SCEI(現SIE)から発売されていた携帯ゲーム機。
概要 
- 2004年12月12日発売。略称はPSPが用いられる。
ゲーム以外にも、画像・音楽・動画・インターネット*1を楽しむことができ、
2007年9月20日に発売されたPSP-2000ではワンセグチューナーを取り付けることにより、
ワンセグ放送を楽しむこともできる。
最新機はPSP-3000・PSP go。
MHP、MHP2、MHP2G、MHP3の4作を通じて、モンスターハンターシリーズはこのハードで大きく成長した。
また、このハードでは外伝作品としてぽかぽかアイルー村及びアイルーでパズルーの発売された。
- ライバルハードにニンテンドーDSがある。性能はこちら(PSP)が圧倒的に優位に立っているものの、
あちらの人気ソフト群に押され売り上げでは大きく水をあけられてしまっていた。
(あちらはMHPシリーズクラスのソフトがゴロゴロしているため、仕方ないといえば仕方がない。
むしろ今まで数々のメーカーが参入しては太刀打ちできずに消えていった任天堂一強の携帯機市場で、
ここまで肉薄できたのは大健闘といえる)。
「ゲーム機とはソフトが主体である」という事をこれ以上ない程証明していると言える。
現にPSPは発表当初、値段の高さとPSP対応ソフトの少なさから購入を控えるものが多かったが、
MHPシリーズのブームが起きるとPSPは即完売した。
特にMHP3発売週は発売から6年間で最高の販売数だった。- 携帯ゲーム機ライバル戦線に於ける余談の後日談としては
2011年1月に発売されたプレイステーションVitaが
同年2月に発売されたニンテンドー3DSと肩を並べる事となった。
本項はPSPの概要項目のため、次代のハードに関する言及はそれぞれのリンク項目に委ねるが、
ざっくり結論だけを言えば、MH3G以降は3DSへとシフトした。- 携帯機に於けるモンハンの時系列的には「PSPシリーズ」と「3DSシリーズ」で作品史が繋がっている関係上
PSPのライバルに該当するのは3DSだと言う考え方も、あながち誤りでは無い。
- 携帯機に於けるモンハンの時系列的には「PSPシリーズ」と「3DSシリーズ」で作品史が繋がっている関係上
- 携帯ゲーム機ライバル戦線に於ける余談の後日談としては
- 日本国内の市場では、2006年中頃から長いことMHPシリーズのいずれかの作品が
販売本数トップに居座っている。
2006年末はMHP、2007年末はMHP2、2008年末~2010年末はMHP2G、現在はMHP3である。- 最終的なソフト売り上げは第1位がMHP3(約450万本)、第2位がMHP2G(約245万本)、
そして第3位はMHP2(約172万本)とされている。
ご覧の通り、トップ3をMHシリーズが完全に独占しており、
特にMHP2G発売後のモンハンブームの凄まじさが窺い知れる。
因みに第4位にはベスト版MHP2G(約111万本)、さらに第10位にMHP(約66万本)がランクインしており、
駄目押しとばかりに第11位にはベスト版MHP2Gの再廉価版(約64万本)が付けている*2。
これほどまでにMHシリーズに売り上げが偏ってしまったため、
「PSPはモンハン専用機」などと揶揄されることも少なくなかった*3。
- 最終的なソフト売り上げは第1位がMHP3(約450万本)、第2位がMHP2G(約245万本)、
- PS1の時代に「ポケットステーション」なるメモリーカード兼小型ゲーム機があったが、
ニンテンドウ64とゲームボーイの連動機能*4より劣る上にデータが良く消えると酷評されていた。- 「据え置き型ゲーム機の記憶媒体に小型ゲーム機の機能を搭載し、連動するコンテンツを提供する」という
コンセプトに関して言えば、このポケットステーションの他には次の世代(プレイステーション2)における
競合機であったドリームキャストのビジュアルメモリしか存在しない。
ゲームメディアには「UMD」と呼ばれる小型光学ディスク(容量はゲームキューブのディスクと同じくらい)を使用し、
記憶媒体にはメモリースティックDuo系*5を使用する。
これは当時のソニー社が作った規格のみ対応する事から起因すると思われる。 - 「据え置き型ゲーム機の記憶媒体に小型ゲーム機の機能を搭載し、連動するコンテンツを提供する」という
- なお、本体を起動してからでないと音量調節が出来ないという携帯ゲームには珍しい仕様を持っている。
やはり、あくまでも携帯AV機器だからだろうか。
もし、音を出せない場所で安全に起動したいのであればイヤホンをつけて起動させることをお勧めする。
そのままイヤホンでプレイしても良いし、狩りに若干の支障は出るがミュートにしてからイヤホンを抜いても良い。
- バッテリーの持続時間は長いとは言えない弱点がある。
そのためモンハンを長時間プレイする時は対策を講じる必要がある。
幸いなのは公式が大容量バッテリーを発売していること。
一般的にはPSP-2000/3000用の大容量バッテリーとして発売されたものは
PSP-1000用のバッテリーに蓋を添付した物と言われているが、
実際にはこれも誤りでありPSP-1000のデフォルトはまた別の物だったようである。
公式の大容量バッテリーはPSP-1000用もPSP-2000/3000用も物としては同じ2200mAhであり、
PSP-2000/3000用として販売されていたものはPSP-2000/3000用の蓋を添付している。
ちなみにMHP3仕様のPSP-3000では元々この2200mAhのバッテリーが付属しており、
また十字キー側の裏面にもバッテリー蓋と同様のふくらみが存在しているため
グリップ感に関して言えば非常に良い。基本的な感触はゴムに似ている。
さらに、MHP2Gの辺りからはある携帯情報機器が爆発的普及を迎えたこともあってか、
持ち運び可能な外部バッテリーも多く見かけるようになった。
これによって標準搭載のバッテリーと併せて外出先でも長時間のプレイが可能である。
- 2009年には後継姉妹機として、UMDドライブの省略された「PSP go」が発売されたが(ソフトはダウンロード販売専用)、
売り上げに伸び悩み、2年後の2011年に出荷終了となった。
そもそも通常のPSPでもダウンロード購入はできるうえ、UMDが使えなかった事が売り上げ不振の要因として挙げられる。
P2G以降の作品が遊べ、P2Gのダウンロード版配信日以降、PSP go本体購入者にP2Gが無料でダウンロードできるチケットがプレゼントされていた。
- そして発売から約10年が経過した2014年6月、ついに生産が終了。
現在PSPゲームをプレイするのであれば、中古で本体を入手するのが基本となるだろう。
ただし、中古では本体の経年劣化を念頭においた方が良い。- ダウンロード版であれば、後継機のPS Vitaでもプレイ可能であるが、
こちらも2019年3月1日付で「生産、出荷終了」してしまったため、
(何らかの施策が無い限り)遠くない内にPSPのゲームを楽しむことは困難になると見られる。
- ダウンロード版であれば、後継機のPS Vitaでもプレイ可能であるが、
本体の違い 
- 標準的なPSPだけでも大きく分けると3種類存在し、これは本体の型番における4桁の数字の千の位で識別できる。
- PSP-1000 - 初期モデル。最初期のものはUMDの蓋が勝手に開く、
□ボタンの反応が悪いなどの不具合があったが、後に改善されていった。 - PSP-2000 - PSP-1000と比べると若干薄い。
内部メモリが拡張されておりUMD読み込みのキャッシュ領域などに利用できる他、
USB端子からの給電による充電も可能。
また、専用のケーブルを使用することでゲーム画面をテレビに出力することも可能。*9 - PSP-3000 - PSPソフトの外部出力においてもインターレース出力に対応、などのリファイン版。
- PSP-N1000(PSP go) - UMDドライブのないダウンロード版ソフト専用モデル。
また、画面がスライド式となり収納時には操作ボタンを隠すデザインなどで若干小型化されている。 - PSP-E1000 - ヨーロッパで末期に発売されたバージョン。無線LAN機能が存在しないが、
USB接続は可能なのでダウンロード版もPS3などを経由してインストールすることはできる。
UMD版ソフトにも対応している。
- PSP-1000 - 初期モデル。最初期のものはUMDの蓋が勝手に開く、
- なお同じ型番でも内部の違いで更に細かく分類することもできるが、
これについては本体システムへの不正改造の対策が主となっている。
ある種のいたちごっこぶりとも言えるだろう。
余談 
- このハードで発売されている、セガの『ファンタシースターポータブル』の公式が使う略称も「PSP」だったりする。
ユーザー側はハードの通称と区別がつかないため「PSPo」という略称を使用している。
- Pシリーズにはまって長時間プレイした結果、各ボタンが壊れてしまったプレイヤーも多いと思われる。
修理に出そうにも高額の修理費&長期間の修理期間で二の足を踏み、いっそ新しいPSPを買ってしまおうか、
と悩むことも多かったのではなかろうか。
- PlayStation Storeからダウンロード版として購入できるゲームアーカイブスという形で、
(初代)プレイステーションやPCエンジンのタイトルをプレーすることもできる。
PSボタン(ホームボタン)で開くことができるメニューにより、ディスクチェンジをしたり、
解説書を見ることができ、非常にプレイしやすい。
なおPSPの場合、プレイステーションのタイトルについては
感覚上は初期のデジタルタイプのコントローラーでのプレーという形になるのだが、
L/Rボタンが各1個しかないためスライドパッドをL2/R2に割り当てる*10のが
標準的な操作体系となっている。
現在では「L/RをL2/R2に割り当て、L1/R1はスライドパッド操作」
「L/Rはそのまま使えばL1/R1、スライドパッドを上に入れながら押せばL2/R2」
「方向キーをL2/R2に割り当て、スライドパッドを方向キーとして使う」
といった体系に変更することも可能。
なおPSPからのPlayStation Storeへのアクセスは2016年3月末で終了しており、
現在はPSP用の購入においても他のデバイス(PS3、PS Vita)からの操作が必要となる。
アカウント管理メニューは2016年4月以降も利用可能なため、
それらのデバイスで購入履歴に載せてしまえばダウンロードはPSPで行うということも可能。
関連項目 
ゲーム用語/プレイステーション - 据置型
ゲーム用語/プレイステーション・ヴィータ - 後継機