感想文

Last-modified: 2024-04-07 (日) 01:20:41

艦倀とは新人の新鮮な悲鳴を啜って生きる妖怪である
ここは思いの丈をぶちまけていくとたぶん誰かの養分になるさながらフードバンク
長くても短くても何書いてもいいから気軽に書いてほしい


黒歴史をぶちまけて恥ずかしさのあまり墜落死するイカロスの例

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某感想記事に触発されてそういうものを自分も書いてみたくなってこんな恥ずかしい記事を作ってしまったことをどうかお許しいただきたい。
 >いいよ
ありがとう。じゃあ語るね……
 2017年冬、世間はVチューバーブームに包まれていた。多分に漏れず筆者もそのお祭り騒ぎに浮かれていた1人だ。界隈が勢いづいていくにつれて様々な資本がこのブームに多様な形で参加するようになる。その一つの形が俗に案件と呼ばれる、まあ早い話が宣伝動画だ。2018年早春、筆者はお気に入りだった某スラムのガキが投稿した崩壊3rdなる怪しいゲームの案件動画を視聴し、驚いた。筆者はいわゆる携帯端末でプレイする形態のゲームに対し、低クオリティのゲームにガチャと呼ばれる悪魔の集金システムを組み合わせた任天堂すら倒すコマーシャリズムの権化という強い偏見を持っており、率直にいって見下していた。しかし時代は徐々に据え置きよりスマホでやるゲームが主流になってきており、二次元コンテンツが好きな身として何か始めなければという妙な焦燥感も持っていた。そんな中で見た崩壊3rdというゲームは据え置き機にも劣らない綺麗なグラフィックで筆者のスマホゲー観を塗り替え、特に八重村を駆け抜刀術で崩壊獣を蹴散らしていく逆神桜ちゃんのモーションに魅了された。このくらいちゃんと作られたゲームならまあ試しにやってやってもいいか、そう思えた。そしてそんな舐めた気持ちで始めたゲームが自身の人生の中でこれほど大きな比重を占めることになろうとは、この時には思いもしなかった。
 そうして始めた崩壊3rdは、ただただ動かしているだけで楽しかった。一目惚れした逆神はもちろん、白練で猫チャームしたり影舞で分身でリンチしながら後頭部をぶん殴ったり、とても戦闘システムを活用できてはいなかったが初心者なりに純粋にアクションを楽しんでいた。しかしシナリオの方は、正直わけがわからなかった。当時はキャラも別に好きではなかった上に、初っ端から繰り返される幻覚と通信ウィンドウだけで済まされる淡白な描写でまったく世界観に馴染めずにいた。しかしシベリア編に入り本編のゲーム体験にもOWが取り入れられたことで俄然そのシナリオも面白く感じ始めた。このあたりで主に壺wikiで崩壊3rdの設定を調べ始め、ごはんも見つけて崩壊世界に対する理解が深まっていき、自身の中で崩壊3rdは試しに遊んでいたゲームから当分続けるつもりのゲームに変わった。そうして熱が高まったまま、本編は天命空港編に突入していく。
 開放された天命空港編の数々のコンテンツは明らかにこれまでの崩壊3rdから長足の進歩を遂げていた。特に天命空港とヘルヘイム実験室の二種のOWは楽しすぎて毎日時間を忘れてプレイしていたことを覚えている。あと突然現れたメイドの全てが好みすぎてこの時ようやく推しキャラが出来た。また、reburnされたchapter1、2はそれ以前を知っているからこそ何倍も楽しくなったように感じられた。そして空の律者の覚醒アニメ、このストーリー展開と映像美に当時熱狂しなかったプレイヤーがいただろうか?もちろん筆者もその一人である。シーリンという存在について理解するために読み始めた漫画もこの頃最新話に追いつき、そちらもまた第二次崩壊編のクライマックスに近づいていく連載を毎週(こんな漫画が週刊で更新されていた濃密さを想像してほしい)楽しみに追っていた。そうしている間にクリスマスが近づきいてようやく使いやすい姫子さんが実装され、エンドコンテンツガチ勢からはあまり評判のよくなかったその装甲の力に筆者が酔いしれていた中、運命の時がやってくる。最後の授業、その結末は悲しく、切なく、そして筆者好みだった。
 サイバーパンク好きにとって天穹市は垂涎の舞台だった。聖フレイヤと殺人メイドの暗闘、その影で蠢く蛇とボロボロの身体でそれを阻止するために戦うキアナ。ネオンに照らされる街の路地裏で泥に塗れのたうち回るようなシナリオはただひたすらに厨二心をくすぐる。海淵城の方ではブローニャがバイクで轢殺したりゼーレが復活したりと要所でもちろん盛り上がりつつ、個人的には相変わらず崩壊3rdのアクションが楽しくてひたすら団体マルチでトラロックを倒しまくっていた。このあたりの時期になるとさすがにサポートを考慮したパーティ編成を出来るようになっていたが、それでもディラックは敵が硬すぎてスマホの充電をゴミにされ続けていた。思い返せば楽しい思い出だが、もう二度と双生タイタンを彼岸ゼーレで殴るのは嫌だ。よく言われる単発でしか引けなかったカチャカチャも当時は楽しかったぞ!ただやはり筆者の中で比重が大きかったのは天穹市側のシナリオだった。その結末はやはり筆者好みであり、舞台は長空市へと移っていく。
 崩壊3rdのダークなシナリオはこのmay先輩の背負う罪が始まった廃墟で最高潮を迎え、筆者のボルテージも最高潮に達する。しかしそんな筆者の興奮とは裏腹に、この時期のごはんスレの勢いは全く衰えてしまい、ストーリーと漫画の更新日以外にはほとんどレスがつかず、スレが立たないことすらよくあった。仕方ない、この時期のスレにはほとんど古参の「」長しかおらず、話題を語り尽くしていたのだ。しかし、悔しかった。こんなに面白いのに、なぜみんな崩壊3rdを始めてくれないのか?とにかく新人が来たとして質問や感想を描き殴れる場としてごはんスレの命脈は保たなければならない。誰もスレを立てないなら自分で立てればいい。レスがつかないなら自演で伸ばせばいい。愛ゆえに自分と会話し続ける筆者の日々をなぞるように本編のmay先輩も律者人格との対話を始める。闇に堕ちた甲斐あってごはんスレは多少活気を取り戻し、自演しなくても最低限のレスがつくようになった。もしかして自分はmay先輩なのではないだろうか……いやフクロウか?とにかく愛するもののためであれば何だって出来るものだ。miHoYoの崩壊3rdに対する愛も同じで、このあたりから本編のプレイ感覚は小説やアニメではなくゲームだからこその楽しみ方が出来るようになるわけだが、個人的にはそれは崩壊3rdという夢のおもちゃ箱にとって当たり前のことで、楽しみはすれど驚くことはなかった。教えてくれmiHoYo、次はどうする?次はなにをやればいい?次はどんなワクワクすることを見せてくれるんだ?ずっとそういう目で見ている。
 個人で崩壊3rdを楽しむことを考えたら、そんなことしてる暇があったらビジュアルノベルを読んでおけばよかった。連載終わってからまとめて読もっと♪なんて思っていた神州折剣録がまさかの未完のまま放置され、読む機会を失ったまま太虚山編が始まる。そんな感じだったから、立ち絵もない人魂が話す太虚七剣のパートは楽しみ方がわからなかった。それでもフカさんの人生のそれ以外のパートについては理解できるわけで、渡世で感動して逆に折剣録を読んでまた折剣録に戻って噛みしめる、というひと粒で二度おいしい思いもした。折剣録や本編を読むにあたって参考にしたのがフェンネリズムさんである。氏は漫画の有志翻訳の多くを担当した偉人であり、彼がいなければ今日の筆者も、日本における崩壊3rdも確実に存在しない。本来であればこのような場末のwikiで名前を出すのは憚られることではあるが、ここでは氏の業績に敬意を表してあえて感謝を述べたい。
 クソ律編が始まった。当時は原神がサービス開始して空前の大ヒットを遂げていた頃であり、それと比較して崩壊3rdの現状に危機感を抱いた複数の「」長が積極的にダイマ活動を始めていた。乳首責めだのかわいい黒だので釣って沼に叩き落とす作戦だ。これはある程度成功し、ごはんスレに活気が戻った。崩壊3rdは一人でやっても楽しいが、やはり感想を共有できた方が楽しいし理解も深まる。黒のかわいさは共有されるべきだ。新人の悲鳴なんていくら聞いてもいいしね。リタさんもかわいいぞ!まあなにはともあれキアナちゃんだ。この章は最後の授業から続いてきた多くの因縁に決着がつく。当初、筆者は姫子さんが復活するものと思っていた。キアナちゃんは露骨に「姫子先生は絶対に生きてる」と言い始めたし、それにあれでお別れなんて悲しすぎるでしょう?しかしmiHoYoはそんなに甘くなかった。空の律者についても同じだ。筆者はキアナちゃんが内なるシーリンと和解して真の律者として覚醒するものと思っていた。しかしそうはならなかった。薪炎の律者の誕生経緯は予想を全く裏切り、しかし期待をはるかに超えた。そしてその素晴らしい覚醒は支配の律者という名悪役の存在があったからこそだった。自分に一番近いキャラは誰かといわれたら、大半のプレイヤーにとってそれは支配の律者になると思う。誰だって美しくありたいのに、本当に美しくあり続けられる人がどれだけいようか。だから支配の律者の言うことは耳に痛い。そして最後の人形が口にするキアナへの憧れは、プレイヤーの代弁になる。ああゲームの中の彼女はなんと気高く美しいのだろう。しかしそれは美術品を眺める視点に近い。
 永遠の薪炎をもって崩壊3rdは終わった。最後の授業から続いてきた大きな縦軸が途切れたのだ。だから当時満足して崩壊3rdを引退する古参プレイヤーが多かったし、その中には日本における崩壊3rdの攻略情報をまとめる最大手だった個人ブログの主も含まれる。日本の多くのプレイヤーが見えない未来に不安になった時期だったと思う。そこで始まったのが古の楽園だった。正直に言って、当時の筆者はなんとも微妙な気分になった。崩壊3rdのストーリーはこの手のガチャゲーで珍しく少数のキャラで回しており、だからこそ個々のことを掘り下げられ、深みが生まれるのだ。それを突然13人の追加キャラ?原神がヒットしたからってそれに倣って今までのmiHoYoを捨てるつもりか?それが当時の率直な感想だ。美しくない。しかし崩壊3rdだから、楽園をちゃんと読んだ。めちゃくちゃな情報量な上に時系列もバラバラで理解は困難を極めた。また、この頃ようやくPC版の配信がアナウンスされ、先駆けてsteam版の配信が開始されて新人は増えていた。このように攻略大手の消失と新人の増加が重なり、一方で情報量は飽和し続け、それらを一挙に解決する処方箋として以前からごはんスレで話題に出ていたwikiが開設された。この時参考になったのが先に話題に出したフェンネリズムだった。「」長がいくら頑張って設定解説と攻略情報をまとめてくれようと誰も読まなければ意味がない。知識は広く共有されてこそ価値があるのだ。端的に言ってアクセス数稼ぎのためのコンテンツが必要だった。というわけで読み物として楽しめるキャラ個別記事を書くことに決めた。一日中崩壊3rdのことを考えていたかったのもある。このおかげで崩壊世界の理解が深まり、本編もより一層楽しめるようになった。折しも筆者が最も好きなキャラの独壇場である。オットーは夢を叶えて散った。最期の数分にもわたる独白はmiHoYoが与えてくれたご褒美だった。美少女ゲームで悪役の男キャラにここまでの見せ場を与えてくれるとは思わず、心の中のアリエノールが限界化したのは言うまでもない。
 そして永久の楽園編が始まる。個人的な備忘録として蕎麦に前文明の出来事をまとめていたこともあり、誰よりも深くこの物語を楽しめた自信がある。うらやましいだろう?その分だけ、閉幕を迎えた時の喪失感はひどかった。あなたのための物語が公開された二日後、筆者は買い物に出かけた。その日はまだ夏の眩しさを残した太陽が輝き、しかし空気は秋の涼しさを感じさせた。往来する家族は笑い合い、恋人たちは頬を寄せ合う。なんてことのない普通の土曜日である。しかし、あまりにも眩しかった。きっとエリシアの愛した日常もこういうありふれた光景だったのだろう。そう考えると全てのものが愛おしく感じ、思わず抱きしめたくなる。都会の雑踏の中で思わず泣いてしまった、世界というものはこんなに美しかったのかと。「立ち上がれ!美しい世界を守るために」という崩壊3rdのテーマがここに来てようやく自分の中で意味を持ち始める。それはただのゲームコンセプトではなく、プレイヤーに向けた号令だったのだろう。ちなみにただの人通りを見て涙が溢れずにいられるようになるまでにはそれから1週間かかった。
 その後崩壊3rd第一部は最終章に突入する。実に6年間付き合ってきた物語が終わりを迎えるのだ。ちょうどその年月は現実において筆者が大学に在籍していた期間と重なり、キアナちゃんの旅路の終わりと共に筆者も卒業を迎えた。学生時代という長いモラトリアムを終えて働かなければならないという避けがたい現実と向き合った時、皆恐怖を感じるものだと思う。少なくとも自分はそうだった。しかしゲームの中でキアナちゃんそんな未来に対する恐怖を乗り越え、終焉を戴き、卒業旅行を終えて導なき新たな戦いへと笑顔で向かっていく。そんな彼女のことが他人には思えずにいた。そう、自分はキアナだったのだ。物語は読んだ側にも責任が生まれる。崩壊3rdの物語を読んで世界の美しさに目覚めた自分にはそれを他人にも伝えていく使命があるのだ。幸い選んだ職の都合で如何様にもこの使命を全うしながら働けるものだった。だから2023年4月1日、初出勤する筆者の心にはそれまであった恐怖などほとんどなくなり、未来に対する希望に満ちあふれていた。おそらく崩壊3rdをプレイしていなければこんな気持ちでその日を迎えることはなく、人形のように後ろ向きな感情に支配されていたことだろう。人生観に影響を与えた作品などと言うと少し陳腐に感じるが、少なくとも崩壊3rdは筆者を昨日の自分よりも素敵な自分にしてくれた。最後に、セシリアの言葉をここに記そうと思う。「自分を抑えてる人こそ、心の中で美しいものを願ってる。だけど、手に入らないからこそ、彼らは前に進む勇気を失ってしまうの。彼らが必要としてるのは、一つのきっかけだけ。」筆者にとってそのきっかけになったもの、それが崩壊3rdだ。以上、痛い自分語りを読んでくれてありがとう。


スタレから来た

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ここは俺の日記帳
前からアニメは少しだけ見たことがあって興味があったからスタレの虚無期間になんとなく始めてみたのが最初だった
9章まではつまらないって言われてることは知ってたけど個人的には最初から結構楽しめた
サクサクストーリー読めるのがいい
それよりもキツかったのは例のガチャだった
まだ単発だったし
でも進めてride onするアニメで全部許せてしまうんだからmiHoYo…恐ろしい子!
あとカカリアこっちだと生き残ったのがちょっと嬉しかったりする
このくらいの時期に見慣れた形式の身内wikiから逆算でごはんを発見して漫画を読み始めた気がする
漫画も最初はキツ…癖が強い絵で読むのをやめたけどとりあえず第二次崩壊編を読めと言ってくれた「」長ありがとう…
量子の泡の方のヴェルトはなんか性格違ったりで変な感じだったけど漫画の方は知ってるヨウおじちゃんでとてもかっこよかった
同時にメインは噂の膝まで進んだけどこれネタにしていいシーンかなあ!?
普通におつらくない?
あとフカさん声が気になってあまり真面目に見られなかったけど識ちゃん関係の話が終わったら気にならなくなるんだから不思議だね
あとよくカタログで見た人形が出てきて駄目だった
姫子が死ぬっていう話は漠然と知ってたけどここで二度刺してくるとは思わなくてこれずるくない?
あとキアナちゃんもシーリンっていうオチはうなってしまった
真キアナがデュランダルっていうのも全然気づかなかった
始めた目当てがエリシアだったから楽園は進めてたけど模擬宇宙より大変だし長過ぎる…
蕎麦と照らし合わせながら読めなかったら投げてたかもしれない
でも楽園マジでよかったからちゃんと読んでよかった…
てか最終章も含めてケビンが前作主人公すぎる
でもやっぱ一番好きなのはキアナちゃんだった
キアナちゃんいいよね…
まあ始めてよかった…
みんなもやろう!崩壊3rd!やれ!


記入例

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赤裸々な内面の発露