崩壊3rdの設定おまとめ…
このページはネタバレ満載だから注意
新人用の導入は→世界観
年表
間違ってても怒らないでね
西洋→ヨーロッパと中東、東洋→神州と極東、その他→新大陸とオセアニアとムー大陸、のつもり
遠い昔:地球に文明が誕生する前の時代
恐竜帝国とかあった可能性はある
年代 | 出来事 |
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10億年前 | 終焉により火星文明が滅亡? |
2億5千万年前 | 終焉により金星文明が滅亡 |
金星滅亡の数万年以上後 | 復旧された霊識システムに金星人の意識データが再アップロードされる |
「娑」がスタージャンパーで旅立つ | |
6500万年前 | 恐竜が絶滅 |
5万年前:前文明の時代
時系列が定かではないイベントの年代は状況証拠からの推定
年代 | 西洋 | 東洋 | その他 |
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火を追う蛾の前身組織によるオストク-51の調査 | |||
エリシアの旅立ち、ヴィルヴィの指名手配、千劫の磔、サクラの暗殺、メビウスのブランカ雇用、グレーシュの誕生など 火を追う蛾発足と第一律者討伐もこの時期だが時系列順は不明 | |||
オストク-51調査の数年後 | 第二律者が降臨、ドサクサに紛れて平隊員になりすましたエリシアが火を追う蛾に加入 | ||
千羽学園でケビンとメイ博士が付き合い始める | ヴィルヴィが火を追う蛾に惜敗 そのまま工事部主任に就任して初仕事として太平洋の孤島に至深の処を建造する | ||
ムー大陸で開かれた学会でメイ博士が量子力学の論文を発表してメビウス博士の目にとまる | |||
第三次崩壊が発生、ケビンとメイ博士が火を追う蛾に参加 | |||
第三次崩壊の数ヶ月後 | 火を追う蛾伝統のダンスパーティが開催、ケビンとエリシアが初対面 | ||
第四律者が降臨、ケビンがコズマを助ける、コズマが火を追う蛾に加入する | |||
新人歓迎会が開かれ、コズマとディストピアが見つめ合う | |||
第五律者が降臨するも一般人の千劫が殺してしまう、重度の凍傷を負った千劫はその後黄昏の街に流れ着いてアポニアの診療所に拾われる | |||
旧毒蛹の危機、サクラとヴィルヴィの話 | |||
第三次崩壊の3年後 | ケビンが第六律者を追い詰めるもトドメを躊躇したせいで街1つが犠牲になる、ケビンが第六律者を仕留める、この時点で人類の半数が死亡 | ||
火を追う蛾伝統のダンスパーティが開催、華は壁の花になって卑弥呼に励まされる | |||
サクラがメイ博士暗殺の任務を受ける ケビンがサクラを撃退するも重傷を負う エリシアがケビンのお見舞いに来てフルーツをむさぼり食う サクラが正式に火を追う蛾に参加しメイ博士の私兵として新毒蛹が発足 | |||
サクラが崩壊病感染源のお掃除の任務で黄昏の街に派遣される サクラが刀以外の装備をフェリスに盗まれる 診療所で崩壊病患者を皆殺しにした後に千劫と遭遇して戦闘になり、そこで崩壊が起こる 結果的に千劫は至深の処にぶちこまれ、アポニアは火を追う蛾に参加 | |||
ケビンが融合戦士になる以前から聖痕計画の具体的な内容は決まっていた? AIプロメテウスもこの頃には名前が挙がっている | |||
第七律者卑弥呼によりオーストラリアが焼け野原になる、エデンが火を追う蛾に参加 | |||
第七律者討伐のために融合戦士計画が開始、初の被検体となり氷の力を得たケビンが第七律者を仕留める | |||
ブランカがメビウス博士の第一研究所を退所し、代わりにクラインを紹介する | |||
融合戦士計画で順次エリシア、メビウス、サクラ、ディストピア、コズマ、アポニア、痕が融合戦士になる | |||
ケビンの誕生日会が開催される メイ博士はケビンの隣に立ち、サクラは正装で参加、ディストピアは念動力で8人分のプレゼントとケーキを運び、メビウスは不参加だが緑色の箱のプレゼントで祝福した、コズマはまだ慣れないハーモニカを演奏、アポニアは賛美歌で祝福し、痕はロウソクの位置が気に食わず、エリシアは音頭を取って この時ばかりは皆笑顔だった | |||
律者のコアを利用した兵器『神の鍵』が開発される | |||
スパシー博士の勧誘でスウが火を追う蛾に参加 | |||
第三次崩壊の5年弱後 | 第八律者による昏睡病で世界中で数万人の犠牲者が出る 明確に火を追う蛾を狙った初めての攻撃で、スパシー博士、ブランカ女史、融合戦士ディストピアが死亡、昏睡状態に陥ったグレーシュが命を繋ぐために融合戦士になる 精神感知型の融合戦士となったスウが逆探知に成功し、ケビンが第八律者を仕留める | ||
スウが恩人であるスパシー博士の第五科学部を引き継ぐ | 第八次崩壊の犠牲を受けてケビンの心が凍りつき始める | エリシアによって至深の処から千劫が連れ出されて火を追う蛾に参加 第八次崩壊の総括としてメイ博士が崩壊の意思の存在を提唱 | |
白アインシュタイン博士により武装人形が開発され、マンパワーが尽きかけた人類の代わりに主戦力になる 武装人形がストライキを起こして人権を認められ、再び人類が主戦力になる | |||
第七次崩壊の半年後 | 第九律者によりムー大陸が消滅、融合戦士痕死亡、ケビンが第九律者を仕留める、コズマが過重超変を起こして火を追う蛾を離れる この時点で世界人口は最盛期の1/6まで減少している | ||
第九次崩壊の半年後 | 第十律者が降臨し、各地の神の鍵関連の研究を行う施設を襲撃 | ||
第十律者降臨の4ヶ月後 | ケビンがL10-461(エイマー)との戦闘で消耗 メイ博士が第十律者を至深の処におびき寄せ空白の鍵と天火大剣を使い殲滅 | ||
第七次崩壊の1年後 | Meta-Morphが開発され軒轅剣と合わせて融合戦士が量産され、ケビンを隊長とする融合戦士部隊が発足 華と千劫が融合戦士になる この時点で世界の都市の85%が壊滅している | ||
火を追う蛾伝統のダンスパーティに出禁をくらった融合戦士部隊だけで小規模なダンスパーティが開催される、華は相変わらず壁の花になったが以前励ましてくれた卑弥呼はもういない | |||
メビウス博士の要請でサクラが緊急任務を受ける 千劫の故郷と目される第五律者降臨の地に派遣されたサクラが見たのは不気味なトーテムの並ぶ焼け焦げた祭祀場だった | |||
融合戦士の量産に成功し必要がなくなったと判断された毒蛹に解散命令が出る 重犯罪者で構成された毒蛹構成員達はそれを不服として叛乱を起こし、サクラに鎮圧命令が下るが、上記の任務で不在だったため千劫が皆殺しにした | |||
第十一律者により約束の惨劇が起こり融合戦士部隊壊滅 メビウス博士の命令でアポニアが至深の処から連れ出され、神恩実験が行われる 神音を得た華の太虚剣気の後にケビンが第十一律者を仕留める この時点で世界の都市の95%以上が壊滅している | |||
半壊した火を追う蛾が再編されて北米基地に機能が集約される、約束の惨劇を生き残った13人の融合戦士によって火を追う十三英傑が発足される | |||
第十二律者が降臨、英傑サクラ死亡、人類に残る最後の3都市が消滅、基地にいる31022人を残して人類滅亡 | |||
メビウス博士と華が第十二律者との接触実験を試みる ついていけないと感じた伏羲と女媧が華を連れて研究所を離れる | |||
第十三律者が降臨、英傑エリシア死亡 | |||
古の楽園にアポニアが溶ける グレーシュを乗せて方舟が出航 | |||
第十四律者降臨以前にケビンとメイのデザイナーズベイビーが誕生している | |||
第十四律者が降臨、英傑パルドフェリス、コズマ、ヴィルヴィ、千劫死亡、月面決戦で人類敗北 | |||
メイ博士、エデン死亡、英傑の生き残りと聖痕を埋め込まれた数百人がコールドスリープに入る | |||
メビウス、プロメテウスとともに現実と虚数空間の狭間へ接続、メビウス死亡 | |||
古代:現文明が始まった時代
年代 | 西洋 | 東洋 | その他 |
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上古 | 前文明の人々がコールドスリープから目覚め文明を伝える 方舟も地球に帰還しケビン、スウ、華、グレーシュ、伏義と女カが顔を合わせている その後方舟は再び地球を発つ | ||
紀元前2717年 | 現文明で最初の崩壊が発生、審判級崩壊獣蚩尤が神州を襲い伏羲と女媧が死亡、姫軒轅が蚩尤を封印 | ||
紀元前5世紀頃 | 精衛と仏陀が出会う 精衛と李耳が出会う | 方舟が太陽系外に出た | |
紀元前1世紀 | ヨルムンガンドの支援が途絶えたプトレマイオス朝がローマ帝国によって滅ぼされる | ||
5世紀 | スウがケビンを量子の海に沈める、その後スウはマーリンとしてアーサー王を導く 天命はこの頃には存在していたらしい | ダーク星を救った後に「娑」の網にかかった方舟が音信不通になる(1500年前) | |
7世紀 | (崩壊学園における天命の成立) | ||
8世紀頃 | カール大帝が天命の支援を受けながら崩壊と戦って東奔西走する、聖剣デュランダルが量子の海に落ちる | ||
中世:数々の因縁が始まった時代
年代 | 西洋 | 東洋 | その他 |
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14世紀 | 伏羲の書が停止 | ||
1446年 | 上古妖獣蚩尤の復活を目論む九幽族を精衛が誅殺、唯一の生き残りである6歳の林朝雨が保護される | ||
1452年 | オットーが生まれる | ||
1458年 | 精衛がある邪教団を誅殺、唯一の生き残りである3歳の蘇湄が保護されると同時に弟子入りし太虚剣派が起こる | ||
1461年 | 林朝雨が聖火教教主・閻世羅を誅殺、聖火教の生き残りである江婉兮、江婉如、程凌霜が保護され弟子入りする | ||
1465年 | オットーがカレンと出会う | ||
1466年 | カレンの父フランシスが天火大剣を使い死亡、オットーはフランシスを生き返らせるために虚空万象を手に入れるが、カレンに止められる | ||
1467年 | 姉弟子達と同じようにして5歳の馬彦卿が、次いで8歳の秦素衣が保護され弟子入りする | ||
1470年 | 天命が崩壊武器を用いて世界征服に乗り出す 欧州で黒死病が大流行しオットーが治療法を開発してアリエノールを助ける | ||
1475年 | 天命が神州に侵攻するも精衛に撃退される | ||
1476年 | 責任を追求された天命は王侯貴族への献金のため免罪符を乱発し民衆から資金を巻き上げる | ||
カレンが義賊・黒羽となり天命が溜め込んだ資金を奪いばら撒くが、黒い箱を用いた人体実験を目の当たりにして動揺したところをアリエノールに捕まる | |||
カレンが黒い箱を持って出奔し、精衛を頼って神州に流れる | 太虚七剣が精衛を殺害する | ||
そのままカレンは極東に流れ、自分が持ち込んだ黒い箱のせいで疑似律者化した桜を討伐 | |||
1477年 | カレンが連れ戻され処刑されることが決定、オットーがリサの計略に乗り崩壊獣を放ちカレンが死ぬ | 神州に散った太虚七剣が新太虚剣派や無双門を起こす | |
1478年 | リサの傀儡であるマサイルが大主教になり、オットーはヴェネチアに引きこもり孤児院を開く | 林朝雨と馬彦卿が結婚する | |
1479年 | 暗黒時代、打倒天命の機運が高まる | 秦素衣が李紳と結婚する | |
1481年 | 秦素衣の娘として李素裳が生まれる | ||
1486年 | 李素裳が程凌霜に弟子入りし、無上自在門が起こる | ||
1490年 | 金砂会が興る | ||
1491年 | オットーがリサの掌握する旧天命を倒し新天命の大主教になる | 「鷹」が金砂会を掌握する | |
1496年 | オットーが大主教の職務を投げだし、カレン復活の方法を求めて神州に流れる | ノベル・神州折剣録の時代 太虚七剣が全滅し、オットーが精衛と李素裳を欧州に連れ帰る | |
近代:本編に繋がる世界が作られていく時代
年代 | 西洋 | 東洋 | その他 |
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1939~1945年 | 悪役として有名なあの人が疑似律者に覚醒、第二次世界大戦勃発 | ||
1947年 | エジソンが自費で天命北米支部を設立 | ||
1953年 | ベルリンで第一次崩壊が発生 | ||
1955年 | ノベル・ネゲントロピーの時代、天命北米支部が独立してネゲントロピーが設立される | ||
1957年 | 天命による月探査開始 | 天命に対抗してネゲントロピーも月探査開始 | |
1959年10月7日 | ソビエトの月探査機ルナ3号が不鮮明ながら月の裏側の撮影に成功 この報告を受けたオットーは月探査に大量のリソースを投入することを決定 | 天命に対抗してネゲントロピーも月探査を本格化 | |
天命とネゲントロピーの月探査競争が激化し、宇宙開発時代が到来 多数の月探査衛星が打ち上げられたものの月の裏側の謎は解明されないまま | |||
1969年7月20日 | ネゲントロピーのアポロ11号が人類初の月面着陸に成功、1ヶ月遅れて天命も月面着陸に成功 ようやく探査に成功した月の裏側にあったものは大量の崩壊エネルギーだった この結果を受けて天命とネゲントロピーは共同で情報を封鎖し月探査計画を凍結、宇宙開発時代の終焉 | ||
1972年3月 | オットーによってテリテリが作られる | ||
1985年 | アニメ『重装機甲アラハト』が作られる | ||
1987年6月 | 無量塔姫子が生まれる | アニメ『魔剣神機アラハト』が作られる | |
1991年 | ヴェルトがセシリアを襲撃、ジークフリートとセシリアが出会う | ||
1995年3月 | リタ・ロスヴァイセが生まれる | ||
1997年4月 | may先輩が生まれる | ||
1998年12月 | キアナ・カスラナが生まれる | ||
1999年 | mayママが癌で死亡 | ||
2000年1月 | シベリアで第二次崩壊が発生 | ||
2月9日 | 第二律者シーリンが月へ逃走 | ||
12日 | ヴェルトとジークフリートの月面殴り込み、ヴェルト1回目の死亡 | ||
17日 | 地球へ帰還したシーリンとの最終決戦、ヴェルト2回目の死亡、雪狼小隊壊滅 | ||
8月 | ブローニャ・ザイチクが生まれる | ジャッカルとウサギがヨルムンガンドに加入 | |
2001年 | テレサがS級戦乙女になる 北極海で発見された謎の遺跡の調査 |
現代:後に大崩壊と呼ばれる時代
年代 | 西洋 | 東洋 | その他 |
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2004年 | may先輩が誘拐され雷電龍馬が助け出す may先輩はこの件がトラウマとなって以降3年間精神病院で療養する | ||
2006年 | 無量塔隆介がヴェルトを襲撃、返り討ちにあう 姫子が天命に入る | ||
2007年 | ジークフリートとキアナが天命を襲撃 ラグナがリタを助ける | ||
2008年 | リタが天命に入る ビアンカが療養所で目覚める | ||
2009年 | ラグナが突撃小隊の隊長になり姫子が配属される | ||
9月23日 | キャロルが生まれる | ||
2010年 | 突撃小隊が壊滅する ジークフリートが失踪する | ||
2011年 | ビアンカが天命に入り、すぐに史上最年少のA級戦乙女が誕生 | ||
2012年 | ブローニャがカカリアの暗殺に失敗、カカリア孤児院に迎えられる | ビアンカとリタが世界の泡の探査任務を行う | |
2013年 | X-10実験が行われゼーレが量子化する、その後ブローニャもX-10実験を受け重装ウサギ19cを操れるようになる | 雷電龍馬が投獄されME社がカカリアに乗っ取られる、may先輩の学校生活が急激に悪化 | |
2014年 | 第三次崩壊が発生、キアナmayブローニャが聖フレイヤ学園に入る | ||
蚩尤が復活し天命極東支部が討伐する ヴェルトクローンが聖フレイヤ学園を襲撃する | マーキ博士が天命からセレニティジェムを持ち出しシンガポールで崩壊が起こりかける | ||
2015年 | リタが第二の神の鍵を発見する | マニラで崩壊が起こり雪蓮小隊が壊滅 | |
2016年4月 | 海淵の目の起動実験の結果ヴェルトが量子の海に取り残される、ヴェルト3回目の死亡 | ||
9月 | ムーンライトスローンが青海市を侵空 (第一部 chapter1) | ||
10月 | オーストラリアで風の律者が降臨し、カカリアが仕留める(chapter3) | ||
11月 | 天命極東支部がME社を襲撃(chapter4) | ||
12月 | 天命本部で空の律者が降臨(chapter8) | 余波で数十万人が死ぬ(大崩壊) | |
2017年3月 | 天穹市でロボ子争奪戦、ハイペリオン組は二手に分かれることに | ||
4月 | 天穹市の騒動でキアナが連れ去られる(chapter11-1,13,14) | 海淵城の騒動でゼーレ、ヴェルト、ケビンが実数空間に帰還 ジークフリートがヨルムンガンドに連れ去られる(chapter10~12) | |
5月 | 天命とヨルムンガンドが同盟を結ぶ(chapter15) | 膝(chapter16,17) | 李素裳がオットーの手によって520年の眠りから呼び覚まされる |
6月 | 珊瑚島で氷の律者が降臨、フクロウがアナを助け出す(chapter18,19) | ||
7月 | 識の律者が降臨 オットー死亡 | 識の律者をキアナが撃破(chapter20~22) | |
8月 | 支配の律者が降臨し、キアナが仕留める(chapter23~25) | may先輩が | |
9月 | オットー復帰、世界の泡の接続実験が行われる | ||
10月 | カロスタン事変、テレサが大主教に就任(chapter26~28) | ||
ワタリガラスと灰蛇10426の任務 | レッドサンダードラゴンがヨルムンガンド脱退(chapter29~31) | ||
11月 | 聖痕計画発動(chapter31-EX) | ||
2018年1月 | 終焉の律者が降臨し終焉を乗り越える (chapter32~35 第一部完) | ||
春頃 | 毎年恒例の戦乙女試験、スーサナがA級に昇進……出来なかった! | ||
天命とネゲントロピーの合併計画が持ち上がる 火星探索計画構想開始 | 無貌者と名乗る集団が長空市を占拠、ゼーレとスーサナが調査へ(第1.5部 chapter36) | ヴェルトが盟主を辞任し原画マンになる リーズンスタジオが発足 | |
初夏 | ロザリアとリリアが太刀魚やキャベツやサイダーを転売して財をなす アラハトフィギュアは売れなかった | 双生の泡が新生を迎える(chapter37~39) | |
ポロスに「娑」が降臨する(chapter40、41) | |||
2019年初夏 | 地球と啓明が初めての大規模な通信に成功、当日はとてもいい天気(chapter42 第1.5部完) | ||
2021年? | 天命とネゲントロピーが合併 |
未来:人類が羽ばたく時代
第二部以降
年代 | 地球 | 火星 | その他 |
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2022年3月20日 | ヘリアとコラリーが月に到着 キアナ、may、ブローニャ、デュランダルらから2か月にわたって授業を受ける | ||
2023年9月 | 未決の繭が終焉の律者に接触 | ||
22日 | ヘリアとコラリーが火星へ降下 | ||
2024年1月31日 | 火星探査隊が量子井戸にはまる(第2部 第1章) | ||
2026年4月13日 | ヴェルトがセントフォンテーヌ政府の招待を受ける | ||
15日 | ヴェルトが音信不通に | ||
27日 | セントフォンテーヌに天命第三小隊が派遣される(後崩壊書) | ||
2029年 | ヴェルトと虚空万象が天上の人の前線基地を破壊、スタレ世界の姫子のデータを見つける | ||
ヴェルトと虚空万象がスタレ世界を救うため天上の人の調査部隊を全滅させる、その後黄昏れていたところを綺羅子に回収され地球に帰還 | |||
ヴェルトと虚空万象がスタレ世界に旅立つ | |||
律者
超常の力を操る崩壊の神の御使い
前文明の遺産である死海文書から十四柱の存在が予見されており、現文明においてもこの記録に照らし合わせて律者は死海文書に記された数字や司る権能の名前を冠して呼称される
つまり数字は前文明における降臨順ではあるが現文明においては通し番号に近い
現文明における降臨順は1理>2空>3雷>4風>5氷>9星>8識>10支配>7炎>11約束>12侵蝕
しかし、司る権能は前文明の律者のそれとは微妙に異なっており、解析された律者コアの構造も前文明の律者コアである神の鍵のものとは別物
律者達は虚数空間からエネルギーを受け取り超常的な現象を発生させる
権能の行使には想像力が大切で、それぞれの司る現象について理解が深まるほど多くのことが出来るようになる
基本的に後発の律者ほど崩壊エネルギー量が多く強力だが、この性質から降臨直後では自身の権能を使いこなせているとはいえず、先発の律者に後れを取ることもある
律者と羽化
律者の権能の行使には想像力が大切である
つまり想像が具体的で要求がダイレクトに律者コアに伝わるほどいい
しかし現文明の律者達は人間としての人格と律者としての人格が別々に存在する場合が多く、そうなると十分にイメージが伝わりづらくなっている
他の人格を取り込むか、消滅させるか、追い出してしまうか、とにかく律者コアに宿る人格を唯一無二にしてしまえばこの問題は解決する
現文明ではこの人格の統一を律者の「羽化」と呼んでいる
崩壊に与する律者の人格に主導権を明け渡して乗っ取られるのは容易いが、逆は難しい
また、権能の行使に関する知識は律者人格の方に本能として付随しているようで、人の側に立った律者が羽化を経験してもそれだけで完全に力を使いこなせるようになるわけではない
まあ簡単に言えば敵の律者は最初から強く、味方の律者は試練を乗り越えた上で訓練しないとその領域まで到達出来ない
ウェンディちゃんがアレなのもたぶんこれのせい
羽化を迎えた律者の外見的特徴として、光輪を背負うようになる
これは円環状の構造を持つ虚数特異点が体外に展開されたものであり、律者コアはその円環状の虚数特異点の回りで凝結する
虚数特異点の円環状の構造自体は人間性の権能に付随するものだから前文明の中にも1人だけこれと同じ状態の律者がいる
一度律者になると身体の構造自体が変化し、コアを失ったとしてもほんの少しだけなら権能を使えるらしい
ヨウおじちゃんやmay隊長あたりがこれに当たる……んだと思うけど言ってるのがmay隊長だから本当かどうかは知らない
なんか思い込みでビリビリ出来そうだし
第一律者──理の律者
依り代:ヴェルト・ジョイス→ヴェルト・楊→シーリン→ヴェルト・楊→ブローニャ
権能:再現
人類の築いてきた文明を象徴する律者
構造を熟知したものを崩壊エネルギーを使って構築することが出来る
コアには第一次崩壊で犠牲になったベルリン市民30万人の意思が宿っており、その意思が崩壊に抗っている
第一律者は崩壊に反旗を翻し人類に寝返った律者であり、このためにコアから供給される崩壊エネルギーはヴェルトの全盛期でも50%ほどしかなく、第二律者以降の完全な律者と比べると少ない
にもかかわらずヴェルトが第二律者と渡り合えるほどの戦闘力を発揮出来たのは、偏に律者の力を自在に使いこなす訓練の賜物である
万全の状態であれば戦艦・戦車・爆撃機などの大兵団を一瞬で作り上げ、果ては神の鍵の一部の能力まで再現可能
ただし前述の通り十全な崩壊エネルギーの供給を受けられないヴェルトは回復力で劣り、第二次崩壊初戦が全盛期で以降は力が戻っていない
実のところコアと完全に同調して30万人の思想を束ねれば構造を知らなくても構築出来る
この力でヴェルトは自身の肉体を構成する37兆個の細胞や細胞間マトリクスを構築して復活し、ブロにゃんは6機のムーンライトスローンを複製した
しかしその代償は大きく、生命力を著しく損なってしまう
第一律者──真理の律者
依り代:ヴェルト・ジョイス→ブローニャ
権能:創造
羽化を遂げその能力を完全に掌握した理の律者
理の律者は以前から人体やムーンライトスローンといった人類の文明が未だ到達していない物体の構築を行っていたが、これこそ理の律者の本来の能力である
聖痕計画に対するウサギのように、30万人の意志で編まれて生まれたジョイスは自身の力を自覚した時からこの能力を扱えた
ヨアヒムとブローニャがジョイスと比べて限られた力しか行使出来なかったのは、2人が律者コアに宿る30万人に畏敬の念を抱き、それ故に自身を30万人の理の律者のうちの1人としてしか考えていなかったからである
しかし先人は先人、先人の遺志を受け継ぎ明日を作っていくのは今を生きる人であって彼らではなく、彼らの遺したまま保存していく必要もない
万物流転の真理を理解したブローニャは唯一無二の理の律者として羽化を果たしコアを完全に掌握した
ジョイスと同じ領域に至ったブローニャはもはや30万人の思想を束ねなくても、構造を知らなくても、未来のものでも構築出来る
つまりブローニャこそ真理です…
まあちゃんと文明の産物である必要はあるけどね
それに文明の産物ならなんでも作れるとは言っても結局力の使い方を決めるのは律者本人の想像力だから限界もそれなりにある
誰かの再現より未来の創造の方がはるかに難しいからね
真理の名を以て作ったゲームがアラハトとかいうクソゲーならなんの意味もないのだ
第二律者──空の律者
依り代:シーリン→キアナ
権能:空間操作
と思うかい?実はこの言葉が彼女の能力の本質を表しているとは少し言い難い
まず大前提として、空間というものは数学的に数字を用いて表すことが出来る
座標を想像するとわかりやすいだろう
君のいる場所が原点、0,0,0だ
君が持っているスマートフォンは1,0,0でいいかい?まあどうでもいいことだから話を戻そう
ところで、数字というものには実数と虚数があることを君は知っているだろうか
学校で二乗すると-1となる数字をiと置く、なんて習った記憶があるはずだ
実は虚数というものはiが全てではない
むしろ実数以外の全ての数字は虚数だ
我々のいる実数で表せる空間、実数空間は虚数空間において虚数が0となる時の特殊例と言えるだろう
しかしこの特殊な実数空間だけがこの世界において意味を持つことが出来る
虚数で大きさを比べてことはできないが、実数は1より2の方が大きいことがわかるはずだ
この本来意味を持たないはずの虚数空間を操り意味を持たせ、実数空間に干渉出来るようにするのが空の律者の真の能力だ
だから彼女の投げる亜空の矛は実数空間のいかなる障壁からも干渉されず、相手に当たったところで実数化されて「身体を貫いた」という結果だけが残る
そんな無敵に近い能力を持っていた彼女がなぜ敗れたのかって?
簡単さ、使うのが難しいからだよ
我々実数空間の存在が虚数空間のことを想像するのは難しい、無論それは彼女とて同じだ
人類が科学によって真理に近づこうとしているように、彼女もまた律者の本能によってそれを為そうとしていた
だがそのどちらの道にしても自分がどこを走っているのかすらわかっていないような状態なのが現実だろう
虚数空間というのはそれだけ広大で、未知だ
そこで僕はこのわかりにくい虚数空間の正体に近づくために、これに仮の姿を与えようと思う
1本の大樹を想像してほしい、そう、それが虚数の樹だ
彼女の真の能力とは言い換えると虚数の樹を操作するものなのだよ
第三律者──雷の律者
依り代:シーリン→may先輩
権能:電磁気操作
may先輩は想像力が足りないからキアナちゃんの乳首をバヂィッ!ってするくらいしか出来ないけど、使いこなせば原子改変とかやりたい放題出来る
第二次崩壊の折にもたらされた4つのジェムの1つ征服の雷は未覚醒の雷の律者コア
コンケストジェムは第二律者との戦闘の最中にアインシュタインによってネゲントロピーの手に渡り研究されていたが、カカリアが権力掌握と合わせて手中に収め、実験のためにmay先輩に埋め込んでいた
結果的に第三律者はmay先輩の身体を依り代として千羽学園に降臨し、千羽学園のあった長空市はその3年後にあたる本編時間においても崩壊獣の闊歩する廃墟と化している
キアナちゃんの奮闘で崩壊エネルギーを霧散させられた律者人格はその後may先輩の中で眠りについていたが、再び訪れた長空市で空間に満ちる崩壊エネルギーを吸収してmay先輩と人格を統合する形で再覚醒、人の意識を持ったまま完全な律者として羽化した
長空市における第二の神の鍵の起動実験に伴う虚数浸蝕によって齎された膨大な崩壊エネルギーを吸収した結果、第三律者は初期の律者にも関わらず第十律者を圧倒するほどの崩壊エネルギーを持っている
もっともこの状態でもmay先輩は能力を使いこなせているわけではなく、まだ前文明の第三律者に可能だったこと全てが出来るわけではない
第四律者──風の律者
依り代:シーリン→ウェンディ
権能:流体操作
ウェンディちゃんは想像力が足りないから風をメ゚ューメ゚ュー吹かせることしか出来ないけど、使いこなせば流れる血を強制的に止めたりやりたい放題出来る
第二次崩壊の折にもたらされた4つのジェムの1つ渇望の嵐は未覚醒の風の律者コア
天命に保管されていたデザイアジェムは高い崩壊エネルギー耐性を持ち将来のS級候補と言われていた極東支部の戦乙女ウェンディへの埋め込み実験に用いられた
律者の力を使いこなす戦乙女の誕生を期待されていたこの実験の結果は、しかしながら芳しくなく、ウェンディちゃんの足が不自由になるだけで終わってしまう
さらにその状態でデザイアジェムが安定してしまったことから摘出すらも行われず、以降ウェンディちゃんはただ格納容器であることだけを期待されるようになる
この天命のやり方に対して理性では重要な任務であることを理解しつつも内心では恨みを抱いていたウェンディちゃんは後に心の闇を深めて第四律者として覚醒し、オセアニア支部を壊滅させ、ニュージーランドとオーストラリアに壊滅的な災害を齎した
その後第四律者はネゲントロピーのカカリア一派に捕獲され、解剖され摘出された律者コアは対崩壊巨大人型機甲『デウス』の動力源として用いられている
キアナちゃん達によるデウス破壊後もコアは持ち逃げされ、海淵城における争奪戦の果てに灰蛇の謀略の結果ヨルムンガンドの手に渡り、ケビンの持つ天火聖裁にサブ動力源として用いられた
律者のくせにB級戦乙女3人に負けたりカカリアに殺されたりそこまでして作られたデウスがアレだったりとあんまりすぎる活躍から、公式からも若干ネタ枠扱いされている
その代わり姉や妹では元気に活躍するウェンディちゃんが見られるぞ!
なお、ウェンディちゃんの登場自体は姉よりこちらの方が早い
第五律者──氷の律者
依り代:アナ
権能:分子運動停止、冷気の発生
アナはチンと熱々すぎて氷も溶けちゃうけど、使いこなせば絶対零度の空間を作ったり出来る
珊瑚島における討伐戦とその後に起こったマニラ決戦の結果、アナの手を離れたコアはmay先輩に委ねられ、ヨルムンガンドへ渡った
第六律者──死の律者
依り代:シーリン→キアナ
権能:腐朽と創生
死と再生を司り、死の力では噴出する毒霧に触ると無機物すら朽ち果て、再生の力では無から望んだままの肉体を作り出すことも可能、ただし逆に言えばその力の効果範囲は物質に限られており、生死を司るとはいえ魂の操作などは出来ない
第二次崩壊の折にもたらされた4つのジェムの1つ静謐の死は未覚醒の死の律者コア
天命に保管されていたセレニティジェムは第六律者の力を求めたオットーによってプレイグジェムに先んじて埋め込み実験が繰り返し行われており、数多くの少女が犠牲になっている
実験の実行者マーキ博士の孫の戦乙女リンもこれに志願し犠牲になったうちの1人で、彼女の死をきっかけとしてオットーへの不信感を募らせたマーキ博士がセレニティジェムを持ち出しネゲントロピーへの亡命を求める事件が起こっている
しかしネゲントロピー側も権力を掌握していたカカリアの方針でマーキ博士を受け入れるつもりはなく、逆に中立地帯であるシンガポールにおいて人為的に崩壊を起こし律者を降臨させ、生きた律者コアを得ようと画策していた
無論このカカリアの計画はオットーも察知しており、覚醒する第六律者の撃破とコアの回収のために前もってフカさんとキアナちゃんが何も知らされないまま派遣されている
最終的に爆発寸前まで崩壊エネルギーを与えられたセレニティジェムはキアナちゃんに取り込まれ、フカさんの活躍もあり事なきを得た
その後もセレニティジェムはずっとキアナちゃんの中に入ったまま
ゲーム内でもボス敵の律ちゃんが権能を使ってくることはあるけどシナリオで触れられることはほとんどない
第七律者──炎の律者
依り代:シーリン→キアナ
権能:分子運動励起、熱の発生
なんでも燃やせるらしい
キアナちゃんは単純だからカスラナ流料理術の火加減の調整くらいしか出来ないけど、使いこなせば地震を起こしたりやりたい放題出来る
第二次崩壊の折にもたらされた4つのジェムの1つ疫病の炎は未覚醒の炎の律者コア
天命に保管されていたプレイグジェムは発掘された前文明の遺物『空白の鍵』に埋め込まれ、全ての戦乙女装甲の原型『真紅の騎士・月蝕』として天命本部ヘルヘイム実験室の最奥に保管されている
この装甲は天命本部で起きた第二律者の再覚醒において実戦投入され、その戦闘の結果プレイグジェムは虚数空間を漂うこととなった
後にプレイグジェムは第十律者によって回収され、キアナちゃんが奪取し薪炎の律者として覚醒した
空+炎=薪炎
第八律者──識の律者
依り代:識ちゃん
権能:意識操作
相手を意識空間に閉じ込めたり対生物で無敵とも言える能力だが、この攻撃を認識することが出来れば分は悪いが想像力で対抗することも出来る
フカさんが第八の神の鍵の第零定格出力を使い羽に意識を移した後に、抜け殻となったフカさんの身体を依り代として降臨した
もっとも本来この身体に宿るはずだった律者としての邪悪な人格はあまりにも膨大なフカさんの記憶の波に押し流されてしまい、結果的に自身をフカと信じて疑わない赤子のような人格が形成されている
目覚めた識ちゃんは前文明からの使命に従い誰にも縛られることなく世界のためと信じるままに崩壊との戦いを始め、オットーを殺害し、ケビンを襲撃し、太虚山ではキアナ達を待ち伏せた
しかし回収した羽に宿る本物のフカさんに諭された通り、その行動は無意識的ながら全て人類に仇為し崩壊に与する破壊活動のみ
識ちゃんは自身を崩壊の使徒と認め、身体をフカさんに返して意識のみで崩壊の意思に抗うことを決意し旅立っていった
とはいえフカさんの意識は身体に宿るコアを通じて識ちゃんと繋がっており、この家出娘と念話することは可能
第十律者との決戦においては時間のない中で識ちゃんに力を貸してくれるよう頼んだが、久しぶりに来た念話に嬉しくなった識ちゃんに会話を長引かされ、しびれを切らしたフカさんは強引にブッチし力を手繰り寄せてしまうそういうとこぞよ朴念仁
さらに不完全な律者の力の解放によって能力を第十律者の支配下に置かれてしまい、仕方ないことだったとはいえピンチを招くことにもなった
結果激ぉこプンプン丸になった識ちゃんにかなり長い間着信拒否される始末
その後もなんだかんだ崩壊の使徒として思考を塗りつぶされるようなことなく識ちゃんは意識を保っており、魂だけの律者として存在し続けている
誕生当初こそフカであることに拘っていた識ちゃんだが、自身を律者と認めたことでフカではない確固たる存在としての自覚が芽生えたようで、紆余曲折あって意識の器をフカの体内の律者コアから太虚山で砕け散った渡世の羽のコアに移している
そのちょっとアホなところ圧倒的な強さと知的な言動から海外勢に妙に人気があり、Sentiと呼ばれて親しまれている
特に鞭分岐出し切りの「YATTA!!」はミーム化していて非kanchouにも知名度がある
グロ版youtubeの人形学園ごはんも識ちゃんがチョイ役で登場した回だけ他の5倍ほどの再生数があるというのだからすごい
ここで崩壊3rdの認知度を高めておいたことが後の英傑の人気爆発に繋がった…りしたのだろうか
第九律者──星の律者
依り代:フクロウ
権能:重力操作
重力操作でなんで岩なんだよというオットーのツッコみが入って星の律者と呼ぶことになった
でも即氷の律者と合体して以降は隕氷の律者と呼ばれるようになった
じゃあ隕の律者でいいじゃねえかよ!星どこ行ったんだよ!
マニラの中心部で待つアナのもとへ走っていたフクロウがその目前にして崩壊獣の群れに阻まれ死にかけたところで覚醒
地に伏せフクロウを見送る崩壊獣はまるで結婚式の参列者のようだった
マニラ決戦の結果、フクロウの手を離れたコアはmay先輩に委ねられ、ヨルムンガンドへ渡った
第十律者──支配の律者
「私たちは千人の意思!千人の絶望!絶望は消えない!私たちは消えない!私たちを作ったのは──全てを壊したのは──人類自身の悪意だ!」
CV:種﨑敦美、比嘉良介
依り代:GM
権能:支配
陰湿クソ律者
元ネタはマクベスの一節
「人生は歩き回る影法師、あわれな役者だ。舞台の上でおおげさに、見栄を切っても、出場が終われば消えてしまう。白痴のしゃべる物語だ。わめき立てる響きと怒りはすさまじいが、意味は何一つありはしない。」
支配の律者はこの美しくない世界に負けてしまった名もなき人々の絶望の代弁者
彼ら敗者達は自分たちの無力さと弱さを憎み、それを世界に対する恨みに変えている
千の悲しみ、千の絶望、千の狂気、千の呪い、破壊されたい、投獄されたい、支配されたい、そういった醜悪な感情が共有されてこの律者を形作っている
まさに人間の悪意の塊のような律者で、やり口も陰湿極まりない
本体は支配劇場という特殊空間から操り人形を操作している手に変形する巨大ロボ『烏合ノ衆』
律者コア自体は人形1体1体に入っているらしい
支配する対象は人間の弱った心だったり、無生物だったり、自分より劣る律者の能力だったり割と概念系も行ける
被害者は負の感情を増幅された状態で意識を操り人形に囚われており、抜け殻となった身体はその間どこかで気絶している
支配の律者は現実世界ではこの操り人形を使って人間になりすまし、社会に混乱を与えていた
この性質のせいで事件の背後に律者がいることが発覚するまで時間がかかった
弱い律者と自称しており、人形1体1体は力の強い人間程度で動きもぎこちなく、前文明の支配の律者のように先発の律者の能力の劣化版を使ってくるようなこともないことから、その言葉通り戦闘力は高くない
しかし本体である烏合ノ衆はmay先輩が力を削った上で薪炎でギリ勝てるくらいだからこれまでの律者と比べてもはるかに強い
さすが私たちだ!さすが私たちだ!
ちなみに本国生ごはんの番組名は『支配剧场』
ロゴにもかわいらしくデフォルメされた私たちが使われており、支配編が終わってからもずっと居座っている
まるで公式マスコットみたいだ!みんな私たちのかわいさにメロメロだ!
miHoYoの精神が形になったような陰湿さと往生際の悪さと定型力から「」長達にも妙に人気があり、クソ人形やクソ律と呼ばれて親しまれている
その人気からクソ律本人の死後も夜な夜な支配劇場が開催されて本編のストーリーが再演されていたりとかなんとか
やめとけ!やめとけ!ここから先に大した情報はないんだ
支配の律者の被害者の設定なんてあってもちゃんと読んで覚えてる艦長がいるんだかいないんだか…
- ジョン・ドゥ
20歳 大学3回生
講義は真面目に出るが今ひとつ影の薄い男…
なんか田舎者っぽい芋い顔と物腰をしているため女子大生にはモテないし元の寮のルームメイトから顔も覚えられてないんだぜ
- ブレンダ・ジル
36歳 ジョン・ドゥのアパートの大家
支配の律者の被害者だが今ひとつ悩みのない女…
なんか不動産を多数所有していたりと金持ちっぽいプロフィールと私生活をしているのに支配の律者に乗っ取られたが回復後は一連の人形事件の調査を趣味にしてるんだぜ
- ミラ・リーモ
61歳 彫刻家
有名な彫刻家だが今ひとつ情緒不安定な女…
なんか崩壊の真理を把握してるっぽい宗教を信仰しているためネゲントロピーには入念なカウンセリングを受けたし書いた本人によって解読された殴り書きからは崩壊世界の真理に迫る情報が読み取れるんだぜ
- グリム・バート
27歳 金融相談企業のサラリーマン
支配の律者の被害者だが今ひとつ元から金にだらしない男…
なんか元から会社に来たインターンやらに借金してまでアラハトグッズを買い漁ってたっぽい人間関係と経済状況をしていたため支配されている間に詐欺で儲けた金もアラハトグッズに注ぎ込んでたしその金が新型機甲開発費になってたもんだから事後処理がテスラ博士にぶん投げられることになったんだぜ
- ジェリー・バーベラ
32歳 ベテランのトークショー司会者
支配の律者の被害を受けたが最も早く回復した男…
なんか人形の影響を受けた時の記憶を持ってるっぽいためネゲントロピーには心配されてたが回復後はトークショーで人形のものまねを取り入れて観客から人気を博してるんだぜ
- ララ・スチュアート
21歳 金融相談企業のインターン
元気で明るいインターンだが今ひとつ男の趣味が悪い女…
なんか同じ会社の先輩のグリム・バートにホレてるっぽい態度と物腰のため支配の律者に関係なくグリムに金も貸してたがそのせいで支配の律者から被害を受けたんだぜ
- グレイ・ジム
25歳 デザイナー
表面上は問題なさそうだが今ひとつ闇を抱えてそうな男…
なんか自殺するっぽい遺書と痕跡を残して失踪したため本当に本人かはわからないがネゲントロピーからは別の街で別の名前を使って元気に暮らしてるものと考えられてるんだぜ
- ヘレン・レベッカ
11歳 中学生
大した問題があるわけでもないが今ひとつ家族とのコミュニケーションが足りていない女…
なんか家出して無職男の家に転がり込んでたっぽい本体発見時の状況証拠のため妄想が捗るしネゲントロピーからは親の方のメンタルが心配されてるんだぜ
- リリー・ピュイコル
63歳 孤児院の元院長
政財界に強い影響力を持つフィクサーがその孤児院の出身だったりするせいで今ひとつ調査が進まない女…
なんか認知症っぽい症状が出ているため自分を8歳の美少女だと思っているが件のフィクサーから実の親のように慕われていて今は逆に世話されてるんだぜ
- ロイス・ヘゴン
42歳 医学部教授
研究はまじめでそつなくこなすが今ひとつ情熱の方向性がおかしい男…
なんかテスラ博士のストーカーっぽい言動と行動をしていたためテスラ博士には引かれてるが事件後にボサ頭が正式にネゲントロピーに招き入れて本人には無断でテスラ博士の助手にしてしまったんだぜ
- 簡云
14歳 中学生
天穹市でキアナちゃんに助けられたが生き残ったせいで親父共々迫害された女…
なんか被害者の会から村八分にされてたっぽいせいでろくな生活を送ることが出来ず酒に溺れた親父に「お前も死んでいたらよかったのに!」と虐待されておりそのせいで支配の律者に心を蝕まれたが今は親父も改心して二人で仲良く暮らせるようになったんだぜ
- 向晴書
25歳 ネゲントロピーファイル部スタッフ
仕事はまじめで熱心にこなすが実は支配の律者の手駒になってた女…
なんか内通者がいるっぽい状況になってきたため内部調査が進められた結果判明したがだいぶ長いこと事件の捜査を撹乱されていたみたいだぜ
さあ「」長も私たちの仲間になって世界に復讐しよう!復讐しよう!
第十一律者──約束の律者
依り代:オットー
権能:崩壊エネルギーの停止
律者降臨の法則を解明し自ら律者と化したオットー
その権能は前文明と同じで崩壊エネルギーを停止させ、それ以外の一般エネルギーを減衰させる結界の形成
ほとんど打つ手のない無敵に近い能力だが、それ自体は崩壊エネルギーの産物らしくムーンライトスローンや神恩結界なら結界を中和することが可能
ただしオットーが欲したのは約束の権能ではなく千界一乗による時空改変を可能にする純粋な崩壊エネルギーであり、律者を足掛かりにより高い次元に進み早々に偽神化に至ったことから、約束の律者としては目立った活躍はしなかった
偽神と化したオットーは無尽蔵の崩壊エネルギーを扱える
とはいえ神の正体からもわかる通り、偽神のオットーもまた虚数空間を掌握するシステムに縛られており、意識を保てているにも関わらずその法則に背くことは出来ない
偽神化を経た後に最終的に律者コアがどうなったのかは不明
プレイグジェム同様虚数空間を漂っているのか、消滅してしまったか、正規の手順で降臨したわけでもないし元から存在しなかった可能性もある
第十二律者──侵蝕の律者
「四散し、蔓延せよ 世界の隅々まで満たすのだ お前に敗れはしない ここで終わりはしない これが私の意思……私は……永遠に存在する!」
CV:井上麻里奈
依り代:ロボ
権能:侵食
侵蝕の律者ちゃんは生まれたばかりの律者です。応援してくださいね☆
カロスタンの事件でmay先輩と崩壊の神が邂逅した時、その2体に気付かれることもなく意識だけが空間を漂っていた
生まれたばかりの侵蝕の律者は本能的に侵蝕を行うことだけはできたが、それ以外の何も知らず、自分が何者なのかすら理解していなかった
侵蝕の律者は何もわからぬままこの何もない空間において際だった2つの存在、雷の律者と崩壊の神に対して侵蝕を試みてみたもののなぜか上手くいかず、とりあえず自身を複製して2つに分け、片方は崩壊の神に、もう片方はmay先輩について世界を観察することにした
崩壊の神についた方はそのままニヴェル工業の開発した自己進化型AIを依り代として現世に降臨し、しかし失敗作として開発計画を凍結されていたこのロボは倉庫の片隅で放置され何も学べる環境にないまま時間が過ぎ、そして降臨を察知した天命やヨルムンガンドによって脅威を学ぶ前に始末されてしまう
しかしもう片方、may先輩についた方はそのまま古の楽園に入り、色鮮やかなその世界で様々な概念を学んでいった
律者が特に衝撃を受けたのは「死」の恐怖
may先輩についたまま千劫の火に焼かれ、そして同時期に現実世界における複製の消滅を経験し、「死」の恐怖を理解した律者には「生」への執着が芽生え、自己の際限ない複製と脅威への侵蝕を始める
前文明と同じ悪性のコンピュータウィルス、古の楽園にとってそれはまさしく終焉と等しい絶対の力であり、英傑達も為す術なく斃れていった
律者にとって侵蝕とは本能であり、自分という個体をより強大にする手段でもある
侵蝕されたデータは律者の支配下に置かれて生殺与奪を握られてしまい、あるものは完全に抹消され、またあるものは律者を構成する一部として存続し続ける
侵蝕され律者の一部となったデータは律者にとって自身の中で「死」を免れ永久を手に入れられるのと等しい
これはつまり律者が永続を願うものほど全くの善意によって侵蝕されることを意味する
楽園は律者にとっても文字通りの楽園であり、律者が楽園を侵蝕するのも自己防衛と同時に愛ゆえにその完全な永続を願っての行為である
英傑達のデータからエリシアを再現し成り代わろうとしたのも、楽園の全消去権限の獲得による自己防衛の目論見であると同時に、自身の未熟さゆえにエリシアを欠いてしまった楽園を完全な状態に戻そうと本気で願ってのことでもある
侵蝕の律者は自己の複製を繰り返す群体だが、個体にはそれぞれ個性や特徴といったものが存在し、その思考はチャットルームを介して共有されている
例えばチャットルームで「そうだ」しか言わない個体がいるし、言語理解が未熟なのか濁点がついてしまっている個体もいる、エリシアを模倣した個体にしてもあの1体しかいない
楽園に度々現れる色褪せた崩壊獣はこれら個体の楽園内における実体である
人形も烏合の衆も超ハイセンスな私たちと違って本体の顔面テレビマンがダサいと「」長達にもっぱらの評判
色褪せた律者さん♬の衣装が出た段階で2Pカラーかわいいけど取って付けたような目玉だけダサいなどと散々な言われ様だった
彼女って呼ばれてるしこう見えて女の子、女の子だから綺麗なものが大好き
律者だってかわいくなりたかったんだよねわかるよ……
第十三律者──「」の律者
[添付]
依り代:不明
権能:不明
現文明において第十三律者は存在しない
第零律者──人の律者
依り代:律者
権能:人間性
前文明の第零律者が持ち帰った人間性は現文明の律者達に受け継がれている
その意味で現文明の全ての律者が人の律者であり、起源の継承者である
なお、人間性を得たとしてもそれが人類に利する結果になるとは限らない
人類のために戦う律者が生まれたのが人間性の為せる業なのであれば、支配の律者のような悪質な存在が生まれたのもやはり人間性の為せる業なのである
結局のところ、人間性の美しい花を咲かせられるかどうかは律者自身、そして律者を包み込む愛の力にかかっているのだ
第零律者──起源の律者
依り代:may先輩
権能:紐帯
前述の通り現文明の全ての律者が起源の継承者であり、その内には起源の権能が眠っている
つまり起源の律者として覚醒するための条件は律者であること以外になく、覚醒を迎えるための特別な手順もない
強いて言えば起源を求める強い想いだけは必要
起源をめぐるmay先輩の旅路は理屈を頼りすぎたせいで一度は失敗する
しかしこの仕組まれた失敗によって生まれた強烈な落胆は「エリシアは絶対に期待を裏切らない」と知るmay先輩によって激しい渇望へと転化され、身を焦がすほどの強い想いは雷の律者をその律者コアの内面に眠る起源の地へと導いた
なお、起源の地に足を踏み入れられるのは起源の律者だけであり、may先輩がエリシアの虚影と再会出来たのは起源の律者に覚醒したからである
may先輩がそれに気づかないほどに起源の律者は自然で、レッドサンダードラゴンからの自覚的な変化は少ない
終焉の権能が全ての律者の権能を束ねたものであれば、起源の権能は「他のすべての律者の権能を通じ合わせる」こと
エリシアが冷たい知識と技術は、教科書に載せればいい。未来のあなたたちは、あたしたちの命の足跡、魂の刻印を見届けて、その中で自分たちの探す答えを見つけるの♪と言う通り、その権能は意識して発動するというよりは、自由に思うまま直感に従って動くことで自然に結果が表れるというもの
そして通じ合わせる対象は律者だけに留まらない
この世界の美しさを信じる心は人々を変えていき、やがて全人類が起源の律者になる日が来るだろう
かつての彼女がバラバラだった13人のヒーローを繋ぎ合わせて人類を一つにまとめたように
まさにロマンスの権能
第十四律者──終焉の律者
依り代:ケビン
権能:時間操作
聖痕計画によって終焉の力を掠め取ったケビン
また、終焉の力が聖痕計画の大規模時空改変を行う動力源にもなっている
厳密にはケビンは律者ではなく、終焉の権能を使えるわけでもない
簒奪の仕組みはオットーの偽神化と同じ
違いは足掛かりに律者コアを使ったか聖痕計画を使ったかの差と規模
終焉の律者はこれまでの律者達とは一線を画する存在である
というより終焉こそが真の律者であり、他の律者達は終焉の影に過ぎない
実のところ律者達は各々が律者コアに14個の虚数特異点を持っているわけではなく、巨大な1つの虚数特異点を13柱で共有しており、そこから崩壊エネルギーを取り出している
この巨大な1つの虚数特異点を掌握する存在こそが終焉の律者である
終焉と他の律者の関係は烏合の衆と人形のそれに近い
1つの律者コアですら羽化を経ることでそれまでとは次元の違う権能を行使出来るようになる、コア13個分となるとその力が人類の太刀打ち出来る領域にないことは明白だ
こういう仕組みであるから、通常の降臨以外にも、律者がより多くの律者コアを集めることでも終焉に近づくことが出来る……というよりどうやらそれが終焉の律者降臨の正規ルートで、文明をリセットするやつは権能だけが暴れているような状態で繭的には律者ではないらしい
史上最多記録は第二次崩壊当時のシーリンの6個
第十四律者──終焉の律者
依り代:キアナ
権能:抱擁
Herrscher of the EndではなくHerrscher of Finality、最後の律者
長い輪廻の果てに唯一成功した抱擁
本編に先駆けてネタバレプレイアブル実装された段階ではまだケビンとの綱引き状態で完全に権能を掌握出来ているわけではないが、それでも絶対時空断裂などそれまでとは隔絶した力を扱える
ケビンを乗り越え、聖痕計画を乗っ取り、唯一無二の真の終焉の律者として繭を掌握したキアナちゃんは地球にとって神にも等しい存在
終焉の律者の降臨によって他の律者達は徐々に権能を失い律者コアは消滅に向かうらしい
なお、神に等しい力があるとはいえ繭が掌握するのは地球圏だけだから他の星に権能を使うことは出来ない
とはいえ権能で不可能な観測さえカバーしてもらえれば地球圏からはるか4500天文単位先を超光速空間攻撃で狙い撃ったりは可能
前文明の律者
現文明の律者より強大な力を持っていたという
人類に味方した律者はいない
メイ博士による崩壊の意思の探求の過程で全14柱の律者の存在と降臨の仕組みが解明された
第一律者──理の律者
依り代:虚空万象
権能:創造、構造を熟知したものを再現して召喚する
虚空万象の中の人
律者としての活躍は不明
火を追う蛾に殺されて実験材料にされた
エリシアが火を追う蛾に興味を持った切っ掛けでもある
第二律者──空の律者
依り代:まだ
権能:空間操作
顛末は不明
最終的にエリシアが討伐した
しかしそれまで火を追う蛾は相当苦戦していたようで、市民にも多数の犠牲が出ている
戦後は情報封鎖が徹底され、第二次崩壊の被害は事故として発表されたが、これがヴィルヴィの誤解を生み火を追う蛾との全面戦争にまで発展する
第三律者──雷の律者
依り代:まだ
権能:電磁気操作
第三次崩壊は前文明でもやっぱり長空市で発生した
そこに巻き込まれたのが学生の頃のケビンとメイ博士
メイ博士は以前からメビウス博士に目を付けられており、そんな彼女が崩壊に巻き込まれたということで火を追う蛾の職員がメイ博士を救出がてら強制的に勧誘
ただの学生だったケビンは置いていかれかけたが、メイ博士を追いかけて火を追う蛾の末端兵士になった
第四律者──風の律者
依り代:まだ
権能:流体操作
多数の巨大な竜巻を作りだし多くの街を滅ぼした
コズマの街も滅ぼされ、竜巻の1つに爆弾を抱えて特攻しようとしたところをケビンに救われて火を追う蛾に加入した
第五律者──氷の律者
依り代:まだ(女性)
権能:冷気操作
千劫に倒された律者
瞬殺されたらしいが、千劫も凍傷を負った
第六律者──死の律者
依り代:黒ゼーレ
権能:腐朽と創生
まだ人間としての意識があったらしい
第一小隊が戦いケビンが追い詰めたが、人の意識を残していたためにトドメを刺すのを躊躇してしまい、そのせいで街が壊滅し多くの犠牲者が出た
最終的にケビンが引導を渡した
第七律者──炎の律者
依り代:卑弥呼
権能:分子運動操作、熱の発生
卑弥呼はフカさんの命の恩人であり師匠であり隊長
突如律者に覚醒してしまった卑弥呼は普段と変わらぬ様子で第五小隊の隊員達に言葉をかけながら焼き殺していき、最後に残ったフカさんにもいつも通りの笑顔で挨拶しながら手を伸ばす…
第七律者はそれから1週間暴れ回り、オーストラリア中を焼け野原に変えていく
しかし高温と爆炎を纏い近づくことすらままならない第七律者に対して火を追う蛾には打つ手がなく、当局に大規模な山火事と発表させて遠巻きに避難と救助を行うしかなかった
命からがら逃げ延びていたフカも未だ整理のつかない気持ちを抱えたままこの任務に当たっており、倒壊しかけたコンサート会場から女性を救出している
瓦礫越しに彼女と会話する中でフカは卑弥呼の説得を続ける決意を固め立ち上がったが、ふと気づくと、尽きるはずのない炎は消え、辺りは静寂に包まれていた
遠くを見ると、そこにあったはずの天を焼く赤は既になく、代わりに凍てつく白が全てを塗りつぶしていた
火を追う蛾もこの1週間ただ手をこまねいていたわけではない
以前から研究の進められていた、しかし技術的障害や倫理的問題から忌避されていた計画が第七律者討伐のために裁可され、実行に移されたのだ
融合戦士計画、メイ博士が推進したその禁忌の人体実験の被験者第一号に選ばれたのは彼女の恋人であるケビンだった
これによってパールヴァティーの力を得たケビンは即座に戦場に投入され第七律者の討伐に成功している
しかしその代償は大きく、ケビンはもはや普通の人として生きることが出来ない身体になり、崩壊の使徒と化していたとはいえ戦友を手にかけてしまった事実も彼の心に深い傷痕を遺した
また、最後まで卑弥呼の説得を諦められなかったフカも、情に流されず引導を渡したケビンの正しさを理解しつつも、もしかしたら違う結末があったのではないかと遺恨を抱いている
第七次崩壊で有効性を示した融合戦士計画は他の様々な戦力増強計画を押し退けて火を追う蛾のメインストリームになり、以降は融合戦士が対律者の切り札となる
次いで融合戦士用の決戦兵器として神の鍵の開発もスタートし、まずケビンに第七律者の火力を封じ込めた天火聖裁が与えられた
第八律者──識の律者
依り代:まだ
権能:意識操作
ミーム汚染を介して感染する精神ウィルスのようなもの
ネット上に存在して絶えず変化するキーワードを感染源としていたために世界中で200万人以上の被害が出た
このウィルスに感染すると患者は夢に意識を囚われて昏睡し、そのまま現実の肉体は衰弱死してしまう
律者側も無差別に殺し回るだけではなくその傍らで火を追う蛾を探しており、彼らの基地を発見して大規模な襲撃をかけてきた
火を追う蛾は一時全滅の危機に陥ったが、スウとスウの恩師のスパシー博士は強靱な意思で識の律者の見せる幸せな夢を否定し、彼女の居場所を特定
これをケビン達が撃破した
第八律者は初めて火を追う蛾に狙いを定めて攻撃を仕掛けてきた律者であり、非戦闘員も含めて多くの死者を出している
その中には火を追う蛾の元老であるスパシー博士も含まれ、彼の第五科学部は弟子であるスウに引き継がれている
元第一科学部助手のブランカも犠牲者の1人であり、その娘のグレーシュもこれに巻き込まれてしまい、命を繋ぐために融合戦士にせざるを得なかった
明言されてはいないが、時期的におそらく融合戦士ディストピアも第八律者の手にかかって死亡した1人だと思われる
このように明確な意図を持って行われた攻撃を受けて、メイ博士は崩壊の意思という概念の着想を得るに至り、これ以降は崩壊の根源の解明が至上命題として浮上する
第九律者──岩の律者
依り代:まだ
権能:重力操作
ブラックホールを発生させてムー大陸を消滅させた
ケビンによって討伐されたが、この戦いで融合戦士痕が死亡している
ムー大陸の一部はブラックホールを逃れるために一か八か海淵の目を起動して量子の海に逃れたが、量子の海は人類が生存出来るような場所ではなくほどなくして滅亡
大陸の残骸は今でも量子の海を漂っているが、そこでは滅亡した人類に代わり地表にいた武装人形達が活動を続けて集落を形成しており、5万年後にシュレーディンガー博士が探査のために訪れた
第十律者──支配の律者
依り代:クライン、エイマー、他 ※画像はクラインとエイマーじゃないよ
権能:支配、第一~第九律者の劣化版の能力を持つ意思の統一された1000人が世界中で出現
千人律者とも
メビウスの助手クライン、及び千劫の副官エイマー(L10-461)がこの律者として覚醒している
人間の中に混ざり破壊工作を行う律者
特に火を追う蛾の高官だったL10-997は正体を隠しながら他の個体に情報を流しており、神の鍵関連の研究施設とその関係者が優先的に狙われた
降臨から4ヶ月間暴れ回ったが、最終的にL10-997の存在を逆手に取ってすでに完成している空白の鍵とともにmay博士が囮として至深の処がある太平洋の孤島に立てこもり一網打尽にする計画が実行される
なお、空白の鍵と至深の処に関して補佐でヴィルヴィが付き、襲撃に備えケビンが率いる小隊も周辺海域に配置された
計画通り襲撃されたところをmay博士は空白の鍵に第三、第四律者コアを嵌め、応戦するも倒し切るには至らず
一方ケビン小隊は海上で別の千人律者たちの襲撃に対して掃討作戦を行い、L10-461が想定外の能力を発現させた事により苦戦を強いられるもこれを撃破する
その後may博士の元にケビンが駆けつけたが、天火聖裁に残されたエネルギーでは第十律者らにとどめを刺すことは困難だった
そこで、may博士は天火聖裁の動力源、つまりは第七律者コアを空白の鍵に接続、数秒だけであるものの炎の律者の力を起動させ、天火聖裁とともに放たれた一撃を持って残る全ての第十律者を討伐した
空白の鍵の唯一の適格者だったmay博士だが、高濃度の崩壊エネルギーに曝されたことで体は取り返しがつかないまでに蝕まれ、以降は病室と研究所を行き来する生活になり、後にこれが死因となる
この第十律者殲滅作戦はヴィルヴィ、メイ博士両名にとっては空白の鍵の実験でもあり、もし想定される出力を満たさなかった場合は至深の処を開放することも計画の中にあった
第十一律者──約束の律者
依り代:不明、多分女の子
権能:半径100kmの神恩結界を作り出す
反律者とも
火を追う蛾が1000個もの第十律者のコアを得て融合戦士と神の鍵を量産し、崩壊との戦いに光明が差したかと思われたところで、それを嘲笑うかのように降臨
第十一律者の結界は崩壊エネルギーを無効化し、その他のエネルギーも程度は様々だが減衰してしまう
崩壊獣を取り込んでいる融合戦士はこの結界に足を踏み入れると生命維持に致命的な悪影響を受けて1分以内に死亡する
すぐ結界から引っ張り出せたとしても無効化された崩壊エネルギーが返ってくるわけではなく、結果は変わらない
普通の人間も足を踏み入れれば心臓の刺激伝導系や脳の神経インパルスを減衰されて昏倒し、速やかに死亡する
もはや打つ手なしかと思われたが、神音手術を受けたフカによる渡世の羽の「第一定格出力」で虚数特異点との繋がりが断たれたところにケビンが超高空から落下して天火聖裁の一撃をたたき込んで撃破した
しかし第十一律者が活動を停止するまでに火を追う蛾はほぼ壊滅し、特にせっかく増えた融合戦士も後に英傑と呼ばれるようになる13人を残して皆殺しにされてしまい、人類の未来は再び闇に閉ざされた
これを約束の惨劇と呼ぶ
ちなみに画像のどこかかその近辺で千劫が埋まってる
第十二律者━━侵蝕の律者
依り代:リン、八重桜
権能:侵蝕、無生物にも作用する自我を持つウィルス
リンが律者であることはすぐに判明したが、何の能力も持たず、元のままの意識を残していたことから、may博士の判断で基地最下層の牢屋に幽閉されることになった
そんなリンをアポニアの「最後まで諦めず崩壊に抗う」という戒律によって暴走した53人の職員が殺害、しかし皮肉にもこれをきっかけにして死の恐怖を理解した侵蝕の律者は暴走を開始してしまう
当初はただ人間をゾンビ化させるウィルスをばらまく律者かと思われたが、事態はそう簡単ではなかった
地下で発生したゾンビを掃討した直後、火を追う蛾のシステムにウイルス反応が検出され、一瞬にしてプロテクトは全て破壊されあらゆる司令系統が乗っ取られた
メイ博士は第十二律者の真の能力を悟った──人類のみならず無機物をも侵蝕する「自我を持った究極のウィルス」であると
律者の動かすリンの本体はサクラと相討ちする形で倒されたがウイルス感染は止まらず、火を追う蛾のメインフレームを乗っ取った第十二律者はヴィルヴィの核ミサイルを発射、人類に残されていた最後の3都市を消滅させてしまう
サクラの死の直前、律者に原因不明の乱れが観測され、その隙にメイ博士はウイルスを罠にはめて黒い箱に閉じ込めることに成功したが、この核攻撃によって人類は火を追う蛾の基地内にいた者を除いて死に絶え、この時点で前文明の滅亡が確定した
その後第十二律者の存在形式に興味を持ったメビウス博士は危険を承知しながらも黒い箱に微細な穴を開けて漏れ出る力で人体実験を行い、まず被検体になったメビウス博士本人はその侵蝕の力によって重傷を負い、次いで半ば騙すような形で協力を取り付け被検体になったフカはこの力と共存してみせた
この実験結果が何に繋がったのかは定かではないが、あまりにも危険な試みに付き合いきれなくなった伏羲と女媧はフカを連れメビウス博士の下を離れた
第十二律者は現文明においても被害者を出している
第十二律者を封じた黒い箱は律者コアの神の鍵への加工プロセスを行いながら5万年の時を超え、天命に発掘され聖遺物として伝わっていた
500年前、天命はこの黒い箱の持つ崩壊を封じる力に着目し、主教ニコラスの命令で司教ヴィクターとオットーによる人体実験が行われた
この実験は多くの犠牲者を出しながらも黒死病の治療薬の開発などの成果を出している
この箱の力に崩壊に打ち勝つための希望を見出したニコラスはさらなる研究を命じ、黒淵によって箱の一部を採取する試みが行われた
これによって漏れ出た第十二律者の意思は黒淵の持ち主であるエレノアを疑似律者へと変貌させ、エレノアが討たれた後はカレンの侵蝕を試みてカスラナ聖痕の力ではね除けられ、再び眠りについた
この封印の弱まった危険な箱を天命に任せておくことを危惧したカレンは超常の力を持つ精衛仙人を頼って出奔し、しかし訪れた神州の太虚山で精衛仙人に会うことは出来ず、天命の追っ手を躱し続けてはるか極東まで流れた
そして極東で再び目覚めた第十二律者の意思は八重桜を乗っ取りカレンに討たれ、更に500年の後、彼の者の憎しみと共に律者の意思は浄化され、そのコアは神の鍵への加工プロセスを完了された
第十三律者──「」の律者
依り代:不明
文明は絶え、戦友は去り、傷心のケビンに花のような美少女が微笑む
彼女のさわやかな風のような笑顔に溶け込むケビン
だが彼らには過酷な運命が仕組まれていた
第十三律者、そのような律者は存在しない
第十二律者の顛末によって相互不信に陥り、もはや空中分解寸前だった火を追う蛾を団結させるためにエリシアがプロメテウスと共謀してでっち上げたのがこの律者
新たな律者が出現したと思い込んだ火を追う蛾は再び団結せざるを得ず、エリシアの狙い通りその機能を回復させた
エリシアの犠牲と引き換えに……
第零律者──人の律者
依り代:エリシア
権能:人間性
第一律者より前に降臨した、人を愛し、人になろうとした律者
エリシアは自身を「起源の律者」とも呼んだ
ただし本人には律者である自覚自体がなく、当然その能力も知らない
自分を知る旅の果てに自身が律者であるという確証を得たエリシアは、律者でありながら人と変わらぬ意識を持ち日々を生きているその人間性こそが自身の能力なのだと理解していた
しかしエリシアという無瑕の人の持ち合わせた魅力をもってしても説明のつかない洗脳じみた事象があったこともまた事実である
エリシアは誰からも愛され、そして誰からも疑われず、彼女を疑うような記憶は消え、彼女を疑うような証拠は勝手に改竄されてしまう
エリシアが人に愛されたのはその人柄故のことか、はたまたただそういう能力を持ち合わせただけに過ぎないのか、それは本人にすらわからず、最後の時まで彼女を思い悩ませた
その癒えぬ孤独こそがエリシアの花のような美しい笑顔の裏に隠された真我である
なお、もちろんエリシアの悩みは杞憂にすぎない
エリシアが愛されるのはエリシアが花のように美しい心を持ち合わせた美少女だからであり、彼女の死後もその足跡は皆の胸に刻まれ続けている
エリシアはパーティの最後、自らの消失を代価に次の世代に向けてある賭けをした、それが成功したかどうか、そもそも何が起こるかも誰にも分からない
だが、楽園が終幕を迎えようとしている今、5万年の時を超えて現れたその「答え」は目の前に居る彼女が最高の証明となった
ちなみにメイ博士の計算によると、エリシアのようなかわいい律者が降臨する確率は[10^(-30),10^(-35)]%らしい
本当に偶然なのか、はたまた何らかの意志の介在があったのだろうか……
第十四律者──終焉の律者
依り代:不明
最終律者とも
とにかくデカい綾波
月に出現し、英傑の生き残りの内、8人で殴り込みをかけた
参加はケビン、ヴィルヴィ、千劫、コズマ、華、パルドフェリス、メビウス、そして操縦士としてエデン
不参加はエリシア、アポニア?、サクラ、スウ、グレーシュ
しかし終焉の律者はこれまでの律者達とは別次元の強さで、戦闘開始からわずか5分間の戦闘で2人の英傑が戦死してしまう
だが作戦の本命は彼らではなく未完成ながら実戦投入されたムーンライトスローン
英傑達が気を引いたところにメイ博士の指揮でムーンライトスローンが照射され、終焉の律者の持つ崩壊エネルギーを熱エネルギーに変換し始めた
しかしそのムーンライトスローンをもってしてもフル稼働で終焉の律者から失わせられたのは崩壊エネルギー総量に対して2%程度に過ぎず、律者の動きを止めることすら出来ず、さらに2人の英傑が犠牲になった
残る4人の英傑も全滅は時間の問題に思われたが、ここでメイ博士はムーンライトスローンの運用を熱変換ではなく崩壊エネルギーを弾き飛ばす方向に変更
この攻撃はムーンライトスローンが自壊するまで続けられた
最終的に終焉の律者は崩壊エネルギーの30%を月の裏側に撒き散らし、そしてそこに人類の持つ最高の火力、ケビンの天火聖裁の全力の一撃が放たれた
しかしそれでもなお終焉の律者を倒すことは出来ず、律者は強固な虚数障壁を展開して回復を始めてしまう
この時点で火を追う蛾は終焉の律者への攻撃手段を完全に喪失し、戦闘を放棄することを決定
最終的な死者はおそらくパルドフェリス、コズマ、ヴィルヴィ、千劫の4人
終焉の律者が行動不能な推定12時間のうちに火を追う蛾の生き残りはコールドスリープに入り、崩壊への復讐の遺志と共に人類の命運を次の文明へと託した
もし第十二律者の核攻撃がなく前文明が工業力を維持していれば、ムーンライトスローンでなんとかなったかもしれないらしい
ネタバレ注意
文明のリセット装置としての終焉
その能力は文明の痕跡を地上から消し去り更地にする圧倒的な破壊力ではなく、ある時点までの時間の巻き戻し
融合戦士すら短時間のうちに死に至らしめるような深刻な放射能汚染を受けた地球が5万年という短い時間で再び文明が栄えるほど生物相や資源を回復出来たのもこの能力のおかげ
つまり前文明の人類も現文明の人類も共通の祖先から発生して枝分かれした存在で、両者の違いは確率分岐によって生じている
似た人物や固有名詞が出てくるのも単なるスターシステムというよりはおそらく確率の収斂の結果
また、この円環は律者には適用されないらしい
詳しい話は忘れたので本編見返した人は加筆して欲しい
地球圏を5万年前まで戻すという大規模な時空改変のやり方は本編の描写からするとかなり荒っぽい
おそらく時空をバラバラに引き裂いて量子の海にばら撒き、時間情報が捨てられて浮かんでくる空間だけが勝手にくっついて元の固有世界に戻る感じ
聖痕計画で律者達の隔離部屋として使われた泡の空間などは凍結されてくっつくことが出来なかったせいで固有世界からその部分だけ接続が失われてしまっている
このあたりのやり方が、量子の海に対する投影なんて常日頃から行われているにも関わらず、ことさら終焉の時だけが「量子の海に葉が落ちる」と表現される所以と思われる
なお、このリセマラ行為は歴史上何度も繰り返されており、前々文明、前々々文明、といった存在もあったらしい
終焉のシステムからすれば異物である前文明の遺物が現文明に受け継がれていることから、火を追う蛾は天命の島嶼計画に類似するようなシステムを先行者達の眠るコールドスリープ装置や古の楽園に対して施していたものと思われる
終焉に関する真実はおそらく(前文明時点から見て)20万年前の月面遺跡の調査によってある程度判明していたようだが、確証が得られたのは現文明になってからのケビンとスウの調査によってであり、エリシアでも月の遺跡に崩壊の真実に関する何かがあったらしいというくらいしか知らず、華などは聖痕計画発動時点までそんな話は露程も知らなかった
おそらくショッキングな話だから火を追う蛾の中でも限られた人々だけに秘匿されていたのだろう
神の鍵
前文明の崩壊エネルギーに関する技術の粋を集めて作った13個の超兵器
対応する律者コアをエネルギー源にしていて非常に強力
一部には他の律者コアを追加することで出力を大幅に上げる機能もついている
定格出力とは神の鍵に使われている律者コアが持つ権能を再現させる神の鍵に備わった機能であり、技名のようなもの
簡単に言えば必殺技、数字が小さいほど高出力で第零は使用者にも危険が及ぶ超必
前文明では融合戦士を象徴する武器として火を追う蛾の構成員には有名だったようだが、現文明では秘匿されているのかそういった武器が存在すること自体結構な立場の人でさえ知らない
古の楽園では現実にある実物とは別に再現データとして存在していて能力も使える
ただし空間操作などの一部の能力は別の形で再現される
第一の神の鍵──啓示の鍵 "虚空万象"
所有者:オットー→ケビン→オットー→オットーボディに入った虚空万象
実体としては15cm四方ほどの金色の立方体
第一律者のコアを用いて作られたものだが第一律者の能力の特殊性もあって開発は難航し、完成が前文明の滅亡直前になってしまい実戦投入されなかった
その分だけ性能は折り紙付きで制作者のヴィルヴィをして自信作
虚数空間内に前文明のあらゆる知識を所蔵し、全ての神の鍵の能力を模倣できる
それも天火双銃を無数に召喚して斉射したり応用幅がとても広い
つ、強すぎる…
ただし知識をこれに求めることは索引も表紙も存在しない無数の本を所蔵する図書館から目当ての1冊を探し当てるに等しい作業であり、オットーをして困難と言わしめるほどのかなりの精神的苦痛を伴う
神の鍵の模倣においても第零定格出力の再現は出来ず、出力も本家に劣る
また天火大剣などを高精度で模倣すると持ち主にも危険が及ぶのは本家と何ら変わらない
ちなみに模倣は神の鍵に限らず椅子やベッドといった一般的なものも可能、ワインを模倣し飲んだり空気の壁を作り出し砂漠の熱気を遮ることすら出来る
模倣されたものは虚空万象本体と同じように金色に輝き、壊れれば光の粒子となって消える
(※ちなみに金砂会の地下牢で羅刹人が飲んでいたワインはイベントスチルで血を思わせるほど真っ赤に描かれているが、これは演出における見栄えを重視した結果であって設定的には金色が正しい)
この多機能を扱うために虚空万象には管理AIとして第一律者の人格・プロメテウス0号が宿っており、持ち主を洗脳し傀儡にしようと虎視眈々と狙っている
ヴィルヴィはこのように全ての神の鍵のうちで最も強力かつ危険極まりない虚空万象が人類に牙を剥くことを危惧し、これを無効化するためのバックドアを仕込んでいる(もっともヴィルヴィは自らの作品全てに同じ処置をしているが)
古の楽園においてmay先輩はそれを聞ける機会を得たが、まあオットーも死んだしもう対峙することもないでしょう…と高をくくって教えてもらわなかった
しかしその8年後、may先輩はセントフォンテーヌで再び虚空万象と対峙し土手っ腹を貫かれることになる何やっとんねん隊長!(バシィ
現文明においてはアポカリプス家の初代がアジアで発掘し、その後聖遺物として代々受け継がれていたものをオットーが持ち出し適合した
これと500年間付き合い使いこなすオットーは正面戦闘でもデュランダルさん並に強い
虚空万象は崩壊を倒し人類を存続させるためにあらゆる手段を講じることを使命としており、最初はオットーの身体を乗っ取ろうと画策していたが、狂人強靭なオットーの意思にねじ伏せられた上に長い付き合いの中ですっかり口調や容姿の自己認識をオットー色に染められてしまっている
オットーの偽神化と消滅に伴い虚空万象は虚数空間に取り残されたが、なんとかして実数空間に帰還し、オットーの復活装置を使って肉体を獲得
本編の顛末で崩壊エネルギーは月に封印されていたが、虚空万象はその結果に満足しておらず、またオットーの生前に得た情報から天上の人の侵略も察知しており、人類を救う使命のために暴走を開始した
虚空万象としては天上の人対策も誰かに頼んで協力してやりたかったらしいが、元から精神をオットー色に染められていた上にオットーの身体に入ることになってしまったもんだから絶対誰からも信用されないだろうなーと悩んだ末に仕方なく1人でやることになった、かわいそう
その結果が後崩壊書の顛末である、本当に全く信用されてねえ…
ちなみにルケニのことは普通に洗脳出来たから、ただオットーがイカレてただけで自分が悪かったわけじゃないんだな…と少し安堵している
第二の神の鍵──永劫の鍵 "千界一乗"
所有者:スウ→オットー→キャロル?
スターレイル
見た目は蒸気機関車
空間操作はお手の物
どう応用したのか、スウはデュランダルに対してクローンの作成をしたりスウの人生を擬似体験をさせたりしている
ヴィルヴィ謹製で完成当時may博士は頭を抱えた
これで平行世界を観測して崩壊に勝つ方法を探すのがスウのお仕事
ケビンの封印後長い間ロンドンのテムズ川上空に空間を折りたたんで隠されていたが、リタさんの活躍により天命の手に渡り、デュランダルさんがスウから得た観測データもオットーに伝えられた
その後オットーによって千界一乗を用いた実験が繰り返され、天命による虚数空間の研究が進められた
ただしこの時点ではビーコンが失われており、千界一乗は全力を発揮することが出来ず、オットーが望んだ水準の観測精度は得られていない
天命とヨルムンガンドによる同盟が発足し、虚空万象と交換に要求したビーコンが得られたことで千界一乗は全力運転が可能となった
長空市を嚆矢として行われた数度の観測実験の結果天命の虚数空間に対する研究は飛躍的に進み、その構造を樹に例えて理解する概念と千界一乗を用いたその操作手法をも確立する
この実験でオットーに観測された世界の中にはあの大人気新世代オープンワールドRPG『原神』の舞台であるテイワットも含まれる、ファンサービスかもしれないけどね
カロスタン編ではオットーの悲願成就の計画の要として千界一乗が用いられた
具体的には偽神として得た崩壊エネルギーを千界一乗にぶちこみビーコンでターゲットしておいた500年前のあの日のあの場所に空間改変を行って強引に新たな世界の分岐を作り出したわけだが、酷使された千界一乗はなんとか直せる程度に半壊してしまった
自己満足以上の意味があるかどうかは別にして、オットーのセリフからするとこの操作自体は空の律者にも理論上可能らしい
とどのつまり千界一乗でこの操作を行うためには律者クラスの崩壊エネルギーが必要だが、律者コアを通して得られるのは純粋な崩壊エネルギーではなくそれが変換された約束の権能だけであり、変換される前の純粋な崩壊エネルギーを得るためにより虚数の樹との繋がりを深める偽神化が必要だった、というのが計画の全貌なのだろう
それから数ヶ月がかりで修復された千界一乗はヨルムンガンドの聖痕計画に対抗するために用いられている
そこそこよく出てくる須弥芥子は千界一乗の観測室として人工的に作られた小さな世界の泡
須弥芥子自体は千界一乗の能力と関係なく存在しており、座標がわかれば千界一乗抜きでもゲニウスなどを用いて自由に出入り出来る
スウはデュランダルした様に、須弥芥子を譲渡してエーテルアンカーの力を安定させる事もできる
- 第一定格出力「視界反演」
世界の泡を量子の海に沈める
発動にはそこそこ時間がかかる- 第零定格出力
- 量子の海を切り開き、虚数の樹への観測を行う
切り開いた量子の海から「影」がぼとぼと落ちてくるのでそれに対処する人員が必要
ビーコンを用いた第零定格出力の完全起動では虚数の樹の観測のみならず接続、干渉を行うことも可能
第三の神の鍵──裁決の鍵 "浄罪七雷"
所有者:サクラ→ワタリガラス→フクロウ→ワタリガラス
ヴィルヴィ謹製、ただし初期の作品だから機能は(ヴィルヴィ基準で)保守的
名前の示す通り7個の形態が存在する武器
ただしワガママでなかなか全部の形態は見せてくれないし、機嫌が悪いということを聞かない
判明しているのは狙撃銃、刀、スリングショット、口紅の4形態
それぞれの形態にはそれを表す名前がついており、例えば刀の形態のみを指す場合は浄罪七雷・鳴と呼ぶ
ワタリガラスはこのmay先輩そっくりのワガママな神の鍵をかわいがっている
狙撃銃として使う時の出力は可変式、低出力なら連射出来るが律者やデュランダルさんを仕留めることは難しく、高出力なら無駄に耐久力の高いオットーの魂鋼ボディも一撃でバリバリ原子分解して消滅させられるが1発で破損する
この神の鍵のコアと同じ雷の律者であるmay先輩が試しにちょっと触った時はワタリガラスでも見たことのない程の上機嫌だった模様
前文明における持ち主はサクラ
サクラはこれを寒獄氷天と共に腰に差し任務によって2本の刀を使い分けていた
人類のため振るわれた霊刀の寒獄氷天に対し、浄罪七雷は妖刀として人類に向けられた
罪を浄めるという名の示す通り、その役割は裏切り者の粛清
この任務に関するサクラの記憶は戒律によって封じられており、浄罪七雷を抜いた時にだけ記憶の封印が解除され倍の重圧がかかるようになっている
前文明で何があったのか、楽園内でデータとして再現された第三の神の鍵はバラバラに砕け散って楽園内を漂っており、サクラはフェリス+千劫と共同でその断片を集めていた
御神装・勿忘で確認できる武器を変えても変わらない方の刀は竹光になっており、本来そこに差されるべきは浄罪七雷である
5万年かけて集められた浄罪七雷は本編29章において刀の形態のみ修復されサクラの腰に戻り鞘に収められたが…
第四の神の鍵──不明
所有者:天命聖7307研究所→ネゲントロピー
人工衛星に搭載された気象兵器
ヴィルヴィによって第二の神の鍵に続いて建造され、お披露目会を見たmay博士はヴィルヴィの研究予算を8割カットした
その後実戦で使われたのかは不明だが、前文明滅亡後には地球環境再生のためにテラフォーミング装置として用いられる予定だったらしい
現文明では天命がその操作コンソールを所有していた
さすがに5万年前からノーメンテで放置されていたせいで既に機能停止していたが、これを第二次崩壊によって荒廃したシベリアの自然環境再生に活用することが企図され、その修理は本来宇宙探査を担当する部署であった聖7307研究所にオットー直々に命じられた
しかし天命聖7307研究所の所長である無量塔隆介は以前から地球にへばり付き崩壊との戦いに資源を浪費し続ける天命に不満を募らせており、修理の完了を待って操作コンソールを持ち逃げし、これを手土産としてネゲントロピーに亡命
さらにオットーがこの衛星を天変地異を起こす殺戮マッスィーンとして使ってネゲントロピーを攻撃しようとしているという偽情報も添えて取り入った
隆介の狙いはネゲントロピーの握る方舟の建造すら可能とするアメリカの工業力、そしてシュガーズと理の律者の力だったが、紆余曲折あってこの企みは失敗し死亡
操作コンソールはそのままネゲントロピーが所有しているものと思われる
第五の神の鍵──停滞の鍵 "万物休眠"
所有者:スウ→火を追う蛾→天命
長らく天命が所有していること以外全く情報がなかったが、古の楽園でその正体が発覚した
元々は「命を滅ぼす武器」やら「寂滅」やらと、とんでもなく物騒な呼ばれた方をされた兵器だが、第十二律者によって前文明の滅亡が確定的になったことを機にヴィルヴィの独断でスウから強奪、コールドスリープ装置に改造された
新たな紀元でコールドスリープから目覚めるタイミングはメイ博士の計算に基づいて個々人でバラバラに設定されており、全容はメイ博士とプロメテウスしか知らない
おすしちゃんのコールドスリープにもおそらくこの神の鍵が使われたものと思われる
元の兵器としての姿や能力は未だに不明
おそらく重砲
第六の神の鍵──創生の鍵 "黒淵白花"
所有者:エリシア→スウ→アリエノール(黒淵)→ヴェラ→リアーナ→セシリア→デュランダル→ゼーレ(白花)
分解と創生の力を持つランス
歴代持ち主がだいたい早死にする縁起でもない神の鍵
黒淵と白花に分けてダブルスピアとして使うことも出来る
その場合は黒淵が分解の力、白花が創生の力を司る
分解の力は対人で用いれば擦っただけで力が抜け、少し斬れば一瞬にして昏倒し、無機物すら内から外へと無秩序な状態まで瓦解させる
因みに黒淵により受けた傷は白花でしか治せないとされている
創生の力は扱いが難しいらしく、生物にしか使えず、反動も大きいのかめちゃくちゃ消耗する
デュランダルさんでも使いこなせないってんだから大したもんだ
また、死者を甦らせることも出来ない
白花による治癒の応用なのか、巨大な樹木や蔓を出現させて操作する事も可能
アインとテスラが不老不死になったのはこの鍵の暴走のせい、事故みたいなもんで再現性はない
最初の所有者はエリシアだったが、かわいくないからという理由で返却されてしまった
その後は黒淵と白花に分けられてそれぞれ別の人物が使っていたらしい
現文明でスウが使っているところを見ると前文明時代の2人の所有者の少なくとも一方は戦死してしまったのだろう
500年前にはアリエノールが黒淵だけの状態で使用しており、分解の力で黒い箱を解放しようとしている
その15年後の天命の内紛ではオットーが負傷した生徒達に使用したもののこれは失敗してしまったらしい
近代になってからは長い間所有者だったリアーナに肖り、S級戦乙女の象徴的な武器としてセシリア、そしてデュランダルに受け継がれている
オットーとの決戦の前にデュランダルは黒淵白花を分け、自身は「黒淵」を、「白花」は新しい持ち主に相応しいとゼーレに渡した
黒ゼーレは本能的にこの神の鍵の使い方を知っていたものの創生の力を使った時の消耗度合はこれまでの使用者とあまり変わらない様子
- 聖血開放・白花の鬱血
定格出力ではなくセシリアの血に宿るシャニアテの聖痕の力を活性化させてぶちまける荒技
第二次崩壊終盤、暴走した空の律者コアから溢れ出した崩壊エネルギーを中和するため、セシリアは致死量の聖血を荒れ狂う奔流目掛けて解き放った
この時放たれた聖痕の力が実数と虚数の境目を貫き、とある存在がこの世に顕現することになる- 第二定格出力「聖槍逆流」
持ち主の聖痕の力を引き出す
劇中ではケビンが用済みになってポイ捨てしたカスラナの聖痕空間を利用して海淵城を占領するために使用
ノベルではリアーナが半崩壊獣化したシュレーディンガー博士の崩壊獣化した部分を右腕に集中させ、人の形に一応戻すことに使用した
- 第一定格出力「聖槍開花」
「私は全てを呑みこむ黒。私は全てを育む白。創世の前に生まれ、隠滅の後に存在する。神の鍵・黒淵白花、第一定格出力──」
全ての敵に凋落を、全ての傷者に治癒を与える
ノベルではリアーナが森に隠れた崩壊獣を掃討するために発動
ゲーム内でも輝騎士・月魄に黒淵白花を装備させることで爆発状態中武器スキルで使用出来る
いずれにしても地面に黒淵白花を突き立てた後に一拍おいて白い光の柱を伴い爆発する広範囲攻撃技
また、聖槍開花の一種なのか地面に黒淵白花を突き立てそこから植物を生やして敵を攻撃したり衝撃を受け止めたりする技も使われる
確認出来るのは第二次崩壊編のアヴローラ戦、天穹の流星直後、ジークフリート救出時
スターレイルではこれと同じ攻撃を羅刹が必殺技で使用している
- 第零定格出力「聖槍・百年草」
対象が生きていればどんな瀕死状態でも完治させることができる
初出はビジュアルノベル『ネゲントロピー』で、一行がニューヨークへ向かう道中で死にかけの状態で飛び出してきた女性にリアーナが使用
本編で明確に発動した描写があるのはカロスタンでデュランダルがテレサ主教に使用
第七の神の鍵──破壊の鍵 "天火聖裁"
所有者:ケビン→カレンパパ→ジークフリート→ケビン
強力な炎を放つ双銃
千界一乗の須弥芥子をぶち抜いたり終焉の律者への止めの一撃(結局倒せなかったけど)に使われたりと、単純な火力では全ての神の鍵を含む人類の持つ兵器の中で最高
破壊の鍵の名にふさわしい高すぎる破壊力から通常時はコアを2つに分割して双銃とすることで出力を抑えており、合体してコアを1つに戻すことで大剣モードとなる真の力が解放される
パールヴァティの力を受け継ぐカスラナ一族以外が大剣モードを使うと本人も消し炭になる
まあ力を使えるのがケビンとジークフリートだけだから一般カスラナ一族は普通に消し炭になるけどね、カレンパパとか
双銃形態は割と火力の調整が効くらしく、これで炙るのがカスラナ流料理術もちろんコントロールを誤ると消し炭になる
大剣モードは出力が高すぎてハマっている炎の律者コアの出力だけだと割とすぐエネルギー切れを起こす
これを回避するためにもう1つ律者コアをハメることで『劫滅』形態にパワーアップ出来る
第二次崩壊の時はヴェルトのコア、今はウェンディちゃんのコアがハマっている
- 第零定格出力 「天火出鞘」
大剣モードでぶっぱなす
相手は死ぬ
自分も死ぬ
第八の神の鍵──意識の鍵 "渡世の羽"
所有者:アポニア→フカ→シーリン→フカ
意識を操る力を持つフカさんの代名詞
フカさん以外に虚空万象の模倣としてもよく使用されるから神の鍵の中でも特に出番が多い
実体としては本来は金属の蓮の花のような形だが、現在はフカさんが後ろ髪につけている3枚の羽を模したヘアクリップになっている
生物であればなんでも意識を操ることが可能で、幻の中に捕らえたり記憶を改竄したり出来るが、渡世の羽の所有者の協力を得て訓練を積めばそれを認識して抵抗することは可能
フカさんは融合戦士化の副作用で完全記憶能力を得ており、脳がパンクしないようにいらない記憶を羽に移して太虚山に捨てている
酷使され続けた結果、本編22章で破損して失われてしまった
現状損失が確認されている唯一の神の鍵
その残骸とコアはそのまま太虚山に転がっている
朴念仁は愛着とかないんですか?
- 第二定格出力 「複数顕現」
相手の脳内に分身を作り出し、意識に干渉する
前文明では侵蝕の律者が降臨した時に、侵蝕された火を追う蛾の隊員の意識を閉じるのに使用
姫子さんを案内したのはこれ- 第一定格出力 「太虚剣神」
大量の羽根と「記憶」を燃やすことで極大な崩壊エネルギーを生み出し放つ、物質・精神両面に対する不可避の攻撃
前文明で華はこの一撃で第十一律者と「神」の接続を断ち切り討伐の糸口を掴んだ
純粋に神音によって放つ場合と比べると記憶を燃やす分威力が高い…のか?
現文明では精衛が興した太虚剣派の極致として、この定格出力を再現した奥義に「太虚剣神」と名付けられた
とりあえず500年前に神音を失って以降のフカさんはこの第一定格出力としてしか太虚剣神を使うことは出来ない- 第零定格出力 「不明」
羽に自我を移す
羽の分際で生意気ですね
第八の神の鍵EX──意識の鍵 "物識らず"
所有者:識ちゃん
識ちゃんが作り出した空想上の神兵器
十八般兵器から七十二変化まで、思いつくものならなんにでも変化させられる
その構成要素は破損した渡世の羽に宿る識ちゃん自身であり、本人と同様に無形無実なれど実数空間にも影響を及ぼす
例えば旅先で歩き疲れた朴念仁のために折り畳み式の椅子を出してあげることも可能だが、人間椅子みたいで嫌だし、何より木陰の椅子に座らせたりしたらあののんびり屋が半月は動かなくなってしまいそうだからやらない
空間を剣とするのが太虚剣神であれば空間を万物に変化させるのが物識らずであり、元の渡世の羽なんかよりずっと便利だと識ちゃんは出来栄えにご満悦の様子
第九の神の鍵──呑喰の鍵 "エデンの星"
所有者:エデン→スウ→ヴェルト・ジョイス→ヴェルト・楊→ブローニャ
重力を操る力を持つネゲントロピー盟主の証、神の鍵の中でも特に出番が多い
本体は赤黒いモヤのようなコアで、その周りに安定器として様々な装置を用途に応じて組み込んだ状態で用いられる
本来の形は劇中や漫画で出てくるような球形の安定器に包まれた状態だが、イエローストーン遺跡からの発掘時に装着されていたこの安定器は1955年に破損してしまっている
残ったコアは後に重砲や双銃を模した安定器を組み込まれて使用され、少なくとも第二次崩壊の時には元の球形の安定器が再現されていつもの形に戻っている
カロスタン編にて蒼い安定機に組み込まる形に改修され、その後テレサが大主教に就き天命とネゲントロピーの技術協力が進んだことで新たな形に進化して律にゃんの新モチーフになった
だが、虚空万象曰く後崩壊書の時代では「本物のエデンの星」は破壊されてしまっているという
天上の人の騒動の後にスタレ世界に旅立ったヴェルトがエデンの星の力を扱える杖を獲物として用いているが、本物のエデンの星が破壊されていることからもおそらく模倣品を杖の形に加工したもののようだ
エデンの星と浅からぬ因縁のある歴代理の律者達はこの神の鍵の構造を熟知しており、能力を使って模倣品を構築することが出来る
模倣品は出力や耐久性こそ本物に劣るものの割と手軽に量産出来るらしく、例えば劇中ブロにゃんは対リタさん戦で本物のエデンの星を使う布石として三連続で構築して使い捨てている
虚空万象の擬似・神の鍵と異なり、こちらでは第零定格出力の再現も可能など色々とハイスペック
その後模倣品は航宙艦となったハイペリオンに重力発生装置として組み込まれていたりするというのだから便利としか言いようがない
ヴェルトクローン共も生まれた時から無意識的にこの神の鍵を構築する力だけを使えるように調整されていて「これが律者の力だァ!!」とか言ってる
重力は時空の歪みによって生じるものであることから崩壊エネルギーもまたその影響を受ける、後崩壊書の虚空万象はこの能力を使って月の崩壊エネルギーを回収しようと目論んでいる
前文明でエデンが主力武器として使用していた頃は「星海の諧調」と名付けられていた
どのタイミングで名称が変更されたのかはわからないが、前文明の象徴たる彼女の名を後世に残した英傑がいる…エモい…
特に戦闘で役に立つわけではないが重力操作以外にもポンッとお花が出てくる機能がある
- 第三定格出力 「奇点重枸」
重力を歪め敵を引き裂く
- 第零定格出力 「擬似黒洞」
ブラックホールを作る、強い
近くにいれば相対論的にウラシマ効果も受ける
第十の神の鍵──支配の鍵 "軒轅剣"
所有者:千劫、華、姫軒轅、太虚七剣、李素裳、程立雪、他多数
雷、氷、炎などの6人の律者の能力を持ち、条件次第で他の律者の能力も吸収して融合できる黄金の剣
基本の状態でも羽のように軽くどんな名刀よりも鋭い宝剣だが、使いこなすと持ち主に合わせた形態に変化する
形態変化させるためには融合戦士、もしくは太虚剣気の修練を積み意蘊に目覚めた剣士である必要がある
それぞれの形態について詳しくは太虚剣意の項目を参照
軒轅剣という名前は姫軒轅にあやかって現文明がつけたものであり、前文明の時代ではなにか現文明とは別の名前があるような感じがあったが、実際は特に無く単に支配の鍵と呼ばれていたようだ
作られた時には支配の律者コアと同数の1000本あったはずだが、Meta-Morph配剤実験で使い捨てられたり千劫がぶっ壊しまくったりした結果、無事に現文明に持ち込まれたのは100本程度
その100本もフカさんが割と適当に配っていったから500年前でも結構な貴重品になっている
第十一の神の鍵──約束の鍵 "誓約の十字架"
所有者:メビウス?→カレン→オットー→テリテリ
戦乙女・制約の十字架
基本的には十字架の形をしたウェポンラック
もちろん約束の律者の能力と同様、誓約の十字架から形成される槍や鎖で拘束すれば崩壊エネルギーを霧散させられる
その他にも乗り物になったり、死体を入れたり、ダウジング機能があったり、十徳ナイフじみた数々の能力がある
この無駄な機能の盛り合わせはどことなく対ケビン武装シリーズを彷彿させる
テリテリはあまり知らない
普段は投げつけたら機甲がぶっ壊れるくらい重いが、持ち運び形態でロザリオみたいにすることも出来る
テリテリは教えられるまで知らなかった
融合戦士では扱えない代物だったとは言え、古の楽園関係のストーリーでは約束の惨劇とはあれど、神の鍵の名前はどこにも出てきておらず、前文明でどう扱われたのかが一切不明
- 第零定格出力 「神恩結界」
あらゆる崩壊エネルギーを中和する領域を発生させる
テリテリは死ぬ
第十二の神の鍵──侵蝕の鍵 "地蔵御魂"
所有者:天命→カレン→八重桜→どこ行ったんだこれ
天命に伝わる黒い箱……ではなくその中身
実のところ無機物すら侵してしまう侵蝕の律者を閉じ込め神の鍵に加工するのが箱の能力
ただしメビウス博士による第十二律者の研究の過程で箱には微細な穴が開けられており、微妙に侵蝕の力が漏れ出している
この崩壊を封じる箱の力を解析することでオットーは黒死病の治療法を開発することが出来た
その研究の中で人体実験が繰り返され、初めて治療に成功したのがアリエノール
以降アリエノールはオットーを神聖視するようになる
しかし人体実験を目撃したカレンは激怒し、この箱を天命に任せておく危険性を悟り奪い去ってしまう
カレンはこの危険な箱を神州の精衛仙人に封印してもらおうと考えていたが、太虚山に辿り着いたのは太虚七剣による精衛殺害が決行された直後であり、唯一の手立てを失ってしまう
その後、当てもないまま天命の追っ手を躱し続けたカレンが極東の八重村に流れ着いたところでとうとう第十二律者は活動を再開し、八重桜の憎悪と共鳴して疑似律者緋獄丸として顕現してしまう
とはいえひぎょは誓約の十字架を得たカレンによって討たれ、律者と八重桜の意識は聖痕として封印され、箱は(たぶん)聖痕空間に埋没された
それから500年の月日が流れ現代
漫画『恩返し編』やら桜の輪廻の後にひぎょは地蔵御魂の能力を掌握、八重桜の意識を現世に投影し顕現させることも可能となったが八重桜は聖痕空間に留まることを選択
刀となった地蔵御魂は桜の望みにより現世を生きる者たちに譲られることとなった だからどこ行ったんだよ…
楽園のサクラが第三の神の鍵と同様探してるようで、エデンは名前すら聞いたこと無いそうだ、当然だ
…ん?でもサクラがなんでこの神の鍵の名前を知って…
第十三の神の鍵──不明
[添付]
所有者:なし
まだ
楽園でエリシアがこの「第十三の神の鍵」についてケビンにあれやこれやして聞いてるけど、けちだから教えてくれない
最後に彼女は光へと消えた
彼女の善、彼女の美、彼女の愛は新生の種となり枯れた大地へ蒔かれた
____では、最後の「神の鍵」は?
才能に恵まれたメカニックが自身の最高傑作を誰も知らない場所に隠したという説もあれば、そもそも第十三律者はコアを残さず、彼女の存在は響き渡るフィナーレの中で消えたという説もある
さらに、緑髪の変わり者の博士があの討伐に関する資料を隠したのは、愛しのエリシアを独り占めするためだという者もいた
とても曖昧な答えでしょう?
十三英傑のように、彼らが残した物語、彼らの人生、彼らが存在した痕跡は全部ここにある
それらはロマンチックなおとぎ話のように、あなたの手によってページがめくられ、知られるの
あなたが覚えていてくれたから、封じられた物語は意味を持ち、冷たいデータは命を手に入れたのよ
あなたが見守って、呼びかけてくれたから、この旅は違う意味を持ち、この奇跡が起きた
あなたが・・・この物語に唯一無二の新しい解釈を残してくれたの
出会ってくれてありがとう
「人」に何らかの王冠を授ける存在があるとしたら、それは「人類」自身だけ
___最後の「無瑕の鍵」は、ここにある
あたし達の心の中に、永遠に存在するの
第十四の神の鍵──ないよ
所有者:なし
倒してないから作れないね
その他の律者
律者に類する存在
いわゆる律者ではない
存在形式はまちまち
火の律者
依り代:閻世羅
権能:火の操作
500年前の神州で誕生した疑似律者、名前は仮称
この異能の目覚めた聖火教聖主・閻世羅は精衛真人に次ぐ天下第二として武林に名を轟かせた
しかし彼を魔に落ちたと断じた精衛真人によって朝雨が差し向けられ、手も足も出ずに討たれた
卍の律者
依り代:フューラー
権能:人心掌握
二十世紀前半の欧州で誕生した疑似律者、名前は仮称
某国の政権を掌握して世界大戦を引き起こして人類に打撃を与えた
jew六文キックで劣等民族に三途の川の渡し賃を送る例のヒト
地味にキアナちゃんを超えて現文明のキルスコアトップかもしれない
雷の律者
依り代:ベラ
権能:電磁気操作
第二次崩壊でシーリンが生み出した疑似律者
疑似律者にしてはかなり強いが本物の律者ほどの力はない
アガタ、アヴローラ、ガリーナとは違って肉体をいちから作ったのではなく審判型崩壊獣ベナレスに疑似律者コアを与えた存在で、傀儡でしかない他と違ってシーリンにとっても大事な腹心
疑似律者になったことで人間形態と人間らしい思考能力を手に入れたが、ニグラスにコアを砕かれたことで疑似律者としては死亡
しかしただの崩壊獣に戻ったはずのベナレスにも意識の残滓のようなものが残っている
風の律者
依り代:アヴローラ
権能:流体操作
第二次崩壊でシーリンが生み出した疑似律者
疑似律者にしてはかなり強いが本物の律者ほどの力はない
バビロン塔から西方面に侵攻した
フィンランドのオウルを壊滅させドイツのキールに至ったところでルイス率いる地上部隊の迎撃を受け、居場所を特定されたところをセシリアに襲撃され黒淵で分解された
死の律者
依り代:ガリーナ
権能:腐朽と創生
第二次崩壊でシーリンが生み出した疑似律者
疑似律者にしてはかなり強いが本物の律者ほどの力はない
バビロン塔から東方面に侵攻した
ロシアのノヴォシビルスクを壊滅させ琥珀率いる捜索部隊を返り討ちにしたが、自ら出撃したオットーに疑似・渡世の羽で精神を掌握された後に用済みとして殺された、かわいそう
なぜか第二次崩壊で出現した疑似律者の中でこの子だけシーリンちゃんに友達として名前を挙げてもらえない、かわいそう
炎の律者
依り代:アガタ
権能:分子運動励起、熱の発生
第二次崩壊でシーリンが生み出した疑似律者
疑似律者にしてはかなり強いが本物の律者ほどの力はない
バビロン塔から南方面に侵攻した
カザフスタンのアスタナを壊滅させキプチャク草原に至ったところで立雪の迎撃を受け、圧勝するもその隙に参戦したフカの渡世の羽で精神を殺された
茨の律者
依り代:由乃
権能:植物の操作
第三次崩壊の余波で誕生した疑似律者、名前は仮称
植物毒の含まれた茨を操って攻撃する
テレサが自信満々に討伐に出向いたものの返り討ちにあい、その後八重桜聖痕を得たことで桜火輪舞曲になってリベンジを果たした
死生の律者
依り代:ゼーレ
権能:創生と凋零
終焉の繭を模倣した「娑」の規則の中から初めて生まれた律者に似た存在
虚数特異点自体を死生の律者が持っていて律者コアは存在しない
セントソルトスノーと砂鉄の国、この2つの世界の泡の融合によって発生した膨大な崩壊エネルギーは高塔の賢者である黒ゼーレによって集められ、虚数特異点が形成された
この虚数特異点は本来そのまま黒ゼーレに宿るはずだったが、聖痕に宿った人格である彼女は本能としてこれを拒絶
その結果、虚数特異点は異種聖痕に似た意識の存在となっていた白ゼーレに向かい、新たな律者を降臨させた
そして律者は高塔の賢者の力を借りてセントソルトスノーに顕現し、権能によって新たな肉体を構築して降り立ったついでにちょっと盛った
双生の世界の泡の特性から影響を受けて目覚めた権能は創生と凋零
その権能からゼーレは自身を第六律者になぞらえて『死の律者』と呼称したが、そんな健全そうにもポジティブそうにも聞こえない名前より周りの全て生き生きとさせるような名前の方がゼーレには似合うというヴィタの意見から『死生の律者』と名付けられた
創生の力は2つの世界の泡に息づく全ての命に肉体を与えるために用いられ、「娑」のもたらした滅亡から人々を救った
ただし律者らしく広域に超常を引き起こせる反面効果対象の選択性はあまり高くないらしく、また、この力で与えられる肉体は魂に見合ったものになるらしい
例えば、充電切れのまま破損していた重装ウサギはゼーレに認識すらされていなかったにもかかわらず武装人形の姿が与えられ、セントソルトスノーで天寿を全うした老人から生まれた鬼火には肉体が与えられることはなかった
もちろん、かつてあの愚者が証明してみせた通り、どんな力であろうと死人を生き返らせることは出来ない
双生の泡における復活は、あくまでも願いの規則のために「娑」が意識を凍結させたことでその消散を免れたからこそ可能だったものだ
凋零の力は劇中で振るわれたことはなかったが、おそらく律者らしく死を振りまくことが出来るのだろう
ただし優しいゼーレは例え相手が世界を滅ぼし仲間を死に追いやった敵であろうとこの力を使うつもりはない
※※※
依り代:ヴィタ(代理人)
権能:全知
「裟」から権能をもらったと本人が言っているから実質的には律者のような存在
虚数特異点を本人が持っているのかどうかは不明
崩壊生物
いわゆるエネミー
崩壊獣
虚数空間から現れるエネルギー生命体
実数空間における実体はケイ素で構成されている
昔は野生動物を依り代にして発生していたが、現在は異能タイプのよく知るアレがどこからともなく沸いてくるようになった
崩壊獣は基本的に無秩序に人を襲うが、律者降臨に合わせて大量に出現するものは律者を女王とするコロニーを形成し、兵隊として律者に指揮される
ただしこの指揮権は野良崩壊獣や他の律者の眷属には機能しない
崩壊獣の分類は前文明によるもので、考古学的調査によって現文明にも引き継がれている
帝王型以上の崩壊獣の固有名はだいたいヒンドゥー教の神様由来
崩壊獣は夢を通して思考しており、この特性から終焉の繭の影響下にある地球圏の崩壊獣はまどろみの中で無差別に人類を襲うようになっている
地球圏に限らず虚数エネルギーの流れ込む実数空間には普通に生息しており、星系の外縁部に存在する崩壊エネルギーの潮間帯でも崩壊獣はよく見られる
このような外縁部に発生する崩壊獣は繭の影響を受けず普通の生物として平和的な文明を築き人類と友好的なコミュニケーションをとることも可能
また、なぜかドリアンの匂いで興奮する特性がある
ゲーム的には大半が異能タイプに分類されるが一部はタイプを持たない
- 末法型崩壊獣
前文明で存在した審判型より上のランク
とにかく特殊な個体で、前文明でも全部で3体しか存在しなかった
現文明では相当する崩壊獣はまだ出現しておらず、このランク自体が存在しない- 大自在天
テキスト上で名前のみ
名前からふんわり強そうな感じだが、いわゆるシヴァ神だとか、絶対強い
エリシアがこの崩壊獣の因子の融合戦士…ってことになってる
エリシア以外にも大自在天の因子で超変手術を受けたものはいたが、皆メビウス博士をして「もはや人類ではない」といわしめる結果になった- ヴィシュヌ(前文明)
すさまじい再生能力と、虚数の産物を取り込み吸収する能力を持った崩壊獣
コズマの崩壊獣因子
前文明で初めてヴィシュヌが表れた時、それは一般崩壊獣と同じ程度の力しか持たない矮小な個体だったらしい
しかし火を追う蛾は「運悪く」ヴィシュヌに成長する時間を与えてしまい、そして「運良く」審判型に留まるうちに討伐することが出来た
ヴィシュヌが末法型に修正されたのは討伐からしばらく後、融合戦士として呑噬の力を受け継ぐコズマがメビウス博士の下で崩壊獣を喰らい続けた結果を受けてのこと
火を追う蛾が融合戦士達をどのような目で見ていたのかを端的に示すエピソードでもある- ブラフマー
前文明風に言えば梵天
ヒンドゥー教では維持神<ヴィシュヌ>、破壊神<シヴァ>と並んで創造神<ブラフマー>とされてるらしい、すごい
奇しくも前文明では3崩壊獣とも末法型に認定されており運命感じちゃう
そんなブラフマーだが長い間ゲーム内で言及が無いにもかかわらず、梵天としてとある動画で存在だけは示唆されていた
そして公式生放送のメモ書きにて登場
英傑と融合した崩壊獣の名前が並ぶ中『K・K 梵』と異彩を放つ
ちなみにK・Kさんはあの大人気新世代オープンワールドRPG『原神』の舞台である幻想大陸テイワットに深く関わっているらしい
このように一際謎に包まれたこの崩壊獣は妹とも絡んで様々な憶測を呼び、創造神らしい能力を使うグレーシュこそがブラフマーと融合したK・Kの正体なのではないかなどと予想されていたそしてついに本編でも名前が登場
ブラフマーはキマイラ計画によって量子の海に適応し、量子の影『ククルカン』と名を変えてケビンにぶちこまれたようだ
ククルカンはマヤ神話の創造神たる至高神だから名前の格的にもバッチリだね
鬼つよ幼女はいなかったようだ、残念
- 審判型崩壊獣
S級戦乙女でもないと歯が立たない現文明で確認されている最上位の崩壊獣
災害みたいなもの
律者に随伴して現れるのはこのランクまで- ベナレス
べう
よくボスで出てくるトカゲ
第二次崩壊の時に生まれたシーリンの眷属、彼女はベラと呼ぶ
その時にコンケストジェムの力で疑似律者化したせいで綺羅子らに疑似律者コアを砕かれ再び獣に堕ちた後も微妙に人間的な感情が残っているらしい
ちなみに疑似律者形態はとてもかわいい
chapter17でニヒリズムにトドメを刺され死亡、死体は雷の律者に利用されタクシーレッドサンダードラゴンになった
死体が材料にされただけだからレッドサンダードラゴンにはべう時代の意識は全く残っていない
名前は神様ではなくヒンドゥー教最大の聖地ヴァラナシの誤読由来- 蚩尤
古代にフカ達が火種計画で現地人に文明を与えていたら発生した
アーセナルギア崩壊獣
フカが集落を離れている間に発生したために伏羲・女媧・神農が死亡した
天然聖痕の覚醒者である姫軒轅が伏羲らから託された第十の神の鍵を使って相討ちの形で封印
活動を停止した蚩尤はそのまま姫軒轅を祀る墓所となり、九幽と呼ばれる海底遺跡になった
以降も死体を邪教団が利用したり復活してキアナ達が飲み込まれたりクソしぶとい
復活後は神州再上陸を目指したが最終的にキアナ達が内部から3つの心臓をガイドしてハイペリオンの主砲で撃ち抜くという荒技で撃破された
こいつの名前だけ現文明に入ってからの命名で中国神話由来- シェーシャ
前文明の第三律者降臨に伴い出現した電撃と汚泥を撒き散らす大蛇のような崩壊獣
シェーシャは第三律者と共に討伐された、記録ではそうなっているし、映像データも残っている、事実そうであったはずである
しかしシェーシャの死体は見つからず、火を追う蛾も長い間その行方を探していた
そして第七次崩壊の後、この行方不明の崩壊獣のものと思われる反応が廃墟と化した旧蒼海市で再び確認された
別個体か、何かの策謀か、あるいは死んでいなかったのか…ともかく第三次崩壊の時より明らかに巨大な崩壊エネルギー反応から火を追う蛾は改めてこれを審判型と分類し、斥候として華とエイマーが派遣された
しかし2人に先んじて独断で動いたのがメビウス博士である
シェーシャを討伐し核である眼球を確保したメビウス博士はこれを用いて上層部の許可なく超変手術を断行、拒絶反応で数日間寝込むことになったものの無事3人目の融合戦士として生まれ変わった
非戦闘員であるメビウス博士が自ら審判型討伐に動くという危険を冒したのもシェーシャのある能力のため
電撃と汚泥を撒き散らし、そして死してなお甦る、目論見通りメビウス博士にはまるで脱皮を繰り返す蛇のような無限の生命力が受け継がれた
そして蛇由来の脱皮能力はメビウス博士の宴会芸にも受け継がれている
- 帝王型崩壊獣
下位の帝王型なら各支部の戦乙女精鋭小隊がギリ勝てるかどうかってライン
固有名ついてるようなのは基本無理、全滅する
ゲーム的には中ボスみたいなやつばっかだけど設定ではそれくらいヤバいんだよ- ヴィシュヌ
すさまじい再生能力と、虚数の産物を取り込み吸収する能力を持った崩壊獣
ただしめぼしい活躍の記録はなく、オットーが興味を持つ程度に特殊な能力を持っていたということ以外には特筆すべきこともなく、崩壊世界における世間的な扱いは若干マイナー気味
「」長や聖フレイヤ組の視点からするとテレサに練り込まれている崩壊獣としてコイツの名前が出てくる
再生力や怪力、ロリババア化はこの処置の恩恵だが、呑噬の力においては取り込むだけで吸収することは出来ないなど不完全にしか扱えない
さらにオットーは親心から血騎士・月煌にヴィシュヌの因子を不活性化させるリミッターを付与しており、テレサの全力を封じている- パールヴァティー
1973年のクリスマスイブに発生したクリスマスを中止させる崩壊獣
ガネーシャの亜種みたいなツラしてるけどこっちの方が現文明で確認されたのは先
ケビンにはこいつの因子が埋め込まれていてカスラナの血にも受け継がれている
しかしその氷以外に隙だらけすぎる耐性とどんな攻撃もフルヒット不可避な巨体から戦場のボーナスステージ扱いが続き威厳は失墜(最初からなかったかも)
「ケビンって最強なのに中身ショボくね?」などといらぬ風評被害まで与えることになってしまう
miHoYoもさすがにマズいと思ったのかコンパチのガネーシャに続き強化が入り、戦場においてSSSパールバティーが実装
炎以外ろくにダメージが入らない強耐性とまるで潜水艦でも相手にしているかのようなふざけた行動パターンはもちろんのこと、燃焼まで要求してくる鬼畜ボスとしてリフレッシュされた
こうして別人のように変貌を遂げたパールに「」長達も中指を立てて祝福し、ケビンのメンツは保たれた- アシュヴィン
第二次崩壊で発生した両手がデカいやつ
スポンサーの意向で分離合体機能を備えているけど漫画の第二次崩壊編で分離したりはしなかった
ロザリリにはこいつの因子が埋め込まれており、灰蛇がアシュヴィン化してリリアを取り込んだ形態を特に娑婆アシュヴィンと呼ぶ
筆者は手を壊すのが苦手なPS弱者だから嫌い- ガネーシャ
2012年にインドで発生したゾウさん
A級2人が死亡し12人の重傷者を出し、天命には「S級戦乙女か特殊部隊の応戦が必要」と図鑑に書かれるほどの難敵として扱われている
ちなみに年代的にビアンカがぶっ飛ばしたりって話がありそうで別にない
このように勇ましい逸話を持つガネーシャだが、その隙だらけすぎる各種耐性とHPの高さから長らくchapter1で出てくる個体がダメコンレースの案山子にされていた
火力のインフレに伴いもはやガネーシャ程度撫でただけで即死するようになったのだがしばらく伝統は残り、その他でも律者の面汚しウェンディちゃんと再生怪人ペアで深淵の中ボスとして出てきて軽く処理されたりと辛酸を舐め続ける期間が続く
しかしそんな苦汁の日々にとうとうキレたのか、太虚山において突如柱を振り回す暴れ象に進化、ストーリーモードにあってこちらが白練り+彗星駆動とかいうどう考えても正面戦闘はキツいパーティを強制されている中で数多の「」長達を蹴散らす八面六臂の活躍を見せたmiHoYoテメエ!
その後も楽園などで小物界の大物的なポジションで出てきては妙に高い中断力で殴りつけてきて「」長達の脳血管にダメージを与えている
ん?ウェンディ?誰でしたっけそれ…- ソーマ
シベリアに出現した崩壊獣
レンジャー武器で有名な晨昏小隊と死闘を繰り広げてサリア1人を残して皆殺しにしたが相討ちとなる形で斃されたらしい- 非天
千劫の融合した崩壊獣
分類としては帝王型だけど人語を理解する知能と末法型の大自在天と比べられるほどの戦闘力を持っていたらしい
非天とは仏教の阿修羅のこと、そして阿修羅はヒンドゥー教におけるアスラ、なるほど強いわけだ- マーユーリー
スウの融合した金色に輝くクジャクのような崩壊獣
第八律者が伴って降臨し、崩壊エネルギーを神経毒素としてばら撒き人間の脳を直接攻撃する能力を持っていた- ミトラ
アポニアの融合した崩壊獣
分類不明だけどとりあえず帝王型のところに載せておく- ヴォウルナ
エデンの融合した巨大な海生生物のような崩壊獣
おそらく空飛ぶクジラのような見た目で、おまけに輝く
分類不明だけどとりあえず帝王型のところに載せておく- 迦楼羅(カルラ)
華の融合したヒリのような崩壊獣
圧倒的再生力を持つ
分類不明だけどとりあえず帝王型のところに載せておく- 夜叉
サクラの融合した崩壊獣
分類不明だけどとりあえず帝王型のところに載せておく- ピシャーチャ
⊹⋛⋋(⩌‸⩌ )⋌⋚⊹ピシャーニャ!
正体不明の謎の這行型の上位種(たぶん)
スーサナの接待ボスとして何の脈絡もなくいきなり記憶戦場に実装され、出血対応していない「」長達を血祭りにあげたことでピシャにゃんと呼ばれて親しまれるようになった
その後セントソルトスノーのサブイベントで晴れて本編にも登場を果たし、これで誰の記憶だよぶちころがすぞ……なんて言われなくなった
分類不明だけどとりあえず帝王型のところに載せておく- 崩壊帝王
帝王型の基本
大きさはまちまちで、大きいものになると10mくらいある
コイツでも各支部の戦乙女精鋭小隊にとっては命を賭けるような相手
でもビアンカはワンパンで倒せる
ノーマル帝王以外にも寒氷帝王とか砂塵帝王とかバリエーション豊富、弱めの個体になると国王とか村長とかになる- スタン
描写からすると一応帝王型相応なんじゃないかな
ヨルムンガンドが開発した猫型崩壊獣というか猫の融合戦士というか
月魂リタさんを倒せると豪語してたけど私服ビアンカにはワンパンでのされた
今は2人のおうちで飼われてる
- 一般崩壊獣
無限沸きの雑魚だけどこんなのでもB級戦乙女だと割と大変
周りへの被害を気にしなければ通常戦力でもギリなんとかなる
第二次崩壊で50万体の崩壊獣がシベリアを埋め尽くした時は天命の保有する全てのミサイルと爆撃機をつぎこんだ絨毯爆撃でうち45万程度を葬った- 聖殿崩壊獣
盾と槍を持った大型の崩壊獣
タイタンはコイツとタイマンでどっこいくらい
こいつをタイマンで倒せないとA級戦乙女にはなれない
ショートアニメでもよく描かれるタイプ- 騎士型崩壊獣
騎兵のようなかなり手強い崩壊獣
崩壊獣にゾンビが乗っているわけではなく、背中に人形の器官が生えた単一個体
突撃を受けると大変- 戦車型崩壊獣
チャチャ
最もよく見る両手がたくましい崩壊獣
1匹1匹はB級戦乙女でも対処出来るけど大量に沸いてくる
ラリアットでわからされた「」長も多いと思う- ツンデレ型崩壊獣
よく見る玉を抱えたかわいい崩壊獣
この項目にツンデレとかいう字面が並んでるだけで異彩を放つ
まあぶっちゃけ学園のノリの名残なんだよね
名前が悪いのかいつまで経ってもゲーム内図鑑にも載らない悲しき存在
「は?別にツンデレじゃないのだけれど」ってことでそのうち別の名前を貰うかもしれない- 突撃型崩壊獣
よく見る羽虫のような小型の崩壊獣
崩壊獣の中でも最弱の種で、こいつくらいなら通常戦力でも戦車砲ぶちこめば倒せる- 浮翼型崩壊獣
新型の崩壊獣
小型だが爆撃してくる危険なやつ- 這行型崩壊獣
新型の特殊な崩壊獣、膨れて歌うかわいいやつ
ウミウシのような形で元素の力を吸収・放出して攻撃してくる
例えば火元素を吸収した後はオレンジ色になってブーブー火を吹く
ホムクエストの序盤の雑魚に似ているとか
ピシャーニャもこいつの変異体- 異種・腐蝕型崩壊獣
新型の崩壊獣
メガホンのような形をしていて酸の雨を降らせる
ビームを撃ってくることも- 異種・前棘型崩壊獣
新型の崩壊獣
シャンデリアのような形をしていて生えてる刃を回転させて攻撃してくる- 異種・巡回型崩壊獣
新型の崩壊獣
空飛ぶクジラのような形をしていて丸呑みにしてくる
小型の巡回型を吐き出してくることも
- 噛星型深淵獣
プルシャ文明で確認された崩壊獣(プルシャでは崩壊を「深淵」、崩壊獣を深淵獣と呼んだ)
名前だけの登場で実態は不明だが文字通りに解釈すると星を噛むほどの強大な崩壊獣なのだろう- 惑星級崩壊獣
崩壊学園で出てくる崩壊獣の分類
名前の通り直径約4000キロメートルと惑星クラスの大きさで亜光速で移動する
学園における前文明を滅ぼした
ゾンビ
崩壊エネルギーは生物にとって有害である
体内の崩壊エネルギーは血流に乗って運ばれ、蝕まれた部分には静脈に沿って崩壊静脈紋という特徴的な模様が現れて臓器機能が障害される
この症状の進行を防ぐためには数千人分の崩壊病の犠牲者から作られる抗体薬を投与する以外には切除するしかない
ただしそれも一時しのぎに過ぎず、やがては致命的な器官を侵されて死に至る
この不治の病は前文明においては崩壊病と呼ばれ恐れられていた
ただし崩壊エネルギーに対する耐性は人によって違い、耐性が高い人が高レベルの崩壊エネルギーに曝された場合には動く屍になる
基本的に女の子の方が崩壊エネルギー耐性は高いのでゾンビは女の子しかいない
野郎のゾンビなんて相手にしてて楽しくないってmiHoYoが言うから仕方ないね
ゲーム的には大半が生物タイプで稀にサーバルやエイダといった個体名?を持つ者もいる
あと人間がゾンビ化することがあるとはいえゾンビ全てが元人間であるわけではなく、他の崩壊獣同様そこらから適当にポップする
- 鎌ゾンビ
鎌ちゃん
鎌を持ってる一番普通のゾンビ- 守衛ゾンビ
鎌の中でも一番弱いゾンビ
B級戦乙女でも囲まれなければなんてことはない- 禁衛軍ゾンビ
鎌の中でも強めのゾンビ
B級戦乙女だと模擬訓練しとかないと辛い- 変異種鎌ゾンビ
変異した鎌ゾンビ
炎なら緋桜の守衛、氷なら寒氷の鎌
A級戦乙女ならまあ大丈夫
- 弓ゾンビ
弓を持ってる普通のゾンビ
- 遊侠ゾンビ
弓の中でも一番弱いゾンビ
片目を隠してるお洒落さん- 神侠ゾンビ
弓の中でも強めのゾンビ
空に向かって弓を打って砲撃してくる- 寒氷遊侠
変異した弓ゾンビ
氷の力を持っていて後方にいると戦乙女小隊にとっても危険
- 二刀流ゾンビ
ルコ
二刀流の普通のゾンビ- 下忍ゾンビ
二刀流の中でも一番弱いゾンビ
ガードしてくる- 中忍ゾンビ
二刀流の中でも強めのゾンビ
瞬間移動して遠距離攻撃を回避してくる- 上忍ゾンビ
二刀流の中でもかなり強めのゾンビ
ガードも回避もしてくる
- 召喚ゾンビ
ゾンビを召喚してくるゾンビ
- 亡霊ゾンビ
ゾンビを召喚してくる中でも一番弱いゾンビ
召喚してくるゾンビも守衛ゾンビで弱い- 魔神ゾンビ
ゾンビを召喚してくる中でも強めのゾンビ
召喚してくるゾンビも禁衛軍ゾンビで手強い- 寒氷魔神
変異した召喚ゾンビ
召喚能力を捨てて氷の力で殴りかかってくる
- 爪ゾンビ
爪でひっかいてくる普通のゾンビ
- ネイルゾンビ
爪の中でも一番弱いゾンビ
そこそこ強い
- 霊ゾンビ
サポート型のゾンビ
- 悪霊ゾンビ
サポート型の中でも一番弱いゾンビ
味方を回復したり相手にデバフをかけたりしてくる- 亡霊ゾンビ
サポート型の中でも強めのゾンビ
邪魔な設置物を出してくる- 消滅亡霊
サポート型の中でもかなり強めのゾンビ
邪魔な設置物を出してくる上に消えて無敵になる
量子の影
量子の海に出てくる崩壊獣が半透明で紺色になったみたいな動きがキモい連中
重ね合わせという特殊なシールドを持っており、剥がさないとろくにダメージが通らない
崩壊獣が量子の海に適応した存在らしい
強力な個体の名前はアステカ神話由来
- ククルカン
キマイラ計画で生み出された崩壊獣
末法型崩壊獣ブラフマーが量子の海に適応した姿
量子の海でケビンが蛇の形になってたのはぶちこまれたコイツの影響- トラロック
キマイラ計画で生み出された崩壊獣
この手のやつの中では優しい方らしい
“不運”と“踊”っちまってお亡くなりになった
ブローニャお姉ちゃん免許自主返納して…- トリポカ・混沌の影
色々な雑魚量子の影の姿に変身する量子の影
本体は無機質な球体- トナティウ・日蝕の影
伊勢海老のような量子の影
ジャッカルがくり出してきたことを考えると人体実験の産物かもしれない- コアトル・蘇生の影
キマイラ計画で生み出された崩壊獣
崩壊帝王に尻尾が生えたような量子の影
重ね合わせが4枚あって形態変化も完備の嫌がらせの塊のようなやつ- 空刺の影
突撃型崩壊獣に似た最も基本的な量子の影
重ね合わせが残った状態で体力を減らすと分身する- 刃先の影
騎士型崩壊獣に似た基本的な量子の影
ワープ移動が多くて鬱陶しい- 踏散の影
戦車型崩壊獣に似た基本的な量子の影
行動パターンは戦車型崩壊獣とあまり違いがないが、動きが若干キモい- 浮遊の影
タコのような遠距離型の量子の影
壁を出して移動を制限してきてひたすら鬱陶しい- 断淵の影
カニのような量子の影
雑魚の中ではかなり危険な種類
地下に潜る遅延行動が蛇蝎の如く嫌われている
丸まってタックルしてきたら柱にぶつければ重ね合わせが剥がれる
ちなみに外見の特徴的にはカニはカニでもイシガニに近く、カニというよりヤドカリ
ヤドカリなら「」長でも安心だね- 旋回の影
頭が手になったカタツムリのような量子の影
楽園の第二層でよく見かける- 掘削の影
カマキリのような量子の影
操作中の戦乙女と同じ属性を弱点とする石を掲げて攻撃してくるが
大体量子タイプのキャラで瞬殺されるので見たことがない「」長も多いと思う
ちなみに石を壊すと重ね合わせを1つ解消できる- 荊棘の影
月で初登場したなんとも形容しがたい姿の量子の影
回数シールドを貼って電撃を飛ばす、触手を伸ばす、炎を吐くなど攻撃方法は多彩
月ではただの雑魚だが回数シールド中の電撃が多段ヒットすることから深淵こと超弦空間の量子環境で猛威を振るう
回数シールド破壊で重ね合わせを1つ解消できる- 角鞘の影
カブトムシのような量子の影
回数シールド(破壊で重ね合わせ1つ解消)を貼って電撃で攻撃してくる
虚樹の使者
虚数の樹に連なる存在
強い個体は残骸になっても虚数の樹との接続の痕跡を残している…のか?
名前はやっぱり火を追う蛾の命名で、現文明ではヨルムンガンドにも受け継がれている
基本的に哲学用語から取られており、強力な個体は〇〇主義という名を冠する共産主義は倒したらmiHoYoが滅ぶから出てこない最強の敵
虚数の樹に連なる世界であればどこにでも存在しうる連中だからよく「」長達からテイワットに送り込まれることを願われている不快のお裾分け
戦闘システム的には虚数タイプとなり、虚数の体という装甲部分と虚無の種という本体部分の二種類で構成さている
虚無の体を撃破、もしくは特殊な方法で種を活性化することで虚無の種にダメージを与えられる
強いタイプは虚無の種状態でも攻撃を仕掛けてくる他、時間経過で虚無の体を復活させる能力を備える
総じて難敵である
- 虚樹の残骸-虚無主義
みんな大好き時計ロボ
そのナイスデザインからくり出される嫌がらせの塊のようなクソムーブに心奪われた艦長は「」長のみならず全世界に存在する
地味に長剣と双剣で2種類いる、敵なのに装備違いとか贅沢なやつだ
もちろん行動パターンも出てくるコンテンツによって違う、まあ全部スタイリッシュでえげつないのは変わりないけどね
17章で初登場してから長らくどう見ても設定的にヤバいやつだということ以外何もわからなかったが、第一部最終盤になってようやく少し正体がわかってきた
こいつだけ異能タイプなのはおそらく当時虚数タイプが未実装だったメタ的な事情- 虚樹の残骸-神秘主義
32章中盤に登場、ニヒよりちょっと強い暴れ牛
終焉の律者が空間を引き裂き聖痕計画で檻として使われた世界の泡が生まれた時の名残で、現在はその残骸が漂っている
残骸の残骸
ストーリー上の戦闘では牛らしくタックルを多用、これに当たって威嚇値が溜まると角で投げられる
最初のゲージを削りきるとフィールド上の岩に虚数の種が隠れるので、そこに神秘主義を突進させて種にダメージを与えさせる
二本目のゲージを削りきると虚無の種を分裂させてチャージ攻撃の準備をしてくるので、宙に浮く虚数の種を時間内にすべて壊さなければならない
そして楽園、超弦空間、記憶戦場ではそれぞれギミックが微妙に異なる- 虚樹の残骸-実存主義
34章に登場する植物系
聖痕計画の中で利用され、夢の網から星の目次を編纂している
前文明からしても非常に厄介な相手で、戦闘能力もさることながら一番の問題はその数と雑魚召喚
倒しても倒しても次から次へとわらわら寄ってきててんやわんやのおおわらわじゃ
コイツも虚数の種状態で攻撃してくるタイプ
その攻撃方法は他と同じでレーザー、ただし種のサイズの分だけゲロビもこの一撃が新人類の創生の光とならんことをと言わんばかりに極太
まあ所詮この程度ブローニャの真理には通用しませんが…
ストーリー上の戦闘では面倒なギミックもなく高難易度でもごり押しできるぐらいの強さであった
と思ってたら月に向かうSTG形式のステージボスとして35章に再登場
ゲロビの他に隕石を呼びよせたり触手を伸ばしたりでハイペリオンの行く手を阻む設定的にやべー奴
……ブローニャが変わりましょうか?- 虚樹の使者-不可知
カント哲学の中心的概念
最も基本的な虚樹の残骸- 虚樹の使者-物自体
カント哲学の中心的概念
最も基本的な虚樹の残骸- 虚樹の使者-恒真式
恒真式とはトートロジー(艦長は艦長だよみたいなレトリック)のこと
二刀流で強めの虚樹の残骸
剣を×字に構えてカウンター体勢を取ったら、攻撃せずに待って攻撃ボタンが光った時に殴れば一撃で虚数の種を剥き出しに出来る
このあたりから虚無の体を復活させる能力を備えてくる- 虚樹の霊骸
古の楽園に現れる虚樹の残骸に似た天使の楽団のような敵
ハープを持った幽憤の聖弦、杖を持った空鳴の聖弦、剣と盾を持った苦鳴の聖弦の3タイプが確認されている
十三英傑の反応からすると前文明に現れたことはなく、アポニアが私兵として使役していることから考えると、楽園の何らかの機能によって生まれたものなのかもしれない
楽園内限定の存在っぽいから名前も虚樹の残骸ではなく霊骸だし哲学用語でもない……って思ってたら月に普通にいるし何コイツ
手に持つ楽器で精神を攻撃する能力を持っているようで、その音色は英傑達から評判が悪い- 虚樹の使者-此ノ籠
34章のシャニアテの聖痕空間で初登場
ハチドリの頭部にヨーヨーをつけたような形状をしている- 虚樹の使者-妄想伝
34章のシャニアテの聖痕空間で初登場
アッザムみたいな形状をしており体、種いずれの状態でも神経毒を振りまく(ゲージ蓄積で一定時間行動不能)
他にもEP回復アイテムに擬態した地雷をばら撒いたりといちいちやり口が汚い
末日の残滓
月に存在している結晶部分を備えた新種の敵でタイプを持たないのが特徴
聖痕計画の影響で出現したようだが、終焉を乗り越えた後の月にも普通に湧いてくるらしい
ちなみに未開の入り江などの識別名は全て月の海の名称に由来
- 末日の残滓-未開の入り江
突進攻撃をしてくる
- 末日の残滓-病の沼
おそらく一番最初に遭遇する末日の残滓
結晶値を付与してくる- 末日の残滓-恐怖の湖
黄色い結晶を備えた細長いやつで遠方から射撃を放ってくる
倒すと黄色い核(?)の部分がしばらく画面の中を漂うバグがよく見られる
異星の番人
厳密には崩壊生物ではないがエネミー分類として便宜的にここに記す
「生形」「固相」という2つの形態を持つのが最大の特徴
元はポロスに改造される前の準惑星に生息していた原住民らしい*1
審判を下された時や聖遺物の起動、その他の危機に応じて出現するポロス限定の清掃人のような役目を担っている
- 異星の番人-リバイス
一番最初に遭遇する4つの腕を持つやつ
- 異星の番人-トゥルース
女性型?で大剣とも槌ともランスとも言えそうな武器を持つ
- 異星の番人-補闕
後崩壊の女皇のような見た目の大型敵
7人の代理人の生を求める意志を具現化した保護メカニズム
本編ではこれに干渉し、破壊することで聖遺物の権限譲渡を行えるようにした
ちなみに闕は宮城の門を指すがこの場合は闕字と同じ用法なのでわかりやすく書くと補欠
崩壊世界の構造
※注:この項目は多分に独自解釈が含まれます
量子の海、虚数の樹
崩壊シリーズの宇宙は実数空間とそれを内包する虚数空間からなり、虚数空間はその構造から樹に例えられ『虚数の樹』とも呼ばれています
虚数の樹という1本の大樹になる1枚の葉を『世界』とすると、崩壊は弱い葉を大樹から切り落とす『剪定』ということになります
「ちょっと待て、崩壊世界は既に前文明が滅びてるだろ、話が違うじゃねえか」
はい、いい質問ですね
私たち現実の地球人類が『世界』という言葉を考えると、この地球の存在する宇宙が生まれてから終わるまでの全てを内包した概念だと考えてしまいがちですよね
しかし、そうではありません
miHoYoワールドにおける『世界』はもっと小さく、ある星系に芽吹いた文明の興亡1クール、それが『世界』です
ですから崩壊3rdの姫子ちゃんが2005年に宇宙を見上げた時、その星空の中のどこかには『崩壊学園の新生編の世界』があり、『原神のテイワット』があり、『カレンが生き残った世界』があり、『シンが死ななかった世界』があり、他に無数のパラレルワールドがあります
ただ、実数空間の存在である人類には認識出来ないだけです
miHoYoワールドにおいて、人類が認識する宇宙というものは虚数の樹という時間的、空間的、可能性事象的に無限の広がりを持った超越的な存在の空間的な側面だけを見ているに過ぎません
星系と星系の間は虚数によって断絶されており、光すらもこの断絶を超えることは難しく、崩壊世界の人々が他の星系を目指すためには虚数の樹の枝を移動する技術が必要になります
ちなみに星系は恒星単位です
星系間には膨大な虚数エネルギーが渦巻いており、太陽風がその侵入を妨げていますが、潮間帯には虚数エネルギーの満ち引きによって生まれた崩壊獣の住む星なども存在します
また、さらに遠い枝には可能性によって分岐した平行世界が存在しますが、こちらに移動するためにはさらに高度な虚数の技術が必要になります
妹においてスターレイルは星神アキヴィリの遺した星間航路を使って近い虚数の樹の枝に移動することは出来ますが、可能性事象を超え遠い虚数の樹の枝に辿り着くことは出来ません
天上の人は近い虚数の樹の枝へ移動する星門という技術を持っており、さらに遠い虚数の樹の枝への移動は未だ不可能なものの観測には成功しています
逆に『前文明の世界』や『崩壊学園の追想編の世界』は崩壊によって滅びてしまいました
我々は崩壊3rdのキアナちゃん達の世界を火を追う蛾の世界から歴史的に地続きだからと同じ1つの世界の過去と未来であるように認識してしまいがちですが、虚数の樹としてはこれは全くの別の2つの世界ということになります
虚数の樹と反発する概念として量子の海という存在があります
エーテルによって構成されている量子の海には常に実数空間の情報が投影されており、投影された情報はエーテルの揺らぎとして存在しています
このエーテルの揺らぎは稀に量子の海の中に世界の泡という膜に包まれた小さな世界を作ることがあります
湖面に投げ入れられた石が波を起こし泡が立つのを想像するとわかりやすいでしょう
ブローニャが本編第11章で体験したあり得たかもしれない世界や、ゼーレが本編第12章で体験した前文明の第十二律者の顛末も、こうして生まれた世界の泡を読み込んだものです
これら世界の泡を構成する情報の元となった実数空間のことを『固有世界』と呼びます
しかし過去の情報の断片の再現でしかない世界の泡は空間的にとても狭く、そしてすぐに潰れて量子の海を構成するただのエーテルに戻ってしまいます
故に、世界の泡は本質的に虚数の樹の葉の影にすぎず、パラレルワールドではありません
ただし世界の泡の中には崩壊世界の物理法則に逆らい安定して存在しているものもあります
デュランダルが冒険した世界の泡やイベントで出てくる世界の泡がこれに当たります
これら安定した世界の泡は空間的に広く、短時間で潰れることもなく量子の海を漂っており、こういった広い世界の泡はある程度固有世界の歴史から逸脱した道を歩むことがあります
そして本来物理的にありえないこの現象を起こしている何らかの存在を必ず持ち、その泡だけで通用する特殊な法則が世界を支配しています
デュランダルの世界の泡でいえば前文明が作ったエーテルアンカー、伏龍の世界の泡でいえば遺跡のロボがこれに当たります
しかしこういった安定した世界の泡も永遠の存在ではなく、徐々に空間的に狭くなっていって最後にはやはり潰れて量子の海に還ります
これが量子の海の世界の泡ではなく虚数の樹の葉だけが唯一価値のある世界とされる理由です
一応何らかの手段によって世界の泡を虚数の樹の末梢に接続することさえ出来れば定められた滅びを免れさせることは出来ますが、その接続点(アンカーポイント)の選定には厳しい条件があり、ただ繋ぐだけだと世界の泡は投影元である固有世界に吸収されてしまい、結局滅びを早めることにしかなりません
虚数特異点
巨大な質量が重力特異点となり空間に無限に落ち込む穴を作るように、文明の作る巨大な負のエントロピーは虚数特異点となり実数空間に穴を開いて虚数空間と交わる
簡単に言えば、この虚数特異点が出来るせいで虚数空間から崩壊エネルギーが流れ込んで崩壊は発生する
律者コアなどはそれ自体が虚数特異点として機能して崩壊エネルギーを常に大量に引っ張ってこられるおかげで、律者は人知を超えた強大な力を使える
人類
崩壊世界の人々は現実の我々と同じように自己を実数空間にのみ存在するものだと考えている
しかし実際にはそうではない
実数空間に肉体が存在するのと同様に虚数空間には意識と呼ばれるものが存在し、むしろ主体は肉体ではなく意識の方にあり、実数空間における万物、崩壊や時間といった概念すらも全ては虚数空間の影にすぎない
故に崩壊世界において死とは意識の消散であり、それは必ずしも肉体的な滅びと同義ではない
たとえ肉体が滅びを迎えたとしても意識が保たれている限り人は生き続けることが出来る
聖痕とは肉体を失いながらも消散せず残る意識の実数空間における虚像である
とはいえ虚数空間の真理を知らぬ意識にとっては実数空間が世界の全てであり、本来自由であるはずの意識は実数空間における事象に縛られ自ら限界を定めてしまう
思考し、子孫を残し、肉体の滅びを死と錯覚し、時間は過去から未来へと流れる
しかしこれら全ては偽物の世界の偽りの真理であり、真の真理の虚像にすぎない
なお、これらの事柄は人類に限った話ではなく、全ての生物にも同様に当てはまる
人類はなんら特別な種族ではない
崩壊の意思
崩壊に意思は存在しない
崩壊はただ虚数空間の法則に従って起こり、その法則は前文明においても解明されていない
ただしこの法則を利用し捻じ曲げている存在はいる
繭と呼ばれるそれは律者を遣わせ人類の運命を弄んでいる
この繭のシステムは前文明においてある程度解明されており、初期には律者の数の予見が得られ、末期には律者の降臨を止めることは出来ずともある程度コントロールすることすら可能としていた
前文明最後の終焉の戦いの時、律者の繭との繋がりを利用してトロイの木馬として送り込まれたプロメテウス17号は繭のシステムに溶け込み、現文明における律者の出現様式を前文明を踏襲するように固定した
これは聖痕計画遂行のために不確定要素をなるべく減らす処置である
このような操作の結果生まれたのが現文明において崩壊の意志、あるいは神と呼ばれている存在だと思われる
エリシアによるとこの繭は文明を守り抱擁するために存在しているらしい
しかしその抱擁は人類には強すぎるんだとか
ここから導かれる繭の存在意義の推論はそのまま聖痕計画の目的に繋がる
地球の技術
天命の技術
考古学的な前文明の技術発掘と千数百年間培ってきた対崩壊の経験で高い技術力を誇る
- ハイペリオン
極東支部が所有する最新鋭の空中戦艦
ホーム画面にもなっているみんなの母艦、AIちゃんはこの船に搭載されている人工知能
物語の進行に伴って度々改修されており、現在は主砲はムーンライトスローン、エンジンは総魂鋼製、重力発生装置が組み込まれて快適な宇宙航行も可能となかなか豪華な船になっている
- 輸送艦
ヘリオス、エオスなど何隻か出てくる
輸送艦だがバリアやレーザー砲も装備されていて戦闘能力もなかなか高い
戦乙女小隊が派遣される時は輸送艦に乗せられて現地に向かい、ハッチから飛び降りて出撃する
高所恐怖症だと大変だね
- 人工聖痕
天然聖痕に対する人工聖痕
天命の戦乙女達はこれを埋め込まれることで高い身体能力と崩壊エネルギー耐性を得ている
ただし身体にかかる負担は大きく、寿命が大きく削られてしまう
戦乙女になったのが遅く元々の崩壊エネルギー耐性も低かった姫子さんはこのせいで30は超えられないだろうと言われている
前文明の遺物である天然聖痕を解析して開発されたものだが、完全な再現は出来ていない
- 崩壊武器
崩壊エネルギーを使用した武器
爆撃でもしないと通常兵器では倒すのが難しい崩壊獣もこれなら倒せる
少なくとも500年前から使用されている
天命の神州侵攻では同じ人類に対して使用され、その破壊力で明軍を一方的に蹴散らすことには成功したが、逆にそれが精衛仙人の介入を招き、敗因となった
最新のものは戦乙女装甲から崩壊エネルギーの供給を受けて稼働している
一部クエストで戦乙女装甲のエネルギーが切れると攻撃力が大幅に低下するのはこの機能のゲーム的な再現
- 戦乙女装甲
元来戦乙女は崩壊エネルギー伝導性に優れた糸で編まれた布製の戦闘服を纏って戦ってきたが、第二次崩壊の戦いで戦乙女の戦闘力向上の必要を感じたオットーは前文明の遺物の一つ『空白の鍵』を参考にして新型の戦乙女用戦闘衣装を開発した
その機能は装着者の身体能力の向上と携行崩壊兵器への崩壊エネルギーの供給を基本とし、それ以外にも体温保護や通信など戦闘をサポートする機能はひと通り標準搭載されている- 第一世代戦乙女装甲
旧式の装甲
- 第二世代戦乙女装甲
旧式の装甲
たぶん姫子さんの核融合・深紅も元はこれ- 第三世代戦乙女装甲
最新式の戦乙女装甲
シーリン計画で得られた成果により時空断裂などの新機能が搭載されている
強力な反面扱いも難しいため、B級以上の戦乙女にしか着用を許されていない
基本的には量産品だが、戦乙女個人個人の要望や適正に合わせたチューンが施されている- 第四代戦乙女神殺し装甲
最新式の強力な装甲
天命が持てる技術の粋を集めて開発したワンオフのハイエンドモデルで、律者討伐に大きな期待をかけられている
いずれも「月」の名を冠する- 原型【空白の鍵】
前文明の遺産、所有者はメイ博士
律者コアをはめると人間の身でありながら律者と同等の力を使えるようになるが、稼働時間は数十秒と短く、使用者は高濃度の崩壊エネルギーに曝されてしまう
第十律者との戦いで空白の鍵を連続使用したことがメイ博士の直接の死因になった- HDA-000【真紅の騎士・月蝕】
神殺し装甲原型機、所有者は姫子
全ての天命戦乙女装甲の元になった装甲
空白の鍵をオットーが修復したもので、元とは少し違う
劇中ではプレイグジェムをはめられていたため炎属性- HDA-001【極騎士・月天】
試作型全領域作戦装甲、所有者なし
開発理念に欠陥が見られるため、ハンター計画によって極騎士・月燼に改造された- HDA-001J【極騎士・月燼】
高火力制圧型作戦装甲、所有者なし
- HDA-002【白騎士・月光】
遠距離殲滅型作戦装甲、所有者はキアナ
背部に自動照準ガンマ線攻撃システム、通称『光!翼!展!開!』を搭載
キアナの愛用武器である粒子重砲グングニルもこの装甲のエネルギー供給を受ければ火力は普段の何倍にもなる
オットーによってキアナの領域装・白練に秘密裏に搭載されており、聖フレイヤ学園時代には何度か機能が解放されている- HDA-003【夜騎士・月骸】
ステルス型潜入作戦装甲、所有者不明
- HDA-004【血騎士・月煌】
外装型崩壊エネルギーアクティブ化装甲、所有者はテレサ・アポカリプス
最初からテレサ専用に作られており、段階的にヴィシュヌの能力を引き出す機能を備えている
処刑装・紫苑はこの装甲を開発する際に戦闘データ収集に用いられたテストベッド- HDA-004改【暮光騎士・月煌】
テレサの求めに応えたアインシュタインよって調整を受けた血騎士・月煌
血騎士・月煌にはオットーの親心からリミッターが搭載されており、ヴィシュヌの力を引き出す装甲であると同時にそれを抑える拘束具の役割も果たしていた
このリミッターが解除されさらに融合戦士としての力を引き出す活性化因子を追加されたことにより、テレサは自身の限界まで力を使えるようになっている- HDA-005【蒼騎士・月魂】
粒子流発散特化装甲、所有者はリタ
背部に搭載された粒子流発散装置を起動すると散布された新月粒子によって周囲の熱は急速に奪われ、極寒の領域を形成する
さらに一定濃度に達した新月粒子は人型幻影『白銀の月』を形成し、これを操り戦わせることも出来る- HDA-006【影騎士・月輪】
高機動型接近戦特化装甲、所有者はフカ
遠距離武装は何もないが、その分特化された機動性は神殺し装甲の中でも随一
さらに月食形態と呼ばれる爆発状態も備えており、発動すると2組の腰部推進機が完全開放されて装甲各所がオレンジ色に変化し、機動性はさらに向上する
その推進力は空も自在に飛び回れるほどであり、地に足をつけない状態でもフカの格闘戦能力を損なうことがない
また、翼のような外付け強化パーツと合体することで長距離高速巡航にも対応可能
ちなみにこのモードはフカさん大好きオタクがオリジナルの強化型月輪モデルを作ってたら捕まって採用された経緯を持つ- HDA-007【輝騎士・月魄】
戦術独立駆動装甲、所有者はデュランダル
これまでの第四世代装甲の能力を統合した全領域対応型装甲を目指したが開発は難航し、一時プロジェクトが放置されたこともあった
プロジェクトが別部署に移管された後になんとか完成したものの、デュランダル以外にはろくに使えないほどの非常にピーキーな装甲に仕上がってしまったらしい- HDA-008?【玉騎士・月痕】
速度増幅装甲、所有者は李素裳
オットーがおすしちゃんへの贈り物として作らせた装甲で最初から太虚剣気の使用が前提になっており、この装甲を纏えば剣技はますます冴え渡る- HDA-00X【戦騎士・月兎】
混合駆動型創造形成装甲、所有者不明
開発計画中止
- カスラナの聖痕
カスラナ家に宿る天然聖痕
他の天然聖痕とは違いこの聖痕はカスラナの血統全員に変わらず受け継がれている
このおかげでカスラナ家のものは例外的に男でも高い崩壊エネルギー耐性と身体能力を持っており、崩壊と戦う騎士として高い才能がある
- シャニアテの聖痕
シャニアテ家に宿る天然聖痕
シャニアテの聖痕には2つの相反する力が宿っている
1つは崩壊エネルギーを増幅する体質
1つは崩壊エネルギーを中和する聖血
シャニアテ家の初代である聖女は聖血のみを色濃く発現していたようで、彼女はその血でもって崩壊を清め人類の聖域を作り出すことも出来た
聖女の子孫達ではこの相反する2つの力は互いに打ち消し合うように発現してしまっているために多少の崩壊エネルギー耐性を得るに留まっている
オットーによるとどちらにも副作用があり、どちらが強く発現してもあまり望ましいことにはならないらしい
それを示すように初代以来聖血保有者は生まれていない
一般的には聖女の血筋で聖なる血が流れてるぞー!くらいに思われてたんだろう
シャニアテ家は代々優秀な戦乙女を養子に迎えて取り込んでいるため、本質的にはこの聖痕と関係ないが優秀な戦乙女が多い
数百年間の研究の末に、オットーは遺伝子操作によってセシリアを生み出すことに成功している
セシリアは血と肌骨に分けて2つの力を発現させており、聖血を持ちながらも崩壊エネルギーを増幅し操る戦乙女としての高い素質を持ち、そして副作用で身体を蝕まれることもなく生きられていた
ただしセシリアの聖血でも完全ではない
- HSN-b46血清
マーキ博士が開発した崩壊エネルギー中和抗体薬
血清なので量産が非常に難しい、おそらく前文明の火を追う蛾が開発した崩壊病治療薬と同じもの
抗体は体内の崩壊エネルギーと結びつき、不活性化させて体外に排出させる
漫画の月影編でキアナちゃんに使われたのもこれ
本来は戦乙女の治療用として開発されたものだが、実はセシリアの聖血に欠けている最後の1ピース- 神殺しの槍
真のシャニアテの聖血
セシリアの聖血とHSN-b46血清を一定割合で混合したもの
これを使用されると崩壊獣は一瞬で灰燼に帰し、ゾンビは人間に戻る
そして律者すらも体内の崩壊エネルギーが一瞬で失われて人格を取り戻す
ただし律者の場合はコアが消滅するわけではないので、コアを通して流れ込んでくる崩壊エネルギーでやがて再び律者化する
- 天命機甲
ネゲントロピーの機甲を参考に天命が独自開発した自律兵器
天命はこの手の技術力ではネゲントロピーに劣っているが、潤沢な資金で高コストな高性能機もバンバン作る
人工聖痕よりも効率が悪い上に耐久性も低いけど運用されている、人的資源の問題だろうか
- 記憶戦場
魂鋼を用いて挑戦者の記憶を読み取り強敵を再現するトレーニング装置
登録されたデータと戦うことも出来る
序列:安全、普通、危険、真実と再現度が設定されていて真実は本当に死にかねない
古の楽園でも同じ機能があるしたぶん前文明由来の技術
- ゲニウス
基本的には自身のデータを量子の海に投影する装置
現実世界でゲニウスを使用する時間と場所を選ぶことでそのデータはエーテルアンカーにサルベージされ、世界の泡の中に自身の存在を構築させることが出来る
あくまでも投影しているだけだから、量子の海や世界の泡から現実世界への帰還はゲニウスを停止させるだけで可能
2012年の任務の時はそれだけの装置だったが、その後もオットーとリタさんがいじくりまわしているせいで通信など様々な機能が追加されている
- 虚数くりこみ
虚数空間を操作することによって起こる現象
この現象が起こると虚数空間に溢れる無限は有限になり、実数空間にとって有限に見えるものは無限になる
神の鍵や聖痕などの虚数空間の法則に従った小手先の技術では虚数空間の基本法則である崩壊に打ち勝つのは不可能だと考えたオットーによって身を挺して実証された
理論上、虚数くりこみが起これば崩壊の神ですら縛られている虚数空間の法則を無視することが出来る
抽象的でわかりにくいが、虚数空間の操作によって起こる現象なので空の律者の力が重要になる
- 天命なんでも屋
戦乙女みんなが使っているスマホアプリ
掲示板機能があったりして戦乙女達の情報交換の場になっているらしい
リタさんとかでも使ってるみたいだけどさすがにおすしちゃんはスマホ自体持ってないから使っていない無事スマホデビュー
- 島嶼計画
量子の海の探索によって得られた技術
虚数からの攻撃を防ぐことが出来るすごい装置
第一部終盤にようやく実用化されたようで、まだ天命本部やソルトレイク基地といった限られた範囲しかカバーされていない
- ホムファイター3rd
ランキング要素のあるゲーム
1位はブローガー、2位はフカ
ネゲントロピーの技術
- 機甲
戦乙女を持たないネゲントロピーの対崩壊の主戦力となる自律兵器
ネゲントロピーはこの手の技術力では天命より優れているが、予算がカツカツなのでテスラ博士がジャンクを漁りながら開発している
崩壊エネルギーを動力としているがその変換率は20%程に留まっており、同じく崩壊エネルギー転用している人工聖痕に比べるとその効率ははるかに悪い
加えて崩壊エネルギーは物理構造に大きな負荷をかけるため運用コストもかさむ。なのでテスラ博士は自爆する機甲を作るしゼーレに試作機を壊されると凹む
- MSR-7 デウス
ME社を手中に収めたカカリアが作らせた汎用人型決戦兵器
律者コアを動力源として想定しており、対律者での戦いに多大な期待を寄せられている超兵器
ただし未完成なようで律者コアから供給される膨大なエネルギーに排熱が追いついていないらしい
その状態で天命極東支部によるME社襲撃に対してデザイアジェムを用いて起動されたが、この時はカカリアの自信とは裏腹に大した活躍も出来ずに撃破されている
その後デウスは天命本部での戦いに投入され、アイン達によって天命空港第三飛行場に設置されて通常動力による起動が試みられたが、天命の反撃と空の律者の攻撃のために間に合わず失敗
極東支部の撤退によってそのまま遺棄されたデウスは天命に接収されることになる
以降も天命の技術者達によって修復が試みられているようだが、識の律者の襲撃にあって爆発したりと結局進捗度はいつまで経っても90%のままである
もうずっと天命本部に放置されているせいなのか本来純ネゲントロピー製のはずなのになぜか天命の側からは天命の最高傑作として認識されている
……とmiHoYoからも鉄板の自虐ネタ扱いされているほど不遇なデウスだが、実はver4.5の時に一度だけ1000%に達して拘束具を引きちぎり完全駆動したことがある
あと神州にはエビスというデウスによく似た大変おめでたい春節用巨大機械人形があるらしい
- 量子化技術
アニメ「天穹の流星」などで確認出来る機甲が突然現れるアレ
2014年くらいだと一度に量子化出来る機甲は3体くらいが限界だったが、その後技術的進歩があったのか現在はそんな制限もないらしい
X-10実験による産物であり、この技術をネゲントロピーにもたらした功績によってカカリアは執行者に名を連ねるまでになった
ネゲントロピーには急進派のカカリアを危険視し排除を目論むものも多いが、カカリアは常に量子化した機甲を引き連れていて彼らの脅威を退けている
- ムーンライトスローン
崩壊エネルギーを熱エネルギーに変換するビーム兵器
60年前にシュレーディンガー博士によってその理論が提唱され、対崩壊の切り札として期待されていた
ネゲントロピー独立に伴う天命の制裁でその研究は遅れていたが、第二次崩壊の時に得られた前文明のデータを解析し、同様の兵器の設計図の断片のサルベージに成功したことで現文明でも製造技術を得た
ネゲントロピーが製造したこの再現品はまずアラハトに搭載されて実戦投入され、第二律者シーリンに対して照射されたが、アラハトの動力程度では崩壊エネルギーの熱への変換はおろか崩壊エネルギーを弾き飛ばすことも出来ず、効果は律者コアの結合を不安定化させるに留まった
その16年後にムーンライトスローンは空中戦艦ムーンライトスローンに搭載されたが、この空中戦艦はオットーとカカリアの策略で奪取されて青海市を侵空し、そのまま拿捕されてしまう
その後空中戦艦ムーンライトスローンに搭載されていたムーンライトスローンは聖フレイヤ学園でハイペリオンの主砲に換装された
- 空中戦艦ムーンライトスローン
24基の反重力エンジン、1日で北米大陸を廃墟に出来るだけの艦載兵器、そしてそれらを動かすための限界出力12000HW(崩壊ワット)を誇る超大出力崩壊炉を搭載した超巨大空中戦艦
しかしこれらは空中戦艦ムーンライトスローンにとっては付属品にすぎない
空中戦艦ムーンライトスローンに隠された真の能力、それこそ上述の崩壊エネルギー変換システム『ムーンライトスローン』である
むしろムーンライトスローンという兵器に運用のための機能を付属させていった結果として巨大空中戦艦の形になったといえる
12000HWもの出力を誇る超大出力崩壊炉もムーンライトスローンの膨大なエネルギー需要に応えるためのものである
ちなみに天命の最新の崩壊炉でも1500HWが限界で、ハイペリオンの崩壊炉は1380HW程度
漫画第一章で雷の律者先輩がハイペリオンを撃墜しようとして放った全力の一撃でも3200HW
ネゲントロピーがどれだけムーンライトスローンに期待をかけていたのかが伺える
ちなみに建造したのはアインとテスラ
- 月の輪
後崩壊書時代の技術
ムーンライトスローンの技術を応用して開発された装置
体内の崩壊エネルギーを電力に変換してくれたり用途は多彩
後崩壊書第二部の仮設基地の電力は全て主人公くんが人間電池になることでまかなっている、さすがmay先輩の弟子だ…
データを集めることで理の律者のように崩壊エネルギーの負エントロピーへの変換も可能な様子
フォース湾で初めて実戦投入された装置のためデータ不足で多くの機能がロックされている
ネゲントロピーの計画
- 第一次ムーンライトスローン計画
ネゲントロピーが過去に推進していた対崩壊計画
ムーンライトスローンの量産によって終焉を打ち倒すことを目標とする純工業的解決プラン
繭の構造解析が進み他の律者と異なる終焉の特殊性が明らかになったことで断念
- 第二次ムーンライトスローン計画
ネゲントロピーが現在推進している対崩壊計画
人工的に終焉を降臨させてムーンライトスローンの機能を担わせる解決プラン
青海市に空中戦艦ムーンライトスローンを送ったのもこの計画に従ったもの
ヨルムンガンドの技術
天命やネゲントロピーより進んだ技術力を持っている
- 黄泉の杖
ジャッカルが開発した律者捕獲用のすごい杖
特殊な電磁波で律者コアに干渉し、無力化することが出来る
律者を無力化して捕獲することは聖痕計画にとってかなり重要
犬頭やるじゃん!
電磁波を利用したものなのでレッドサンダードラゴンはラーニングして自力で同じ効果を出せるようになった
その他地球の技術
- Sbeam
オンラインゲーム販売プラットフォーム
早い話が現実におけるSteam
ブローニャやコラリーが利用している
前文明の技術
技術力では現文明の遥か先を行く
- 融合戦士
超変手術と呼ばれる技術で人体に崩壊獣の因子を埋め込んで作る兵士
融合戦士となれば埋め込まれた崩壊獣の能力や超人的な身体能力、高い再生能力、不老、無限に近い寿命などを得ることが出来る
特に同時期に融合戦士用の武器として開発された神の鍵を持った時の力は絶大で、直接戦闘では律者すらも圧倒したという
反面この手術は副作用も大きく、五感のいくつかを失ったり、動物の耳が生えたり、もはや人類とは言い難い何かになれ果てたり、拒絶反応で死んだり、特に初期の融合戦士においてはそういった望まぬ効果が大きく出た
症例数を積み重ねていくことで技術的に成熟し副作用も軽くなっていったが、それでも成功率は第十次崩壊の頃でもなお可哀想になるほど低かったらしい
そしてたとえ超変手術自体には成功したとしても、何らかの要因で過重超変と呼ばれる崩壊獣に近づく不可逆の変化を起こすこともある
この技術を用いて最初に融合戦士に改造されたのはケビン、サクラ、ディストピア、メビウス、コズマ、アポニア、痕、エリシアの8人
その後エデン、千劫、ヴィルヴィ、スウ、グレーシュ、パルドフェリスも超変手術を受けて融合戦士になっている
彼らには生産順でCM-xxxといった通し番号が与えられている、CMが何の略なのかは不明
その圧倒的な力で融合戦士は対崩壊の主力になったが、そんな彼らを人間ではない怪物と蔑み迫害するものもいた
融合戦士には埋め込まれた崩壊獣の力を解放した人為的崩落という形態がある
人為的崩落は融合戦士にとって強力な切り札ではあるが、理性を失い敵味方の見境なく破壊の限りをつくす怪物へと変化してしまう忌むべき力でもある
過重超変とは違い人間の姿に戻ることは出来るが、この姿もまた普通の人類との確執を大きくした
それでもなお融合戦士は生物学上は人類であり、ちんちんから冷凍ビームが出ておまんこが凍るとかそういう事情を抜きにすれば普通の人類と子をなすことも可能で、現実のライガーのように孫は出来ないといったこともない
しかし融合戦士の肉体を構成する細胞は細胞小器官レベルで変異しており、子孫には例外なくその変異した細胞小器官が受け継がれていく
- Meta-Morph
融合戦士を量産する薬剤
本来融合戦士は上述の超変手術によって生産されていたが、適合する崩壊獣の選定と熟練した医学者による手術を必要とする点で量産性に難があり、神の鍵を使用する程度の人数しかいなかった
しかし量産型の神の鍵である軒轅剣が開発されたことで状況は一変
これを使うことが出来る戦士が最大1000人必要になった
この融合戦士の需要増加に応える形でMeta-Morphが開発された
ただしMeta-Morphも打てば誰でも融合戦士になれる万能の薬ではない
Meta-Morphによる変異を起こし融合戦士として開花するためには、投薬を受けた状態で軒轅剣を使って戦い、さらに命の危機に瀕して生存本能を強く刺激される必要があった
この特性から、火を追う蛾の一般隊員達は何も教えられないまま軒轅剣とMeta-Morphだけが与えられて全滅必至の戦場へ投入された
フカはこの地獄のような選別の中で融合戦士として覚醒している
こうして多くの犠牲の上で融合戦士の量産は成し遂げられ人類は崩壊との戦いに希望を見たが、直後それを嘲笑うかのように降臨した第十一律者によってほぼ全員が命を落とし、残ったのはフカだけだった
ロザリリが使ったのもMeta-Morphの再現品、ただし命の危機とかは必要なさそう
- 「神音」実験
人類の脳を崩壊エネルギーのコントロールに適した形にするために、アポニアの戒律の力を使って行われたメンタルセラピー
深層意識に暗示をかける戒律が精神構造を変化させることを利用して虚数空間の操作を試みる技術
要は遺伝子工学ではなく『戒律』を使って聖痕と同じ効果を得ようとしており、神音を得た者は聖痕覚醒者と等しい存在になる
この実験は戒律の全貌を研究・解析していたメイ博士主導で行われた
超変手術並みもしくはそれ以上にとんでもなく無茶な実験であったためか、施されたものは例外なく精神が壊れたという
その中で肉体精神共にまともな状態で生還し、成功したのはただ一人華のみであった
融合戦士が神音を得ると人為的崩落を起こせなくなるらしい
しかしこれはいい面も悪い面もあるという
この処置はまだ成長の余地を多く残した未熟な身体にしか効果がない
未だ実験段階ではあるが、将来的には融合戦士に頼らずとも普通の人間のまま崩壊と戦えるようになるかもしれない夢のある技術だった
そしてそれは5万年後の世界で太虚七剣として実現する
- 魂鋼
構造材自体を素子として扱う量子コンピュータ
早い話がサイコフレーム
レゴリスなどを材料にして精製されるルナチタニウム合金でもある
- 神の鍵
律者コアを核として使用する魂鋼製の武器
第七律者討伐後に融合戦士用の兵器として順次開発されたが、その研究は第十律者の標的になった
- 聖遺物
量産型神の鍵といったところ
神の鍵を模して作られた魂鋼製の武器で、律者コアの類似物質を動力源としている
現文明では聖1503研究所が研究していた- 2nd聖遺物
双銃、天命がバイカル湖から発掘
千界一乗の要素が欠片もない混乱の元- 3rd聖遺物
太刀、天命がバイカル湖から発掘
聖遺物とかいう仰々しい存在なのによくmay先輩に使われている- 5th聖遺物
重砲、天命がバイカル湖から発掘
元ネタの万物休眠の武器時代の姿が不明だけど逆算的に重砲だったのではと言われる所以- 7th聖遺物
大剣、天命がドイツ南部はシュヴァルツヴァルトから発掘
これといって語ることはない- 11th聖遺物
十字架、天命がノルウェーのハルダンゲル地方から発掘
緋桜編でテリテリが神恩になった時になんか手元に来た- 11thオリジン
十字架、天命が11th聖遺物に続けてノルウェーで発掘
11th聖遺物に似てるけどより強力なコイツの研究が進んだことで魂鋼製武器の超限が可能になって「」長の素材の在庫がゴミになった
- 空白の鍵
律者コアを核として使用する魂鋼製の装甲
高濃度の崩壊エネルギーに身体を蝕まれるが装着したコアの律者が持つ権能を再現出来る
現文明の戦乙女装甲はこれをモデルとして開発された
- 武装人形
正式名称はEquipment:Living Form、通称ELF
前文明のアインシュタイン博士によって開発された、マンパワーが枯渇していた人類の代わりに崩壊と戦うよう設計された自律機械人形
ちなみに通常電力による駆動で充電式
ELFは「崩壊は敵である」「人間を傷つけない」「生存する」の三原則を基本にした共有AIネットワークによって接続された群体兵器で、学習機能によって戦闘を重ねるごとにより少ない犠牲で勝利できるよう効率化されていく設計になっていた
しかし学習を進めた結果、人類の代わりに崩壊と戦わされている状況が「生存する」原則と反しているとELF達は判断し、人類に対して平和的にストライキを行ってみせた
ストライキを受けて武装人形の各々には自由と人権を認められ、何者にも縛られないことが確約された
この何者にも縛られないという中にはELFを群体として統制する共有AIネットワークも含み、接続が切れたことで各個の武装人形には個性が生まれ自由に暮らすようになった
共有AIネットワークから離れたことで今は兵器としてではなく個々人として戦闘サポートから残業までなんでもこなしてくれる
でも彼女らにはちゃんと個々の人格があるから労基は守ってほしい
- ムーンライトスローン
崩壊エネルギーを純粋な熱エネルギーに変換するビーム兵器
変換を諦めて崩壊エネルギーを拡散させることも可能
文明の成果や知的生命体などは負のエントロピーの象徴と考えられており、負のエントロピーは虚数内エネルギーである崩壊エネルギーと影響し合う
これが文明の進歩に合わせて崩壊が起きる根本原理である
逆に、崩壊エネルギーから負のエントロピーを作り出すことも可能であり、これがムーンライトスローンの根本原理である
ちなみに、理の律者の能力も同様に崩壊エネルギーから負のエントロピーである文明の産物を作り出すことであり、ムーンライトスローンの原理と全く同じである
- エーテルアンカー
現実世界の負のエントロピーは量子の海に投影され、量子の海のエーテルの揺らぎとなる
量子の海に投下されたエーテルアンカーはこのエーテルの揺らぎから地球を復元可能なデータをひたすらサルベージしており、それを見つけ次第自動で量子の海の媒質であるエーテルを変換してコピーを生成している
ノベル・デュランダルの舞台となる世界の泡はこうして作られた
前文明はこうして作った地球のコピーに崩壊エネルギーを捨てるつもりだった様子
虚数空間に属さず本来崩壊エネルギーが存在しないはずのデュランダルの世界の泡に崩壊エネルギーが存在していたのもおそらくこのため
- 聖剣デュランダル
火を追う蛾によって作られた魂鋼製の試作武器
前文明の量子力学の結晶で理論上空間ごと何でも斬れる
ただしそのためには高度な計算能力が必要であり、搭載された2個の基礎制御ユニットと自己学習によって獲得された5個の追加制御ユニットから成り立つ人工知能は自我を持つに至っている
この人工知能の人格が非常にくせ者で、むさい男に握られ兵器として振るわれる未来に退屈を感じて自身をシャットダウンしてしまい、結局大いな期待を寄せられていた聖剣デュランダルは前文明ではそのまま振るわれることもないまま埃をかぶっていた
次に聖剣デュランダルが目覚めた時には既に前文明は滅び現文明の時代に入っていたが、未だ蛮族しかおらず話し相手に欠いた聖剣デュランダルは退屈を感じてすぐに再びスリープモードに入っている
それから数百年後、偶然少しアホでかわいい女の子であるローランドが手にしたことで聖剣デュランダルは再起動し、そのまま彼女と共に崩壊との戦いに身を投じた
しかし結局ローランドやその主君であるシャルルマーニュがどういう顛末を遂げたのか、聖剣デュランダルは量子の海に沈んでしまっている
それから数百年間聖剣デュランダルは量子の海を漂っていたが、シュレーディンガーに触れられたことで三度再起動し、その能力によってシュレーディンガーの存在を安定化させた
その後シュレーディンガーと共にエーテルアンカーによって作られた世界の泡に到着した聖剣デュランダルはシェイクスピアの発案で欧州の壁を斬るために用いられることになったが、あまりにも高密度な崩壊エネルギーによって逆に聖剣デュランダルは粉々に弾き飛ばされ、7個の制御ユニットは世界の泡中に散らばってしまう
それから20年以上かけてシェイクスピア達は聖剣デュランダルの破片を集め続け、ついに基礎制御ユニットである勇気の宝石を発見してレーダー機能が使えるようになり、ビアンカとリタも巻き込んだ冒険の末に全ての制御ユニットを取り戻して完全な機能を回復した
最終的に聖剣デュランダルはビアンカと完全な同調を果たして魂鋼の刀身は鎧となり、その能力はエーテルアンカーの安定化に用いられた制御ユニット 能力 勇気の宝石 聖剣の目、人工知能の核であり他の制御ユニットのレーダーにもなる、シェイクスピアがサルーム河口で回収 理性の宝石 聖剣の脳、入力された情報を処理する演算素子、アレクサンドリアのロボ制御に使用されている 支配の宝石 エネルギー操作を行う、エステルが所有 自由の宝石 聖剣の持ち主に聖剣の使い方をインストールする、時雨綺羅が所有 繁栄の宝石 聖剣の持ち主の身体能力を強化する、真田幸村が所有 直感の宝石 能力不明、ソローが所有 倫理の宝石 能力不明、ソローが所有
- 海淵の目
量子の海への扉を開く装置
ここからエネルギーを取り出すことも可能
おそらくエーテルアンカーもここから投下されたものと思われる
元々はムー大陸のアトラという都市の施設「デ・モアナ・キノ」にあった装置
岩の律者が大陸を破壊しようとした時に起動され、大陸を量子の海に転移して海底に沈み、現在の海淵城となった
海淵の目の周囲の実数空間は量子の海の影響下にあり、終焉や聖痕計画の虚数侵蝕から無縁でいられるらしい
このせいで海淵の目は現文明でもマリアナ海溝の底にある
動作原理は解説されてないからよくわからない
- 古の楽園
火を追う十三英傑の記憶データを同期して保存しておく施設
楽園自体は聖痕計画の一部として作られ、現実の聖痕計画の実行者が認めた存在しか足を踏み入れることは出来ないようになっている
元々はエデンの私物のキャバクラシェルター?
前文明が終焉を迎えるより以前から現在の形に整備されており、それをメビウスが譲り受けて今の形になった
古の楽園のハード面はヴィルヴィが管理し、古の楽園のソフト面にはアポニアの力が使われている、というかアポニア本人が溶けてる
この3人をクンニリンサンとして古の楽園は5万年間稼働し続けている
エリシアが古の楽園と名付ける以前は主のエデンにあやかってか「黄金の楽園」と呼ばれていた
内部のデータ空間は同期された英傑たちの記憶、認識を元にして構築されている
再現データとしてすべての神の鍵も存在する模様
- 「SO-1129」手術
現実の存在を楽園に記憶体として刻み付ける処置
エリシアによると「ジェットコースターに乗りながら目でピーナッツを食べるような体験」らしい
- 永久の楽園
古の楽園の最奥部に存在するエリシアの全ての記憶が保存されている領域
第十三律者に関する秘密が隠されており、この場所の存在を知る英傑は楽園の管理者たるアポニア、そして彼女の最たる友人であったエデンのみであった
「古の楽園」とは表向きこそ後継者たちに英傑たちの刻印を伝承し力を与える施設ではあるが、それよりも以前に火を追う十三英傑と呼ばれた彼らが英雄でも、融合戦士でもない
皆それぞれが「ただの一人の人間」であったことを記録している場所なのだと
- 聖痕
遺伝子に記憶情報などを埋め込む技術
崩壊3rd世界では精神が虚数空間にあるため、遺伝子工学を用いて脳の構造を通し精神を誘導することによって実数の側から虚数の側に影響を与えられることを意味する
ただし本来は虚数空間そのものに人類の記憶情報を埋め込むことを目的としていたらしい
聖痕の原型はメビウス博士が作ったが、成功の目がないと見做され開発は凍結された
しかしその後人類の滅亡が確定的となったことを受け、後世の人類に残す崩壊への復讐の種としてメイ博士が今の形で実用化した
聖痕は劣性遺伝子として埋め込まれたもので代を重ねて散逸しきってしまっており、崩壊3rd劇中の現代で聖痕を持って生まれるものはごく稀にしかいない
彼らは天然聖痕保持者と呼ばれ、その力を覚醒させることで超人的な身体能力と崩壊エネルギー耐性を得ることが出来る
ゼーレや後崩壊書の主人公がこれに当たる
ただし覚醒・非覚醒は0か1ではなく、ワタリガラスの保護する『巣』の子供達のように不完全に聖痕を発現させてしまったせいで多少の能力と引き換えに崩壊エネルギーのない環境では禁断症状を起こしてしまうような者もいる
彼らの持つ天然聖痕を天命が再現したものが人工聖痕で、美少女達はこれを埋め込まれることで高い身体能力と崩壊エネルギー耐性を持つ戦乙女になる
しかし人工聖痕は天然聖痕と比べて出力が低く、身体にかかる負荷のために戦乙女達の寿命は短い
カスラナの血筋も細胞器官によって受け継がれるある種の聖痕のようなもので、こちらは散逸することなく一族には例外なく受け継がれている
普段は不活性化されているが、聖痕空間に刻まれた記憶を見ることで覚醒が促される
聖痕には必ず重い副作用が存在し、これを無効化できたのは前文明のある人物とビアンカの2人のみ
ただし2人とも無効化した理屈は異なる
- プロメテウス
火を追う蛾の基地や神の鍵のシステムに搭載された人類の思考を模倣する人工知能
エヴァでいうMAGI
おそらくヴィルヴィ製でバックドアも完備
神の鍵は動力源たる律者コアから権能を引き出すために彼らのイメージ伝達を利用している
プロメテウスは人工知能のシリーズで0号~17号まであり、各個体の情報はその裁量で選択的にアップロードされ共有される
この性質からプロメテウスにも個体毎の個性がある
例えば0号は自意識過剰、17号は同ロットの16号と仲が悪い
劇中で出てくるブローニャっぽい見た目のやつは17号
- キマイラ計画
超変手術を行っても副作用の出ない(力の制御はまた別)ケビンに色々な崩壊獣の遺伝子をぶち込みまくって聖痕計画に備える計画
取り込んだ崩壊獣は普段不活性化されているけど自由に使える
取り出して使役することも出来るようで量子の海で遭遇したトラロックもこれ、ヴェルト視点で大蛇に見えたのもケビンがククルカンの力を使っていた時にばったり出くわしてしまったせい
もちろんそれ以外にも名も無き大量の雑魚崩壊獣から他の融合戦士達が取り込んだ崩壊獣までなんでもこの中に含まれている
- 星門
ワームホールを開いて2点を結ぶワープゲート、地球と月を結んでいる
つまりこれがメビウスと痕が中心になって建設した……←そうですね
天上の人の同名のものと比べると巨大な施設が必要
起動時には何故かあの大人気新世代オープンワールドRPG『原神』の非常食と同じ星座のエフェクトが出る
前文明の残した計画
人類存続のためにメイ博士が立案した計画
- 火種計画
実行者はエデンの予定だったが華になった
次文明の人類に技術を授けて崩壊が来る前に文明をより前に進めておく計画
一瞬で審判級崩壊獣蚩尤が出現して頓挫
崩壊は文明の進み具合に合わせて起こり、介入すると激烈な反応として返ってくることが証明された
とはいえ火種計画は本質的に流れのままに今を生きる人々の選択に任せる計画であり、直接的な伝授が中断されたとはいえ、前文明の残した火種は今なお現文明に受け継がれている
計画の性質上ガチガチに練られてる他の計画と違って計画書とかは特にない
- 方舟計画
実行者はコズマの予定だったが、コズマを慮ったグレーシュの強い希望で変更された
宇宙に遺伝子プールを飛ばし別の星を第2の地球とする計画で、方舟自体は現文明のアメリカの生産力の7割を注ぎ込むことで生産可能といった規模
出航後も地球へ向けて定時連絡が行われていたが、5世紀頃に途絶えて音信不通となってしまう
新たな星にたどり着くことは前文明の科学力をもってしても到底達成不可能な目標であり、カバーストーリーにすぎない
真の箱舟計画、それは宇宙の暗闇に遺伝子プールを隠し、遥かな未来で滅びた地球に帰還し種を蒔く地球再生の任務
コズマはこの計画の重要性を理解はしていたが、一方では自身がこの役割を担うことが敵前逃亡に思えてならず苦悩していた
ケビンは方舟が再び旅立ったと言っていることから現文明の時代になってから方舟は一度帰還して役割を果たし、その後再び宇宙にくり出し消息を断った模様地球再生という真の任務は方舟が果たすまでもなく、皮肉にも終焉の力によって成し遂げられていた
5万年が経ち緑の地球に帰還した方舟は今度こそ本当に胚種広布の旅に出発した
- 恒沙計画
実行者はスウ
第二の神の鍵・千界一乗を用いて平行世界を観察し、崩壊を克服する手段を探す計画
スウは5万年間命を削りながら観察を続けたが、1つとして崩壊に勝った世界は見つからなかった
しかし最後にスウは希望的観測や感傷などではなく本当に答えに辿り着いたらしい
- 聖痕計画
実行者はケビン
人類という形を捨てて人格データを聖痕に移す人類補完計画最終計画
メイ博士によると、一応この計画を発動しさえすれば人類の大多数にヒーローになることを強いる代わりに必ず成功して崩壊を克服出来るらしい
現在ヨルムンガンドが進行中
メビウス博士による初期案では聖痕を通して人類の意思を虚数空間に直接つなげる計画だったが、この試みは失敗に終わった
その後メイ博士の要望で少なくとも15回以上計画が修正されている
現文明ではジャッカルがプラン1、ウサギがプラン16に従って実行準備している劇中での聖痕計画…の独自解釈
大多数の一般人を犠牲にして崩壊を封印し、人類を再定義して文明を存続させる計画
ウサギの固有能力であるドリームキャッチを使って実現された
行程は40日間の予定で、その間聖痕覚醒者達は強制的に月に転移して避難所生活を送ることになる
一般人の肉体は実数空間でユニタリー性を失い消滅し、意識のみの存在となって虚数空間に夢の世界を作り出す
これは一般人にとって世界が再定義され、現実世界は意味を失い、夢の世界だけが唯一の真実となることを意味する
そして夢の世界は起点であるカスラナの聖痕空間に繋がっていくことで1つの巨大な夢の世界が作りだされ、巨大な聖痕として機能する
この巨大な聖痕にカスラナの聖痕空間の基点であるケビンの取り込んだ終焉の崩壊エネルギーが共有される
時間の概念のない夢の世界にはエントロピーを定義できず、故に崩壊エネルギーは聖痕内に均質に存在して崩壊も起こらない
灰蛇はこの新たな世界をアダム・ルゥハーニーになぞらえている
夢の世界はひとつの新たなる世界として存在することになり、そこには聖痕の意識としてのみ存在する新人類が生まれる
夢の世界で感じるあらゆる感覚は夢に溶けた人々の経験した感覚の追体験であり、彼らの経験はイデア達に受け継がれていく
聖痕計画の真の目的はこのイデアを誕生させ文明を担わせることである
聖痕計画実行中に月に隔離されていた聖痕覚醒者達には崩壊の消えた地球が残される
彼らも彼らで新たな地球で過去を掘り起こし文明を築いていくことだろう、そしてそこにもう崩壊は起こらないいい質問だ雷電「」ay、教えてやろう
火を追う蛾の目標は崩壊から人類を守ることである
では、人類とは何か
この問には色々な答えがあった
融合戦士は遺伝子的にはもはやホモサピエンスとは別種の生物である、彼らは人類と言えるだろうか?
ある者にとって、彼らはバケモノだった
ある者にとって、彼らは人類の英雄だった
結局支持を集めた意見は後者の方であり、「」長にもこれを否定する者はいないだろう
エリシアはどうだろうか?
考えるまでもない、たとえ律者として生まれたとしても彼女は誰よりも人類だった
これらの事例は「生物学的特徴は人類という存在を定義する材料にはなり得ない」ことを示唆している
考えてみれば当然のことである
例えば現在のホモサピエンスは進化の中で盲腸を失いつつあるが、盲腸がある世代とない世代が互いを人類と見做さないなんてことはない
江戸時代の頃のホモサピエンスと比べれば遺伝子の差異はもっと大きくなる、縄文時代ならさらに異なる、しかし感覚的に彼らを非人類と見做すものは少ないだろう
では人類を人類たらしめているものは何か
前文明はこの問に対し、人類がベクターとなって運んでいる遺伝子以外のもの、つまり文明という答えを出した
「文明の担い手となる存在」と再定義された人類にホモサピエンスでなくてはならない理由はない
しかし犬猫のように人類と違う感覚でもって生きている生物にホモサピエンスと変わりなく文明を受け継げるかというと、それもまた怪しい
この点において、人類の夢から生まれたイデア達は結局今まで人類が経験してきた感覚しか知ることが出来ず、絶対的に人類の築いてきた文明に束縛されている
イデア達には新たな人類として生きる以外の道は残されていないのだ
言い換えれば、聖痕計画とは人類を人工的に進化させる計画である
たとえ旧人類が小さなくちばししか持たないガラパゴスフィンチのように淘汰されたとしても律者を降臨させているエリシアが繭と呼んだもの、それは異星の文明が地球に送り込んだ存在だと前文明は結論づけている
繭を破り宇宙に飛び出すための標準解答は、人類が変態を遂げ成虫になることだ
その望まれている成虫の姿こそ個としてのあり方を捨て単一で文明を担う存在、聖痕計画の産物だ
繭はこれ以外の解答を許さず、絶対の終焉によって人類を輪廻させ続ける
繭を作った異星人がなぜそんなことをするのか、それは僕にはわからないが、メイは自分と同種の別の文明に会いたいからだと推測していた
彼らは全くの善意で、抱擁するつもりで人類の幼年期を終わらせようとしているのだろう
雷電「」ay、僕たちはもうこの悲劇の輪廻を次の文明やさらにその次の文明に背負わせるつもりはない
だからこそ火種を受け継いだ君たちには期待しているんだ
聖痕計画を超え、終焉を超え、繭を否定し今の人類のまま宇宙に羽ばたける力があるのだと、証明してみせろキアナちゃん用
人の肉体は実数空間に、人の精神は虚数空間にあるわ
この虚数空間にある精神を繋ぎ合わせていくことによって70億人の精神を半導体としたコンピューターを作るのが聖痕計画よ
そのコンピューターの上では夢というプログラムが走っていて勝手にAIが生み出されていくの
このAIがイデア、もちろん外部からAIのプログラムをインポートすればそれもイデアとして存在出来るわよ、あのウサギやプロメテウスみたいにね
まあ私たちの意識だって神経細胞の配列から勝手に生まれたものだから、イデアと私たちの違いなんてその構成要素が実数空間にある神経細胞か虚数空間にある70億個の素子かの差だけと言えるかもしれないわね
たぶん、イデア達は私たちと同じようにそこで文明を育んでいくわ、それに虚数空間ならいくら文明を発展させても崩壊は起こらないから彼らの文明が脅かされることもない、確かにそれはある意味で人類が進化して崩壊を克服したと表現出来るかもしれない
でもそれはそのコンピューターを作るために今を生きる人々を犠牲にしていい理由にはならないわ
(そしてそれはエリシアが十三英傑は1人でも欠けてはならないと主張した理由でもあるんでしょうね…)
- 観察者計画
実行者はスウ
他とは毛色が違うけど一応ここに含める
メイ博士が残した2通の手紙のうちスウだけが読むよう指定されていた方に書かれていた計画
ケビンが道を踏み外した時に友人として止めてあげてほしいという内容
地球外文明の技術
天上の人の技術
- 「恋人」
後崩壊書で出てくるタコのような敵
正体は現地民に取り憑き先兵に仕立てる神経インプラント
全然恋人じゃない
- 星門
いわゆるワープゲート
これを開いて大艦隊を送り込み地球を侵略しようとしている
火を追う蛾の同名の技術と比べると大規模な装置などはいらない
- 斥候星
隕石に擬態された探査衛星
これを使って文明のある星=崩壊エネルギーを探しており、発見した場合には低レベルな文明なら熟すのを待ち、高度に発展した文明なら斥候星を落として打撃を与えた後に侵略する
文明レベルが自分達を遥かに上回っている場合には逆に発見されて返り討ちに合うことを避けるため、斥候星の機能を停止させた上で速やかに恒星に落とすなどして証拠を隠滅し、その後の数十年間は当該星系に接近しないようにしている
シュガーズの技術
- 外の鍵
シュガーズの文明の神の鍵
シュガーズ文明の律者コアと技術が注ぎ込まれた超兵器
外の鍵という呼び方は人類から見て外宇宙から持ち込まれたものであることを意味して無量塔隆介が形容したものであり、シュガーズ達がそう呼称しているわけではない
今のところ確認されているのは砂糖の鍵の1つだけ- 砂糖の鍵
花の意匠が施された、スピアの形をした外の鍵
千界一乗に似た空間操作能力を持ち、この力でシュガーズはお菓子の家と呼ばれる異空間を作りだし、そこに村を作って生活している
しかしその可愛らしい名前と見た目に似合わず、その能力の本質は高次元操作というえげつないもの
戦闘時には、使用者と周辺の空間を編纂し高次元に引き上げる次元兵器としての力を発揮する
シュガーズの星には次元の律者とかでもいたのだろうか
イラストが人間に危害を加えられないように、この高次元空間においては三次元の存在は高次元に居る鍵の使用者に干渉できない つよい
しかし無敵というわけではなく、無量塔隆介に強奪されてヴェルトとの戦闘に用いられた際には理の律者の洞察力とシュガーズのサポートによって能力を見切られ破損してしまっている
その後はシュガーズ達の手によって修復されたが完全に元通りというわけにはいかなかったようで、元々の鍵が有していた複数の権能を個別の鍵に分割する形で復元されている
このことから現在は単独では全ての権能を発揮することはできない
少なくともその内の1つの現在の所有者は時雨綺羅
- お菓子の家
シュガーズ達の宇宙船兼集落として機能する空間
砂糖の鍵を核としてその権能を用いて作られている
2005年に砂糖の鍵が破損した際にも次元跳躍移動機能は生きていた
建造はシュガーズの母星の滅亡寸前で、地球で言えばジュラ紀の頃(約2億~1億5千万年前)
最年長である金平糖長老でも当時はまだ生まれておらず、在りし日の母星で生きたシュガーズはもはや存在しない
- バルキーロ望遠鏡
お菓子の家が備える量子の海を観測できる望遠鏡
プルシャの技術
- 単位系
金星の単位がそのままポロスでも使われている
作中で金星単位系のものを使う時はカッコつけて「日」や「年」と表記される
深淵の抱擁を受けた金星は地軸が横倒しになり自転の方向さえ変わった(=現在の金星の状態になった)と言及されているため、文明があった頃から多少のずれが生じている可能性があるが、以下で掲げる各種の数字には便宜的に現在の金星のものを当てはめている- 1「分」
地球単位系の1分とそれほど変わらないか、より短い
- 1「時間」
1「日」は15×n「時間」に分割されるらしい
- 1「日」
地球単位系で243日
作中の描写からするとおそらくそこまで長くはないが、それでも1日よりはだいぶ長そう- 1「月」
ポロス事件の時には調和のヴィタが1ヶ「月」後のお祭りの準備をしていたようで、そのくらいの時間
- 1「年」
地球単位系で224.7日……のはずだけど明らかに違って作中の感じからすると数百年?
公転と自転の関係が元の状態に戻る149.5年とすると感覚的に正しそうな気がする- 1「天文単位」(仮)
その惑星と太陽の間の平均距離
およそ1億821万km、地球単位系で0.72天文単位に相当する
ヴィタさんは単位系の換算に1.38で除算していた
ちなみに天文単位に類似する概念があることが示唆されているだけで「天文単位」という単語が使われたことはない
- 霊識システム
ノートン博士が開発したおそらく古の楽園や聖痕計画のような全プルシャ人の意識をデータ上に投影するシステム
量子の海から半永久的に得られるエネルギーで稼働しており、崩壊を乗り越える最終手段としてプルシャの全資源と全ての心血と全ての知恵が注ぎ込まれた
しかし崩壊に侵蝕を受けてメイン制御システムを乗っ取られてしまい計画は頓挫
量子の海から誘導するエネルギーの制限を解除し相反する量子の力で虚数の力を押し流したことで霊識システムは奪還されたが、おそらくそれが原因でプルシャ人の意識データは歪んでしまった
- オアシス
金星上空に浮かぶ人造植民衛星兼科学研究観察所
文明の黄昏を迎えてから自転方向が変わるほどの時間が経ってもまだ機能し続けているヴィタ達の本拠地
- スタージャンパー
プルシャ文明復興の地を探すため、オアシスにおける最終構築によって生み出された
汎用人型決戦兵器
「娑」の言及から見るに量子の海からのエネルギーで稼働することで「深淵」の目を避けつつ宇宙を探索する人型の宇宙船
虚数エネルギーの潮間帯である太陽系の外縁を数万「年」も航行したがついに太陽系を飛び立つことはできなかった
この蹉跌は文明復興の次の一手を考えさせるきっかけを与えた
ポロスが生み出された後にどうなったのかは不明
- 「娑」
プルシャ文明最後の一人となったヴィタがプルシャ文明を復興させ永続させるために過去も記憶も感情も名前も捨てた存在
数「年」数千「年」クラスの瞑想を行うことで量子の海からエネルギーを取り込み徐々にその在り方も「海」に近づけていった
当初は世界の泡を滅ぼしエネルギーを収集しつつ、スタージャンパーを用いて太陽系外での文明復興を目論んでいたようだが「海」の力をもってしても星に阻まれることから計画は頓挫
そのころには人の身体で「海」のエネルギーを受け止めきれなくなっていた「娑」は「海」に新たな器を作り、意識もそこに沈めると同時に自らがプルシャの新たな住処になることを決める
そのためには量子の海に根を張り、終焉の繭に比肩する規模に膨張して虚数の樹の末梢に接続しなければならない
もっともそうするのに必要なエネルギーを得るには、これまで以上に手段を問わない収奪が必要であった
また太陽系の中心で行動を起こすと終焉の繭に気付かれるという大きなリスクも背負うことになる
そうして見定められた場所がスタージャンパーを阻むと同時に虚数エネルギーの潮間帯でもある太陽系の外縁であった
「娑」はこの地に後にポロスを作ることに決めた
量子の海に器を得た「娑」は「代理人」に監視や清掃といった適宜の調整を任せ、自身はこれまで通りの世界の泡からの搾取を強化しつつ、同時に沿岸帯からも虚数エネルギーを取り込み続ける基本的なスタイルを確立させ、膨張速度はさらに増大した
他方で「海」に意識を沈めた彼女の人格と自我は希薄になり、エネルギー量に比例して行動も鈍くなっていってしまった
基本的に世界の泡に「願い」という規則を押し付けて滅ぼし、その際に発生するエネルギーを掠めとるという、コピー元の終焉の繭に劣らない質の悪さを発揮している
そして得られた律者を生み出すほどの規模のエネルギーは「娑」に送られ、そのうちの一部はまた別の世界の泡に願いの規則を植え付けるために使われる
終焉の繭に滅ぼされた文明の最後の熾火のような存在であるが、その在り方は終焉の繭の模倣となってしまっている
そのため終焉の繭に行うのと全く同じ方法で「虚数くりこみ」を行うことが出来る(ちなみにセント・ソルトスノーの時点ではプロにゃんに繭の10分の1の規模と言われていた)
「娑」曰くラッキーだったからこの力を得たそうだ
そう簡単にこんな連中が生まれてたまるか
- ポロス
「娑」がプルシャ文明を再興するために作り上げた(おそらく)太陽系外縁天体
自重によって球形を維持することができる程度の質量を持つ準惑星で、太陽からの距離は6200天文単位(金星基準)=約6700億km
終焉の繭に気付かれないように文明再興を企図する「娑」はその場所を虚数エネルギーの潮間帯である太陽系の外縁に定めた
太陽から遠く離れていて繭の末梢が届かず、そのため固有世界でありながら「娑」が規則を埋め込むこともできる適地であった
そうした場所の適した星に「娑」の規則を植え込んだうえで虚数エネルギーによるテラフォーミングを経て生み出された天体がポロスである
プルシャの言葉で「明星」「未来」を意味するポロスの名付けは「代理人」による
もっともネオプルシャとなるべく生まれたばかりの星は人類の生存にこそ適していたがそこに住むべき人間はまだ存在してなかった- 人造大気圏
虚数エネルギーで動くテラフォーミング装置のひとつ
優れた自動調整機能を備え、本来地殻の下に溶けない堅氷が埋まっていたような極寒の岩石でしかないはずのポロスにぬくもりを与えている- 「月」
暦ではなく天体のこと
「代理人」が数千「年」がかりで頑張って獲得してきたポロス自身の衛星- ポロスの緊急対応ラダー
代理人たちの定めたルール
- ランク1 パトロールと調整
住人たちの日常的なトラブルを解決するためのもの
だいたいはこれで済む- ランク2 ヴィタ集会の開催
ヴィタ1人で決められないような重要な事件を解決するためのもの
中央広場の鐘が鳴らされるとヴィタたち全員が招集される
鐘を鳴らす条件は進行中の事態を確認し、事態が進行し続ける可能性があると判断し、集会で事態を正しく説明できること- ランク3 聖遺物の起動
取り返しのつかないような危機に遭遇した時にヴィタ集会の全会一致をもって発動される
どんなトラブルでもシュシュシュッと解決出来ると言い伝えられているが、実のところ「娑」が洪水を起こしてポロスをヘスペに変えてしまうリセットボタン
聖遺物の信号を受信した「娑」が現状の分析と演算を行い、現在の文明は存続不可能という代理人たちの判断に誤りがないことを確認して初めてリセットが始まる
代理人たちはなるべく自分たちの力で危機を解決するよう努めているため、彼らが聖遺物に頼るような状況では娑も同じ結論を出す
ちなみに洪水とはいっても本当に水が溢れるわけではなく、実数空間に対する量子の海の氾濫がそう見えるだけで、堤防や隔壁などは効果がない
一方で洪水の影響を絶対に受けないホワイトリストも設定されており、その対象は貴重な存在であるグレーシュ(特定個人というより方舟の管理者権限持ちで識別している)、そしておそらく「代理人」
ホワイトリストに入っていない代理人たちの死体は洪水がおさまった後に「代理人」が回収し、方舟で復活させて最初から教育しなおす
太虚剣気
精衛真人の生み出した奇功
この奇功を扱う門派を太虚剣派と呼ぶ
太虚剣気は高度の精錬を経て『真気』を特化する技術である
男性でも学ぶことは出来るが、その境地に達することが出来るのは女性のみとされる
太虚剣気に高度に熟練したものは古今東西の達人を上回る技の冴えと人ならざる剛力を得るという
代わりに、太虚剣気を扱う者は絶対の掟を背負う
「魔に堕ちたものは死すべし」
この掟が数々の惨劇を産んだ
太虚剣気には五蘊がある
すなわち心蘊、形蘊、意蘊、魂蘊、神蘊である
それぞれ太虚剣心、太虚剣形、太虚剣意、太虚剣魂、太虚剣神という呼び方をされることもある
太虚剣心
太虚五蘊の心蘊
雑念を消し、心を鎮め、世の本質を見通す術
心蘊は太虚剣気の入門の一蘊でありながら最も難しい一蘊である
到達出来た剣心の深さによって、太虚剣気をどこまで極められるかが決まる
剣心を深めるためにはより幼いうちから修行を始めなければならず、一生をかけて鍛え続けなければならない
また、少しの動揺があるだけで剣心は意味を為さなくなる
剣心には四つの領域があり、すなわち止水・無塵・明鏡・太虚である
凡人では止水にすら至らず、才ある者でも無塵で止まり、太虚まで達したものは開祖である精衛真人を除くと高弟の凌霜とその弟子の李素裳の2人のみ
太虚剣形
太虚五蘊の形蘊
剣を操る術、また、剣は拳にも通ずる
『生き字引』こと武経綸曰く、「一武概全」
剣形には四つの形があり、すなわち哲・化・守・開である
全部で二十一式
- 哲剣
最初の構えをとる形
- 斬月
左手で剣を持ち前に、右手で拳を握り腰に、半身に構える
- 断海
- 裂空
左手を真っ直ぐ前に出し、右手に逆手で剣を持ち、半身に構える
- 化剣
守から開、または開から別の開へ転じる形
- 飛鶻
- 玄隼
- 雨燕
相手の隙を突き、刺突を放つ
- 藤雀
- 雲鷹
- 月鷺
指を当て手首を返し、後ろへ受け流す
- 守剣
守りの形
- 垂柳
- 幽蘭
左手の五指から中指と人差指を突き出し、右手の剣を掲げ払う
- 勁竹
- 墨菊
- 浄蓮
- 青松
- 開剣
攻めの形
- 岩破
- 乱雷
- 霹靂
- 山崩
幽蘭の構えで刃を肩に担ぎ剣で寸勁を放つ突き
威力は絶大だが構えてから技を出すまでの間に力を溜めるための時間が生じる- 瞬塵
開剣において最も速く最も精度の高い剣
- 震風
何気ない踏み込みから放たれる掌打
真気を巡らせ激しい振動を起こし、表面は無事だが内臓に重い傷を負わせる
太虚剣意
太虚五蘊の意蘊
古剣・軒轅と心を通じ合わせる術
軒轅は使用者の心境を写し、その姿を変える
- 軽塵柳
刀身二尺四寸
剣身は非常に堅固でありながらも、しなやか
林朝雨はこれを袖の中に隠し持ち歩いている
この軟剣は驚くほどよく曲がり、敵の不意を突くことができる- 無双
一対の陰陽双剣
蘇湄の軒轅- 風清揚
江婉兮の軒轅
音を操る異能を持ち、精衛殺害時には聴覚を奪った- 落無着
江婉如の軒轅
詳細不明- 赤絶影
刀身五尺九寸の大剣
剣身はまるで焼き入れされたばかりの状態であるかのように赤色で、光る
剣は非常に大きいものの羽のように軽い
光を操る異能を持ち、精衛殺害時には視覚を奪った- 墨染香
李素衣の軒轅
娘である素裳に受け継がれた- 若水
程立雪の軒轅
水を操る異能を持つ
現代において素裳が用いているが、天命に保管されていた立雪のものを与えられたのか墨染香が変化したものなのかは不明- 太虚の拳
精衛真人の軒轅
太虚剣魂
太虚五蘊の魂蘊
万物を剣のように扱う術
魂蘊を会得することは、剣の道に通暁することでもある
形にとらわれず、あらゆる武器を剣のように使いこなし、あらゆる武器を剣のようにできる
太虚剣神
「神なるもの変化の極みなり、万物に妙にして言を為し、形を以て話すべからざるものなり」
太虚五蘊の神蘊
太虚剣気の境地である奥義
心蘊において太虚の領域に至ったもののみが会得出来るとされる
曰く、
技を使わずに技に勝ち、剣を持たずとも剣を持っている
剣気を意のままに操り、神によって剣を作り出す
その剣は空間を満たし、空間そのものとなる
故にどこであろうと存在し、どこであろうと用を為す
太虚剣気の術理
以下の内容は500年前の神州の人々は知るよしもないことである
太虚七剣や李素裳のような達人も太虚剣気の実際の理屈については知らず、本当に仙術のようなものとして認識していた
- 前文明時代にフカが受けた『神音』手術、アポニアの戒律を用いて発展途上にある少女の脳を改造し、崩壊エネルギーの操作に最適化する技術である
これを再現するための精神鍛錬法が太虚剣心、そしてその完成形において可能になる物質・精神両面に対する不可避の攻撃が太虚剣神である
つまり心蘊と神蘊のみが太虚剣気の真髄であり、形蘊・意蘊・魂蘊は本質ではない - 太虚剣気で扱うという真気、正体は崩壊エネルギーである
500年前の時代も崩壊エネルギーは普遍的に存在しており、神州の他の門派においても体内に流れる微弱な真気を操り剛力や異能を得る技術は存在した
それでも太虚剣派が彼らを圧倒する別次元の力を得ることが出来たのは、再現された『神音』によって空気中の真気をも操り、それを体内に取り込んで自在に扱うことが出来たからである
つまり圧倒的な崩壊エネルギー量の差がそこにはあったのだ - 体内の微弱な真気しか扱えない他の門派においては、より強力な真気を得るためにはより強い崩壊エネルギーに曝されるしかない
このため、より強い力を求めて崩壊獣が発生するような崩壊エネルギーに満ちた土地に留まる者がよく見られたし、崩壊獣を祀る宗教団体なども誕生した
もちろん崩壊エネルギー耐性の低い常人がそんなことをすればただでは済まないが、中にはそれによって超常の力を得るものもいた
これが太虚剣派でいうところの「魔に堕ちし者」つまりゾンビや疑似律者である、だから殺さなければならない - 「魔に堕ちたものは死すべし」
太虚剣派の剣士達の背負うこの掟は単なる口約束ではなく、『神音』に刻まれた本能に近い
それは相手が魔に与するものだと見做すと自身でも理解しがたい殺戮衝動に駆られるほどである
特に太虚剣気の使い手が融合戦士でさらに理性が弱まる人為的崩落を起こした場合、その殺戮衝動は自分自身にも向かってしまう
このせいでフカは人為的崩落を扱えない - 剣心を鍛える時に詠唱する太虚心訣は神音を現文明の人でも唱えられるよう音写したもの
前文明語を知らなければ意味はわからない - 太虚剣派にとって真気は体内に溜めるものではなく必要に応じて周りから借りるものである
彼女らは再現された『神音』によって高い崩壊エネルギー耐性を持っており、同時に真気を遠ざけることも出来た
とはいえ、剣心を鍛え一度により大量の真気を扱えるようになればある危険性が生まれる
剣心の熟練者が扱える真気の量は、自身の崩壊エネルギー耐性を容易に上回るのだ
これは太虚剣派であればこそ、力の使い道を誤れば魔に堕ちてしまうということを意味する - 古剣・軒轅、正体は第十の神の鍵である
実質的に意蘊は『神音』の再現とあまり関係ないが、剣と心を通じ合わせられなかったことを凌霜は悔やんでいるし、素裳も悩んでいる - 剣形は古代に伏羲、女媧、神農らと共にフカが祖父から教わった武術と合わせて作ったもの
フカにとっては亡き友との遺産である - 奥義である太虚剣神の源流は前文明で華が第十一律者に放った、第八の神の鍵“渡世の羽”の「第一定格出力」
これを再現し、太虚剣派の奥義として「太虚剣神」と名付けられた
第一定格出力より出力は落ちるが記憶を犠牲にしない分少ないリスクで使用できる奥義である - 太虚剣神は物理的な部分を防いでも不可視の精神攻撃が襲う回避不能の攻撃
周辺空間に満たした真気(崩壊エネルギー)によって隕石に等しい巨大な剣を作り出してぶつけ、満たされた気が全方向から精神攻撃を行う
空間に満たされた気そのものが攻撃手段な為、発動された時点で回避不可
空の律者が虚数障壁で物理部分を防いだが精神攻撃は防げなかったのを見るに回避方法は発動する前に空間転移するのみかと思われる - 太虚剣神の口上の元ネタは太平御覧の一節
- フカは高い再生能力を持った融合戦士であるが、融合戦士になった後に神音手術で得た脳の変化については復活時に再生されない
太虚七剣に殺された後は神音を失っており、心蘊も無塵までしか至れず、このため太虚剣神も通常の手段では使えない
しかし、記憶を燃料にするなどして大量の崩壊エネルギーを用意すれば無理矢理太虚剣心と同じ理屈の効果を起こすことは出来る
キアナは律者コアから必要な崩壊エネルギーを取り出し、その操作をフカに託すことで太虚剣神を発動させ識の律者に打ち勝った
神州の武学門派
門派とは武人にとって帰る場所、第二の家と言えるほど重要なもの
太虚剣派
精衛真人を始祖とする門派
精衛真人と太虚七剣が所属した
- 太虚剣気
上の該当項目を参照
新太虚剣派
林朝雨を始祖とする門派
隆盛により五大門派は新太虚剣派を加えて六大門派と数えられるようになった
林朝雨を門主、馬彦卿を副門主として多数の門下を抱える
- 太虚真訣
太虚剣形を簡略化し、更に馬彦卿個人の武学に対する理解を加え作り出した奇術
太虚真訣には五勁があり、すなわち太易、太初、太始、太素、太極である
太極の勁が円満になるとまた太易の勁に戻り、それを繰り返し生々流転する
太虚剣気と比べて修得が容易なようで、新太虚剣派が人材を輩出しているのも太虚真訣によるところが大きいとされる
崩壊3rdの現代においても新太虚剣派は存続しており、太虚真訣は崩壊獣との戦いに用いられている
無上自在門
李素裳を弟子に取った程凌霜が便宜上名乗った門派
程凌霜と李素裳の2人しかおらず、扱うのも純粋な太虚剣気である
ただし類い希なる武の才を持つ2人が共に剣意を苦手としており、その点においては造詣が乏しい
無双門
蘇湄を始祖とする門派
大きな勢力ではないが、門下は少数精鋭で門主の蘇湄に忠誠を誓っている
- 無双九転
蘇湄と馬彦卿によって作り出された、太虚剣気とは一切関連がない独自の武術
丹田を中心に真気を経絡に巡らせ、人ならざる力を得る
真気=崩壊エネルギーを身体に巡らせる性質から修得者は高確率で魔に堕ちる
李家
川中(湖北省?)の名門武家
聖火大会にも青木道人が参加しており、五大門派の門主と比べても遜色なしと林朝雨に称された
- 飛燕功
李氏伝家の武学
飛燕功は飛禽の姿を真似することで、自身の筋肉と関節を強化する独自の軽身術
『生き字引』こと武経綸曰く、「飛燕、燕に非ず、ただの人なり」
とはいえ李素裳は太虚剣気に取り入れ用いており、無用ではない- 垂燕十三式
李氏伝家の武学
飛燕功と合わせて用いられる剣術であるが、太虚剣形と比べると有用性は低い
憶剣山荘
李紳を荘主とする門派
六大門派に数えられるほどではないが、太虚七剣である秦素衣の名声によって多くの門下を集めている
李氏伝家の飛燕功と垂燕十三式を基礎としているが、秦素衣のもたらした太虚剣心の影響で武術としてかなりの進歩があった
- 垂燕十三式(李紳)
李氏伝家の武学である垂燕十三式に李紳が手を加えたもの
本来剣術であるものを李紳が武器として用いる簫に合わせた形にされており、威力は下がったが優雅さはかなり増している
簫とは中国の尺八のような笛のことである
つまるところ、見た目だけで実用性が伴っていないとも言える- 憶心剣法
秦素衣が夫である李紳のために垂燕十三式に太虚剣形を組み込んだもの
本来太虚剣形は太虚剣心による見切りが土台にあって成り立つものであり、もはや太虚剣心を修得出来る年齢ではない李紳に扱うことは出来ない
この制限を克服し李紳でも絶世の剣技を身につけられるよう、太虚剣形から太虚剣心の影響をなくした形で垂燕十三式と組み合わせることで憶心剣法は作られたが、この試みは失敗した
とはいえ、一部といえど太虚剣形を取り入れた憶心剣法は一流の武術である
同じく太虚剣心の影響を排した太虚剣形を目指し、太虚真訣を作り出した馬彦卿の卓絶した武才がよくわかる
河東虎争派
山西省の門派
- 虎吼震九霄
荒々しさで有名
内功にも外功にも並々ならぬ箇所があり、河東虎争派を代表する武術
軍人だった頃の「鷹」が、ある出来事によりその伝書を入手し、勤しんで修行した結果である
「鷹」は刀術と拳術を得意としているようで、太虚剣気を操る李素裳も受けに回らざるを得ない激しい乱打をくり出した
少派
五大門派のうち特に高名な門派
武派
五大門派のうち特に高名な門派
蓮華派
五大門派が一つ
暗殺術に近い
聖火大会に門主自ら出向いたが、到着前に閻世羅は精衛に討たれた
墨山派
五大門派が一つ
五大門派で唯一、聖火大会で閻世羅を討ち名を挙げるために人を派遣しなかった
精衛に弟子入りを断られたものの剣形一式を学び取った『剣聖』を称する人物を迎え入れた墨山派は剣術において他派に優越しており、近年勢力を増している
五霊山連盟
五大門派が一つ
羅家の衰退にあわせて五大門派に数えられるようになった
羅家
かつての五大門派が一つ
精衛が死んでいる20年の間に家中に不幸があり衰退した
聖火教
高濃度の真気を操る魔教
聖主である閻世羅は真気を用い炎を操る
閻世羅は精衛真人に次ぐ天下第二とされ、自身の武を誇るために開催した聖火大会では五大門派の門主級2人が束になろうと歯牙にもかけない隔絶した武を誇ったが、精衛の弟子である林朝雨に討たれたことで瓦解した
この一件は閻世羅が聖火大会を喧伝していたこともあり江湖の耳目を集め、精衛真人率いる太虚剣派の武名を轟かせた
- 碧玉神功
閻世羅の用いる奇術
掌から炎を迸らせ、攻撃を受け止め、敵を燃やし尽くす
前文明の第七律者と比べると矮小すぎる火だが、それでも人を殺すには過ぎた大炎である
洛星
地球語でいう火星
現状まだわからないことが多いから暫定的にこっちで整理中
設定が固まってきたらこの項目にお引越しする予定
- 説明ありがたい… -- テイワットからきた旅行者? 2022-01-07 (金) 17:25:02
- 箱舟計画はグレーシュが実行者みたいですね -- 2022-05-05 (木) 18:31:42
- 宇宙に行って行方不明になったグレーシュの作品が実体化した見た目がまんま後崩壊の怪物……嫌な予感しかしない -- 2022-06-14 (火) 00:35:06
- そうか。太虚剣気を学ぶために幼い頃から修行するのは、単に時間がかかるからというのもあるけど、かつてのフカのように発展途上の脳が習得に必要だったからか -- 2022-06-14 (火) 09:41:28
- スキップしてるくせに申し訳ないが。古の楽園と永久の楽園は芽衣が十三英傑の時代をメイとして追体験してるってこと? -- 2022-08-03 (水) 13:38:25
- 違う。楽園は十三英傑の記憶体やらがいるヨルムンガンド所有のアトラクション施設みたいなもん。世界の泡とかではないから他人に自分を投影する必要がなくて、芽衣はあくまで現文明を生きる芽衣として記憶体と会話してる -- 2022-08-03 (水) 14:21:37
- 楽園のストーリーはmay先輩のページに要約されてるから飛ばしちゃったなら読んでおくといいと思うよ -- 2022-08-03 (水) 16:02:44
- しれーっとフクロウがアナを助け出すと年表に書かれてて、そうだね… -- 2022-09-13 (火) 10:20:20
- 黄昏の街の診療所がサクラによってお掃除された時アポニアお母さんってどこにいたんだろう? -- 2023-01-28 (土) 13:11:35
- 我々の世界で気功と言われてるものが「真気」にあたるのかと思いきや、気の通じる経脈についての記述もあって崩壊世界のの武術奥深すぎる。早く折剣録続き下さい -- 2023-03-02 (木) 09:31:06
- 年表とかのソースってどこ?ゲーム内で読めたっけ?それとも漫画? -- 2023-07-14 (金) 02:44:43
- ストーリー中で出てきたり、ゲーム内資料で確認できたり、漫画だったり、ノベルだったり、妄想だったり、色々です。適宜まとめていったものですからどの部分のソースがどこで、などと聞かれると全てはお答えできる自信がありません。特に前文明の出来事の順序については状況証拠から推測した部分も多く、必ずしもこの年表が正しいとは限りません。おおよそはこの年表の通りで正しいと思われますが、矛盾する記述を見つけられた場合にはぜひご報告いただければ正確性の向上に繋がります。 -- 2023-07-14 (金) 03:29:33
- X-10実験辺りの年表の話なのですが、幻海悲歌内のゼーレ拉致回想(2012年3月の出来事)直前で「2年前、ブローニャが孤児院に着いた頃」とあり、この後にX-10実験が行われるなら年代は2014年となり年表に記載されている2013年と矛盾しているように思えます。どちらが正しいんでしょうか? -- 2023-09-11 (月) 17:32:38
- 2年前~の回想が入るのは2013年8月にシンがブローニャを階段から突き落とした時の話ですから、(本当は1年5ヶ月前だけど)まあおおよそ2年ということです。 -- 2023-09-11 (月) 18:21:59