武器/大振りな剣鱗の欠片

Last-modified: 2024-02-12 (月) 22:16:56

蛇王龍を屠りし英雄に刻まれる
恐るべき斬撃への恍惚と恐怖
汝の魂に安らぎあらんことを。
(大振りな剣鱗の欠片~断罪王ウォルダイト)

天を切裂き地を創りたもうた蛇帝龍の剣。
第一の暁光は光満ちる地平の果てに昇る。
(帝剣ダラトラオム、蛇帝剣レヴリマデュラ)

目次

概要

  • 蛇王龍ダラ・アマデュラの剣鱗で作られた大剣。
    大剣のクセにこれで剣鱗の欠片だと言うのだから蛇王龍の規格外さが窺い知れる。
    とんでもないスケールということか。
    強化すると「鎧袖一触に断つダイト」となる。
  • 見た目は鈍い金属光沢を放つ大斧であり、
    蛇王龍の鱗をそのまま削って繋ぎましたと言わんばかりに無骨。
    剣鱗の欠片の名前にも納得がいくのではないだろうか。
    古龍武器では珍しい、斧型の大剣。

性能

  • 最終強化の鎧袖一触に断つダイトの性能であるが、
    • 全大剣中でも上位に入る攻撃力1008
    • やや足を引っ張る会心率-10%
    • 覚醒により出現する麻痺240
    • 匠で超長い青ゲージ
    • アマデュラ武器のメリットの一つでもあるスロット2
    • こちらもアマデュラ武器らしい防御+25
    ご覧の通り、かなり高い攻撃力を武器に戦う大剣であるが、
    大剣の生命線とも言える斬れ味がワンランク下なのが辛い。
    が、それでも白ゲージ相当にすると会心込みで893相当である。
    青ゲージでも一線級の武器に相当するとは凄まじい。
  • と、これだけなら逆にヒットストップの出にくいこの武器の方が使いやすいんじゃないか…?
    と思われていたが、次々にライバルが出現する。
    • まず今作の大剣2強、クラッグクリフミラブレイド
      クラッグクリフの記事が詳しいが、計算上瞬間火力は僅差でミラブレイドに負けてしまう
      更にクラッグクリフはダイトの1.1倍もの火力を誇り、
      持ち味である防御力ボーナスやスロット数でも負けている。
      しかしいずれも最大火力を出せる斬れ味ゲージ自体は短い。継戦能力ならこちらの圧勝である。
      …継戦能力を除けば製作難易度・性能比較でクラッグの下位互換なのは秘密。
      この2振りには青ゲージの長さを活かした継戦能力で差別化出来るだろう。
  • 但し大剣の特性上、継戦能力はミラブレイド位あれば充分なのが少々痛い。
    また、継戦能力で行くとTHEアポカリプス衝大剣【赤威】に引っ掛かる。
    THEアポカリプスは斬れ味ゲージが白60と、ダイトの青60と変わらないことから、
    斬れ味補正の差によって最終的な物理ダメージはほぼ同値となり、
    爪・護符所持状態だとアポカリプスがダイトを上回ってしまう。
    衝大剣【赤威】は素で長い青ゲージとスロット2を持ち合わせ、期待値もダイトを上回る。
    これらに対しては、ダイト固有の防御能力で差別化を図りたいところである。
  • 上の4振りを振り切りたいなら、やはり覚醒が視野に入ってくる。
    斬れ味ゲージの長さと麻痺を活かしていくのだ。
    • 状態異常大剣としてまず候補に上がるのがなぎ払い⇔斬り上げのデンプシー戦法
      麻痺値もそこそこあり、ヒットストップが出にくいので白ゲージ武器より若干手数が増える。
      斬れ味の安定度は前述の通り。
      モンスターが麻痺したら今作で追加されたフルコンボをお見舞いしてやろう。
      ただし斬り上げがどうしてもPTの邪魔になるため、これはほぼソロ専用といえる。
      どうしてもPTでこの戦法を使うなら、斬り上げを抜いたコンボを使うのが望ましい。
    • もう1つ考えられるのが餅つき。こちらはPTでの運用となる。
      敢えて硬い部位にガキンガキンと打ち込み、手数を増やして麻痺を誘発させるのだ。
      この場合、斬れ味の悪さが活きてくる
      青ゲージなら弾かれる部位も比較的多く、元の威力が威力なので青ゲージ武器の中では威力はぶっちぎり。
      つまり、白ゲージで弾かれず青ゲージから弾かれる部位に限り、
      餅つきによる手数を活かしてダメージ効率を一番伸ばせるのがダイトになるのである。
      ただし、硬い部位を狙う時点で根本的なダメージ効率が悪く、
      また弾かれた隙に攻撃を受けてしまう危険も否めない。
      高い攻撃力を生かしつつ麻痺を狙えるのは面白い強みであるが、
      ガチで挑む際は封印するのが無難であろう。
  • この様に、完全に差別化したいなら抜刀状態での戦闘を余儀なくされるというかなり独特な大剣である。
    普通の運用も抜刀運用も可能という稀有な特性を持つものの、どちらの運用でも中途半端となってしまう。
    扱いが難しくラスボスの武器らしい豪快な性能とは言えないかもしれないが、
    ラスボスを倒すだけでなく、その素材から作られたこの武器を一人前に扱えるようになれれば、
    名実共に名大剣使いとして認められるだろう。そういう意味ではラスボスの武器らしいといえばらしいか。
    • ちなみに大剣テンプレを使う意味の無い大剣なので、
      4本角に飽きた大剣使いは担いでみると良いかもしれない。
  • しかし、問題は作成に要求される素材の数々。
    当然の如く大量の蛇王龍素材、そして凶星の欠片4つも必要とするのだ。
    その点、素材でも運用でも苦労してしまうのがこの武器の最大の欠点なのかもしれない。

MH4G

  • 続編のMH4GではG級強化先が3つ追加された。
    断罪王ウォルダイト→帝剣ダラトラオム→蛇帝剣レヴリマデュラと強化されていく。
    2015年3月に、ようやくG級ダラ通常種のクエストが配信。遅いぞカプコン
  • 最終強化の蛇帝剣レヴリマデュラの性能は
    • かなり高めの攻撃力1488。生産大剣の中では5位タイの数値である。
    • 相変わらずの会心率-10%…だがそこまで影響は無い。
    • これまた相変わらず要覚醒だが、麻痺属性値は大剣の手数でも十分に期待できる360にまで上昇。
    • 斬れ味は素で白20、匠で白延長。案の定、紫なんてものは出なかった。
    • さらに拡張性の増したスロット3、防御ボーナスも順当に+45にまで上昇。
    と、ダイトから方向性はそのままに強化が施された。
  • G級最初の強化先となるウォルダイトの時点ではG級ダラ素材は使用しない。
    大古龍骨と鋼龍の剛爪が必要なだけで残りは上位ダラ素材だけでいい。
    つまり古龍武器にしては珍しく、繋ぎ強化が用意されているのである。
  • ではライバルを見ていこう…といきたい所なのだが、ぶっちゃけライバルが多過ぎる
    期待値・継戦能力・瞬間火力等々、様々な面から見ても必ずと言って良いほど競合相手が存在し、
    それでいて相手がその道のスペシャリストだったりする場合が多いのでなかなか目立てないことが多い。
    • ではどの様な使い道があるかというと、やはりダイト同様麻痺大剣としてであろう。
      他の麻痺大剣がコレだけなので十分に活躍が見込める。
      【苦諦】は低攻撃力・高会心率・匠無効の紫と、この大剣とは対極な性能をしている。
      あちらのプラス会心込みの紫ゲ物理期待値はこちらのマイナス会心込みの白ゲ物理期待値を下回っている上に、
      最大火力を発揮できる斬れ味の長さもあちらは紫10であるのに対し、こちらは素で白20、匠でさらに延長可能。
      大剣にとって代用の効きづらいほどの火力UPをもたらす抜刀会心との相性差も無視できないであろう。
      あちらが優るのは麻痺属性値であるがたったの30であるため、ほぼ誤差の範囲と言える。
      よって基本的に麻痺大剣としてはこちらに軍配が上がる。
      ただし、あくまで麻痺させることのみに特化させるならあちらに軍配が挙がるかもしれない。
      まあソロでもない限り麻痺役を大剣がやることなど滅多に無いのだが。
    • 他にも防御ボーナスを利用してクエに担いでいくのも選択肢に入る。
      極限強化【防御】と併せることで武器のみで防御力が105も上昇する。
      この武器と同等以上の防御ボーナスを持つ大剣もいくつか存在するものの、
      どの大剣にも無視できない問題点が多く、競合相手にはなり難い。
      この運用において、ライバルとなりうるのはレギオス大剣の叛逆刀ローグレギオンであろう。
      あちらは防御力UPこそないものの、匠要らずで紫10を持ち、火力ではこちらを上回る。
      レギオス武器特有の斬れ味回復効果も相まって物理面・継戦能力ではこちらを基本的に上回ると考えていい。
      尤もこちらの運用に関しては競合するというよりは裸クエに挑むに際して、
      防御と火力どちらを重視するかですんなり住み分けはできるものと思われる。
  • ダイトから何ら方向性が変わっていないので、やっぱり大剣テンプレとは相性が良くない。
    せめて紫が10でも出ていれば結構変わっていたのであろうが…
    まあ他のダラ武器もコイツを除けば皆白止まりなので仕方ないのかも知れない。
    ただ、素で青10のダイトと違ってこちらの白は素で20あるので、匠が切れるのは大きい。
    前作ではティガ大剣のものだったラギア一式での匠無し覚醒運用は、
    ティガ大剣が匠必須になったこともあり、G級で追加されたラギアXと共にこちらに引き継げるだろう。
  • 素材は前述の通りウォルダイトにG級クシャ素材と上位ダラ素材(ただし尾殻を4つ要求される)、
    それ以降はG級ダラ通常種亜種素材+太古龍骨(+渦巻骨)となっている。
    まあ至って普通であの重尾殻や欠片は要求されないので作成難度は低めだが、
    それぞれの大扇刃が3つずつと天剣の龍神玉が1つ要求されるので注意。
    尤も龍神玉が必要なのは最終強化のみなので、それさえ目を瞑れば然程苦労はしないだろう。

余談

  • 鎧袖一触(がいしゅういっしょく)とは、簡単に敵を打ち負かすこと。
    鎧の袖で触れただけで敵が倒れることを喩えた四字熟語である。
    全身が剣鱗に覆われ、移動するだけで生物どころか自然環境まで破壊する蛇王龍にはこの上なく相応しい言葉だが、
    一方で武器の性能を表していると解釈するとちょっと……もとい大分大げさである。
    • MH4Gには、「高難度:鎧袖一触」というクエストが存在する。
      ただ、内容は極限状態グラビモスを狩猟するというもので、ダラ・アマデュラとは一切関係はない。
  • 「ダイト」の元ネタは、円卓の騎士の一人・ランスロットの剣「アロンダイト(Aroundight)」か。
    エクスカリバーと打ち合って折れなかったという逸話から転じて
    「決して折れない=刃毀れしない剣」というイメージで語られることがあり、
    本武器の継戦能力と掛けて命名された可能性もある。何故大斧のデザインなのかは謎だが。
    • ちなみに、ランスロットは確かにアーサー王伝説の登場人物だが、
      「ランスロットが所持する剣の名はアロンダイトである」というのは後年の派生作品による後付け設定で、
      アーサー王伝説そのものにアロンダイトという名前の剣は登場しない*1
      そのため「元々はアーサー王が幼少のころに使っていた練習剣」とか「実はエクスカリバーの姉妹剣」とか
      「火竜を打ち倒すのに用いられた聖剣」とか「戦友の弟を斬り殺した魔剣」とか設定も曖昧である。
  • 亜種素材で強化した全武器中、この武器だけなぜか解説文に読点が入っている。

関連項目

モンスター/ダラ・アマデュラ
モンスター/ダラ・アマデュラ亜種
武器/アマデュラ武器
武器/ヒドゥンブレイズ - 同じく麻痺大剣。スキル構成で差別化可能。
武器/真・轟断剣 - 同じく麻痺大剣。ただし完膚なきまでにこの武器に殺されている。


*1 使用者のランスロットなどもフランスの詩人クレティアン・ド・トロワの変容(1177年から1181年頃とされる)により中世になって盛られた内容が多々あるが、アロンダイトは更に後年の14世紀に入ってからである