アメリカ RankVIII ジェット戦闘機 F-14A IRIAF/トムキャット

概要
2024年8月に開催されたタスクイベントPersian Tomcatの報酬機体。イラン空軍*1のF-14で、ペルシャ猫と呼ばれることも。
機体そのものはアメリカのF-14A Earlyに準ずるが、革命によりアメリカと断交した結果、地対空ミサイルやソ連製ミサイルを装備するなど独自の発展を遂げた。
'ゲットしたけれど全然うまく使えない!という空戦初心者の貴方。まずはここを読もう…
機体情報(v2.35.0)
必要経費
| 必要メダル(☆) | 8 |
|---|---|
| 機体購入費(SL) | *** |
| 乗員訓練費(SL) | *** |
| エキスパート化(SL) | *** |
| エース化(GE) | *** |
| エース化無料(RP) | *** |
| バックアップ(GE) | *** |
| 護符(GE) | *** |
BR・報酬・修理
| 項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
|---|---|
| バトルレーティング | 12.3 / 13.0 / 12.3 |
| RP倍率 | 2.50 |
| SL倍率 | 0.90 / 3.20 / 4.90 |
| 最大修理費(SL) | ***⇒*** / ***⇒*** / ***⇒*** |
機体性能
| 項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
|---|---|
| 最高速度(km/h) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| (高度***m時) | |
| 最高高度(m) | *** |
| 旋回時間(秒) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 上昇速度(m/s) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 離陸滑走距離(m) | *** |
| 最大出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 離陸出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒*** |
| 毎秒射撃量(kg/s) | *** |
| 燃料量(分) | min*** / *** / *** / max*** |
| 搭乗員(人) | *** |
| 限界速度(IAS) | *** km/h |
| フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)*** km/h, (離陸)*** km/h, (着陸)*** km/h |
| 主翼耐久度 | -***G ~ ***G |
レーダー
| 分類 | 有無 | 距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード |
|---|---|---|---|---|
| 索敵レーダー | 〇 | 10/19/37/93/185/370 | I | SRC PD HDN/PDV HDN |
| 追跡レーダー | TRK PD HDN/PDV HDN | |||
| 捜索中追尾 | TWS HDN | |||
| 敵味方識別装置 IFF | - | SRC/PD |
| 分類 | 有無 | 探知距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| レーダー警報装置 RWR | 〇 | 50 | E-J | SRC/PD AI/SAM/AAA | 発射探知 |
火器管制装置
| 分類 | 有無 | 対応兵器 | 対応バンド |
|---|---|---|---|
| 火器管制装置 Lead Indicator | 〇/× | ** | ** |
| 連続算出命中点 CCIP CCRP | 〇/× | ** | - |
武装
| 分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 | 購入費用(SL) |
|---|---|---|---|---|---|
| 通常/ステルス | |||||
| 機関砲 | 20mm M61A1 | 1 | 676 | 機首左 | 720/1,100 |
弾薬
| 武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
| 20 mm M61A1 | 既定 | HEF-I/API-T/AP-I | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 |
| 空中目標 | HEF-I/HEF-I/API-T/HEF-I/HEF-I/AP-I | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 | |
| 装甲目標 | API-T/AP-I/AP-I/AP-I/HEF-I | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 | |
| ステルス | HEF-I/AP-I/AP-I | 40 | 36 | 22 | 12 | 6 | 3 | |
追加武装
| 凡例 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 記号 | 意味 | 記号 | 意味 | |
| RKT | ロケット | BOM | 爆弾 | |
| AGM | 対地ミサイル | AAM | 対空ミサイル | |
| GUN | 機関銃/砲 | CM | 対抗手段 | |
| MINE | 機雷 | TPD | 魚雷 | |
| 分類 | 名称 | パイロン | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | - | ||
| AAM | AIM-54A | 1 | 1 | |||||||||||
| 2 | 2 | |||||||||||||
| AAM | AIM-9P | 1 | 1 | |||||||||||
| 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||||||
| AAM | ファクール-90 | 2 | 2 | |||||||||||
| AAM | セジル | 1 | 1 | |||||||||||
| AAM | AIM-7E-2(DF) | 1 | 2 | 2 | 1 | |||||||||
| AAM | R-27R1 | 1 | 1 | |||||||||||
| BOM | 2000lb LDGP Mk.84 | 2 | 2 | |||||||||||
| BOM | 2000lb LDGP Mk.84 AIR | 2 | 2 | |||||||||||
| BOM | 500 lb LDGP Mk 82 | 8 | 6 | |||||||||||
| BOM | 500 lb LDGP Mk 82 AIR | 8 | 6 | |||||||||||
| BOM | 1000 lb LDGP Mk 83 | 2 | 2 | |||||||||||
| BOM | 1000 lb LDGP Mk 83 AIR | 2 | 2 | |||||||||||
| BOM | 250 lb LDGP Mk 81 | 8 | 6 | |||||||||||
| RKT | ヤセル | 1 | 1 | |||||||||||
| RKT | Zuni Mk.32 Mod.0 ATAP | 8 | 8 | |||||||||||
爆弾
| 名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2000 lb LDGP Mk 84 | 893.6 | 578.61 | 117 | 18 | 205 |
(weapon_dummyを武装ページ名に置き換えてください)
ロケット
(weapon_dummyを武装ページ名に置き換えてください)
(weapon_dummyを武装ページ名に置き換えてください)
ミサイル
| Fakour-90 AAM | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 燃焼時間 (s) | 誘導 方式 | 終末誘導距離 レーダーバンド | 最大射程 (km) | 誘導時間 (s) | 最大過負荷 (G) |
| 637.3 | 46.45 | 4.0 | 1423.5 | 5*3 21*4 | ARH+IOG+DL | 16km Iバンド 前方 | 150 | 150 | 15 |
| AIM-54A Phoenix AAM | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 燃焼時間 (s) | 誘導 方式 | 終末誘導距離 レーダーバンド | 最大射程 (km) | 誘導時間 (s) | 最大過負荷 (G) |
| 443.6 | 60.5 | 4.3 | 1224.86 | 30*5 | ARH+IOG+DL | 16km Iバンド 前方 | 150 | 160 | 17 |
| R-27R1 AAM | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 燃焼時間 (s) | 誘導 方式 | 誘導時間 (s) | 最大G |
| 253.0 | 24.0 | 3.5 | 692.2 | 6.0*8 | SARH | 60 | 35 |
(weapon_dummyを武装ページ名に置き換えてください)
| AIM-9P Sidewinder | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 弾頭重量 (kg) | 爆薬量*9 (kg) | 最高速度 (M) | 誘導 方式 | 射程 (km) | 誘導時間 (s) | 最大過負荷 (G) | FoV | IRCCM | tΔV (m/s) | 推力変更 | 近接信 発動距離(m) |
| 76.93 | 7.62 | M2.5 | IR, 後方 | 5.50*10 0.5*11 | 40.0 | 20 | 2.5 | × | 594.15 | × | 9 |
ガンポッド
(weapon_dummyを武装ページ名に置き換えてください)
機体改良
| Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
|---|---|---|---|---|
| I | コンプレッサー | 12,000 | *** | *** |
| 胴体修理 | ||||
| フレア/チャフ | ||||
| LAU-10/A | ||||
| AIM-9P | ||||
| II | 新しいブースター | 12,000 | *** | *** |
| 機体 | ||||
| 20mm弾薬ベルト | ||||
| Mk82 | ||||
| AIM-7E-2 | ||||
| R-27R1 | ||||
| III | 主翼修理 | 13,000 | *** | *** |
| 耐Gスーツ | ||||
| 新しい20㎜機関砲 | ||||
| ヤセル | ||||
| Mk83 | ||||
| セジル | ||||
| IV | エンジン | 17,000 | *** | *** |
| カバー交換 | ||||
| EFS | ||||
| Mk84 | ||||
| AIM-54A | ||||
| ファクール-90 | ||||
カモフラージュ
研究ツリー
| 前機体 | - |
|---|---|
| 派生機体 | - |
| オリジナル機体 | F-14A Early |
| 次機体 | - |
解説
特徴
بزرگراه به منطقه خطر!!*12
機体性能はF-14A Earlyと同じ。
武装は西側東側のハイブリッドで、フェニックスやDFスパローに加え、ソ連製のR-27Rを装備可能。さらにイラン独自の装備として、SARHの「セジル」とARHの「ファクール90」というSAM流用AAMが用意されている。
立ち回り
【アーケードバトル】
--加筆求む--
【リアリスティックバトル】
まずはこの機体、見たことのある方も多い事だろう。映画「トップガン」やエースコンバットなどのゲームでも取り沙汰され、ちょっとミリタリーを齧ったことのある人ならすぐさまわかる独特のシルエット、男のロマン兵器である。
しかし、ここは惑星WarThunder。エースコンバットや映画のように飛行するとただただ撃墜されるだけである。
よって、空軍初心者パイロット向けに解説したい。
BVR戦闘の基本ページには、これの基本的な内容が解説してある。キー設定や効果的な発射方法など、30分程度で目を通せるため、そちらを先に閲覧した上でこちらのページを閲覧することを強く推奨する。
- SRCモード
通常の索敵レーダー、自機に対して相対速度が0未満の敵に対して使用。
クラッターを拾うので低空や機首下方の敵機の捕捉には適さないほか、ロックした目標がチャフを撒くとロックを外されてしまう弱点がある。
- SRC PD HDNモード
パルスドップラーヘッドオンモード、水平線より下方の敵機を探知できる。後述するTWSと比べて探知角が縦横共に広いものの、それ以外の面でTWSが上位互換であるため非常に広いマップで一度に出来るだけ広範囲を索敵したい時以外では特別使う意味は薄い。
ヘッドオン*14時には100kmを超える距離で補足が出来るなど非常に強力だが、テイルオン*15やサイドオン*16時には補足できなくなる。*17このような時はSRCに切り替えよう。
- SRC PDV HDNモード
レーダースコープの縦軸を目標の相対速度、横軸が方位角になっているSRC PDモード。
反応がスコープの上に表示されるほど、自分に向かってくる速度が速い目標である。
距離が表示できずIFFも使えないが、脅威度の判定には便利であり、「他の反応より少し早く向かってくる反応は爆撃が目的」とか「飛行機とは明らかに違う速度で向かってくるのはミサイル」などと読み取れる
- TWS HDNモード
TrackWhileSearch(走査中追跡)モード、敵影を映しながらターゲットの距離、移動方向、相対速度を表示できる上にAIM-54Aやファクールの誘導にも使用可能である。
基本的にこのモードで戦うことになるが、ドッグファイト時にサイドワインダーのシーカーをスレイブしてしまいあらぬ目標をシーカーに捉えることがあるのでドッグファイト時には前述の3つのどれかの使用を推奨。
レーダー上で目標を選択するだけでその敵機の情報を表示でき(この状態では敵機のレーダー警報を鳴らさない)、そのまま「選択した目標をレーダーでロックオン」を押すことで通常のレーダーロックに移行する。
このモードも電波にPDを使っているので、SRC PDの弱点がそのまま当てはまる。相手を追いかける状態になったらSRCに切り替えよう。
- BSTモード:
ACM用*18ボアサイトモード、目の前に敵機が存在すると自動でロックオンする。
9kmまでしかロックできないのでインファイト用、PDモード有。なおIFFの概念はないので、味方機を誤ロックオンしないようにすること。
- VSLモード
垂直走査ACMモード、これもやはり9kmまでしか捕捉できないが時機の機首に対して垂直に広い角度でロックを行うためインファイトでAIM-9Pを発射する際に非常に有用。こちらにもPDモードがある。
F-14Aと同じAN/ALR-45(V)であり、E-Jバンドのレーダー波を拾える反面、周りがほぼ未来の機体のため、機種の探知はニガテ。またAV-8B Plusなど、一部の機体が装備するAIM-12Aなども「?」表記のため、選球眼ならぬ選ミサイル眼が必要である。
- ARH
アクティブ・レーダー・ホーミング(Active Radar Homing)。AIM-54Aやファク―ルがこれにあたる。レーダーを内蔵し、ある距離になると自立誘導を行う。 - SARH
セミ・アクティブ・レーダー・ホーミング(Semi Active Radar Homing)。AIM-7E2DF、セジルがこれにあたる。自機のレーダーを照射し、反射してきた方向へ誘導する。つまり、命中するまでレーダーでロックオンしておかなければならない。 - IRH
赤外線ホーミング(Infrared Homing)。AIM-9Pがこれに当たる。エンジンの排熱を感知して飛行、目標に向かう。当然だが、太陽の他味方のエンジンにも反応するため、密集している場所では同士討ちを避けるために使わないほうが無難。
- フレア
IRHミサイルの回避に使用。エンジンと同じくらいの高温の熱球を放出し、ミサイルのシーカーを惑わす。 - チャフ
アルミ箔のような金属片を散布する。PDレーダーには効果が薄いものの、通常のレーダーやパルス誘導SARHに効果抜群。
IRHにはフレア、SARH、ARHにはチャフを使用しよう。
IRHにはA/Bを切り、エンジンの排熱温度を低下させながら使用。
基本的SARH、ARHはNotchingでレーダーロックを外しつつ、チャフを散布することで回避が容易になるが、AIM-120AやBのようなオールアスペクトARHには、簡単なチャフだけでは回避できない。90-100Notchを試そう。
BVR戦闘の基本を見て予習してきた諸兄であれば、速度、高度がいかに重要かご理解いただけていることだろう。
本機が搭載できるARHミサイルはいずれもフロントアスペクトで加速が少々悪く、最高速度も低下しやすい。よって、使用するならば空気の薄い高高度で、しかもマッハ1を最低でも超えた状態で発射したい。
離陸後は基本的に水平に加速。マッハ0.95を目安に飛行しよう。マッハ0.95程度になったら、上昇角15-25°*19で、加速しながら上昇しよう。高度6000m、マッハ1が発射の最低ラインである。この時レーダーはオフにしておくのがベター。
*20
ある程度の高度マデ上昇できたら、水平か、機首がやや下向きになるような形で飛行し、ヘッドオン状態の敵機を捕捉する。少なくとも25秒程度はブースターが燃焼するため、20kmを切るまでには発射を終わらせ、中間誘導しよう。
中間誘導が終了し、ARHに切り替わったら敵のARHを回避しながらRTB。補給し再出撃する流れになると思われる。
武運長久を願う。
初めに、この解説はある程度の知識がある方へ向けたものであり、用語の解説を省く代わりにも詳細に記述したものである。
- 機体性能
最高速度はこのBRとしては標準的で、低空でも対地速度1400km/h超を発揮することができる。
加速/上昇は第3世代水準で、Mig-29やF-16、F-15などの第4世代機には劣るものの、そこまで悲観するものではないだろう。
旋回性能はかなり高く、可変翼を展開した上でフラップも使用した短時間の旋回戦では会敵する殆どの機体に勝る…のだが、その分エネルギーロスが比較的激しく、エンジンパワーもそこまで高くないため、長引くとF-16などの旋回性能と高いエネルギー保持を併せ持つ機体に負ける可能性がある。
- レーダー
探知距離、探知角度、走査時間共に非常に優秀なのだが、PDはHDN限定なためこちらに向かってくる目標しか映らず不便である。特に乱戦になっている場面にSARH/ARHで横槍を入れようとしても、レーダーに映らずに発射できなかったり、逃げている相手に手も足も出なかったりすることは致命的だ。
- 武装
基本的にFakour-90を使うと良い。
tΔVはAAMで最も大きい1438m/s(厳密に言うとSedjilの方が若干大きいがほぼ誤差の範囲である。)で、重量も全AAM中1位であり、直線飛行では最も減速しにくい。
さらに初期加速が大きく、十分なエネルギーを貯められないこのゲームにマッチしている。これらの条件が重なり他のミサイルを引き離す長射程を持つ。さらにARHなので、DL誘導により複数誘導可能な点もうれしい点。
とはいえいい点ばかりではない。先述したように、全AAM中1位の重量で、装備すれば機体がかなり鈍重になってしまう。さらに、最大の欠点がシーカーがフロントアスペクトである点。中間誘導中にきっちり回避機動をとる敵には基本的に命中は期待できない。
この性質から導かれるこのミサイル最も活かす方法、それが開幕での使用である。開始直後はほぼ全ての敵がこちらに向かっている状況であり、敵がまとまっていて複数目標への中間誘導がしやすく、なにより長射程と高速度を活かして安全に攻撃出来る。ただし、ミサイルの脅威度の高さ故、ほぼ全ての敵が警戒していて回避されやすいため命中率はあまり高くない。
中距離(~20km)でも命中は機体できるものの、R-77やAIM-120、AAM-4などといった中距離ARHの射程に入るため、開幕直後よりも被弾のリスクは大きいことに注意が必要だ。
また近距離での発射もできなくはないが、1.5秒の誘導遅延、大重量、そして最悪クラスのFinAoAが足を引っ張り、動きに対応できず、すっぽ抜けることも珍しくない。
炸薬量や重量ではFakour-90に優位だが、射程や速度、加速では劣位。総合的に見ればFakour-90が性能的に優れている面が多い。
よって、基本的に上述したFakour-90での戦闘がメインとなる。こちらはツリーのF-14Aと性能的な違いはない。
基本的にR-27R×2かR-27R×1+Sedjil×1が推奨される。近距離で多くのミサイルを撃つことを想定している場合のみ、AIM-7E-2(DF)を胴体パイロンに搭載することを検討してもよいだろう。
- R-27Rの解説
SARH、BR比では総合的に考えて、性能的にはやや劣る。特徴は機動性と慣性誘導、そしてDL誘導。
最大過負荷35Gの高い機動性。さらにロックが外れても自爆せず、直進し続ける敵には当たる可能性がある慣性誘導機能。そしてDLにより、目標を見失しなってもシーカーが違う標的をロックするのを防いでくれる。これにより近距離では命中精度が高い部類だ。tΔvは692m/sであり、AIM-7F/M、R-27ER/ETと、全てのARHには射程負けする。
基本的にF/Mスパローで命中を見込めた距離でも、命中は期待できない。そのため、基本はACMと併用するのがベスト。回避行動をとるような敵には、いいところ5~8kmが射程限界である。
また、IOGとDLによりいったん外れても再ロックできれば命中を見込める反面、ルックダウンではHDNになるため、別の敵機に誘導するようなテクニックは難しい。ルックアップなら可能性があるため、狙ってもよいだろう。
- Sedjilの解説
超ざっくりいえば、SARHになったFakour-90である。微妙さの最大の原因は、本機が4発も積めるARHミサイルの下位互換でしかないことである。
まず、Sedjilが最も得意とする遠距離戦で使おうにも、ロックしたら相手のRWRはロックオン警報が鳴動するため、遠距離では命中率が非常に低いと言わざるを得ない。
ただしFakour-90がない状態では貴重な遠距離攻撃手段で、中距離でR-27Rの短射程を補う運用をすれば十分に活用可能。
つぎに、レーダーとの相性があまりよくないの点がある。いくら強力なAN/AWG-9でも、ルックダウン時にはHDNとしてふるまうため、ノッチング、ドラッグをされると捕捉が不可能になってしまう。
よって、ルックアップでの運用がメインとなれば、搭載を考えてもよいかもしれない。R-27RとSedjilを1発ずつ搭載する構成にすると、機体の重心が若干ズレることは肝に銘じよう。
- AIM-7E-2(DF)の解説
胴体パイロンに搭載できる。数値的に僅かに軽い以外、R-27Rの下位互換である。
胴体パイロンに積載できるが、Fakour-90を減らしてまで搭載する必要はない。
また軽さや誘導遅延、そして機動性では他のSARHよりも優位ではあるが、中距離以遠の敵機にはまず命中しないことから、Fakour-90を搭載したほうが活躍できるだろう。
AIM-9Pのみである。
- AIM-9Pの解説
IRH(Rear-Aspect)で、フレア耐性が低く、射程も短い。他のBR12.7機のIRミサイルは、AIM-9L、R-60Mなどの高機動ミサイルである。また、AIM-9Lはこのミサイルの上位互換であり、R-60Mにも射程が微かに勝る以外全ての点で劣っている。
よっていかに接近して発射するかが肝要である。幸い、Fakour-90を射撃後は高空からの覆いかぶさっての攻撃が可能なため、死角からの急襲、奇襲にはもってこいである。
しかし短射程であり、フレア耐性も低いことから、活躍できる場面は非常に限られる。
なるべき近寄って発射することでより命中を期待できるはずだ。
- RWR
機種識別ができず、ARHなのかSARHなのかはたまたレーダーロックオンなのかを探知できない。
- 対抗手段
CMは合計60発、このBRでは平均的だが、12.7-13.7帯ではチャフ/フレアが両方必要なことが多いため、状況に応じた切り替えが求められる。キーコンフィグから割り振っておくことをお勧めしたい。
- 立ち回り
最も特徴的なのが開幕Fakour-90だ。敵のあらゆるミサイル*21が到達する前に中間誘導を終えることが可能で、うまくいけば4発中3発以上の命中を期待できる。*22。
その後飛行場で補給するのも良し、残った武装で戦うのも良し、推奨されないが飛行場で試合から抜ければ事実上リスクなしで戦果を挙げられる。やり方は簡単。離陸後水平飛行でマッハ0.95程度まで加速し、その後20~30°の角度で上昇。敵集団との距離が~60kmになったら撃ち始める。撃ち切ったらクランク機動をしながら中間誘導を続け、頃合いを見計らって反転して逃げるだけだ。
開幕Fakour-90で警戒すべきは、敵のFakour-90やMiG-29SMT系統の27ERだけである。
基本的には~50kmで撃ち切りエンジンを切って減速しながらクランク機動をして全弾ピットブルになったら即反転すれば敵のFakour-90には当たりにくい。
コツとしては、攻撃する敵の高度を合わせることだ。高度が離れた敵同士への中間誘導はレーダーの照射角度の関係で上手くいきにくいためである。上昇角度は武装構成や燃料によって変わるが、発射時にマッハ1を超えていて、6000mよりも上空にいるように自身で調整すると良い。
レーダー性能やCMが少ないことから、敵の群れに突っ込むような戦いかたは向いていない。複数機を相手にする状況に陥らないことを念頭に置こう。
補給しない場合、少数の敵に近距離戦闘に持ち込むことを意識すると良い。
敵のアウトレンジ攻撃を避けるため谷間などを飛び、R-27Rのレンジである7km以内で仕掛けよう。また敵の横槍が少ない状況なら格闘戦に積極的に挑むといいだろう。エネルギー劣位でない状態で1vs1の格闘戦に持ち込めれば殆どの敵に勝てる。
補給する場合、Fakour-90により再度アウトレンジ攻撃が可能だ。ただし補給して戦場に戻る頃には敵が壊滅して獲物がいないか、味方が壊滅して敵だらけかの状況なことが多い。敵が多い場合でもFakour-90のアウトレンジ攻撃で如何に敵を減らせるかが肝心である。
【シミュレーターバトル】
--加筆求む--
史実
1970年代、イランは親米のパフラヴィー王朝下でオイルマネーに物を言わせて様々な西側兵器を導入していたが、ソ連軍偵察機の領空侵犯に悩まされていた。国土が山がちで地上レーダーによる要撃管制も難しいことから、自前のレーダーで長距離交戦が可能な戦闘機が必要とされ、アメリカは当時最新鋭のF-14またはF-15の売却を承認した。比較選考の結果、イランはレーダーの探知距離やミサイルの射程で勝るF-14の採用を決定し、1974年6月までに80機のF-14Aと714発のAIM-54、予備部品やエンジンの10年サポート、およびイラン国内での運用支援体制の構築といった大規模な契約が交わされた。
イラン空軍向けのF-14Aは、基本的にはアメリカ海軍向けのF-14A Block90と95に準ずる仕様で生産された。カタパルト発艦用のランチバーや高圧タイヤ、着艦フック等の陸上では不要な装備もそのままである。数少ない変更点としては、搭載アビオニクスのうち電子戦装置の周波数変調速度ならびに各種プロセッサの動作が「1/100秒だけ」遅れるという申し訳程度のダウングレードを施された事と、座席ハーネスや酸素供給装置が空軍仕様に変更された事が挙げられる。
1976年1月に最初の機体がイランに到着し、アメリカ本土でのイラン人パイロット養成訓練も進められていたが、1978年にイラン革命が勃発。翌79年の皇帝国外退去と反米革命政権樹立、さらに米大使館人質事件により、アメリカはイランとの国交を断絶し、これによりF-14の契約とサポートも打ち切られた。実際にイランに引き渡されたF-14Aは79機、AIM-54Aフェニックスは訓練弾込みで284発であった。
イランのF-14Aは当初茶色系のデザート迷彩を施されていたが、2000年代以降は革命後にソ連から購入したMiG-29と同様の、砂色と水色の迷彩に塗り替えられた機体も増えている。さらに、2016年頃から大規模なオーバーホールを実施した機体は、かつてのデザート迷彩に似た配色で折線の塗り分けに改めた3色塗装が施されている。*23
現在の稼働状況は、革命後のイランへの武器禁輸や生産中止によるパーツの不足から、2004年時点での稼働機は16機となり、うち5機のみが完全な任務遂行能力を保持する状態となった。しかし、2006年にアメリカ海軍からトムキャットが全機退役すると、多くのパーツが密輸入を含む様々なルートから調達された。2007年には、アメリカ国防総省国防兵站局の国防再利用販売サービス禁輸品目管理システムの不備を突いて部品1400点以上を入手している。これにより、2011年には稼働機は42機に増加し軍の記念日に展示飛行を行っている。また、イラン軍独自のオーバーホールセンターも立ち上げている。
しかし、イラン空軍はF-4D/EやF-5E/Fについては数百万ドルを投じてリバースエンジニアリングと保守部品の内製化を図ってきたのに対し、F-14については機体維持を部品密輸や共食い整備に依存してきたため、稼働状態にある機体の数は、2012年の29機から、2021年には16機に減少した。また、ロシアからのSu-35SEの導入計画により、イラン空軍司令官バヘディ准将は2024年中にF-14の運用を終了することを表明している。
イラン空軍での実績としては、イラン・イラク戦争においてイラク軍のMiG-25RBやミラージュF1EQを撃墜したとされ、また1988年2月25日にはイラク軍の西安B-6D(Tu-16の中国生産機)とその機体が発射したC-601空対艦ミサイルを撃墜する戦果を挙げている。
イラン側発表では、総撃墜数は30機、うち16機がAIM-54Aによる確実撃墜であると結論付けている。しかし、イラン空軍の別の記録上ではF-14による撃墜数は確実撃墜130機、未確認23機とされている。このうち少なくとも40機はAIM-54Aによるもので、2ないし3機が機関砲、15機程度がAIM-7、その他はAIM-9による戦果とされている。
小ネタ
革命により引き渡されなかった80機目は武器商人がちょろまかして中東某国の傭兵に売却アメリカ海軍に引き取られ、各種兵装の試験母機として使用された。
--加筆求む--
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