B7A2

Last-modified: 2025-09-25 (木) 19:14:32

日本 RankIII 艦上爆撃機/雷撃機 B7A2 / 流星

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概要

ver1.37で実装されたランク3の艦上攻撃機。機体名称が"流星艦上攻撃機"とあるが、多任務艦上攻撃機として設計されており、雷撃だけではなく一機種で水平爆撃・急降下爆撃・雷撃の全てが出来るようになっている。因みにこの「攻撃機と爆撃機を統合した機種」というのは、流星という制式名称に現れている。詳しくは本ページ下部の小ネタ

機体情報(v2.43.0.91)

必要経費

必要研究値(RP)26,000
機体購入費(SL)76,000
乗員訓練費(SL)22,000
エキスパート化(SL)76,000
エース化(GE)500
エース化無料(RP)320,000
バックアップ(GE)30
護符(GE)1,100

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング3.7 / 3.7 / 4.0
RP倍率1.42
SL倍率0.8 / 1.7 / 2.9
最大修理費(SL)1,202⇒1,575 / 2,237⇒2,847 / 4,455⇒5,671

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)542⇒593 / 523⇒565
(高度6,550m時)
最高高度(m)8,260
旋回時間(sec)28.9⇒27.1 / 29.4⇒28.0
上昇速度(m/s)7.0⇒15.0 / 7.0⇒10.4
離陸滑走距離(m)270
搭載エンジン中島 誉一二型
最大出力(hp)1,377⇒1,766 /1,361⇒1,545
離陸出力(hp)1,663⇒2,052 /1,647⇒1,831
毎秒射撃量(kg/s)2.09
燃料量(分)min88 / max295
銃手(人)1
限界速度(IAS)680 km/h
降着脚破損速度(IAS)350 km/s
フラップ破損速度(IAS)(戦闘)457 km/h, (離陸)428 km/h,(着陸)280 km/h
主翼耐久度-15G ~ 15G

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所
機関砲20mm
九九式二号
2400翼内
機銃
(単装)
13.2mm
二式
11000後部銃座

弾薬

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

武装名ベルト名内訳最大貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
20 mm
九九式二号機関砲
既定T/FI/
FI/APHE
2624171064
汎用HEF-T/HEF/
HEF/APHE
2624171064
地上目標APHE/APHE/APHE/
APHE/HEF/HEF-T
2624171064
曳光弾HEF-T442111
ステルスHEF/HEF/HEF/
APHE/APHE
2624171064
 
武装名ベルト名内訳最大貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
13.2 mm
二式機銃
既定I/AP/HE-I2826191386
徹甲弾AP/AP/AP/I2826191386
汎用AP/HE-I/
HE-I/HE-I
2826191386

追加武装


名称
種類


影響【AB/RB&SB】費用
(SL)
搭載条件
最高速度
(km/h)
上昇速度
(m/s)
旋回時間
(sec)
BMB60kg
九七式六番陸用
10-20.9/-20.9-3.3/-3.3+1.4/+2.1**-
BMB800kg
八〇番改一
1-0.7/-1.4-3.9/-3.9+1.8/+2.7145爆弾追加800kg
BMB
&
BMB
60kg
九七式六番陸用
4-20.9/-21.6-3.8/-3.8+1.7/+2.6130爆弾追加250kg×2
250kg
九八式二五番
2
TPD850kg
九一式航空魚雷改三
1-49.0/-54.7-4.9/-4.9+2.2/+3.3185九一式魚雷
 

機体改良

解説ページを開く

Tier名称必要量(RP)購入費(SL)購入費(GE)
I胴体修理1,2002,200120
ラジエーター
銃座13mm
九一式魚雷
IIコンプレッサー1,4002,500140
機体
新しい13mm機関銃
爆弾追加250kg×2
III主翼修理1,5002,700150
エンジン
20mm弾薬ベルト
爆弾追加800kg
IVインジェクター交換2,7004,900270
カバー交換
新しい20mm機関砲

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前機体P1Y1 mod.11
次機体R2Y2 Kai V1
 
 

解説

特徴

彗星にはなかった800㎏爆弾&九一式航空魚雷が天山以来ふたたび搭載できるようになり、急降下爆撃機である為、多少無茶な体制からでも爆撃・雷撃を行える。
本機の大きな特徴として、翼内に20mm機銃が2丁搭載されており、敵戦闘機はおろか爆撃機などの大型機にも対抗しうる攻撃力を持っている。ただしあくまでもメインの役割は爆撃・雷撃任務であり、同BRの戦闘機には速度、加速、上昇の全てで劣る。非常に低速で飛べるうえ舵の効きは悪くないので、短時間であれば大体の機体より小さく回るが、いかんせん爆撃機なのでE保持はお察し。誰彼構わず挑んで勝てるような機体ではない。
相手を選んで戦えば撃墜戦果を上げる事もできるが、自分から積極的に迎撃しにいくとつい高度を下げてしまい、アドバンテージを失いがちだ。そのため敵機に攻撃を仕掛ける際は、高度差を活かして高高度からの一撃離脱に徹する事。降りてしまうと登れないので、なるべく高度を失わないように気をつけよう。爆撃スポーンが利用できるなら、その利点を活かして初動で上を取りにゆくとよい。利用できないなら間違っても戦闘機の群れに突っ込まないように。

 

立ち回り

【アーケードバトル】

空戦AB

九九式二号20mm機銃2丁で弾数は合計400発、爆装は60kg、250kg、800㎏爆弾、航空魚雷から選べる、という多彩な武装バリエーションが特徴。状況への対応力は相応に高いのだが、戦闘機ほどの機体性能(というよりこの分野では前機体の彗星に及ばない)はないし、爆弾の搭載量は他国の爆撃機の多くに劣る。使い方を間違えると器用貧乏に終わる危険もあるので、比較的高速な単発急降下爆撃機ということを考えて、基本は対地攻撃を行う機体であると割り切ることをお勧めしたい。
爆装は戦車隊攻撃、前線マップでは60kg爆弾×4、250kg爆弾×2が多数の幅広い目標を破壊できる(腕に自信がなければ、60kg爆弾は戦車1両に2発落とそう)。トーチカも250kg爆弾2発を使えば破壊できるが、確実性が必要な状況、または対艦攻撃の際には迷わず800kg爆弾を使おう。この爆装のバリエーションから、特に軽目標とトーチカが混在する一部のマップではどちらを装備して出撃するかで戦局が変わることもあるので注意。20mm機銃による対地銃撃も強力だが、運動性が彗星シリーズに劣るため回避運動があまり得意ではなく、被弾による発火率が相変わらず高いことも留意して敵機に注意しつつ攻撃を行おう。

20mm機銃が強力なため空戦をしたくもなるのだが、エネルギー保持が彗星と比べてもかなり悪いため旋回戦は控えたほうがいい。一撃離脱ならできないこともないが、それをやると本業の対地攻撃が疎かになるというジレンマを抱えることになるため、戦闘中にリスポーンしたら目の前に敵の重爆がいた、というような特殊な状況を除いた場合、戦闘爆撃機のように積極的に空戦を仕掛けるのはお勧めしない。もし爆弾のリロードの合間に空戦を行うなら、味方と組み合っている敵機に横やりを入れ、攻撃の成否にかかわらずその場を離れるような運用がよいだろう。また爆撃機としては高速の部類だが、敵機を追撃するほどの速度性能があるわけではないことも覚えておきたい。

欠点も多く述べたが、器用貧乏になる危険を抱えつつも多くの局面に対応しやすい機体ではある。対地攻撃を行う爆撃機であるという本分を忘れてはいけないが、それに捉われるだけでは勝利に貢献できないこともあり、これまでプレイヤーが培ってきた状況判断力が試される機体と言えるだろう。なお本機は現状日本ツリーにおいて最後となる単発爆撃機であるため、BRが上がっても長く使う必要があるためその機体特性に早いうちに慣れておくと後々役に立つ。

海戦AB

爆弾

海戦、ということで日本機の長所である航空魚雷による高速雷撃を…と言いたいところではあるが現状では駆逐艦や巡洋艦による対空射撃が強烈であり、また戦後挺のバルカン砲も牙を向く。射程が2kmしかない航空魚雷は苦戦を強いられ、また雷撃に成功しても低空に降りることで対空砲火や敵戦闘機の餌食になりやすくなってしまう。
一方、800㎏爆弾を使用した爆撃は雷撃に比べると幾らか安全であり、巡洋艦クラスでも当たり所によっては1発で撃沈させることができる上、ABでは空中補給が可能なため繰り返し攻撃しやすい。そのため現状では爆撃のほうが有効と言えるだろう。
まず3500m付近まで迂回上昇し、速度が回復してから急降下によって投下、2500mを切る前に離脱すると対空砲・バルカン砲による被害は大幅に減る。ただし、この高度からの投下では急旋回・急発進されると避けられる上に雲のあるマップでは視認が難しいことも多々あるので注意。特に小型艇を攻撃する際は敵艦の進路・速度はもちろん、相手プレイヤーの回避行動までも予測し、爆弾投下位置を決める必要がある。
しかし、この爆撃方法を物に出来れば敵迎撃機以外の脅威は存在せず、一方的な対艦攻撃が可能となる。特に巡洋艦クラスすら一撃で葬る可能性を秘めた800kg爆弾が急降下爆撃で使えるのは大きいため、長く生き残って存分に敵艦へ爆弾の雨を降らせてやろう。

魚雷

…と、ここまで読むと魚雷は爆弾に比べ明確に劣っているように思えるかもしれないが、そんなことはないので魚雷に心奪われた諸氏も安心してほしい。
確かに九一式航空魚雷改三の射程距離は2kmだが、それは敵艦から2km以内の距離まで肉薄しなければならないことを意味するものではなく、また射程の2kmいっぱいまで魚雷を駛走させなければならないことを意味するものでもない。それは何故か。
それは、航空魚雷が共通して持つ挙動にある。速度を持ち、かつ高度のある航空機から放たれた魚雷はしばらく滑空する。そして着水した後、航空機から与えられた運動エネルギーでちょうど水泳の毛伸びのようにしばらく高速で駛走してからはじめて、魚雷の動力による航走が始まるのだ。
つまり、(後述する制限の範囲内で)より速い速度かつより高い位置で投弾してやれば魚雷はより長い距離を滑空し、そして運動エネルギーを使い切るまで水中で一定の距離を素早く移動するため、その分敵艦から離れた場所から投弾できなおかつ必要な偏差も小さくなるのである。

TorpInstruction1.webp

実際の流れとしては、高度1200m程度、敵艦のおよそ真横5km程度の場所から降下し攻撃に入る。高度350mから投弾が可能になるのでそれまでに引き起こし、3kmを切ったあたり、遅くとも対空砲火が熾烈になる2kmまでには敵艦の速度や舵の向きを勘案しつつ投下、反転する。
上の写真はテストフライトの静止目標だが、実戦において筆者は移動する敵艦の艦首からインジケーターの端まで幅0.5個分程度の偏差を取り投下している。以降は魚雷の挙動を追いながら、細かく変針して対空砲火を避けつつ距離と高度を取る。
高度を1200mまで回復し、次の目標の選定を終えた頃にはリロード時間はわずかとなっているはずだ。15-10秒あたりで再び降下、攻撃に入ろう。
このインジケーターにおいて、手前の丸は魚雷の着水位置、その向こうの横棒2本は不明なものの、魚雷が一度潜水してから浮上する位置、あるいは魚雷が運動エネルギーで駛走する距離を示していると推測する。そのため、島向こうにいる敵艦を攻撃する際は、手前の丸が水面にある状態で投弾しなければならない。また、条件が重なると敵艦の真下を魚雷がすり抜けてしまうこともありうるので注意。

TorpInstruction2.webp

速度550km/h、高度230m、敵艦から2.1kmの地点で投下した魚雷は1.4km滑空し、0.7kmの地点に着水した。このように、十分なエネルギーを魚雷に与えてやることで、魚雷の短射程と低速性を大きく補うことができるのである。
ただし、当然ながらインジケーターが表示されない350m以上の高度から投下した場合や、警告が出るほど(おおむね650km/h)の速度では、魚雷が航走を始めずに自爆するので都度気を配りながら降下するようにしよう。

また、海戦においても時折革命爆弾紅茶爆弾など味方に対する重大な脅威が出現することがある。
だが本機の優れた機動性と戦闘機に引けを取らない武装は、鈍重なそれらの母機を排除することを可能にしているので、もし余裕があれば味方の対空砲火が届かない位置で悠然と飛ぶ彼らを退場させてやろう。
とはいえ本職の戦闘機には一歩劣るため、沈めた敵がお礼参りに来たが空戦の腕に覚えがない場合は飛行場や味方艦の所へ退避しよう。
本機が海を制圧し、さらには空をも制圧すれば勝利は目前である。

 

【リアリスティックバトル】
爆装、雷装は貧弱なため、まともにゲージを削ることすらできない。九九式2号銃を積んでいるので、敵に爆弾で一撃食らわせた後に対地射撃や敵機と戦闘するのが妥当だろう。
日本機らしい運動性と九九式2号銃、そして開始高度の優位を活かせば空戦も十分にこなせる。スポーン後高度を捨てずにトーチカ等に水平爆撃、そのまま敵機の上を抑え空戦に入るのが最も活躍できる道だろう。戦闘機にはないエアブレーキがこの機体には存在するので速度管理は容易だ。一撃離脱に徹しよう

流星でランクⅲ付近の機体を研究する

機動性・豊富な装弾数・エアブレーキ・エアスポーン・ある程度の耐弾性を備えた流星は他機体の研究や搭乗員経験値の取得に最適な機体である。

爆弾は最初から積める60kgのみを選ぶ。スポーン後はWEPで徐々に上昇し、最低でも4000m以上の高度を得てから基地1つにすべての爆弾を投下する。降下加速する味方爆撃機は大抵の場合迎撃に遭う為気にしない。投下前に敵爆撃機を見つけた場合は爆弾を持ったまま攻撃することも可能。爆弾を捨てるときは格闘戦になったときや奇襲を受けたときなどに限る。

基地を破壊した後は、敵爆撃機を狙っても戦闘機に上方から攻撃しても良いだろう。単純な旋回戦ならば350km/h付近がよく曲がる為、フラップとエアブレーキを活用するべし。遅いロールはピッチ操作と併せた入力でなんとか補える。400発の20mmで余裕を持った射撃ができるはずだ。

似たようなライバルであるSB2Cには速度で勝るが格闘戦では互角か不利となる。また、スピットファイア等格闘戦に強い機体とは旋回戦を避けるべきである。
エンジンが燃えても諦めない。防火板?が存在する為高度があったり滑走路に近ければ乗員に被害が及ぶ前に滑空して帰還できる。後部13mm旋回機関銃は大抵最後の足掻きに使う。

総じて、高い爆撃成功率と戦闘機の性質を持った機体であり、爆撃機に興味が無い人や戦闘機に乗りたくない人も是非優先して開発してほしい強力な「雷撃機」である。

 

【シミュレーターバトル】
SBでは基地スポーンが基本となるため、高くない加速力と上昇力に苦しむ事になる。おまけに燃料は最小でも60分相当を積まなければならず、足かせ兼可燃物を満載しての出撃を強いられる。かつては三人称銃手視点で全周囲を見渡すことができたが、一人称銃手視点に置き換えられその優位も失われた。
補給中の敵機に落とそうと思っても、SBECの飛行場は5つもあり空振りに終わる恐れが大きいので、地上・水上目標を攻撃しよう。翼下の爆弾は2発同時に投下されるので、アップデートで翼下の爆弾も1発ずつ落とせるようになったので、最大攻撃回数は10回となる。(銀河以外の)日本双発爆撃機には手数で劣るが、前方固定機銃で敵の同任務機を撃攘できるのは唯一無二の強みだ。
60kg爆弾の小基地特効付与と小基地耐久力の減少により、ECIIIの小基地を1個最速で破壊できる機体になったのも本機の価値を大幅に高めた。2個壊せる九七式重爆には効率で劣るが、空中性能と生存性を加味すれば対抗馬になり得る。
防御機銃は13㎜が1丁あるのみで、戦闘機に追いすがられるとまず逃げられない。しかし超大面積の主翼のお陰で低速でもふわふわと機動できるので、一か八か回って抵抗すれば、油断した敵機を撃墜して生還できるかもしれない。

空SBにおいては、地上戦の勝敗がゲージに大きく影響を与える為、1回の出撃で最大10回の爆弾投下が可能な本機は優秀な地上攻撃機になる。
水平爆撃での命中は目標が小さいので期待できないが、緩降下爆撃なら目標を発見しやすく接近して投下できるため戦果を上げやすい。当然地面との距離が非常に近づくので、引き起こしのタイミングはもちろんのこと、2秒程度の遅延信管をセットして爆風の被害に遭わないようにしよう。
60kg爆弾で戦車を破壊するにはほぼ直撃くらいの精度が必要だが、機体の安定性は良いので熟練すれば高い命中精度を期待できる。難しければ、250kg×2、60kg×4の組み合わせにして、最初の4回の投下を対空車両、残り2回を戦車とすれば多少ラフでも破壊できる。
爆弾を投げ終わったら、対戦車砲を20mmで機銃掃射すれば、さらなる戦果を上げられる。非常に小さく発見しづらいが、発砲炎を頼りに捜索しよう。

なお、この機体はキャノピーが開けられるので、枠が邪魔で探しづらいときは開けると良いだろう。外の音が聞こえやすくなるので、敵機の接近に気づきやすくなるというメリットもある。
一定速度以上出ているとキャノピーが開けられないので注意。

史実

艦上攻撃機「流星」は、太平洋戦争末期に登場した大日本帝国海軍の急降下爆撃もできる万能艦上攻撃機である。設計・開発は愛知航空機。略符号はB7A。連合国によるコードネームはGrace。
 

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当時戦艦や空母といった主力艦の防御技術は日進月歩で、従来の航空機の装備では撃沈が難しくなっていた。そうした艦船に対して、艦爆は「現在の運動性を保ったままより大きな搭載量」を、艦攻は「現在の搭載量を保ったままより良い運動性能」を求められていた。ようはこの2種類の航空機の行き着く先が、近しいものとなりつつあったのである。そうした時代的背景から、“運動性は良いが搭載量が小さい”艦爆と“運動性は悪いが搭載量が大きい”艦攻を足してしまえば理想の機体が出来上がる!とする発想がなされたのはごく自然なことであったろう。また機種統一による艦載機の一本化は、搭載数の限られる空母の運用といった観点から見ても望ましいものであった。
 
昭和16年
海軍は艦爆と艦攻の統合計画を策定。これに基づき、海軍は愛知航空機に対し十六試艦上攻撃機の開発を指示する。この十六試艦上攻撃機に対して海軍は、「九九式艦爆並の運動性」「急降下爆撃に耐えうる機体強度」「雷撃が可能」「水平爆撃用照準器を装備」「工作容易な機体構造」などの厳しすぎる要求を出していた。
そうした要求に対し、愛知航空機は艦上機開発に実績のある尾崎紀男技師を設計主務者とし、機体開発を行った。誉一一型を搭載した試作一号機は昭和17年に完成し、同年12月に初飛行。しかし重量過多や強度不足に加え、楕円翼の空力特性の悪さなどが露呈したため海軍にダメ出しされて改修が加えられる。(この改修によって出来上がった試作2号機は関係者から「流星改」と呼ばれた。)具体的には重量削減の為にやむを得ず空戦フラップや防弾装備一式を外したが、今度は海軍が燃料タンクの容量を増やせという無茶振りをふっかけてきたため、結局重量は増える一方であった。
この機体に武装の変更(翼内機銃を20mmに後部機銃を13.2mmに)などの小規模改修を施し、昭和20年2月十六試艦上攻撃機はついに「流星」として制式採用に至る。
制式採用された流星ではあったが、重量過多により昭和19年11月12日に空母信濃で発着艦試験を行なった以外では空母で運用されることはなく、生産面でも連日のB-29による爆撃や昭和19年12月の東海地震の影響で工場がほぼ壊滅状態であり、製造は遅々として進まなかった。おまけに制式採用された当時には流星を搭載するはずだった機動部隊は既に壊滅しており、完成したところでもはや行き場は失われていたのだった。
一部が横須賀海軍航空隊で実験機として使用された他は、終戦までの間に流星が実戦配備されたのは、第三航空艦隊所属の第七五二海軍航空隊および攻撃第五飛行隊のみであった。
 
製造数は試作の9機を含めてもおよそ110機ほどと考えられている。

小ネタ

・攻撃機?爆撃機?

本機の制式名称は「艦上攻撃機 流星」である(海軍の命名規則では、急降下爆撃が可能な機体に「爆撃機」・不可能な機体に「攻撃機」と名付けた)。しかし帝国海軍において攻撃機の制式名称は「山に関係する」となっており(例、B6N 天山)、流星のような「星の名前」がつけられるのは爆撃機(例、D4Y 彗星)である。本機が艦上攻撃機(計画番号も艦上攻撃機を示すB)であるにも関わらず爆撃機の命名基準に沿った名称が付けられたのは、史実項目にあるように本機が艦上爆撃機の役割と艦上攻撃機の役割をどちらもこなせる新型機体として開発されたからだった。
因みに同じ帝国海軍機であり、急降下爆撃と雷撃が共に可能なP1Y 陸上爆撃機銀河は計画番号制式名称共に(陸上)爆撃機である。


・流星改

一般的には試作1号機がB7A1「流星」、試作2号機がB7A2「流星改」として認識されている。しかし当の尾崎技師など一部からは「試作1号も2号も初期量産型も符号は“B7A”で誉二三型を搭載した改良型が“B7A2”である」という指摘もされている。
 
近年の調査では「ハ43搭載計画機(構想のみ)が流星改」という説が有力である。
尚、横須賀海軍航空隊のテストパイロットが纏めた昭和18年9月15日時点の現用機、実験機性能表では誉一一型以外の誉(原典は誉改表記)を搭載した機体がB7A1表記であるとされている。(実用試験中の性能標準表の為、改設計された二号機以降の可能性が高い)


いちおう“公式記録上の”日本海軍最後の特攻に使用された機種である。 出撃1時間後に、玉音放送が流された。


・バグ

実装当初から機体性能には影響しない細々としたバグが多かった。例として、
・1.41までは97式艦攻と同じ操縦席でしかもパイロット視点に変えると首が背もたれにめり込んでいた。
・機銃手が進行方向を向いていて、後頭部が機銃と一体化していた。
・主翼が折れたにもかかわらず外観上は無傷のままだった。
などなど…

1.41までのB7A2の操縦席視点。デフォルトの位置でこれだった。

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外部リンク

 

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  • 爆弾搭載量の少なさを補う為にリロード速度を上げたいが、空戦で真横旋回中や逆さま向いてる時にリロードされ爆弾捨てれなくて一気に状況が悪くなることが多い 困ったもんだ -- 2015-07-17 (金) 21:29:08
  • ラダーがあんまり利かないから水平方向に横切る敵機を撃つ時は注意した方がいいかも -- 2015-07-18 (土) 10:25:08
  • 日本育ててないんだけど、流星クンはSBでも強いのん? -- 2015-07-23 (木) 00:58:42
    • アメ戦闘機ぐらいなら格闘戦で勝つことも普通にできるし、単発機なら後部機銃で結構倒せる。あと後部機銃手視点にを使えば下にいる敵も楽に発見できる。 -- 2015-07-23 (木) 13:05:25
    • AB/RBと比べてどうかは分からないが、強いし便利  特に対ソ戦だと雷神とるのも難しくないから稼ぎまくってくれる  無論、開幕高度を生かした迎撃もできる -- 2015-08-01 (土) 20:06:07
  • こいつで一撃離脱結構やりやすくない? -- 2015-07-24 (金) 04:01:12
    • ある程度の旋回とリスポの高度があるからくっそやりやすい。そのせいで爆撃機の迎撃がもっぱらこいつという -- AB 2015-07-24 (金) 21:35:38
  • 低高度に居ると自分の運用方法を理解してない一撃離脱機が爆撃機と思って油断して格闘戦を挑んでくるけど機動力で勝ってるから返り討ちになるのよん -- 2015-07-25 (土) 01:01:28
  • 流星も好きな機体だけども、彗星艦爆はいつになったら実装するのかなぁ -- 2015-07-29 (水) 14:29:34
    • 彗星には20mmないからマルチロールにはほど遠くてなぁ。速くて動けて500kg搭載。悪くはないんだが。 -- 2015-08-02 (日) 07:40:18
      • 彗星夜戦なら一応20mmが… -- 2015-08-03 (月) 17:59:32
      • 斜めじゃねえか。あれはあれでいいけどさ。 -- 2015-08-05 (水) 21:39:20
  • 60×4,250×2で対地攻撃するとき最初の60×4はどうしてる?糞エイムの俺は期待値低い60は放棄して専ら250で攻撃してるけど -- 2015-08-01 (土) 03:42:07
    • トーチカ攻撃なら周りの対空砲にばらまいとけば? -- 2015-08-01 (土) 04:55:21
    • それなら普通に800kg積んで複数巻き込むわ。 -- 2015-08-02 (日) 07:37:35
  • 開幕でクソ垂らす爆撃機のクズ(迎撃機落としてくれてありがとうございます) -- 2015-08-04 (火) 22:29:46
  • バグだと信じたいんだけど、尻の13.2ミリが全く撃たないし、自分で操作してもほぼ動かない… -- 2020-12-06 (日) 15:37:29
  • こいつでPe-2だかTu-2が喧嘩売ってきて格闘戦でコックピットに数発撃ち込んだら簡単に落とせた -- 2021-03-25 (木) 13:35:18