世界観/共鳴

Last-modified: 2023-10-31 (火) 09:38:38

モンスターハンターの世界に存在する特殊な能力の1つ。
自分以外の生物などと精神的な部分で干渉し、影響を与えたり受けたりする力とされる。

概要

  • 登場した作品がまだ少なく、詳しい公式設定はあまり語られていないため、
    現在は詳細がよく分かっていない部分が多い。
    以下に、現在出ている情報で明確に共鳴であると書かれているものと、関連が深く疑われる事例を記す。
  • なお現実で言う本来の意味での「共鳴」とは、近くに複数置かれた振動数の等しい物体の1つを振動させると、
    他の物体も空気などを伝った波動を受けて一緒に振動し出したり、音を出したりすることを指す。
    モンハンで言えばガララアジャラの鳴甲を使った咆哮の拡張や、
    アン・イシュワルダが翼から繰り出す『歌』と称される超振動波などがそれに当たるが、
    本項ではそのような一般用語でいう「共鳴」については深くは紹介しない。

MHRise

  • メインシリーズではMHRiseで初めて大々的に扱われた、いわゆる特殊能力のようなもの。
    カムラの里の受付嬢姉妹であるヒノエミノトが先天的に持って生まれたものであり、
    他者への強い共感と同調を不定期かつ無意識に発動するという能力である模様。
    普段は周囲の心を読んだ言動や予言めいた事を口にし、周囲を驚かせる程度だが、
    同じ能力を持つ姉妹同士では「お互い考えていることや微細な感情の動きが分かる」、
    「思念を追う事で離れていてもどのあたりにいるかの見当がつく」ほどに深く繋がれるという。
    この姉妹以外には共鳴能力を持つ者は確認ができないため、
    竜人族という種族やカムラの里という土地柄が生んだ特殊な力と言う訳ではないようだ。
    • 長らく上記のような「不可思議な能力」の範疇に収まる状態だったが、
      MHRise作中に姉のヒノエがイブシマキヒコとの共鳴を起こすと言う出来事が発生する。
      当然ながらモンスター、それも古龍との共鳴など前代未聞であったため、
      この事件が起きた際には里に衝撃が走っていた。
      その後やや遅れて、妹のミノトも対であるナルハタタヒメとの共鳴を起こしている。
      どちらの例も姉妹の目は共鳴を起こした古龍を象徴する瞳の色に変化し、
      古龍の思考を代弁するような言動を取った後に、一時的な体調不良に見舞われている。
    • なお、ヒノエがイブシマキヒコと共鳴を起こしている間、
      ミノトは古龍と共鳴することができず苦しむ姉をただ見ているしか出来なかったため、
      この事が彼女のコンプレックスの一因となっていたようだ。
      そのため、能力が発現するなり異常事態にもかかわらず大喜びし、ヒノエ含めた周囲に引かれていた。
    • 里の住人には周知の能力である(つまり主人公も設定上は知っている)ためか、
      ヒノエが持つ共鳴能力の説明はイブシマキヒコのイベントが発生してから行われる。
      このため、アヤメに「共鳴ってのは何?」と訊かれて「こっちが知りたい」と感じたプレイヤーも多い。
  • MHR:Sではストーリー中で竜人族の研究員であるバハリがこの単語を口にするほか、
    それを聞いていた王国騎士フィオレーネも現象のあらましは理解しているような反応だった。
    上記はカムラの里とモンスター調査において連携を取っている観測拠点エルガドでのやりとりとはいえ、
    本現象についての認知も里の外まで広まりつつあるようだ。

MHST

  • 派生作品であるMHSTにおいても「共鳴」というキーワードが登場している。
    こちらではライダーが身に着けている絆石と呼ばれるものが
    オトモンと絆を結ぶ上で非常に重要な働きをしているのだが、
    絆石はそれを持つライダーやそのオトモンの心の状態に共鳴し、色合いが変化するという性質を持つ。
    • 一方でその逆に、絆石の方から付近の生物に共鳴を起こし、心身に影響を与えてしまうこともある。
      よほど大きな絆石でなければこのようなことは起こり得ないのだが、
      世界中に点在するとされる絆原石と呼ばれる巨大な絆石の塊に関しては、その大きさゆえに
      エネルギーの規模も非常に大きく、絆原石がある地域一帯に影響をもたらしてしまうことになる。
      悪意に汚染された絆原石のすぐそばにいるモンスターは至近距離で影響を受けることになるため、
      場合によっては絆原石と直接共鳴を起こしてしまう。
      たとえ深い絆で結ばれたライダーとオトモンがこのようなモンスターと対峙していたとしても、
      共鳴を目の前で起こされたら、その絆の力を一時的に弱まらせてしまうことは避けられないだろう。
  • 「共鳴」という言葉こそ使われていないが、アニメの44話にてゲーム版とは異なるオリジナルの展開として
    ナビルーキリンの間でRiseの共鳴と類似するような現象が先駆けて描写されている。
    この時はキリンの雷撃により気絶して意識が無い状態のナビルーにキリンの精神が憑依したような状態となり
    リュートに対し人間の言葉で自身の意思を伝えるという、Riseでの共鳴現象と非常に似通ったものであった。
    古龍と竜人族の組合せではないパターンでもある為、共鳴が発生する条件を考える上で貴重な事例かもしれない。*1

余談

  • MHRiseでの共鳴という用語の登場より遡ること13年。
    MHP2Gのイベントクエスト「白光」の依頼文が、この共鳴が関係しているのではないかと思わせる内容で書かれていた。
    その内容とは、依頼主の白いドレスの少女がまるで祖龍の意思を代弁しているかのような発言をしているというもの。
    MHRise発売前までは、この白いドレスの少女の正体そのものが祖龍であり、
    人間に姿を変えてハンターの目の前に現れて塔へといざなった…という今思うとかなり突飛な説が主流だったが、
    MHRiseで「共鳴」と言う新たな世界観設定がはっきりと登場したことで、
    この事例に関しても共鳴によるものであると考えた方がまだ現実的である、との考察が主流になってきている。
    とはいえ、公式からこの辺りの設定が語られたわけではないため、今のところはいずれも憶測に過ぎない。
    • 同様の考察がされている依頼主にMH3Gの「古代の衣装を着た少女」「古代の衣装を着た青年」がいる。
      こちらはそれぞれテスカト種のだと予想されているが、勿論推測の域を出ない話である事に注意。
    • また、同じく禁忌のモンスター絡みの依頼をよく出してくる赤衣の男についても共鳴との関連が疑われているが、
      こちらはそれ以外にも様々なモンスターのクエストの依頼主であるため、白いドレスの少女と比べ説としては弱いか。
  • MHFにおいて開催されたイベント 「黄昏にたゆたう詠唱曲」では、
    各地で荒ぶる大型古龍の怒りによってメゼポルタの歌姫*2の身に近似の現象が起こったことがある。
    「共鳴」とは呼ばれていないものの、古龍の力に感応して体調不良を起こすという事態は
    後のヒノエとミノトのそれと近い。さすがに龍の気持ちを代弁するようなことはないが。
    作中では原因と目されたG級グァンゾルムの討伐がメゼポルタギルドから依頼されるが、
    グァンゾルムの討伐後も歌姫の異変が戻らないことから同じく活発化していたドス古龍達を退け、
    古龍の素材を用いた宝珠によって龍の怒りを鎮める儀式を行うという物語が語られた。
    • ちなみにクアルセプスの砂漠での二頭同時狩猟クエストの名前が「剛閃!砂漠の共鳴」であり
      このクエスト限定のアクションであるモーションも「共鳴」とされている。

関連項目

モンスター/イブシマキヒコ
モンスター/ナルハタタヒメ
登場人物/ヒノエ
登場人物/ミノト
世界観/絆石


*1 詳細はネタバレにつき省略するが、ナビルーは雷属性と相性が良い体質だった事で上手く共鳴できた可能性がある。
*2 MHFオリジナルキャラクター。MH2で初登場した歌姫とは別人。