【少年シドー】

Last-modified: 2024-03-17 (日) 10:20:01

本項ではビルダーズ2に登場するキャラクターとしての「シドー」を扱います。
DQ2などに登場するモンスターは【シドー】を参照。

ビルダーズ2

概要

本作の主要人物。CVは津田健次郎。本作の物語は、主人公と彼の壮大な冒険と物作りにより進んでいく。
船の難破で【主人公】【ルル】が漂着した【からっぽ島】に、ひとり佇んでいた謎の人物。
鋭い目つきに、【エルフ】のように尖った耳、黒髪を後ろで束ね二本角のように跳ね上がった前髪という独特な外見の少年で、自分の出自に関する記憶を失っている。
 
DQ2を知るプレイヤーなら、あるいはDQ2の知識が無くともオープニングイベントやサブタイトルから、名前を聞いただけで狂乱の破壊神を連想せずにはいられないが、がさつな言動や強大な戦闘力、破壊による素材集めや更地作りは得意だが物作りは全くできないなど、さらにその連想を補強するような特徴を備えている。
彼を破壊神と呼び覚醒させようとする謎の声も現れ、物語を通じ主人公や旅先の仲間との友情、物作りへの羨望、破壊の衝動、謎の声の誘い等による葛藤に苦しめられる。
創造の力の権化【ビルダー】である主人公と並び、破壊の力の持ち主として強くスポットの当たるキャラクターである。
 
特に序盤においては人の生き死にに無頓着な上、感性が人間離れしているせいで主人公とは別の意味で独特のセンスの持ち主らしく、しばしば変わった発言が見受けられる。例えば水死体が広がる光景を面白いと言ったり、気に入らない相手に対して軽々しく「息の根を止めてやろうか」などと言ったり、モンゾーラ犬【アニマルゾンビ】だの【デスジャッカル】だの名付けようとしたり、暗い独房で居心地良さそうにしていたりする。
主人公との【必殺技】を編み出した時にも、主人公が提案した「(主人公名)とシドーの すぺしゃる ふぁいてぃんぐ こんびねーしょん あたっく」という名前を気に入るあたり、ネーミングセンスも主人公と張り合えるレベル。
ただし決して非常識なばかりの人物というわけではなく、モンゾーラ編以降、自身を「立派な髭を持つ自分こそ町長に相応しい」と自薦する【ドルトン】に対して「リーダーは皆に認められてなる物だろう」と至極真っ当な物言い(ドルトン曰く「恐ろしいほどの正論」)で窘めたり、鉱石掘りにやる気がでないとぼやく【マッシモ】に「仕事だろ、ナメるな」等と言ったり、作中でも「乱暴な物言いの割に言ってることはまとも」と評されるようにもなる。
からっぽ島での開拓中は「シドー帝国」を築こうとしており「ルル王国」を築こうとするルルとしょっちゅう口論になるが、まさに「ケンカするほど仲がいい」譲らない二人の姿勢に微笑ましい光景ができあがる。ここに主人公であるプレイヤー自身も参加した気でいようものなら、それこそ仲良く喧嘩する3人組の構図ができあがるだろう。
他の島に渡る時は某海賊漫画の主人公よろしくいつも舳先に腰掛けており、【ミト】は「いつか落ちてしまうのではないか」とヒヤヒヤしているらしい。
 
そんな彼の苦手な物は何と【ヒトデ】
【ゼセル】曰く色合いとブツブツとした感触が嫌であり、実際ヒトデを手にして近づくと逃げ出す。

NPCとしての能力

前述の通り自身はモノを作り出せないが、主人公が拠点外の木や岩などを破壊すると、周辺にある同じ素材が取れるオブジェクトを遥かに早く破壊して素材にしてくれる。他にも、【そざい島】で付近に野生の動物がいたり、【犬】が地中のタネなどを発見するとセリフで知らせてくれる、【設計図】を置いた場所の邪魔なブロックを破壊してくれるなど、冒険と開拓全般をサポートしてくれる、とても頼りになる相棒である。
また、拠点でパーティを離れて行動している時は【あらくれ】と同じ行動パターンを取り、他のあらくれと喧嘩したりマッスルポーズを取り合ったりする。
 
戦闘においては棍棒、斧系の専用武器を使用する前衛戦士型のキャラクター。主人公とは比較にならない攻撃力で三連続攻撃を繰り出し、物語を進めていくと2度にわたってパワーアップイベントが発生。戦闘時にはオーラをまとい、攻撃力が増大する上に攻撃モーションが速くなったり、大振りながら強力な割増ダメージを確実に繰り出すようになる。
さらに主人公のレベルが14以上になると、シドーとのタッグで桁違いの威力を持つ【必殺技】を放つことができるようになる。
個人の戦闘力で見ると総合的な火力は作中でも最強だが、パワーアップ後はオーラをまとったり初手がフルスイングになることから攻撃の初動が遅くなるのが欠点。三連攻撃やフルスイング攻撃の後には少しだけ動きを止めてしまい、動きの激しい魔物は追いきれない事もあるので、主人公がシドーの方へ敵を引き付けるように動くと無駄がない。
【住人めいぼ】でNPC戦闘員を連れだせるようになると雑魚戦ではシドーが攻撃に参加する頃にはもう敵が倒れているなんてことも珍しくなく、速攻が求められる雑魚戦でのお株はイマイチに。しかし、それは他のNPC戦闘員や主人公で彼の欠点をカバーしている、シドーが出るまでもない相手だったとでも割り切ればよし。
ちなみにシドーの次に強いNPCは将軍の職業に就き動きに隙の少ない【アネッサ】。手強い大型モンスター撃破などが目的のときは、二人共パーティーに入れて行くのも良い。
ムーンブルク島中盤~ラストバトルまでの間、イベントで一時離脱してしまうが、ムーンブルクでは大勢の兵士を引き連れることができるし、【破壊天体シドー】の敵は彼がいない前提で数やパラメータが調整されているため、戦力低下に関してはあまり気にならない。
2019年4月10日に電撃オンラインで投稿された開発者インタビューによると、彼がここまで戦闘面で頼りになるのは前作でアクションが難しいという意見が多く、プレイヤーが戦わなくても敵を撃退できるようにとの要望を開発チームに伝えたためである。
 
クリア後は彼をパーティから外しての冒険も出来るが、他のNPCより頭一つ抜けた攻撃力から最強クラスの戦闘系メンバーなのは間違いなく、探索時に外していく理由はほぼ無い。
からっぽ島ならパーティから外していても兵士NPCと同様に敵モンスターの撃退を積極的に行ってくれる上、同じ開拓地内にいれば主人公の近くへ様子を見に来るので、建築中の護衛役としても輝く。
もともとからっぽ島にシドーの攻撃力が要るほどHPが高い敵は少ないが、鬱陶しい【アイアンアント】【おおさそり】を楽々と片づけてくれ、夜中限定の強敵【しにがみ】を敢えて排除したい場合などにはとても頼もしいので、作業する開拓地にシドーの住所を割りあてておくと良い。
 
【かぜのマント】入手後は、パーティーに加えた人間NPC全員が装備して滑空できるようになるのだが、なぜかシドーだけは主人公の足につかまる。
【ポンペ】からは「実は高所恐怖症なのでは?」と疑惑もかけられているが、主人公との冒険で高い山に登ることは日常茶飯事で、それを嫌がっている様子は無い。終盤で一時的にもの作りの力を得た際のみマントを使っているので、ひょっとしたらもの作りの力がないとマントを使えないのかもしれない。
ゲームプレイ上、プレイヤーが着地前に滑空を止めたり、落下攻撃を発動したり、空中でマントを再使用したりするとシドーだけそのまま落っこちてしまう。さらに、到達場所の距離や高さがぎりぎりだった場合はシドーだけが崖に正面から激突したりする。シドー自身は文句一つ言わないで済ませてくれるが、高所なら落下ダメージはきっちり入るので注意したい。
 
少年シドーは他の人間の島民と違い、食事を全く摂らず【ヒース】が言うところのアレもビルドしない。
飲み物のオブジェクトがあれば飲料を嗜む姿も見られるが、たとえそこに【ルビーラ】【ブラックコーヒー】を収納していてもスタミナ持続アップや眠りガードなどの追加効果は一切発生しない。体内で吸収されず消滅(破壊)しているのだろうか?
【かんごく島】では囚人に一日一つ配給される【キャベツ】を初日に主人公に渡したせいでおよそ2週間ほど食事抜きで過ごしているが衰弱した様子が一切ないため、生命を維持するのに飲食の必要がないと思われる。
彼が純粋な人間ではないことのさりげない描写である。
ただし、作中のストーリーで食べ物(?)を食べて混乱するシーンもあるにはあるので、身体が食べ物を全く受け付けないわけでもないらしい。
 
作業系のボタンと会話ボタンが同じになる関係上、前作から作業しようとして近場の住人に話しかけてしまう事が多々あったが、今作では基本的に主人公のそばに居る事の多いシドーがこの仕様によく巻き込まれる。
2019/1/31のアップデートで、ビルダー道具の切り替えと会話ボタンを別に設定する事ができるようになったものの、収納箱を開けたり、作業台を使ったりする時は相変わらず同じボタンなので、今日もシドーは主人公に不意に話しかけられては律儀にモノ作りへの期待を語ったり、時には間違って話しかけた事を見越したメタ発言をしてくれたりするのであった。
 
からっぽ島に住まわせれば、他のNPCと同様に部屋の好みを提示してくる。
好みの部屋は広さ(4)と豪華さ(4)、【ムード】はクール。なんとなく想像しうるというか、広くてゴージャスな部屋がお好みらしい。一見難易度が高そうに見えるが、クールと豪華さを両立するのは簡単なので、十分な広さの部屋が用意出来るなら達成難易度は低い。
これまでの労いも兼ねて満足できる部屋を作ってあげるのもいいだろう。ちなみにルルや【ホッホ】【ジローム】と同じ好みであるので、相部屋にしてもいいかもしれない。【ロトの大時計】解禁時にも便利。
ただし、好みを三本立てようが【王さまの寝室】にしようが、夜に個室で寝てくれる事は少ない。しにがみが現れれば退治に出かけ、その出没もないと【バー(部屋)】でひとり飲みや【ダーツ】に興じていたりする。
ちなみに主人公がキングベッドなどの横2マスの大きなベッドで寝ると、彼の個室があってもお構いなく潜り込んで来て朝に同じベッドから出て来る事もしばしば。かいたく島の船着き場などのNPCが絶対に来られない場所でもワープして主人公のベッドに潜り込んで来るほど。個室とは。
豪華な部屋にした甲斐はないが、彼らしい夜の過ごし方かもしれない。

正体(?)

途中に何度か示唆される通り、その正体はやはりドラクエ2のラスボスである破壊神シドー本人。と言っても勇者に倒され肉体を失った結果、ほんの少しだけ残った残骸の状態であるらしく、記憶とチカラを殆ど失った結果、少年の姿となっていた。
真実の姿を映し出す【ラーの鏡】を向けられるシーンもあるが、そこには破壊神の姿どころか何も映らなかった。
 
ロトの勇者により殺害されてもなお自らの野望を諦めきれなかったハーゴンは、彼の死後も残っていた「3人の勇者たちを惑わせるために作った幻の世界」(DQ2本編でハーゴンの神殿内に作られた幻のローレシア城の外に広がる世界)を利用。
少年となったシドーを保護し、チカラを蓄えさせ、破壊神として目覚めさせる事で再起を狙った。
その一環として破壊の力を高めさせるため、破壊と対極にある創造の力を高めるのに利用されたビルダー見習いの若者が、本作の主人公である。
 
相反するお互いの能力を駆使して数々の冒険を繰り広げる2人が、名コンビと呼べるほどの間柄になったのはほぼ偶然だったが、ハーゴンはそれさえも利用する。
シドーは物を生み出せる事への羨望や、破壊しかできない自分の能力への焦燥を少しずつ募らせ、更には【ムーンブルク島】で住人達がスパイによる疑心暗鬼に駆られる中、あまりに高い戦闘力と単独先行しがちな性格から慎重派の住民との間に距離が生まれる。
さらに信頼していた主人公にラーの鏡を向けられた事で友情にも亀裂が生じ、内通者【リック】の策により主人公が作った牢屋に入れられた事で不信感は完全に爆発。
幽閉されている間中にもハーゴンに揺さぶりをかけられ続け、スパイが判明し疑いが晴れて牢から出されるが、大総督【アトラス】の襲撃を前にしての解放だったため、都合が良い時だけ頼るのが気に食わない、元より破壊しかできない自分とビルダーでは相容れなかったと、とうとう絶交を宣言。
本心では主人公との友情を完全には否定してはいなかったものの、主人公によって創造の力が増した事で同時に自身の破壊の力も増大し、からっぽ島に戻ってくるころには制御しきれなくなり錯乱し始めていた。
そこにハーゴンの幻術で仲間たちや主人公を自身の手で殺める幻覚を見せられ、ついに自我を保てなくなり破壊神として復活を果たしてしまう事になる。
 
しかし主人公たちと育んだ友情は心の底に残っており、「暴走しそうになったら殴って止めてくれ」という約束を果たしに現れた主人公により、呑み込まれていた破壊神の内面世界から飛び出す事に成功。
この時、少年シドーと分離したことによってより凶悪になって顕現した破壊神シドーの攻撃により主人公は傷つき倒れてしまう。主人公はこれまでシドーがモノ作りできなかった事は承知の上で「【やくそう】を作って欲しい」と頼んでくる。
最初は「破壊神である自分にモノづくり出来るわけがない」と諦めを滲ませ、それでも必死にやくそうを作り上げようとする姿は涙なくしては見られない。
度重なる失敗に心折れることもなく、主人公がいつも楽しそうに作業台に向かっていた姿から「モノづくりは楽しくて面白い」事だと思い出したことでついにモノづくりの力に目覚め、傷ついた主人公の為のやくそうを作り出すことに成功。
主人公を治療した後、お互いに言いたいことを伝えあいムーンブルクから続いていた仲違いも解消。絆を取り戻した二人は世界を滅しようと侵攻を開始した破壊神のシドーとハーゴンを倒す為、共に【超スーパーカー】に乗り込み最終決戦へ挑んだ。
 
性格や口調こそ荒っぽいものの、少年シドーは仲間を意識したり魔物から人を匿ったりするなど、破壊一辺倒ではない多面的な部分を備えている。
これは「破壊神シドー」にとっては自身の弱い部分の象徴でしかないようで、実際に少年シドーが宿っていた時の破壊神シドーは、戦闘系の職業ではないビルダーが生身で打ち勝てる程度の力しか出す事が出来なかった。そうした面もあり、ハーゴンは破壊神から抜け出したゴミクズなどと見下しているが、少年シドー自身は、そのハーゴンの真意を看破した上で同情しているような言葉で返す。
これまでの主人公との冒険や人々との関わりから、「破壊も創造も、今ある何かを変えるという意味では同じ」という真理に辿り着いたシドーは、主人公と出会う事ができた幻の世界を「悪くなかった」と評して、その世界を作ったハーゴンに「来世ではいい仲間に出会えよな」と労りの言葉を投げかけ、会心の一撃で引導を渡した。続く破壊神シドー戦でも巨岩放り投げ攻撃を打ち返すなど活躍し、主人公との連携により自らの半身をぶっ壊して、神の力を取り戻した。
いみじくも【破壊天体シドー】は、名を冠した星の象徴たる破壊神が破壊されるときに、少年シドーという「~新たなる神の目覚める地~」となった。
 
決戦後は主人公と力を合わせ、「世界を壊して新しく作りなおす」事で、消滅しかかった幻の世界を新たな世界として創造し繋ぎとめた。現実世界にまで進撃しかねない破壊神を撃破したことも合わせて現実と幻、二つの世界を救った事になるだろう。
この時に神としての力は失われたようで、ルルが言うところの「破壊好きのきかんぼう」に戻ってしまったようだ。
このイベント後も、キッチンや工房での手伝いは身に付けられず、【アネッサ】によるとその後もモノづくりの特訓はしているようだが、見るに堪えない様子らしい。
何かをゼロから組み上げるかたちでの創造はまだ身につけられないようだが、実は「物を壊して素材に作り変える」とか「地面を壊し(掘削し)て河を作る」といった形でのモノ作りは劇中で何度も実践していて、破壊と創造は切っても切れないものという作品テーマを体現する存在でもある。
 
破壊天体シドーにいた【ジゴック】らの事は主人公から聞かされていたらしく、面識はなかったものの全員の名前を知っていた。彼らにとっては信仰する神そのものであり文字通り雲の上の存在らしく、しきりに畏怖、恐縮されている。

余談

「シドーていこく」は島の名前に付けられないもよう。
シドー専用装備は、過去verで【武器庫】経由で【あらくれ】【兵士】にも装備可能だったが、これはバグであったらしく現verで修正された。

トレジャーズ

お宝の一つとして【少年シドーの像】が登場。

ライバルズ

第10弾「破壊と創造のフロンティア」に相棒のビルドと並んで英雄カードとして参戦。ビルドはすべての能力が建物建設に関係するが、シドーはダメージがメインで建物シナジーは一つしかない。
ちなみに反英雄ではない。
CVは津田健次郎。
 
コスト1 英雄

レベル1 コスト1 壊すのは任せろ!
敵1体に1ダメージ
味方建物があるなら
代わりにランダムな味方建物の耐久力を-1し
敵1体に3ダメージ

レベル2 コスト6 破壊神の目覚め
味方マス空きマスに暴走するシドーを一体出す

レベル3 コスト0 オレたちなら必ず勝てる!
必殺技 1体を選ぶ
それが敵なら3ダメージ
それが味方ならHPを3回復する
この対戦中に自分がこのヒーロースキルを使用した数分ダメージと回復量が1増える

暴走するシドー 

6/5/5 魔王系
相手のターン開始時
他のすべてのユニットに2ダメージ

レベル1は除去で、2回でレベルアップ。そのままだと【主人公(DQ1)】と同じだが味方建物があれば話は別、1コストでリーダーも含めた3ダメージという超強力なダメージソースになる。2回リーダーを殴るだけで総体力の1/4を持っていく高火力っぷりである。
ただ自分の建物がいらなくなる場面はほぼないので建物を壊すのは基本デメリット。耐久力の高い建物を使うか、耐久値を1から上げていく仕組みの【ダンジョン】を活用するのがいいだろう。真2弾で登場した【ナイン】のレベル1だけ使って【宝の地図】を置いてから張り替えれば確定かつほぼノーコストでレベル1を強化可能。
【棺桶】は破壊すればメリットになるかと思いきやそもそもヒーロースキルが使えなくなるので不可能。(そもそもそこまで少年シドーを温存して張り替える意味が皆無であるが)
 
レベル2は暴走するシドーを召喚。1回でレベルアップ。
暴走するシドーは6/5/5の魔王系で、相手ターン開始時に他のユニットすべてに2ダメージを与える破壊神シドーの亜種といった感じのトークンユニット。除去にも使えるが自陣を巻き込む点には注意。牽制になるが出し惜しみすると肝心のレベル3に進めないのでさっさと出した方がいい。
 
レベル3は二人の最終決戦の再現、味方を回復か敵を攻撃かを選べる。
最初は強くないが決戦の中で進化を続けた超スーパーカーのように使えば使うほどどんどん数値が上がっていく。
回数を重ねてこその技で、シドーを採用する場合は基本これが軸となるのでおうえん等のテンション上げカードを大量に積んでテンションを回すべきだろう。
攻撃はもちろん二人の必殺技「すぺしゃる ふぁいてぃんぐ こんびねーしょん あたっく」だが、改めて叫ばれるとかなり脱力感がある。
回復は原作の感動シーンであるやくそうの作成を行う。
必殺技なので【劇場】との相性は抜群で、低コストのおうえんに加えてレベル3を回すほどドローできるので他のテンション関連カードも引いて来れるし、レベル1の生贄にもなる。

使うたびに強くなっていくレベル3を回して敵を削っていく長期戦型のヒーローであり、自分の回復も可能なので粘り強く戦える。テンションを上げる手段が多い僧侶、占い師、武闘家などと相性がいい。
後述の強化後は【ゴルドン】で劇場をサーチした上で【交換所】【銀のタロット】を追加入手するなどしてガンガンテンションを回し、【ヘラクレイザー】【フウラ】でテンション増加+強烈なフィニッシュ手段もあるいわゆる「シドーミネア」が環境で活躍。
更に真1弾では【ロンダルキアへの洞窟】でレベル1を強化しながら【共鳴のどんぐりベビー】などの優秀な低コストで戦い、その踏破もかねて【しっぷうの旋律】【テンペラーソード】などでテンションを上げてレベル3を回して踏破効果での速攻ユニット、【パワースナイプ】などのバーン特技と合わせてリーサルを狙う「シドーククール」も流行した。
 
当初は「Lv1がランダムな敵ユニット対象で敵ユニットがいないと発動できない」「Lv2発動後、暴走するシドーが自分のターン開始時に居ない時のみレベルアップ」と、いかにレベル3を回すかが重要なのにユニットを出さない、シドーを放置するなど相手の動きによっていつまでもレベルが上がらない使いづらさがあり採用率は低かったが、現在の効果に修正されて使い勝手が向上。ついでに暴走するシドーも強化された(6/4/4→6/5/5)。
汎用性の高さから逆に弱体化された主人公の方がまだ多く見かけるが、当初よりだいぶ戦えるようになっていた。
もっとも、暴走するシドーが盤面で暴れまわる中で少年シドーが主人公と必殺技をかますという原作無視の展開も見られるようになってしまったが。