洛星
地球語でいう火星
現状まだわからないことが多いから暫定的にこっちで整理中
設定が固まってきたら順次この項目にお引越しする予定
この項目ではゲーム内文書を参考文献とする場合は特記なく『イタリック体表記』で付け加える
洛星の地理
1枚目:アストロピクス「火星の高度マップ」より引用、2枚目:1枚目の一部を加工
固有世界の火星の地形はおそらく現実と同じ
10億年前の洛星と呼ばれていた頃の火星には海があり、北大陸アルカディア、東大陸ルナエ、南大陸フェニックス、西大陸エリシウム、の四大陸に分かれていた
だいたい現実の火星の地形との対応で説明できるが、細かいところで違いもある様子、特にクレーターは信用ならない
また、大崩壊によって地形が大きく変わっている可能性もあり、情報が開示されるまでは話半分に捉えておくといい
リアルの参考文献等
火星の地形については『火星の歩き方』(臼井寛裕,野口里奈,庄司大悟,光文社,2021)や『Google Earthで行く火星旅行』(後藤和久,小松吾郎,岩波書店,2012)がわかりやすい
読み物としては『火星の生命と大地46億年』(丸山茂徳,ビック・ベーカー,ジェームス・ドーム,講談社,2008)も楽しい
またこれらの書物を参考にすると次のwebサイトで火星の地形図を見る際に大いに役立つだろう役立った
NASAの火星探査機のデータをもとに作成された火星の3Dマップ『Global CTX Mosaic of Mars』(参考:GIGAZINの紹介記事『Google Earth感覚で火星を3Dマップで見られる「The Global CTX Mosaic of Mars」が公開中』)
こんな感じで見られるよ!
惑星科学は日進月歩しておりmiHoYoが科学オタクであることも考慮すると、火星に関する最新の知見が盛り込まれている比較的出版年の新しい書物、ネットニュースで学ぶのがよいだろう
東大陸ルナエ
固有世界においてルナエ沼と呼ばれている場所
第二部の最初に舞台になる大陸
- 安禾
大崩壊当時に存在していた国、安禾共和国の領域とだいたい重なる地域
旧安禾とは一致しないから混同しないように注意
安禾は以下の四地方からなる- 甌夏
旧安禾が開拓した、安禾において最も歴史のある地方
甌夏の地名も旧安禾の時代から存在していたようだ(『甌夏市概略』)
大崩壊後は残った全域が甌夏市として新体制の下で平和に暮らしている- 琅丘
安禾四地方のうち大崩壊の最後まで存続した2つの地方のうちの1つ
中心都市は琥珀街- 明海、白羽
いずれも安禾四地方の1つ
ともに崩壊の中で廃墟と化した
- 『砂場』
固有世界の火星でヘリアとコラリーが発見した古代遺跡
10億年かけて砂に埋もれており、この発掘のためにヘリアとコラリーは3ヶ月(地球基準)もひたすら土砂を運び出す作業を強いられてしまい、砂場という名前もそんな日々にブチ切れた2人によって発見15日目(地球基準)の時点で名付けられている
遺跡の地下には海淵の目と似て非なる機構が存在しており(両者の違いはおそらくデータの海の特殊性のせい)、その重力井戸にヘリアが落っこちたところから第二部の物語が動き出す
ちなみに遺跡のある北緯22.4°、西経47.5°(地球基準)は現実におけるバイキング1号の着陸地点- 大渓谷ムリアス
おそらく固有世界におけるマリネリス渓谷のこと
この巨大な渓谷を挟んだ向こう側に南大陸フェニックスがある- クリュセ
固有世界においては巨大な平原だが、10億年前はムリアスが注ぐ入江だった
「砂場」はクリュセ平原の南東の隅に存在している
南大陸フェニックス
南半球の大部分を占める巨大大陸
ゲーム内文書『十二宮』での記述が「南大陸フェニックス」だったり「南大陸フェニックス州」だったり安定しない
大陸なのか州なのかどっちなんだい
とりあえずこの項では暫定的に大陸をフェニックス、大陸内の地域をフェニックス州とする
- フェニックス洲
巨大なフェニックス湖を中心に流域には豊富な水資源があり、非常に分厚い黄土状の耕地が広がり、四季が明確に分かれ安定した気候にも恵まれた地域
洛星における文明発祥の極めて重要な土地で、この星の文物の多くがこの地の文明を淵源としている
地球風に言えば中原、ゼーレの声じゃなくて中華の方ね- フェニックス湖
かつてこのほとりの集落から文明が発祥したという巨大な湖
おそらくメラス谷のこと
- 中心火山オリンポス
有名な太陽系で最大の火山
かつては火山島であったようで、厳密にはフェニックス大陸には属さない
北大陸アルカディア
東大陸ルナエの西、フェニックス洲の北にある大陸
各大陸との境界は微妙に判然としない
- タルシス高原
大渓谷ムリアスの西にあるタルシス三山を中心とした高原地域
ここを中心に大帝国が興ったこともある
フェニックス州を地球風に中原とするなら、タルシス高原はモンゴル高原に例えられる
西大陸エリシウム
火星文明の中心地からは少し離れた場所にある大陸
それ故なのか独特な文化を持っていたようで、今日の甌夏にもエリシウム神話が伝えられている
あと摂取すると角が生える物質が採れる、はず
洛星の歴史
モデルとなった王朝などについては本国の人の考察なども参考にされたい
旧暦時代の歴史
『フェニックス州古代史概要』
『甌夏市歴史概略』(「市民の掲示板」収録)
年代 | 出来事 | 備考 |
---|---|---|
上古時代 | ||
旧暦前220年頃 | 房宿王朝の成立 | 新石器時代晩期から青銅器時代初期の頃、集落間の交易が進み共通の言語が使われ始め、王朝の名前に星座を用いる習慣もここから生まれる モデルは夏、史記にはあるが実在が不確かな王朝 |
旧暦元年 | 房宿王朝が滅亡、心宿王朝の成立 あわせて紀元の年号を採用し、元年と定める | 完全に青銅器時代へと移行し、系統的な文字も発展する モデルは殷、史記で実在が確認される最初の王朝 |
旧暦351年 | 心宿王朝が滅亡、星宿王朝の成立 | 星宿王朝はフェニックス洲西部の農耕集落をルーツとし、政治的中心も中部の京から西部の稷へ移る 重商主義的な心宿時代から重農主義的な星宿時代へ移行したことによって多様な文化が形成され、『上古記』『詩歌集』『礼儀録』といったフェニックス洲で最も有名な古典も一部この時代に書かれた モデルは周、政治的中心は朝歌から長安や洛陽へ、古典は『易経or書経』『詩経』『礼記』でつまり孔子的な人がいたのだろう |
旧暦531年 | うるう年の導入 | 旧暦元年から1年668日として進んできた暦はこの時点で318日もズレていたことになり、これを解消するためにうるう年が導入され、あわせて夏至の前日となった9月22日で531年が打ち切られる |
旧暦532年 | 夏至を1月1日と定めて新年を迎える | もちろんこれは南半球フェニックス洲の話であり、北半球基準で考えれば1月1日が冬至となったことを意味する 暦という農業の効率化のための生まれたはずのものが半周回って地球と同じように北半球の方が使いやすい形になってしまった面白い出来事 |
古典時代 | ||
旧暦660年 | 星宿王朝が衰退、戦国期の到来 | 中央の統治力が衰退したことにより諸侯が相争う戦乱の絶えない世の中になり、部族社会の融合が促進され帝国が誕生する土台が形成されていく モデルは春秋戦国時代 |
旧暦799年 | 井宿帝国の成立 | 諸侯『黍』が戦国期を勝ち抜いて武力統一し、諸侯に封土を与える制度を完全に廃し帝国制度を取る モデルは秦、始皇帝による封建制から郡県制への移行 |
旧暦807年 | 井宿帝国が滅亡 | 統治制度が上手く回らずわずか5000日あまりで民衆の蜂起によって倒れてしまったが、後世に対してその影響は非常に大きく、帝国制度はその後の全ての王朝で採用されている |
旧暦809年 | 翼宿帝国の成立 | 帝国制度による強力な権力体制を引き継ぎ、またフェニックス洲の完全な鉄器時代への移行による軍事力と農業生産の拡大も合わさり、非常に拡張主義的な傾向を見せた モデルは前漢 |
旧暦1021年 | 翼宿帝国が大規模な内戦に突入 | インフレを発端とした経済崩壊が導火線に火を付け、9年続いた壊滅的な内戦の間に人口は9割減少 |
旧暦1029年 | 内戦の終結、第二翼宿帝国の成立 | その後20年かけて戦前の水準まで回復、紙が発明され知識や文化が広く普及するようになる モデルは後漢 |
旧暦1135年 | 第二翼宿帝国が滅亡、畢宿帝国の成立 | 知識人の増加により暗闘が激化し30年ほどの混乱期を迎え滅亡し、新たに興った畢宿帝国でもそれが続いて結局3代だけの短命王朝に終わってしまったが、フェニックス洲の文化や芸術は黄金時代を迎える モデルは晋 |
旧暦1187年 | 畢宿帝国が内戦で滅亡、第二戦国期の到来 | 政治的には混乱していたものの、間作の普及、鋼や磁器の製造技術の普及、鐙と羅針盤の発明、遠洋向け造船技術の誕生、など後世の繁栄に繋がる技術も多く生まれた モデルは五胡十六国+南北朝時代 |
旧暦1235年 | フェニックス洲でルナエ移民が旧安禾を作る | このように傭兵としてフェニックス洲へ渡った移民部族が現地で小国を作る現象はよく見られ、彼らはその発展と共に故地の開拓も加速させていった 時代や背景はまるで違うが租界をモデルに洛星の歴史に落とし込んだものと思われる |
中古時代 | ||
旧暦1321年 | 参宿帝国が第二戦国期を勝ち抜いてフェニックス洲を統一 | 印刷技術の登場もあり、フェニックス洲の文字や言語が世界語になった モデルは隋唐時代 |
旧暦1322年 | 旧安禾が発展し、ルナエの故地は甌夏と呼ばれるようになる | |
旧暦1335年 | 第二戦国期の終焉 | 大小様々ルーツもバラバラの36の地方勢力が生まれては消えてを繰り返した時代が参宿帝国の下でようやく終わる |
旧暦1496年 | 参宿帝国が滅亡、政治的に不安定な十朝期の到来 | 滅亡の原因は不明 モデルは五代十国時代 |
旧暦1537年 | フェニックス洲の勢力図が房宿、箕宿、心宿の三帝国に固まる | 十朝期は戦争と停戦が繰り返された時代だが、全体的には文化・芸術・経済が過去一栄えた時代でもあり、また火薬も発明されている モデルは南宋・西夏・金 |
近古時代 | ||
旧暦1671年 | タルシス高原で太一帝国が成立 | 世界で最も早く紙幣を中心とした通貨制度を導入し、進んだ金融制度を構築していた モデルはモンゴル帝国 |
旧暦1683年 | 旧安禾が太一帝国に滅ぼされる | |
旧暦1711年 | 太一帝国が房宿・箕宿・心宿の三帝国を滅ぼして200年ぶりにフェニックス洲を統一 | 史上初のフェニックス洲域外をルーツとする世界帝国であり、その後も拡張を続け四大陸全てを征服し史上最大の帝国を築き上げた 北大陸由来の国が天下を取ったことから俗にアルカディア時代と呼ばれる なお、フェニックス洲の帝国は星座の名前を冠することが古来からの慣例となっていたが、この太一帝国からその縛りはなくなる |
旧暦1758年 | 安禾地方が太一帝国を離脱し独立 | |
旧暦1759年 | 太一帝国が滅亡、義和帝国の成立 | 1750年代の経済危機による モデルは明清時代 |
旧暦1815年 | 安禾共和国が永世中立を宣言 | |
近代 | ||
旧暦1908年 | 義和帝国が滅亡、望舒帝国の成立 | 貴族制度が崩壊し、近代的な工業国家へ モデルを語るにはセンシティブな領域へ |
旧暦2054年 | 望舒帝国が滅亡 | とりあえず滅びたらしい |
旧暦2185年 | 大崩壊が発生し洛星滅亡 | 洛星に起きた最初で最後の崩壊現象 |
甌夏の歴史
『甌夏市歴史概略』(「市民の掲示板」収録)
年代 | 出来事 | 備考 |
---|---|---|
遷移紀元元年 | 甌夏市誕生 | 大崩壊の翌年 |
遷移紀元3年 | データ研究所が産学共同体の新体制を確立 | 旧暦時代は安禾大学科学研究流動ステーションという20人程度の木端研究所だった |
遷移紀元7年 | 第1回市長選挙 | |
遷移紀元24年 | 根源物質の産業化が実現 | |
遷移紀元30年 | 農業集約化改革の完了 | |
遷移紀元57年 | 公的医療保険制度の導入 | |
遷移紀元72年 | 教育無償化 | |
遷移紀元96年 | 福祉制度導入 | |
遷移紀元105年 | 安禾ビル建造 | 第16代市長 |
洛星の技術
暦法
『3000個のなぜ・暦編』
大前提として、地球と洛星で1日の長さはほぼ同じと考えていい
洛星の暦法は上古時代のフェニックス洲で生まれてから脈々と受け継がれながら発展してきたものであり、遷都紀元に入って天体運動など関係なくなってしまった現在の甌夏でもそれが使われている
1年は18カ月で668or669日、1ヶ月は37or38日
ちなみに普通の洛星人の寿命は90歳くらい、地球人より1.8倍ほど長生き
- うるう年
- 年の末尾の数字が1,4,6,8の年は平年で1月と18月のみ38日あり残り2月~17月は37日あって計668日
年の末尾の数字が2,3,5,7,9,0の年はうるう年で末尾の数字と同じ月に1日追加して計669日
(例:539年は1月9月18月が38日、612年は1月2月…ではなく1月12月18月が38日あるらしい。なんで?)
さらに10万年のスパンで精度を高めるため末尾が000年は平年とし、33333年と66667年と99999年を平年とするらしい銀河時間もびっくりの数字だな
これらは全て洛星の公転周期668.59897日に基づくもの - 暦と四季の関係
火星は楕円軌道をしている関係で春夏秋冬のうち北半球では夏、南半球では冬だけ他より2ヶ月長く6ヶ月ある
また、火星全体として太陽に近いほど暖かく遠いほど寒くなることから、北半球は1年の中で気温変化が少なく、南半球は四季が明確で夏暑く冬寒い
南半球にあるフェニックス洲で豊かな文明が生まれたのもこの気候の特徴と無関係ではないだろう
具体的に、北半球では
18月~3月は冬、冬至は18月38日前後
4月~7月は春、春分は4月30日前後
8月~13月は夏、夏至は9月23日前後
14月~17月は秋、秋分は14月31日前後
南半球ではその逆北半球 冬 春 夏 秋 冬 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 春分 夏至 秋分 冬至 南半球 夏 秋 冬 春 夏 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 秋分 冬至 春分 夏至 - 黄道十二宮
- 基本的な考えは地球のそれを同じだが洛星の公転周期の関係で1つのサインに55日ないし56日とどまる
太陽が到達するとそれに対応した期間は「~宮」「~天」と呼ばれる
古来からフェニックス州において星座は重要なものであり、特に十二宮は四つの大陸を対応させる『天人相関』という区分方式が用いられていた
『十二宮の紹介』
……とこんなただのフレーバーテキストに対して熱入れすぎだろと思ったそこの「」長、もちろん伊達や酔狂でこうも説明が長くなっているわけではない
この項目が大事なのは天人相関に対応する12ヶ所の地域がそれぞれ十二宮の加護を受けた世界の泡として今日まで存続しているからだ
つまり、以下の天人相関に倣った対応表にある場所が第二部の物語の舞台となると見込まれるわけである
本編内で十二宮に言及されることはまったくと言ってよいほどないものの、このことはすでにしっかり設定されている
たとえば第二部1章~のストーリー報酬の指標として昴弋の流光というアイテムが存在するが、この昴弋というのが十二宮のひとつであり、また同章の舞台となる甌夏や琅丘を含む安禾エリアをこの宮の代表的な場所としている- 奎封
- 4月31日~6月11日/北大陸アルカディア
- 昴弋
- 6月12日~7月30日/東大陸ルナエ
甌夏市を含む安禾エリアがこの宮の代表的な場所 - 参衝
- 7月31日~9月12日/南大陸フェニックス州
フェニックス州には属さない中央火山「オリンポス」がこの宮の代表的な場所 - 井輿
- 9月13日~10月30日/西大陸エリシウム
- 星宮
- 10月31日~12月12日/北大陸アルカディア
- 翼觴
- 12月13日~13月31日/東大陸ルナエ
ルナエとフェニックス州の境界にあるムリアス大渓谷がこの宮の代表的な場所 - 角淵
- 13月32日~15月12日/南大陸フェニックス
- 商宗
- 15月13日~16月31日/西大陸エリシウム
- 尾昊
- 16月32日~18月13日/北大陸アルカディア
地理的に北極にあたるエリアがこの宮の代表的な場所 - 斗河
- 18月14日~1月29日/東大陸ルナエ
- 織子
- 1月30日~3月11日/南大陸フェニックス州
- 室営
- 3月12日~4月30日/西大陸エリシウム