モンスター/ジャギィノス

Last-modified: 2024-07-14 (日) 16:55:58
種族
鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目 狗竜上科 ジャギィ科)
別名
狗竜(くりゅう)
英語表記
Jaggia
危険度
MH3・MHP3・MH3G・MH4・MH4G・MHX・MHXX:★2
登場作品
MH3, MHP3, MH3G, MH4, MH4G, MHX, MHXX, MHRise, MHR:S, MHST, MHST2, MHXR
狩猟地
孤島, 砂原, 渓流, モガの森, 遺跡平原, 地底洞窟, 天空山, 未知の樹海

目次

生態・特徴

狗竜と呼ばれる小型鳥竜種の雌個体。若い雄よりも大型の体格、耳の様に垂れ下がったエリマキが特徴。
その体躯から繰り出される攻撃は雄よりも重く、
ドスジャギィほどではないにしろ、ハンターを体当たりで吹っ飛ばすほどのパワーを持つ。
生命力もジャギィと比べて強いが、俊敏性では劣る。
ジャギィ種は本来なら雄の方が大型に成長するが、
群れの序列上、捕らえた獲物はまずボスのドスジャギィが満足するまで食べ、
その後は雌であるジャギィノス達に優先的に分け与えられる。
手下のジャギィ達は更にその後の食べ残ししか得られない為、
十分に食料を摂取できる雌の方が成長が早く、結果的にジャギィより大型になるのだという。
普段は身体を丸めながら地面に寝そべっている事が多いが、
役割柄縄張りへの侵入者には雄以上に攻撃的になる。
巣の中心部に集まり、巣の防衛と子育てを群れの中での役割としている。
村や集落の近くでジャギィノスの姿がよく目撃されるようになった場合、
かなり近い位置にジャギィ達の巣が作られた可能性が高い。
特殊な毒などは持たないが、恵まれた体格のために小型の肉食モンスターの中では比較的戦闘力が高く、
ジャギィの群れよりも掃討は困難とされる。
代わりに縄張りにさえ近寄らなければ比較的大人しく行動範囲も狭い為、
人里に度々進出してくる雄のジャギィの方の討伐が優先されることも少なくない。
なお、ジャギィにも言える事だが火を極度に恐れる習性を持っており、
たいまつの火を見るだけでも尻込みしてしまう。
その場から撃退するだけなら、たいまつで殴りつけるだけでも
場合によっては巣の防衛を放棄して逃走する事もあるほど有効である。
ただし、たとえ逃げたとしても時間が経てば再び巣に戻ってきてしまうため、
縄張りや群れの規模の縮小には繋がらない。
それ故に討伐クエストにおいてこの方法はあまり意味が無く、当然達成条件には含まれない。

概要

  • MH3から登場する鳥竜種のランポス系モンスター。
    雄と雌で名称が違う小型モンスターは初めてである。
    • ジャギィのだからジャギィノス……なのかもしれない。
      「ジャギィの巣」に「ジャギィノス」なんてオヤジギャグではないことを祈りたい。
    • ちなみに、英語名はJaggia(ジャギア)。
      まんまジャギィの女性名といった感じで、要はリオレイアと同じである。
  • ジャギィよりも体格が大きく、垂れ耳型のエリマキが特徴。
    攻撃パターンは尻尾回転以外ほぼドスジャギィと同じで、
    鳴き声は無いが「ヘェーイ!」と聞こえることに定評のあるショルダータックルも繰り出してくる。
    • 垂れ下がった耳や丸くなって寝そべる姿、どっしりとした体格等の特徴は、
      ラブラドール・レトリバー等の大型犬を彷彿とさせる。
      一方で跳ねる様な機敏な動きを見せるジャギィは小型犬がモチーフといったところだろうか。
  • 鱗に覆われているが胸元にはふさふさの毛が生えており、見た限りはかなりのもふもふである。
    繁殖期のイャンクックの雌のように、これで卵を温めたりするのかもしれない。
    待機時の寝そべった状態も、なんとなく卵を温めているように見えなくもない。
  • ジャギィと違い、今までのちょっとしたドス系並みに大きい。
    雄よりも体力があり、雄が剥ぎ取り1回にもかかわらず雌は剥ぎ取り2回
    小型鳥竜種で2回剥ぎ取れるのはモンハン史上初の快挙である。
    雌は普段、巣やその付近で丸くなって休んでいる。
    しかし、ハンターとジャギィ等が近くで戦い始めると首をもたげ、
    騒ぎが収まるまで警戒してキョロキョロと首を振る。
    なかなか可愛いが、あまり近づきすぎると戦闘態勢に入ってしまう。
    • なお、警戒中に他のジャギィを倒す等して場が静かになると、
      再び何事も無かったかのようにくつろぎはじめる。
      絵的にはなかなか和む光景だが、それで良いのか見張り番よ。
    • 寝そべっていたり警戒していたりすると遠目には結構可愛いのだが、
      顔はいかにも「凶暴そうなトカゲ」といった感じでちょっと怖い。
    • ちなみに上手く近寄れば気付かれずに密着し、そのまま押して動かすことができたりする。
      特に意味は無いが、寝そべったまま無抵抗で押されていく姿はとてもシュール。
      さらに状況次第では、頭を上げたりキョロキョロ警戒していてもずりずりと押せてしまう始末。
      お前は一体何を警戒しているんだ。
      なお、フロギィでも同じことができるが、こちらも特にメリットはない。
  • 剥ぎ取れる素材はジャギィと全く同じなので、そちらを参照。
    ただし、確率に違いがあり、一番剥ぎ取りやすい素材は
    ジャギィが鳥竜種の牙なのに対し、こちらは皮系が取れやすい。
    何が欲しいかを考えた上で倒していくといい。
  • 群れでの役割は、巣の防衛と子育てである。
    巣に近寄るものには積極的に攻撃し、獲物はケルビなどを捕食するという。
    雄は身体の小ささ故に単独では魚を捕るのが精一杯なので、
    体格だけでなく身体能力、もしくは知能もジャギィを上回っているのだろう。
  • バギィやフロギィにはこれにあたる個体が存在しない。生態の違いだろうか?
    エサが少ないなら、逆ベルクマンの規則による小型化が考えられるが、
    群れで生活するのなら相応量のエサがなければならないので矛盾している。
    もしかしたらハンターにも行けない安全な巣で子育てに特化しているのかもしれない。
    • 某有名MMORPGの獣人族(○スラ)の男性のように「存在しても登場しない」のかもしれない。
      ○スラの男性の方は後に登場したので、ひょっとするとバギィノスもそのうち登場するかもしれない。
  • 女性用のジャギィフェイクを作ると、このジャギィノスを模したフェイクになる。
    きちんと襟巻きの代わりに耳が付いている他、微妙に違う色合いやシルエットまで再現されている。
    男女で分ければ納得の話だが、中々手が込んでいる。
  • フロギィは完全にジャギィノスと同じモーションを使用している。
    だがなぜか一回しか剥ぎ取ることができず、大きさもジャギィノスより小さい。
    MHXXまではジャギィノスの特権だったものの、MHW(:I)で登場したケストドン♂が、同様に剥ぎ取りが2回になっている。
    とはいえ、雌モンスターではMHR:S現在でも唯一である。

MH3G

  • 何気にMH3Gのエンディングムービー「発見!最高のお面!」のトリを飾るモンスターだったりする。
    彼女らが出演するムービーは現在これとチャチャの初登場シーンのみであり、
    と比べると圧倒的に出番が少ない。
    しかも上記2つは同一のシーンなので実質1つだけ。
    雌だけムービーに関してはちょっと不遇である。
    ただ、雄の場合大体やられる役と化しているので、むしろ出番の少ないほうが幸運なのかもしれない。

MH4G

  • ジャギィ、ドスジャギィと共にMH4(G)にも登場。
    少しわかりにくいが、ファミ通誌上のMH4のTGS試遊版特集において、
    「ドスジャギィ討伐」の紹介写真のうちの1枚にジャギィノスが映っていた。
    …ドスジャギィがいてジャギィノスがいないというのも不思議な話だが。
    • 立体のフィールドに対応するためかかなり視力が良くなっており、
      初めに寝そべっていてもすぐにこちらを発見して近寄ってくるようになった。

MHX(X)

  • MHXにも、と共に続投した。
    古代林にはジャギィが生息しているが、ジャギィノスの姿は見られない。
    • ニャンターで地中に潜って近寄れば全く気付かれないため、
      くつろいだり警戒する様子を今迄以上に簡単に観察できるようになっている。
      待機中は実は寝ていなかったり、定期的に起き上がって場所を変えたりと、
      意外な事実が分かる…かもしれない。
    • 警戒中に背後を気にして振り向くモーションを取らなくなった他、
      くつろいでいる前にいきなり飛び出すなどすると、
      まれに首をもたげたままその場で数回噛み付いてくるという珍しい行動を見ることができる。

MHR(:S)

  • MHRiseにて、ホームグラウンドの砂原、そして雄のジャギィと共に親玉を差し置いて復活。
    なんと鳴き袋が剥ぎ取れるようになり、素材の需要が高まった(これはジャギィも同様)。
    命を奪われる彼女らにとっては悲報だろうが…。
  • ビジュアル面は非常に綺麗になっており、線が細く尖った印象のあるジャギィと異なり
    滑らかな体型と緩やかな目つきに、胸から尾の裏までふさふさの毛が流れている事もあって
    女性らしい印象と犬っぽさが過去作から更に増している。
    またジャギィ同様、暗闇や夜の場合に目がオレンジ色に光るようになっており、なかなか簒奪者じみている。
  • 今作も長はいないので彼女らが巣を守っているのだろうが、
    肝心の巣はラージャンをはじめとした多数のモンスターの睡眠エリアとして使われてしまっているという……。
    因みに、ハンターノートの小型モンスターリストでは最後尾を飾っている。
    今までは序盤の雑魚扱いだったが、この位置だとなんとなく古参の強豪っぽく見えてくる……かもしれない。

MHST

  • MHSTでは雄のジャギィはもちろん、復活したドスジャギィとも一緒に無事に揃って参戦。
    オトモンにはできないが、ナウパカ島全域にわたって生息している。
    小型鳥竜種としては珍しくパワータイプのモンスターなのだが、
    単体で登場した際にはパワー攻撃しか行わないため特にこれと言った問題はないはず。
    • 本領発揮するのはドスジャギィと一緒に登場した場合。
      ドスジャギィの命令を受けるとHPを大回復させる治癒の咆哮を毎ターンドスジャギィに掛けるようになるため、
      ジャギィノスから倒さなければいつまで経っても戦闘が終わらない。
      それだけならまだしも、加えてジャギィまでいたりすると、
      かの高威力で有名な根性タックルが毎ターン襲い来る中での戦いとなり、埒があかなくなる。
      幸い治癒の咆哮はジャギィに掛けることは絶対にないため、
      一家そろって現れた際にはジャギィ→ジャギィノス→ドスジャギィの順に倒すのが望ましい。
      ちなみに、ドスジャギィを先に倒すととんずらですぐに逃げ出す。これはジャギィも同様である。

MHST2

  • 前作に引き続き雄個体たちと揃って続投。今回はアルカラ大陸の各地に生息している。
    相変わらず単体の時はパワー攻撃ばかりのため単体ならスピード系で攻めれば問題ない。
  • しかし今回もドスジャギィと一緒に現れた際は注意したい。
    ドスジャギィは前作と違って「群れ長の指示」を使わなくなったのだが、
    ならば治癒の咆哮を使わないか…と言うとそうではなく、たまにランダムで使用するようになっているのである。
    前作と違ってボス相手に一辺倒と言う訳ではなく、ジャギィに対しても使用することがあるのが厄介。
    相変わらず一族揃って最も打たれ弱いメンバーを集中攻撃する上に、
    ジャギィも根性タックルから若干弱体化されたとはいえ依然危険なマックスタックルを使うため、
    戦闘が長引くほどこちらが不利になりやすい。
    なお、今回はドスジャギィに呼び出されることがあるほか、とんずらで逃げ出すことは無くなっている。

余談

  • とあるトラウマクエストにてメインターゲットに抜擢されるなど、
    剥ぎ取り二回のみならず、多方面で地味に厚遇されている。
    特に、MH3Gではキークエストであり、避けては通れない試練の門番役を司る。
    もっともジャギィノス自体が強くなっている訳では無いため、落ち付いて対処すれば初見でもクリアは簡単。
    なお、MHXでも同一名の同シチュエーションクエストがあるが、そちらはクエスト埋め程度の寄り道。
  • 雄と違って可愛らしい垂れ耳(エリマキ)であることや、仕草がどことなく女性的なことから、
    数ある雌のモンスターの中でも、雌と言われて妙に説得力のあるモンスターだったりする。
    他にも、何かとネタ扱いされるに関連して「1時間ジャギィノス」なる
    ネタが存在したり、ふくよかな体格をしていることから一部のファンから
    肉食竜だけどムチムチとかエロいとか言われていたり。
    雄と比べると少々影の薄い彼女達だが、なんだかんだ言って親しまれているようだ。
  • MHX公式データハンドブック「モンスターの知識書」にて、名前を「ジャギノス」と誤植されてしまっている。
  • 実は、MH4(G)、MHX(X)、MHST(2)で使用されているジャギィノスのアイコンは、
    よく見るとMHP3でのジャギィのアイコンになってしまっていることがわかる。
    MHP2Gのブランゴ、ドドブランゴ取違えミスを彷彿とさせる間違いである。
    • このミスが起きてしまった原因は少々複雑である。
      もともとMH4より前の作品では、ジャギィとジャギィノスのアイコンは
      MH3で使用されたアイコンとMHP3・MH3Gで使用されたアイコンの2タイプが存在していた。
      MH4に移行の際、見た目の異なるアイコンを用いて区別をつけやすくするためか、
      ジャギィは前者のタイプをジャギィノスは後者のタイプを採用したのだが、ここで取違えが生じてしまった。
      というのも、後者のタイプではジャギィとジャギィノスのアイコンはかなり似ており、
      入れ替えられてもそれほど違和感がないのが原因であろう。
    • 明白な違いとして、耳の切れ目がジャギィは斜め、ジャギィノスはなのだが、
      あろうことかMH4では耳の切れ目が斜めのアイコンを見せられ、
      村キークエスト「ジャギィノスの討伐」を命じられる羽目に。
      加えてジャギィノスに比べ色は薄めで肉感もないという、確実にMHP3のジャギィのアイコンに一致する特徴を持っている。
      しかし、そんなことに気づくハンターはほとんどいなかったのか、MH4GでもMHX(X)でも修正されることがなかった。
      MHSTでも修正されず、MHST2では目つきが凶悪に見えるようにアレンジまで加えられたのだが、
      結局最後の最後まで気づかれることなく、モンスターリストにはいつも2タイプのジャギィがいたことになる。
    • ちなみに、MHXRでは、ミスなくMHP3のジャギィノスのアイコンが使用されている。
      MHRiseのアイコンでは、一目でジャギィとジャギィノスの区別がつくようになり、これで一安心である。

関連項目

モンスター/ジャギィ
モンスター/ドスジャギィ
クエスト/ジャギィノスの群れを狩れ

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