その昔NecromancerといえばIron Maidenだった時代があった。
ゴーレムに群がる牛が触るだけでばたばた倒れていったあの頃。
その後のパッチでBlood Golemの吸収Bugが直り、敵の物理レジスト・遠隔攻撃が鬼強化され、反射ネクの栄華は終わりを告げた……
構想 
豊富な手下にRW Edge発動BowのThornsオーラを纏わせ、(Necromancerの割には)高速な殲滅と安定した進軍を目指す。
安価安全お気楽にソロでHellを蹂躙し、血なまぐさい戦場に咲く一輪の花 Rogue Scouts Kyoko を愛でるためのコンセプトビルド。
戦い方 
傭兵とゴーレムに最初の死体を作ってもらったら片っ端からRaise Skeleton。あとは高みの見物を。
Dim Visionを撒き散らしながら飛び道具・魔法を封殺しつつ進軍し、手下が接敵したらAmplify Damageに切り替え。手下の攻撃+Thornsの反射ダメージで効率のよい殲滅を狙う。
Teleportチャージ装備を仕込み、的確な戦線展開を心がけたい。
- なぜThornsか?
- このオーラは手下が多ければ多いほど生きる。数が呼び出せて回復力の高いスケルトンは媒介者としてまさに最適。
また極振りしたIron Maidenにも迫る高い反射率は、Amplify Damageで増幅可能である。少なからぬ敵が物理レジストを持つことを考えると、このオーラとNecromancerとの相性のよさが際立ってくる。
また飛び道具攻撃、魔法攻撃に対してThornsは意味が無いのだが、そもそも連中はDim Visionで黙らされている。
ローグは矢を撃ち放題だし、エンゲージしてしまえば魔法系の敵もMeleeAttackに切り替わることが多い。
- 敵が100のダメージを与えてきた場合のThorns15lvlの反射ダメージ
敵の物理レジスト 0 50 80 100 Thornsのみ 810 405 162 0 Thorns+Iron Maiden40lv 1985 992 397 0 Thorns+Amplify Damage 1620 1215 972 162 Thorns+Decrepify*1 607 405 283 40
ちなみに、マスタリーともに30lvlのスケルトンのダメージは309-312。
それを20lvlのMight(ナイトメアAct2攻撃傭兵95lvl)で増幅すると555-560。
両者40lvlだと599-603、20lvlのMightがかかって983-989である。
それが10数体いることになるが、ボス相手でもない限り一度に同じ敵を殴っているのは多くても4体程度であろうこと、
Hellになると敵からの被ダメージは100で済んでないことは補足しておく。
パーティプレイ 
呪いを一通り取っているなら状況に応じてDecrepifyやLower Resistで支援を。
敵に飛び道具使いが多い時、黙らせてやると効果的だが、カースの支援と被弾量が減ったことの因果関係を把握している人がどれだけいるかは不明。
また、呪いは自前で発動する仕様にしている人も多いため、誰が何を狙っているのか把握しておきたいところ。
せっかく発動したLife TapやDecrepifyを上書きしてしまわないように気を回す必要もある。
実際、召喚、Iron Maiden、AIカース、Bone Wall、Bone Prison、Corpse Explosionなど、多くの得意スキルがPubではうっとおしがられることも多いので、この際リーチに徹するのも一興。
良い点 
- 基本は召喚ネクロなのでHellであろうと属性耐性にやきもきすることがない。
- 資産なくとも強い召喚ネクロ系に輪をかけて高価な装備どころかトレードすら必要ない上に、同様の要素によってHellクリアも楽な部類。
- Nightmareまでの殲滅の速さは特に目を見張るものがあり、無茶をすれば50lvl前で恐竜もBaalも狩れる。
- RW Edgeを用意できている前提となるが召喚ネクの鬼門といわれるNormalのDiablo戦が少しマシになる。*2
- 兄貴ではボスに狙われるためやられてしまいがちだが、ローグの場合RW Edgeは見かけ上のダメージが低い*3ため全ボスにほぼ狙われない。特にDiablo戦で顕著。
- 傭兵にローグを採用するので射程が長い。Fire > Cold。初手が速いのでいち早くCBを叩き込むことができる。近い敵を射撃するためOWをばらまくこともできる。
- 雑魚戦が速いという特徴から歩きの場合トレハン効率が兄貴と変わらない。テレポ狩りはさすがに兄貴採用側に抜かれる。
- フレ牛、Seis、リスター、3馬場、全Act Bossなど、兄貴が即死する相手でもすべてAmplify Damageをかけて見ているだけで終わる。
- 戦術の関係上、敵ユニークがHFを持っていても他召喚系ビルドよりパフォーマンスが落ちない。傭兵も範囲外にいることが多い。
- Dim Visionをかけたままでも殲滅に問題なく、他クラスではどうしても意識しなければならない傭兵の装備・生存要素もほとんど気を使わないでいい。
- 多少のラグがあっても、Pingが回復した頃には敵が一掃されていたりするし、それを尻目に箱や壷を物色できる。
- クリックのしすぎでマウスが壊れるなんてことがまずない。
- HardCoreで手っ取り早くHellクリアキャラを持っておきたい時に重宝する。
悪い点 
- 安全性とのトレードオフで敵殲滅は遅め。*4
- 本体が攻撃にしないことに退屈を感じる人も多い。NMまでは基本的に呪いをかけて見ているだけ。
- 極まってこない限りは召喚の手間があるため部屋を行き来する短時間周回トレハンには不向き。*5
- 殲滅速度を主とする狩り効率は大体のDiablo2プレイヤーが求めていく部分なので、そういう意味では致命的な欠点ともいえる。
- Act2 Maggot LairやArcane Sanctuaryはやっぱり苦手。ここいらだけは専用の手段*6を取らなければならないほど。
- パーティプレイで本領を発揮するとかなりの割合で迷惑がられる。空気を読むプレイヤースキルが必要。
- pplが増えて敵が固くなると本領を発揮しても一人ではジリ貧になりがち。
- ただし、ここまでの項目は召喚系ネクロならどうやっても避けられないので、明確に当ビルドとしての欠点とは言い難い部分もある。
- 1stキャラの場合、Amnルーンの拾えるタイミングが遅いと兄貴のオーラがないので、劣化びんぼう召喚ネクロ気味。
- 装備が極まってくるとThornsの必要性に疑問符が。最後までRW EdgeなKyokoの火力も物足りなくなる。
- Kyokoがやたらと遠くに居たり引っかかってたり、範囲に敵がいるのにボケっと突っ立ってたりすることも多々。
スキル配分 
手下が召喚できてAmplify Damageが使えればそれでよし。
- Summoning Spells
- Curses
スキルオプション 
基本は上記合計44ポイント。スキルブーストが10以上見込めるのならば、あとは一切スキルを振らずともHell Baalまで単独行軍可能*7あと2つ、レベル98(!!)くらいまで育てる気があれば3つほどMaxまで振りきれる計算。
- Dim Vision:20
- コンセプトの一つが「まったりご安全に」なので本稿ではMax振り推奨。装備が整わない時期や、事故死をなんとしても避けたいHardcoreでの運用においては高範囲、長時間のDim Visionが絶大な効果を発揮する。もっともNightmare後半まではそれほど必要ないので、ブースト値を睨みつつ快適なポイントを各自探られたし。装備が極まってくると1+ブーストでも進行上全く問題なくなる(というか使用頻度も低くなる)。
- Raise Skeletal Mage:20
- 真に骨を愛する召喚者ならば言われるまでもなく振りきっているであろう。威力が低すぎるとか消えやすいとかどうでもよろしい。Thornsを最大限に活かす意味でも本稿ではMax振り推奨。物理無効対策という名目もあるが、なにより純粋に大軍を引き連れたいがゆえ、振るべし。
- Revive:20
- Undead系の敵ばかり選択的にReviveして往年のOverLoadごっこをしたことがないとは言わせない。連続爆破並にマナ喰らいなのが若干ストレスフルなのと、やっぱり兄貴にMightでも展開して欲しくなっていまい。ビルドのアイデンティティが揺らぐのが玉に瑕。
- Clay Golem:20
- 全てのNecromancerの友。十分にポイントを振ったClay GolemはLife10kをはるかに振り切り、強烈なSlow効果も相まって対ボス戦や牛集団にサシでぶつけても再召喚不要なほど硬い。骨兵が力負けしたときの最後の防衛線に。ボス戦などは最悪自分でRW Edgeを持って回復阻止効果の矢を打ち込みつつ、呪いを更新するだけで勝てたりする。
Clay GolemのライフはGolem MasteryとClay Golemで概ね1:1になるように振ったほうが硬くなる。マナ消費やスロー効果などと相談した上でスキルプランナーなどで要確認。 - Golem Mastery:20
- もちろんIron Golemを相棒にすることもできる。しかし鉄子を最大限に活用しようとするとThornsが死にAuraになるため、傭兵をKyoko以外にしたくなってしまう。結果Thornsmancerでなくなってしまうという罠。
- Attract:20
- Mojomancerっぽいプレイを愛する方はこの際Curseタブの左ツリー全マックスにする勢いで。
- Corpse Explosion:20
- 死体を作っての連続爆破はもはや様式美である。進行は明らかに早くなる。手下が多い分戦線も拡散しやすくなるので、快適な爆破生活のためにはMaxまで振り切らないまでもある程度の範囲を確保しておきたい。Rogue ScoutsはRW Insightを持てないため、マナ不足が懸念事項。もっとも最初の死体ができる頃には周りの敵もThornsによってまんべんなく削れており、さほど連発せずとも気持よく吹っ飛んでくれる。
- Teeth,Bone Spear,Bone Spiritいずれか:20
- 残余ポイントをシナジーに送り込めばそこそこのダメージソースになる。Corpse Explosion以外の物理無効対策が欲しいが骨メイジは使いたくないという不届き者や、手下任せは暇で仕方ないという人向け。
- Poison Nova:20
- 上記に同じく。なお、このパターンは将来的に自分でRW Brambleを着込んで傭兵にRW Faithを持たせるというお大尽仕様にすることで多少は化けるかも。
構築例 
- Summoning Spells
- Raise Skeleton:20、Skeleton Mastery:20、Clay Golem:1、Golem Mastery:1、Raise Skeletal Mage:1、Blood Golem:1、Summon Resist:1、Iron Golem:1、Revive:1
- Poison and Bone Spells
- Teeth:1、Bone Armor:1、Corpse Explosion:10、Bone Wall:1、Bone Spear:1、Bone Prison:1
- Curses
- Amplify Damage:1、Dim Vision:10、Weaken;1、Iron Maiden:1、Terror、Confuse:1、Life Tap:1、Attract:1、Decrepify:1、Lower Resist:1
ヘボ装備でも一人でなんとかなり、必要に応じてパーティ支援も可能な汎用構成。1stキャラで普通にソロでクエストを進めていくとだいたいHell入くらいで上記が完成する。
1stキャラでPitでトレハンするときの構成 
- Summoning Spells
- Raise Skeleton:20、Skeleton Mastery:20、Clay Golem:1、Golem Mastery:1、Raise Skeletal Mage:1、Summon Resist:1
- Poison and Bone Spells
- Teeth:1、Corpse Explosion:20
- Curses
- Amplify Damage:1、Dim Vision:残り全部、Weaken;1、Iron Maiden:1、Terror、Confuse:1、Attract:1、Decrepify:1
最低限用意するのはRW Spirit剣、頭と胴体はPerfect Topazを埋めましょう。4穴鎧をPitで発掘してもいいかも。レジスト不要。テレポ不要。Dim Visionがある程度育ってくる頃(Lv.65前後)から安定。速足だけは確保して骨を確保しながらPitへ駆け込んでください。ワープ移動で付いてくる骨達が足止めしてくれます。Bonefleshでもいいので傭兵にOpen Woundsを確保すると確実に死体ができるのでArcher系は死体が出来るまでDim Visionで我慢して爆破する時だけAmplify Damageで盲目を解除して爆破することでPit Level 2も安定します。
ステータス配分 
- Strength: 最終装備の要求値(参考Trang-Oul's Avatar:106 Marrowwalk:118 RW Spirit:156)
- Dexterity: 初期値 or ブロック率に満足できるまで
- Vitality: 残り全部
- Energy: 初期値
Homunculusとマギでいいやーという場合はVit全振りが可能。だがVitのライフ還元率が悪い上、せっかくの高ブロック率をどぶに捨てることになるのである程度Dexにも振るべき。ブーストを考慮しても盾を持つ以上50程度は最低割り振っておいても損はしない。*8
もっともブロックが必要な状況に陥ることはそれほどないし、ストレスなく召喚・爆破を繰り返すためにEneに振ってしまっても良いかも知れない。
装備 
スキルブースト重視。だいたい+5~10以上を目安に。Amplify DamageとCorpse Explosionを1+ブーストで運用することを考えるとできるだけネクロスキルプラスのものを。ただHellではRaise Skeletonのレベルが低いとジリ貧になりがちなので、レジが多少足りなかろうが呪いの範囲がほぼ敵一体分しかなくなろうが召喚スキルブーストよりにシフトしたほうが却って楽になることが多い。Hellでも遠距離貫通or範囲攻撃持ちの敵でない限りは被弾シチュエーションが少ないのがネクロの特権なのでその方が良い。
装備例 
- ノートレードで引きも悪い1stキャラ仕様
- ちょろい装備でも案外平気。これこそこのビルドの真骨頂。なにしろベースがびんぼう召喚ネクロなのでいくらでも安くできる。Summoning Spells+6以上確保して地道にレベルをあげていれば、それほど詰まることもなく順調にHell制覇できるだろう。
- 武器:店売りのSummoning Spells+3付きMagic (裏:Teleportチャージスタッフ)
- 盾:Summoning Spells+Xの専用盾。Lidless Wallも十分選択肢に入る。
- 頭:RW Lore、Summoning Spells+のついたMagicサークレット系
- 胴:レジスト付きレア、RW Smoke、Skin of the Vipermagiがあれば最高
- 手:レジスト付きレア
- 腰:レジスト付きレア
- 足:レジスト付きレア
- 護符:Summoning Spells+のMagic。+3があれば最高。
- 指輪:レジスト付きレア
- 汎用型お大尽仕様
- お大尽とか言いながらそれほど高くもないし、それほど劇的に強くならない。そして芸もへったくれもない。ある程度以上のブーストが可能になるとThornsよりMightとか張りたくなる諸刃の剣。
- Meteor爺仕様
- Trang-Oul's Avatarフルセットは召喚メインのビルドにいろいろな意味でよく似合う。Vampireを大量に従えてMeteor落としまくって遊ぼう。ただし処理落ちには注意だ。
装備オプション 
- 武器:RW White
骨魔法スキルをサブで運用するさいに、メインのスキル+3と適宜カースの付いたワンドで。 - 武器:RW Beast
Fanaticismが強力なのはもちろんだが、なによりクマが呼べる。 - 指輪:Wisp Projector
他の性能はともかく精霊が呼べる。 - 武器:RW Edge
- 防具:RW Bramble
W-Thornsmancer参照。ただ当ビルドはKyokoを侍らせてこそなので、どちらも彼女に誂えたい。Kyoko道に目覚めてRW Faith、RW Fortitudeなど与えて最強の砲台に仕立てあげたい場合は選択肢に入る。もっともそこにThornsを入れ込む必要があるのかと言われると微妙なところ。
育成 
1stキャラソロ進行前提だとしても、召喚メインの育成はそんなに困らない。
Raise Skeleton+3が付いたワンド(Req lvl:1)とネクロ盾(Req lvl:3)があると序盤から輪をかけたチートっぷりを見せる。
ネクロ盾はAct1のトリストラム近辺で結構ポロポロ落ちるので余さず拾ってModをチェックしたい。*9Teeth+3物などは魔法系のネクにも有用。Amplify DamageとBone Armor、Skeleton Masteryも付いていればなおよし。
Clay Golemだけとって後は一心不乱にRaise Skeletonに振っていればDiablo前までは力押しでいける。傭兵がレベル25になってRW Edgeを装備させれば、Hell入りまで何も考えなくてもさくさく進むはず。
Raise Skeleton→Skeleton Masteryの順にマックスまで振り、残りはタイプにあわせてカースを充実させていこう。Dim Visionは敵の飛び道具が熾烈になってくるナイトメアAct5入り時点でブースト込み15以上は達成できるように振ってあると楽。
Amplify DamageとDim Visionは直接取っていいですが他の呪いはアイテムでHell クリアからトレハンまでできるビルドのため育成方針に影響が出てきます。
必須スキルがあると経過のポイントを召喚ツリーに回せます。
Iron Maiden
Normal AndarielからDiabloまでは必須スキル。傭兵と召喚物が全滅した後の最終手段。
MaelstromかIron Maiden付きのワンドで確保。このスキルはNormalのDiabloを倒した後は『使う機会がありません』。Edge BowはAct 5やNormal牧場以降でよくドロップするのでその後はThornsで安定します。
骨の硬ささえ確保できればDecrepifyとClay Golemでスロウを入れて骨で殴った方が強いです。
これは高レベルのInner Sightのおかげで骨の攻撃が必中(ブロックされなければ命中)となるため。
2穴ネクロ盾につくスキル-RW Rhymeのベース。
Decrepify
Clay Golemと組み合わせて使うBaal戦で必須となる最重要スキル。また骨が柔らかいと感じた場合にAmplify Damageの代わりにどの相手でも使います。位置取りが安定後はレベル9程度のClay Golemと氷メイジでThe Reaper's Tollと同じ強度のスロウとなりBaalが分裂しなくなるためAmplify Damageでより速く倒せます。
Act2の後半からドロップが始まりますがAct 3のジャングルで良く拾います。
Hellクリアやクリア後のトレハンでも使います。Homunculus入手までDecrepifyの経過スキルを省略できるためビルドの完成が大幅に早くなります。
凍結無効付きなのでトレハンをする分にはHomunculusより使い易かったりします。
Summon Resist
高難易度では骨の硬さが目に見えて変わる地味で重要なスキル。各ボスで骨が耐えられるようになります。
Attract
後方で射撃するKyokoの場合は必須ではありませんが時間稼ぎに有効です。兄貴は最終装備で固めないと(固めても)囲まれて死ぬ。死にたくなければRW Enigmaでテレポして召喚物に当たり判定を押し付けるしかない。
傭兵~なぜローグか? 
なにより本体の傍らで矢を射ちまくるKyokoは実にキュートである。いや、それはそれとして。
Thorns前提なので選択肢としてはナイトメアAct2の戦闘傭兵も入るのだが、Act2傭兵を使う場合はThornsよりも傭兵自身の能力・生存性向上を主眼にオーラを選択し、本体がRW Edgeなり持ったほうがよい。さしあたり本稿ではAct1ローグ使用を前提にしている。
- オーラ発生装置として
- 前述したようにThornsオーラはナイトメアAct2の戦闘傭兵も展開するが、そのレベルは傭兵レベル60時点で10。RW Edgeと同等の15レベルThornsを展開するようになるのはやっと75lvlに達した時点であり、しかもThornsの成長はそこでカンストである。*10安価なThorns展開装置としては圧倒的にローグが優れる。
またキャスター系に有用なRW InsightのMeditationオーラを召喚ネクロはそれほど必要としない。もちろん資産が有り余っていればMight傭兵にRW PrideとRW Brambleを装備させれば最強の軍団が出来上がるが、そこまでできる人にはそもそもビルドガイドの必要も無さそうである。
- PI(物理無効)対策として
- まずAmplify Damageが使い放題のネクロにとって、定番の兄貴+The Reaper's TollによるDecrepify投射でのPI対策が必要ない(むしろ邪魔になる)ことが挙げられる。
また、その関係上ネクロにとってPIとはたまに発生するPI+ストーンスキンなユニークのことででしかない。つまり敵は1体ないしせいぜい2体。
Bone Prisonで隔離してスルーしとけばいいのだが、退路にユニークを残しておくのも不安といえば不安。それならばと、いざ倒そうと思ったときにAct2傭兵ではなかなかダメージが通りにくいのも事実。本体がCorpse Explosionで炎ダメージリソースを持っていることを考えると氷ローグは最適である。死体が壊れることもあるが、実際に運用してみると蘇生・爆破ネタに困るほど凍りはしないことがわかるはず。
- 戦闘力として
- 召喚ネクは最低10体~の近接系の手下を率いることになる。その上で兄貴だと骨の後ろで遊んでしまったり、一生懸命突付いているがどう見ても届いてなかったりということになるシーンも多く、特に狭い場所では顕著である。対してローグの場合Skeletonの後ろからビシバシ矢を放つことが可能であり、Dim Visionで長時間黙らせることが前提の当ビルドにおいてはまさに一方的な射殺も可能である。
もちろん単体としての攻撃力は装備と展開オーラの評価も含めてA2傭兵に分があることは言うまでも無いが、あくまで近接系の手下を大量に従えており、使い放題の呪いも持ちマナの補給もさほど必要としない召喚ネクロ系にとっては依存度が低いという話である。Mightオーラは有用だが、上記要素も含めてのThorns+Inner Sightも援護としては決して悪くない。
さらには下記に装備例を挙げているが、性質上そこまで大量のレジストや防御力・ライフ吸いがなくとも生存するのでGuillaume's Face+RW Duressを同時に持たせて問題なく武器ダメージ以外の部分での火力補佐もできる。耐久力も必要とする兄貴では中々成立しない要素である。
- 本体の相棒として
- なにより本体の傍らで矢を射ちまくるKyokoは実にキュートである。大事なことなので2回言いました。
ローグはAIの性質上、本体は敵と一定の距離をとり、あまりちょこまか動かないほうが実は望ましい。*11索敵し手下が張り付いた後は呪いを更新するだけという本ビルドでは彼女の持てる性能を最大限に発揮させることができる。うろうろして敵に囲まれる割合も少ない。というかほぼない。RW Edge以外は裸(ウホッ)でも滅多に死なない。実に安上がりかつ世話がない。
- まとめると
- 定番の兄貴が持つ強味が召喚ネクロにとって別段必要ではなく、Kyokoのほうに要素として強味が出やすい。
そこに安価で発動可能なRW EdgeでのThorns展開が戦闘力としても、ネクロが持つ安価でプレイしやすい要素両方と相性良いということである。
Edgeのベース 
まずlvl25になった時点で装備できるExceptionalベースのものを1本、最後まで使うEliteベースのものを1本用意したい。が、前者は要求ステータスとの兼ね合いもあるので、発動さえすればNormalベースでも構わない。最終物は速度を考えると結局Great Bowの上等物あたりに落ち着く。
RW Edge自体の火力が低いのでCrushing BlowやOpen Woundsを鎧や頭で稼ぎたい。速度も稼げるに越したことは無いが、優先順位は低い。レジやDefense、Damage Reducedはそれほど考えなくてもいい。
装備例 
Crushing BlowとOpen Woundsのどちらかでも最低限無いとHellのBoss戦がだいぶ遅くなる。Rattlecageなんかでも別に構わない。このビルドでは逃走効果はそんなに気にならない。
- かっちかちのド定番仕様
- 現実的に揃う範囲の装備かつ、最終装備レベルなのが◎。そしてそれなりに強い。
Hellでも通用しえるような武器のベース調達だけがそこそこ難しいくらい。- 武器:RW Edge
- 頭:Guillaume's Face
- 胴:RW Duress
- お大尽仕様
- せっかくなのでW-Thornsで 鬼の16倍返しさらに倍 を試しておきたい。
- 武器:RW Edge
- 頭:Guillaume's Face
- 胴:RW Bramble
下表の通りRW BrambleのThornsレベル可変値は誤差。
- 敵が100のダメージを与えてきた場合のW-Thornsの反射ダメージ
敵の物理レジスト 0 50 80 100 Thornslvl30+Amplify Damage 3240 2430 1944 324 Thornslvl31+Amplify Damage 3320 2490 1992 332 Thornslvl32+Amplify Damage 3400 2550 2040 340 Thornslvl33+Amplify Damage 3480 2610 2088 348 Thornslvl34+Amplify Damage 3560 2670 2136 356 Thornslvl35+Amplify Damage 3640 2730 2184 364 Thornslvl36+Amplify Damage 3720 2790 2232 372
その他 
- ボス戦
- 基本的にDecrepifyをかけてふところにTeleportで飛び込み、離脱後Amplify Damageの流れでほぼ完封できる。
Clay Golemのレベルが低いと氷ローグの凍傷効果と合わせてもBaalを完封できないことがあるので注意。目安としてブースト込み10程度あればほぼ黙らせられる。ブースト込み6では結構な頻度で分身された。
- 手下の強さ
- 手下のレベルは術者のレベルが適用される*12ので、スキルレベルが極まっても術者のレベルが上がれば手下もそれに応じて強くなる。まったく同じ戦術、スキルを使った場合でもレベル70の本体とレベル80の本体ではヘルでの殲滅速度は体感できるくらい違うので、辛いと思ったら地道にレベルを上げることも重要。
- 最後に
- スタンダード召喚ネクロのバリエーションでしかないが、RW Edgeを実戦投入した解説が無かったため書き下ろした。それほど話題に上がってこない割にそのお手軽さは兄貴仕様の比ではないので、ラダーで召喚ネクロをお持ちの方、これから育ててみようかという方は是非一度Act1ローグとのタッグをお試しいただきたい。
コメント 
- Thornsmancerの設計思想そのものだけど 歩きは骨戦士が分散、残ったPIユニークに取り付ける骨戦士は制限を受ける これは兄貴も含まれる 一方でMageはターゲットが残ったPIを狙うので歩きでも火力を集中できる PIが頻繁に出現するWSKではMageなしでは狩場の選択から外すことになります Enigmaを装備すると兄貴の攻撃が届き、骨の火力も集中することができる Reviveも実用化できる 『PIをAmpで剥がして物理で倒せばよい』というのはこの段階で初めて言えること そういうと兄貴はボス戦が~と言う人がいるけど、1pplだと差が付かないです KyokoにGuillaume's FaceとRW Duressを装着すると世界が変わります このビルドの唯一の壁はUmを手に入れることです(影響はBaal戦だけです) RW DuressにCold Damageが入るのでFire Arrowに切り替えることができます 土ゴレのスローと合わせてDecをAmpに切り替えることが可能となり、さらに高速でボスを倒せます Cold Kyokoより射程が伸びた上でSoulやMeteor爺のようなDRの高い敵、牛のような火炎弱点の敵を素早く倒すことができます 到着の遅い兄貴よりずっと速いです 兄貴は雑魚戦が遅くなるので全体としてKyokoよりだいぶ遅くなります 本体の頭と胴体はP-Topazで充分です 頭と胴体でレジを稼がなくてもMFを300以上稼いで主要なレジストは75行きますので タルセットコンプしたMeteorbよりは速いかな、という感じです MFを切っていいならTrang-Oul's AvatarフルセットでFire Wallを撃つと兄貴より速いです Thornsとの相性がいいです -- 2021-11-13 (土) 15:15:33
- D2Rは牛王をKillできるので牧場とCSは資産なしで脳死トレハンいけました(天使・サイゴンセット) 牧場はレオリックがあれば骨が耐えてくれます。 BaalはBSとPIが厳しいのでホムンクルスとトラン篭手を装備してMageを育てたところで脳死トレハンできるように。 -- 2021-11-13 (土) 21:37:13
- スキルブーストを削ってMF稼いでもそこそこ戦えるのが強み その場合はサモンレジスト(耐性付与)にある程度ポイント使わないと辛い場面がある -- 2021-11-14 (日) 11:03:30
- Mageってそんなに強かったのか -- 2021-11-14 (日) 11:13:31
- もろくて威力低いイメージしかない -- 2021-11-14 (日) 14:10:28
- LeoricでブーストされてるからとりあえずLv16のMage呼んではいるけど、10数体の骨が前線にいるのに気づいたら1~2体に減ってるしPiにもさほど殲滅が上がってる気がしないな(実際はさすがに変わってるんだろうけど) プレイヤーの感覚(PIへの殲滅時間を許容できる範囲)次第だけどMage無しでは狩場が狭まるって程じゃないと思うな。CE無しってなら話は別だけど。 -- 2021-11-15 (月) 16:13:14
- バグで裏装備のスキルのキー割り当てが消えるんので、テレポ使っていない状態だと、メイジが通路塞いで進行の邪魔にしかならないんだよね。狭いところでは呼ばないようにしているので、最近、なくってもいいかなて思っています。 -- 2021-11-15 (月) 17:41:49
- 俺は逆にDV→Mageに切り替えて快適になったと感じるクチだ。メイジが約10体増員されたことで、囮が増えた&個々の敵に対しての処理速度が上がった=効率はもちろん骨部隊にかかる負荷が減り、崩れにくくなる。本体が飛び道具で危険に晒される頻度が減り、強引な進行がよりしやすくなったという変化があった。普通の骨戦士より明らかに消えるの早いからこまめに補充は必要になったけどトータルでは正解だったなって印象。本体はLv82、骨戦士・骨メイジ・マスタリ・爆破20の他はサモレジリバイブ骨鎧コンフューズDecまで1修得、ブーストが両手Spiritにアミュ召喚+3の他は雷レジとトレハン装備、テレポ杖はバグのせいで使ってないっす。(ターンヘルムが欲しい) -- 2021-11-15 (月) 18:11:29
- MageはAIダメだし道は塞ぐし半分はサボるし火力はないしで微妙っぽく見えるけど、棒立ちしてくれるおかげでNec本体の隠れ蓑にできるし反撃ダメ稼いでくれる。テレポ杖の消えるバグはウザいけど、諸々の欠点差し引いても便利だと思ってる。 -- 2021-11-19 (金) 10:20:54
- もろくて威力低いイメージしかない -- 2021-11-14 (日) 14:10:28
- 速度を考えるとGreatBowの上等物に落ち着くという記述がありますが、これはどういう意味でしょうか。数字を見ると例えばBradeBowとほとんど変わらない気がするのですが、そこらへんならなんでもいいんでしょうか -- 2021-11-14 (日) 20:00:32
- なんでもいいですよ。ゲーム内で最良(究極)のベースが何かを考えたらSuperior GreatBowかな、という話。 -- 2021-11-14 (日) 22:11:17
- 傭兵のDex200とすると、計算上はアンデットとデーモン相手だと通常BradeBow≒上等GreatBowのED15%付きくらいのダメージになります。 -- 2021-11-14 (日) 22:26:02
- もちろnsuperior bladebowでもいいとおもいます -- 2021-11-15 (月) 17:30:28
- 召喚系ネクロだから他クラスよりは問題にならないだろうけど、仮に【汎用型お大尽仕様】の装備一式揃えるとレジストはボロボロだな。耐性チャーム山積み不可避 -- 2021-11-19 (金) 09:36:21
- ボロボロって程でもないと思うけど bsさえ居なければ全レジ-70でも事故りはするが何とかなるね -- 2021-11-19 (金) 11:00:51
- 武器LeoricでベルトMeshだったらHomの40とMalaの最大30、手でCR30だから真っ赤だしこれってボロボロレベルではないのか。+30とかでも低いと思っちゃう自分がビビリなだけなんかな -- 2021-11-19 (金) 11:22:01
- エニグマ装備する資産があるなら頭と盾に穴開けてum入れれば37稼げてると思うぞ -- 2021-11-19 (金) 12:34:13
- そしてtorchとanniで75だね。最終装備で綺麗にフルレジになる。美しきかな。 -- 2021-11-19 (金) 20:33:06
- ボロボロって程でもないと思うけど bsさえ居なければ全レジ-70でも事故りはするが何とかなるね -- 2021-11-19 (金) 11:00:51
- 育成の「2穴ネクロ盾につくスキル-RW Rhymeのベース」以降の文に関して、Decとアイテムの説明が混在していませんか? -- 2022-05-01 (日) 11:56:04
- 「快速」がオススメ。ディムで黙らせた雑魚をすり抜け敵の懐に入り込み殲滅。無視して別ルートに行ってもよいが素材ひろいも大事だしね。バール前5連戦のうちヴェノムロード死体からなるべく多く蘇生させ恐竜戦は蘇生できないんでライフ減った骨戦士の更新を。手下50+@でバールの真横にポータル開いて出入りすればだいたい100秒前後で沈む。鍵となるのが足早。自分の場合はスキルGC4枚積なんで3%を13枚積んでる。アルダー靴とマビーナ帯で60%のしめて99%。こんだけあればメテオ爺並みにヌルヌルすり抜けが可能。 -- 2022-08-11 (木) 16:42:11
- CEよりDV先に育てた方が結果的に楽ですね。死ななくなるのでレベルを上げやすい。 -- 2022-12-23 (金) 00:36:24
- 物理GC複数積んで物理レジを下げると反射ダメージが増える! 10%台のGCを放出して-30%物を買い集めなければw -200%まで行けばPIを蘇生しても200%×反射%×敵物理レジストダメージが出る筈 -- 2022-12-23 (金) 14:19:19