アッシリアは古代に選択可能な拡張文化です。
"最も長き葉が最初に鎌で刈り取られる"
常に戦争に備えていた文化であるアッシリアは土地と富を求める貴族階級によって率いられた勇猛果敢で軍事優先の民族です。
”さあ、今や我々は好戦的なアッシリアへと進歩しました……とても魅力的な隣人になるつもりなどありません、よね?”
”アッシリア!彼らのもとに馬と攻城兵器があるということから、隣人としての彼らの傾向が分かりそうなものです……”
文化特性
拡張文化は帝国の拡張に特化し、その手段は戦争に限りません。
これらの文化は領土を主張することで得られる拡張主義の時代の星から追加の名声を獲得できます。
- 特殊アクション:統一旗の下に
- 他の帝国の開拓地や中心街区により領有されている地域を強制的に併合することができる。
- 併合を行うには、他の帝国の開拓地や中心街区の上に移動させる必要がある。
- この行動には数ターンの時間と貨幣を要する。また、併合中の部隊が攻撃を受けると中断される。
- 複数の併合を同時に行うことはできない。また、一度併合が完了すると次の併合が可能になるまで数ターンを要する。
- 同盟関係にある帝国が領有する土地は併合できない。
- 特殊効果:野心
- 国境開放の有無に関わらず、他国の領土に侵入できる。
- 侵入中の部隊は侵入による体力ペナルティを受けない。
- ただし国境侵犯による不平は通常通り発生する。
- 超越ボーナス:忠誠の誓い
- 都市または開拓地の安定性+10
継承特性:襲撃の達人
- ユニットの陸上移動力+1
- 略奪時に部隊の戦闘力+5
- 部隊の略奪による収入+100%
象徴街区:ドゥンヌ(Dunnu)
"固く守られたこの砦が強固な国境防衛を担うことで、アッシリアは征服地に支配権を主張することができた”
- 影響力+3
- 街区の防壁+20
- 同タイルおよび隣接タイルのユニットの戦闘時、ユニットの戦闘力+2
街区特性
- 各種ボーナスの算出において娯楽街区かつ駐屯地として扱われる。
- 直下および隣接タイルからの産出なし。
- 陸上ユニットのスポーン地点となる。
- 要塞化される。
- 領土内のどこにでも建設できる。(建設済みの街区に隣接させる必要がない)
- 開拓地において影響力を消費して購入できる。
- 「車輪」を研究すると開拓地と道路で接続される。
象徴ユニット :アッシリア襲撃兵
"砂漠と平原を一掃するような略奪で名高いこの騎兵たちは、帝国のために富と力を探し求めた”
騎兵
- 敵のZOCを無視できる近接攻撃ユニット。特に遠距離攻撃ユニットの撃破に優れる。防壁を越えることはできない。
略奪者
- 開拓地もしくは独立勢力の野営地を略奪によって破壊した際、追加の貨幣を得る(略奪する部隊に所属する「略奪者」のユニット1体につき+10%)
解説
影響力や都市の防衛力を高めやすく、ユニットでの略奪を主軸にした拡張文化。
継承特性『襲撃の達人』のユニットの移動力を+1する能力はシンプルに強力。迅速な移動によりマップ状況を素早く把握し、他国に先んじて豊かな領土を確保するのに役立つ。ゲーム全体を通してもユニットの移動力を増加させる方法はそう多くないため、時代が下っても腐ることはない。
しかし、この文化の強みはむしろ、隣国から領土を奪い取って拡大することにある。他国が建設した開拓地は略奪することで破壊することができ、空いた土地に自分の開拓地を建てれば領土をまるごと奪い取ることが可能。略奪にかかるターン数は実行部隊の戦闘力で決まるため、継承特性の2つ目は要するに略奪にかかる時間を短縮する効果である。
注意点として、開拓地が隣接する都市に吸収されてしまうと、宣戦布告しない限り略奪はできなくなる。その場合でも拡張文化の特殊アクション「統一旗の下に」を使用すれば貨幣と引き換えに奪い取ることができる。(クールタイムがあるため多用はできないが)
象徴街区『ドゥンヌ』は駐屯地という特性上、隣国との国境付近に建設しなければ意味が薄い。そのため自分で開拓した領土よりも、上記の方法で敵から奪い取った領土に建設した方がシナジーが生まれる。領土を奪う→奪った領土にドゥンヌを建設→そこから新たな略奪部隊を出撃させてさらに侵略→…というサイクルを作れれば瞬く間に敵の領土を侵食でき、首都を攻め落とすのも容易になる。「開拓地において影響力を消費して購入できる」という点も優秀であり、生産力を割いて建設するよりもはるかに安価で素早く建設することができる。街区自体も影響力を産出するため、そのうち元が取れるのも嬉しい。
象徴ユニット『アッシリア襲撃兵』は強化された斥候騎兵。コストが安く数を揃えやすい上に戦闘力も元より強化されているため、小規模な戦闘であれば十分に活躍できる。とはいえ象徴ユニットとしては決して強い方ではなく、騎兵ユニットの特性により防壁を乗り越えての都市攻めにも参加できないため、これだけで戦争に勝てるほどの決定力はない。むしろ継承特性込みで実質7という驚異的な移動力を活かして他国の開拓地を荒らし回り、領土をどんどん奪い取っていく略奪部隊に徹した方が輝けるだろう。略奪者の特性はオマケ程度だが、貨幣の収入を少し増やしてくれる。生産には馬が必須であるため、最優先で確保しよう。
継承特性、象徴街区、象徴ユニットともに序盤に開拓地や領土を略奪しまくる文化。略奪で貨幣や領土を獲得して略奪部隊を増産し、敵プレイヤーの内政を邪魔するといった感じに進めやすく妨害性能に特化している。一方でネックとなるのが、内政を補助する能力をほぼ持たないことである。領土の拡張には大量の影響力を消費するうえ、略奪のためのユニット生産にもある程度の食料や生産力が必要だが、これらの捻出はほぼすべてプレイヤー自身の技量により行わなければならない。拡張文化だからといって領土拡大にばかりかまけていると研究力や軍事力で他国に後れを取り、攻め込まれた結果簡単に滅ぼされることにもなりかねないため、中~上級者向けといえる。
- 採用に向く状況
- 初期位置が広い大陸である。
- 領土拡張競争に出遅れ、周囲の土地を敵プレイヤーに確保された。