アメリカ RankVI ジェット戦闘機 F-106A デルタダート

概要
2025/8/13~2025/8/27の期間行われていた空イベントSky Guardにて、タスクを7個達成すると入手できたアメリカランクVIのジェット戦闘機である。なんとこのBR*1にしてHMDを装備している。
機体情報(v2.47.0)
必要経費
| 必要タスク数(殊勲甲) | 7 |
|---|---|
| 機体購入費(SL) | - |
| 乗員訓練費(SL) | 130,000 |
| エキスパート化(SL) | 450,000 |
| エース化(GE) | 2,200 |
| エース化無料(RP) | 890,000 |
| バックアップ(GE) | 55 |
| 護符(GE) | 2,400 |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 9.3 / 9.3 / 9.3 |
| RP倍率 | 2.14 |
| SL倍率 | 1.20 / 3.80 / 6.00 |
| 最大修理費(SL) | 3,167⇒4,244 / 10,213⇒13,685 / 9,980⇒13,373 |
機体性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 | |
| 最高速度(km/h) | 2,129⇒2,205 / 2,103⇒2,167 |
| (高度10,668m時) | |
| 最高高度(m) | 13,716 |
| 旋回時間(秒) | 29.5⇒26.7 / 29.9⇒28 |
| 上昇速度(m/s) | 163.1⇒235.9 / 154.3⇒198.1 |
| 離陸滑走距離(m) | 1050 |
| 最大出力(hp) | 6,670⇒*** / 6,600⇒*** |
| A/B推力(kgf) | 10,680⇒*** / 10,610⇒*** |
| 毎秒射撃量(kg/s) | 6.69 |
| 燃料量(分) | min10 / 20 / 30 / max35 |
| 搭乗員(人) | 1 |
| 限界速度(IAS) | 1,460km/h |
| フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)*** km/h, (離陸)*** km/h, (着陸)*** km/h |
| 主翼耐久度 | -4G ~ 11G |
レーダー
| 分類 | 有無 | 距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード |
|---|---|---|---|---|
| 索敵レーダー | 〇 | 19/30/74/148 | I | SRC |
| 追跡レーダー | ACQ | |||
| 捜索中追尾 | × | - | - | - |
| 敵味方識別装置 IFF | × | - | - | - |
武装
| 分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 | 購入費用(SL) |
|---|---|---|---|---|---|
| 通常/ステルス | |||||
| 機関砲 | 20 mm M61A1 cannon | 1 | 650 | 胴体下 | 640/960 |
弾薬
| 武装名 | ベルト名 | 内訳 | 初速 (m/s) | 最大貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||
| 20 mm M61A1 | 既定 | HEF-I/API-T/ AP-I/SAPHEI | 1030 | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 |
| 空中目標 | HEF-I/HEF-I/API-T/ HEF-I/HEF-I/AP-I | 1030 | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 | |
| 徹甲弾 | SAPHEI | 1030 | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 | |
| ステルス | HEF-I/AP-I/ AP-I/SAPHEI | 1030 | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 | |
追加武装
| 凡例 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 記号 | 意味 | 記号 | 意味 | |
| RKT | ロケット | BMB | 爆弾/機雷 | |
| IBMB | ナパーム弾 | GBU | 誘導爆弾 | |
| AGM | 対地ミサイル | AAM | 対空ミサイル | |
| TRP | 魚雷 | GUN | 機関銃/機関砲 | |
| CM | 対抗手段 | DTK | ドロップタンク | |
| 分類 | 名称 | パイロン | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |||||||||
| AAM | AIM-4G | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||||
| AAM | AIM-4F | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||||
| DTK | Drop tank (358 gal.). | 1 | 1 | |||||||||||
| 分 類 | 名称 種類 | 搭 載 数 | 影響【AB/RB&SB】 | 費用 (SL) | 搭載条件 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | |||||
| AAM DTK | AIM-4G DTK | 2 2 | -49.0/-49.0 | -30.9/-30.9 | +0.8/+0.8 | - | - |
| AAM | AIM-4G | 4 | - | -6.4/-6.4 | +0.5/+0.5 | - | AIM-4G |
| AAM | AIM-4F | 4 | - | -6.7/-6.7 | +0.5/+0.5 | - | AIM-4F |
ミサイル
| AIM-4G Super Falcon AAM | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 誘導 方式 | ロックオン距離 (km) | 誘導時間 (s) | 最大G TV*2 | FoV | IRCCM (FoV) | 近接信管 反応距離(m) |
| 66.22 | 3.63 | 3.0 | 595.11 | IR | 5.5*3 | 22 | 27 無 | 2.5 | 無 | 無 |
機体改良
| Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
|---|---|---|---|---|
| I | コンプレッサー | 7,100 | 11,000 | 230 |
| 胴体修理 | ||||
| 20mm弾薬ベルト | ||||
| AIM-4G | ||||
| II | 新しいブースター | 11,000 | 17,000 | 360 |
| 機体 | ||||
| 耐Gスーツ | ||||
| III | 主翼修理 | 12,000 | 19,000 | 390 |
| 新しい20mm機関砲 | ||||
| AIM-4F | ||||
| IV | エンジン | 23,000 | 36,000 | 750 |
| カバー交換 | ||||
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
WarThunderでは4機目となるセンチュリーシリーズ*4。AIR-2A "ジニー" 空対空核ロケットを装備したことで有名な機体のうちの一つだが、ゲーム内の機体はAIR-2Aの装備能力と引き換えにバルカン砲を装備する"Six Shooter"改修が施された機体であり、核ロケットは使用できない。
機体としては無尾翼デルタ翼となっており、低翼面荷重のため瞬間的な旋回性能は目を見張るものがあるがエネルギーを一瞬で失うため、旋回にはある程度気を使う必要がある。幸い、エンジンはF-105と同様のものであり推力はかなり高い。速度を保っていればそれなりの高速を発揮することができる*5ため、速度管理に気を付けよう。
レーダーはIFFこそないが多機能でFLIR、さらにはHMSも備えている。後述のAIM-4FもHMSによる照準が可能。RWRやCMDのような自己防御装置は装備されていない。
追加武装としてWTでは初実装となるAIM-4F/G*6*7を装備する。これはカタログスペック上は発射距離10km、最大速度M3、最大過負荷27Gと強力そうに見えるのだが、これが本当なら現実で酷評されてはいない。実態としては力不足のブースターによる劣悪な加速*8と168mmという太さからくる短い射程、加えて低いフィンAoAによる低い機動性*9、極めつけに近接信管がないという致命的な問題を抱えており直撃しないとダメージを与えられないため、一般的なミサイルであれば近接信管により命中したであろう条件であっても命中しない。もっとも、回避されなければ直撃が見込めるため、エネルギーを失って回避機動をとれない機体やこちらに気づいていない機体などを狙うとよいだろう。
注意事項として、ミサイルは通常機内に格納されており発射時にはハッチを開いてせり出してくるのだが、その状態ではバルカンが射撃できない。そのためミサイルを発射した場合、またはしようとした場合は手動で「爆弾倉扉を開く」キーにより閉じてやらないといけない。これによってガンキルチャンスを逃さないよう、押しやすいところに設定しておこう。
立ち回り
【アーケードバトル】
--加筆求む--
【リアリスティックバトル】
--加筆求む--
【シミュレーターバトル】
SBにおいては上記特徴欄にある利点&欠点以上に大きすぎる問題が
これである。コクピット真正面中央、照準器の正面に枠があるのである。バルカンは機体中央下部にあり、パイロットは頭を左右にずらして射撃することを余儀なくされる。
しかもアビオニクスも曲者で照準器は走査線が映る簡易レーダーディスプレイ兼水平儀(ロール角)兼機銃照準器という黎明期のHUDになってる上でデフォルトでガンレティクルが表示されていない。核爆撃機迎撃を目的とした高高度迎撃機のためロックオンが前提になっている。
これはレーダーロックオンした状態。右の画面とほぼ同じである。ここでCCIPを機銃:空中目標に切り替えると
水平儀が消えて小さなガンレティクルが表示される。またこの状態ではロックオンした目標の距離と水平角度ではなく自機を中心とした上下左右を表示するようになっている。ロックオンしたバツ印と十字線を重ねると十字が大きくなる。史実ではこれで偏差が取れてあらゆる天候で爆撃機に発砲出来るらしいのだが、WT内においては他機EEGSほどの精確さがなく、頭を横にずらしたうえでこのレティクルをもって直接照準することになる。なおジャイロ式なのでGにあわせて動く。
ロックオンしなければ照準が出ないということで気になるのが低高度である。IRSTが搭載されているがこちらもまわりくどいシステムになっている。
IRSTでの捜索モードからは直接ロックオンができず、一度ACMモードでロックオンする必要があるのだがこのACMモード、他の機体と違ってレーダーを使って捕捉した相手を即IRSTでの追尾に切り替えるという変わったシステムになっている。ゆえにクラッターや赤外線とレーダーの違いの影響を受ける。レーダーロックオン済みの相手をIRSTのロックオンに切り替えるという(MiG-23MLDなどに出来る)機能も本機にはない。
バルカン一つ撃つだけでも命中弾を出すにはまずアビオニクス習熟からという本体性能とのギャップが激しい特化運用ハイテク機である。
史実
F-106Aデルタダートはアメリカのコンベア社が開発し、アメリカ空軍で運用された全天候型迎撃戦闘機である。前任機であるF-102デルタダガーの改良発展型として誕生し、マッハ2を超える高速性能と、当時としては極めて先進的な自動迎撃システムを統合したことから「究極の迎撃機」と称された。冷戦期におけるソ連の戦略爆撃機による本土侵攻を迎撃する任務に特化しており、その生涯を通じて北米大陸の防空任務に従事した。
F-106の開発は、1950年代初頭に開始されたF-102 デルタダガーの性能向上計画「F-102B」に端を発する。F-102Aは遷音速域での抵抗増大の問題をエリア・ルールの採用で克服したものの、当初要求された性能には達していなかっため、より強力なエンジンを搭載し、機体設計を全面的により洗練させた「究極の迎撃機」を目指すことになった。
開発の核となったのは強力なプラット・アンド・ホイットニー J75ターボジェットエンジンと、ヒューズ社が開発した先進的なMA-1火器管制システムの統合であった。特にMA-1は、地上のSAGEとデータリンクし、目標への誘導からミサイル発射までを半自動で行う画期的なものだった。しかし、このMA-1の開発が著しく難航したため、機体自体の開発よりも大幅に遅れ、プロジェクト全体の遅延とコスト増を招いた。
F-102Bは、原型機から80%以上が再設計されるなど、もはや別の機体と言えるほどの変更が加えられたため、1956年にF-106Aという新しい形式番号が与えられた。初飛行は1956年12月26日に行われ、各種試験を経て1959年から部隊配備が開始された。
機体形状は、前任機F-102で導入されたエリア・ルールをさらに洗練させ、機首から尾部まで流れるような滑らかな胴体形状を実現している。主翼には大型のクリップドデルタ翼を採用し、これにより優れた高速安定性と高高度性能を獲得した。この卓越した空力設計を支えたのが、アフターバーナー使用時に24,500 lbfもの大推力を発生させるプラット・アンド・ホイットニー J75-P-17ターボジェットエンジンである。この強力なエンジンにより、本機は最高速度マッハ2.3を超える圧倒的な飛行性能を発揮することができた。
武装面での最大の特徴は、全ての兵装を機体外部のパイロンではなく、胴体内のウェポンベイに格納する方式を採用した点にある。これにより、武装による空気抵抗の増加を完全に排除し、クリーンな空力特性を維持したまま超音速飛行が可能となった。主な武装はAIM-4 ファルコン空対空ミサイル(レーダー誘導型と赤外線誘導型を混載)と、ソ連爆撃機編隊を一撃で無力化することを想定したAIR-2ジニー核弾頭空対空ロケット弾であった。当初、本機は純粋なミサイルキャリヤーであったため機関砲を装備していなかったが、後の改修(シックスシューター計画)によって、胴体下部に20mm M61バルカン砲ポッドの搭載能力が付与された。
しかし、F-106Aの設計を最も特徴づけるのは、その先進的な電子機器、特にMA-1火器管制システムである。これは地上のSAGEとデータリンクで直結しており、管制所から送られてくる目標情報に基づき、敵機への最適な飛行ルートを計算、自動操縦で機体を目標まで誘導する能力を持っていた。パイロットの役割は、システムの監視と最終的な攻撃許可を行う「システム管理者」に近いものとなり、操縦の負担は劇的に軽減された。これら全ての要素が高度に統合された結果、F-106Aは「究極の迎撃機」と称されるにふさわしい機体となった。
F-106Aは、その生涯を通じて実戦で敵機を撃墜する機会はなかった。主な任務はアメリカ本土、アラスカ、アイスランドなどに配備され、ソ連の戦略爆撃機に対する防空任務であった。
実戦への投入は極めて限定的で、ベトナム戦争においては短期間、韓国の烏山空軍基地に派遣された記録があるものの、ドッグファイトを想定した機体ではないため、北ベトナム上空での戦闘には参加しなかった。しかし、1962年のキューバ危機ではフロリダ州の基地に展開し、最高度の警戒態勢で待機するなど、冷戦の最前線で重要な抑止力としての役割を担った。
直接的な戦闘はなかったものの、その卓越した性能は1959年12月に樹立された速度記録(時速2,455km)によって証明されている。本機は、レーダーや電子機器のアップデートといった数々の近代化改修を受けながら長期間にわたって第一線で運用され続け。
1970年代に入り、F-15 イーグルなどの新世代戦闘機が登場するとF-106は徐々にその役目を終え、1988年に空軍州兵での最後の任務を完了した。退役した機体の多くはQF-106無人標的機に改造され、後継機やミサイル開発のための標的として、その生涯に幕を閉じた。
小ネタ
実はこいつのM61だけ4000RPMと他の機体(6000RPM)と比べて少し低い。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。