さびた塊系のアイテムを素材として加工屋に渡すと手に入る武器群。
「さびた塊」から作られた「錆武器」と、「太古の塊」から作られた「太古武器(風化武器)」がある。
目次
概要 
- さびた塊系のアイテムは3種類(MHP3以降は5種類)の武器になる可能性があるが、
武器の名前が「凄くさびた/風化した○○」であれば当たりである。
MH3以降ではクエスト終了と同時に即座に鑑定される。
- さびた武器と風化した武器の見た目は同じである。
- その名の通り錆まみれで損傷が激しく、最早武器としての形状をほとんど残していない。
当然性能も致命的に低く最初期の武器にすら劣る。
斬れ味に至っては赤ゲージがデフォルトの武器さえある。MH3では会心率-70%という恐るべきステータスも。
一見すれば最悪のハズレに見えるが、実は大地の結晶や古龍素材等を用いて強化(というより復元)すれば
素晴らしい性能を誇る武器として復活する可能性がある。
しかし、強化先が分かれているものは間違えると取り返しのつかないことになるので注意しなければならない。
- 元の姿に復元する場合、「凄くさびた/風化した○○」から「さびた/風化した○○」を経て元の姿に戻ることになる。
初代シリーズのみ、「さびた/風化した○○」の次に「歴戦の/いにしえの○○」という復元段階が入る。
MH2以降は「歴戦の/いにしえの○○」が削除され、代わりにドス古龍の素材を用いて古龍武器に派生強化できる。
- ボウガン系の武器は「凄くさびた/風化した○○」とはならずに、鑑定した時点で元の姿を取り戻す。
流石にさびた銃じゃ弾が撃てるかどうかすら怪しいのでこの仕様は仕方ないのだろう。- メタな話をすれば、MH3以前はボウガンは姿を変える形での強化ができなかったので、
凄く風化した状態で出土してもそれ以降の強化が出来ないという事情があったのだろうが。
実際ガンランスやスラッシュアックスは凄く風化した状態でもちゃんと機能しているので、
ボウガンの強化が可能になった昨今なら、凄くさびた/風化したライトボウガンが登場しても良さそうではあるが…。
- メタな話をすれば、MH3以前はボウガンは姿を変える形での強化ができなかったので、
- MHP2Gまで(MHFを除く)はテーブル回しという手法により比較的簡単に手に入ったが、
MH3ではシステム変更により入手が困難になっている。
また前作までの古龍が登場しないため以前とは違う武器に成長する。
強化には以前以上に大量の大地の結晶が必要になっている上、
強化の段階で入手の比較的困難な古龍の血を複数個要求される。
ある意味素材集めは前作以上に大変である。
MH3G以降、さびた塊系の最大所持数が3つになってしまったため、入手難易度が更に増加した。- 出ないときは1個も出ないのに、
1個出てくるとその後もやたらと出てきて持ち切れなくなるのはもはやお約束である。
- 出ないときは1個も出ないのに、
- MH3以降の復元後の近接武器はどれも龍属性を持つのが特徴。
物理と属性のバランスは武器ごとにまちまちだったが、MH4では全ての武器が属性偏重型という特色が追加された。- スラッシュアックスのみ、凄く風化した剣斧の時点で、覚醒で微弱な龍属性を得ることができる。
本来の力の残滓であろうか。それなら他の風化した武器や錆びた武器も龍属性を備えていそうなものだが。
- スラッシュアックスのみ、凄く風化した剣斧の時点で、覚醒で微弱な龍属性を得ることができる。
MHX 
- MHXでも採掘で手に入る。
今作でも一部を除くクシャナ武器、テスカト武器を作るのに必要となる。
しかしそれよりも注目すべきは本作の武器強化システムで、武器名そのままに素材をつぎ込み強化できる。
つまりどういうことかというと、「凄くさびた/風化した○○」のまま最終強化を迎えられるのだ。
最終強化でどちらも名前から「凄く」の1単語が無くなる。 - 錆びた武器は斬れ味が少々変化するくらいでほぼ初期状態と変化がなく、
最終強化してから派生が出来るようになるため、今まで通り通過点に過ぎない。 - その一方で太古武器は強化途中で派生が可能になるが、派生させずにそのまま最終強化すると攻撃力が跳ね上がり、
近接武器で270、弓にいたっては300という全ての武器の中で最大の攻撃力を誇る。
この性能なら武器名はMHG時代の太古武器よろしく、『いにしえの○○』でよかった気が…
最悪だった斬れ味も、素では黄色どまりなものの斬れ味レベル+2で実用圏内の青ゲージを得られ、
弓は溜め3が拡散5な上にLV1強撃ビンにも対応し、
他の弓と比べても遜色もなく運用できるという風化した武器にあるまじき事態となる。
が、会心率-70%という欠点はそのままなので、大抵の場合は他の武器のほうが期待値は高くなるため、
過去作同様、古龍武器や絶一門などに派生させるほうが無難であり実用的なのだが、
進化した武器強化システムの応用例の極致といえるこれらの武器をあえて鍛えて、
運用してみるのも面白いだろう。- ここまでテコ入れされると、凄く風化した軽弩や重弩が追加されないことが一層悔やまれる。
- 今作では凄く風化した盾斧の追加により、新たにチャージアックスの風化武器も登場。
…だが、チャージアックスはMH4シリーズの公式サイトにもある通り最新鋭の武器のはず。
なぜそんな最近出来た概念の武器が太古武器として発掘されるのか、謎が深まるばかりである。
まあ発掘出来るのは前作からなのだが…- 今までは用途が分からなかった金属塊を調べた結果、新たに開発された武器種のパーツに転用可能だった…
あるいは発掘された太古の遺物の機構を参考に新たなる武器種を開発できた、とも考えられる。
太古の文献を参考に作り上げたという武器が既に一定数存在していることから、
この解釈もあながち有り得なくはないのかもしれない。
- 今までは用途が分からなかった金属塊を調べた結果、新たに開発された武器種のパーツに転用可能だった…
- チャージアックスと同時期に追加された操虫棍に風化武器が存在しないのは、
やはり棒自体はともかく虫が風化していては使い物にならないからであろうか。
そして未だにヘビィボウガンに風化武器が追加されないのは最早お約束なのだろうか…- ただし、既にMH4Gの時点で発掘操虫棍は登場している。
そもそも、生産時点で虫はどうやって調達するのかというところまで掘り下げると
虫自体は武器を掘り出した後に調達すればいいと言う解釈が可能である。
というか、MHXのマキモドシの密餌の説明文から猟虫の繁殖家がいることは既に判明している。
よって棒本体だけでも発掘できれば武器としての運用に問題は無いはずだが…
尚、太古の塊からはアノカソードダクトが大量に鑑定できる。何故だ… - 仮に「風化した操虫棍」というものが存在するのなら、
既に古代文明の時代には操虫棍という武器が存在したことになるが、
MH4の公式サイトによれば、操虫棍は「往古よりの命息衝く秘伝の操術」であるらしい。
この文の通りであるなら操虫の技術が大昔に存在していたという事になるので
少なくとも斧兄弟よりはよっぽど発掘されてもおかしくない理由があることになる。 - まあ、操虫棍は運用上武器にハンター+防具の全重量をかけることになるため、
錆びていては耐久性に問題があって使い物にならないという理由もあるかもしれない。
- ただし、既にMH4Gの時点で発掘操虫棍は登場している。
MHXX 
- MHXXでは限界突破というシステムが存在するが、さびた○○は限界突破ができない。
MHXに登場した最終強化武器では唯一の個性である。MHXでもさびた○○のまま置いておくことはしないだろうが - 一方、風化した○○はちゃんと限界突破が出来る。
そのまま強化していくと、究極強化の際に名前の頭に『少し』とつく。
性能の方は攻撃力は380の大台に到達するも、各種デメリットは一切変わらず、スロットも付かない。 - そんな尖ったままのこの武器群だが、今作ではこちらに関連するスキル事情が大幅に改善されている。
まず新スキルに酷いマイナス会心を持つほど強力になる痛恨会心が登場。
発動させることで、-70%という壮絶なマイナス会心を持つこちらはスキル一つで約1.27倍もの強化が可能。
これにより元からトップ争いに加わっていた弓は更に強力になった。 - また近接武器の方も鈍器使いの補正値が乗算になった他、
斬れ味レベル+2を発動させることで10のみだが白が出る上に、どちらも発動が容易になるなど、追い風は多い。- ただ今作は会心を非常に伸ばしやすいため、超会心構成の伸び代には劣る他、
斬れ味+2痛恨会心という構成では鏖魔武器等には若干及ばない。
- ただ今作は会心を非常に伸ばしやすいため、超会心構成の伸び代には劣る他、
- なお、MHXXにおける究極強化後の説明文は、二つ名武器を除く全ての武器で内容が統一されており、
…となるはずなのだが、少し風化した◯◯だけは、狩人の魂が呼び覚ました、(最終強化前の銘)の極致。
と、句点が疑問符になっている。やっぱり復元加工せずに強化するのは変わり者という事らしい…狩人の魂が呼び覚ました、凄く風化した◯◯の極致?
MHWorld以降 
- MHWorldではさびた塊・太古の塊のどちらも登場しない。
舞台となる新大陸は文明が立ち入ったことのない未開の地であり、古代の武器が眠る余地がないためだろうか。
なお、封龍剣【超絶一門】と鬼ヶ島のみ通常の生産武器に改められて続投している。- MHWorldでは龍骨派生、黒鋼派生という新たな骨・鉱石系の派生が登場している。
これらはいずれも一部古龍種の武器への派生元という性格を持っており、
単体でも使える性能の前者はともかく、後者は黒鋼派生自体が鋼龍/炎王龍武器に変化する。
そのため、これらはさびた/風化した武器の一部要素を継承した武器群と言えるだろうか。 - 一方で新たに鑑定を要する武器としてMHWorldではマム・タロトの金色/ガイラ/皇金武器が、
MHW:Iではムフェト・ジーヴァの赤龍武器が登場している。
これらはいずれも通常の生産は不可能であり、また鑑定時に通常の武器が出現することもない。 - しかしMHW:Iではオトモダチ探検隊により、
古代文明との関連を窺わせる太古の破片が新大陸の各地で発見されるに至る。
ひょっとしたら太古にも小規模な調査隊が散発的に訪れていたのかもしれない。
設定のことを考えていなかったわけではない筈…?
- MHWorldでは龍骨派生、黒鋼派生という新たな骨・鉱石系の派生が登場している。
- 続くMHRiseではいずれのフィールドもかつて人類が立ち入ったり、暮らしていたような場所となっているが、
さびた塊・太古の塊のどちらも登場しておらず、関連する武器群も軒並み登場していない。
余談 
- 片手剣を除いた錆武器は、上位互換である太古武器に見た目名前ともに繋がりを持っている。
その理由は、錆武器の本来の姿が太古武器だからであり、太古武器が何らかの要因で破損して
本来の性能を引き出せなくなってしまったものが錆武器となったのである。
- 大剣は錆武器がエンシェントプレート、太古武器がエピタフプレートであり
ハンマーは錆武器がブレス・コア、太古武器がパルセイト・コアである。
ところがアンドレイヤーと対になる太古武器のランスの名前はマテンロウ。
長く伸びた穂先が摩天楼を彷彿とさせるところからマテンロウとの名前が付いたのだろうが、
アンドレイヤーや他の太古武器と比べてみるとオリエンタルなその名前に物凄い違和感を感じる。
- MHXXにおける強化形態だが、
凄く風化した○○→風化した○○→少し風化した○○、と
風化の度合いが弱まるにつれ攻撃力が上がる。
つまり復元後の姿に戻りつつあるのだが、復元が完了すると途端に攻撃力が下落してしまう。
復元完了と未完了のライン付近でどのような変化が起きているのだろうか。
武器の性質が大きく変わるため、素材の相性などを様子見して
あえて低い段階の性能で復元しているのかも知れない。
復元完了武器のLV1になるから低くなるというのはもちろんのことだが最終強化にしても、
少し風化した◯◯の方が単純な攻撃力は上であるのは不思議な話である。
というかそもそも復元完了武器と比べるまでもなく、(なまくら低会心ではあるものの)
錆びていたり風化しているはず武器の攻撃力が高いということがおかしな話である。
きれいに斬ることは無理だが、殺傷能力はそれなりにある…ということなのだろうか。
まぁたしかに埋まっていたなまくらで複雑な傷をつけられた挙げ句、
そこから錆が体内に入ってくるなんて考えただけでも恐ろしいが…- ちなみに同じカプコンのゲーム『ドラゴンズドグマ』では同様にさびた武器が登場するのだが、
あちらは強化すると攻撃力は大して上がらないが毒とスロー*1の状態異常が付与できるようになる。
もっともあちらは単に錆びた普通の武器であり、そこら辺で拾ったり珍品を扱う行商人から買うことも出来るもの。
古代の武器が眠っているモンハンのそれではやはり扱い方も異なるのだろう。
- ちなみに同じカプコンのゲーム『ドラゴンズドグマ』では同様にさびた武器が登場するのだが、
関連項目 
錆武器 
武器/歴戦の剣 - 片手剣(強化途中)
武器/エンシェントプレート - 大剣
武器/封龍剣【絶一門】 - 片手剣
武器/ブレス・コア - ハンマー
武器/アンドレイヤー - ランス
武器/鬼ヶ島 - ライトボウガン
太古武器 
武器/凄く風化した片手剣 - 片手剣(未復元)
武器/凄く風化した弓 - 弓(未復元)
武器/エピタフプレート - 大剣
武器/オヴィリオン - 太刀
武器/祀導器【一門外】 - 片手剣
武器/封龍剣【超絶一門】 - 双剣
武器/パルセイト・コア - ハンマー
武器/アヴニルオルゲール - 狩猟笛
武器/マテンロウ - ランス
武器/オベリスク - ガンランス
武器/アルトエレガン - スラッシュアックス
武器/テンプス・ギア - チャージアックス
武器/神ヶ島 - ライトボウガン
武器/アンギルバイン - 弓
その他 
アイテム/さびた塊
アイテム/大地の結晶 - これらの武器を研磨する際に大量に必要とする素材。
武器/クシャナ武器 - 派生先の候補
武器/テスカト武器 - 同上