鳥獣や魚類などの野生動物、および自然環境にある植物などの生物を無闇に大量捕獲すること。
主に自然に増える速度を超えて、過剰に動物を獲り続けてしまうことを指す。(Wikipediaより一部修正)
現実世界において
- 生物からは人間にとって有益な資源が取れることも少なくない。
肉や卵、果実などの食材がその最たる例。他にも毛皮は衣料品に加工できるし、
一部の生物から取れる油は燃料としての需要があった。
- このように、古くから人間は生物から糧を得て生活してきた。
かつては、生物を狩猟・採取する際にも生物資源が枯渇しないよう工夫がなされており、
人間の活動が生物の生息数に危険を及ぼすということはあまりなかったといわれている。
しかし、近年になって人口増加などに伴い、短期間で生物を効率良く一気に捕獲する方法が
取られるようになり、世界各地で生物の乱獲が始まった。
- 乱獲によって生息数が激減してしまった生物も多数存在する。
もちろんそうした生物は、その後生息数を回復させるために保護されることになるが、
対応が遅すぎたために生息数が回復することなく絶滅してしまったケースも多い。
リョコウバトがその代表例である。
- また、人間や家畜・作物に被害を及ぼしたり、伝染病を媒介するといった理由で乱獲(駆除)されるケースもある。
ニホンオオカミやサメの仲間がその代表例だが、
前者はそれが行きすぎた結果として種そのものが絶滅するという事態が発生し、
後者は害獣というイメージのみが先行した過剰乱獲であったことが指摘されている。
- 生物の乱獲は、その地域の生態系に大きな影響を及ぼすだけでなく、資源保護の観点から見ても、
将来的に生物資源が枯渇するという事態になりかねないため、回避されるべきことだとされている。
MH世界において
- モンハンの世界でも生態系や生息数の概念は存在しており、
行き過ぎた狩猟でモンスターが絶滅することのないようギルドによる徹底した管理が行われている。
設定によると、理由もなくモンスターを乱獲したり、密猟を行ったハンターや業者は、ギルドから処罰されるとのこと。
モンスターとて例外ではなく、イビルジョーのように率先して乱獲(過剰捕食)を行い、
生態系を崩壊させるモンスターなどは常に痕跡をマークされており、ギルドから緊急依頼が出されるケースも多い。- 稀に凄まじい数のモンスター狩猟依頼がギルドから提示されることがあるが、
これは異常繁殖などによって生態系のバランスが崩れる危険性を排除するためであり、
ギルドが乱獲を推奨するものではない。
- 稀に凄まじい数のモンスター狩猟依頼がギルドから提示されることがあるが、
- ゲーム内でも上記の設定に即したシステムやストーリーが存在している。
例えばドス古龍に関するクエストはランダムで出現するが、
これは生息数や目撃数が少なく、常時クエストを受注できないためらしい。
モノブロスやその亜種の狩猟を1人で行わなければならないのも、
ココット村の村長が単身で討伐したという言い伝えの他に、
「他の飛竜に比べて生息数が少ないので、乱獲を防止する」といった目的があるからである。- MHF-GGのレジェンドラスタストーリーでは、フラウが私的な目的でゴゴモアを乱獲した結果、
ギルドだけでなく、他のハンターから相当な苦情が入ったようである。
また、ギネルは私的な目的のためにドスファンゴ、ヒプノックを必要以上に乱獲してしまった結果、
「狩場からドスファンゴ、ヒプノックが消えて狩りに行けない」と、他ハンターから苦情が入り、
大迷惑をかける事態になってしまった。- このことから無闇な乱獲は生態系を乱すだけでなく、
「同じ目的の他ハンターにも迷惑をかける」行為であることがうかがえる。
- このことから無闇な乱獲は生態系を乱すだけでなく、
- MHF-GGのレジェンドラスタストーリーでは、フラウが私的な目的でゴゴモアを乱獲した結果、
- 上述したように、狩猟依頼はハンターズギルドによる徹底的な管理のもと出されているので、
その依頼に沿ってモンスターを狩猟している限りは、たとえそれが何千匹であっても乱獲には当たらない。
生態系崩壊の危険が及ぶ、もしくは世界そのものが崩壊する危機がある危険度ならともかく、
ただ生きて食べて寝るだけの人畜無害な小型モンスターを大量に狩猟することをギルドや龍歴院が容認しているのも
ハンターがクエストや探索に於いて討伐した数を全て計上して数値管理しているからであり、
100匹や1000匹などの節目の際にはギルドカードに登録される作品も存在する。- ゲーム内では「人間による小型モンスターの大量乱獲」が生態系を狂わせた事案は存在しないが、
仮に何らかの原因によって個体数の激減し、絶滅の危機が懸念された場合には、
例えばケルビやブナハブラの狩猟が一時的に禁止されるといった事態も発生しうるのかも知れない。
実際に小説版ではアプトノスの減少に伴い、一時的に狩猟対象から除外され、
サブターゲットとして生息数の調査が行われている。
- ちなみに、現実世界において小型の草食動物が人畜無害かというとそんなことはない。
何らかの拍子に大量発生した場合、周囲の植物や昆虫を根刮ぎ食べ尽くしてしまうなどして
食物連鎖や人間の生活に多大な影響を与えることもある。
モンハン世界でも同様の現象が起こらないとは言い切れず、
だからこそ小型モンスターの狩猟数には厳格な制限などが掛けられていないのかもしれない。
- ゲーム内では「人間による小型モンスターの大量乱獲」が生態系を狂わせた事案は存在しないが、
ゲーム内において
- モンスターハンターのシステム上、モンスターを幾度も狩ることは避けられない。
言い換えれば、ゲームの上ではモンスターの大量狩猟はごくごく当たり前の行為であり、
それを現実世界の表現に置き換えてジョークとして「乱獲」と表現することは多い。
- 殆どの大型モンスターには入手確率の極めて低いレア素材が存在する上、
大抵の場合、それらの素材を武具の生産や強化に要求されることになる。
加えて、希少素材を用いた武具は極めて優秀な性能を持つものが多いため、
大勢のハンターたちが作ろうと躍起になる。
しかし、欲しい時に限ってそういった素材が嫌がらせの如く出ないため、
ハンターたちは嫌でもモンスターを何度も狩る必要が出てくる。
傍から見ればそれは乱獲ではないのか、と考えても無理はない話である。- また、ゲームシステム的な部分で言えば、
モンスターの最大・最小金冠もなかなか出ないため、
金冠コンプを目指すハンターたちもモンスターを大量に狩ることになる。
- ギルドカードの称号にもモンスター○○体討伐で出現するものがあるため、
この称号の為だけにモンスターが大量に狩られたりもする。
- 変わり種としては、特に欲しい素材は無かったけれど、タイムアタックをしていたら、
モンスターの狩猟数がバカみたいに増えていた…というものもある。
- この他、ハンターたちをうっとうしく邪魔してくる小型モンスターを掃除しているうちに、
狩猟数がえらいことになっていたという例も少なくない。
ところで皆さん、ランゴスタやブナハブラ、クンチュウ、リノプロス、ブルファンゴってどのくらい討伐しましたか?
- また、ゲームシステム的な部分で言えば、
- もっとも上述したように、設定上はクエスト自体がギルドによって管理されているので、
クエストを受注できるということは、ギルドが狩猟を認めた事案が発生したということである。
そのため、上述した通りギルドが依頼を出している限り乱獲には該当しないため、
たとえクエストの上で何万匹のモンスターを狩っても乱獲認定されて罰を受けることはない。
- また、現実世界の時間の流れとモンハン世界の時間の流れは大きく異なっており
(これはMHWorldにおいてハッキリと目に見える形で確認できる)、
現実世界でプレイヤーが数時間かけて大量のモンスターを狩猟した場合でも、
モンハン世界では実のところ数日~数週間が経過している可能性が高い。
特に狩場までの移動時間は意外に長いことで知られており*1、
我々の知らないところでかなりの日数が費やされているものと思われる。- こう考えると、ゲーム的には短時間での大量乱獲に見えるが、
世界観上では一週間で数体の大型モンスターを倒しているに過ぎず、
それ故にギルドの規制には引っかかっていないという見方もできるだろう。
- こう考えると、ゲーム的には短時間での大量乱獲に見えるが、
- モガの森や未知の樹海、MHWにおける探索では、各自が自由にフィールドに赴き、
発見したモンスターのフリーハントを行うことが許可されている。
この際は狩猟したモンスター数がカウントされており(探索終了画面などで確認できることもある)、
この記録がギルドに提出されることで、間接的に生息数の管理が行われているものと見られる。
余談
- オンラインゲームであるMHFにおいては、
毎週実施されていた何らかのイベントなどでその週の人気のクエストが決まりやすかった。
そのため、人気クエストのターゲットとなっているモンスターが、
まるで狙われたかのように徹底的に狩られまくるという状態が起こったこともある。- そのMHFにおいて、統計上最も多く狩猟されたモンスターはあの猪である。
その数何と約半年間(現実時間)で1100万匹。
実際にはサーバー数で掛けるためこの4倍、約4400万匹である。
もちろんこれだけの数が狩られても猪達は今日も元気にあの世界を走り回っている。絶滅にはまだ程遠いようだ。
- そのMHFにおいて、統計上最も多く狩猟されたモンスターはあの猪である。