日本 RankII 急降下爆撃機/艦上爆撃機 D4Y3 Ko / 彗星三三型甲
概要
Ver.1.71にて実装された、日本空ツリーのランクII艦上爆撃機。前機D4Y2と比較すると、エンジンが空冷式の「金星六二型」に変更されている。
なお、本機もD4Y2同様なぜかゲーム中で急降下爆撃ができない時期があったが、1.73にて可能となった。
機体情報(v2.21.1.11)
必要経費
必要研究値(RP) | 14,000 |
---|---|
機体購入費(SL) | 55,000 |
乗員訓練費(SL) | 16,000 |
エキスパート化(SL) | 55,000 |
エース化(GE) | 320 |
エース化無料(RP) | 250,000 |
バックアップ(GE) | 90 |
護符(GE) | 860 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 3.0/3.0/3.0 |
RP倍率 | *** |
SL倍率 | *** / *** / *** |
最大修理費(SL) | 1770⇒2308 / 2000⇒2530 / ***⇒*** |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
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最高速度(km/h) | 541⇒610 / 529⇒574 |
(高度6050m時) | |
最高高度(m) | 9800 |
旋回時間(秒) | 22.8⇒21.6 / 23.4⇒22.0 |
上昇速度(m/s) | 5.7⇒16.5 / 5.7⇒10.4 |
離陸滑走距離(m) | 350 |
最大出力(hp) | 1016⇒1452 / 1003⇒1200 |
離陸出力(hp) | 1397⇒1833 / 1384⇒1581 |
毎秒射撃量(kg/s) | 0.33 |
燃料量(分) | min38 / 45 / 60 / max134 |
銃手(人) | 1 |
限界速度(IAS) | 750 km/h |
フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)480 km/h, (離陸)*** km/h, (着陸)*** km/h |
着陸脚破損速度(IAS) | 350 km/h |
主翼耐久度 | -11G ~ 15G |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 |
---|---|---|---|---|
機銃 | 7.7mm 九七式 | 2 | 800 | 機首 |
機銃 (単装) | 13mm 二式 機銃 | 1 | 250 | 後部 |
弾薬
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | 費用(SL) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
10m | 500m | 1000m | ||||
7.7mm 九七式 | 既定 | T/AI/Ball/AP/AP/I | 10 | 9 | 4 | - |
汎用 | T/AP/AI/AP | 30 | ||||
曳光弾 | T/T/T/AP | |||||
ステルス | I/AP/AP/AP/AI | 40 | ||||
13mm 二式 機銃 | 既定 | T/AP-I/IAI/AP-I | 18 | 17 | 5 | - |
徹甲弾 | AP-T/AP-T/AP-T/IAI | 10 |
追加武装
分 類 | 名称 (爆薬量) 種類 | 搭 載 数 | 影響【AB/RB/SB】 | 費用 (SL) | 搭載条件 | 備考*1 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
B | 250kg,60kg×2 bomb | 1,2 | -14.4/-**/-** | -4.1/-**/-** | +1.7/+**/+** | 110 | - | 合計搭載量 370kg (爆薬量150kg) |
B | 250kg×3 bomb | 3 | -43.2/-**/-** | -7.8/-**/-** | +3.5/+**/+** | 230 | 9 in(mod35) | 合計搭載量 750kg (爆薬量312kg) |
B | 500kg bomb | 1 | -2.2/-**/-** | -4.9/-**/-** | +2.2/+**/+** | 150 | 13 in(mod35) | |
B | 500kg,60kg×2 bomb | 1,2 | -15.8/-**/-** | -6.2/-**/-** | +2.8/+**/+** | 150 | 13 in(mod35) | 合計搭載量 620kg (爆薬量253kg) |
機体改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
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I | 胴体修理 | 990 | 2200 |
ラジエーター | |||
7mm弾薬ベルト | |||
9 in(mod35) | |||
II | コンプレッサー | 1500 | 3300 |
機体 | |||
新しい**mm機関銃 | |||
III | 主翼修理 | 1200 | 2700 |
エンジン | |||
13mm銃座用弾薬ベルト | |||
13 in(mod35) | |||
IV | インジェクター交換 | 2100 | 4700 |
カバー交換 | |||
新しい13mm銃座用機関銃 |
カモフラージュ
△△△ | |
---|---|
[添付] | |
条件 | - |
説明 | 標準カモフラージュ |
△△△ | |
条件 | △ |
説明 | staneard unicolor Dark Green camouflage with insignia of "Yokosuka" kokutai, 1944. |
研究ツリー
解説
特徴
彗星艦爆のエンジンを空冷星形の金星六二型(あるいは六一型)に換装した機体。同時に爆装の強化が行われ、250kg爆弾を翼下に2発搭載できるようになっている。
前機の彗星一二型に比して自重が減ったため、運動性が若干ながら向上しているが、防御装甲が皆無であることは同様。パイロット気絶による被撃墜が頻発するのでパイロットスキルの強化や、相変わらず高い発火率を補うため回避運動により「敵弾に当たらない」立ち回りが必要となる。また、空冷エンジンに換装された割には水冷エンジン並みにエンジンが被弾によって壊れやすいという弱点もある。
BRが彗星シリーズ最上位であること、景雲改が戦闘機になったことで本機が現状日本軍最速の爆撃機であることから、プレイヤーによっては長くお世話になる機体となるだろう。ツリー上は上位にある流星や銀河とはまた違った任務をこなすこともできるので、これまでの彗星シリーズで鍛えた爆撃能力と運動性能を発揮し、味方の勝利に貢献しよう。
立ち回り
【アーケードバトル】
250kg爆弾が3発搭載できるようになったことで、これまでリロードが必要だったトーチカの破壊が一度の爆撃で可能になった。多少狙いがずれても3発使えばほぼ確実に破壊できるというのは大きい。一方、最近は艦船のモデルが精密化された影響なのか、3発用いても駆逐艦以上の艦艇撃破は割と難しい。こちらは味方に任せるか次の流星の開発を急ぐかという対処になるだろう。
前述したとおり、現状は日本軍最速の爆撃機である。急降下速度はリスポーン高度や状況によるが800km/hを超える(818km/hの発揮までは筆者確認済み)こともある。この速度で敵の防空網をかいくぐったり、軽快な運動性で敵機の攻撃を回避しつつ、戦車隊やトーチカを確実に破壊していこう。なお、胴体の爆弾倉に搭載された爆弾の投下にタイムラグがあるのは相変わらずなので、翼下の爆弾との投下タイミングのずれには注意されたい。また、液冷彗星より運動性はいくらか向上しているが爆装も増えているので、引き起こしが遅れると地面に激突する場合があるのでこちらも気を付けよう。
このあたりのBRになると、敵機に対して7.7mm機銃は如何にも非力である。本機には長くお世話になるプレイヤーも多いだろうから、前機体以上に空戦は忘れたほうがよい。一方、後部銃座の機銃が13mmに強化されたので、銃手が育っていれば回避運動の途中で敵機を撃墜してくれることも以前より多くなる。が、装甲がないのは今までと変わらないので過信しないように。
とにかく250kg爆弾が3発になったということが大きい機体。これは地上攻撃がメインになりがちなABでは一度に3両の敵戦車を破壊できるということであり、戦車隊への制圧力は時に流星や銀河を上回ることもある。もちろんランクやBRが上がれば防御力の低さで辛くなる部分もあるが、そこはこれまでの彗星シリーズで培った技量を発揮し、地道かつ堅実な爆撃で味方の勝利に貢献してもらいたい。
【海戦】
250kg爆弾3発装備で、うまくいけば1回のリロードで3隻の艦艇を撃破できる。とはいえ、駆逐艦クラスの大型艦艇には250㎏1発では倒せないことが多いので、魚雷艇や駆潜艇を狩るようにしよう。 立ち回りはいままでの彗星シリーズとほぼ一緒だが、対空砲が強力になってきているのでより高い位置から攻撃を開始したほうが良い。まず直上まで移動し2500m程度からダイブ開始2000m程度で投下、高度1500m以下には入らないという立ち回りが安定する。D4Y1の頃と違って対空装備が強化された艦艇も多いので、対空装備で艦艇攻撃している人から攻撃していくと良い。対空装備で艦艇攻撃している相手の場合は、たいていが直上が完全に死角となっており、反撃無しで大型艦艇を倒していける。
主砲で相手を攻撃している人は対空砲が上空を狙ってくるので、後回しにしよう。もし味方が複数機いる状態なら、違うやり方になると思う。
空戦能力や上昇力が欲しい人は三式戦闘機を使うと良い。
チーム全体を勝利に導くために
流星シリーズの素晴らしい部分は駆逐艦クラスの大型艦艇以外は1発で倒せる点であり、出撃したら相手側陣営の上位(ドイツのK-2等の駆逐艦クラスの大型艦艇を除く)から順に撃破していくと、。1分間に3隻撃沈できる能力があるため、相当チケット差が出ている状態でも逆転を目指せる
その他
・K-2等の駆逐艦クラスの大型艦艇の場合
至近弾ではあまりダメージが入らないが、艦中央や艦橋付近に250kg爆弾を当てると、火災が発生する。これで足止めし、味方にとどめを刺してもらうほうが良いかもしれない(加筆求む)
【リアリスティックバトル】
--加筆求む--
【シミュレーターバトル】
--加筆求む--
史実
彗星三三型は水冷エンジンを空冷の金星六二型に換装した機体。
元々彗星に搭載されていた水冷エンジン「アツタ三二型」はその構造的複雑さゆえに生産が難航し、機体の生産に対して、エンジンの供給が追い付いていなかった。また、複雑な水冷エンジンの整備は、不慣れな整備兵にとって難しく、現場での彗星の稼働率は他の空冷の機体よりも低くなっていた。加えて、冷却器の水漏れ、油温過昇、燃料噴射ポンプ不具合、マニュアルの不備、などの問題も起因して一般部隊での液冷彗星の稼働率は50%を切ることが多かった。*2
いずれにせよ生産面と整備面から空冷化への計画が開始されたのは1943年12月頃からである。愛知航空機は、水冷のスリムなエンジンを空冷の円形で正面面積の大きい金星六二型エンジンへと換装するにあたり、幅1068mmの胴体に、より大きな幅1291mmのカウリングを付け、生じる左右の段差部には排気管を配置、機首下面の段差には空気吸入口を配置して巧みに成形した。試作機は1944年5月23日初飛行、同年中に制式採用された。
金星六二型は重量675kg、離昇出力1560hpである。これは水冷より160hp強力で重量は40kg軽かった。急降下爆撃時、爆弾倉内の爆弾をそのまま落とすとプロペラや機体に衝突する危険がある。そこで爆弾は誘導管(アーム)に取付けられ、これが爆弾倉内から伸びることで爆弾がプロペラ圏外まで送り出され、投下される。爆撃照準器には眼鏡式の二式一号射爆照準器一型が用いられた。照準角度はプラスマイナス13度、飛行データを算入することで見越し角度などをつける必要がなく、照準点をそのまま狙えばその場所に爆撃が可能な照準器だった。ほか、量産機では着艦フックが撤去された。三三型の諸元性能は自重2501kg、正規全備3750kgである。翼面荷重159kg/平方m。実用上昇限度10500m、最大速度574km/h、航続は正規状態で1519km。
三三型の兵装は前方に7.7mm機銃と弾数各400発、後部銃座に一式7.9mm機銃と弾数225発または375発、33甲型では後部銃座に二式13mm機銃を備える。爆装は爆弾倉内に二五番爆弾(250kg)か五〇番(500kg)、翼下に二五番を2発。ただし翼下搭載時は爆弾倉内は二五番1発に限られる。また五〇番搭載時には爆弾が大きすぎて爆弾倉扉が閉まりきらなかった。
小ネタ
爆撃法には水平爆撃、急降下爆撃、緩降下爆撃、反跳爆撃の4種がある。
※水平爆撃は標的の進路、標的の速度、風向、風力、爆弾の弾道を計算、修正した上で爆撃する。飛行機の機速と投下高度によって弾道曲線は変化する。日本海軍ではこの変化量を追従量と呼んだ。一般に水平爆撃には数分間の水平飛行が要求され、防御砲火や敵機の迎撃に無力である。高度が高いほど爆弾の命中率は落ちる。一方でこの時代の爆撃の照準には爆撃手の素質というものが大きく響き、編隊を組んでの爆撃には特別に上手な爆撃手が指揮を取って一斉に投下した。平均的な命中率は50%程度である。
※降爆は九九艦爆に詳細説明があるためそちらも参照。重要な爆撃諸元は降下角度、機速、投下高度、投下秒時、追従量、敵針路、敵速度、風向、風力である。風向と風力は機の降下に強い影響を与えた。空母ハーミズ撃沈の際に高い命中率を記録したのは、海風が吹いておらず、横風の影響がなかったことによるという艦爆隊員の証言がある。急降下爆撃はまず8000mまで上昇、10度から20度の降下角度で高速接敵、高度2000~3000で急降下に移る。角度は45~70度。目標上空450~600mで投弾し引き起こす。3Gで引き起こすと沈下量は200mである。具体的には降下角60度、機速120m/s(432km/h)、高度600mで投弾した時、爆弾は機の針路より60m引いた地点に落ちる。実際にはさらに風向や風速によって機体が流され、爆弾も弾道が狂う。オイジー式照準器で爆弾を命中させるための艦爆の操縦は
1、まず命中させたい箇所に機首すなわち照準点を向ける。
2、爆弾の弾道が引いて落ちる追従量の分だけ、照準点を前進させるよう、機首を操作する。60mであれば60mぶん照準を前進させる。
3、次に風向の逆方向へ、風力の作用する分だけ見越し角を取るよう機首を操作する。
4、次に標的の針路方向へ、敵の速度と、爆弾の着弾までの時間の分だけ見越し角を取る。
これを風の作用する中、急降下中にやり遂げなければならない。実際には、縦横のマス目状に分画が眼鏡照準器に刻まれており、見越し角はこの分画を基準として測り、照準点を決め、機を操作する。1分画は高度600m、降下角60度の時に、10mを示すよう刻まれていた。また彗星三三型の二式一号射爆照準器一型では、データをあらかじめ算入することで見越し角度などの操作を省いているはずである。訓練5年、飛行時間2000時間の日本軍艦爆パイロットは、無風から微風の条件で陸上の静止目標を狙った際、60m×30mの楕円内に90%の爆弾を命中させた。30m×15mの楕円内には40%が命中した。開戦直前の航空隊では、海上の目標には前後300m、左右60mの楕円内に60%の爆弾を命中させた。
※緩降下爆撃は艦載水上機で用いられた。「肉薄して上甲板に爆弾をおいてくる」ほどの接近が必要とされる。逆に言えば電子計算装置もジャイロによる慣性の検知も何もない射爆照準器では、爆弾の弾道を正確に計算して命中させるのは至難であり、このために命中させやすい急降下爆撃が必要とされた。
※反跳爆撃は水切りのように爆弾が海面で跳ねていくことを利用した爆撃法である。横須賀航空隊では1944年3月から9月までこの爆撃法を研究している。これは撃角12度、撃速100m/s以上で爆弾を海面に投下するもので、投下された爆弾はまず深度10m~15m、距離200mの海中を走ってから再び海上へ飛び出る。高度20m、距離100m程度を飛んでからまた海中に潜る。これを3、4度繰り返して最後に沈む。二五番爆弾は波の高さ3m程度であっても反跳爆撃が可能である。目標の正横1000mに占位した場合には命中率6割が期待できた。
本機は、突入直前の特攻機を捉えたとして有名な写真の機体である。
彗星はそれ自体が特攻機として特に多く使われてしまったこともあり、特攻のイメージが強いという悲しい機体でもある…
なお、惑星WTでは機体を粉微塵にしても修理費さえ払えば元通りに戻し、搭乗員は気絶で済むので心置きなく空母に突っ込むことができる。爆弾は突入の直前に投下しないと起爆しないので注意しよう。
ご存知の通り太平洋戦争末期の日本軍では金属という金属が不足していた。その煽りを液冷エンジンはモロに受けたため、日陸では「首無し飛燕」が工場に溢れ、海軍では「首無し彗星」が工場に溢れた。それを改善するために日陸では飛燕にハ-112 二型を積んで五式戦闘機とし、海軍では金星62型エンジンを積んで彗星三三型としたのだった。名称は違えど双方同じエンジンというのにも何か縁を感じる。
外部リンク
●DMM公式
D4Y 彗星 - 輝く戦闘機
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
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