ソ連 RankV 巡洋戦艦 Project 69, Kronshtadt, project
概要
Update 2.17 “Danger Zone”にて追加された、クロンシュタット級重巡洋艦のネームシップ。建造上のトラブルや独ソ戦の勃発により、ついに1隻も完成することなく建造中止になった。
艦名の「Кронштадт(クランシュタート)」とは、サンクトペテルブルクからほど近いコトリン島の都市クロンシュタットに由来する。(バルチック艦隊発祥の地)
--加筆求む--
艦艇情報(v2.17.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 380,000 |
---|---|
艦艇購入費(SL) | 990,000 |
乗員訓練費(SL) | 280,000 |
エキスパート化(SL) | 990,000 |
エース化(GE) | 2,000 |
エース化無料(RP) | 830,000 |
バックアップ(GE) | *** |
護符(GE) | 2,300 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 6.7 / 6.7 |
RP倍率 | 2.1 |
SL倍率 | 3.2 / 3.6 |
最大修理費(SL) | 21,740⇒29,348 / 31,470⇒42,484 |
艦艇性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB】(初期⇒全改修完了後) | |
シタデル装甲 (前/側/甲板)(mm) | 330 / 230 / 90 |
主砲塔装甲 (前/側/後)(mm) | 305 / 125 / 305 |
船体 | 25 mm (steel) |
上部構造物 | 16 mm (steel) |
排水量(t) | 41,540 |
最高速度(km/h) | ***⇒34 / ***⇒29 |
乗員数(人) | 1,406 |
武装
種類 | 名称 | 砲塔 | 搭載基数 | 弾薬数 | 購入費用(SL) |
---|---|---|---|---|---|
主砲 | 305 mm/54 B-50 cannon | ** | 3 | 300 | * |
副砲 | 152 mm/57 B-38 cannon | ** | 4 | 300 | * |
機銃 | 100 mm/56 B-34 universal naval cannon, pattern 1940 | ** | 4 | 600 | * |
37 mm/67 70-K automatic cannon | ** | 7 | 8000 | * |
弾薬*1
艦砲
武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (秒) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 m | 2500 m | 5000 m | 7500 m | 10000 m | 15000 m | |||||||
305 mm/54 B-50 | 12-inch HE Patt.1928 | HE | 314 | 55.41 | 1000 | - | 72 | |||||
305-mm APCBC | APCBC | 470.9 | 18.79 | 900 | 0.05 | 677 | 622 | 541 | 472 | 415 | 330 |
武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (m) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 m | 2500 m | 5000 m | 7500 m | 10000 m | 15000 m | |||||||
152 mm/57 B-38 | OF-35 | HE | 55 | 6000 | 950 | 0.45 | 50 | |||||
B-35 | APCBC | 55 | 1690 | 950 | 9 | 334 | 296 | 251 | 220 | 197 | 168 | |
PB-24 | SAPBC | 55 | 5900 | 950 | 9 | 173 | 153 | 130 | 114 | 102 | 87 | |
ZS-35 | HE-DF | 54.23 | 6560 | 950 | - | 53 |
小口径砲
武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (m) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100 m | 1000 m | 2000 m | 3000 m | 4000 m | 5000 m | |||||||
100 mm/56 B-34 | ZS-56 | HE-DF | 15.6 | 1890 | 900 | - | 24 |
機銃
武装名 | ベルト名 | ベルト内容 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
37 mm 70-K | 既定 | HEF-T/AP-T/HEF-T/HEF-T/AP-T | 79 | 76 | 65 | 56 | 50 | 45 |
追加武装*2
--加筆求む--
カモフラージュ
艦艇改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 乾ドック | 11 000 | 33 000 | 280 |
工具セット | ||||
152mm ussr b38 navy ap | ||||
対空砲照準装備 | ||||
305-mm APCBC | ||||
II | 舵交換 | 13 000 | 38 000 | 330 |
消火装置 | ||||
煙幕 | ||||
152mm ussr b38 navy sap | ||||
副砲照準装備 | ||||
III | スクリュー交換 | 12 000 | 36 000 | 310 |
破片防御 | ||||
換気装置 | ||||
152mm ussr b38 navy zs | ||||
主砲照準装備 | ||||
改良済みの測距儀 | ||||
IV | エンジン点検 | 23 000 | 68 000 | 590 |
新型ポンプ | ||||
弾庫散水管 | ||||
Hydroplane |
研究ツリー
解説
特徴
【火力】
305mm砲3門3基を持ち、計9門と、同ソ連戦艦のコンムナと比べると
やや門数は物足りない。
また、SAPが無い分一斉射撃での大火力は望めないが、
エース化フル改修で21秒の装填を誇る。
更には前アップデートまで最大貫徹力を誇っていたダンテ・アリギエーリの673mmの貫徹力を僅かに超え、
ゲーム内最大の677mm貫徹を得た。
また、砲塔旋回は流石にシャルンホルストには劣るものの、
金剛やバイエルン等、他の戦艦の2倍以上の速さで回る。
また、対空砲に関してもコンムナと比べるとやや門数が物足りないが、
近くに来た航空機を叩き落とせる程度には優秀である。
VTが無い分、過信はしない方が懸命だろう。
【防御】
最大でも230mmとお世辞にも硬いとは言えない。
また、Hoodに次ぐ巨体の為、被弾はかなり多くなる。
幸い、後に語るように、機動性は良いので、なるべく被弾は避けよう。
…と上記に述べたが現状、実戦では交戦距離が8kmでもフッドのAPが非貫通だったり、パリジスカヤのSAP斉射をマトモに受けても損害がほぼ無かったりと、他国の戦艦より戦艦らしい耐久性がある。
【機動性】
圧倒的である。
巡洋戦艦である金剛は愚か、
軽巡洋艦であるスヴェルドロフよりも速い。
ABでは71km(38kt)の速度に達しRBでも61km(33kt)に達する。
史実
クロンシュタット級は1930年代にソビエトで設計、起工された"重巡洋艦"である。どっからどう見ても巡洋戦艦だろ!ってのは言ってはいけない
当時のソビエト海軍はロシア革命やロシア内戦の混乱により海軍は非常に荒廃していた。そこで荒廃した海軍を立て直すために各国に技術提供を打診し、そこで手を挙げたのがイタリアであった。
イタリアはソビエトの技術者をイタリア海軍に留学させて技術を学ばせ、更にイタリア式の設計で嚮導駆逐艦「タシュケント」や軽巡洋艦「キーロフ級」などを建造した。それに気を良くした時の書記長スターリンは更に列強の重巡洋艦を上回る艦艇の建造を命令した。
これが後のクロンシュタット級重巡洋艦である。当時ソビエトはワシントン海軍軍縮条約に加盟していなかったため、重巡洋艦の「砲は8インチまで、基準排水量は10,000t以下」という制限を受けずに自由な発想で設計が行えた。
最初は排水量24,000t、主砲は25cm三連装砲4基、速力36ノットという設計であったが、艦政当局はこの設計案を撤回させて排水量23,000tの「22型装甲巡洋艦」の設計を開始したがすぐに中止となった。
その頃、イタリアではダンケルク級の対抗として様々な中型戦艦の設計を練っていたため、ソビエト海軍はこれらの設計案を提供されることに恵まれた。そしてアンサルド社から、その中の「1936年度巡洋戦艦案」が提案された。排水量26,700t、25cm三連装砲3基というもので、艦政当局はこの設計を基に既存の設計案と組み合わせて「69型重巡洋艦」の設計を承認した。
初期の69型重巡洋艦の要求としては排水量22,000~23,000t、主砲は25.4cm砲9門、速力34ノットという計画だった。この設計案は海軍に承認された…のだが、この設計案に待ったをかけた者がいた。当時の書記長スターリンである。スターリンは「69型重巡洋艦は当時建造中のシャルンホルスト級戦艦を超えるものとする」という要求(無茶ぶり)から主砲を30.5cm砲9門、排水量32,870t、速力32ノットという計画に変更された。
更に艦政当局は英国のレナウン級、イタリアの改装戦艦のコンテ・ディ・カブール級やカイオ・ドゥイリオ級、日本の金剛型に対抗するために排水量がやや増加し35,240tとなった。
この設計案に気を良くしたスターリンはこの案を承認、そして早急に起工することを命じた。
クロンシュタットは1939年の11月にレニングラードの造船所にて起工。最終決定は起工後の1940年4月に承認された。しかし肝心の主砲が延々と開発できず、建造は遅延する一方であった。そこで独ソ通商協定でドイツから技術を仕入れることが可能になったため、急遽ドイツからビスマルク級の主砲であるSKC/34 38cm連装砲を砲塔ごと仕入れて搭載できるようにしたり、ドイツ製10.5m測距儀を搭載するために改設計することになった。そしてその設計案は「69i型重巡洋艦」として承認された。しかし当のドイツは主砲の提供を故意に遅らせ、諸々の設計図の提供も断り続けたために結局は主砲が未定のまま建造が進められることとなった。
しかし、第二次世界大戦による資材不足の影響や、ソ連の技術的問題で1939年に進行率10%程度で建造がストップしてしまった。そこに追い打ちを掛けるように1941年に独ソ戦が始まり建造が正式に中断された。船台に放置されたクロンシュタットはレニングラード包囲戦のため、一部の資材が他の所に転用されてしまった。
クロンシュタットの船体は戦後の1947年に解体された。
--加筆求む--
クロンシュタット級重巡洋艦 | ||
---|---|---|
1 | Кронштадт | ※未成艦 |
2 | Севастополь | ※未成艦 |
小ネタ
排水量が40,000tを超える船体の割に最大速力33ノットという高速であるが、これは機関出力が驚異の20万馬力越えというのが理由である。戦艦でこの出力のエンジンを搭載したのは、他にはアメリカのアイオワ級(21万2千馬力)ぐらいである*3。
本級の主砲として搭載されている305/54 B-50は史実にあるように、設計だけで実際は完成しなかった未成砲である。
この砲は重量470kgの徹甲弾を初速900m/s、317kgの榴弾を初速1000m/sの高初速で飛ばすという文字通りお化けのような性能の砲であった為、仮に完成できたとしても当時の技術では命数は2桁程度であったのではという予想がされている。
--加筆求む--
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
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