ヴェルト

1955年のアメリカ

ノベル『』ネゲントロピーの話
エリアスの息子、この時たぶん10歳くらい
色々あってヴェルト・ジョイスから名前と律者コアを引き継ぎ、ネゲントロピーを起こして天命から独立する

アラハト

各所の話
1985年にネゲントロピーの活動資金集めの一環で『重装機甲アラハト』というアニメを作った
このアニメの制作のために設立されたのが初代E.T studio（EとTはアインとテスラの頭文字）
『重装機甲アラハト』は大ヒットし、87年には続編である『魔剣神機アラハト』も制作された
この2作で稼いだ資金によってネゲントロピーは70年代から計画していた巨大人型機甲アラハトを開発することができた
同型機は全5体製造されたが、実在は公にされていない

第二次崩壊

漫画『第8章・第二次崩壊編』の話
2000年の話
第二次崩壊に参戦し、何度も第二律者シーリンと対峙した
おそらくこの時が全盛期で実際シーリンを圧倒する場面もあったが、オットーや崩壊の神の介入で敗れてしまう
月での敗戦時は生還を絶望視されていたが、コアに意識を移しシーリンの中に潜伏
フカさんの放った太虚剣神によってシーリンと神との接続が断たれ、呪縛から解き放たれたことで活動を再開
フカさんから奪った渡世の羽によってシーリンに幻郷へ閉じ込められたジークフリートとセシリアを意識だけで助けた
そのせいでシーリンに存在がバレたヴェルトの意識は殺されかけたが、その隙をついてアインがシーリンにムーンライトスローンを使いコアを奪還
ジークフリートは天火聖裁にヴェルトのコアを装着して劫滅形態に移行させ、その一撃によって空の律者コアは活動を止めた
戦後ヴェルトのコアはジークフリートがネゲントロピーへ返還し、その後コアから肉体を再構築する荒業で帰還を果たした
この時ヴェルトは一時的に理の律者コアに宿る30万人の意識と完全同調しており、未だ人類がその構造を完全に知るはずのない人体組織の構築を可能にした

後崩壊書前日譚

漫画『第11章・異郷編』の話
2006年の話
第二次崩壊後に身体を再構築して復活したとはいえ、完全に元通りとはいかず、あれから5年間訓練を続けていたが未だ全盛期の65%の力しか行使できるようになっていなかった
ヴェルトは焦り無理を重ねていたが、見かねたアインシュタインの提案を受け休息を取ることになった
その間カリフォルニア工科大学で教鞭をとっていたところ、大学生の無量塔姫子と知り合った
姫子を通して隆介と関わりを持ったヴェルトはシュガーズと協力して天上の人の斥候部隊と戦い、なんとかこれを撃退
しかしその直後に隆介はシュガーズを裏切りヴェルトから律者コアを奪おうと襲い掛かり、ヴェルトは彼を殺すしかなかった
ヴェルトは教え子が崩壊や天上の人との戦いに巻き込まれないよう姫子に隆介の死の真相を隠すことにした
しかしそれが逆に姫子を復讐の道に走らせることになってしまう

聖フレイヤ学園の教師

漫画『第2章・桜花追憶編』の話
ネゲントロピーは太平洋の海底に前文明の遺跡、海淵城を発見した
海淵城には海淵の目と呼ばれる装置があり、調査によりそれは量子の海への扉を開くためのものであることがわかった
これによってネゲントロピーは量子の海に対するアプローチ手段を得たことになるが、しかしネゲントロピーの持つ量子の海に対する知見は未だ少なく、この装置を用いる危険性すら予測出来ない状態だった
ここでヴェルトらが目を付けたのが天命のデータである
天命は既に2012年に量子の海の探査を行い、世界の泡に対する実地調査まで行っている、量子の海に対する研究では明らかにネゲントロピーの先を行っているだろう
さりとてあの大主教に正直に技術協力を持ちかけたところで代価として何を要求されるかわかったものではない、となればスパイによって情報を盗むのが得策と思えた
幸いにも、天命本部と同じレベルの高度なデータベースを持ち、天命本部ほどセキュリティの厳しくなさそうな場所には心当たりがあった、聖フレイヤ学園である
聖フレイヤ学園は学園長のテレサの方針で組織として天命からは独立しており、そこで雇う職員のデータは学園内だけで管理されていた、まさに忍び込むにはうってつけだった
こうして聖フレイヤ学園に教師として潜入したヴェルトは職務の合間を縫って学園地下のスパコンへのアプローチを探っていた
しかしヴェルトが教師として潜入している間隙を突いてネゲントロピーを私物化したカカリアは暴走を開始し、失脚させた雷電龍馬の娘にコンケストジェムを埋め込み第三律者に覚醒させ、そして第三律者の奪還を目的としてヴェルトクローンを用いて聖フレイヤを襲撃してきた
この事態を受けてアインは強攻策を取りカカリアと共に侵入してデータを奪い、ヴェルトを迎えに来て盟主の業務に復帰させた
この時ヴェルトは逃げ延びてきたヴェルトクローンに襲われ撃退している
聖フレイヤ側としてはヴェルト先生は襲撃を境に突如行方不明になったという扱いになっているらしい

海淵の目

本編第11、12章の話
アインとテスラと共には海淵の目の起動実験を行っていたところ、量子の海に潜む蛇と邂逅
蛇の足止めのために量子の海に残ったヴェルトはそのまま行方不明になってしまう
ヴェルトが消えたことでネゲントロピーは再び盟主派の力が弱まり、カカリアの専横を止められるものがいなくなった

量子の海

本編第11、12章の話
海淵の目から量子の海に潜ったブロにゃんの前にヨアヒムと名乗る少年（幼少期の姿をとったヴェルトの意思）が現れ、道案内をする
ヨアヒムはブロにゃんを理の律者コアまでたどり着かせ、律にゃんへと覚醒させた
律にゃんはゼーレを追い量子の海の蛇改め前文明の英雄であるケビンと対峙し、この危険な男を量子の海から出すまいと奮戦するも、限界を迎えて理の律者コアが手放されてしまう
あわや理の律者コアまでケビンの手に落ちるかねない事態にヴェルトは律者コアから身体を構築し復活
この復活はコアとの完全同調によって成し遂げられたわけではなく、第二次崩壊の時の身体構築を感覚を頼りに無理矢理真似ただけで、構築に成功しただけでも奇跡に近く、もはや戦えるような状態ではなかった
しかしケビンはヴェルト達を現文明の人類の英雄と高く評価しており、見逃され難を逃れた
その後ケビンの現実へ帰還した余波でヴェルトはブロにゃん達とは分断されてしまったが、アインシュタインとシュレーディンガーの助けを借りて現実へと帰還した
こうして長らく指導者を欠いていたネゲントロピーに盟主が復活した
とはいえ無理に構築した身体はボロボロで、テスラ博士に泣かれたことは言うまでもない
そしてヴェルトはブロにゃんに理の律者コアを継承した

支配劇場

chapter23、24の話
理の律者の後継者としてブロにゃんを訓練し、そのコアに受け継がれている意思を託した
ネゲントロピー創立60周年記念パーティでは盟主としての演説の中で20周年の時にプランク教授にした質問と教授の答えを振り返り、ネゲントロピーの理想を語った

臨時盟主就任

chapter34～35の話
ついに発動された聖痕計画に対抗するためネゲントロピーは天命と手を組み反攻作戦を開始した
共同作戦を行うにあたり指揮権の統一を図った両陣営はそのトップをヴェルトとテレサのどちらが務めるのかが争点になったが、この主導権争いはヴェルトに軍配が上がり、ネゲントロピーの盟主と天命の臨時盟主を兼任し人類の頂点に君臨することになった
まあぶっちゃけヴェルトにしろテレサにしろ後方でふんぞり返っているより自分で現場に立ちたがるタイプだからどちらもトップなんてやりたくなかったんだけどね

臨時盟主辞任

chapter36の話
大崩壊が終わり、復興への道を歩み始めた世界
倫理的対立を生み出していたオットー前主教はもはや亡く、そして聖痕計画を前にして手を取り合った天命とネゲントロピーの間にはもはや分立している意義は存在しなかった
こうした背景にあってネゲントロピーが天命アメリカ支部として元の鞘に戻るという二大組織の合併に向けた協議が進められていたが、やはり争点となったのはトップをどうするのかという問題だった
そのまま臨時盟主をやったヴェルトが正式に天命トップに就任すればいいんじゃないのか？という意見も主に対立候補であるテレサから根強かったが、そんな天命側の動きに対して機先を制して仕掛ける者もあった
なんとヴェルトは即日ネゲントロピー盟主の辞任を発表、組織内ネットワークの肩書きも全てE.T.スタジオ所属の原画マンに変えてしまう
いつも通りテスラ博士などはアンタ何やってんのよ！と怒ったがヴェルトが意見を変えることはなく、休眠されていたE.T.スタジオは本当に復活を果たし、ブローニャもヴェルトについてネゲントロピーを去ってしまう

後崩壊書第一部

オープンワールド『後崩壊書第一部』の話
セントフォンテーヌで行方不明になっていたヴェルトを捜索に来たのが話の発端
ヴェルトはそこでかつて戦った異星人と再遭遇し、それを調査していた
主人公らはヴェルトを発見して保護したが、虚空万象に連れ去られてしまう

後崩壊書第二部

オープンワールド『後崩壊書第二部』の話
本人は登場しないがヴェルトの残した日誌から様子を伺うことが出来る
ヴェルトはルケニと会話し、その目的を知り人類との対立は不可避と考え、虚言をもって抵抗を開始したらしい

後崩壊書後日談

漫画『第11章・異郷編』の話
虚空万象と共に遠い外宇宙まで連れ去られたヴェルトは、彼と協力して天上の人の前線基地の破壊工作に赴く
逆侵攻を受けるなどと考えてもいなかったのか天上の人の警備は薄く、破壊工作自体はほとんど抵抗を受けることもなく進んだ
しかし制御室を掌握したところでヴェルトは予想だにしないデータを発見する
そこに表示されていたのはかつて自分がよかれと思ってついた嘘によって人生を大きく狂わされてしまった赤毛の美少女である
天上の人の言語を理解する虚空万象によると、彼らは平行世界への侵攻を目論んでおり、現在その手段を探して調査を進めているところなのだという
そしてその探査結果として捕捉されたのがデータにある写真の美少女、平行世界の姫子らしい
彼女はヴェルトの知る姫子ではなく、その世界の行く末も地球の人類には関係ない、ヴェルトが気に病む必要はなく、ましてや自身の命を危険に晒してまで彼女らを助けてやる理由もない、虚空万象はそう語る
それでもヴェルトは天上の人の魔の手から彼女の住む世界を守るために戦いを始めた

長い戦いの末、2人は天上の人の調査部隊を壊滅させた
しかし2人は深宇宙を漂う壊れた宇宙船に取り残され地球に帰る手段を失っており、宇宙の塵と消える時を待つ以外に出来ることはなかった
何の得にもならない善行が招いたこの結末に対して虚空万象は皮肉でもって不平を表したが、ヴェルトは満足していた
しかしそこに突然救いの手が差し伸べられる
シュガーズの長老から依頼を受けた時雨綺羅（若く見積もっても40代半ば）とニグラスがヴェルトとその荷物(虚空万象)を探しに来たのだ
綺羅子達の開いた星門によって2人は無事地球への帰還を果たしたが、ヴェルトの脳内を満たしていたのはデータで垣間見たあの世界のことである

平行世界の人類、彼らはこの世界の人類にとって敵でも味方でもない
天上の人から彼らを救ったのはあくまでも自身の信念に殉じてのことであり、見返りを期待したものではない
虚空万象の言うように彼らが天上の人以上に強大な敵となってこの世界に攻め込んでくる可能性もあるだろう
しかし、それでもヴェルトは信じている
善意こそ文明の最も大切な宝物であり、相手がコミュニケーションを取れる存在なら平和に共存することも出来る、と

そして銀河を超えて、新たな旅(スターレイル)へ……

モブ役とかで出てくる