を歩き回っても沈没しないお約束仕様となっている- 因みにMHWorld開発段階において、水場を活かしたフィールドギミックでラギアクルスを参戦させる予定があり、
本種が水場に於ける運動能力を活かした戦闘を生み出す為に作られた旨がインタビューにて語られている。
- 因みにMHWorld開発段階において、水場を活かしたフィールドギミックでラギアクルスを参戦させる予定があり、
- MHSTシリーズにはライドアクションとして水上移動があり、ラギアクルスなどのオトモンに乗って泳ぐことができる。
MHST1では泳いでいるモンスターもおりエンカウントすることもできるが、何故か戦闘時には陸に上がる。
なおMHST2では泳いでいるモンスターはいなくなった。- ちなみにMHST2の主人公はカナヅチで泳ぐことができない。
- Tencent Games傘下のモバイルゲーム開発スタジオTiMi Studio Groupが
カプコンと共同開発するスマートフォンアプリ「モンスターハンターアウトランダーズ」では、
2024年11月13日に公開されたプロモーション映像にてまさかのハンターが水面を泳ぐアクションを披露した。
水上アクションの一種か、或いは遊泳しながらの戦闘なのか、続報が無いため詳細は不明。
現段階では続報を待たれるばかりだが、リアルタイム操作の自由遊泳移動の存在は目を見張るものがある。
特殊水中戦
- MHWildsのタイトルアップデート第二弾より実装された、ラギアクルス戦専用の特殊な水中戦。
8年振りのメインシリーズ復帰となる大海の王者だが、再び水中で渡り合える様になったことに
シリーズファンから歓喜の声が上がっている。- ゲーム内における水中での狩猟は、MHシリーズ全体で見てもMH3G以来14年振りであり、
前述のアウトランダーズの正式サービス開始に先駆ける形で、水中での狩猟が復活した。
さらに、同作発売前にGamescon 2024での公式配信やそれ以前のインタビューでは
「水中戦(Underwater Combat)は無い」と明言されていたが、
それを一転させた出来事となっている。
- ゲーム内における水中での狩猟は、MHシリーズ全体で見てもMH3G以来14年振りであり、
- ラギアクルスを緋の森エリア19*4の水中へ追い込むと水中戦の戦闘フラグが発生し、
水中フィールドへの進路が解放される。
後を追って飛び込むと、MH3(G)の操作感でハンターを自由に泳がせることができる。
なお、水中戦フラグが発生していない場合は水中フィールドへ赴けないので注意。- ちなみにこの水中戦移行時のラギアクルスはエリア移動同様に無敵化しており、
スリンガー閃光弾どころか罠、弱点集中攻撃とドライブインパクトさえも効かずに水の中へ飛び込む。 - 「水中戦以外で水中フィールドへ赴けない」という仕様は、
言い換えると初見では何の説明もないままぶっつけ本番で舞台に放り込まれるということでもある。
これを緩和するため、開発中はチュートリアルを兼ねてもっと段取りを踏ませる行動パターンが組まれていたようだが、
ディレクター徳田氏のちゃぶ台返しで製品版の仕様となったことがNHK配信の『ゲームゲノム』で明かされた。
変更の意図としては、曰く「手加減してる感がしてしまう」「昔のラギアの怖さを再現したい」とのこと。
何の経験もないまま相対するのは狩猟というよりキモ納品の怖さではなかろうか
- ちなみにこの水中戦移行時のラギアクルスはエリア移動同様に無敵化しており、
- 水中で行うことができるアクションは以下の通り。
- ハンターの全周囲移動、浮上、潜降、回避
- フックスリンガー射出
- スリンガー弾、捕獲用ネット射出
- フックスリンガーでモンスターにしがみつき→ナイフ攻撃&武器攻撃→フィニッシュ
- 回復薬等一部アイテムの使用
従来の水中戦を一部簡略化させた仕様になっている。
また、それに付随する形で乗り攻防の水中版を複数回連続で行える。
感覚としてはMHW:Iのクラッチクローに近いか。- ハンターの移動だが、MH3(G)の操作方法とは異なる点がある。
浮上がR2、潜降がR1に割り当てられており、ハンターが動いている最中でも即座に上下移動が可能になっている。 - 因みに、力尽きるアクションもMH3(G)と同じである。
- 水中での武器攻撃は概ねクラッチ武器攻撃のモーションが使用されているが、
ハンマーやチャージアックス等の武器種は本作での乗りフィニッシュのモーションになっている。
これらの武器種のクラッチ武器攻撃は一度飛び上がるような動きを行うため、水中で行うと不自然になってしまうからだろう。
- この特殊水中戦ではラギアクルスを討伐する事はできず、特定の大技を阻止するイベントとしての役割が強い。
ラギアクルスに一定以上のダメージを与えると地上へ戻り、鋭利な岩の傍でフィニッシュした場合ラギアクルスが大ダウン状態になる。
逆に、水中戦に手間取るとラギアクルスが大技を発動し、ハンターが手痛いダメージを受けて地上に戻される*5。
いずれのパターンであれ、ラギアクルスとハンターの両方が強制的かつ同時に地上へ戻る事となる。
一応ハンターだけが任意のタイミングで地上に戻ることも出来るが、その場合ラギアクルスは水中から出てこない。
このシステムの都合上、MH3時代の水中の仕様である「酸素」の要素はオミットされている。- なお、大技発動後は周囲にいた魚が感電死して浮き上がっている。
大漁と言いたいところだが、捕獲ネットで捕獲出来ないし、すぐ沈んで消えるので演出の一部である。 - オトモアイルーは付いてこない一方、サポートハンターは当然と言わんばかりに水中へ飛び込む。
泳ぎの練度はファビウス含めプレイヤーたる鳥の隊ハンターと同等で、
あらゆる環境に対する調査隊メンバーの適応能力の高さが窺える。
- なお、大技発動後は周囲にいた魚が感電死して浮き上がっている。
- MH3を懐古するダイナミックな演出ながら、アレンジを加えて懐かしさと新鮮味を提供した一方、
『出来ることは限られているので、流石に狩猟する度に強制されると飽きる』『戦闘が長引いて周回しにくい』
といった意見もあり、賛否は分かれている。
また、剣士とガンナーでアクション面の差がないにもかかわらず、
被ダメージは普段通りガンナーの方が大きいため、水中戦時のみ被ダメージを共通にする措置が欲しかったと言う意見も。
好みが割れるあたりも当時の水中戦と同様である。
余談
- ハンターの武器はいくら精密機械だろうと中に水が入り込んで不具合を起こすような様子は一切見られず、
なんなら水中で笛を吹くことすらできる。
もっと言えばどれだけ水耐性が低い防具でも(水ブレスでも食らえば話は別だが)水中では問題なく活動することができる。
水や泥で動作不良を起こすようではハンターの仕事場では使い物にならないと言えばそれまでだが、
こんな超高性能の装備を製造してしまう工房の技術力には目を見張るものがある。
- 現時点では水中で気絶する事はあっても眠る事は無い。
しかし、気絶にも言える事だが、水中で意識を失って生きていられるのだろうか?
気絶なら呼吸停止状態も有り得るが、睡眠中は間違いなく呼吸をしているため
すぐに口や鼻に水が入って飛び起きそうだが…。- ただしいわゆる昏睡状態になっていると、水が体内に入っても反応を起こさない。
風呂で眠って溺死する、というのは概ねこのパターンであると言われている。
もちろん仮に昏睡だったとしたら溺れてしまうだけなので、結局何で生きていられるんだという話にはなるが…。
飛び出し噛み付きから睡眠属性がオミットされていた。
しかし後年の作品では水棲でありながら睡眠ブレスを扱うイソネミクニも登場しており、
将来水中戦が復活する際にモンスター側も水中で睡眠属性を扱う様になる…のかもしれない。 - ただしいわゆる昏睡状態になっていると、水が体内に入っても反応を起こさない。
- 水中で泡を吸い込んで回復するというのは他のゲームでも良く見る仕様であるが、
浮力によって早く水上へと浮き上がる泡へ瞬時に口を付け、気泡内の空気だけを吸い尽くす
というのは何気にとんでもない事で、
仮に現実で行えば、水ごと吸って溺れてしまうのが関の山と考えると、フィクションとはいえ凄まじい事である。- ついでに、あまり突っ込まれることはないが、海底から立ち上る気泡も
空気っぽいからといって必ずしも吸って大丈夫な気体とは限らない。
下手をすれば危険なガスの可能性もあり、仮に酸素が出ているとしても“酸素だけ”では逆に身体にとっては毒である。
実際に現実でも、火山活動の影響で海底から高濃度の二酸化炭素が噴出する場所があったりする。
当然、こんなものを吸えば窒息待ったなしである。
水の底から都合良く理想的な混合比率の空気が出ているというのも、よくよく考えれば不思議なことである。
- ついでに、あまり突っ込まれることはないが、海底から立ち上る気泡も
水中戦実装の背景と考察
- 水中戦はMH3というタイトルを象徴するシステムの1つとして知られている。
というのもMHWildsの特殊なものを除きMH3とMH3G以外の作品には水中戦がないためである。
一応MH3の流れを汲むMHP3でも水中戦は導入されておらず、
それ故、ラギアクルスやチャナガブル、ナバルデウスなどは登場しない。
MHP3はそもそもMH3の移植作ではない
(MHP2がMH2の移植作ではないのと同じ理屈ではある)のだが、
ハードの違いなどが理由として推察されていた。- あるインタビューにおいて辻本プロデューサーは、
「MHP3の水中戦カットは、様々な検証やPシリーズの方向性等が理由で、かなり早い段階から決定していた」
と語っていた。
また、メインシリーズの各作品については作品ごとに明確なコンセプトが設けられており、
その開発コンセプトが本当に正しいのか?良いのか?を再確認する為に超大型拡張コンテンツ(G級)を展開している、
という方向性があることを辻本氏が言及している。
何時からその方針であるかは定かではないものの、
水中戦については単なるアクション体験を超える明確な「作品全体に係るコンセプト」であるのは疑いようもなく、
水中というか「海」が再びフィーチャーされるコンセプトのシリーズが出てこないことには、
ゲーム性全般に影響する水中戦を復活させるというのは難しいのかもしれない。 - 更に補足すると、多くの作品で水中戦そのものが日の目を見ないのには、歴とした技術的な理由が存在する。
モンハンのプロデューサーを務めた事がある元カプコンの小嶋氏は、
水中戦について「地上戦があるゲームだと別ゲームをもう一つ作るのと同じ」と語っており、
特に地上のアクションも力が入れられている現代の作品では猶更大変だろうと予想している。
単純に費用対効果に見合わないと考えられているのかもしれない。
同様の理由から、ハンターは勿論水棲以外の全モンスターが
深い水場の水面上を移動する際に泳ぐモーションを個別に用意するのも難しいと思われる。- 後に特殊な形で復活した際には水中での抜刀が不可能になっている辺りにも、このような事情が大きいと考えられる。
- また、水中戦が行えるモンスター自体が限定された種になるため、
完全新規モンスターを多く出さない限りMH3Gからの差別化が難しいという葛藤も考えられる。
もっとも明確に水中(戦)をコンセプトに据えるタイトルであれば、
新規モンスターを多数出せるのは過去の例からも明白であり、
結局のところ「水中戦が出来るフィールドが登場(復活)する」程度では理由が弱いが、
本腰を入れるなら話は別、というところだろう。- ただし、ファンの心配事としては水中戦を仮に復活させても、
次にコンセプトが変わって再び水中戦がオミットされたら、
それらに適合した新規・復活モンスター再登場の機会も失われてしまうというものもある。
後述するが水中戦オミットによって復活の道筋が断たれているモンスターもいるのだ。
- ただし、ファンの心配事としては水中戦を仮に復活させても、
- ついでに、水中戦がオミットされた後に登場した操虫棍とチャージアックスの続投についても憂慮する声が上がっている。
兄弟武器とも言えるスラッシュアックスが既に水中へと適応済みのチャージアックスはともかく、
猟虫という生物を従え、空中に飛び上がれることをコンセプトとした操虫棍を
水中戦に適応できるのかと疑問視する意見は多い。
一応現実世界でもヤゴなどの水中での活動をする虫は存在しているため、
別途水中用の猟虫を設ける等の対応は考えられなくはないが、
いずれにせよ操虫棍での水中戦には、大掛かりな仕様変更をしなければならないと思われる。 - また、水中戦が存在するMH3(G)ではオトモアイルーが参戦しておらず、
代わりにチャチャとカヤンバがオトモの役を担っている。
ネコ故に水は苦手、という事なのかMHWorldでも深い水場でオトモアイルーはボートに乗って移動する仕様となっており
MHWildsで特殊水中戦が復活した際もオトモアイルーは水中に随行する事が不可能となっている。
- あるインタビューにおいて辻本プロデューサーは、
- MH4発売時には海外のプレイヤー達からは水中戦のオミットを残念がる声が各所で見られ、
国内にも水中戦の復活を望むプレイヤーは多い。
二度と来るなと言うツンデレハンターもそこそこいるが。
その為新作発表時には高確率で「水中戦の復活があるのか」について論議になるほど。
遊びやすさはともかく、世界(リアリティ)の拡張を象徴する水中戦が一定の好評を得ていた事が窺える。- MH3が遊べるWiiは2013年10月に製造終了、
3GがHD環境で遊べるWii Uは2023年5月に修理部品が在庫限りとなり、
ニンテンドー3DSについても2020年9月に製造終了している。
このため様々な理由でトライ系列を未プレイのプレイヤー層も一定数存在するし、
トライ系列が発売されたハードも第一線を退いてから期間を経てプレイの機会が失われていく中、
水中戦をやってみたいから復活を望んでいるというプレイヤーも少なくないようだ。 - また、MH4以降に登場したモンスターの中で水中をテリトリーとする者も続々増えてきており、
ザボアザギル、ガララアジャラ亜種、オストガロア、
ジュラトドス、ヨツミワドウ、イソネミクニなど
(派生作品を含むならアノルパティスやケセルベルも)、
そこそこの数のモンスターが候補に挙げられる。
かつてのガノトトスのように水中戦に対応した復活モンスターとして登場したならば、
今までとは一味違った戦い方を楽しめるかもしれない。
新たにコンセプトを据えて水中戦が復活したとしてもトライ系列のそれとは大きく様変わりする可能性は高いが、
何にせよ今後の展開に期待したいところではある。 - MH3が遊べるWiiは2013年10月に製造終了、
- 水中戦に対応しているモンスターの内、水中戦が無い時代から居るガノトトス、
陸上でも行動可能なロアルドロスとラギアクルス(通常種のみ)については、
MHXシリーズ(3種すべて)とMHRise(ロアルドロスのみ)で復活参戦している。- ラギアクルスについてはMH3の看板モンスターということもあって、
復活を期待するファンも非常に多い。
ただしこちらはMHXで復活した際には大海の王者という二つ名が飾りのような地上戦特化仕様にされ、
MHWorld以後はそれ以前の問題として『地面に接している面が多いが為に発生する処理が多くなってしまう』
という技術的問題もあってなかなか復活は叶わなかった。
水中戦で真価を発揮するというコンセプトであることは開発陣も承知しているが、
それでも(陸上特化になったとしても)毎回復活させられないか頑張ってはいる*6状況であった。
前述の通り、MHWildsにて漸く再登場となった際には、
基本的には陸上戦で進行しつつも新しい形で特殊水中戦が取り入れられた形となる。
- 水中でしか登場しないラギアクルス希少種とナバルデウスに至っては、
メインシリーズでの参戦は水中戦の復活にかかっているという状況になっている。
派生作品にまで目を向けると前者については陸上に進出する形で参戦しているが。 - チャナガブルについては陸上戦闘が可能であり、派生作品では復活しているが
水中戦が無い為チャナガブルの十八番である海藻への擬態や吸引といった
本種特有の水中専用アクションが使えなくなっており、そうした背景も災いしてか
メインシリーズでは今のところチャナガブル復活の気配がない。 - グラン・ミラオスについてはそもそも禁忌のモンスターという別格な存在であり、
その根本コンセプトが「水中戦の要素を活用した黒龍」なので
これまた安易には復活させられないということなのだろうか。
一応地上でも活動可能な上に、上述のMHWildsで特殊な形で水中戦が復活したので
同じく炎ブレスや隕石(みたいな火山弾)を扱えるミラボレアスと上手く差別化させての復活に期待したい。
- ラギアクルスについてはMH3の看板モンスターということもあって、
関連項目
シリーズ/モンスターハンター3
シリーズ/モンスターハンター3G
アクション/水流
スキル/泳ぎ
スキル/酸素
スキル/水の心
アイテム/イキツギ藻
アイテム/酸素玉
アイテム/増息薬
アイテム/水中弾
フィールド/水場