スキル/狂竜症【蝕】

Last-modified: 2024-07-13 (土) 13:22:03

MHR:Sで初登場したスキル。
自発的に狂竜ウイルスに感染した上で狂竜症の効果を変質させ、リスクと引き換えに様々な恩恵を得る。
後に似た名前のスキル狂竜症【翔】も登場した。

目次

概要

MHR:S

  • MHR:Sではゴア・マガラ一族が揃って復活し、同時にこの3体に限り狂竜症の影響を受けるようになったが、
    本スキルがあればどのモンスターに対しても狂竜症の影響が現れるようになる。
    • ハンターが自発的に狂竜症になるという正気の沙汰ではない真似をするのはMHXXの狩技「狂竜身」があるが、
      あちらは狩技故に戦闘開始直後は狂竜症にはなれず、
      貴重な狩技枠を使う上に効果としては会心率UPしかないという弱点があった。
      こちらは防具スキルとして搭載されるもので、
      大型モンスターと戦闘状態に入った時点で自動的に狂竜ウイルスに感染し、
      しかも克服前は通常の狂竜症と異なる効果が発現するという特徴がある。
      問答無用で狂竜症に感染する防具を着た猛き炎を、里のみんなはどう見ているだろうか…
  • 概要にある通りこのスキル発動中は狂竜症で通常とは異なる効果が表れるようになり、
    克服前は体力が徐々に減少する(赤ゲージは残る)代わりに、
    攻撃力と属性値が増加・固定のスタミナ消費量が減少・回避性能UP効果を得る
    リスクを背負って火力と立ち回りの強化を得られる。
    また克服して狂撃化状態になると上記の効果が消える代わりに赤ゲージが全て回復し、
    本来ある会心率UP効果が更に引き上げられる
    • ちなみに狂竜症克服の条件は、ヒットした攻撃の累計モーション値が600を超えること。*1
      モーション値600という数値は、モンスターがダウンして起き上がるまでに稼げる範疇だが、
      必要量は感染ごとに100増し、5回目以降の感染になると最大値の1000を求められる。
  • スキル段階はLv1~Lv3で、固定スタミナ消費軽減と回避性能UPの効果は
    体術や回避性能スキルの各レベルに対応し、同様の効果を持つスキルと併用した場合は重複する。*2
    Lv1では克服前の攻撃力+10&属性値+5、克服時の会心率UPが15→20%に強化され、
    Lv2では克服前の攻撃力+15&属性値+7、克服時の会心率UPが15→25%
    Lv3では克服前の攻撃力+20&属性値+10、克服時の会心率は+25%と据え置きだが、
    克服状態が元の60秒から90秒に延長される効果が発揮される。
    • 狂撃化状態での効果を踏まえると、狂撃耐性スキルの効果もミックスされているのだろう。
      このスキルを発動してマガラ族と対峙した場合、狂竜症の影響は本スキルの効果が優先される。
      また、本スキルによる狂竜症感染もサイドクエストの状態異常回復の対象になる。
      つまりこれで狂竜症感染→克服を繰り返すという自作自演をするだけであっさり満たすことが出来る。
  • 本作では同じく復活した裂傷状態と同様に狂竜症を発症した場合の効果が変更されており、
    自然回復の停止と被ダメージ量の増加という効果に改められている。
    このスキルを付けて狂竜症を発症した場合は、上記効果に加えてその時点の赤ゲージが全て消えてしまうが、
    そこから新たに体力が減ることはない(つまり各種バフも得られない)。
  • 狂竜ウイルスの権化たるシャガルマガラの専用スキルという位置付けなのか、
    幼体であるゴア・マガラ通常種素材のゴアシリーズでは一式揃えてもLv1すら発動しない
    シャガルマガラのアーク・フィリアシリーズとその傀異克服個体のヴァチス・プラグマシリーズ、
    渾沌に呻くゴア・マガラのケイオス・ネフィリムシリーズにスキルが備わっている。
    • シャガルマガラの防具は通常個体、傀異克服個体共に一式で最大のLv3*3になるが、
      渾沌に呻くゴア・マガラの防具では一式でもLv2止まりである*4
      シャガルマガラの力が不完全に発現していることの現れであろうか。
  • 護石、傀異錬成においては、Ver.13からはレアスキル並みの頻度で発現してくれるようになった。
    装飾品はVer.15から傀異克服シャガルマガラの「天廻龍の破傀玉」等を用いて生産が可能となったが、
    Lv4装飾品枠を1つ消費して+1だけというかなり重いスキルとなっている。
    • 克服時の会心率+20%は魅力だが、同じLv4装飾品には条件下で会心率を+20%できる
      渾身」「力の解放」がある為、狂竜症【蝕】を単体で装備する優先度はかなり低くなる。
    • 同じく会心率を底上げできる「見切り」と比較しても、あちらは同じLv4装飾品で会心率+10%であり、
      常時発動でノーリスクという無視できないメリットがある。
    • Ver.16現環境では、下記の「狂竜症【翔】」を発動させるためのコンボパーツとしての見方が強い。
      他にも、狂化災禍転福死中に活等のスキルとの組み合わせられるか、
      会心率100%の為にあとどのぐらいの数値が必要か、渾沌ゴア武器の強みを活かす為に本スキルを積みたいか、
      自分の力量やスキル事情を考慮して選ぶといいだろう。

運用、他スキルとの関係

  • モンスターと戦闘状態になると体力が減り続けるというスキルであるが、
    減少速度そのものはかなり緩やかであり、体力管理がシビアになりはするが
    立ち回りに決定的な影響を齎すという程でもない。
    伏魔響命と同じく活力剤や回復速度上昇は意味を成さない*5が、
    こんがり魚やおだんご超回復術Lv4、オトモアイルーの癒しヨツバ鳥の技などは体力減少速度緩和に役立つ。
    また、鋼殻の恩恵は感染中は意味がないが、狂撃化or発症で赤ゲージが消えた後であれば機能はしてくれる。
    操虫棍なら回帰猟虫、狩猟笛であれば旋律の効果で容易に自己回復できるため、まるで気にならない事も。
    いずれにせよ発症しないに越したことはないので、万一に備えてウチケシの実は忘れないようにしておきたい。
  • 克服時の回復処理は正確には「現在の赤ゲージと同じ量の体力を回復する効果」になっているらしく、
    体力回復量UPの効果が乗り、赤ゲージの長さに応じて黒ゲージも回復する。
    狙ってできるようなものではないものの、戦闘中に多めの回復ができれば儲け物である。
  • 前述の通り過去作とは狂撃化に至る条件が変わっており、
    手数の少ない武器種でも手数の多い武器種でも、基本的にはそれほど苦なく克服できる。
    とはいえ属性に偏った武器だとモーション値が小さいことも多く、
    また同じ武器種でも入れ替え技によって物理と属性の割合が異なったり、
    立ち回りによってよく使う技の物理と属性の割合が異なったりと、武器種や戦法次第で克服のしやすさは変わってくる。
    さらに克服に必要な累計モーション値が克服するたびに上がる、
    つまり狩猟が長引くほど克服しづらくなることも忘れてはいけない。
  • 条件を満たすと爆発が発生する剛心粉塵纏との相性が良い。
    というのもこれらのスキルで発生する爆発ダメージも克服に影響する為。
    特に青粉塵の爆発はモーション値が高めに設定してある様で、
    上手く爆発を合わせられれば5回目以降の感染でもかなり短時間で克服できる。
  • 感染時のバフは火力・立ち回り強化に非常に秀逸なのだが、
    克服すると一定時間消えてしまうのが痛し痒しなところである。
    これは「狂撃化状態になるまでの火力補填」と捉えるか、
    「感染時と狂撃化状態で異なるバフを両方使いこなす」と捉えるかでも変わってくるだろう。
    • 前者は感染時のバフはおまけで、会心率+20~25%効果を重視することになるが、
      本作では会心増強スキルは豊富なので構成次第ではあまり恩恵を得られない可能性がある。
      一方、渾沌に呻くゴア・マガラの武器は狂撃化状態でマイナス会心がプラスとして加算されるギミックが健在であり、
      本スキルで狂撃化すると素の会心率が65~70%と過去作より更に高くなる。
      マイナス会心以外のポテンシャルが総じて高いこの武器群の性能を更に引き出す上で、
      可能ならLv3まで発動させて有効時間を延長させたいところである。
    • 後者は攻撃力や属性値はともかく、回避と体術バフは立ち回りに多少なりとも影響してくる。
      現在の状態を見誤らないようにしたい。
      また、Lv3は狂撃化状態の時間が延長される=再度感染するまでの時間が延びるが、
      感染時のバフも全面的に活用していくなら、場合によってはデメリットとなりうる。
  • 感染中は常時赤ゲージが発生し、尚且つ状態異常扱いなので逆恨み奮闘死中に活スキルが発動する。
    また、克服すると災禍転福が乗るため、バフ状態を相互に補完することもできる。
    災禍転福と死中に活は本スキルを持つアーク(フィリア)シリーズのそれぞれ頭と胴にLv2が付与されており、両立も容易。
    ただし後者は持続が短く、本スキルだけ状態異常として見做すなら30秒はバフが発生しない状態になる。
    狂撃化状態をメインとして扱うのであれば逆恨みや死中に活の重要性は当然減る。
    逆恨みと奮闘はケイオス(ネフィリム)シリーズに付与されているが、克服時には効果を失う。
    そちらの防具には別の赤ゲージ発生スキルもついている為、そちらとのシナジーを想定しているのだろう。
    • 体力が減り続ける関係上、フルチャージとの相性は悪い。
      ただし、Lv3の場合90秒間は体力が自動的に減らない時間が発生するので活かせないことはない。
      余程狙わない限りこれらを全て発動させる尖った構成にはならないだろうが、
      旧作ではアーク・フィリアの定番スキルだったフルチャージと相性が悪いのは興味深い。
  • 同じく体力を減らしつつ恩恵を得られる伏魔響命スキルとも併用できる。
    このペアは火力面の増強以上に、両者によって生じた赤ゲージを纏めて回復できるため
    伏魔響命の強烈なデメリットのケア手段としても機能する。
    一方で、克服前は倍の速度で体力が減り続けるので、一刻も早く克服を目指したい。
    焦って小技や雑魚に赤ゲージを削られると悲しい。
  • ケイオス・ネフィリムシリーズには同じ部位に狂化も付いてくるが、
    このスキルと併用し、尚且つ全ゲージが赤になり自動減少する疾替えの書【蒼】にした場合、
    狂撃化したときの特殊ボーナスとして赤ゲージのみならず体力が全回復するというシナジーがある。
    狂化とは不可分の存在である体力の減少を延命できる可能性がある一方で、
    克服前は狂化と狂竜症【蝕】のスリップダメージが同時に発生し速度が倍化する。
    …だけではなく狂化のみならば機能する鋼殻の恩恵の自動回復効果が発揮されなくなるため、
    相性は武器種やプレイスタイルによる克服の難度に大きく左右される。
    上述のように、こんがり魚だと速度を抑制できるのでうまく使いたい。
    また、部位破壊次第ではVer.16で追加されたプライマルの血氣覚醒ともシナジーが効くか。
  • Ver.15で新たに登場した狂竜症【翔】は、
    狂撃化状態になると同時に翔蟲ゲージが一定時間1増加するというスキルなので勿論相性はいい。
    発動元のヴァチス・プラグマシリーズには同じ部位に【蝕】もあるので、
    錬成で消さない限りは基本的に併用できる。
  • サンブレイクで追加されたリスクリターンがあるスキル群の中では狂化を除くと疾替えが絡まないという利点があり、
    合気疾之息吹などのスキルを入れて戦闘中に疾替えを多用する場合にも入れやすいスキルとなっている。
    • 特に疾之息吹は狂竜症の進行ゲージを15%程度戻す効果があり、
      意識して疾替えを挟むことでかなり安定して克服できるようになる。
      極端な話、定期的に疾替えすれば克服するまでは永遠に感染状態でいられる。
      毒・猛毒や各種属性やられの対策も一緒に出来るので、「余ったら」どころか優先してでも入れる価値はある。
  • 言うまでもないことであるが、
    緩やかとは言え体力が減ることで(特にMR開放後の強豪相手には)力尽きるリスクが高まり、
    かと言ってそれを恐れて攻撃の手を緩めると強力なバフは活かせず、より危険な状態となってしまう
    本作で複数追加されている、リスクを背負ってバフを得るスキルと言ってよく、
    強力な効果になっているのも納得と言えるだろう。
    • 忘れがちだが、発動条件の「戦闘中」というのは
      大型モンスターであればメインターゲットでなくても対象である。
      本命との接敵前にヒトダマドリを集めていたら非ターゲットに見つかった、
      操竜して行こうと思ったら手こずった、
      傀異討究クエストで赤い採取ポイントを漁っていたら見つかった、などの状況では
      本命との戦闘で克服する前に狂竜症が発症なんて事も起こりうる。
      疾之息吹がないなら念のためウチケシの実は持参しておこう。
      尚、キャンプに戻ることで未感染状態に戻れる為、採取中やヒトダマドリ集め中に感染した場合は、
      メインターゲットの近くに移動するファストトラベルついでにキャンプに寄る等でも対応できる。
  • 前述の通りVer.14までは防具にしか付与されておらず、
    Ver.15の装飾品もLv4スロットという重めの要求であり、
    渾沌ゴア武器を使わないならLv3のメリットがスキル構成にもよるがそこまで大きくはない。
    一方でLv1でも十分なバフを得られることから、1部位だけ採用して運用するのも人気が高い。
    アーク・フィリアの頭部位は他の防具固有スキルと被りにくく災禍転福を持ち、
    脚部位は剣士ガンナー共に腐りにくい(錬成で打ち消し対象にもできる)スキルを持つため使いやすい。
    胴部位に関しては、強力なカイザーXヘルムやインゴットXグリーヴと競合しないため、
    死中に活と併せて物理面を強化したい場合にはかなり優秀。
    この場合は属性会心を錬成の打ち消し対象にしてしまってもよい。
    どの部位にも異なった長所があるため、目的に応じて使い分けよう。
    • Ver.13からは傀異錬成で付与することが可能になった。
      単純に他の防具で運用可能になっただけでなく、1部位でLv2以上にすることもできる。
      やはりレア扱いなのでスキル特化型錬成で粘る必要はあるが、
      Lv2以上での運用も現実的になったと言えるだろう。
    • Ver.13時点で比較的人気なのが、怨嗟響めくマガイマガドの防具である禍鎧・怨の腰部位に
      スキルマイナスがない通常錬成で出たものを移植するやり方(スロット増加までは粘らない)。
      護石・装飾品では補えないレアスキル2つと、狂竜症【蝕】とシナジーのある災禍転福が、
      1つの部位にまとまって付いており、かつスロットも421なので便利。
    • 通常錬成で狂竜症【蝕】を狙うのは、最初からそれ目当てでやるのは拷問に近い低確率だが、
      錬成テクニックである移植を駆使して、他のレア10防具に出たのを移す分には負担が少ない。
      どうしても狂竜症【蝕】をつけたい防具が既にある場合は別だが、
      そうでない場合はとりあえず移植しておくと、いつか必要になる時が来るかもしれない。
      効率周回を数十周する過程で、更なる時短の為の火力が欲しくなった時とか。
  • Ver.11.0.2時点では環境生物であるロクロッヘビによって回復した場合
    何故か赤ゲージだけでなく体力を全回復させるという不具合があった。
    これは通常の狂竜症や他の状態異常では起こらない現象であったためか、Ver. 13.0.0で修正された。
    またロクロッヘビの項にもある通り、この方法でも狂撃化状態や「災禍転福」の発動が行える。
    更にロクロッヘビは約3分程の状態異常無効効果があるが、
    「狂竜症【蝕】」による狂竜症はしっかりと狂撃化解除と共に発症する
    通常の狂竜症はしっかりと予防できるので、感染時の仕様からも解る通り通常の狂竜症とは全く別物となっているようだ。

関連スキル

狂竜症【翔】

Ver.15で登場した狂竜症に因むスキル。
詳しくは『スキル/狂竜症【翔】』を参照。

関連項目

システム/狂竜ウイルス
アクション/狩技 - 「狂竜身」が本スキルの内容に近い
スキル/狂撃耐性 - 克服時の効果は本スキルを彷彿とさせる
スキル/狂化
防具/アーク・フィリアシリーズ
防具/ゴアシリーズ - ケイオス・ネフィリムシリーズにのみ搭載
モンハン用語/専用スキル


*1 ちなみに過去作では攻撃16ヒットで克服、感染ごとに要ヒット数+4だった。武器種ごとの調整がなく克服のしやすさには大きな格差があったのだが、この変更により差がかなり抑えられた
*2 回避性能は全て合わせて5レベル分まで、体術は併用した場合掛け算となる。体術レベル5と狂竜症レベル3を併用すると50%×70%=35%となる。
*3 通常個体は頭、胴、脚。傀異克服個体の防具では腕、腰、脚に各Lv1。
*4 腕、脚に各Lv1ずつ。
*5 感染中は赤ゲージが常に発生し続けるため無効。狂撃化or発症で赤ゲージが消えてしまうのでやはり無効