MHRiseの拠点となる村。
豊かな水量を湛える大河のほとりにあり、門の外には青々とした木々の並ぶ森が広がっている。
たたら製鉄で生み出す良質な鋼と風光明媚な景観で外部に知られているようだ。
公式設定資料集によれば人口は約150人(うち竜人数名)。
名産はうさ団子、米、炭、焼き栗、傘、お面、顔料など。
英名は"Kamura Village"。
目次
概要
- 初期装備のカムラノ装などから、モチーフは「忍者の里」。
- 過去作に登場した地域との地理的なつながりは不明。
ただ、文化形態などからユクモ村と同じ文化圏であることが見て取れる。- ディレクターの一瀬氏は「なんとなく『MHP3』の近辺の地域だと感じられるようにしている」と言及している。
- たたらの町の異名は伊達ではなく、里で産出される鉄は異国の商人も舌を巻く仕上がりで、
遠国からひそかにその技術を引き抜こうと狙われるほど。
それを裏付けるように里の各地の煙突から常に炎や煙が立ち昇っている。
またそういった伝統からか炎というものを特別視する文化もあるようだ。- ただし、この中で製鉄に用いられているのは里中央のたたら場のみ。
他の場所の煙突は飛竜や鳥竜を避けるためのものであるらしく、
モンスターが嫌う成分の煙を意図的に出しているとのこと。 - 残念ながらプレイヤーがたたら場の中に入ることはできないが、
フゲンの後方にある扉の中から内部で赤々と炎が燃えている様子が見て取れる。
また近寄って覗き込むと、たたら製鉄を行う2人の男性が見える。
- ただし、この中で製鉄に用いられているのは里中央のたたら場のみ。
- 50年前、この近辺で周期的に発生する、モンスターが大挙して襲撃してくる現象「百竜夜行」、
さらにそれに乗じて突如出現したモンスター、怨虎竜マガイマガドによって壊滅寸前にまで追い込まれた過去があり、
二度とその悲劇を繰り返さないために里全体で百竜夜行への備えを重ねてきた。- 『アナザーストーリー』vol.5にて、この百竜夜行直後の様子が描かれた。
災害の規模を考えれば奇跡に近い人的被害は0だったようだが、この苦い経験から、
里の民は大切なものを自分達の手で護る事を決意し、百竜夜行に立ち向かう仕組みを作り上げていく事になる。 - この一環として生まれた里守という制度によって、里の住民達も戦闘に参加してくる。
実際に百竜夜行のクエストへ出向くと、カムラの民の恐るべき戦闘力を垣間見ることができるだろう。
モンスターに対抗しうる戦闘力を有しているのは他の拠点にはなかなか見られない特徴である。
カムラの里において里独自の技術や自然環境を利用した戦闘技術を身につけた人物を「ツワモノ」と呼び、
住民全員では無いし技量に差はあるものの大勢の人間がツワモノとしての鍛錬を積んでいる。- カムラの里の高度な製鉄技術は流出に対して気を遣っているのだが、
ツワモノたちが使っている里独自の戦闘技術については部外者にも抵抗なく教えているどころか
ガルクについては積極的に他地域に普及を試みている。- さらにノベル版の主人公は他地域のハンターなのだが、
翔蟲に興味を示した時点でウツシ教官が即座に弟子入りを認めて丁寧に教えている。
後にエルガドの盟勇たちもカムラ独自の戦闘術を短時間で使いこなしているため
モンスターの脅威から身を守る技術については惜しげなく広めるスタンスなのだろう。
- さらにノベル版の主人公は他地域のハンターなのだが、
- 『アナザーストーリー』vol.5にて、この百竜夜行直後の様子が描かれた。
- ゲーム開始直後なので気に留められないことが多いがハンター登録のためにゴコクに話しかけに行くと
「聞いとると思うが、ここ集会所のギルドマネージャーは、このゴコクが担当することになったでゲコ」と
マネージャーに就任したのが最近かのような発言をしていたり
主人公がハンター登録を済ませるとヒノエが
「久しぶりにこのカムラの里に頼りになるハンターが誕生した」と
里の人間が頼りになるレベルのハンターになったのはしばらくぶりと言っていたりする。
百竜夜行に備えた準備をしていたが、ハンターズギルドと連携して対応する体制が動き出したのは
百竜夜行の兆候が現れた最近になってからなのかもしれない。
- 里の住人は翔蟲を使った移動も習得しているが、
混乱を招くので普段は里内での使用が禁止されている。
ハンターは集団で好き放題飛び回っても怒られないので、例外を認められているのだろう。
- 百竜夜行という他に類を見ない厄災に対抗するためではあるが、
ひとつの里という大きさで見ればその技術力と軍事力は規格外であり、
防衛線ひとつとっても、街や国を守る砦よりも多くの兵器を置いている。
さらには、ハンターの装備をただ振り回すどころか使いこなして前線で戦える存在が
一般人として暮らしているなど、これまでの村と比べてかなり毛色の違う拠点である。
そのため、プレイヤーからは「島津」「現代のシュレイド」「チェスト百竜夜行」などと呼ばれることも。- カムラの里周辺にあると思しき本作の各マップには、破壊され荒れ果てた大社や寺院跡を筆頭に、
かつて人がいたが現在は放棄されいなくなっている土地が多い。
これらの場所で何が起こったのかは先人の遺物である程度知ることができるが、
「モンスターがいきなりいなくなったり大挙して押し寄せてきた」だの「巨竜を撃龍槍で打倒した」だの
「赫い星が降り注いだ」だのといった災害レベルの出来事が起こっている場所が多く、
しょっちゅう国の危機に陥る火の国周辺といい勝負でシビアな地域のため、
こうした防備ができない村落は容易に淘汰されてしまうという事情もあるのかもしれない。 - 実際作中でも、一国家の最前線拠点であるエルガドにおいてもその工業技術や狩猟技術の高さは瞠目され、
交流を始めた直後から積極的に模倣を試みられている。 - 余談だが、現実においても忍者が生まれたのは厳しい環境ゆえと言われている。
忍者の里といえば伊賀と甲賀が有名だが、どちらも険しい山に囲まれた盆地で、
守護大名の目が行き届きにくい、
狭い地域の中で土豪が乱立し小競り合いが頻発している、という地域だった。
こうした場所は中央での争いに敗れた落人や渡来人、修験者等が出入りすることも多く、
彼らがもたらした学問や技術、政情に関する知見等を積極的に取り入れていたことから
次第に小競り合いの中で巧妙な手口が使われるようになっていき、独特の技術を持った
特殊工作員である忍者や彼らが使う優れた火器・薬品等が誕生した…と言われることが多い。
- カムラの里周辺にあると思しき本作の各マップには、破壊され荒れ果てた大社や寺院跡を筆頭に、
- 里の名物は「うさ団子」。
二股に分かれた竹串の先が団子から飛び出すのをウサギの耳に見立てたもので、今作のネコ飯枠。
システムの詳細はうさ団子を参照。- ちなみにもう一つの名物に「りんご飴」があるが、こちらは残念ながら食べる機会がない。
- 作中の台詞からするに、主人公は幼少期からずっとこの村で暮らしていて、
ウツシ教官の指導を受けながらハンターの修行を積み、
プレイ開始時点でギルドからのハンターとしての登録が完了した、という流れらしい。- ゲーム開始時では「これからギルドマスターに認めて貰わなければいけない」と言われるものの、
ギルドマスターからすると主人公は「オムツをしている頃から知っている」らしく、
既に実力を認められており、話しかけた時点で登録がとっくに済んでいると伝えられる。
- ゲーム開始時では「これからギルドマスターに認めて貰わなければいけない」と言われるものの、
- 直接の続編、MHR:Sでは舞台がエルガドに移るものの、特定期間を除きいつでも往来が可能。
マップからショートカットで戻るのが手っ取り早いが、たまには船乗りのコロンに声をかけてあげよう。
ゲーム内では、うさ団子を販売する茶屋の盛況ぶりや、船着き場に里の品が荷揚げされている様子、
とある人物の作成したお面や絵画が確認出来る他、時折里の住人達が遊びに来ている姿を見る事が出来る。- また、NPC達の発言によるとストーリー後半にて開発が難航していた「あるもの」を完成させるために、
カムラの里の技術協力があり、それが功を奏して完成に漕ぎ着けた事が明言されるなど、
以前は双方が重大な危機に直面していた事もあって交流が希薄だったものの、
いざ始まると極めて良好に、親密な関係を築き上げている事がうかがえる。
- また、NPC達の発言によるとストーリー後半にて開発が難航していた「あるもの」を完成させるために、
住人たち
- 里で話しかけることができるほぼ全ての人物に個人名が設定されており、
さらに家族関係や経歴などの詳細な設定が「世間話」によって掘り下げられる。
本項では主要人物の概要のみ取り扱うため、
各人の詳細およびその他の里の住人についてはカムラの里の住人を参照。
- 主人公
- 本作の主人公。
赤ん坊の頃からカムラの里で育ち、ゲーム開始時に新米ハンターとなった、
里でも指折りのツワモノである「猛き炎」。- CV一覧はキャラクターボイスの記事を参照。
- 里長フゲン
- カムラの里をまとめる頼れるリーダー。
熱血、豪快にして大きな度量を持ち、百竜夜行の災禍に見舞われるカムラの里を一丸にまとめる。
かつてはハンターとして各地にその名を轟かせたツワモノで、その太刀筋は未だ健在。
以前の百竜夜行をリアルタイムで経験した人物であり、その当時からハンターであった。
口癖は「気焔万丈!」。- CV: (日/MH)土師孝也, (英)Chris Tergliafera
- 里の受付嬢ヒノエ
- 里クエスト(過去作における村クエスト)の受付嬢。
明るく朗らかな太陽のような女性。
柔和で、いつもニコニコとして、その笑顔が災禍に見舞われる里を明るく照らしてくれる。
新米ハンターとなった主人公を何かと手助けしてくれる、家族のような存在。
集会所の受付嬢を務めるミノトは双子の妹。
里の名物「うさ団子」が大好物で、足しげく茶屋に通っている。- CV: (日/MH)佐藤利奈, (英)Maureen Price, (歌唱)加藤いづみ
- 集会所の受付嬢ミノト
- カムラの里集会所の受付嬢で、ヒノエの双子の妹。
明るくおっとりした姉と違いクールな女性。
あまり表情を変えることがなく、さらに淡々と仕事をこなす様子から、
一見すると冷淡に思われがちだが、本当は心優しく、意外に不器用な一面も。
姉のヒノエを深く尊敬しており、彼女の妹にふさわしい存在になろうと、
陰でさまざまな努力をしているようだ。- CV:(日/MH)伊藤静, (英)Heather Gonzalez, (歌唱)宮崎カナエ
- 茶屋のヨモギ
- カムラの里で茶屋を営む少女。
いつも明るく、元気いっぱいの看板娘。
村の名物うさ団子の串打ち方法は非常に斬新なので一見の価値あり。
少しおっちょこちょいなところもあるが、何ごとにも全力。
狩猟に向かう主人公のことも一生懸命に応援してくれている。
彼女が作る「うさ団子」は里の名物で、各地で評判の逸品。
栄養満点なので、狩猟の前には忘れずに食べていこう。- CV: (日/MH)阿澄佳奈, (英)Erika Harlacher
- 加工屋のハモン
- 頑固一徹の無口な加工屋。
かつては腕利きのハンターで、里長フゲンと共に狩り場を駆けていた。
無口で頑固だが、災禍から里を守りたいという気持ちは熱く、
その卓越した鍛冶の腕前を惜しみなく振るう。- CV: (日/MH)麦人, (英)Daman Mills
- 雑貨屋のカゲロウ
- 顔をおふだで隠した謎多き行商人。
穏やかな性格と丁寧な接客で、里の皆から厚く信頼されている。
災禍に見舞われた里を守るため、カゲロウもまた力を尽くしてくれる。- CV: (日/MH)梅原裕一郎, (英)Todd Haberkorn
- 飴屋のコミツ
- カムラの里でりんご飴を売っている女の子。
無邪気で健気な性格から、里の人々に娘のように可愛がられている。- CV: (日/MH)久野美咲, (英)Laura Stahl
- ギルドマネージャー・ゴコク
- カムラの里の集会所のギルドマネージャーで、明るく愉快な里の長老。
里長のフゲンも「ゴコク殿」と敬意を払う人物。
いつも笑顔の心優しい竜人族の老爺で、語尾に「ゲコ」を付けるのが特徴。
主人公のことは孫のようにかわいがっていて、ハンターとしても絶大な信頼を置いている。- CV: (日/MH)緒方賢一, (英)Lucien Dodge
- ウツシ教官
- 何ごとにも全身全霊の熱血教官。
里の集会所において、教官としてハンターの育成に取り組みつつ、闘技大会の窓口をしている。
主人公にとっても、狩猟のすべてを教えてくれた恩師にあたる。
いつもハツラツとしてさわやかだが、純粋すぎてどこか抜けている一面も…?
また、モンスターのお面作りやモノマネが得意という豊富な才能も持ち合わせている。- CV: (日/MH)谷山紀章, (英)Brandon Winkler
- オトモ雇用窓口のイオリ
- 里のオトモ広場において、オトモ雇用窓口をひらいている少年。
アイルーやガルクが大好きで、いつも一緒に生活している。
アイルーやガルクも、そんな優しいイオリが大好き。
オトモの育成にも熱心で、それぞれの長所を活かし、褒めて伸ばす訓練で、
優秀なオトモが次々と誕生している。
加工屋のハモンは、祖父にあたる。- CV: (日/MH)花江夏樹, (英)Kyle McCarle
- アイルー頭領コガラシ
- 里のオトモ広場において、オトモ隠密隊を率いるアイルーたちの頭領。
その昔、現役ハンターだった里長フゲンのオトモをしていた経験があり、いまだその腕前は健在。
里のアイルーたちが束になってもかなわないという。
- 交易窓口のロンディーネ
- 海を渡ってやってきた異国の商人。
里のオトモ広場において、交易窓口をひらいている女性。
遠く離れた国から、はるばる船に乗ってカムラの里までやってきた。
颯爽として、かつ堂々とした言動は、交易商人と呼ぶには少し違和感があるが…?- CV: (日/MH)小倉唯, (英)Katelyn Gault
施設紹介
たたら場前
- 巨大なたたら場の前に広がる広場。
そのたたら場の前にはフゲンとオトモガルクが立ち、常に里を見守っている。 - 里の建物は翔蟲で屋根の上に登れる家もあれば見えない壁で弾かれる家もあるが、たたら場は登れる。
里で最も高い屋根の上に登れば見晴らしもいい上にそこで何か主人公に喋らせるとやまびこが帰ってくる。
茶屋
- たたら場前に存在する、今作における食事場。茶屋のヨモギが運営している。
過去作品ではアイルーが担当していた拠点の食事場を、初めて人間が取り仕切ることとなった。
本作の食事はお茶と彼女が作る名物「うさ団子」。
この団子は里の名物で、各地で評判の逸品で、栄養満点とのこと。
ヒノエ曰く「うさ団子は至福の味わい」らしい。
おそらく「うさぎ」+「草団子」が由来。
- 食事システムは多数の団子の中から三つを選ぶものとなっており、
それぞれの団子におだんごスキル(従来で言う食事スキル)と発動率が設定されている。
どのようなゲテモノじみた組み合わせでもマイナス効果は一切無い。- 過去作通り体力とスタミナの上限も上げることができる。
さらに今までのような新鮮か否かによって上昇量が変わるということもなく、
最初から上昇値が固定であり、スキルのみを考慮して選べるようになっている。
しかし、攻撃力、防御力、属性耐性アップといった従来の食事自体の効果は無くなっており、
おだんごスキルで短時間攻撃力を上げたり、属性耐性を上げたりすることになる。
その代わりか、食事効果は一部を除き力尽きても消滅しない。 - また今作では持続強化生物による強化以外には体力を強化する方法がなく、
そもそもそちらの体力・スタミナ強化と食事による強化は別である。
秘薬による体力上限アップもなく、栄養剤も廃止された今作においては
食事は唯一、持続強化生物とは別の体力増強枠となっており、非常に重要で
今までの作品のように「食べ忘れたけどとりあえず秘薬飲んでおけばいいや」とはいかない。
攻撃力が高いモンスターと相対する前に食べることはほぼ必須である。
食事自体はクエスト出発後でもテント内で食べられるが、
その場合日替わりスキルだけは発動できない点は注意。
そしてやっぱりハンターはガッツポーズをしてしまう
キャンプでガッツポーズをした後思い出したように落ち着いて座るのはかなり見もの。
やはり呪われてたりするのだろうか…
- 過去作通り体力とスタミナの上限も上げることができる。
- 例によって、ヨモギからの依頼をこなしたりクエストを進めることでお団子の種類が増えたり、
体力とスタミナの上昇量が上がったりする。
- また今回は、MHWでいうかまど焼きがよろず料理として茶屋に注文出来る様になった。
今作は前作ほど簡単には携帯食料は手に入らないものの、頼んだ量の半分の謹製おだんご券をくれたり
クエストは挟まず、代わりにムービーを挟んで料理を済ませてくれるなど、利便性が向上している。- ちなみに生肉を依頼すればこんがり肉が返ってくる上に、前述のおだんご券のこともある為
肉焼きセットの立場はほぼ無い…。上手に焼いておきました!
- ちなみに生肉を依頼すればこんがり肉が返ってくる上に、前述のおだんご券のこともある為
- モチーフは忍者の保存食であり、栄養剤でもある携帯食「兵糧丸」。
主に米粉などのでんぷん粉をベースに、ビタミン類やタンパク質、漢方薬の材料である
生薬の粉末などを練りこんだ干し団子で、飢えをしのぐ他に栄養補給や精神安定のために用いられた。
忍者の主な任務は敵地での隠密と偵察任務であり、常に危険と隣り合わせの環境で
確実に情報を持ち帰らなければならない。
そのため、多大なストレス下で冷静に判断し機敏に行動する必要があり、
その活動の補助として編み出されたのがこの団子である。
うさ団子と同様に1日で摂取するカロリーを補える上に腹持ちがいいため、兵糧丸以外食べない忍者もいたとか。*1
カムラの里でも「仕事が忙しい時の食事はうさ団子ばかり」と語る人物がいる。- いくらゲーム中で栄養満点だとかタンパク源も含まれているなどと説明を受けたところで、
理屈はいいから狩猟の前にはガッツリ食いたいと思ったハンターの諸氏は間違っていない。
なまじMHW系列が食事グラフィックに異様に力を注いでいただけに、
新大陸を懐かしく思うハンターも少なくない…と思われる。
- いくらゲーム中で栄養満点だとかタンパク源も含まれているなどと説明を受けたところで、
- ムービーの後半、出された湯のみに茶柱が立っていた場合は、抽選スキルがすべて発動する印、
という細かい芸がある。 - オトモのうちアイルーはハンターと同じ団子を食べるが、ガルクは串を持てないからか
茶色い団子をひとつだけ食べる。ドッグフードみたいなものだろうか。
串から外して同じものを食べさせてやりたくなる。- ちなみに注文してムービー内で用意されるうさ団子は6本。
うち3本は主人公が食べており、残りはオトモ達が食べていることになる。
…だとするとオトモ達は1本ずつなので、1本余るがどこ行った*2。 - スコヤカカオもちといううさ団子があるが、犬と猫にはカカオは毒である。
しかしオトモは平気で食べている。
アイルーは猫に似た獣人ということで良いのだが、ガルクも犬に似た生物なのだろうか。 - 6本で200zかかっているとして、うさ団子1本辺りの値段は33~34zとなる。
これがそのまま通用するとしてヒノエは1日大体1667z使っていることになる。
- ちなみに注文してムービー内で用意されるうさ団子は6本。
加工屋
- いわゆる武具屋。加工屋のハモンが運営している。
ハンターの装備の生産・強化はハモンが行うが、オトモの装備に関してはその隣にあるオトモ加工屋で行う。
- 今作では、装備をお金で買う「武具屋」と素材を使って装備を生産・強化する「加工屋」が
珍しくも同じ窓口となっている。
つまりハンターの装備関連はすべてハモンに頼めば解決する。
そんなわけで、弟子である加工屋見習いのミハバに役割は一切ない。
集会所準備エリアに彼に対応する人物もいないため、追加されることもないだろう。
どうやら武器を売っているらしいので、ハモンとの共同作業が省略されているのかもしれないが。
何度話しかけても武具を売ってくれないことに初見で困惑したハンターもいただろう。
よく見ると彼の作業場とハモンの作業場の接続部のグラフィックが荒いので他の位置から移されたものと思われる
雑貨屋
- いつも通りのアイテムショップ。雑貨屋のカゲロウが運営している。
セールが行われることがあり、アイテム(過去作と同様、護符は対象外)が半額で購入できたり、
福引を引くことができたりする。- 福引は結果に応じた景品を得ることができ、1度のセールに1度だけ引ける他に、
amiiboを読み込ませることで1日6回まで引くことができる。
ただし、同じamiiboでは1日1回しか福引は引けない。
- 福引は結果に応じた景品を得ることができ、1度のセールに1度だけ引ける他に、
郵便屋
- 主にマルチプレイとDLCについてを管理する。郵便屋のセンリが担当。
- オフライン・オンラインの切り替え、フレンドや相互グッドについての操作(ロビー検索等)、
DLC購入のためのNintendo eShop起動、購入したものやアイテムパックの受け取りが行える。 - 茶屋・加工屋・雑貨屋を担当するNPCは里と集会所のどちらにも配置されているのに対し、
郵便屋は里の中央であるたたら場前にセンリがいるのみで、
利用するためには逐一ここまで出向かなくてはならないのが玉に瑕。
オトモ広場
- カムラの里から吊り橋を渡った先の森の中に作られたオトモのための広場。
たたら場と並ぶ里の秘伝の場でもある。
イオリ、コガラシ、ロンディーネが常駐しており、
オトモの雇用および訓練、オトモ隠密隊、交易などが行える。
- オトモ広場へと至る吊り橋は、里とオトモ広場を結ぶ唯一の経路だが、
脚を踏み抜けば落差のある激流へ真っ逆さまで、見た目以上に危険。
里入り口の朱塗りの橋とは一転したこの不安定なつくりは、
百竜夜行が里へ至るなど最悪の事態に陥った際に、住民をオトモ広場へ隔離し避難地帯とする策でもあるらしい。
- 修練場にあるものと同じカラクリ蛙が設置されているが、
これはハンター用ではなくオトモの特訓用のものになっている。
- 青く光る謎の祠が据え付けられた樹には登ることができる。
頂上にはフクズクの巣があり、調べるとアイテムを入手できる。
回収するまでのクエスト達成数でアイテムが豪華になっていき、
最終的に鋼のたまご、銀のたまご、金のたまごが含まれるようになる。
5クエスト分までストックされる仕様と着地先にコガラシが待機していることから、
隠密隊の帰還タイミングで回収するのがおすすめ。
集会所にいると面倒かもしれないが
能動的にここに来るのを忘れてしまう人は、オトモチケットやアキンドングリを受け取るついでに
登っておくのもアリ。- ゲームを進めると祠の封印が解け、アイルーとガルクそれぞれのオトモ武器、妖鈴シリーズを作成できるようになる。
優秀な睡眠属性を持つので活用しよう。
- ゲームを進めると祠の封印が解け、アイルーとガルクそれぞれのオトモ武器、妖鈴シリーズを作成できるようになる。
- カラクリ蛙を中心にして三本の木には縄と木材で作られた足場と吊橋のようなものがある。
これには実際に乗ることができ、それ以外特に何の用途もないが、
三つの足場や穴が空いた吊橋を疾翔けで落ちずに渡るのは地味に難しい。
- カムラの里独自の狩猟技術である翔蟲はこの場所で育成と研究をしているらしく
アイテムボックスの後ろに翔蟲の飼育設備らしきものがある。
上方に複雑な足場があるのも翔蟲移動を実践するためのものなのだろうか。
集会所
- 集会所には里に存在するほぼ全ての施設がコンパクトに集約されている。
- こちらの茶屋でうさ団子やよろず焼きを頼むと、里とは異なるムービーが流れ、
さらにうさ団子調理ムービーでは違う歌詞の歌を聴ける。アイルー好きは必見。
いずれのムービーでも手つきが若干怪しい。団子を地べたで拵えているように見える。
- 加工屋およびオトモ加工屋は階段を上がった2階の準備エリアに設置されている。
ここにはルームサービスもおり、オトモ広場で行うサービスを取り計らってもらえる。 - 準備エリアには自宅と似たような居間が存在する。
こちらは単なる背景扱いではなく、実際に上がってくつろぐ事も可能。- ルームサービスが常駐していたり、BGMが自宅と同様にインストver.になっていたりと、
メタ的に見れば自宅の代わりとなる場所を集会所の中に設けたと言う事なのだろう。
オブジェ等を飾れそうな床の間や棚等も存在するが自宅と違って模様替えできない。
どことなく殺風景な感じが否めないのは残念である。 - カムラの里は和風モチーフなので、座敷を設けるのも、
個室でなく大部屋の一部となるのも不自然ではない。
応接間や休憩所など、多目的に使われているのだろう。 - クエスト出発前のパーティーが、寛ぎながら装備の最終チェックをする…
そんなシーンを想像すれば、工房が隣接している理由も理解できる。
飲食スペースから追い出されるのは衛生面で当然だが。
- ルームサービスが常駐していたり、BGMが自宅と同様にインストver.になっていたりと、
自宅
- 過去作で言うマイハウス。
たたら場とその裏手にある居住区の端境に建つ水車小屋となっている。
- 模様替えが可能であり、カゲロウから貰った置物やロンディーネから交易で入手した掛け軸、
自分で撮った写真などを飾ることができる。
- 公式設定資料集によれば、この小屋は主人公個人の家というわけではなく、
半ば里の共有財産として扱われている施設らしい。- 主人公不在の日中でも里の衆が出入りしては、うさ団子に使う製粉の袋を持ち出している。
粉袋を運んだアイルーの足跡が白い肉球跡となっていてかわいらしい。 - また、育成中の見習いアイルーたちの訓練場所としても用いられている。
- 竈での煮炊きも、里のアイルーがこぞってハンターらのために用意しているのだという。
食事の準備の間、ガルクたちはおとなしく見ている。 - 資料集には「此度の百竜夜行の期間、主人公が住み暮らしている」ともある。
そうなると、主人公の本来の住居はたたら場裏手の居住区にあるが、ハンターの訓練や活動に際して
里の各施設への利便性が高いこの水車小屋を借りて過ごしている、といった経緯なのかもしれない。
- 主人公不在の日中でも里の衆が出入りしては、うさ団子に使う製粉の袋を持ち出している。
- 玄関付近に併設された風呂には常時火が入っている。
魚屋のカジカが時おり利用しているだけでなく、里の者なら誰でも使うらしい。
修練場
- MHWorldで言う所のトレーニングエリア。
からくりで造られた巨大な蛙の像やガンナー用の移動する的などが配置されている。
設備が非常に充実しており、作中でもNPCから「最高の環境」と称賛されている。
詳細はシステム/トレーニングエリアを参照。
ストーリーの終わりに
- Ver.3.0で追加された百竜ノ淵源を退けて、里に帰還する主人公。
遂にカムラの里は数百年に渡って脅威となっていた百竜夜行から解き放たれると考えられる。
ヨモギやイオリもハンターの帰りを喜び、ウツシ教官やゴコク、ヒノエもこの出来事を祝福する。
ミノトもハンターを讃えようとするが、里の皆の前でお腹が鳴ってしまい、
その上ヒノエにハンターを心配して食事が喉を通らなくなってしまった事をばらされてしまう。
一同が笑いに包まれる中、笑顔が苦手というミノトもここに来て初めて笑顔を見せてくれる。
そしてフゲンの号令で茶屋で改めて宴を取り、漸く里にも穏やかな時間が流れるようになる。
たたら火 耀いて煌々天の原 澄み渡って蒼々民は 活気に満ちて凛々災禍なく 泰平にして悠々
英雄が護る安寧の焔カムラの里
- ストーリーが収束し、改めて終わりに入るタイミングで各フィールドのような語りの詩*4が入り、
「英雄が護る安寧の焔」としてカムラの里が表示という非常に心震える演出になっており、
MHRiseはストーリーがこれまで以上に名前のついたキャラクター達と故郷であるカムラの里との繋がりが
強く示されているというのもあって、思わず涙するハンターもいたとか。
カムラの里らしい暖かく、思わず口が綻びる良いエンディングだったと言えるだろう。
なお、このムービーの序盤はtwitter等でファッションショー扱いされている- モンハンシリーズにおいて、プロローグは説明書などでたびたび語られていたのに対し
エピローグというものはこれまで存在しなかったが、上記の詩が初のエピローグと言っていいだろう。
- モンハンシリーズにおいて、プロローグは説明書などでたびたび語られていたのに対し
- なお、MR開放条件は★7「雷神」である為、MHR:Sではこのエンディングを見なくてもマスターランクに行ける。
……本当にそんな状態でエルガドに行ってしまってカムラの里は大丈夫なのだろうか?
それどころか人によってはマガイマガドの騒動すら収めずにエルガドに行ってしまうが、本当に大丈夫なのだろうか?
余談
- 従来作の一人用モードの舞台は「◯◯◯村」だったが今作は「カムラの里」となっている。
しかし英語版での呼び名はKamura Villageで里クエストもVillage Questである。
ただしモンハン語だとおそらく従来の村はヴィラ、里は(カムラ)リと発音されているようで別の単語である。
おそらく「カムラむら」と呼ぶとムラムラ語呂が悪いので「カムラのさと」にしたのだろう。- 同様に今まで村のクエストは「村クエ」と略されていたのに対し、
本作は「里クエ」と称されることもある。
- 同様に今まで村のクエストは「村クエ」と略されていたのに対し、
- ヒノエが背にして座っている建物は里のクエスト受付所。
本来は建物内部が受付業務の場にあたるが、ヒノエは縁台を外へ持ち出して過ごすことが日常的で、
それゆえ建物内に立ち入るハンターは少ないのだそう。
目立つ立地と入口の華やかな装飾に惹かれ、入ってみたいと感じていたハンターもいただろうが、
世界観的にはこういった事情らしい。
- ヨモギの営む里の茶屋には水屋(いわゆるバックヤード)に相当する設備がなく、
カウンターの他には作りおきの団子と釜、丼と串のストックしかない。
湯呑みのストックや団子の副材料、水瓶といった道具なしに、どうやって営業しているのか、
集会場の茶屋と立地が近いので、そちらから融通しているのだろうか。…不便そう。
さらに言えば、雨を凌ぐための屋根もない。
本作には天候変化のシステムがないため雨天となることはないものの、
いざ雨が降ったときはどう対処しているのだろうか。…非常に不便そう。- 矛盾なく考えるなら、里の茶屋はあくまで晴天時にのみ利用できる野外席であり、
雨天時は集会所の中で接客する、と言ったシステムになっているのかもしれない。
- 矛盾なく考えるなら、里の茶屋はあくまで晴天時にのみ利用できる野外席であり、
- ロンディーネのお付きの交易商チーニョはロンディーネに「絵の上達は誰かに見てもらうことが一番」と聞き、
これまで旅で見てきた風景を描き上げ展示している。
よく見ると我々ハンターにとっても懐かしいイラストが掲載されている。
それにしても描かれた絵にはあんまり一貫性というか共通点が無いのは彼らの冒険の幅広さを表しているのだろうか。- 一応、ユクモ村とカムラの里は近くにあり、ベルナストーンとロックラック鉱は交易で入手可能なので、
密林以外は交易で立ち寄った場所と考えることもできる。
密林の立ち位置は不明だが、MHR:Sでカムラの里ハンターが行ける位置にある事が判明したので
今後テロストーンが追加されてもおかしくはない。
- 一応、ユクモ村とカムラの里は近くにあり、ベルナストーンとロックラック鉱は交易で入手可能なので、
- 魚屋のカジカの隣に無人の屋台が設置されている。
看板や品揃えを見る限り栗を売っているらしいが栗の粒が人間の頭よりはるかに大きい。
そのデカさの栗が並んでいる上に誰も見ていないのに炒られている光景は若干怖い。- 公式設定資料集によれば、焼き栗屋の担当は里一番の美人と評判の竜人の女性、ヒダカ。
情報収集のため里の外へ出ていることが多く、この百竜夜行の期間も里の外で単独行動を取っているという。
極度の恥ずかしがり屋のため、あまり店先に立つことはないのだそうだ。
- 公式設定資料集によれば、焼き栗屋の担当は里一番の美人と評判の竜人の女性、ヒダカ。
- 百竜夜行の元凶を指し示す「禍群」という単語に「かむら」という読みが振られており、
それに倣うなら「禍群の里」という漢字が当てられることになる。
百竜夜行という脅威に晒される実情としては適切だが、地名としては景勝地らしからぬ縁起の悪さである。
こうした不吉な地名は、先人が災害の記憶を残すためにあえて命名するというケースが現実世界でも存在するが、
住民誘致や観光業などの観点から新しい地名に上書きされ、その意図が風化していくということもあるようだ。
カムラの里もいつの日か百竜夜行に打ち勝ち脅威が去った暁には、
この地名と共に禍群の記憶も人々から忘れ去られていくのかもしれない。- あるいは名前はそのまま、意味を変えて残り続けることも考えられる。
前述の通りカムラの里はたたら製鉄が盛んな地であり、また煙を焚くことでモンスターを遠ざけている。
クエスト受注の際にはヒノエ、ミノト両名から「炎の加護がありますように」と
祈願の言葉を送られるなど、炎を神聖視する風習があるようである。
この点を踏まえると、「火」と「ほむら」を組み合わせて「カムラ」としている可能性もある。
- あるいは名前はそのまま、意味を変えて残り続けることも考えられる。
- 開発初期は製品版よりももっと多くの住人が里内を自由に歩き回っていたそうだ。
しかし、ヒノエをクエストカウンターとうさ団子屋を往復させる設定にすると
里クエストを受けるたびにヒノエを探す必要がある、
ヨモギをもっと活発に動かしてみたら席に着いて団子を注文した瞬間のヨモギの位置や挙動次第で
注文メニューに悪影響が出るなど、実用面での不具合が多かったので
一部の人物以外はリアルタイムで移動することなく留まってもらったらしい。
- 最初のチュートリアルでも説明されることだが、
集会所前を船着き場の方へ降りていく道のあたりでAボタンを押せばクエストに出発できる。
このことから、狩り場へは船で渡っているはずと推測できるのだが、
恐らくほとんどのハンターはクエストを受けたその場でZRを押して出発しており、
本気で忘れているハンターも少なくないだろう。
それどころか、知っていても違和感しか感じないというハンターもいる。
クエストを受けている間はZRで出発が出続けるのに比べ、
船着場付近まで行かないとコマンドが出てこないことにも問題はあるだろうが…。- 主人公が船で狩場へ向かっていることが忘れられている…を通り越して
違和感すら感じる一番の理由は、ZRで即出発できることではなく、
帰還時は必ず門を通って帰ってくることであろう。
真エンディングでも門を通って帰ってきたし。- 一般的に動力のない時代の川船というものは降る分には川の真ん中を通れるが、
よほど穏やかな川か強烈な逆風か鍛えたハンターの腕力で強引に漕ぐでもなければ
登る時は川の縁付近を地上から引いてもらうしかない。
カムラの里は門前の各種砦のある森も含めて大河の中に突き出しているような地形であり、
出発は集会所横からできるが帰還は門前の森を通るというのは何ら不自然ではない。 - そもそも過去作の村でも村の中に寝泊まりする家があるはずなのに
ゲームを起動すると村の正面入り口に立つ位置で出現する作品が多いのだが。
- 一般的に動力のない時代の川船というものは降る分には川の真ん中を通れるが、
- 主人公が船で狩場へ向かっていることが忘れられている…を通り越して
- かつて壊滅的な被害をもたらした百竜夜行の再来に備え、日々弛まぬ努力を重ねているカムラの里だが、
一部のプレイヤーからは「そもそも百竜夜行から逃れて里を移転すればいいのでは?」という声もある。
しかし、カムラの里の状況を鑑みるとそうもいかないのが実情だろう。
そもそも里の住民たちは百竜夜行を「大量のモンスターが人里を狙って襲来する謎の現象」と捉えていた。
里が狙いならば、多少離れた場所に移住したところで今度はそちらが襲われるのがオチ、と考えるのは想像に難くない。
実際はとある古龍に怯えたモンスター達の逃走経路上にたまたまカムラの里があっただけなのだが、
モンスターが大挙して逃走できる地形とは、すなわち人間にとっても移動しやすく街道に適した地形であり
その逃走がどこまで続くのか定かではない以上、いずれ交通の要衝とぶつかる恐れがある。
「道を譲っておけばいい」「遠ざかれば安心だろう」とも言えないため、そこが「カムラの里」ではなかったとしても、
百竜夜行に対する備え、絶対防衛ラインとしての拠点は必要とされるのだろう。- カムラの里が主産業とするたたら製鉄は、原材料の砂鉄や還元に用いる炭、そして水源なども含めて、
その土地に依存するところが大きい。
鉄工業や農業が主産業であることを考えると、土地を放棄して逃げることはすなわち、
それまで培ってきた生活基盤(鉄鉱資源が採れる土地や農耕に適した土地)を丸々手放すことを意味する。
恵まれた土地を捨て、再びいちから探し出し、さらに発展までさせることは非現実的であり、
それならば襲い来るモンスターを迎撃したほうがマシ…という判断なのだろう。
ただでさえモンハン世界には未開拓地域が多く、人類の生活圏はごく一部なので、それを失わないためには、
生活基盤を築き上げてきた場所は死ぬまで守り通す必要があるのだ。 - 里の移転について現実世界の日本で喩えると、東京から神奈川や静岡あたりへ逃げるだけでは何の意味もなく、
最低でも大阪あたりまで逃げなくてはならない……という話ならば解りやすいだろうか。
しかも当然ながら車や電車などなく、基本的に徒歩、良くて草食種が牽引する荷車等での移動となる。
健康な成人男性ならともかく、女性や子供、老人にとっては、そんな超長距離の移動は困難だろう。 - また、本来モンハン世界において一般人が武器を持つことは少ないのだがカムラの里については
一般人が武装することに関してギルドが特例で許可しているという設定もある。
他の事例の場合、村人による対抗措置を講じるまでもなく村の放棄という対処を選ぶ事が多い
ギルドですらこうした対応を取っているため、恐らく「里を放棄する=製鉄産業の停滞」はカムラの里ひとつの問題ではなく
周囲の産業や文明の維持に大きな影響があるとの判断なのだろう。 - 「鉄鉱石と大地の結晶でできた山」と言われるほどの良質な鉱床であり、
大規模なヒトの生活圏になっていたはずの大社跡がモンスターに襲われ放棄されている点を考えると、
「危険だから里を移転する」という判断は、すでに一度試されているがダメだったとも言えるわけで、
カムラの里は「モンスターの生息域に切り込んだ最前線」というよりは
「既に一度押し返され、これ以上は譲れないギリギリの位置にある」といった立地なのだろう。
- カムラの里が主産業とするたたら製鉄は、原材料の砂鉄や還元に用いる炭、そして水源なども含めて、
- なお、一部のクエストの説明文によると、
カムラの里の近辺には他にもいくつか里が存在しているようだ。
だが近隣の里の長老などからクエストが出されている例を見ると、
どうやら里付きのハンターは存在しないか、してもそこまで実力がないものと思われる。- 百竜夜行の脅威は恐らくカムラの里と同じように近隣の里にも迫っていると推測できるが、
各里に十分な実力のハンターがいないとすれば、その脅威は計り知れないだろう。
そのため、それらがどのように百竜夜行から里を守っているのかは不明である。
クエストが猛き炎向けに出されているのを見る限り、
もしかしたらカムラの里とは何らかの協定のようなものを結んでいて、
近隣の里同士で支え合っていたりするのかもしれない。
- 百竜夜行の脅威は恐らくカムラの里と同じように近隣の里にも迫っていると推測できるが、
- MHRiseより少し先に出た有名タイトルには、非常によく似た名前の集落が登場している。
あちらも名前の類似に加えて和風の集落だったり製鉄が盛んだったり魔物襲撃時にバリスタが使われたりと共通点が多いため、
兼用プレイヤーはどちらがどっちだったかで混乱しやすい。
ヒノエやミノトがよく「焔の加護」と言う言葉を口にする点も取り違えやすい理由だろう。
- カムラの里の諸々の設定を総合すると人口百人かそこらでたたら製鉄がメイン産業で、集会場も維持運営し、
さらに名産品が米で外部に売れるほど収穫できることになる。
こちらの世界から考えると現代のガソリン使用ありの農耕器具や肥料その他を前提としても信じられない農業生産力である。
モンハン世界では食糧生産が容易というのは薄々感じられていたが、改めて明言された形となるだろう。
逆に、モンハン世界のどこでもこれほど米の生産が容易だったら米を外部に売る余地もないので
やはり狩り場近辺だけ特別に実りが多いのだろうか。- 我々の世界の恐竜の時代がまさにそうだが、巨大生物が跋扈する世界というのは、
それ相応に生態系ピラミッドの最下部である植物などが相応に強靭である必要がある。
なので、「モンスターのフンの栄養がすごい」「そしてそれを養分としてガンガン吸い上げられる植物がすごい」
「そんな凄い植物があるからモンスターが生育し、それらがフンをして植物がまた育つ」
という全体的にパワフルな循環になっているのだろう。
だから「狩り場の近くであるカムラの里は結果的にその恩恵にあずかっており、多くの実りを得られる」
という推測が成り立つ。
実際、現代にたまたま生き残ってしまった更新世(マンモスの時代)の植物であるアボカドは、
大量の水分と栄養分を必要とし、そして果物とは思えないほど栄養豊富な実をつける。
子供の握りこぶしほどある種の巨大さも、それを食べる生物たちがそれ相応にデカかったためである。
しかし彼ら巨大生物が絶滅し、あわやアボカドも絶滅……と思いきや、
人類という新たな消費者に見つかることとなり、無事現代まで改良されつつ生き延びることとなった。
- 我々の世界の恐竜の時代がまさにそうだが、巨大生物が跋扈する世界というのは、
関連項目
シリーズ/モンスターハンターライズ
登場人物/カムラの里の住人
システム/うさ団子
システム/百竜夜行
武器/カムラノ武器
武器/里守用武器
モンスター/マガイマガド
フィールド/大社跡
世界観/ユクモ村 - 同じく和風の文化形態を持つ舞台。作中でも「名産品の団子を武器にした村」として話題に上がる。
世界観/エルガド - 続編において、モンスター調査に関する連携を取る
イベント・メディア展開/アナザーストーリー - カムラの里が舞台となるエピソードが登場する公式短編小説