リアーナ・ブリガンティア

ビジュアルノベル・ネゲントロピー

初出はニューヨーク国際空港
アインシュタイン博士達に死海文書を渡すために現れた“黒服の男”の護衛として登場
ブラックスーツにパンツルックがお似合いですね…足なっが…顔がいい…まぁ一言も喋りませんが

ハイゲイト墓地

飲酒運転のペナルティとして猫の餌やりを続けている伊勢海老と一緒にデートへ向かったヴェルト君
場所はかの有名なハイゲイト墓地
そこで喪服に身を包んだリアーナさんと遭遇
この辺から物語に関わって来る様になる

猫のエサの半分を押し付けられたヴェルト君は、一人墓標に立つリアーナさんに声をかけられ、共に永い眠りについた戦士の魂を悼む事になった

その戦士の名前はマーサ・リリー・ジェイコブス
ベルリンで発生した崩壊事件に対処するべく出撃した夜蛾部隊の戦乙女であり、部隊唯一の生き残りであり、後にそれが原因でPTSDとなり、最後は自室で自ら命を絶った少女の名前

同じくベルリンの生き残りであるヴェルト君は心を痛めるが、リアーナはその必要は無いと言い、そして彼に兵士としての義務と意義を諭した

これは後々もそうなんだけど、実はまともな大人がほとんどおらん有名な崩壊3rdにおいて、ちゃんと大人としての振る舞いをできるリアーナさん良いよね…

その後ちょっとしたトラブルから幽霊退治をしてしまい、結果としてテスラ博士やアインシュタイン博士、ヨアヒム君と交流したりもした
俺も伊勢海老にハロウィンのいたずらに誘われて～

個性的な少年少女達とリアーナさんの再会は、時を経たずして訪れた
天命北米支部の研究施設で発生した崩壊エネルギーの暴走
その余波は瞬く間に地域周囲へと拡散していった
神の鍵の探索を行っていたアインシュタイン博士達も当然巻き込まれてしまう
当日は‘休暇中’で、観光のため捕鯨博物館へ向かおうとしていたリアーナさんも非常時の個人判断で行動を開始し、たまたま合流した博士達と共に、グラウンドゼロへの偵察に向かう事になる

拙いながらも自ら考え、行動する‘天命には珍しいタイプ’のアインシュタインやテスラを見ていたリアーナさんは、ある決意を胸に抱く
今までは主教の命令で、文字通り戦闘マシンとして振る舞い、時には仲間を見捨てる事もあった
けれど今日は違う
この面白い連中のために、自らの意思で、徹底的に戦闘マシンになりきろう

「今回はこのマシンが‘ライ麦畑のキャッチャー’になる」

オットーの命によりヴェルト監視のため彼らと合流し、事件の中心地へと向かう途中、ハートフォードの‘Drモーガン診療所’にて、崩壊獣の掃討へ向かったリアーナ
だがそれはエジソンが研究し、オットーの暗躍で失敗したムーンライトスローン作戦の影響で、半崩壊獣と化したシュレーディンガー博士の陽動だった
博士の目的は自らをエサにヴェルトを‘この時代の律者’として目覚めさせる事で、その作戦は成功を収めた
博士の命と引き換えに
律者となったヴェルトの攻撃に、半崩壊獣では耐えられるはずもない

だが、来るべき終わりは訪れなかった
リアーナが黒淵白花の力を開放し、物理的に仲裁したからだ

その上シュレーディンガー博士の内部でのたうつ崩壊エネルギーを、博士本人の右腕に白花ごと封印し、治療を受けられる状態に戻しさえもした
彼女の危険な賭けは、百戦錬磨の戦乙女にはバレバレだったのだ

博士はその行為を咎められつつも命を助けられ、認められ、更には「また仲良くすれはいいじゃない」とあっけらかんに言われてしまった
つまらんことしか言わないと有名なシュレーディンガー博士の女性観が破壊されちまう！！

そして運命の瞬間が訪れる
エジソンが命と引き換えにニューヨークを守った直後、退避していたフィンランド人から、事の顛末が語られた
全ての原因であるムーンライトスローン作戦の失敗は、ある人物により仕組まれたものだったのだ
その黒幕の名前はオットー・アポカリプス
フィンランド人は息子のヨアヒムを人質に取られ、彼の命令で実験の妨害をしたのだ

想像を遥かに超えた事態に悔恨を叫ぶフィンランド人の胸を、死を司る黒い槍が貫いた
当然、殺害犯はその持ち主であるリアーナ…では、なかった
彼女の美しい肉体のほとんどは銀色の流体ナノマシン‘魂鋼’に覆われ、僅かに残っていた顔はオットーに置き換わっていたのだ

100年もの間、最強であり続けたリアーナ・ブリガンティア
何故そんなにも長い期間、彼女は衰える事なく戦えたのか
その身体はオットーの手により、過去の超文明の技術を用い改造されていたからだ
彼の腹心として、反逆時の保険として、非常時の使い捨てのスペアボディとして
オリジナルが残らないほどに

いつしかリアーナが‘個人の意思’で行動を起こす事を見通していたオットーは彼女の海馬を書き換え、完全に乗っ取ってしまう

「君達の前にいるこの実験体は、今日ルールを破ってしまった」
「本当に悲しいよ、僕のリアーナ」
「頂点に立つ戦乙女だからと言って、主教と対等になれたとでも思ってたのかな？」

リアーナの身体を使い、彼女を愚弄し、黒淵を使うオットーの放った致死の一撃に貫かれ、ヴェルト達は絶体絶命の危機に陥る
いや、たった一人、この凶帝に立ち向かえる人物がいた
それは半崩壊獣であり、自身と一体化した白花を持つシュレーディンガー博士

「そんな風にその身体を汚すなら、私はあなたを絶対に許さないのです！」

力を開放し、オットーに飛び掛かる博士
だが、力の差は歴然だった

神の鍵である白花を使用できるわけでもなく、律者でもない彼女の攻撃が、リアーナの身体を使う主教に通用するはずもなく、勝負は一瞬で決してしまう

だが、全てが終わった訳ではなかった
意外な人物の援護がオットーの動きを止めたのだ
その間隙を見逃さず、シュレーディンガー博士は持てる力の全てを使い、白花を、黒淵によって与えられた傷を治すためのバトンをヴェルトに渡した
自身の存在と引き換えに

そして復活したヴェルトは窮地に陥りながらも、内に息づく‘世界’や、同郷の戦乙女の力を借りて、オットーへ破壊的な一撃を与える事に成功する

当然オットーから見れば、その肉体は一介のスペアに過ぎず、また戦闘不能となった可能性を考慮した一手も打ってあるのだ
だが、この時、傲慢なピエロの予想を完全に超える事態が発生した

「テセウスの船はテセウスのおかげで、そう呼ばれているのよ！！」

100年に渡り、1000回以上の改造を受け、オットーから見れば機械と同類とさえ思われていた彼女が、完全に消失したと思われていたリアーナ・ブリガンティアが意識を奪い返したのだ

驚愕する周囲との再会も束の間、事態は最悪の方向へと向かっていた
オットーの残していた一手、覚醒した律者や不穏分子を消し飛ばすための一手
ベルリンの教訓から開発された、崩壊エネルギー分裂ミサイル
それは広大な範囲の物質を対消滅させる、当時天命の持つ最大火力
オットーはそれをニューヨークへ発射していたのだ

だが解決策はあるとリアーナは言う
まず着弾前に黒淵を定格出力で使用し、内部の起爆装置を破壊する
だがミサイル本体の落下は避けられない
そこでヴェルトがシールドを展開し、運動エネルギーによる破壊を防ぎきると言うものだった

しかし、これは二人の死に直結する方法でもあった
ヴェルトは先の戦闘で重傷を負っていたし、リアーナにとって黒淵の完全開放は、そのエネルギーによる肉体の完全な蒸発を意味していたからだ

ヴェルトは自身と、何よりリアーナの身を案じ、迷った
もしかしたら他に方法があるのではないか
だが、たったの10分のタイムリミットでは、これが最善の方法だった

私の事は気にしないでとリアーナは言った
あっけらかんと
色々な人が命懸けで守ったこの街を守るには、二人が二人にしかできない事をやるだけなのだと

そして最強のS級戦乙女は絶死の空へと飛び立った
天命の歯車としてではなく、リアーナ・ブリガンティアと言う名の、1人の心ある戦士として
「後は頼んだわよ」
たったそれだけの言葉を残して

なんとカロスタンで手紙が見つかる

ない

[添付]
n級生物異能機械量子虚数星屑物理炎氷雷役割
出てほしいから残しておく