グラビモスが吐いてくるビームの俗称。
攻撃の種類としては炎ブレスの中でも熱線に属する。
一応幼体のバサルモスも同型の熱線を吐くが、そちらは「バサビーム」などと呼び分けられる。
目次
概要
- 直線状の全てを消し炭と化し、ランサーの盾どころか地形さえも貫く必殺光線。
「ガンナー殺し」「殺人光線」などとも呼ばれる。
もちろん直撃すれば、火耐性の低い防具なら即死もあり得る。
仮に一発を耐えたとしても吹き飛ばされたところに次のグラビームや突進を重ねられ、
そのままBC送りにされることもザラである。
直線にしか放たれないという弱点があり、真横や懐に回り込めば当たらないが、
爆炎ガスでカバーしてくることもあるほか、
MH2からは首を振りながら広範囲を攻撃するモーションが追加された。- MHP2Gではグラビームを吐く際、黒い煙のようなものがグラビモスから出て、
ビームを放ち終えた後爆炎ガスを放出するが、MHP2まではほとんどわからない。
唯一グラビームを吐く際の爆炎ガスを放出するかしないかを定める方法は
ビームを吐く前のグラビモスが息を吸う時間。爆炎ガスを出す時には1秒長く息を吸う。
MH4以降は黒煙ではなく赤いガスを噴かすようになった。
- MHP2Gではグラビームを吐く際、黒い煙のようなものがグラビモスから出て、
- 特になぎ払いビームの存在は、これまでガンナー優位とされた状況を覆して余りあるもので、
多くのハンターを慌てさせた。
これの対処法は…- 懐まで逃げる。
なぎ払いに爆炎はつかないので、見切ってしまえば近接は逆に胸を攻撃する最大のチャンスになる。
しかし貫通ガンナーの適正距離からグラビの懐まで逃げるのは困難である。ヘビィならなおさら。 - 何とかして回避。回避性能+2だとやりやすい。
ライトなら始動モーションを見たら納銃すれば緊急回避が間に合う。
しかし万が一回避装備で失敗した場合、火耐性の高いオウビート/パピメルならともかく
火耐性の低いナルガだと即死の恐れもある。
可能であれば、距離を取ってなぎ払い速度が速い部分で試みる努力を行うと、
フレーム回避を成功させやすくなるので、一考してみるとよいだろう。
- 懐まで逃げる。
- これを緊急回避で避ける姿が縄跳びのように見えることから、極限縄跳びなどと呼ばれることも。
やってみるとわかるが、色々な意味でまさに極限である。
また、MH4では操虫棍を使って"棒高跳び"もできるようになった。
さらにMH4Gにてグラビモスも"極限"になるので、これまた色々な意味で極限になる。
- グラビモス亜種は体内に膨大な熱を溜め込んでいるという設定があり、
その影響から排熱手段、すなわちグラビームの頻度が非常に高い。
その傾倒ぶりは半端ではなく、突進やボディプレスそっちのけでビームを連発、
ついでにガスも連発してくるため、近・遠距離武器どちらにとっても面倒な相手である。
無論、直撃したらただではすまないので、
亜種と戦うときはしっかりと作戦を立てることをお勧めする。
また怒り状態の亜種は行動スピードが通常種と比べて格段に速く、
とっさにガス付属verかどうかを判断するのが難しい。
しかし一方で速くなったことでなぎ払いグラビームを、
通常種のそれよりフレーム回避しやすくなるというメリットもある。
- MH3以降はアグナコトルの操る「アグナレーザー」にお株を奪われていたが、
MH4で満を持して(?)グラビモスが復活、再び日の目を見ることに。
グラフィックの向上により、見た目は後述の生態ムービーで見せたそれに近いものとなっている。
もちろん今作でもその威力は健在。
火耐性の低いストーリー用の防具で喰らったが最期、一瞬でお陀仏になってしまうだろう。- また、高低差に対応した新モーションとして、
熱線を横方向だけでなく縦方向にもなぎ払うことができるようになっている。
正面方向であればあらゆる方向に打ち分けられるようになったことで攻撃範囲が大きく広がっており、
段差上に逃げて砥石を使っていたら縦薙ぎ払いグラビームで焼殺されたり、
ジャンプ攻撃を繰り出したらものの見事に撃墜されたりと危険度が向上している。
- PV第4弾では崖の下にいるハンター目掛けて薙ぎ払ったり、
崖に掴まって逃げていたハンターを撃墜したりと
新環境でも猛威を振るう姿を見せつけ、視聴者を驚かせていた。
ムービー開幕直後、エリアに入ったプレイヤーハンター目がけて溶岩の中から発射、
掛け値なしの不意打ちを仕掛けるという暴挙に出る。
いきなりマグマの中から発射されるグラビームに対応してしまう人外ハンターもハンターであるが。
しかし、これだけでは終わらない。
このグラビモス、登場ムービー終了寸前に息を吸って発射準備動作を行い、
あろうことかムービー終了と共にグラビームをブッ放してくるのである。
当然手加減などは一切無し、看板娘からの忠告や事前告知もこれまた皆無。
MH3以降から参入したプレイヤーが訳も分からぬまま焼殺されたのは言うまでもない。
流石は初見殺しに定評のあるカプコンである。 - また、高低差に対応した新モーションとして、
- MH4Gにおいてもその脅威は留まるどころか増している。
G級の新モーションとして火球の様な楕円状のグラビームをこちらに向かって歩きながらばんばか放ってくる。
ただし火炎ブレスなどと違い、通常の熱線と同じく地形を貫通するという特性を持っている。
また、見た目的に連射可能な分攻撃力は落ちているのではないかと予想されるかも知れないが、
実は通常の熱線よりダメージが大きく、ガード強化なしではガードも出来ない。
狙いもかなり正確であり前方200度以上の範囲をカバーしている上に、無茶苦茶しつこくビームを撃ちまくるので、
グラビモスの目の前から逃げるように避けるとかえって危険。
後ろを通り過ぎれば追ってこないので安全な背後に回ろう。
ただし、あちらもその事は分かっており、そうすると別の行動を仕掛けてくるのでそちらにも警戒すべし。- 亜種と極限個体は一発放つ度に火炎ガスが噴き出す。
通常種の隙である腹下を通過するという手段が使えないので早急に背中を破壊したいが、
4Gのグラビ種はそれが困難になっているのがもどかしい。 - それだけに留まらず、亜種(と極限個体)限定の新モ-ションとして
事もあろうに振り向きながらグラビームをブッ放すという暴挙に出てしまった。
詳細は溜め熱線にて解説する。
- 亜種と極限個体は一発放つ度に火炎ガスが噴き出す。
- MHXではアグナコトルが登場したもののグラビモスは登場ならず、遅れてMHXXにて復帰した。
これによりアグナレーザー vs グラビームの夢の共演が叶うかと思われたが
残念ながら、アグナコトルとグラビモスの同時狩猟クエストなどは登場しなかった*1。
グラビームの仕様としてはMH4(G)に準じて特に攻略上の変更点は無し、
高低差の大きいフィールドでの対処も上述の戦法でどうにか凌げる範疇に収まっている。
獰猛化のオーラによっては、技の出のタイミングが微妙にズレる等の変更点はあるが
亜種のモーションを受け継いだりと言ったテコ入れも無い。- 攻略に影響しない変更点として、ビームエフェクトのグラフィックが視覚的に変更された。
火の粉を纏った熱波の束のような見た目になり、発射後には残光が走るなど派手な演出がなされるように。
歩き熱線も光弾のようになり、風切りエフェクトも追加されたことで、より迫力が増している。
- 攻略に影響しない変更点として、ビームエフェクトのグラフィックが視覚的に変更された。
- MHFのあるイベントクエストに登場するグラビモスは視界を完全に覆い尽くすほどの超巨大な熱線を発射する。
詳しくはこちら。
- MHFフォワード.2より登場したグラビモス特異個体は長いチャージの後、
極大グラビーム「大熱線」を超高速で180度薙ぎ払ってくる攻撃を持っている。
威力は通常のグラビームとあまり変わらないものの、超高速でなぎ払ってくるため、
即座に反応、対応出来なければこのグラビームに焼かれるのは確実である。
回避タイミングを把握できさえすれば超高速で薙ぎ払うことを逆利用して簡単に回避可能。- この大熱線、反動でグラビモスが後ろに下がるので、
胸の真下あたりだと後退しながら強引に直撃させてくる点には注意が必要。 - 特異個体の亜種はこれに加えて、浮上したあと扇形に360度薙ぎ払いし、
足元に逃げ込んだハンターを熱線で砕かれた地面を粉砕しつつ
ボディプレスで押し潰すという大技を見につけており、
さらに通常のなぎ払いも行ってくる。動きをよく見て判断しよう。
- この大熱線、反動でグラビモスが後ろに下がるので、
- MHSTでもグラビモスの特技技として当然ながら実装。
通常種が拡散熱線、亜種が豪熱線と溜め拡散熱線という技を使用する。
このうち、拡散熱線は相手全体をまとめて攻撃でき、豪熱線は単体攻撃だが高威力を誇る特技となっている。
更にどちらも防御力無視攻撃、かつ低確率でやけど状態にできるという強力な技だが、
確率で外れてしまうことがあるという致命的な欠点がある。
通常種の場合はモノブロス亜種から白一角竜遺伝子(ロックオン)を継承させて使用する、
亜種の場合は命中率を上げる「重撃の構え」を予め発動させたうえで発射するなどして
確実に相手に命中させるようにしたい。
溜め拡散熱線に関しては下記で詳しく紹介する。- ちなみに、拡散熱線はアグナコトルも使用してくる。効果はグラビモスの放つものと同じ。
また、バサルモスも熱線を使うことができるが、
威力がグラビモスのものと比べてやや低い上、確率で外れるという困った要素も健在と、
性能面で言えばグラビモスの拡散熱線の完全な劣化版である(絆ゲージ消費量はこちらの方が少ない)。
バサルモス自体は熱線よりも多彩な状態異常で敵を翻弄する戦法を主体としているため、
状態異常メインで攻める場合は特に問題はないが、
確実に当てたいという場合は、上記のような方法で他のモンスターから遺伝子を伝承させてあげよう。 - 拡散熱線は固有遺伝子である「鎧竜遺伝子」に内包されるスキルなので、
他のオトモンに伝承することが可能。
これにより、遺伝子さえ継承できればありとあらゆるモンスターがグラビームをぶっ放せるようになった。
次ターンで攻撃を確実に命中させる特技「ロックオン」を習得できる
ティガレックスやモノブロス亜種あたりに継承させてみるのも面白いだろう。- ストーリー中盤から確定で仲間入りするレウス(隻眼のリオレウス)は、
強力な火属性攻撃の使い手ながら、全体攻撃を覚えないという欠点がある。
本遺伝子はその欠点を補えるため、まさに鬼に金棒。
確率で外れる難点はあるものの、手軽に高火力の全体攻撃を取得させることができる。
- ストーリー中盤から確定で仲間入りするレウス(隻眼のリオレウス)は、
- 次回作のMHST2でも当然グラビモス種共々続投。
ただし、豪熱線は野生個体専用となり、オトモンの方は下位版の熱線に代わっている。
すくみが付与された以外は前作と同様で、確率で外れる欠点もそのまま。
一方バサルモスは使わなくなった。
- ちなみに、拡散熱線はアグナコトルも使用してくる。効果はグラビモスの放つものと同じ。
- また、グラビモス及びその亜種の絆技「マグマライザー」でもグラビームを発射する。
ちなみに絆技の説明文では、
「マグマの池から現れ、凄まじい熱量のビームを発射し、眼に映る全てを焼き尽くす」と書かれている。
とうとう公式からも「ビーム」呼ばわりされる事となった。
- MHWorldではグラビモスやアグナコトルが登場せず、
シリーズではアイルー村を除き熱線使いが存在しないという状態となっている。
一方熱エネルギーを除いたビー厶系の攻撃は今作で登場するラスボスが一応使ってくる。
溜め熱線
- MH4においてグラビモス亜種が獲得した、怒り状態時限定の必殺技。
足踏みをしつつ膨大な熱をチャージ、その後太く蒼白い熱線を直線状…ではなく、
正面上空から大地までを縦にぶった切るがごとく薙ぎ払い、
足元を焼きながら軸合わせを行った後、今度は足元から上空へと薙ぎ払う。
要するに、「高出力高威力の熱線を縦方向V字型に薙ぐ攻撃」である。
その威力もさることながら様々な初見殺し要素が満載されており、多くのハンターを消し炭に変えた。- まず上から下、下から上へ薙ぎ払うトリッキーな性質。
よしんば一度目の薙ぎ払いに対応できたとしても、
再び下から、それも軸合わせ後に襲い掛かる往復ビームを見切ることは困難。
この時点で唯のグラビームだと早合点したハンターを屠るには十分な脅威である。
また、操虫棍のセルフジャンプ攻撃にもしっかり対応しており、
空中で軌道修正が出来ないハンター側は軸合わせ往復ビームに為す術無く焼かれることとなる。
「MH4のグラビモスは背を乗りで部位破壊すれば腹下から高熱ガスを出さなくなり、大幅弱体化する」
というプレイヤーの経験則の裏をかく、カプコンの巧妙な罠である。 - 次に、そしてこれが最も厄介なのだが、後退しつつ足元まで薙ぎ払うという性質。
腹下はおろか尾の付け根下まで思いっきり熱線で焼き払ってくるため、
グラビームと見て腹下に陣取り、そのまま黒こげにされたハンター多数。
なお前述の軸合わせ効果から、狭義の腹下ではなかったとかそういった甘えは一切通用しない。
むしろ腹ではなく脚を切っていたのに巻き込まれて乙、というケースも十分有りうる。
- まず上から下、下から上へ薙ぎ払うトリッキーな性質。
- この凄まじい威力とトリッキーさを兼ね備えた溜め熱線の恐ろしさは語るまでも無いが、
しかしこの攻撃がMH4オンラインにてとんでもない大惨事を引き起こした。
グラビモス亜種が登場するのは集会所★6緊急クエスト。
強大な亜種モンスターらと戦うためには是が非でも突破しなければならない関門である。
そして、この辺りのランクはちょうど集会所★5で上位ゴア・マガラと矛を交え、
ゴアSシリーズ一式を作成しているハンターがわんさか出てくる頃合いでもある。
そしてそれに伴い、かの有名なフルゴアエイムもまた増え始める。
…もう察しの良い方、あるいはこの恐怖を実体験したハンター諸氏はお分かりになっただろう。
火耐性が紙どころではないレベルで壊滅しているゴアS一式を着込み、
溜め熱線と極めて相性の悪い操虫棍*2、しかもグラビ亜種に全く効果の無い龍属性のエイム
を担いで黒グラ緊急に赴くふんたー達。
結果、フルゴアエイムは悉く初見溜め熱線の餌食となり、
冗談でもなんでもなくオン集会場★6緊急でのPT壊滅が多発、
★6緊急においてフルゴアエイム警戒令が敷かれる事態となったのである。
この事件はハンター達に大手掲示板で黒グラ3乙失敗報告を数多く書き込ませ、
「フルゴアエイム=地雷」という認識を広くプレイヤー達の心に植え付け、
検索ワードに「グラビモス亜種 mh4 ふんたー」を浮上させるなど、各方面へ波紋を広げることとなった。
慣れればそれなりに対応できるが
- 続くMH4Gではグラビ亜種と極限個体が振り向きながら溜め熱線を出すという暴挙に出た。
範囲も270度とかなり広く、範囲内のハンターを一瞬で灰燼に帰し、終わり際に熱線を一気に振り上げる。
更に、振り向き速度も凄まじく速く、初見殺しともなっている。おまけに高低差に対応しているのも脅威だ。- 歩き熱線への対策として背後に回り込んだハンター達に結構な頻度でぶっ放すため、
常に警戒しないといけない技となっている。
そして、隙がなく、範囲も広く、威力がものすごく高いという点から、
多くのハンターからは出し得攻撃と認識されている。
グラビ亜種と極限個体がガンナー、剣士双方に嫌われてるのはこの熱線の存在も大きい。
- 一応、予備動作は緩慢ではあるが、怒り状態になるとそれはあまり意味をなさなくなる。
また、パーティプレイではこの熱線によって壊滅することも多々ある。
- 歩き熱線への対策として背後に回り込んだハンター達に結構な頻度でぶっ放すため、
- MHSTでも、亜種固有の特技技「溜め拡散熱線」として実装された。
通常種の拡散熱線とは異なり、1ターン目でチャージした後、2ターン目で強烈な熱線を放つというものになっている。
溜め動作を挟むという難点はあるが、こちらは(回避されない限り)確実に相手に命中させることができる
という利点がある。
一方で、通常個体の使用していた拡散熱線は習得できなくなっているので、
どうしてもこちらも併せて使いたいという場合は通常種から遺伝子を継承させる必要がある。- ちなみに、通常種の拡散熱線と同様、固有遺伝子になっているので他のオトモンに伝承させることが可能。
- 野生の個体も、体力が一定値を下回ると、「重撃の構え」を取ってからこの技を使用してくるようになる。
当然、命中すると洒落にならないダメージを負うことになるので要注意。
幸い、発射まで1ターンかかるという点はオトモンと同様なので、
一気に強力な技をぶつけて確実に発射を阻止するようにしたい。 - MHST2でも亜種と共に続投。仕様は前作と変わらない。
他の熱線に3すくみが付与されている中、これはノータイプのままとなっている。
勿論威力は洒落にならないので絆技か回避スキルで確実に対処したい。
余談
- ハンターにとっては恐怖極まりないこのビームであるが、
アカムトルムは通常種のそれを生態ムービーにおいてあっさり受け止め、
それどころかグラビーム自体を強引に押し切ってグラビモスに飛び掛かっている。
モンスター(特に古龍級生物)という存在の強大さを改めて思い知らされる一場面である。
- MHFではシーズン6.0から剛種ヘビィボウガンの排熱噴射機構として
ハンター側もグラビームを扱うことができるようになった。
- ビーム系攻撃の代名詞であり、かつては最強クラスの呼び声も高かったグラビームであるが、
その後、熱線どころか全ビーム系攻撃を軒並み涙目にする超絶規模ビームが登場してしまった。
この恐るべきブレス攻撃は、グラビームに倣い「ダラビーム」と呼ばれている。
関連項目
モンスター/グラビモス
モンスター/グラビモス亜種
モンスター/バサルモス
アクション/熱線
アクション/炎ブレス
アクション/マグマブレス
アクション/ダラビーム
アクション/気光
アクション/ビーム