ストーリー(ネタバレ)

Last-modified: 2024-04-29 (月) 15:32:12

クロノアークのストーリー全体概要。
ネタバレ注意。

・世界がヤバいらしい。将来的に氷河期レベルの異常気象になることが予見されており、人類存続のピンチ。
・氷河期を生き残るために様々なプロジェクトが立ち上がる。ここでクライン(ルシーのパパ)を中心としたアークプロジェクトも始動した。
 アークプロジェクトは「コールドスリープ」によって氷河期を乗り越えようとした。
 だが長期間のコールドスリープには問題が多く、特に脳の機能に障害が生じる可能性が高かった。下手すれば何百年という時間、ずっと脳を凍らせるのはリスクが高すぎる。
 また「凍ってる世界がいつ終わるのか」を判断し、コールドスリープを終わらせるための存在が必要だった。ロボットやシステムに任せるにしても何百年もずっと自動で動く保証はない。やはり生きた人間がその判断を下し、スイッチを押す必要がある。
 そこで彼らは「肉体をコールドスリープさせる」と同時に「精神を仮想世界で活動させる」という案を打ち出す。
 つまり脳という繊細な臓器を長期間凍結させてしまうのが問題であり、脳を何らかの形でずっと活動させたままにしておけば、コールドスリープによる障害が起こる可能性は極めて低いという考え。
 もう少しザックリ言うと意識のデータ化。身体は冷凍保存で眠らせ、意識だけを電脳世界で保存しておき、氷河期が終わって人類が外で生きていけるようになった時に、脳のデータを身体へと戻そうというもの。また、仮想世界から現実世界の観測機のデータを確認することで、コールドスリープを終わらせるタイミングを測ることも出来る。
 「HDDから大事なデータだけサーバーに移しておき、時が来たらHDDの方に戻すか」って感じ。
 アークプロジェクトはこの二つの案を実現するだけの技術的問題をクリアしていたため、沢山の出資を受けることができ、それなりに多くの人間を救うことが出来る有力なプロジェクトであるとの評価を受けることになる。

・他にも世界中で様々なプロジェクトが動いていたが、しかし様々な利権の問題や技術的問題、時間の制限といったものがあった。
・結果として、世界の秩序は乱れた。異常気象によって生産量の落ちた食料資源を巡っての戦争が起きたり、人類滅亡というアポカリプス的状況によってヒリついた空気が漂い、自暴自棄になったテロ集団が生まれたりした。
・また、プロジェクトには救える人数に上限が存在した。それは意識のデータ化という手段を取ることで必要リソースの減少化を図ったアークプロジェクトも避けられない問題で、コールドスリープ出来る人間の数にはやっぱり上限があった。
・やはりアークプロジェクトにも妨害や邪魔が入り始め、ついには人死にまで起こる事態へと発展する。
・クラインはこのままだとアークプロジェクトそのものが失敗し誰一人として救えなくなると思い、悩みながらもプロジェクト参加人数を増やして、少し早いがアークプロジェクトをスタートさせることにする。
 この時点で、クラインは「ゲーム内に移された意識は、現実の肉体へと意識のアップロードを行っても消えない」という不具合を認識している。
 具体的に言えば、現実の身体は「仮想世界の記憶を引き継いで問題なく現実で動き出すことが出来る」が、仮想のアバターは「現実世界に一生出られない」こととなる。
 「サーバーからHDDにデータを上書きしたところで、サーバー内のデータが消えるわけない」のと同じ。しかしこの事実は今回においては大問題であり、「現実世界へいつか戻れると思っている仮想の人格が、現実世界に戻れないことを知り、なおかつ仮想世界で生き続けなければならない or 現実世界から電源落とされたその時点で呆気なく死ぬと分かってしまうと、現実世界の肉体に記憶を引き継ごうとしなくなるかもしれない」という懸念が生まれる。
 だが、技術的にこれを解決する術を持たなかったクラインは、このことを誰にも知らせないことに決める。

・アークプロジェクトが始動する。残っていた全人類はコールドスリープに入り、精神だけがアークの世界へと誘われる。
・アークの世界は3Dゲームのようなもので、各人がアバターを持って仮想世界で生活するというものになっていた。アーク世界にはある程度の娯楽も存在しており、そこで現実世界で生きていた時のようにのんびりと過ごしてもいいし、飽きたら現実の身体と同じように長期睡眠に入ってもよしといった形になっていた。アーク世界に入った時点で脳のデータは保存された状態になるので、中の人間が何をしていようが構わないのだ。
 が、ここで問題発生。長期睡眠が出来なくなっていた。これにより中の人間は「アーク世界で氷河期の終わりまで生き続ける」必要性が出てくる。
 (ここ昔はストーリーに描かれていたのだが、現時点のアーカイブでは「氷河期が終わった時、満足に現実でも生きていけるよう、私達はずっと起き続けて人並みの生活をしていよう」という設定に代わってる)
・そしてアーク世界で3年ほどが経過する。
・この3年の間、何度も問題が発生した。特に大きかったのは研究者サイドと市民サイドの対立だ。アーク世界の運営をしている研究者サイドはこの世界では神のような力を持っているように見えるらしく、その神様達が何もしてくれないので、市民サイドの不満の矛先となってしまっていた。
・そして決定打だったのが死人の発生だ。アーク世界では痛みは最小限に抑えられ、病気・死亡といったイベントは起こらないようになっていたはずなのに、研究者サイドの一人が殺される事態にまで発展する。
・クラインはそれを見て「アーク世界のループ」を決行。アーク世界が始まった時点へとゲーム内時間を巻き戻すという、ゲームマスターとしての権限を使うことに決める。
・このループ機能は、アーク世界で問題が起きてしまった時用に作られた機能で、ゲームマスターとフェニックスだけが記憶を持ち越しそれ以外は最初の状態に戻るというロールバック機能。
 だが、この時点で致命的な問題が3つ起こる。
 1つ、裏切り者の存在。アークプロジェクトの中枢に、アークプロジェクトの失敗をもくろむ人間が紛れ込んでいることにクラインは気付く。しかしアークプロジェクトは既に開始してしまっている。運命共同体とも呼べる600人の中に最低1人、プログラムを書き換え、暴動を煽り、人類を滅亡させようとしている悪人が入り込んでしまっていた。
 2つ、死亡者の発生。アーク世界では死亡という現象は起こり得ない。にも拘らず、ロールバックを行っても救えなかった命が一つ生まれてしまった。システムの穴をついた不幸な事故に取り返しはもうつかない。
 3つ、不完全な記憶のリセット。クラインとフェニックス以外の人間はループ前の記憶を引き継がない。しかし2巡目開始直後に「飲んだらループ前の記憶を取り戻すポーション」が生みだされ、消えたはずの3年間の確執が元に戻りだす。

・めちゃくちゃ頑張って、クラインとフェニックスは裏切り者を特定し、捉えることに成功する。(表現だけあり)
・しかしアークでの生活は取り返しがつかないほど壊れてしまっていた。クラインは止む無く仮想世界の凍結を実行する。これによりアーク世界で生きる全ての人は凍結され、アバターは全て動かなくなる。
・クラインとフェニックスは精神の摩耗を避けるため交代で睡眠(10年単位)をとることにし、その時に現実世界の観測データをチラ見して、氷河期の終わりを確認したらみんなを起こそう、と約束をする。600人ではなく、2人でアークプロジェクトを完遂させる方向へとクラインは舵を取ることに決めたのだ。
・が、問題発生。フェニックスだけ睡眠に入ることが出来ない。
・しかしフェニックスはそれを苦としなかった。元々彼女は現実の肉体がボロボロで、動かす度に痛みが生じるような死に体だったために、鳥とはいえ自由に動けるフェニックスのアバターを使ってやりたいことが山のようにあった。
・10年周期で起きてくるクラインを横目に、フェニックスは起き続け、一人で時の止まった世界を謳歌する日々が流れる。
・ただ、現実世界の観測データを見たクラインが「もう数十年もすれば氷河期も終わるから、そうなればアークプロジェクトも終わりだな」と口にしたことで、フェニックスが発狂する。
・フェニックスは現実に戻れば体が動かせず、眠ることも出来ない激痛にずっと苦しみ続けて、やがて死ぬだけの存在だ。だから終わりたくなかった。ずっとアークプロジェクトに続いてほしかった。
・そこでフェニックスは裏切り者と手を組み、クラインよりも上の権限であるプログラムマスター権限を得ることで、ずっとアーク世界で生きていこうと決心する。
 ちなみに裏切り者は「アザールをマスターにする」ことをこの時点で既に最終目標として定めており、後述の投票ゲームにおいて基本的にはアザール≠裏切り者である。

(消えた話)
・世界が再び開始する。
・今、アーク世界へと入ってきたアザール達は「ここがアーク世界か」「本当に現実そっくりだ」「これから楽しみだな」といった会話に華を咲かせる。
・だがアーク世界一日目、記念すべき開会式にてフェニックスより「ゲームマスターを決める投票ゲーム」へと参加するよう通達される。
・マスタープロジェクトと呼ばれるこのルールは、アーク世界において複数の研究者サイドの多数決投票により一人を選び、選ばれた人間にプログラムマスターの権限を付与するというものである。プログラムマスターは神様であり、アーク世界を思いのままに書き換えることが可能となる。ルール自体はクラインが作ったものであり、アザールもまたアーク世界のシステム担当だったためこれを知っていたが、どうして行われるはずだった開会式が行われず、開会式に集った人間も想定よりかなり少なく、しかもアークプロジェクト総括であるクラインが姿を見せないのかが分からなくて困惑する。
・研究者仲間たちと会話したり、施設内を探索していく内に、アザールは「裏切り者が存在していたこと」「この世界は既に一度以上ループしていること」「ループ時の記憶を保持した人間がなぜかいること」「そして裏切り者は、この中に紛れ込んでいること」を知る。
 投票期間は7日間。このシナリオは7日の内2日目までを実装したところで、別ゲームとして作成すると告知されゲーム内から抹消された。ちなみにアザールが主人公。
 結果として「アザールがゲームマスターになる」という結末以外は明かされておらず、裏切り者が誰なのかも明言はされていない。
 ちなみにプログラムマスターの権限は7日間しか保てず、7日が過ぎるとプログラムマスターは死ぬ。この死ぬという言葉の意味が「仮想世界の自分が死ぬだけ」なのか「現実世界の自分も死ぬ」なのか「ループすれば生き返る程度の死」なのかは明かされていないが、フェニックスの最初の説明時点で明かされていた設定の一つではあった。

・プログラムマスターとなったアザールはこの世界の真実を知り、こんな酷い役回りにさせたクラインを憎み、Chrono Ark本編となる「時計塔を起動するとループするバトルファンタジー世界」へとアーク世界を作り変える。
 この時、自分の複製体としてのコピーアザールを生み出している。目的はおそらく次のアーク世界でのガイド役としての期待と、これから眠りにつくことになる自分に代わってクラインを殴ってくれる役割を期待してのことだろう。
・ここからルシーの物語がスタートする。

・右も左も分からないルシーがアザールに拾われ、「予言の子」として調査団と合流し、ループ世界を歩みだす。
・何千回をも超えるループが行われる。ルシーは忘れられし王を何度も殺して時計塔を起動し、そのたびに世界はループして記憶を失うことになる。
・何度も何度も繰り返すが、その際、調査団の一員としてロールプレイをしていたフェニックスと仲良くなり始める。
・フェニックスはルシーの姿を見ていられなくなり、真実を告白する。忘れられし王はルシーの実の父親であるクラインであること、この世界は間違ったアーク世界であること、現実世界では何が起こっていて、仮想世界は今何が起こっているのか。「飲んだらループ前の記憶を取り戻すポーション」をフェニックスから渡されたルシーは、全てを知る。
・ルシーは、クラインを娘に殺させるという喜劇を楽しんでいた黒幕として、アザールを敵と認識し、勝負を挑む。

・アザールは現実世界と仮想世界での出来事について全て知っており、クラインのことも憎んでいる。外の世界へ本当の意味で出られないことも知っている。ただ、自分がプログラムマスターになったという事実、もっと言えば7日間の投票ゲームの記憶についてはアイデンティティの崩壊を避けるためか知らない模様。現実世界に出られない以上、仮想世界でめいっぱい楽しんでやろうと思っており、そのためにプログラムマスターの権限を得ようとしている。
・ルシーは記憶を取り戻した時点でクラインがどれだけ切実に人類の存続のために奮闘してきたのかを知っており、何とかしてパパを助け、そしてアザールに好き勝手にさせてはいけないという思いから剣を取る。そしてアーク世界から出て、現実の世界へと戻るために、プログラムマスター権限を得ようとする。また親であるクラインを殺し続けていたことから、「真実を知らないままに生きること」に対して忌避感を持ち、同じ調査団の仲間達にも記憶を思い出してもらい、共に現実世界から戻ろうと語り掛ける。
・フェニックスはこのアーク世界でも肉体のある喜びを噛みしめている。元はクラインの右腕として動いていたが、裏切り者になびいてアザールをマスターとし、互いに「アーク世界の存続」という目的が合致していたため運命共同体に。しかしルシーのひたむきな姿に心変わりをし、クラインを裏切った負い目と自分はもう充分以上に生を謳歌できたという引け目から、ルシーの味方となる。

・アザールはプログラムマスターを起こし、アーク世界の存続をお願いしてみようと思っていたが、自分がアザールのコピーに過ぎないことを知り自我が崩壊。コピー元であるプログラムマスターへと斬りかかるも削除される。
・死にゆく中で「でもルシーの成長を楽しいと思いながら見ていた自分だけは、コピーされたアザールではなく自分だけのものだ」と気付き、自分が誰よりも長く見てきて、また誰よりも自分を知ってくれているルシーに頑張れの声をかけて消える。
・ルシーは現実世界へと出るためにはプログラムマスターの権限が必要なので戦闘を開始するが、しかしここで「現実へと記憶データを引き継ぐことはできるが、仮想世界にいる自分は一生ここで生きていくしかない」ということを知り、自分の存在意義が分からなくなる。
・ただフェニックスだけはそれを知っており、それでもルシーならばアークプロジェクトを成功に導いてくれると信じ、ルシーの身代わりとなって削除される。

選択肢

エンディング



年表
時系列出来事~概要
現実
Ç}±βLwÏ□ù年14月12日研究資料-記憶データについて脳神経学者時代のクラインが「記憶のデータ」化に関する資料を封印する
研究資料-夢についてクラインが夢に関する資料を記す。
Ç}±βLwùÏ年6月6日加熱した正義「灰燼団」、このままで大丈夫なのか社会現象にまで発展したテロ活動、通常「灰燼団」の暴走が世界的に懸念され始める
Ç}±βLwÓ□ü年8月7日続く異常気象…「スーパー氷河期」年明けから観測され始めた異常気象が本格的に顕在化、真夏に氷河期が到来する世界的異常事態へと陥る
Ç}±βLwÓ□ý年11月15日プロジェクトの紹介迫る「厄災」に対抗するアークプロジェクトの詳細をクラインが大衆へ公表する
Ç}±βLw÷□年10月11日開発部録音記録:クライン・アザール架空世界構築を開発中のアザールに、クラインがゲーム開発の道を選んだ理由を問い質す
3月20日プロジェクトの現状概ね順調にアークプロジェクトが進行する中、アザールからクラインへプロジェクトの「致命的問題」が提議される
4月27日(推定)ストーリーモードアークプロジェクト開始から721日前。
セレネリオン本社が灰燼団の攻撃を受け、プロジェクト用資材確保の交渉に訪れていたクライン・アザール・ステラがテロに巻き込まれる
Ç}±βÓ□üwL年11月16日BH-1412の致命的欠陥NOVA社の冷凍睡眠ポッドの「80年以上稼働すると外気温の測定が無効になる」仕様が欠陥として大々的報道される
11月17日保存されたWEBページNOVA社の醜聞拡散に伴い、大衆へ根拠を欠いた陰謀論が広まり始める
11月25日NOVA社放火事件NOVA社の本社研究所が灰燼団に襲撃される
12月24日発信:ピーター家族を喪い、憔悴を極めたピーターがクラインへと最期の連絡を取る
12月25日NOVA社、CEOの死亡ピーターが自宅で自殺したことが公に報道される
Ç}±βLw÷□Ö年4月9日66as7JWIと共に!プロジェクト本社にてアニー・リーアン・ルシーの映った写真が撮影される
(「66as7JWI」はBase64変換すると리안(Lian)
4月23日裏切りアークプロジェクトに潜入していた「裏切り者」が、秘密裏にプロジェクトの破壊工作準備を完了させる
4月29日絶望の世界クラインがステラを仮想世界に接続する実験を行うが、生成後のアバターが消されずに残るミスが発覚。
目撃一連の騒動を見ていたハルがプロジェクトの実態を理解し、全プロジェクトメンバーへの公表を主張する。
制止するクラインとのもみ合いの中、ハルが頭部を強打して意識不明に陥る。
クラインは冷凍睡眠装置にハルを入れて証拠を隠滅する。
仮想世界の始まり
A.A. 1年5月6日開会式アークプロジェクト開始。600人の冷凍睡眠者が仮想世界へ接続し、アークでの生活を始める
5月7日アークプロジェクト、二日目。初日終了。民間人の反応は悪くなかったが、既に問題行動を起こす者が一部に散見されていた。
5月15日暖かい日日の当たる仮想世界の中で、ルシー・メルラン・アニー・ジョイが穏やかな日々を過ごす。
色褪せた写真
5月20日真っ白な少女アークプロジェクトが恙無く進行する中、クラインはルシーへの対応に煩悶する。
6月15日観察記録:ハルプロジェクトメンバーの一人、特異な状態にある気候学者ハルの今後をクラインは懸念する。
7月5日チヨの物語企業国家カイルム出身の天才少女チヨは、プロジェクト参加へ至るまでの自身の壮絶な「半生」をルシーに語る。
10月18日鉱山の中でシルバースタインの監督下で採掘が進むが、突如落盤事故が発生。仮想世界故のリスクが遂に表出する。
緊急対策会議プロジェクト首脳陣による協議の結果、リーアンが開発しているアーティファクトの使用へと踏み切られる。
10月28日クラインの回顧録民間人にアーティファクト「帰還の石」配布を決定
11月2日トリーシャが調理のアーティファクト窃盗を図り、研究区域へ侵入
11月9日セキュリティチームのレポート鉱山崩落事故の後処理に関する、レポートの草案をベべが執筆中。どっちつかずの曖昧な立場に頭を抱える。
A.A. 2年5月6日クラインの回顧録幻肢痛に耐えかねたチヨがアバターをフェニックスに換装
6月6日セキュリティチーム動員による民間人鎮圧の実施
8月1日父の日記悪化の一路を辿る民間人の感情と、自身の娘というルシーの安全を加味し、クラインはルシーの幽閉を決断する
8月4日娘の日記幽閉中のルシーが日記の執筆を始める。
8月11日クラインからルシーに状況説明が行われる。
8月17日ルシーが脱出の糸口を掴む。
9月1日ルシーが屋敷からの脱出計画を進めつつ、バイオリン作成に着手。
9月23日クラインの回顧録民間人が爆発物を用いたデモを起こし、セキュリティチームとの戦闘に発展。交戦中、「裏切り者」がプロテクターを解除していたことで死傷者が発生。
9月27日民間人との交流が完全に断絶。状況打破のためアバター復活のアーティファクト開発を計画。
9月30日復活のアーティファクト開発が始まるが、直後民間人が帰還ゲートを用いてセキュリティチームを1名殺害。現実の死者が生じたことで、クラインによりループシステムが起動される。
ループ以後
A.A. (2)1年
5月6日
(10月1日)
娘の日記ルシーが帰還の石を用いた屋敷からの脱出準備を完了させる。
5月6日クラインの回顧録最終手段であるループシステムの起動へ踏み切ったクラインだが、「裏切り者」の暗躍により記憶保持者が増加しており、状況はループ前よりも更に悪化。暴動が発生する。
5月7日
(10月2日)
娘の日記ルシーが脱出に成功するが、友人たちの記憶がループによりリセットされていた。さらに、暴動発生によりクラインの娘であるルシーもターゲットにされる。バイオリン破損。
6月10日娘の日記再開された幽閉に憔悴するルシーが、皆の記憶があった頃まで時間を戻したいと日記に思いを零す。
?月?日凍てついた世界裏切り者が記憶復元のポーションを用いたことで、プロジェクトが決定的に崩壊。仮想世界の全凍結が強制執行される。
孤独な番人クラインがコールドスリープに入る。しかし「フェニックス」は「チヨ」とのアバター情報不一致によりエラーが発生、凍結に失敗。一人残されたフェニックスだがクラインの身を慮り、プロジェクト管理をそのまま単独で継続する。
破損した記録
???DAY 1フェニックスの冒険一人フェニックスが凍結中のアークを警邏して回る。
DAY 7フェニックスの冒険フェニックスが地球環境をモニタリング中。プロジェクト開始前より寒冷化が悪化。
DAY 22フェニックスが居住区を飛行中。
DAY 64フェニックスがCCTVで監視中。
DAY 227フェニックスが動くものがないはずの現実側で、「何か」が動くのを観測。
DAY 583フェニックスが昼寝中。
DAY 618フェニックスがアーク内部から現実のロボットを遠隔操作する。
DAY 739フェニックスが絵描きに手を出す。
DAY 1331フェニックスがクロノアークのようなゲームをプレイしている。
DAY 2534フェニックスが日光浴している。
DAY 3196フェニックスが睡眠中。
DAY 4764フェニックスが一人演劇に興じる。
DAY 5557フェニックスが地球環境をモニタリング中。特異事項なし。
DAY 6329フェニックスが絵を描いている。力作誕生。
DAY 7242フェニックスが凍結中の人々をデータと照合中。
DAY 7242モニタールームにフェニックスは不在。
(DAY 7242)怪しい面会裏切り者の様子を見に来たフェニックスに、なぜか凍結を免れていた裏切り者が甘言を囁く。
DAY 7243フェニックスの冒険フェニックスが寝転んでいる。
DAY 9827フェニックスが地球環境をモニタリング中。特異事項なし。
DAY 15382フェニックスがクロノアークのようなゲームをプレイしている。やり尽くして飽きた。
DAY 34338フェニックスが絵を描いている。カンパスの置き場所がもうない。
DAY 34338フェニックスが絵を描いている。絵の数は7723個以上。
DAY 43519フェニックスが地球環境をモニタリング中。
DAY 50374広場にフェニックスは不在。
DAY 54698モニタールームにフェニックスは不在。
DAY 54698フェニックスが地球環境をモニタリング中。気温の急上昇を確認。
(DAY 1から約150年後)一世紀ぶりの再会解凍されたクラインがフェニックスと再会を果たす。厄災はまだ続くが、打破の見通しが経ったことで凍結周期を10年にすることを提案。
しかし終わりの見えたフェニックスは「生」が途絶する恐怖に怯え、裏切り者との対談に依存していく。
(DAY 56000)フェニックス再誕白昼の悪夢に苛まれるフェニックスは遂に癇癪を起し、自らの手でアークプロジェクトを破壊してしまう。
永生の始まりフェニックスと裏切り者が共謀してアザールをプログラムマスターの座へと誘導し、自発的に仮想世界を永続化する計画を企む。
ChronoArk Fate
???運命編選抜された14名だけフェニックスが凍結を解除。プログラムマスターの座をかけたデスゲームが行われ、アザールがリスクを飲み下してマスターの座に就く。
図鑑:赤い荒野マスターが仮想世界改変のサンプルとして、赤い荒野をシステム外に構築。ゴードー(クローンシルバースタイン)を初めとした複製体の挙動を観察して、ループ用のテストデータを収集する。
レプリカ仮想世界がループに閉ざされる。マスターが自身のレプリカであるアザールを管理代行として作り出し、休眠に入る。
改変された世界
???ROOP 1始まりの記憶アザールがルシーを歪みの地で発見。この周の探索は失敗に終わる。
ROOP 2古びた日誌#1アザールがマスタールームを初期位置としてループが始まる旨を記す。
ROOP 3アザールがこの周で歪みの地にルシーを連れ出すのに4日を費やす。
ROOP 4アザールがこの周で歪みの地にルシーを連れ出すのに一週間を費やす。怯えてルシーはまともに戦えない。
ROOP 9アザールが「調査団員達が過去の自分を夢だと思っている」旨を記録する。
ROOP 1212回目の冒険ルシー達が霧の庭園2の魔女に敗北。ここまで消極的だったルシーの深層意識に変化が生じる。
ROOP 13古びた日誌#1自発的にルシーが歪みの地へ向かうようになる。
ROOP 46ルシー達がジョーカーを攻略。その後血みどろ遊園地2の雑魚に敗北。
ROOP 167アザールが自身の成長を実感し始める。
ROOP 300アザールが自身の存在に疑問を覚え始める。
ROOP ???アザールが自身を「調査団員アザール」であると思い込むようになる。
D-171532ROOP 501~ストーリーモード本編開始(初周でクリアすると進行の速さを危惧したフェニックスに強制終了を食らう)
忘れられた王拘束具の破損によりクラインが自我を取り戻す。挑発されたアザールが激昂してクラインを殺害。
D-153899
(48年後)
ROOP 3200~変わらない景色アザールが記憶も功績も全てリセットしてしまうループに虚しさを覚えるようになり、マスターを覚醒させてループを終わらせ、この世界を完全な「現実」に変えようと目論む。
たった一つの手がかりアザールはクラインにマスターを起こすための方法を詰問するが「アーカイブを調べろ」と返される。
(ROOP 21273?)隠された真実データが抹消されていたことで、アザールがアーカイブの閲覧権限をクラインに渡し、クラインが現実の気温変化をシミュレート可能になる。
フェニックスがアーカイブで記憶を取り戻したルシーの様子を見て、以後の周でルシーに寄り添うことを決断する。
(冷却化終了まで約412年)ポーション制作1ループ目めぐり合いフェニックスがクラインにルシーを救う手段を問う。
返答は「裏切り者のポーションを作れ」だった。
謎の助力者アザールとフェニックスの挙動からレーリンは異変を確信。
問い詰められて白状したフェニックスと協力関係になり、ポーション制作を開始する。
(冷却化終了まで約403年)ポーション制作1000ループ目ポーション制作日誌レーリンの叱責によりフェニックスが己の罪に気づく。
(冷却化終了まで約400年)ポーション制作2367ループ目クラインとフェニックスが和解。ルシーを救うための取引を成立させる。
(冷却化終了まで約300年)ポーション制作8319ループ目ポーションの調合にポーション同士の配合が必要だと気付く。
(冷却化終了まで約165年)ポーション制作15470ループ目裏切り者のポーション配合のヒントを見出す。
(冷却化終了まで間もなく)ポーション制作21994ループ目裏切り者のポーション作成完了。
ポーション制作21995ループ目レーリンが記憶を取り戻す。
D-7
(約412年経過)
ROOP 25000~仲間割れ現実の冷却化が終息。クラインからルシーにマスターを覚醒させる鍵が手渡される。
変えられない運命ルシーから鍵を奪おうとアザールが本性を現す。圧倒されるルシーだが、油断を突いて相打ちに持ち込む。
取り戻した記憶記憶の戻ったルシーは現実への帰還を決意。ルシーとアザールの間で、アークと人類の存亡をかけた最後の戦いが始まる。
End of Project
D-0(推定)現実世界の物語ルシーたちはそれぞれの道を歩み始める。
(数年後)プロジェクト終了アークに生きた者たちを称える慰霊碑に、成人したルシーが訪れ一枚の絵を手向ける。