文化特性解説

Last-modified: 2024-01-02 (火) 13:46:39

本ページでは、Humankindに登場する文化が属する、7つ(+α)の文化系統それぞれの特徴と立ち回り方の解説を行います。
このゲームは、各時代ごとに文化を切り替えてプレイしていくという仕様上、ゲーム全体を通して緻密な戦略を立てること以上に、その時々の状況を見て臨機応変に対応していくことが必要となります。
もちろん、自分の好きな文化を選んでプレイしたい、という方はそれでも全く問題ありません。そもそも、本ページで解説する各文化系統の特性は、低難易度(Metropolis以下)でプレイする際には、そこまで気にせずとも勝ててしまうことが多いです。まだゲームに慣れていないプレイヤーの方は、各文化の固有能力を把握することから始めると良いでしょう。
一方で各文化系統が持つ特殊アクションはいずれも優秀な効果を持ち、仕様を理解して使いこなせれば不利な盤面をもひっくり返す強力な武器となります。
「次の時代に入ったけど、どの文化を選べばいいかわからない!」、「難易度を上げたらAIに勝てなくなった!」などという悩みに直面した方は、以下の解説を参考にしてみてください。
※筆者の主観による解説なので、異論があればご指摘をお願いします。

概説

Humankindに登場する全ての文化は、以下の7つの文化系統(DLC「Together We Rule」を導入すれば8つ)に分類される。

 

Aesthete_icon.png審美文化:Influence_icon.png影響力と外交に焦点を当てた文化。
Agrarian_icon.png農耕文化:Food_icon.png食料とPopulation_icon.png市民増加に焦点を当てた文化。
Builder_icon.png建築文化:Industry_icon.png生産力とDistrict_icon.png街区の建造に焦点を当てた文化。
Expansionist_icon.png拡張文化:Territory_icon.png地域の拡張に焦点を当てた文化。
Merchant_icon.png商業文化:Money_icon.png貨幣と通商に焦点を当てた文化。
Militarist_icon.png軍事文化:Unit_icon.pngユニットとWar_Support_icon.png戦争支援に焦点を当てた文化。
Scientist_icon.png科学文化:Science_icon.png研究力とTechnology_icon.png技術に焦点を当てた文化。
※要DLC「Together We Rule」
Diplomatic_icon.png外交文化:レバレッジと外交に焦点を当てた文化。

 

また、各文化系統はそれぞれ、プレイヤーが任意のタイミングで発動できる特殊アクションと、その文化系統を選択している間自動で効果が発動し続ける特殊効果を持つ。
(特殊アクションの発動には、画面右上、影響力と貨幣の真下に表示されている特殊アクションボタンを使用する)

特殊アクション特殊効果は、時代を進めて異なる文化系統に移行すると使用できなくなる。
一方で、各文化が持つ継承特性と建設済みの象徴街区は時代が進んだ後も残り続ける。
そのため、文化系統の能力はその時代の状況に応じた短期戦略を、各文化の固有能力はゲーム全体を通した長期戦略を考慮して選択すると良いだろう。

Aesthete_icon.png審美文化(Aesthete)

Influence_icon.png影響力を生み出すことを得意とする文化。Influence_icon.png影響力はTerritory_icon.png領土の拡大や政策の制定などゲームの流れを左右する行動に必要となる重要なリソースであり、かつ産出源が他のリソースと比べて限られる(Population_icon.png市民、政策や宗教の教義、一部の都市設備など)ため、その入手手段が増えるという点において強力。

 

特殊アクション「文化侵略」

発動方法:特殊アクションボタンを押し、その後対象のTerritory_icon.png地域をクリック。
「文化侵略」は、Money_icon.png貨幣と引き換えに他国からの影響圏の侵入を食い止めるというもの。同時に、すでに自国の影響圏下にあるTerritory_icon.png領土に隣接していれば、その数に応じてInfluence_icon.png影響力が即座に手に入る。
他国の影響圏下に入ることのデメリットは、その国と戦争をする際にWar_Support_icon.png戦意がより速く減少する(つまり、戦争に勝ちにくくなる)ことと、自国と他国の採用している政策が異なる場合、政策浸透(Civic Osmosis)イベントが起こるというもの。政策浸透イベントが発生すると、現在の政策を他国と同じものに変更するか、それを拒否してStability_icon.png安定性-50(10ターン)のペナルティを受けるかの選択を迫られることになる。
政策は帝国全体に影響を与える重要な要素だが、低難易度でプレイしているうちはほとんど気にせずとも問題はないため、ゲームに慣れて政策を戦略に組み込むようになってから活きてくるだろう。
実際、政策にこだわって帝国運営をしている時にそれを変更させられたりStability_icon.png安定性ペナルティを受けるのはかなりのストレスになるため、それを未然に防げるのは魅力的。政策浸透イベントは隣国に対して自国の影響力産出が押し負けている際に発生するため、拡張が出遅れた序盤や高難易度プレイ時に出番が多い。
また、帝国が十分に成長して自国の影響圏が他国を圧倒するようになってからは、副産物のInfluence_icon.png影響力ボーナスが活きてくる。「文化侵略」はすでに完全に自国の影響圏下に入ったTerritory_icon.png地域に対して実行することもでき、古典時代でも600~700ほどのInfluence_icon.png影響力が一括で手に入る。開拓地の建設や遺産の獲得など、他国との競争が激しいゲーム序盤でこの臨時収入は非常に嬉しい。時代が下ってからも、Era_star_icon.png時代の星獲得の後押しになるだろう。

 

特殊効果「優美」

「優美」は他国との文化的近似性を常に最大にするというもの。
近似性が高い国同士は友好関係を結びやすくなる半面、どちらかが宣戦布告すると、布告した側の国はWar_Support_icon.png戦意が毎ターン減少するペナルティを受ける。
これにより、他国から戦争を仕掛けられた場合にも防衛がしやすくなる。逆にこちらから仕掛けた場合は自国がペナルティを受けるため、侵略戦争には不向き。
また、独立勢力との関係が常に良好となるため、条約などを結ぶ際に非常に快適。

 

総じて、他国からの文化的および物理的侵略に耐えるための能力が揃った防衛向きの文化である。隣に大国が生まれてしまった時など、守りに徹して反攻の準備を整えたい局面で有用だろう。
また、空いた土地に積極的に開拓地を出してTerritory_icon.png領土を拡大していく過程では多くのInfluence_icon.png影響力が必要となるため、序中盤でこれから国力を伸ばしていきたい時期にも強い。
なお、Influence_icon.png影響力を生み出す最も主要なソースは都市のPopulation_icon.png市民(Stability_icon.png安定性90%以上の時、Population_icon.png市民1あたりInfluence_icon.png影響力+2)であるため、人口とStability_icon.png安定性には常に気を配ろう。

Agrarian_icon.png農耕文化(Agrarian)

大量のFood_icon.png食料を生み出し、Population_icon.png人口を増やすことを得意とする文化。Humankindにおいて、Population_icon.png市民は市民スロットFarmers_slot_icon.pngWorkers_slot_icon.pngTraders_slot_icon.pngResearchers_slot_icon.pngに配置することで都市の産出を増やすことができ、また軍事ユニットの作成にも必要となるなど、帝国運営の基礎となる最重要リソースと言っても過言ではない。どのような方向性を目指すとしても腐らないボーナスを与えてくれる、安定感のある文化である。

 

特殊アクション「好環境」

発動方法:都市を選択した状態で、特殊アクションボタンをクリック。ボタンにマウスオーバーすることで、どの都市から何人の市民が移住するかを確認できる。
「好環境」は隣接するTerritory_icon.png地域からPopulation_icon.png市民を奪うことができるというもの。自国領か他国領かに関わらず、隣接する全ての地域から一律に奪う。
農耕文化であれば放置していても人口は自然と増えていくため、恒久的に都市の出力を増やすというよりは、一時的に人口を増やす必要がある時、例えば戦争準備でUnit_icon.png軍事ユニットを増やしたい時や、Population_icon.png市民を消費(!)して文化遺産の建造を早めたい時などに有効だろう。攻め込む予定の隣国から人口を奪えれば一石二鳥である。
また、Era_star_icon.png農業の時代の星を取得するための最後の一押しに使うことも可能。
農耕文化という牧歌的な印象に反し、攻撃的な能力である。

 

特殊効果「共同体」

「共同体」Population_icon.png市民が増えた際にStability_icon.png安定性5を得るというもの。
効果は地味だが、都市が巨大化するとネックになりがちなStability_icon.png安定性の問題を多少緩和してくれる。
ただし、この効果で得られるStability_icon.png安定性は一時的な上昇であり、Stability_icon.png安定性均衡値を改善しなければすぐに元に戻ってしまうため注意。

 

豊かなFood_icon.png食料産出が内政を強力に後押しする文化である。大きな戦争に勝った直後や大規模な植民を行った後など、急激に領土を拡大したタイミングで採用すれば、新たに獲得した都市の成長を早め、足元を盤石にすることが可能。
難しいことを考えずとも象徴街区を大量に建設するだけで人口が伸びやすくなるため、初心者にも扱いやすい。人口は多すぎて困ることもないので、数の暴力を存分に活用して他国を圧倒しよう。
ただし、人口増加のペースが速すぎて都市の人口上限を突破してしまっては意味がないため、市民スロットFarmers_slot_icon.pngWorkers_slot_icon.pngTraders_slot_icon.pngResearchers_slot_icon.pngの確保も忘れずに。
また、このゲームの目標はあくまでFame_icon.png名声を獲得することにある。ただ闇雲に人口を増やすだけでなく、増やした人口で何をするかを常に考える必要がある。

Builder_icon.png建築文化(Builder)

Industry_icon.png生産力を生み出すことに長けた文化。都市のIndustry_icon.png生産力を強化することでDistrict_icon.png街区や都市設備の建設、Unit_icon.pngユニットの作成などのあらゆる生産活動が加速し、帝国運営がとても快適になる。ゲーム全体を通してIndustry_icon.png生産力が必要にならない場面というのはほぼ存在しないため、クセがなく使いやすい文化系統といえる。

 

特殊アクション「用地調達者」

発動方法:都市を選択した状態で特殊アクションボタンをクリック。
「用地調達者」は、選択した都市のMoney_icon.png貨幣とScience_icon.png研究力の産出を全てIndustry_icon.png生産力へと変換するというもの。
都市のIndustry_icon.png生産力を一定の間爆発的に増加させるという単純明快な効果で、基本的にどのようなタイミングで発動しても役に立ってくれる。
最も真価を発揮するのは文化遺産を建設する時だろう。最大都市でアクションを実行しておけば、別の都市で建造中の遺産にも大量のIndustry_icon.png生産力を送り込める。遺産は完成時に一律でFame_icon.png名声100を得られるため、個別の効果を度外視してとにかく建てまくることも十分に有用な戦術である。特に300ターン制限のタイムリミットモードでは、限られたターン内で多くのFame_icon.png名声をかき集めることが求められるため、遺産の建設ターン数を縮めることの意義は大きい。

 

特殊効果「誇り」

「誇り」District_icon.png街区を建設した際に、Stability_icon.png安定性10を一時的に得るというもの。
Agrarian_icon.png農耕文化の「共同体」と似た効果で、巨大都市のStability_icon.png安定性問題を緩和してくれる。District_icon.png街区は都市の安定性を下げる直接的な要因であるため、一時しのぎとはいえこの効果はありがたい。

 

Agrarian_icon.png農耕文化と方向性が似ており、初心者が躓きがちなポイントをケアしつつ、帝国全体の基礎体力を上げてくれる効果が揃っている。District_icon.png街区は建設することでその周囲のタイルから特定のリソースを産出するようになり、Population_icon.png市民と並んで都市の出力を上げる主要な手段である。このゲームの基本を学ぶ上でも有用な文化かもしれない。とはいえ、都市の領地が狭いと早々に街区建設用の土地が埋まってしまうため、一つの都市には2~3つのTerritory_icon.png地域を接続しておき、十分な用地を確保しよう。もちろんStability_icon.png安定性のケアも忘れずに。

Expansionist_icon.png拡張文化(Expansionist)

Territory_icon.png領土の拡張を得意とする文化……なのだが、この系統に属する文化は固有能力の方向性が一定しておらず、立ち回りには注意を要する。
大まかに分類すると、
①空いた土地に開拓地を素早く展開し、他の文明に先んじて広大な領土を確保するための能力。
②他国に侵略戦争を仕掛け、領土を奪い取るための能力。
③上記の方法で拡大した領土を維持、発展させるための能力。
のうちどれか、またはその組み合わせの能力となっている。特に、時代が下るほど能力が戦争向きになる傾向がある(後半の時代ほど空き地が少なくなるので当然なのだが)。
いずれにせよ、領土拡張がしたいからと言って安易に選択するのではなく、採用するタイミングを見極める必要のある文化である。状況によっては、領土拡張をしたい場合でも別の系統の文化を採用した方が良い場合もある(海外植民のために海上移動力が上がるヴァイキングやスワヒリを採用する、など)。
また、戦争により拡張する場合でも、軍事文化のようにWar_Support_icon.png戦意に関するボーナスも無いため、開戦や戦争の遂行のためには各種政策や外交関係を駆使する必要がある。どちらかと言えば戦争に勝つことよりも戦争に勝った後のリターンを増やすことに主眼を置いた能力が多い印象で、プレイヤー自身の腕とゲームへの理解が問われる。
なお、体感だが現バージョンではEra_star_icon.png時代の星の中でも拡張主義のEra_star_icon.png時代の星が最も獲得条件が緩く、Fame_icon.png名声を比較的稼ぎやすいという利点はある。

 

特殊アクション「統一旗の下に」

発動方法:部隊を選択した状態で特殊アクションボタンをクリックし、その後併合したいTerritory_icon.png地域の中心街区をクリック。
「統一旗の下に」は、他国のTerritory_icon.png領土を強制的に自国へ併合するというもの。併合できるのは開拓地により領有されたTerritory_icon.png地域あるいは都市に吸収されているTerritory_icon.png地域のみで、都市が領有する地域は併合できない。
実行すると、略奪と同様に部隊の上に残りターン数が表示され、規定ターンが過ぎるまで実行部隊はその場に留め置かれる。実行中に敵部隊からの攻撃を受けると併合は中断されるので注意(直接攻撃を受けなくとも、近くで戦闘が発生し、併合中のタイルが戦術マップ内に含まれてしまった場合も同様)。また、不可侵条約を結んだ相手の領土は併合できない。
非常に便利な能力であり、上手く活用すれば、領土拡張競争に出遅れた場合などの不利な状況を覆すことも可能である。
一応、他の文化系統でも「略奪で他国の中心街区or開拓地を潰す→空白になった土地に自国の開拓地を設置する」という形で似たような動きは可能だが、こちらの方がコストと時間の面で安上がりな上、軍事協定が小競り合いを許可状態でも実行できるという強みがある。
また、他大陸の国を侵略する際に、宣戦布告前に領土の一部を無理やり併合しておいて橋頭保にする、などという外道ムーブも可能。
いずれにせよ、敵に妨害されても応戦できるよう、併合には十分な戦力を送り込もう。
逆に、隣国が拡張文化を採用していた場合は要注意。国境付近のTerritory_icon.png地域をかすめ取られないよう目を光らせておくこと。

 

特殊効果「野心」

「野心」は、他国の領土に問答無用で侵入できるというもの。ほとんど上記の特殊アクションのためにあるような効果ではあるが、初期のマップ探索が進んでいない時期に、他国の領土を通過して視界を広げられるのは単純に便利。また、宣戦布告前にあらかじめ部隊を敵領土の奥深くまで侵入させておき、開戦と同時に敵都市を攻撃、などという活用もできる。
当然のことだが、特殊アクション、特殊効果ともに相手国からかなりのヘイトを買うことになるので注意。

 

あらゆる手段を使って世界中に版図を拡大することを目指すアグレッシブな文化。広大な領土を維持するには軍事的にも内政的にも考えなければいけないことが多いため、中~上級者向けかもしれない。
能力をフルで活かそうとするなら奇襲戦争や領土の横取りなど強引な手段を使わざるをえない場面もあり、他国との衝突は避けられない。ブチ切れた相手からいつ攻め込まれてもいいように、軍備はしっかり増強しておこう。

Merchant_icon.png商業文化(Merchant)

Money_icon.png貨幣を稼ぐことと交易の活用に主眼を置いた文化。このゲームにおけるMoney_icon.png貨幣は、都市で生産するほとんど全てのものを購入できる汎用性の高いリソースであり、Industry_icon.png生産力が貧弱な都市で都市設備やDistrict_icon.png街区を即購入するなど、Food_icon.png食料やIndustry_icon.png生産力の不足をある程度カバーすることができる。ただし、汎用性が高いということはMoney_icon.png貨幣の使い道を自分で考えなければならないということでもあり、ゲームに慣れているプレイヤーでなければ使いこなすのが難しいリソースである。交易のシステムが初心者にはやや分かりづらいことも使用難易度を上げている。
一方、個々の文化の固有能力に目を向けると、特定の状況において強烈な効果を発揮する個性的なDistrict_icon.png街区やUnit_icon.pngユニットを持つものが多く、それらを目当てに採用するのも良いだろう。
また、資源に関する能力が多いため、開拓の際は資源の多いTerritory_icon.png地域を優先的に確保しよう。

 

特殊アクション「剛腕投資家」

発動方法:特殊アクションボタンをクリックし、その後マップ上の資源をクリック。
「剛腕投資家」Influence_icon.png影響力を消費し、マップ上の戦略資源および贅沢資源に対して発動する効果。資源の所在地が自国領か他国領かは問わない。
状況に応じて二通りの効果が発動する。
①資源の活用施設が存在しないとき、即座に活用施設が建設される。
②資源の活用施設がすでに存在するとき、一定量のMoney_icon.png貨幣を即座に得る。その資源を輸入している国の数に応じて得られるMoney_icon.png貨幣は増加する。

  • ①の効果については、活用施設はIndustry_icon.png生産力でも簡単に建設できるため、あまり使う機会はないだろう。友好国(or属国)の領土内に欲しい資源があるのに、その国がなかなか活用施設を建ててくれないときなどに有効か。
  • メインは②の効果の方。交易が活発でない序盤はMoney_icon.png30*1~60*2ほどとささやかだが、時代が下るほど額が増大し、現代ともなれば輸入国が0の時点でMoney_icon.png2180、輸入国が3ヵ国であれば驚異のMoney_icon.png17295にまで跳ね上がる*3。特殊アクションボタンをクリックした状態でマップ上の資源にマウスオーバーすると得られるMoney_icon.png貨幣の額が表示されるため、マップ中を探し回って稼げる資源を見つけよう。なお、輸入している国の数には自国も含まれるため、他国の資源の場合は自分で輸入することで輸入国数を水増し可能。
     

特殊効果「調停」

「調停」は他国から輸入している資源を「転売」することで、自国で所有している資源と同様に第三国に輸出できるようになるというもの。
現状、このゲームでは資源を能動的に他国に売却することはできず、輸出については完全にAI任せとなっている。しかしAIは割と積極的にこちらの資源を購入してくれるため、詳しいメカニズムは不明だが財政の一助になっていると思われる。
なお、貿易協定を結んでいないとまったく輸出が行われないので注意。

 

上記のように交易に関する能力が多い文化である。交易を行うためには貿易協定を結ぶ必要があり、そのためには他国との関係を良好に保たなければならないため、基本的には非戦プレイ推奨。「必要なものがあれば金で買う」というスタンスで、軍事力のない小国であってもある程度は何とかなる。
とはいえ全く戦争をしないというのもなかなか厳しいものがあるので、国益のために排除すべきと判断した国とは徹底的に戦い、それ以外の国とは仲良くする、というようなメリハリをつけた外交関係の構築を意識しよう。2023年1月のアップデートで追加された「贈り物を贈る」コマンドとも相性が良く、付き合うと決めた国からの好感度を金で買うことができる。
逆に、外交をかなぐり捨てて戦争プレイの補助として採用するというのもアリ。ユニットの維持費やアップグレード費など、戦争準備にはとにかく金がかかるため、平和主義者のフリをして着々と金を貯め、次の時代で一気にユニットを買い揃えて隣国に攻め込む、という戦略も有効だろう。
いずれにせよ、プレイヤーの力量によっていかようにも舵が取れる玄人向けの文化である。外交関係には常に目を光らせながらこまめに固有アクションを使ってMoney_icon.png貨幣を貯めつつ、使いどころを見極めよう。

Militarist_icon.png軍事文化(Militarist)

戦争の遂行を得意とする文化。序盤で領土拡張競争に出遅れた局面を挽回したいとき、序~中盤で勢力を一気に拡大したいとき、中~終盤でトップを走っているライバルを引きずり下ろしたいときなど、様々な状況において有用な選択肢である戦争を多方面からサポートしてくれる。拡張文化と方向性は似ているが、こちらは「戦争に勝つ」というシンプルな目的に特化した能力でまとまっているため、戦争のイロハを学びたい初心者にもおススメできる。

 

特殊アクション「予備戦力」

発動方法:都市を選択した状態で左上の固有アクションボタンをクリック。
「予備戦力」は都市のPopulation_icon.png人口を消費して一定数の民兵ユニットを即座に召喚するというもの。召喚は10ターンに一回実行できる。*4
戦争においてUnit_icon.png軍事ユニットの数はきわめて重要であり、侵略戦争の戦力を素早く揃えたいとき、隣国から攻め込まれて急遽戦力が必要になったときなど、役立つ場面は多いだろう。戦争が終わって不要になったら解散させて都市のPopulation_icon.png市民に戻すこともでき、無駄がない。
召集されるユニットの数はその時点で部隊に編成可能なユニット枠数に等しく、初期値はUnit_icon.png4体。立ち上げたばかりの都市にはなかなか重いコストであり、都市が十分に成長した中盤以降に活用するのが無難か。
ただし、民兵ユニットは基本的にStrength_icon.png戦闘力が低いため、そのままでは戦力にならない。戦場に送り込む前に全てアップグレードする必要があり、そのためのMoney_icon.png貨幣はきちんと用意しておこう。

 

特殊効果「警戒」

「警戒」は外交関係におけるWar_Support_icon.png戦意の均衡値を常に+30するというもの。
このゲームにおける戦争の勝敗を決めるのはWar_Support_icon.png戦意の値であり、この効果は単純に言えば戦争により勝ちやすく、より負けにくくなるということ。
また正式に宣戦布告をするためにはWar_Support_icon.png戦意が80必要であり、通常は外交コマンドを駆使して基礎値の50からここまで上げるか、奇襲戦争で無理やり開戦するかを選ばなければならないが、軍事文化は比較的簡単に正式戦争を宣戦することができる。
色々とリスクのある奇襲戦争を避けられるという点でも、効率的に戦争を始め、終わらせることができる効果といえる。

 

軍事文化という字面の印象とは裏腹に、スマートに戦争を遂行できる文化である。
序盤~中盤のどこかでこの文化を選び、隣国に戦争を仕掛け1,2国を併合してしまえば、Territory_icon.png領土を獲得できるうえにライバルも減って終盤が非常に楽になる。
とはいえ、あくまでこの文化の特性は「戦争に勝つ」ところまでしかサポートしてくれないという点には注意すること。何十ターンもかけて大国との戦争に勝ったとしても、結局Fame_icon.png名声が足りずに時間切れで敗北、などという結果になっては元も子もない。戦争をすると決めたらしっかりと準備をし、十分な戦果を稼げたらすぐに切り替えて内政に集中する、などメリハリのある戦略が大切だ。

Scientist_icon.png科学文化(Scientist)

Science_icon.png研究力を生み出すことに長けた文化。Science_icon.png研究力は序盤から終盤まで必要となるリソースであり、象徴街区や継承特性も分かりやすく研究をサポートしてくれるものが揃っている。特に継承特性は国が大きくなるほど効果が高まるものが多いため、どこかの時代で採用しておくと後々まで役に立ってくれるだろう。

 

特殊アクション「知の集積」

発動方法:都市を選択した状態で特殊アクションボタンをクリック。
「知の集積」は、選択した都市のIndustry_icon.png生産力とMoney_icon.png貨幣の産出を全てScience_icon.png研究力へと変換するというもの。
Builder_icon.png建築文化の「用地調達者」と似た効果だが、あちらと違い超重要リソースであるIndustry_icon.png生産力を犠牲にしているため、考えなしに発動することは自殺行為にもなりうる(特に序盤)。使うと決めたならば、強力なユニットや都市設備など、ゲームチェンジャーとなりうる要素が解禁される特定のTechnology_icon.png技術に狙いを定め、そこに最速で向かうための手段として活用しよう。

 

特殊効果「先見の明」

「先見の明」は1つ先の時代のTechnology_icon.png技術を研究できるというもの。
普通にプレイしていれば1つの時代のTechnology_icon.png技術を全て研究する前に次の時代に進めるようになるため、この効果が活きることは少ないが、Metropolis(ノーマル難易度)より上の高難易度においては重要性が上がる。高難易度では可能な限り大量のEra_star_icon.png時代の星をかき集めるためにEra_star_icon.png時代の星を7つ獲得し、時代の技術を全て研究し終わった後もあえてその時代に留まることが多いからだ。また、高難易度ではAIとの戦争も苛烈になるため、1つ先の時代のユニットを早期に解禁することで有利に立ち回ることも可能。(中世に火縄銃兵を出すなど)その場合は、「知の集積」アクションを併用するのも有効だ。

 

Science_icon.png科学力を強化するという分かりやすいコンセプトのため低難易度でも使いやすい文化ではあるが、上述のように特殊効果、アクションはむしろ高難易度向きであり、能力をフルに使いこなすためにはTechnology_icon.png技術についての深い理解が不可欠となる。初心者が使っても強いが、上手いプレイヤーが使えばさらに強くなる、奥の深い文化である。

Diplomatic_icon.png外交文化(Diplomatic)(要DLC「Together We Rule」)


*1 輸入している国が0のとき
*2 輸入している国が2国のとき
*3 数値はゲームスピード「ノーマル」の場合
*4 英語版wikiには「工業化時代・現代には1ユニットあたり人口2を消費する」、「召喚は1ターンに1回実行できる」とあるが、2023年3月現在のゲーム内仕様とは異なっている