戦争

Last-modified: 2021-08-17 (火) 09:59:12

戦争

概要
HUMANKINDにおいて戦争は、武力を背景とした強制力のある外交手段として位置づけられています。そのため突発的・散発的な戦闘などとは異なり、準備や手続きを必要とします。具体的には、不平と請求、War_Support_icon.png戦意、そして外交評価といったシステムが絡み合うことで戦争の下地が作られます。他国があなたの帝国に損害や不快感を与えた際、不平を訴えることで賠償の請求が開始されます。他国が十分な賠償をできない場合、あるいは賠償を拒否した場合、国民の戦意が上昇します。戦意が積み重なれば、帝国は民意を口実として正式に宣戦布告することによって問題の強制的な解決に踏み切ることができます。そして戦闘によって敵国を打ちのめすことで、彼らが持っていた請求を放棄させ、帝国の請求を受け入れさせることが可能です。

戦意

戦意の増減
戦意は、特定の国家に対して不満を表明し、戦争を遂行しようという国民の欲求です。一般的に、不平や請求などの外交条件の存在が戦意を均衡値よりも高める形で増加させます。これは、国民が現状に不満を抱いていることを示します。国民の不満が募るほど戦意は増加し、ゆくゆくは宣戦布告を正当化する材料となります。一方、都市が略奪された、戦闘で敗北したなどの被害を受けると戦意は減少します。国民の戦意が0まで低下した場合、あなたは降伏を余儀なくされます。
戦意の影響範囲
他国との外交画面では、2国間の戦意の数値が画面上部に表示されます。他の多くの外交システムと同様に、すべての戦意は2国間ベースで計算されます。国家Aに対して国民から高い戦意が得られても、国家Bとの関係には影響を与えません。
戦意の均衡値
戦意の最大値は100、最小値は0です。そして平時における基本的な均衡値は50に設定されています。戦意の値が均衡値を超える、あるいは下回る場合、平時であればターンごとに均衡値へと徐々に近づいていきます。
外交関係による戦意への影響
自動的に締結されるものを除いて、2国間で行われる条約への署名は、双方の戦意の均衡値を-5します。
・同盟以前に結べるすべての条約に署名していれば、双方の戦意の均衡値は25となります。
・同盟を結ぶと、双方の戦意の均衡値は20となります。
・同盟状態で結べるすべての条約に署名していれば、双方の戦意の均衡値は0となります。
例外として、2国間の関係が宗主国と属国の場合は双方の戦争支援の均衡値が条約の影響を受けなくなります。
また、イデオロギー的親近感や言動評価などの外交補正も戦意に影響を及ぼします。
文化特性による戦意への影響
軍事文化を採用している国家は常に戦意の均衡値が+30されます。同盟関係や属国であってもこの効果は失われません。
・何も条約を結んでいない場合の戦意の均衡値は80になります。
・同盟関係ですべての条約を結んでいても戦意の均衡値は30となります。
後述されますが、宣戦布告を正当化するために必要な戦意は80です。
つまり、軍国主義の国家は条約を結んでいない相手に対して不平や請求なしに宣戦布告を正当化できるのです。

開戦

開戦の方法
戦争は"関係"タブで"奇襲戦争"あるいは"宣戦布告"のどちらかのボタンを使用することで開始できます。この2つの開戦方法には大きな差異があります。
奇襲戦争
奇襲戦争は、その名の通り適切な戦意の蓄積なしに、つまり、不平や請求なしに宣言することができます。奇襲戦争の宣言に必要なのは50以上の戦意だけです。これは、戦意が通常の均衡値に達すると、奇襲戦争を宣言することが可能になることを意味します。一見「使い勝手のいい」方法に思えるかもしれませんが、欠点もあります。奇襲戦争を宣言した国家は、その戦争中に"不当な戦争の宣言"と呼ばれる"1ターンにつき-2戦意"のペナルティを受けることになるのです。さらに、奇襲戦争を宣言するごとに、1レベルの背信者の言動評価を受けます。この評価は最低10ターン有効であり、この期間中、敵対者が背信者との戦闘に勝ったときに、より多くの戦意を獲得することになります。また、他のすべての国家も背信者へは態度を悪化させます。基本的に、奇襲戦争を宣言した者は敵対者よりも早く戦意を失うリスクが高まるということです。
正式戦争
平時において戦意が蓄積されている状況は、国民が他国から受けた不平や請求への未払いに不満を募らせていることを示します。正式戦争を宣言するには80以上の戦意が必要です。正式戦争の宣言には大きな戦意の蓄積が必要とされますが、奇襲戦争のような宣戦に伴うペナルティや第三者との関係への悪影響を受けることはありません。

戦争中

平時との差異
戦争中は、2国間での条約が一部の例外を除いて適用されなくなります。2国間での戦意の数字も、平時と異なり均衡値に向けて自然変動することはなくなります。すべての不平と請求も新たに発生することはありません。戦意を上下させる手段はもはや戦場にしかないのです。戦争での究極の目標は敵対者の戦意を完全に奪い尽くし強制的な降伏に追い込むことです。

終戦

戦争の終結
戦争は、以下のいずれかの形でのみ終結します。
白紙和平が受け入れられた場合。
戦争中の国家のどちらかが降伏した場合。
戦争中の国家のどちらの戦意か0になり強制降伏した場合。
白紙和平と降伏の交渉は、いずれも外交画面の"危機"タブから行えます。
降伏
2国間で戦争が行われており、双方の戦意が0でない場合、自発的に降伏条件を提案し戦争からの撤退を試みることができます。この場合、他国の戦意に見合った適切な条件を出さなくてはならないでしょう。このパターンでは、降伏する国家のみが降伏条件を提案することができます。
強制降伏
戦争中の国家の片方の戦意が0になった場合、勝利した国家はそれを強制的に降伏させることができます。自発的な降伏とは異なり、強制降伏では、勝利した国家が敗北した国家に降伏条件を突きつけることになります。敗北した国家は、要求された条件を受け入れるだけでなく、既存のすべての不平と請求も放棄しなければなりません。このパターンでは、勝利した国家のみが降伏条件を提案することができます。
降伏条件
降伏条件を提案するのが降伏側であれ勝利側であれ、選択できる条件のリストが存在します。このリストには、さまざまな請求、属国化の強制、貨幣による戦争賠償の支払いなどが含まれます。リスト内の各項目には、戦勝点コストが設定されています。これは勝利側の戦勝点(勝利側の戦意に基づく)と関連しています。
 
降伏条件は、提案する条件の合計戦勝点コストが勝利側の戦勝点と等しい場合にのみ確定できます。
降伏条件の提案とは、降伏側が勝利側の戦意を満足させようとするプロセスとして考えると分かりやすいでしょう。行われる降伏のパターンによって、降伏側が満たす必要のある戦勝点は異なります。
また、降伏条件から勝利側の戦前からの請求を外すことはできません。
 
自発的な降伏では、降伏側は勝利側の戦勝点と等しい戦勝点コストの条件を提案する必要があります。
つまり、降伏側が満たす必要のある条件は、最大で100戦勝点の価値があります。
強制降伏では、勝利側は戦勝点(勝利側の戦意+100)の分だけ降伏条件を要求できます。
つまり、勝利側が要求できる条件は、最大で200戦勝点の価値があります。
結果として、降伏側にとって強制降伏は自発的に降伏を提案するよりも確実に大きな代償を支払わされます。
白紙和平
戦争中、白紙和平を提案することができます。それは、戦争当事者のどちらもが勝利者と宣言されずに戦争を終結させることの提案です。白紙和平に署名することで、国家の請求と戦時中の利益の両方が戦前の状況に戻されます。白紙平和は戦争当事者のどちらもが賠償されていない請求を持ち、なおかつ双方の戦意が0ではない場合にのみ、提案することができます。