アリエノール・シャニアテ

黒死病

漫画『第7章・紫鳶編』の話
1470年
崩壊のもたらした黒死病という病魔が欧州を席巻する中、天命は人体実験も辞さずにその治療法を模索していた
アリエノールもその被験者に選ばれた1人である
そしてその最初の成功例ともなった
オットーが黒い箱の研究から開発した薬は痛みに耐えて死を待つだけだったアリエノールを救い、人類はこの崩壊との戦いに立ち向かう武器を手に入れたのだ
しかしそんな大局的な話はここでは重要ではない
まだ幼いアリエノールの心を動かしたのは自分を救えたことに対して涙を流して感謝を述べる男の姿
この日、アリエノールは彼に救ってもらった命を彼のために使おうと心に誓い、第二の人生を歩き始めた
そして非凡な才能を持っていたのか、はたまた想いの強さ故か、優秀な戦乙女となったアリエノールはオットーからシャニアテの姓を授かり、ますます天命の守護者という役割に邁進していくのだった

怪盗

漫画『第7章・紫鳶編』の話
1476年
免罪符による集金に民衆の反発が高まる中、黒い箱の実験を取り仕切る貴族ヴィクターの屋敷に義賊を賤称する盗賊が押し入る事件が発生する
戦乙女部隊はこの事件の調査を任され、アリエノールは天命に仇なす存在を排除することに燃えていた
しかしアリエノールの目から隊長のカレンにはどうにもやる気が感じられず、犯人を単純な金銭目的と庇い、こともあろうに民衆を省みない天命の責任を問うような発言まで出てくる始末であった
この態度に激怒したアリエノールはカレンに詰め寄る
天命は黒死病と戦い、崩壊獣と戦い、多くの民衆を助けてきた
なぜ免罪符でその活動に協力出来るというのに自分のことしか考えずに反発など出来るのか
なぜ戦乙女部隊の隊長という責任ある立場にありながらそんな彼らのことを擁護するのか
なぜ……オットー様はこんな女のことを気にかけるのか
この舌戦、というより一方的な私憤の発露は2人の関係を決定的に断絶させてしまい、アリエノールはカレンとは独立して捜査を開始する
そしてその盗賊の正体が他ならぬカレンであることを知ったアリエノールは激情のまま黒淵を抜き、その命を奪おうとした
もうこの女がオットー様の心を煩わせないように……
しかしその刃を身を挺して止めたのは他ならぬオットーだった
「カレンを傷つけるな」
その一言は全てを理解するのに十分だ
しかし認めたくない、認めるわけにはいかない

末路

漫画『第7章・紫鳶編』の話
アリエノールは天命主教ニコラスの取り仕切る黒い箱の開放実験に黒淵の力をもって参加する
しかし実験を止めるため、乱入者が現れる
カレン・カスラナ、オットー様の心を奪い、そして今また自分とオットー様の繋がりである黒い箱の実験をも台無しにしようとしている憎くてたまらない女
そんな相手に対抗するため、アリエノールは箱の一部を取り込み疑似律者として覚醒する
誓約の十字架を操るカレンに対してはそれでも不利な戦いを強いられたが、アリエノールの執念はカレンの不意をつくことを可能にさせた
しかし、アリエノールはカレンの排除という悲願を達成することなく絶命する
彼女を助けるため疑似律者コアを撃ち抜いたのは、皮肉にもオットーだった

その後

漫画『第7章・紫鳶編』の話
アリエノールの死体はオットーが回収し研究に用いられたが、思ったような成果は挙がらなかった
この件以降、人類の科学技術に対する諦念を抱いたオットーは前文明や人ならざるものの叡智を求めていくようになる

名前だけ

chapter22の話
シャニアテの家系図にアリエノールの名前も確認出来る

出ない

[添付]
n級生物異能機械量子虚数星屑物理炎氷雷役割
装甲についてのコメント