大日本帝国 RankIII 軽巡洋艦 Kuma class, IJN Tama (1942) / 球磨型軽巡洋艦二番艦『多摩』(1942年仕様)
概要
Update 1.89 "Imperial Navy"にて実装された日本海軍の軽巡洋艦である。大日本帝国の5500t型軽巡洋艦最初の艦級で、このあとに長良型(未実装)と川内型が続く。5500t級という小柄な船体に14cm砲を七門搭載している。
ゲーム内のモデリングは、特徴から二番艦の多摩がモデルになっていると思われる。
艦艇情報(v2.43.0.34)
必要経費
必要研究値(RP) | 36,000 |
---|---|
艦艇購入費(SL) | 57,500 |
乗員訓練費(SL) | 33,000 |
エキスパート化(SL) | 115,000 |
エース化(GE) | 590 |
エース化無料(RP) | 360,000 |
バックアップ(GE) | 30 |
護符(GE) | 1,200 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 5.0 / 5.0 |
RP倍率 | 1.48 |
SL倍率 | 3.30 / 6.00 |
最大修理費(SL) | 4,659⇒6,318 / 5,953⇒8,072 |
艦艇性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
シタデル装甲 (前/側/甲板)(mm) | 0 / 63 / 29 |
主砲塔装甲 (前/側/後)(mm) | 38 / 8 / 0 |
船体 | 鋼, 25 mm |
上部構造物 | 鋼, 8 mm |
排水量(t) | 7104 |
最高速度(km/h) | 52⇒71 / 52⇒*** |
乗員数(人) | 447 |
武装
種類 | 名称 | 砲塔 | 搭載基数 | 弾薬数 | 購入費用(SL) |
---|---|---|---|---|---|
主砲 | 140 mm/50 3rd Year Type cannon | 単装 | 7 | 1400 | 2 |
対空砲 | 25 mm Type 96 cannon | 連装 | 2 | 8000 | 7 |
7.7 mm Type 92 machinegun | 単装 | 2 | 3000 | - |
弾薬*1
艦砲
武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (m) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100 m | 1000 m | 2000 m | 3000 m | 4000 m | 5000 m | |||||||
140 mm/50 3rd Year Type | Type 0 HE | HE | 37.87 | 3150 | 840 | 0.4 | 35 | |||||
Type 2 SAP | SAP | 37.9 | 2960 | 701 | 6 | 59 | 51 | 43 | 38 | 35 | 35 | |
Type 0 HE | HE-DF | 37.9 | 3150 | 850 | 0.1 | 35 | ||||||
mod.1 SAP | SAP | 37.87 | 2210 | 855 | 6 | 112 | 97 | 81 | 70 | 62 | 54 |
機銃
武装名 | ベルト名 | ベルト内容 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
25 mm/60 Type 96 | 汎用 | HEF-T/HEF/ AP-T/HEI | 56 | 54 | 44 | 37 | 32 | 28 |
APTベルト | AP-T/AP-T/ AP-T/HEF | 56 | 54 | 44 | 37 | 32 | 28 | |
HEITベルト | HEF-T/HEI HEI/HEI | 56 | 54 | 44 | 37 | 32 | 28 |
武装名 | ベルト名 | ベルト内容 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
7.7 mm Type 92 | 規定 | AP/T | 20 | 19 | 16 | 13 | 11 | 10 |
追加武装*2
分類 | 名称 | 搭載数 | 費用 (SL) | 搭載条件 |
---|---|---|---|---|
魚雷 | 533 m Type 6 | 16 | 220 | - |
爆雷投射機 | Type 95 | 10 | 160 | 爆雷投射機 |
魚雷 & 爆雷投射機 | 533 m Type 6 | 16 | 380 | 爆雷投射機 |
Type 95 | 10 | |||
機雷 | Mk.6 | 44 | 480 | Mines |
魚雷 & 機雷 | 533 m Type 6 | 16 | 700 | Mines |
Mk.6 | 44 |
魚雷
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量(kg) | 水中最大速度 (km/h) (初期⇒改修) | 射程 (km) (初期⇒改修) |
---|---|---|---|---|
533 mm Type 6 | 1432 | 203.3 | 65⇒51 | 7⇒15 |
爆雷
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) |
---|---|---|
Type 95 | 160 | 100 |
機雷
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) |
---|---|---|
Mk.6 mod1 | 1156 | 238.7 |
カモフラージュ
研究ツリー
前艦艇 | IJN Akizuki |
---|---|
派生艦艇 | - |
次艦艇 | IJN Agano |
解説
特徴
--加筆求む--
【火力】
主砲の三年式十四糎砲は他国の15cm級艦砲とくらべると一撃の火力が低い代わりに速射力が比較的高いという特徴がある。徹甲弾などは装備されていないためよく装甲された巡洋艦などには分が悪いものの、同格の軽巡や駆逐艦相手ならば優秀なDPMで優勢に戦うことができる。
副兵装の魚雷は片舷に4門を指向でき、予備魚雷もあるため軽巡としては比較的優秀と思われる。
主砲精度は1.91で大幅に改善されまともに敵艦に命中弾を出すことができるようになった。
【防御】
機関部のかなり広い範囲に装甲を施しているためか同格の軽巡洋艦と比べるとかなりタフでよく粘る。とはいえ装甲厚自体は25.4m+38.1mmとそれほど優秀ではないため、徹甲弾はほとんど防げない。
対空火力に関しては25mm連装機銃が2基のみで全く頼りにならない。戦闘後半には味方の防空能力がたかい艦艇などとともに行動することなどするといいかもしれない。
【機動性】
それまでの駆逐艦のようには動けないが、軽巡としては十分な速力と機動性がある。
史実
球磨型軽巡洋艦は1920年から21年にかけて5隻が建造された日本海軍の軽巡洋艦。
本級の改良型として建造された長良型・川内型とあわせて5500トン型軽巡洋艦と呼ばれることも多い。
第一次世界大戦終結直後に日本海軍初の軽巡洋艦として竣工した天龍型軽巡洋艦だったが、速力や砲火力の不足、艦の小ささからくる低居住性と海上での安定性のなさが指摘され八六艦隊計画でより大型の軽巡洋艦が建造されることとなる。これが後の球磨型である。
天龍型を拡大した設計で、駆逐艦型の船体で艤装も簡素にした典型的な英国式軽巡洋艦である。
水雷戦隊の旗艦として駆逐艦と同一行動をする必要から速力は36ノットとし、これは当時の巡洋艦としては最速だった。高速を発揮するために機関出力は90,000馬力もの大出力になり、これは同時期に建造された長門型戦艦をも超える出力だった。
主砲は3門増やして14cm砲7門となり天龍型で問題視されていた火力強化が図られたほか、水雷兵装も六年式53cm3連装発射管2基6門(艦中心線に装備)から六年式53cm連装発射管4基8門(艦両舷に装備)へと変更され運用の自由度が増した。ただし発射管の片舷指向門数は6門から4門に減ったため純粋な強化とは言えない。
一番艦の球磨は後の近代化改修で後部甲板にカタパルトを追加装備し水上偵察機の本格的な運用能力が付与された。
球磨は1944年1月11日、訓練中にイギリス潜水艦タリホーの雷撃を受けて沈没した。
小ネタ
戦前の時点で球磨型は老朽化が始まっており性能面でも後発の新鋭艦に追従できているとは言い難かった。そこで1930年から40年代にかけて旧式化した球磨型を再活用すべく様々な改装計画が出された。練習艦や敷設艦、果ては高速輸送艦など様々な計画が検討されたが、中でも実際に改装が行われた重雷装艦は特筆すべきものだろう。
重雷装艦は戦前に日本海軍が企図していた艦隊決戦の前段階の漸減作戦で、味方艦隊に先行して敵艦隊と接触、九三式魚雷(酸素魚雷)の一斉射による敵の意識外からの遠距離飽和攻撃を行うのが目的だった。上記の魚雷による遠距離飽和攻撃を実現するため、61cm4連装魚雷発射管を片舷5基20門、両舷合わせて10基40門装備するという途方もない重装備であった。
ただ、大量の魚雷を積んだことによる幾つもの問題点があった。
・魚雷というのは言いかえればむき出しの爆発物であり、これを搭載した艦は甲板への被弾に弱い。事実、被弾による搭載魚雷への誘爆で致命傷をおった艦も少なくない。通常の魚雷より威力の高い九三式魚雷を甲板に所狭しと大量に並べた重雷装艦は言わずもがなである。最悪、至近弾でも大爆発を起こし木端微塵になる危険性がある。
・速力を重視した細長い駆逐艦型の船形(左右の安定性が悪い)のため、ただでさえ大量に積んでいる重量物たる魚雷を片舷一斉発射すると、重量バランスが崩れてもう片舷の魚雷が発射出来なくなる。これだけならまだよいが最悪転覆する危険性がある。
・いくら九三式魚雷が20km以上の射程があると言っても、魚雷を実際に発射してから20km先に到達するまでには10分では到底済まない時間がかかる。そのため遠距離飽和雷撃を成功させるためには非常にシビアな発射タイミングが求められた。当然、敵艦隊の速力を読み違えたり敵艦隊が変針などすれば一発も当たらない可能性すらあった。
重雷装艦への改装は球磨型の北上、大井、木曾の3隻が計画され、1941年に北上、大井の2隻に改装が実施された。
しかし上記の欠点に加えて、すでに戦場の主役が空母と航空機に変わっており重雷装艦に活躍の場が与えられることはなかった。航空機を使えば酸素魚雷の20kmよりも遙かに遠距離からより正確な攻撃が出来るため、重雷装艦の敵艦隊への先制攻撃という存在意義そのものが揺らぐ結果となり、すでに改装が済んでいた北上、大井は魚雷発射管を降ろし高速輸送艦へと再改装された。
その後、大戦最末期まで生き残った北上は本土決戦に備えて特攻兵器である人間魚雷回天(九三式魚雷改造)を8基も搭載する回天搭載母艦へと改装された。
空襲で大破こそしたものの5,500トン型軽巡洋艦としては唯一生き残り、戦後は鹿児島で復員輸送支援の工作艦として運用された。
重雷装艦として日本海軍の思想を体現した勇ましい姿。
自慢の魚雷を降ろして高速輸送艦と化した姿。
回天搭載母艦として絶望的な戦局を体現した悲惨な姿。
球磨型はまさに、時代を体現し時代に振り回された悲劇の艦といえるだろう。
外部リンク
コメント
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