シズ

取得スキルの方向性として、運命のかせ糸を最大限生かすためにシズの取得スキルはなるべく迅速付きの物で固めたい。
回復量が高い生命糸、パッシブとの噛み合いが良い庇って、イブ！が優秀で、治癒波動は迅速は無いがデバフ解除が可能、同時治癒もやや扱いづらいが回復量自体は悪くない。
「イブ」による追加攻撃はダメージこそ少ないものの、付与されているだけで攻撃力へのバフが発生しており、赤い荒野で見られる「最後の抵抗」等を無視できるのは大きな利点。

バフスキルとしては、持続ターンが長く「イブ」のダメージがほぼ倍化する切り刻む、迅速付きで1枚で攻撃権を2回獲得できる動く時間！、クリティカル率の上がる撹乱攻撃、与ダメアップの助けて、イブ！がある。
切り刻むは「イブ」の攻撃へのバフなので当然だが撹乱攻撃、助けて、イブ！も追加攻撃が発動しない場合にはバフ効果が発動しない事には注意。
「イブ」の攻撃権を獲得するためにアタッカーに割くマナが減っては本末転倒である。
イブ回収は序盤はマナを増やしても手札が足りない事が多く、終盤に手札が安定してくると真価を発揮する。また速射やブリンクスタブを筆頭とした手数そのものが打点に換算される編成では猛威を振るう。

レアスキルは運命のかせ糸がマナ全回復＋最大2枚ドローとクロノアーク内でも屈指の強スキルとなっており、マリオネットも固定枠から各種バフを共有した「イブ」を増やせて攻撃権の数を参照するスキルの使用感を格段に上昇させられるとどちらも強力。
性能では運命のかせ糸が優勢だが、どちらも十分採用圏内であるというのは大きな利点となる。

また「イブ」の付与はシズ以外のキャラの味方単体を対象とするスキルや魔女の「激しい苦痛」やモモリの「内面の欲望」のようなデメリットのあるスキルでも移動&攻撃権増加の対象となる。
「複数の味方に効果を及ぼすが対象選択は単体」と言ったスキルでも「イブ」の付与は可能となっている。

大きく分けて二つの効果がある。
1)イブを持っているキャラクターは攻撃力が10％上がる。
こちらはシンプルで、これはイブの攻撃権が残っていなくても適用される。

2)イブによって追撃を行う事ができる。
イブの攻撃権が残っているとき(イブのマークが明るくて動いているとき)に、イブを持っているキャラクターが敵1体を攻撃した場合シズの攻撃力の100％、与えるダメージｰ50%で追加攻撃を行い、攻撃権が1つ減少する。
追撃が発生する条件は、単体ターゲットなことではなく実際に攻撃した敵が1体であることのようである。
よって全体攻撃スキルでも敵が1体の時なら追撃は発生する。逆に、カロンの広がる闇などを使って、敵単体をターゲットにとりつつも複数の敵に攻撃した場合は追撃がない。

イブの攻撃権は0から始まり、以下によって増加する。
・味方のターンの開始時に+1
・味方1人をターゲットとするスキルを使うたび+1
後者はシズのスキルに限らず誰のスキルでも可能であり魔女の呪いのようなデメリットスキルであっても、味方1人をターゲットとしたものであれば何でも適用されるため意外と範囲が広い。
光る剣気等、自身のみをターゲットするスキルでも有効となる。
すでにイブを持っているキャラクターに対してスキルを使用しても攻撃権は+1される。
また、味方全体を対象としたスキルはイブを動かせないが、味方1人をターゲットとしつつ味方全体に効果を及ぼすスキルならイブが動く。
シズのスキルで言えば普通の全体回復の生命糸ではダメで、治癒波動はターゲット1人のデバフを治癒してそれ以外の味方を回復するスキルなのでイブが移動し攻撃権が増える。

攻撃権のストックの最小は0回で上限は2回であり、攻撃権の残り回数によって見た目が変わる。
攻撃権0：イブが停止。
攻撃権1：イブが動いている。
攻撃権2：イブが動きつつオーラを纏っている。
イブの所持者は戦闘開始時にシズから始まり、味方単体をターゲットとするスキルを使用するたびにそのターゲットに移動する。

イブを上手く扱うには攻撃権を無駄なく使いたい。
しかし、ストック上限が2回というのがネックであり貯めたそばから消費していかないと無駄が発生してしまう。
イブの攻撃権を+1するためだけにHPが満タンの味方に回復スキルを使うようだともったいなかったり、攻撃したいキャラクターとは別のキャラクターにイブを移してしまったりと戦闘で考えることがとても多くなる。
逆説的だが、ある程度の無駄を許容する――たとえばイブ移動や攻撃権+1のためだけに回復スキルを使った方が総合的にはよい場合もあり、プレイヤーのセンス、知識、読みが発揮される。

また、苦痛ダメージの計算式によるためイブに限ったことではないが、苦痛を敵に与えたキャラクターにイブを持たせると、苦痛ダメージ発生時に攻撃力10%上昇により苦痛ダメージが上昇する。
こちらの効果はイブを持っているだけでいいため、攻撃権1のイブ所持者で苦痛ダメージを与え、アタッカーにイブを移動して攻撃権2にする等も考えられる。

余談だが、イブの攻撃はシズによる判定として扱われている為、イブが敵を倒すと封じられたオーブ等の効果が有効となる。
キッチンメイド戦できっちり追撃を発生させていると執拗にシズがぶん殴られるので注意。

シズの基本となるスキル。回復量は少ないがバフの挾み撃ちと1ターンに何回でも使えるのが特徴。
説明文では分かりにくいがイブを持っているキャラのスキルも1.2～1.6倍の威力になるためどのスキルと組み合わせても優秀なバフとして働く。
またイブのダメージは素で-50％されているためバフが最大なら50%+60％＝110%まで上昇するため威力が倍以上になる。
何度でも使えるという特性が優秀で一人目に使用して0コストのスキルを使用、二人目のキャラに使用して1コストのスキルを使用、
3人目のキャラに使用して高コストスキルを使用のようにバフを順番に振り分けて全員のスキルで発動することも可能。
発動したい攻撃スキルが少ない場合やHPが少なく他に回復スキルが無い時は、保護ゲージ分だけ回復して攻撃を受ける、余ったマナを全部使って純粋に回復スキルとして使う等もできる。
小刻みに使える回復スキルなので、自然のティアラ、ライトオーブをはじめとした多くのアイテムと相性が良いのも〇。

運命のかせ糸が引けている場合は挾み撃ちが最大まで上がった状態でマナが全回復するので、他の強化バフを使う余裕も出てくるのでうまく回れば大きなダメージを出せる。
ただし切り刻むや撹乱攻撃を同時に使えればさらにダメージは出るが攪乱攻撃は1ターンしか持続せず、
そこにマナ回復スキルも合わせようとすると枚数が多くなりすぎてデッキ事故が増えるので切り刻むを1枚入れる程度が使いやすい。

イブの攻撃力を上げるバフ付きの単体攻撃スキル。追加ダメージ量はシズの攻撃力に依存する。
1コストの非迅速スキルで持続ターンが3ターンと長いので、助けて、イブ！を使う前のターンに使うあらかじめ使っておくとスキルを回しやすくなる。
戦闘開始時はシズがイブを得ているので、初手で使っておくとお手軽にそこそこのダメージが出る。
「戦闘開始時、デッキの一番上に載せる」の強化があれば捗りやすい。

また、模倣や影人形を使って他のキャラクターで使用してもイブのダメージは増えないので注意。

回復ゲージ保護効果を持つ連鎖治癒スキル。
オーバーヒールこそできないものの、1コス迅速で回復量も大きく、取り回しに優れる。
単体指定スキルのためイブの付け替えができるのが大きなメリットで、全快状態のアタッカーにイブを付けつつ他の味方を連鎖治癒で回復、といった芸当も可能。

また、回復ゲージ保護も地味に優秀で、回復ゲージを残しやすくなることで2枚目以降の「庇って、イブ！」も生かしやすくなる。
注意点として、回復ゲージ保護効果はイブが付与されているキャラクターにのみ作用する効果である。そのため、イブを移動すると回復ゲージ保護の対象も移動してしまう点には気を付けよう。

実現できるかは強化運によるが、汎用強化の「このスキルは敵にも使用できる。敵に使用すると回復量の120%のダメージを与える。」をつけると、アタッカーの2コス攻撃なみのダメージを1コス迅速で出せて強力。
回復ゲージのない時や、あと一押しが欲しい時など、活躍できる場面がグッと増える。
しかも、普通はこの強化は回復対象に与えるバフまで敵にかかるという欠点があるのだが、イブの保護は回復対象ではなく確定でシズに付くバフなので回復ゲージ保護効果は通常通り発揮できてしまう。

単体の味方を回復しつつ、再生効果を与える回復スキル。
イブの攻撃回数が2回あれば実質0マナで使えるのが特徴。ただ迅速は付いていないので、
助けて、イブ！と合わせる場合はルシ―の加速などと併用する必要がある。
似たような効果を持つジョイの回復ポーションと比べると回復量はやや低いが、再生効果はオーバーヒールなのが特徴。

低コストで全体攻撃と防壁を同時に行う代わりにイブが使えなくなるデメリットを持ったスキル。
デメリットは大きいが状態異常の確率は妨害の70％、シズのステータスの影響を受けて実質60％なので装備次第では確実にレジストして強力なメリットだけを受けることも可能。
逆にシズの妨害成功率が上がっていると、このデバフの成功率も上がるので注意。
治癒波動で無理やりデバフを解除することもできなくもない。

なんらかの手段で連続で使用した場合、2回攻撃となるが防壁は1回分しか付与されない。

割とレアなデバフ解除スキル。ついでにターゲット以外の味方も回復させる。
デバフ解除手段は少ない為、所持しておくと事故防止になったり、特定のデバフを駆使する敵に対して有効に働く。
シズが持つスキルの中で唯一、イブに関する効果を持たない。とはいえターゲット味方スキルなのでイブの移動＆回数補充自体は可能。

「動く時間！」は味方を微回復しつつ、対象の被回復量をアップさせる。この効果はイブへのバフではなく、対象への単体バフ効果。
「反撃だ、イブ！」は同じく味方を微回復しつつ、イブが反撃するようになるバフをシズが獲得する。こちらは迅速に加えて0コストのため、取り回しに優れる。
反撃のダメージはイブの攻撃と同じ。反撃はイブの攻撃回数を消費しないので、いくらでも反撃が可能。加えてバフは2ターン継続するので使い勝手が良い。

とはいえ、回復スキルとしては合計90%(単体でも約104%)と頼りない性能のため、取る場合は反撃を付与することやイブの攻撃回数を2回獲得できることを活かしたい。
「動く時間！」を攻撃役に指定して攻撃しつつ、タンク役に「反撃だ、イブ！」を使う等すればスムーズにダメージを増やせる。
庇って、イブ！と併用すればイブ所持者が被回復量アップ・回復ゲージ保護・反撃と、とても堅固になる。

クリティカルが発動するようになるバフを付与するスキル。
1コストの迅速だが持続ターンは1ターンと短く、攻撃力自体は上がらないので装備やデッキ構成次第では入れるのもありといった程度か。

イブの攻撃回数が残っていれば回復量が100%に底上げされる。
味方ターゲット指定ではないのでイブの攻撃権に関与しないものの、全体回復ではトップクラスの回復量を誇る。固定能力に置けるのも便利。

イブを解除する代わりに様々な恩恵が得られるスキル。
攻撃回数2回の時に使用しないと効果が低い…というか使う意味が殆ど無い。
バリアも活用出来なかった場合は士気上昇の劣化に近いスキルなってしまうので注意。

イブは再度味方ターゲット指定スキルを使う事で復帰するが、復帰した直後の攻撃回数は1回で固定。
また、他のスキルで得たイブ所持時に得られるバフもすべて解消されてしまう。
「全てのイブを解除」とある通り、マリオネットで全体に付与されたイブも全部解除される。
この場合は全体バリア付与スキルにもなる。

対象とイブを持っているメンバーを同時に回復するスキル。イブを持っているキャラクターに使うと2重に回復を受けられる。
同じ2コストの生命糸との最大の違いは生命糸が攻撃権を消費するのに対して同時治癒は1増加させること。
回復できる人数で勝る生命糸に対して、こちらは攻撃支援性能で勝る。
助けて、イブ！でのイブ付け替えを活かせばより扱いやすくなるだろう。
マリオネットとの相性も良く、回復しながら攻撃権も増加する強力なスキルになるので上手く活用したい。

対象の味方1人を2ターンの間「イブ(マリオネット)」状態にし、持続ターン中は常にイブが付与された状態にする。分かりやすく言えば、イブを増やすスキル。
これ自体も味方単体を対象とするスキルのため、使用すれば即座にイブの攻撃回数を1回回復する。

使い方としては、基本、迅速を持つ0コストスキルのため、固定能力にするのが前提となる。
アタッカーを対象に使用すれば、単体スキルの使用先を考慮せずとも常にイブが付与された状態を維持できる。
また、バフは2ターン持続するため、最大2人に「イブ(マリオネット)」を付与でき、通常のイブと合わせて3人をカバーできる。
加えて、虹の筆があればパーティメンバー全員にイブが付いた状態を維持することも可能。
特に同時治癒とは破格の相性の良さを誇り、全体を120%で回復する or 2人を120%、1人を240%回復とトップクラスの回復スキルになる。
それ以外にも、イブが得ているバフはすべて引き継がれるので、庇って、イブ！を使っていればイブ持ち全員が回復ゲージ保護を得るし、反撃だ、イブ！を使っていればイブが怒涛の反撃を行う。

総じて、シズの使い勝手を大きく向上させるレアスキルとなっており、シズをパーティの軸としているのであれば是非取りたいスキルとなる。
ただし、競合の運命のかせ糸も非常に強力なため、どちらを取るかはよく吟味したい。

イブを所持している味方以外の全味方キャラクターに、攻撃権1回のイブを付与する。
イブが得ているバフはすべて引き継がれるので、庇って、イブ！を使っていれば全味方が回復ゲージ保護を得るし、
反撃だ、イブ！を使っていればイブが怒涛の反撃を行う。

ポイントは付与されたコピーのイブの持続ターン数が∞という点。
回復スキルに特化したキャラクターなら、ターゲット指定によって本物のイブを受け取らない限りイブの恩恵をずっと得ていられる。
基本的にこのスキル単体では微妙で、上記イブへのバフを行うカードとのコンボが前提。
迅速かつコスト1、単発などの制約も無いのでマリオネットを主軸とするのなら固定能力にしよう。
同じレアスキルである運命のかせ糸がド派手すぎるので若干影が薄いのが難点か。

オーバーチャージを解除してマナを全回復しながらイブの攻撃権の数だけドローまで行う作中屈指の強スキル。
主力となる助けて、イブ！はもちろんルシーのドロースキルや他のメンバーのオーバーチャージも回復することで1ターンの行動回数を大きく増やすことができる。
また、遺物や装備等でターン開始時のマナが上昇していた場合その分も回復するためタイムボルトやマナ閃光、魔力の指輪の効果と同時に使用できるとさらに強力になる。遺物等による上昇分は反映されなくなった。

イブの攻撃権が2回の時にマナを1回復できるドロースキル。
シズを使う場合少しでもマナが多い方が行動しやすくなるため非常に有用。
再生や生命糸と違い攻撃権を消費しないため先の二つ程状況を選ばないのも利点。

助けて、イブ！で支援することを軸とした単体攻撃支援型。
基本は助けて、イブ！のバフが付いた状態で仲間の攻撃の威力を底上げする運用になる。
麻痺ダーツですら20ダメージは出るようになるため低火力の単体攻撃スキルと特に相性が良い。
ただ高コストスキルでもバフで素の1.7倍+イブの20前後のダメージになるため十分な働きをしてくれる。
1ターンの間何回でも使えて3回バフを積むためには最低でも2マナ必要になることから手札は枯渇しづらくなるがマナの量が重要になる。
バフを最大強化した状態でマナが全回復してイブの攻撃権の準備も容易で手札不足も補えることから運命のかせ糸との相性が良いため優先して習得したい。
助けて、イブ！や運命のかせ糸は非迅速スキルのため回復は迅速スキルの同時治癒や庇って、イブ！で行うのが望ましい。
また、範囲攻撃には基本イブの追撃とバフは作用しないが敵が1体の場合は発動するためあえて敵が減ってから使うという工夫も重要。

マリオネットを防御と回復用と割り切って運用する回復と支援特化型。
基本は庇って、イブ！のバフが付いた状態でマリオネットを使用して味方全体のゲージ保護、敵の攻撃を受けきった後に同時治癒で全体大回復の流れになる。
一撃が重い単体攻撃をイブ持ちが使用、他の仲間は範囲攻撃と分けるとマリオネットの維持が行いやすくなるためヘインやアイアンハート、プレッセルの神の怒りと相性が良い。
全体のゲージ保護、イブでマリオネットが上書きされることから単体バフや回復と相性が悪く、イブ持ちを対象にできる連鎖治癒系や全体回復と相性が良く、イブ持ち以外の単体攻撃はマリオネット貼り直しの合間に使うようにするといい。
運は大きく絡むが魔法のかせ糸の効果を最大限受けられる構成なため見つけたら優先して入手しよう。

ヒーラー兼バッファーとして運用する型。
庇って、イブ！での連鎖治癒＋回復ゲージ保護や条件達成で全体大回復が見込める生命糸をメインとし、各種バフスキルで攻守をサポートする。
アザールやヨハンと言ったスタン等のデバフが特定のキャラに当たると厳しい編成では、治癒波動もデバフ解除＋イブの付与が出来て強力。
切り刻むもバフとして優秀であり、パロス教主の対策やスイカ（要：DLCサマートワイライト）を引いた場合の消費先となれるので1枚は取得しておきたい。
理想は庇って、イブ！、生命糸を4~5枚に攻撃スキルとその他の回復・バフスキルを1～2枚の構成。
マナを回復できるイブ回収はコンボパーツとしては優秀だが、ヒーラーの役割に重点を置いているので取得しない。
ライトオーブが引けた場合には助けて、イブ！を使用したループを狙ってみるのも面白い。
固定能力には迅速で1枚で複数名の回復が見込めるスキルを置くのが扱いやすくて無難。
状況を見て入れ替えてみる事をおすすめする。