アケメネスは古典時代に選択可能な拡張文化です。
"見渡せる限りのところまで行け。そしてそこに至ったならば、さらに遠くまで見渡せるだろう"
生まれつきの拡張主義者であるペルシア人は人々の宗教的,文化的差異を汎く受け入れることが国家を長続きさせる秘訣であることを知っていました。
”これは私の考えですが、あなたはその軍隊が本当は「不死」ではないかもしれないという考えを受け入れる必要があるでしょう”
”魅力的ですね、ペルシア人というのは。おそらく彼らがちょっと立ち寄ったのは挨拶のためでしょう。それから宮殿をいくつか建てるため……”
文化特性
拡張文化は帝国の拡張に特化し、その手段は戦争に限りません。
これらの文化は領土を主張することで得られる拡張主義の時代の星から追加の名声を獲得できます。
- 特殊アクション:統一旗の下に
- 他の帝国の開拓地や中心街区により領有されている地域を強制的に併合することができる。
- 併合を行うには、他の帝国の開拓地や中心街区の上に移動させる必要がある。
- この行動には数ターンの時間と貨幣を要する。また、併合中の部隊が攻撃を受けると中断される。
- 複数の併合を同時に行うことはできない。また、一度併合が完了すると次の併合が可能になるまで数ターンを要する。
- 同盟関係にある帝国が領有する土地は併合できない。
- 特殊効果:野心
- 国境開放の有無に関わらず、他国の領土に侵入できる。
- 侵入中の部隊は侵入による体力ペナルティを受けない。
- ただし国境侵犯による不平は通常通り発生する。
- 超越ボーナス:忠誠の誓い
- 都市または開拓地の安定性+10
継承特性:キュロスの密偵
- 都市保有上限+2
- 都市または開拓地の安定性+10
象徴街区:サトラップの宮殿(Satrap Palace)
"時にはサトラップ(州長官)にある程度の自治権を与え, 遠方の問題を担当させることは賢明な考えだ”
- 影響力+1
- 貨幣+5
- 安定性-10
- 隣接する街区1つにつき影響力+2
- 都市または開拓地の商人スロット+1
街区特性
- 各種ボーナスの算出において商業街区として扱われる。
- 隣接タイルから貨幣を産出する。
象徴ユニット:不死隊
"皇帝親衛隊にしてエリート重装歩兵でもある、十分な装備を身に着けた不死隊は、ペルシア軍の屋台骨であった”
対騎兵
- 近接攻撃ユニット。騎乗した敵との戦闘時に戦闘力+8
要塞
- 高地および防壁内からの攻撃時戦闘力+3
解説
都市保有数増加と安定性により領土の拡張がしやすく、貨幣と影響力も稼ぎやすい拡張文化。
継承特性『キュロスの密偵』は非常に強力。都市保有上限を増やす手段はゲーム全体を通しても限られている中で、この時代に+2という効果は破格である。技術などと合わせれば序盤から5~6個の都市を運営していくことが可能になる。特にゲームに慣れていないうちは、この時期人口の増加や地域の接続による安定性の低下に悩まされていることが多く、2つ目の効果も地味ながら優秀な補助となる。初心者のうちは、都市1つあたりに接続する地域を1~2つに抑え、都市の数を増やすことでカバーすると安定性を確保しやすい。
象徴街区『サトラップの宮殿』は貨幣と影響力を産出してくれる街区。種類を問わず他の街区に隣接するだけで+2という効果は優秀で、最大で13というなかなかの数値を叩き出す。とはいえこの時期はまだ大量の街区を建設する余裕がないことも多く、本領を発揮するまでに時間がかかるのは難点。
象徴ユニット『不死隊』は固有の対騎兵ユニット。どちらかといえば防衛向きの能力だが、高所攻撃ができる地形を上手く利用すれば都市攻めでも十分に活躍できる。また、古典時代には共通の対騎兵ユニットが存在しないため、騎兵系の象徴ユニット持ちの文化に対し強く出られるという利点もある。近接ユニットの常だが数を揃えなければ意味がないため、あらかじめ槍兵を多く作ってアップグレードに備えておきたい。
採用するだけで都市保有上限を増やしてくれる点はシンプルに強力で、将来の領土拡張が格段にやりやすくなる。
一方で、明らかに戦争特化のローマと異なり、拡張の手段はプレイヤーの裁量に委ねられている。開拓地による自力拡張も戦争による拡張も、どちらの手段も選択できる反面、自分できちんと方向性を定めて動かないと器用貧乏な文化となってしまう恐れも。いっそのこと本格的な拡張は中世以降と割り切り、古典時代の間は内政に専念するのもアリだろう。
- 採用に向く状況
- 都市を多く確保したい場合
- 周囲に独立勢力が複数出現した場合(征服して都市を増やしやすい)