BGM/バゼルギウス戦闘BGM
Last-modified: 2024-08-16 (金) 20:10:35
目次
飛来せし気高き非道 ~ バゼルギウス
- 使用作品
- MHWorld、MHW:I
- 作曲
- 成田暁彦
- 収録
- モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
- 爆鱗竜バゼルギウスとの戦闘BGM。
不穏な気配を醸すイントロに始まり、前半は怪獣映画を思わせる、
邂逅の絶望感を表現したような重々しい旋律が走る。
後半はハンターを鼓舞するようなパートで締め、最初のイントロに戻る。
サウンドトラックのライナーノーツより爆撃機をイメージしたと明言されている通り、
曲調は軍歌風、ループ直前のパートはまるで軍隊のファンファーレのようである。
イントロも空襲警報のサイレンを思わせるメロディとなっている。
- バゼルギウスはMHWorldにおけるイビルジョー枠とされているが、BGMとて例外ではない。
すなわち、乱入でハンターの眼前に現れた途端にあらゆるBGMを上塗りする性質を持つ。
上位のクエストや探索に出発し、モンスターとの交戦中に突然サイレンのような弦楽器の音が鳴り始め、
いきなり現れた暗褐色の飛竜に爆殺されたという経験をしたハンターも多いのでは。
- 3月22日に行われた大型アップデートにてイビルジョーもMHWorldに参戦したが、
この2頭が交戦する際はヘイトの高い方が優先される。
- MHW:Iでは紅蓮滾るバゼルギウスの登場ムービーでアレンジされた曲が流れる。
ムービーの内容は上空からの爆撃に対して段差を塹壕のように使い凌ぐというもので、
終盤に流れる本曲も合わせ、さながら戦争映画の一幕のようにも見える。
- 導きの地を初めて訪れた際にも本曲のイントロを元にした小アレンジ曲が流れるが、
ここでのバゼルギウスはとある古龍の襲撃を受けるためごく短い時間流れるだけに留まる。
- その特徴的なイントロとバゼルギウスの傍若無人な活躍っぷりから多くのハンターの印象に残ったようで、
トラウマを感じると言った意見や、逆に恰好いいから好きだという意見も多い様子。
イントロが流れると同時にバゼルギウスが突っ込んでくる衝撃によって、
デデデデン!と言うだけでこの曲が連想されるほどに知名度の高いBGMとなっている。
極限状態の「デッデン デデデデッデン」のようだ。
飛来せし気高き非道 ~ バゼルギウス: The Chase
- 使用作品
- MHWorld、MHW:I
- 収録
- モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
- エリア移動したバゼルギウスの追跡中に流れるBGM。
強弱のメリハリはやや抑えられたものの、ストリングスやパーカッションが絶え間無く鳴り続けるため、
よりアップテンポになった印象を受ける。
- サントラのライナーノーツにおいて作曲者曰く、
ハンターに翻弄され気分を損ねたバゼルギウスのイメージで作曲されているとの事。
- 曲の途中で、無機質な警告音のようなものが鳴り響く箇所がある。
これも戦闘BGMと同様に、空襲警報のサイレンを表したものであろう。
飛来せし気高き非道/バゼルギウス - Rise ver.
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- MHRiseのVer.2.0にて突如として参戦したバゼルギウスが新たに引っ提げてきたBGM。
Riseでは旧作に登場した専用曲持ちモンスターの楽曲が軒並みアレンジされているが、
ほぼ前作と言えるWorld系作品が初出となるモンスターも例外ではなかったようである。
- 本曲のアレンジだが、和風らしさは太鼓くらいに留まり、どちらかというとコーラスが目立つアレンジとなった。
邦楽器を多用した楽曲が多いRiseにおいて、軍楽の要素が色濃い本曲は耳慣れない印象が強く、
他の楽曲もオーケストラ主体だったWorld時代よりも輪を掛けて異物感が増している。
- 基本的な部分は原曲をほぼ踏襲しており、そこにコーラスが追加される形となっている。
元々が軍歌のようなイメージだったこともあり、原曲でもコーラスがあったのではないかと思うほど違和感がない。
一方で曲想が変わった部分もあり、Rise版ではより威圧感を高めるような音が追加されている。
原曲でリズミカルだった所がやや抑えられ、刻み付けるように重々しいメロディになっている部分がある。
- アメリカの由緒あるスタジオでオーケストラ録音がされた原曲の方は、壮大な印象は勝るものの、
節々の要素の存在から、曲全体としてはRise版の方がより強大な敵と対峙する絶望感が強調された曲相と言える。
- Rise作中ではバゼルギウスの登場ムービーにて「戦塵招くは非道の乱入」という語りが流れる。
MHでは討伐対象が野生動物であるモンスターということもあり「非道」というワードが使われることは珍しく、
一部の武具の解説文や、教官が極悪非道な海賊に金銭を巻き上げられた事例くらいである。
後者は嘘くさいが本当にあったことなのだろうか……。
曲名『飛来せし気高き非道』を意識した語りだろうか?
- ただでさえ軍歌のようなBGMだったが、開幕を始めコーラスが追加されたことでより軍歌っぽさが強まった。
乱入でこのBGMに置き換わった時の侵略感、絶望感が増している。
- バゼルギウスが事前情報なしの参戦であったこと、特徴的なイントロ部分がプレイヤーの印象に残ったことからか、
Ver.2.0実装初日には、「バゼルギウス」「う○こ爆撃機」と共に
「デデデデン」がTwitterのトレンドワードに入る事態となった。
バゼルギウスを知らない人は、突然現れた謎の擬音にさぞ困惑したことだろう…
飛来せし気高き非道/バゼルギウス - Rise ver. -The Chase
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- こちらも同じくMHRiseにてバゼルギウスのエリア移動中に流れるBGM。
重々しくアレンジされた戦闘曲に合わせ、アップテンポだったWorld時代とは打って変わってスローなアレンジとなった。
- また、サビのような形で戦闘曲にも無かった不安を煽るような新たなフレーズが追加されている。
しかし、MHRiseではWorldほど追跡BGMが長く流れないため、その部分をゲーム中で聴く機会はあまり多くない。
- そのためか、サンブレイクのタイトルアップデート第1弾紹介映像にて、
傀異討究クエストの紹介の場面に使用された際には、傀異討究クエスト用の新曲、
もしくは紅蓮滾るバゼルギウス用の新曲と勘違いしたハンターもいたようだ。
余談
- オーケストラコンサートの狩猟音楽祭では、2018年より『飛来せし気高き非道/バゼルギウス』が演奏されている。
前半は原典のMHWorldに準じたパートで1ループするが、
中盤になるとThe Chaseパートを挟みながら再び原典の後半部分に戻り、最後は印象に残るイントロで綺麗に締めくくる。
作品に触れた事がない人でも圧倒される程完成度の高い1曲となっているので、
是非とも会場やサウンドトラックで聴いてもらいたい。
関連項目
モンスター/バゼルギウス
モンスター/紅蓮滾るバゼルギウス